JPH069986A - ドライフルーツフレーバーの製造法 - Google Patents
ドライフルーツフレーバーの製造法Info
- Publication number
- JPH069986A JPH069986A JP3296547A JP29654791A JPH069986A JP H069986 A JPH069986 A JP H069986A JP 3296547 A JP3296547 A JP 3296547A JP 29654791 A JP29654791 A JP 29654791A JP H069986 A JPH069986 A JP H069986A
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- extraction
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- extract
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- Manufacture Of Tobacco Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 亜臨界又は超臨界状態の二酸化炭素を用いて
ドライフルーツ類の香気成分を回収分離することによ
り、食品及びタバコ賦香用として高品質で嗜好性が高く
安定性に優れたドライフルーツフレーバーを提供する。 【構成】 ドライフルーツ類を圧力約５０〜約５００ｋ
ｇ／ｃｍ2 、温度約２０〜約１５０℃の亜臨界もしくは
超臨界状態の二酸化炭素で抽出を行う。
ドライフルーツ類の香気成分を回収分離することによ
り、食品及びタバコ賦香用として高品質で嗜好性が高く
安定性に優れたドライフルーツフレーバーを提供する。 【構成】 ドライフルーツ類を圧力約５０〜約５００ｋ
ｇ／ｃｍ2 、温度約２０〜約１５０℃の亜臨界もしくは
超臨界状態の二酸化炭素で抽出を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライフルーツ類から
効率的に香気成分を回収し、飲食品及びタバコ賦香用フ
レーバーとして好適な嗜好性に優れ且つ安定性に優れた
ドライフルーツフレーバーの製造法に関する。
効率的に香気成分を回収し、飲食品及びタバコ賦香用フ
レーバーとして好適な嗜好性に優れ且つ安定性に優れた
ドライフルーツフレーバーの製造法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ドライフルーツ類からフレーバーを採取
する方法としては、従来から水蒸気蒸留法又は溶媒抽出
法等が一般的に行われている。
する方法としては、従来から水蒸気蒸留法又は溶媒抽出
法等が一般的に行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
手段によって得られる回収香気は賦香用フレーバーとし
て利用するに足る実用的な香気強度を有するものは得ら
れない。例えば水蒸気蒸留法によれば蒸留の際に過大な
熱にさらされる結果、ドライフルーツ類に特有な香気は
ほぼ完全に変化してしまい、又所謂いも臭と言われるオ
フフレーバーが生成する等の致命的な欠点がある。更に
溶媒抽出法による場合にも使用する溶媒の種類によって
得られる香気が異なり且つ使用溶媒を回収除去する際に
軽い香気成分のほとんどが散逸するという課題がある。
また例えば、飲食品用フレーバーエキストラクトの抽出
溶媒として最も多用され且つ安全とされているエタノー
ルを用いて抽出したドライフルーツフレーバーは、保存
間に醤油様の不快臭が生成するという欠点がある。
手段によって得られる回収香気は賦香用フレーバーとし
て利用するに足る実用的な香気強度を有するものは得ら
れない。例えば水蒸気蒸留法によれば蒸留の際に過大な
熱にさらされる結果、ドライフルーツ類に特有な香気は
ほぼ完全に変化してしまい、又所謂いも臭と言われるオ
フフレーバーが生成する等の致命的な欠点がある。更に
溶媒抽出法による場合にも使用する溶媒の種類によって
得られる香気が異なり且つ使用溶媒を回収除去する際に
軽い香気成分のほとんどが散逸するという課題がある。
また例えば、飲食品用フレーバーエキストラクトの抽出
溶媒として最も多用され且つ安全とされているエタノー
ルを用いて抽出したドライフルーツフレーバーは、保存
間に醤油様の不快臭が生成するという欠点がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、先に果実
類及び／又は野菜類を液化又は臨界点近傍の二酸化炭素
を抽剤として抽出処理するに際し、該抽出を中鎖飽和脂
肪酸トリグセライド（以下、ＭＣＴと称する）の存在下
