JPH0699848B2 - ポツト式紡機におけるポツト内面の清掃方法 - Google Patents

ポツト式紡機におけるポツト内面の清掃方法

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JPH0699848B2
JPH0699848B2 JP29944885A JP29944885A JPH0699848B2 JP H0699848 B2 JPH0699848 B2 JP H0699848B2 JP 29944885 A JP29944885 A JP 29944885A JP 29944885 A JP29944885 A JP 29944885A JP H0699848 B2 JPH0699848 B2 JP H0699848B2
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pot
yarn
brush
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bobbin
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Inventor
明司 穴原
茂 村松
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株式会社豊田自動織機製作所
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/08Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously cup, pot or disc type, in which annular masses of yarn are formed by centrifugal action

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は高速回転するポット内をその軸心に沿って往
動動する導糸管の一端から送り出される糸をポット内に
巻取るポット式紡機におけるポット内面の清掃方法に関
するものである。
(従来の技術) この種のポット式紡機においてはポットが巻取糸と一体
的に回転するため、重量の大きな物体が30000rpm付近の
高速で回転することになる。物体が高速回転する場合回
転軸心を中心として回転部に重量バランスの不均衡があ
ると振動が生じ、回転体及び軸受等の早期破損に至る。
ポット式紡機において綿、化繊の紡績あるいは撚糸を行
うと、ポット内面に塵埃、綿ろう、油剤が付着する。塵
埃、綿ろう等がポット内に付着すると、紡出糸が汚れる
ばかりでなくポット壁面に重量のアンバランスが生じ、
ポットの高速回転時に振動が発生するという不都合があ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 従来は一定期間ごとにポット内に付着した塵埃、綿ろう
等を機台を停止した状態で作業者が除去する作業を行っ
ていた。従来のポット式紡機においてはポットの回転速
度がさほど高速ではないためポット内の清掃周期が長く
てもさほど支障はないが、ポットの回転速度が高速とな
った場合には振動の影響が大きいためポット内の清掃周
期を短くする必要がある。ところが、従来の清掃方法で
は機台を停止させた状態で作業者が手作業で行うため、
手間がかかるとともに機台の稼動効率が低下するという
不都合がある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記の問題点を解決するためこの発明においては、ポッ
ト内に巻取糸がない状態でポットを回転させるとともに
ポット内面にブラシを接触させてポット内面を清掃する
という方法を採用した。
(作用) 従って、この発明の方法においては機台に設けられたポ
ット駆動機構を利用してポットを回転させた状態で、ポ
ット内面にブラシを接触させるという簡単な操作でポッ
ト内面が掃除される。ポット内面に接触するのはブラシ
の毛であるため、ポットが高速回転している場合でも支
障がない。又、清掃時にポットの回転を停止する必要が
ないため、ポット内の巻取糸を巻戻したボビンを玉揚げ
し次の紡出が開始される間にポット内の清掃を行うこと
が可能となり、機台の稼動効率を低下させることなく清
掃を行うことができる。
(実施例) 以下、この発明を具体化した一実施例を第1〜5図に従
って説明する。第1図に示すようにドラフトパート1の
下方には支持レール2が配設されている。支持レール2
には前記ドラフトパート1のフロントボトムローラ3a、
フロントトップローラ3bの下方と対応する位置に上下方
向に延びる状態で支持筒4が固定され、該支持筒4の下
部外周にはポット5がその底壁6が上になる状態でベア
リング7を介して回転自在に支持されるとともに、ポッ
ト5と一体的に形成されたプーリ8に接触する駆動ベル
ト9により高速で回転駆動されるようになっている。
又、ポット5の底壁6には弾性体6aが固着されている。
前記フロントボトムローラ3a、フロントトップローラ3b
の下方近傍には仮撚ノズル10が配設されている。第2図
に示すように仮撚ノズル10の上端にはヤーンガイド11が
固定され、下部には前記ポット5へ糸Yを案内するガイ
ド管12が連結されている。前記ポット5内へ糸Yを案内
するとともに、巻返しをし易い状態に糸Yがポット内面
に巻取られるように糸Yを導く導糸管13は、前記支持筒
4に遊挿されるとともに前記ガイド管12を覆う状態に配
設され、駆動装置(図示しない)により上下動される支
