JPH0699777B2 - 低熱膨張鋳鉄の製造方法 - Google Patents

低熱膨張鋳鉄の製造方法

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JPH0699777B2
JPH0699777B2 JP63276045A JP27604588A JPH0699777B2 JP H0699777 B2 JPH0699777 B2 JP H0699777B2 JP 63276045 A JP63276045 A JP 63276045A JP 27604588 A JP27604588 A JP 27604588A JP H0699777 B2 JPH0699777 B2 JP H0699777B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C37/00Cast-iron alloys

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はオーステナイト系の低熱膨張鋳鉄の製造方法に
係り、特に熱膨張率が低く、かつ鋳造性、被削性、振動
吸収能等の特性を同時に満足する低熱膨張鋳造の製造方
法に関する。
(従来の技術) 周知のように、鋳造は工業の基礎材料として広く使用さ
れている。その理由はこの材料の鋳造性が良く、多種多
様な複雑形状でも成形できること、切削加工が容易であ
ること、材料の加工や溶解に要する費用が比較的安価で
小規模な工場でも容易に製造できること等の長所を有し
ているためである。
ところで、最近では新素材を始めとして、金属以外の有
機、無機の様々な材料が開発され、それぞれの特性を活
かした機能材料が急速に普及しつつある。特にエレクト
ロニクス産業の発達に伴い、それに関連する工作機械や
精密測定機器、成形用金型、科学機器、その他の製造機
械類には、より高精度で機能が優れた材料が要求される
ようになった。
鋳鉄においても、上記要求に応えるための従来の材料や
特質に加えて、熱膨張係数の低減化、振動吸収能の増大
化、および耐熱性、耐食性を付加されたものが開発され
てきている。その代表的なものがインバー鋳鉄(36.5%
Ni−Fe合金)、またはその改良材のニレジストD5(ASTM
A439タイプD−5)鋳鉄である。これらの鋳鉄の代表例
の化学成分を下記の第1表に示す インバーは鉄中にニッケルを34〜37%(以下、成分組成
割合は全て重量%とする。)含有したものであり、常温
付近(0〜200℃)における熱膨張係数が1.5×10-6/℃
程度と低い値を有する。このインバー合金の低膨張性の
機構は、一般に「インバー効果」と呼ばれる自発生体積
磁歪作用に基づくものである。
またスーパーインバーは鉄ニッケル基質中に4〜6%の
コバルトを合金化して調製されたものであり、常温付近
における熱膨張係数が0.5×10-6/℃とインバーよりさ
らに低い優れた特性を有している。
しかしながら、上記のインバーおよびスーパーインバー
は、共に鋳造性、被削性や振動吸収能が低いため、かな
り狭い分野に限定して実用化されているに過ぎない。
また第1表の番号3,4,5欄に示すような鋳鉄系低膨張材
も開発実用化されている。例えばニレジストD5は汎用の
ダクタイル鋳鉄とほぼ同等の炭素、ケイ素、マンガンを
含有した鉄中に34〜36%のニッケルを合金化して形成さ
れ、黒鉛組織を有する鋳鉄にインバーと同量のニッケル
を合金化することによって、鋳鉄の長所である鋳造性、
被削性、防振性を保持しつつ、さらに耐熱耐食性を兼ね
備え、さらに「インバー効果」による低膨張性を付与し
たものである。
同様な材料として、ノビナイト鋳鉄が特公昭60−51547
号公報に開示されている。この合金鋳鉄は汎用のダクタ
イル鋳鉄中に、スーパーインバーと同量のニッケルおよ
びコバルトを合金化することにより、鋳造性、被削性と
低膨張性とを兼ね備えるように構成したものである。
しかしながら、上記ニレジストD5およびノビナイト鋳鉄
は、汎用のダクタイル鋳鉄と同程度の炭素、ケイ素、マ
ンガンを含有しているため、インバーやスーパーインバ
ーが有する低膨張性が損なわれている。すなわち、本願
発明者等の実測によると、それぞれの熱膨張係数は5×
10-6/℃、4×10-6/℃と大きな値となっている。
しかし、上記の鋳鉄合金では、近年の一層の熱膨張係数
の低減に対する要望には十分対応できず、最近の精密機
器や高精度、FRP用金型材等に対しては、さらに低い熱
膨張係数の材料が必要となっている。
本願発明者等は上記の要請に対応すべく、熱膨張係数が
従来の4×10-6/℃を下廻り、かつ鋳造性、被削性、振
動吸収能を兼ね備えた材料を提供するために、各合金元
素の含有量と熱膨張係数、機械的性質との関係を、数多
くの実験および統計的分析法により明らかにし、新規な
低熱膨張鋳鉄を発見し、特願昭62−268249号として出願
した。
上記低熱膨張鋳鉄は第1表の最下欄に示す組成を有す
る。すなわちオーステナイト基地鉄を有する鋳鉄におい
て、成分組成として炭素1.0%以上3.5%以下、ケイ素1.