に行うことにより、殊に、水分含量が高く精油分の少な
い新鮮な果実、野菜類などから香気成分を効率よく抽出
することができ且つ抽出された香気成分は、ＭＣＴによ
り顕著に安定化されることを見いだし特許出願した（特
願平３−１７４８１０号）。
類及び／又は野菜類を液化又は臨界点近傍の二酸化炭素
を抽剤として抽出処理するに際し、該抽出を中鎖飽和脂
肪酸トリグセライド（以下、ＭＣＴと称する）の存在下
に行うことにより、殊に、水分含量が高く精油分の少な
い新鮮な果実、野菜類などから香気成分を効率よく抽出
することができ且つ抽出された香気成分は、ＭＣＴによ
り顕著に安定化されることを見いだし特許出願した（特
願平３−１７４８１０号）。
【０００５】上記提案における果実又は野菜類は生鮮
物、蒸煮物及び乾燥物のいずれの形態のものも採用する
ことができるが、本発明者らがさらに研究した結果、水
分含量の少ないドライフルーツ類に限ってＭＣＴを添加
しなくとも亜臨界又は超臨界状態の二酸化炭素で抽出処
理するだけで、上記の如き従来方法の欠点を解決するこ
とができることが分かった。殊にタバコ賦香用フレーバ
ーとしては呈味を伴わないアロマだけの軽快なフレーバ
ーが望まれており、この目的に対しては無溶媒の抽出物
が一層好適であることを見いだし本発明を完成した。従
って本発明の目的はドライフルーツ類から安定性に優れ
且つフレーバー強度の大きい香気成分を効率良く且つ高
収率で製造する方法を提供することにある。以下、本発
明の態様を更に具体的に説明する。
物、蒸煮物及び乾燥物のいずれの形態のものも採用する
ことができるが、本発明者らがさらに研究した結果、水
分含量の少ないドライフルーツ類に限ってＭＣＴを添加
しなくとも亜臨界又は超臨界状態の二酸化炭素で抽出処
理するだけで、上記の如き従来方法の欠点を解決するこ
とができることが分かった。殊にタバコ賦香用フレーバ
ーとしては呈味を伴わないアロマだけの軽快なフレーバ
ーが望まれており、この目的に対しては無溶媒の抽出物
が一層好適であることを見いだし本発明を完成した。従
って本発明の目的はドライフルーツ類から安定性に優れ
且つフレーバー強度の大きい香気成分を効率良く且つ高
収率で製造する方法を提供することにある。以下、本発
明の態様を更に具体的に説明する。
【０００６】本発明において利用することのできるドラ
イフルーツ類としては、例えばアップル、アプリコッ
ト、レーズン、パインアップル、プラム、プルーン、カ
リン、フィグ、ピーチ、カキ、ペアー、ナツメヤシ、竜
眼肉等の乾燥果実類を挙げることができる。
イフルーツ類としては、例えばアップル、アプリコッ
ト、レーズン、パインアップル、プラム、プルーン、カ
リン、フィグ、ピーチ、カキ、ペアー、ナツメヤシ、竜
眼肉等の乾燥果実類を挙げることができる。
【０００７】かかるドライフルーツ類は、所望により同
一出願人の出願になる発明の名称「乾燥果実エキスの製
造方法及び香味変調剤」（特開平３−４７６６号公報）
明細書に開示した如き加湿、加温熟成処理を行うことも
できる。
一出願人の出願になる発明の名称「乾燥果実エキスの製
造方法及び香味変調剤」（特開平３−４７６６号公報）
明細書に開示した如き加湿、加温熟成処理を行うことも
できる。
【０００８】本発明の亜臨界もしくは超臨界状態の二酸
化炭素とは、臨界温度（３１．０℃）及び臨界圧力（７
２.９ａｔｍ)付近或いはそれを超える流体である。本発
明の抽出プロセスにおける抽出塔内の二酸化炭素は、使
用する乾燥果実にもよるが、一般的には、圧力約５０〜
約５００ｋｇ／ｃｍ2、好ましくは約６０〜約２００ｋ
ｇ／ｃｍ2、同じく、温度約２０〜約１５０℃、好まし
くは約２０〜８０℃程度の範囲から選ばれた亜臨界もし
くは超臨界状態の二酸化炭素で実施される。
化炭素とは、臨界温度（３１．０℃）及び臨界圧力（７
２.９ａｔｍ)付近或いはそれを超える流体である。本発
明の抽出プロセスにおける抽出塔内の二酸化炭素は、使
用する乾燥果実にもよるが、一般的には、圧力約５０〜
約５００ｋｇ／ｃｍ2、好ましくは約６０〜約２００ｋ
ｇ／ｃｍ2、同じく、温度約２０〜約１５０℃、好まし
くは約２０〜８０℃程度の範囲から選ばれた亜臨界もし
くは超臨界状態の二酸化炭素で実施される。
【０００９】本発明においては、上記の如き亜臨界又は
超臨界状態の二酸化炭素抽出の際に、二酸化炭素に加え
て水及び／又はアルコール類等の存在する系で行えば更
に容易にその目的が達せられる。かかるアルコール類と
しては、例えば、メタノール、エタノール、ｎ−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、
２−ブタノール、ｔ−ブタノール等の１価アルコール