持アーム14に連結され、第1図に鎖線で示す位置と実線
で示す位置間を往動運動するようになっている。又、前
記ポット5はその外側をブラケット15に固定されたカバ
ー16により覆われている。
前記フロントボトムローラ3aの近傍にはニューマチック
クリヤラ17が配設されている。ニューマチッククリヤラ
17には電磁弁18が装備され、該電磁弁18の作動により吸
気口からの吸気作用が制御されるようになっている。
又、前記仮撚ノズル10へ圧縮空気を供給するパイプ19に
も電磁弁20が装備されている。
前記ポット5の下方に配設されたフレーム21には軸22が
垂直状態で配設され、該軸22にはベアリング23を介して
エアシリダン24がその下端において回転自在に支持され
ている。エアシリダン24はその下端外周に歯車25が膨出
形成されるともに、水平方向(紙面と垂直)に延設され
たラック26と噛合してラックの往動動により往動運動さ
れるピニオン27を介して180度の範囲で回動されるよう
になっている。エアシリダン24のピストンロッド28の先
端には支持ブラケット29が固定され、該支持ブラケット
29には対称位置にボビン支持筒30とブラシ31とが取付け
られている。ボビン支持筒30及びブラシ31はその取付軸
部30a,31aが支持ブラケット29に対して直交する状態で
摺動可能に嵌挿され、取付軸部30a,31aの突出端に嵌着
固定されたストップリング32,33と、フランジ部30b,31b
と支持ブラケット29上面との間に介装されたバネ34,35
とにより上方へ付勢された状態に支持されている。又、
ボビン支持筒30の先端には押圧部材36がベアリング36a
を介して回転自在に支持されている。ボビン支持筒30の
取付軸部30aには吸引孔30cが形成されるとともに、吸気
源(図示しない)に連通し途中に電磁弁37を備えたフレ
キシブルチューブ38に連結されている。
ブラシ31は前記取付軸部31a上部の筒状部周囲に毛39が
植設されている。毛39は化学繊維が使用されるととも
に、筒状部の上部に植設されるものはその先端がブラシ
31の筒状部上端より上方へ延びるように斜状に植設され
ている。前記取付軸部31aにはボビン支持筒30と同様吸
引孔31cが形成されるとともに、吸気源(図示しない)
に連通し途中に電磁弁40を備えたフレキシブルチューブ
41に連結されている。なお、支持ブラケット29にはエア
シリダン24の上部外周に突設されたガイドブラケット42
のガイド孔に挿通され、ピストンロッド28の往復移動時
における支持ブラケット29の回り止めを兼ねたガイドロ
ッド43が、ピストンロッド28と平行に延びる状態に固定
されている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。紡
出開始時にはニューマチッククリヤラ17の吸気が停止さ
れ、仮撚ノズル10へ圧縮空気が供給され、かつ駆動ベル
ト9によりポット5が高速回転駆動されている状態でド
ラフトパート1からフリースFが送り出される。フロン
トボトムローラ3aとフロントトップローラ3bとにより送
り出されるフリースFは、ヤーンガイド11部の吸引気流
によりヤーンガイド11を通って仮撚ノズル10内に送り込
まれ、仮撚ノズル10の旋回気流により撚がかけられた状
態でガイド管12、導糸管13を通ってポット5内に送り出
される。ポット5内に出た糸端は気流によりポット5の
内壁面に接触し、接触するやいなやポット5と連れ回り
して糸Y自身の遠心力によりポット5の内壁に押付けら
れる。そして、フロントボトムローラ3a、フロントトッ
プローラ3bにより送り出されるフリースFはポット5の
高速回転により実撚がかかり、糸Yとしてポット5の内
面に巻取られる。フリースFに対してポット5の回転に
よる実撚がかけられる状態になった後、電磁弁20が閉じ
て仮撚ノズル10への圧縮空気の供給が停止されるのとほ
ぼ同時に、電磁弁18が開いてニューマチッククリヤラ17
の吸気が開始され、フロントボトムローラ3aの周りの清
浄化が行われ通常の紡出状態となる。導糸管13はポット
5の底壁6を貫通した状態で上下動されるので、導糸管
13の下端からポット5内に送り出される糸Yはポット5
の内壁に形崩れのないポット内パッケージP1を形成す
る。
紡出が継続されポット5の内壁に糸Yが所定量巻取られ
ポット内パッケージP1が形成されると、エアシリダン24
が駆動され、ボビン支持筒30の先端の押圧部材36がポッ
ト5の底壁の弾性体6aに押圧される位置までピストンロ
ッド28が突出されて同位置に保持される。
紡出中の糸Yすなわち導糸管13の先端からポット内パッ
ケージP1に繋る糸Yが前記弾性体6aと押圧部材36間に把
持されることにより、ポット内に形成されたポット内パ
ッケージP1がポット5の回転によりボビン支持筒30に嵌
挿されたボビンT上に巻戻される。紡出中の糸Yが弾性
体6aと押圧部材36間に把持された瞬間から、ドラフトパ
ート1から送り出されるフリースFには撚がかからなく
なり、又、前記ピストンロッド28の突出完了に伴い電磁
弁37が開放されて吸引孔30cを介して導糸管13に対する
吸引作用が開始されるが、その吸引作用は仮撚ノズル10
の入口付近では弱いため、ドラフトパート1から送り出
されるフリースFはニューマチッククリヤラ17に吸引さ
れる。又、弾性体6aと押圧部材36とに把持された部分か
ら導糸管13、ヤーンガイド11を経て、フロントボトムロ
ーラ3a、フロントトップローラ3bのニップ点まで存在す
る十分撚のかかっていない糸は、ボビン支持筒30の吸引
孔30cからの吸引作用によりフレキシブルチューブ38を
通って除去される。
ボビンT上に巻返しパッケージP2が形成された後エアシ