5%以下、ニッケル32%以上39.5%以下、コバルト1.0%
以上4%未満を含み上記ニッケルとコバルトとの合計含
有量を41%以下にした鋳鉄を用いることにより、 (1)熱膨張係数が2×10-6/℃程度と低く、 (2)優れた鋳造性、被削性、振動吸収能および機械的
強度を備えた低熱膨張材料を提供できることを初めて見
い出した。
すなわち本願発明者等は、種々実験を繰り返した結果、
炭素1〜3.5%、ニッケル32〜39.5%を含んだ鋳鉄にコ
バルトを1〜4%添加すると共に、ケイ素添加量を1.5
%以下、好ましくは1%以下に低く設定したときに熱膨
張係数が非常に小さく、しかも鋳造性、加工性も良好な
鋳鉄が得られることを発見した。
この低膨張鋳鉄の開発により、より高精度の加工品を提
供することが可能となった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、機器の大型化、高精度化がさらに進展し
従来の低熱膨張鋳鉄でも充分対応できない事態も発生し
つつある。例えば、近年の衛生放送等の通信技術の発展
に伴い、その送受信設備に使用するパラボラアンテナ等
は非常に大型化し低熱膨張性はもとより、その加工精
度、即ち、鋳造性、被削性、振動吸収能および機械的強
度などに極めて高いものが要求されている。例えば、ア
ンテナ反射体としては、高い剛性と耐食性とを有するカ
ーボン繊維強化プラスチック(CFRP)が一般に採用され
ている。ところが、このCFRPの熱膨張係数は約1.5×10
-6/℃と極めて小さいため、成形後においても製品の高
い寸法精度を確保するためには、成形用金型を同程度の
熱膨張係数を有する材料で構成する必要がある。したが
って熱膨張係数が従来のものより、さらに小さく、少な
くとも1.5×10-6/℃以下であり、かつ機械的特性も優
れた材料が必須となっている。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであ
り、特にCFRP成形用金型材料として更に一層優れた鋳造
性、被削性および振動吸収能を保有し、かつ熱膨張係数
が使用温度0〜200℃の範囲において4×10-6/℃以
下、好ましくは3×10-6/℃以下であり、特にCFRP成形
金型用材料としては熱膨張係数が1.5×10-6/℃以下と
なる特性を同時に満足する低熱膨張鋳鉄の製造方法を提
供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段と作用) 本発明は以上の観点から鋳造性、被削性を改善するため
に鋳造仮定において黒鉛が合金組織内に晶出できる最小
限の成分条件を数多くの実験分析を経て見い出し、同時
に低熱膨張性を得るための最適成分条件を発見すること
により、上記目的を達成するものである。
すなわち、本発明に係る低熱膨張鋳鉄の製造方法は、オ
ーステナイト基地鉄中に黒鉛組織を有し、重量%で表示
した成分組成としてケイ素1.0%未満、ニッケル29%以
上34%以下、コバルト4%以上8%以下、残部鉄から成
る鋳鉄の製造方法において、前記鋳鉄中の炭素に対する
他の構成元素の影響を考慮し、固溶炭素含有量が0.09%
以上0.43%未満の範囲になるよう添加炭素の量を定めて
添加することにより、0〜200℃の温度範囲における熱
膨張係数が4×10-6/℃以下となることを特徴とする。
なお好ましくは上記成分組成に加えてマンガンを1.0%
以下、好ましくは0.5%以下、マグネシウムを0.1%以下
を含有させた低熱膨張鋳鉄の製造方法である。
上記成分組成範囲は発明者等による各種の実験および分
析によって初めて得られた下記の結果に基づいて設定さ
れたものである。
まず第1の結果として、熱膨張係数と各元素の含有量と
の関係を求め、下記(1),(2)式の関係を得た。