類；エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、ソルビット、マルチット、キシリット、１，３
−ブチレングリコール、１，２−ブチレングリコール等
のごとき多価アルコール類を例示することができる。こ
れらのアルコール類は、単独もしくは任意の混合物とし
て利用することもできる。これらのアルコール類の中
で、特にエタノール、プロピレングリコール、グリセリ
ン及びこれらの任意の混合物をより好ましく例示するこ
とができる。
超臨界状態の二酸化炭素抽出の際に、二酸化炭素に加え
て水及び／又はアルコール類等の存在する系で行えば更
に容易にその目的が達せられる。かかるアルコール類と
しては、例えば、メタノール、エタノール、ｎ−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、
２−ブタノール、ｔ−ブタノール等の１価アルコール
類；エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、ソルビット、マルチット、キシリット、１，３
−ブチレングリコール、１，２−ブチレングリコール等
のごとき多価アルコール類を例示することができる。こ
れらのアルコール類は、単独もしくは任意の混合物とし
て利用することもできる。これらのアルコール類の中
で、特にエタノール、プロピレングリコール、グリセリ
ン及びこれらの任意の混合物をより好ましく例示するこ
とができる。
【００１０】特に好ましい態様としては、水及びグリセ
リン及び／又はプロピレングリコールの組み合わせがあ
げられる。この場合、得られたフレーバーから上記溶媒
を分離することなくそのまま各用途に供することがで
き、分離時におけるフレーバーの風味の変化及び逸散な
どのトラブルが回避できる等の利点がある。
リン及び／又はプロピレングリコールの組み合わせがあ
げられる。この場合、得られたフレーバーから上記溶媒
を分離することなくそのまま各用途に供することがで
き、分離時におけるフレーバーの風味の変化及び逸散な
どのトラブルが回避できる等の利点がある。
【００１１】上記の二酸化炭素抽出の際に添加する水或
いはアルコール類の使用量は、前記ドライフルーツ類の
種類にもよるが、一般的には、使用するドライフルーツ
類に対して約０．１〜約１０００重量％程度、好ましく
は約１〜約１００重量％程度の範囲が挙げられる。また
水とアルコール類の混合物系で使用する場合の水とアル
コール類との混合割合は、使用する原料により任意に選
択すればよいが、通常は、水：アルコール＝５：９５〜
７０：３０程度の範囲がしばしば採用される。更にこれ
らの混合系の溶媒の使用量は、上述の水或いはアルコー
ル類の使用量と同程度の範囲で使用される。
いはアルコール類の使用量は、前記ドライフルーツ類の
種類にもよるが、一般的には、使用するドライフルーツ
類に対して約０．１〜約１０００重量％程度、好ましく
は約１〜約１００重量％程度の範囲が挙げられる。また
水とアルコール類の混合物系で使用する場合の水とアル
コール類との混合割合は、使用する原料により任意に選
択すればよいが、通常は、水：アルコール＝５：９５〜
７０：３０程度の範囲がしばしば採用される。更にこれ
らの混合系の溶媒の使用量は、上述の水或いはアルコー
ル類の使用量と同程度の範囲で使用される。
【００１２】以下、本発明のドライフルーツ類から、濃
厚な香気成分を抽出する際の実施態様をさらに詳しく説
明する。
厚な香気成分を抽出する際の実施態様をさらに詳しく説
明する。
【００１３】二酸化炭素は圧縮機を用いて、所定の圧力
まで圧縮し、熱交換器を通して所定の温度にし、液体状
態、亜臨界もしくは超臨界状態にして抽出塔へ導入す
る。抽出塔には，あらかじめ原料のドライフルーツ類の
細断物又は磨碎物と必要に応じて所定の水及び／又はア
ルコール類を仕込んでおく。また、別の容器で原料の果
実類と必要によって所定の水及び／又はアルコール類を
充分に混合してから抽出塔に仕込んで行うこともでき
る。
まで圧縮し、熱交換器を通して所定の温度にし、液体状
態、亜臨界もしくは超臨界状態にして抽出塔へ導入す
る。抽出塔には，あらかじめ原料のドライフルーツ類の
細断物又は磨碎物と必要に応じて所定の水及び／又はア
ルコール類を仕込んでおく。また、別の容器で原料の果
実類と必要によって所定の水及び／又はアルコール類を
充分に混合してから抽出塔に仕込んで行うこともでき
る。
【００１４】二酸化炭素による抽出は、通常約２０〜約
８０℃程度の温度範囲で約１０分〜約３時間程度かきま
ぜ或いは静置しておこなわれる。ここで、香気成分を含
有した二酸化炭素相を減圧弁を通して減圧し、セパレー
ターに導き、抽出物を二酸化炭素から分離する。使用し