リダン24が作動してピストンロッド28が引込まれ、巻返
しパッケージP2がポット5内から取出される。この状態
でラック26が往動されることによりピニオン27を介して
歯車25とともにエアシリダン24が軸22を中心に180度回
動され、ブラシ31がポット5の回転軸心と対応する位置
に配置されるとともに、巻返しパッケージP2が装着され
たボビン支持筒30は巻返しパッケージP2の取出し時にポ
ット5が支障とならない位置に配置される。
次にエアシリダン24が再び作動されてピストンロッド28
が突出することにより、第4図に示すようにブラシ31が
上昇して回転しているポット5内に進入する。ポット5
内に進入したブラシ31はその毛39がポット内面に接し、
ポット内に付着した塵埃、綿ろう、油剤を取り除く。ピ
ストンロッド28が突出を開始しブラシ31が上昇を開始し
た時点で電磁弁40が開き、フレキシブルチューブ41を介
してブラシ31の吸引孔31cに吸引気流が作用する。従っ
て、ブラシ31がポット5内に進入し、毛39の作用により
ポット5内面から除去された塵埃、綿ろう、油剤等は吸
引孔31c、フレキシブルチューブ41を経て除去される。
ブラシ31が一定時間最上昇位置に停止した後エアシリダ
ン24が作動し、ピストンロッド28が引込まれてブラシ31
は所定位置まで下降する。
一方、ブラシ31の下降開始と同時に電磁弁20が開き仮撚
ノズル10に圧縮空気が供給されるとともに、電磁弁18が
閉じてニューマチッククリヤラ17による吸気が停止され
る。これによりドラフトパート1から送り出されるフリ
ースFが仮撚ノズル10に吸引され、前記と同様にしてポ
ット5の内壁に達し、紡出が再び開始され第5図に示す
状態となる。
一方、ボビン支持筒30がポット5と対応する位置と反対
側に位置し、支持ブラケット29が下降位置に配置された
状態でボビン支持筒30から巻返しパッケージP2が取出さ
れ、代って空のボビンTが装着される。その後ラック26
が復動されることによりピニオン27を介して歯車25とと
もにエアシリダン24が180度逆転され、ボビンTがポッ
ト5の軸心と対応する位置に配置されることにより玉揚
げ動作が完了する。
なお、ポット5内の清掃は必ずしも玉揚げごとに行う必
要はない。
この実施例の装置においてはブラシ31の上端に植設され
た毛39がブラシ31の筒状部先端より上方まで張出した形
状に植設されているため、ポット5の内周全面を確実に
掃除することができる。
なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、第6図に示すようにブラシ31をボビン支持
筒30に対して着脱可能に形成し、清掃を必要とするとき
のみボビン支持筒30に装着するようにしてもよい。この
ように構成した場合には支持ブラケット29に対してボビ
ン支持筒30及びブラシ31の両者を取付ける必要がなくな
る。又、ブラシ31でポット内面から除去された塵埃、綿
ろう等はかならずしもブラシに形成された吸引孔31cを
経て吸引除去する必要はなく、ブラシ31の下方に塵埃、
綿ろう等の除去物を受ける受台を設け、一度受台に落下
された後処理するようにしてもよい。又、清掃時にポッ
トの回転速度を膨出時よりも低くしてもよい。又、ポッ
トの底部が下になる状態で配設され、上方が開放された
形状のポット紡績機において、上方からブラシをポット
内に進入させて、ポットを清掃するようにしてもよい。
発明の効果 以上詳述したように、この発明によればポットの回転を
停止することなくポット内面に付着した塵埃、綿ろう、
油剤を除去することができるので玉揚げ作業時に簡単に
ポット内面の清掃化が可能となり、紡出糸の汚れがなく
なるとともにポットの重量分布のアンバランスにより振
動によりベアリング等の早期破損を招来するということ
を確実に防止することができ、しかも、機台の稼動効率
を低下させることがないよいう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図はこの発明を具体化した一実施例を示すもの
であって第1図は一部破断正面図、第2図は仮撚ノズル
の縦断面図、第3図は支持筒先端の縦断面図、第4,5図
は作用を説明する要部断面図、第6図は別例を示す要部
断面図である。 ポット5、導糸管13、ブラシ31、毛39、ポット内パッケ
ージP1、ボビンT。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高速回転するポット内をその軸心に沿って
    往復動する導糸管の一端から送り出される糸をポット内
    に巻取るポット式紡機において、ポット内に巻取糸がな
    い状態で前記ポットを回転させるとともにポット内面に
    ブラシを接触させてポット内面を掃除するポット式紡機
    におけるポット内面の清掃方法。
  2. 【請求項2】前記ブラシを接触させる際のポットの回転
    速度は、糸紡出時の回転速度より低い特許請求の範囲第
    1項に記載のポット式紡機におけるポット内面の清掃方
    法。
JP29944885A 1985-12-28 1985-12-28 ポツト式紡機におけるポツト内面の清掃方法 Expired - Lifetime JPH0699848B2 (ja)

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JPS62162024A JPS62162024A (ja) 1987-07-17
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