熱膨張係数(×10-6/℃) =14.905+0.1[固溶C量](%) +1.49×[Si量](%) −0.32×[Ni量](%) −0.70×[Co量](%) +1.35×[Mn量](%) ・・・(1) 熱膨張係数(×10-6/℃) =−2.14+1.75[固溶C量](%) +2.11×[Si量](%) +0.14×[Ni量](%) +0.28×[Co量](%) +0.25×[Mn量](%) ・・・(2) ところで、Fe−Ni系合金の熱膨張係数とNi量との関係は
第1図に示すように、Ni含有量が約36%付近で熱膨張係
数が極小となる。したがって(1)式はNi含有量が熱膨
張係数の極小点より低い領域での各合金元素の熱膨張係
数に対する分析の結果として得られた関係式である。
一方、(2)式はNi含有量が極小点より高い領域での各
合金元素の熱膨張係数に対する分析により得た関係式で
ある。
上記(1)式および(2)式中の各係数を比較すると、
Si量(%)の係数が最も大きい。つまり、ケイ素含有量
が正の相関を持って熱膨張特性に最も大きな影響を及ぼ
すことがわかる。
したがって、ケイ素量を極力低減することによって、よ
り低い熱膨張係数が得られることが理解できる。
またFe−Ni合金における炭素含有量が熱膨張係数に与え
る影響については、従来含有炭素全体量が大きく影響す
ると考えられていた。しかしながら、本発明者等の実験
により、影響を与えるのは含有炭素量全体ではなく、固
溶している炭素量のみであるという事実が発見された。
そして、上記ケイ素量および固溶炭素量を所定範囲に低
減化することにより熱膨張特性をより改善できることを
初めて見い出した。
次に、第2の結果として、NiとCoとの合計含有量を変化
させた場合における温度と熱膨張係数との関係は第2図
に示すように、各Ni+Co量の割合に応じて熱膨張係数の
温度依存性が急に立ち上がる屈曲点Bが現われ、その屈
曲点Bに対応する温度(以下屈曲点温度という。)が高
温側に変化するという事実である。
すなわち第2図から明らかなように、Ni+Co量が増加す
ると屈曲点温度が高温側へ移行し、その結果、常温から
200℃までの実用温度範囲において熱膨張係数が高くな
る。逆に、屈曲点温度が325℃以下、好ましくは200〜25
0℃になるように成分組成を設定すると、実用温度範囲
(0〜200℃)において、低い熱膨張係数を得ることが
できる。
本発明者等は、この屈曲点温度と各元素量との関係を実
験で求め、下記(3)式を得た。
屈曲点温度(℃) =22.5×[Ni(%)+Co(%)] −22×Mn(%)−600.3 ・・(3) (3)式からMnを添加することにより屈曲点温度をより
低温度領域に移行させることが可能であるという知見が
得られた。
次に第3の結果として固溶炭素量および炭化物量を低減
することによって、鋳造性、切削加工性が改善され、さ
らに振動吸収能を大きくすることが可能となることが判
明した。
すなわち、固溶炭素以外の炭素は黒鉛あるいは炭化物と
して存在する。そのうち、黒鉛晶出量が大である程、鋳
造時の収縮巣が少なく、切削加工性、つまり被削性を良
好とし、また振動吸収能が大となる。一方、炭化物が析
出した場合は、逆にミクロ巣発生の要因となり、被削性
も悪くなる。したがって、可及的に固溶C量と炭化物の
析出量を低くし、黒鉛晶出量を高くすることが重要とな
る。
さらに第4の結果として固溶炭素量と機械的強度との関
係式が下記(4)〜(7)式の通りに得られた。
引張強さ(kgf/mm2) =19.6+93[固溶C量](%) ・・(4) 耐力(kgf/mm2) =4.8+135.5[固溶C量](%) ・・・(5) ヤング率(kgf/mm2) =6982.5+19750[固溶C量](%) ・・・(6) 硬さ(HB) =128.6+133[固溶C量](%) ・・(7) 前記(1),(2)式より熱膨張係数を低下させるため
には固溶C量を低減することが望ましいが、上記(4)
〜(7)式から明らかなように機械的強度を向上させる
ためには、固溶C量をある程度増加させることが必要で
あるしたがって、低熱膨張特性と良好な機械的特性とを