た水或いはアルコール類の一部はセパレーターの中に留
まるが、これらを分離することなくそのまま各種用途に
使用しても良いし、或いは所望により一般的な方法で分
離して使用してもよい。
８０℃程度の温度範囲で約１０分〜約３時間程度かきま
ぜ或いは静置しておこなわれる。ここで、香気成分を含
有した二酸化炭素相を減圧弁を通して減圧し、セパレー
ターに導き、抽出物を二酸化炭素から分離する。使用し
た水或いはアルコール類の一部はセパレーターの中に留
まるが、これらを分離することなくそのまま各種用途に
使用しても良いし、或いは所望により一般的な方法で分
離して使用してもよい。
【００１５】二酸化炭素と抽出物の分離は上記減圧法の
他、例えば、温度変化法によってもよく、また抽出塔を
２系列として半連続的操作で行うこともできる。上記の
ごとくして得られた果実、野菜類フレーバーに、所望に
より、糖類、デキストリン、サイクロデキストリン、澱
粉、アラビアガム、ゼラチン、カゼイン、植物蛋白質及
びこれらの混合物の如き任意の賦形剤を添加することが
でき、かかる賦形剤を含有した果実、野菜類フレーバー
を、例えば、ホモジナイザーを用いて均質化処理して、
乳状液として利用することができ、更に該乳状液を噴霧
乾燥、凍結乾燥のごとき任意の乾燥手段により、粉末も
しくは顆粒状とすることもできる。
他、例えば、温度変化法によってもよく、また抽出塔を
２系列として半連続的操作で行うこともできる。上記の
ごとくして得られた果実、野菜類フレーバーに、所望に
より、糖類、デキストリン、サイクロデキストリン、澱
粉、アラビアガム、ゼラチン、カゼイン、植物蛋白質及
びこれらの混合物の如き任意の賦形剤を添加することが
でき、かかる賦形剤を含有した果実、野菜類フレーバー
を、例えば、ホモジナイザーを用いて均質化処理して、
乳状液として利用することができ、更に該乳状液を噴霧
乾燥、凍結乾燥のごとき任意の乾燥手段により、粉末も
しくは顆粒状とすることもできる。
【００１６】本発明よって得られるドライフルーツ類フ
レーバーは、例えば、タバコ、風味調味料、たれ類、液
体調味料等の調味料類；スープ類、調理食品、総菜類、
スナック類及び珍味類などの広い分野において利用する
ことができる。これらのタバコ、飲食品又は調味料に対
する配合量としては、約０．０１〜約１．０重量％、好
ましくは、約０．０５〜約０．５重量％の如き配合量を
例示することができる。以下実施例により本発明の態様
を更に詳しく説明する。
レーバーは、例えば、タバコ、風味調味料、たれ類、液
体調味料等の調味料類；スープ類、調理食品、総菜類、
スナック類及び珍味類などの広い分野において利用する
ことができる。これらのタバコ、飲食品又は調味料に対
する配合量としては、約０．０１〜約１．０重量％、好
ましくは、約０．０５〜約０．５重量％の如き配合量を
例示することができる。以下実施例により本発明の態様
を更に詳しく説明する。
【００１７】
【実施例１】容量５リットルの耐圧抽出塔にレーズンの
粗砕物１ｋｇを充填し、二酸化炭素を用いて抽出温度５
０℃、圧力２００ｋｇ／ｃｍ2 の条件で抽出し、抽出ガ
スを分離塔に導き、分離塔内の温度４０℃、圧力５０ｋ
ｇ／ｃｍ2の条件で分離し、抽出物１２ｇを得た。この
抽出物は従来の水蒸気蒸留によって得られた抽出物に比
べて強い香気を有し、新鮮でバランスが良く且つ保香
性、持続性に優れていた。
粗砕物１ｋｇを充填し、二酸化炭素を用いて抽出温度５
０℃、圧力２００ｋｇ／ｃｍ2 の条件で抽出し、抽出ガ
スを分離塔に導き、分離塔内の温度４０℃、圧力５０ｋ
ｇ／ｃｍ2の条件で分離し、抽出物１２ｇを得た。この
抽出物は従来の水蒸気蒸留によって得られた抽出物に比
べて強い香気を有し、新鮮でバランスが良く且つ保香
性、持続性に優れていた。
【００１８】
【実施例２】実施例１と同じ抽出塔に乾燥にパインアッ
プル細断物１ｋｇを充填し、抽出温度２０℃、圧力１０
０ｋｇ／ｃｍ2 の条件で抽出し、抽出ガスを分離塔に導
き、分離塔内の温度を３０℃、圧力４０ｋｇ／ｃｍ2の
条件でフレーバー成分を分離し、抽出物４ｇを得た。こ
の抽出物は従来の水蒸気蒸留によって得られる抽出物に
比べて、いわゆるオフフレーバーと言われている加熱に
よる劣化臭がなく原料のもつ芳醇な乾燥パインアップル
の香気を忠実に再現していた。
プル細断物１ｋｇを充填し、抽出温度２０℃、圧力１０
０ｋｇ／ｃｍ2 の条件で抽出し、抽出ガスを分離塔に導
き、分離塔内の温度を３０℃、圧力４０ｋｇ／ｃｍ2の
条件でフレーバー成分を分離し、抽出物４ｇを得た。こ
の抽出物は従来の水蒸気蒸留によって得られる抽出物に
比べて、いわゆるオフフレーバーと言われている加熱に
よる劣化臭がなく原料のもつ芳醇な乾燥パインアップル
の香気を忠実に再現していた。
【００１９】