同時に満足させるための最適な組成範囲が決定される。
最後に第5の結果として固溶炭素量と含有炭素全量との
関係は、従来は正の相関をもって増減することが考えら
れていたが、本発明者らの実験結果によれば第3図に示
すように、固溶炭素量は全炭素量が増加するに伴って低
下することが初めて確認されている。
これは、全C量が高いと凝固初期に晶出する黒鉛量が増
し、その近辺の固溶Cが安定な黒鉛になるサイトを提供
する役目を果たすため、凝固終了時の固溶C量が低減
し、同時に炭化物となるCが少なくなるものと考えられ
る。この第3図における固溶C量と全C量との関係式を
(8)式に示す。
[固溶C量](%) =0.65−0.20[全C量](%) ・・・(8) この(8)式の関係を(1)〜(7)式に代入すること
によって全炭素量(全C量)と各特性値との関係式が導
出される。
以上の実験結果から得た知見に基づいて本願発明に係る
低熱膨張鋳鉄の成分組成を決定した。
次に各元素の含有量の範囲およびその限定理由につい
て、より詳細に説明する。
まず炭素含有量は1〜3.5重量%、好ましくは1.2〜3重
量%、さらに好ましくは2.2〜2.3重量%に設定される。
鋳鉄中の炭素は黒鉛として晶出した炭素と、鉄中に固溶
した炭素とに分かれる。本発明の目的である鋳造性、被
削性、低熱膨張性を高めるためには、可及的に黒鉛晶出
量を大きくして固溶炭素量を小さくすることが要点とな
る。
鋳鉄中の全炭素量と固溶炭素量との関係は、第3図およ
び(8)式で明らかであり、全炭素量を高める方が本発
明の目的に沿っている。
しかしながら、固溶炭素量と黒鉛晶出量は、鋳鉄材の機
械的性質に大きな影響を及ぼす。すなわち、ヤング率と
全炭素量との関係は(6)式に(8)式を代入して下記
(9)式として得られる。
ヤング率(kgf/mm2) =19820−3950[全炭素量](%) ・・・(9) すなわち全炭素量を高めるとヤング率が低下することが
わかる。
ところで、本発明の製造方法により得られた低熱膨張鋳
鉄の適用対象製品としてはCFRP用金型などであるが、こ
のような構造材として使用する場合には、ヤング率は最
低9000kgf/mm2定礎の値が必要とされる。
したがって(9)式から必要とされる全炭素量は2.8%
以下となる。またアルミニウム合金程度のヤング率でも
使用可能な構造部材への適用を考慮すると、全炭素量は
3.5%まで上限値として拡大することができる。
さらに後述する各実施例の結果からも明らかなように全
炭素量を1.2〜2.8%の範囲に設定したときに、特に引張
り強度などの機械的性質を損なうことなく、低い熱膨張
係数および優れた鋳造性、被削性および振動吸収能を同
時に満足する低熱膨張鋳鉄が得られる。このときの全炭
素量の範囲に対応する固溶炭素量を第3図に示す関係式
のグラフから求めると、0.09%以上0.43%未満の範囲と
なり、固溶炭素量の範囲を0.09%以上0.43%未満の範囲
に設定することが本発明に係る鋳鉄の低熱膨張性、鋳造
性、被削性および振動吸収能等の要求特性を同時に満足
させる上で極めて重要である。
また熱膨張係数と各合金元素との関係を(1)式と
(8)式から下記(10)式のように導出することができ
る。
熱膨張係数(×10-6/℃) =14.97−0.02×[全C量](%) +1.49×[Si量](%) −0.32×[Ni量](%) −0.70×[Co量](%) +1.35×[Mn量](%)・・・(10) (10)式から明らかなように全炭素量が大きいほど熱膨
張係数が低い材料が得られるため、全炭素量は可及的に
高い値に設定することが望ましい。しかしながら、第3
図に示す結果から明らかなように全炭素量が3.5%を超
えると、固溶炭素が減少し、機械的強度が低下するとと
もに鋳造性が低下する。
一方、全炭素量の下限値について、黒鉛晶出性や熱膨張
係数との関係から決定される。すなわち健全な黒鉛組成
が得られる全炭素量の下限は約1%である。1%未満で
あると凝固時における黒鉛核の生成が不十分となり、炭
化物を形成し、被削性を大きく損うこととなる。
そのため全炭素量は1%以上、3.5%以下、好ましくは
2.0%以上、3.0%以下に設定される。また固溶炭素量は
0.09%以上、0.43%未満に設定される。
次にケイ素含有量は1.0%未満に設定される。(10)式
に示す関係式において、ケイ素量の係数が最も大きく、
ケイ素量が熱膨張係数に及ぼす影響が大きい。したがっ
てケイ素量が低いほど、低い熱膨張係数が得られる。
ケイ素は黒鉛晶出促進のために必要な元素であるが、一
般鋳鉄とは異なり本発明に係る低熱膨張鋳鉄には、黒鉛
化促進元素であるニッケルが30%程度含有されているた
め接種効果を発現する最少量、例えば0.3%以上添加さ
れていればよいことが判明した。また接種剤として黒鉛
粒子を使用すれば、ケイ素量は極微量であっても十分な
黒鉛組成が得られることが確認された。しかし通常の鋳
造現場においては鉄−ケイ素合金が接種剤として使用さ
れており、この場合の添加量は最大0.5%で十分であ
る。
次にマンガンの含有量は1.0%以下に設定される。マン
ガンを添加することにより第2図に示す屈曲点Bが低温
側に移行し、常温から200℃までの実用温度領域におけ
る熱膨張係数を低下させる効果がある。しかしケイ素と
同様に含有量が1%を超えると熱膨張係数を逆に増大さ
せる。
そのため添加量は1.0%以下、好ましくは0.5%以下に設
定される。
次にNi含有量は29〜34%に設定される。Ni含有量は29%
未満または34%を超えるといずれも熱膨張係数が増大す
ることになるため、上記範囲に設定される。
またCo含有量は4〜8%の範囲に設定される。Co含有量
が4%未満であると熱膨張係数が高くなる一方、8%を
超えると第2図に示す屈曲点が高温側に移行することに
なり、常温から200℃までの実用温度領域における熱膨
張係数を増大させることになる。
ここでNi含有量およびCo含有量の適正範囲は、前記炭
素、ケイ素、マンガンの含有量によって影響を受ける。
熱膨張係数を極小とするNi含有量は、実験の結果、下記
(11)式によって与えられる。
極小点のNi含有量(%) =35−0.29×[Co量](%) −6.0[0.65−0.2全C量](%) +0.57[Mn量](%) +0.45[Si量](%)・・・・(11) ここで前述の理由により、全炭素量を1.5%、ケイ素量
を0%、マンガン量を0%とすると、極小点のNi含有量
(%)は下記(12)式で与えられる。
極小点のNi含有量(%) =33−0.29×[Co量](%) ・・・(12) 一方、NiとCoとの合計含有量は、第2図に示す熱膨張係
数曲線における屈曲点Bに対応する温度(屈曲点温度
θ)と、その熱膨張係数値とに影響を及ぼす。屈曲点温
度θ以下の範囲では、熱膨張係数の温度変化は小さい一
方、屈曲点温度θを超える範囲では大きく上昇してしま
う。
ここで屈曲点温度θと、NiおよびCoの合計含有量との関
係を実験により明らかにした結果、下記(13)式を得
た。
屈曲点温度θ(℃) =22.5×[Ni量(%)+Co量(%)] −600.7・・・・・(13) ここで常温から約200℃までの実用温度領域において使
用するCFRP用金型を適用対象にすると仮定し、屈曲点温
度θを200〜250℃に設定すると、NiとCoとの合計含有量
の適正範囲は下記(14)式によって与えられる。
Ni量(%)+Co量(%) =36〜38(%)・・・・・(14) そして上記(14)式および(12)式との関係から、最適
Ni量は29〜33%、最適Co量は4〜7%と算出され、この
範囲に成分組成が設定される。
またマグネシウムは、黒鉛を球状化して晶出させるため
に必要な元素であり、その含有量は0.1重量%以下に設
定される。含有量は0.1%をこえると、炭化物を形成す
るため好ましくない。したがってマグネシウム含有量は
0.04〜0.1%の範囲が好ましい。