【実施例３】実施例１と同じ抽出塔に乾燥ピーチ細断物
１ｋｇを充填し、抽出温度６０℃、圧力２５０ｋｇ／ｃ
ｍ2、エントレーナーとしてエタノールをＣＯ2の０．１
％添加する条件で抽出し、抽出ガスを分離塔に導き、分
離塔内の温度４０℃、圧力４０ｋｇ／ｃｍ2の条件でフ
レーバー成分を分離し、抽出物１５０ｇを得た。この抽
出物は従来の水蒸気蒸留或いはエタノール、含水エタノ
ール抽出物に比べて優れた香気を有していた。例えば水
蒸気蒸留物が加熱によるオフフレーバーを有しておりフ
レーバーとしての価値が著しく低下していたのに対して
本発明品は軽快なフルーツ臭と重厚で力強い乾燥ピーチ
臭を合わせ持っていた。またエタノール乃至含水エタノ
ール抽出物がフルーツ臭とは掛け離れたいわゆる醤油様
の香気を有していたのに対して本発明品は明るく切れの
良い風味を有していた。
１ｋｇを充填し、抽出温度６０℃、圧力２５０ｋｇ／ｃ
ｍ2、エントレーナーとしてエタノールをＣＯ2の０．１
％添加する条件で抽出し、抽出ガスを分離塔に導き、分
離塔内の温度４０℃、圧力４０ｋｇ／ｃｍ2の条件でフ
レーバー成分を分離し、抽出物１５０ｇを得た。この抽
出物は従来の水蒸気蒸留或いはエタノール、含水エタノ
ール抽出物に比べて優れた香気を有していた。例えば水
蒸気蒸留物が加熱によるオフフレーバーを有しておりフ
レーバーとしての価値が著しく低下していたのに対して
本発明品は軽快なフルーツ臭と重厚で力強い乾燥ピーチ
臭を合わせ持っていた。またエタノール乃至含水エタノ
ール抽出物がフルーツ臭とは掛け離れたいわゆる醤油様
の香気を有していたのに対して本発明品は明るく切れの
良い風味を有していた。
【００２０】
【発明の効果】本発明によって提供されるドライフルー
ツフレーバーは高品質で嗜好性が高く食品及びタバコ賦
香用フレーバーとして有用である。特にタバコに賦香し
た場合には味を伴わずにアロマだけの軽快な香喫味を付
与し、現代のライト感覚志向にマッチングしたフレーバ
ーを提供することができる。
ツフレーバーは高品質で嗜好性が高く食品及びタバコ賦
香用フレーバーとして有用である。特にタバコに賦香し
た場合には味を伴わずにアロマだけの軽快な香喫味を付
与し、現代のライト感覚志向にマッチングしたフレーバ
ーを提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ２４Ｄ 1/18 7229−4Ｂ
Claims (1)
- 【請求項１】 ドライフルーツ類を亜臨界又は超臨界状
態の二酸化炭素を抽剤として抽出処理することを特徴と
するドライフルーツフレーバーの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3296547A JPH069986A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | ドライフルーツフレーバーの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3296547A JPH069986A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | ドライフルーツフレーバーの製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH069986A true JPH069986A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=17834948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3296547A Pending JPH069986A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | ドライフルーツフレーバーの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH069986A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN102894466A (zh) * | 2012-07-18 | 2013-01-30 | 深圳市华旭升香料有限公司 | 一种改性烟草提取物的制备方法 |
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-
1991
- 1991-10-17 JP JP3296547A patent/JPH069986A/ja active Pending
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