(実施例) 次に本発明の実施例について図表を参照して説明する。
〈実施例1〉 第4図(a),(b)に示すようなCFRP用成型用金型を
鋳造した。
この金型は縦70cm、横65cm、厚さ6cm、重量130kgであ
る。溶解は300kg容量の高周波電気炉を用い、下記の第
2表に示す材料を溶解した。
成分組成は下記の第3表に示すように、炭素2.0%、ケ
イ素0.15%、マンガン0.03%、ニッケル30%、コバルト
6%、マグネシウム0.05%、残部が不純物を含むオース
テナイト系鋳鉄である。
また、1インチのキールブロック用砂鋳型にて試験片を
採取し、各特性値を測定した結果を第4表に示す。第4
表において熱膨張係数は1.5×10-6/℃、引張強さ40kgf
/mm2、伸び22%、ヤング率12000kgf/mm2が得られた。
この得られた金型はCFRPの予備成形体を200℃で加熱し
ながらプレス成形する工程に使用される。CFRPの熱膨張
係数は1.0〜1.5×10-6/℃であるため、この係数値に近
い本実施例の金型を使用することによりCFRP製品の寸法
精度を大幅に向上することができた。
以上のように、固溶炭素含有量が0.09%以上0.43%未満
の範囲になるよう添加炭素の量を定めて添加した、本実
施例の成分組成による鋳鉄の製造方法によれば、ほぼ一
般鋳鉄と同程度の鋳造性、被削性、機械的性質を同時に
満足し、かつインバー合金に近い低膨張係数を得ること
ができる。
なお、第3図に示される全炭素量の範囲に対応する固溶
炭素量の関係式のグラフは、Si量が0.15%の本実施例か
ら導き出されたものである。
〈実施例2〉 第3表に示すように、全C量を2.8%、Si量を0.4%とし
た。この組成の鋳鉄は振動吸収能を追求した場合のもの
である。すなわち全C量を2.8%と高めることにより減
衰能(Specific Damping Capacity)は17%が得られ、
一般鋳鉄の4〜5倍の振動吸収能を示す。また、堅さが
HB125〜135程度となり、アルミニウム合金と同程度の軟
かさを示す。これは、黒鉛による潤滑効果と併せて、相
手材を傷付けることなく接合や捕捉する治具部材として
有用であり、超高精度を要求される半導体、電子製造装
置材料として使用できる。
以上のように、一般鋳鉄(FC30材)の4〜5倍の振動吸
収能が得られ、かつアルミニウム合金並の軟かさを得る
ことができる。
〈実施例3〉 第3表に示すように、炭素含有量を1.20%と低く設定し
た。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合には微小ながら黒鉛晶出がみられ、第4表に示
すように、加工性は許容できる範囲であった。
〈実施例4〉 第3表に示すように、シリコン含有量を0.9%と高く設
定した。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合は第4表に示すように、熱膨張係数がやや高く
なるが許容範囲内であった。
〈実施例5〉 第3表に示すように、マンガン含有量を高めに0.9%に
設定した。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合は表4第4表に示すように、熱膨張係数がやや
高くなるが許容範囲内であった。
〈実施例6〉 第3表に示すように、マンガン含有量を0.7%に設定し
た。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合にも、熱膨張係数が許容範囲内となった。
なお、上記各実施例以外にも、本発明の範囲内で種々実
施したところ、上記同様に良好な特性が認められた。す
なわち、このような特性が得られる上記各実施例におい
ては、固溶炭素含有量が0.09%以上0.43%未満の範囲に
なるよう添加炭素量を定めており、この固溶炭素含有量
の制御により、低熱膨張性、機械的性質、鋳造性、被削
性、振動吸収能等の全ての特性を同時に兼ね備えること
が確認できた。
〈比較例1〉 第3表に示すように、炭素含有量を0.71%と極めて低く
設定した。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合には、第4表に示すように、加工性、鋳造性お
よび振動吸収能が悪い。
〈比較例2〉 第3表に示すように、炭素含有量を3.6%と高く設定し
た。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合には第4表に示すように、伸び、強度が低下
し、また鋳造欠陥が多い。
〈比較例3〉 第3表に示すように、シリコン含有量を1.2%と高く設
定した。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合には第4表に示すように、熱膨張係数が高過ぎ
る。
〈比較例4〉 第3表に示すように、ニッケル含有量を28.0%と低く設
定した。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合には第4表に示すように、熱膨張係数が高くな
る。
〈比較例5〉 第3表に示すように、ニッケルの含有量を37.0%と高く
した。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合には第4表に示すように、熱膨張係数が高くな
る。
〈比較例6〉 第3表に示すように、コバルトの含有量を3.5%と低く
した。他の含有量は上記実施例と近似させた。
この場合は第4表に示すように、熱膨張係数が高くな
る。
〈比較例7〉 第3表に示すように、コバルトの含有量を8.2%と高く
した。他の成分は上記実施例と近似させた。
この場合は第4表に示すように、熱膨張係数が高くな
る。
〈比較例8〉 第3表に示すように、ニッケルとコバルトとの合計含有
量を42.5%と高くした。他の成分は上記実施例と近似さ
せた。
この場合は第4表に示すように、熱膨張係数が高くな
る。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明に係る組成成分の鋳鉄の製造方法
によれば、機械的強度を損なうことなく熱膨張係数−が
1.5〜3.0×10-6/℃の低熱膨張特性を得ることができ、
かつ一般鋳鉄と同程度の鋳造性、被削性を同時に満足す
ることができる。また、必要に応じて振動吸収能を一般
鋳鉄の4〜5倍にまで高めることができ、アルミニウム
合金なみの軟かさを得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はNi含有量と熱膨張係数との関係を示すグラフ、
第2図はNi鋳鉄におけるNiとCoとの合計量をパラメータ
とし、温度と熱膨張係数との関係を示すグラフ、第3図
は全炭素量と固溶炭素量との関係を示すグラフ、第4図
(a)は実施例で鋳造したCFRP成形用金型の形状を示す
平面図、第4図(b)は第4図(a)におけるIVb−IVb
矢視断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーステナイト基地鉄中に黒鉛組織を有
    し、重量%で表示した成分組成としてケイ素1.0%未
    満、ニッケル29%以上34%以下、コバルト4%以上8%
    以下残部鉄から成る鋳鉄の製造方法において、前記鋳鉄
    中の炭素に対する他の構成元素の影響を考慮し、固溶炭
    素含有量が0.09%以上0.43%未満の範囲になるよう添加
    炭素の量を定めて添加することにより、0〜200℃の温
    度範囲における熱膨張係数が4×10-6/℃以下となる低
    熱膨張鋳鉄の製造方法。
  2. 【請求項2】成分組成としてマンガン1.0%以下、マグ
    ネシウム0.1%以下を含む請求項1記載の低熱膨張鋳鉄
    の製造方法。
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