JPH02298236A - 鋳造用低熱膨脹合金 - Google Patents

鋳造用低熱膨脹合金

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JPH02298236A
JPH02298236A JP11995289A JP11995289A JPH02298236A JP H02298236 A JPH02298236 A JP H02298236A JP 11995289 A JP11995289 A JP 11995289A JP 11995289 A JP11995289 A JP 11995289A JP H02298236 A JPH02298236 A JP H02298236A
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JP
Japan
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thermal expansion
alloy
low thermal
coefficient
range
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JP11995289A
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English (en)
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Shinichi Enomoto
榎本 新一
Katsumi Suzuki
克美 鈴木
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は室温から500℃程度の比較的高温度までの領
域で熱膨張率が小さい鋳造用、加工用及び圧延用の低熱
膨張合金に関するものである。
(従来の技術) 従来より低熱膨張合金の代表として、Fe −36%N
iのインバー合金が広く知られている。このインバー合
金は室温〜200℃の温度域における熱膨張係数が著し
く小さいが、キューリ一点が約200°Cであるため、
この温度以上になると急激に熱膨張係数が大きくなる欠
点があった。また400〜500℃の温度域で低膨張の
合金としては、29)li  18Co−Peのコバー
ル合金があり、封着合金として広く使われているが、こ
のコバール合金は室温〜300℃の温度域ではインバー
合金よりも熱膨張係数が大きいという欠点があった。更
にまたインバー合金、コバール合金ともに炭素含有量が
不純物程度(0〜O11%位)であり、切削性、加工性
、鋳造性が極めて悪く、そのため形状複雑あるいは薄肉
の鋳造品の製造に適さず、もっばら圧延材料としてのみ
使用されていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記したような従来の問題点を解決して、室温
〜200℃の温度域における熱膨張係数が著しく小さい
というインバー合金の長所と、高温域における熱膨張係
数が小さいというコバール合金の長所とを兼ね備え二重
層から500°Cの比較的広い温度域で熱膨張係数が小
さいうえ、鋳造性及び加工性が良好で工業的に広範囲で
使用することができる低熱膨張合金を提供するために完
成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するための本発明は、重量比で、C0
.3〜2.0%、Ni 25〜32%、Co 12〜2
0%、Si 0.3〜2.0 %、Nb 0.2〜0.
8 %、Mg又はCa0.01〜0.2%、Mn 1.
0%以下、残部は不純物を含むPeよりなることを特徴
とするものである。
本発明は上記のように、低熱膨張のNi−Co−Pe系
の合金に史にNbを0.2〜0.8%添加することによ
り広い温度範囲で熱膨張係数を小さくするとともに、そ
の他の成分とのバランスにより鋳造性及び加工性を大幅
に改善したものである。次に各成分の数値限定の理由を
説明する。
まずCを0.3〜2.0%としたのは、Cが0.3%未
満では大気鋳造が難しく、特殊なスラグによる溶解や真
空溶解等が必要になり、大気中で自由な形状の鋳物やイ
ンゴフトが造れないためである。
ここでCが0.3%以上となると鋳造性が向上する理由
は、第1にC,Si、 Mg、 Caが脱酸剤として作
用するためであり、第2に凝固時に黒鉛が析出し凝固収
縮を黒鉛の体積増加が一部相殺するために引は巣の発生
を抑制するためである。しかし、Cが2.0%を超える
と熱膨張係数が増加するので好ましくない、Cが0.3
%以上2.0%以下の範囲内  ゛においては、基地中
に分散した析出黒鉛が切削加工時等において切粉分断作
用を生じ、優れた加工性を得ることができる。
Niを25〜32%としたのは、この範囲内でしかもN
bを0.2〜0.8 %、より好ましくは0.4〜0.
6 %とすることにより、広い温度範囲において熱膨張
係数を従来の合金よりも更に低下させることができるこ
とを発見したためである。NiとNbがこの範囲を外れ
ると、熱膨張係数の増加が認められる。
Coを12〜20%としたのも同様の理由であって、C
Oがこの範囲を外れるとやはり熱膨張係数が増加してし
まう。
Siを0.3〜2.0%としたのは鋳造性を良くするた
めであり、0.3%未満ではその効果が認められず、逆
に2.0%を超えるとオーステナイト基地に固溶して脆
化傾向を示すので好ましくない。
Mg又はCaは黒鉛を球状化させる役割と、大気鋳造に
おける脱酸効果及び溶湯表面における酸化皮膜形成によ
る鋳造性の向上を図るための元素であり、o、oi%未
満ではその効果が不十分となる。また切削性の向上のた
めには多い方が良いが、ドロスの発生を抑えるために0
.2%以下とした。
Mnは強度と鋳造性のために有効な元素であるが、1.
0%を超えると凝固偏析により熱膨張係数の増加が生ず
るので、1.0%以下とした。
本発明の低熱膨張合金は以上に説明したような合金組成
により、広い温度域における低い熱膨張係数と、鋳造性
と加工性の向上を達成したものである。また用途により
合金組成を区分すると、C018〜1.2%、Si 0
.8〜1.8%とすれば鋳造性と切削加工性が特に良好
となり、C0.3〜0.6%、Si 0.3〜0.5%
とすれば圧延性が良好となり冷間圧延も可能な鋳造合金
となる。各場合の最適組成は次の通りである。
鋳物用 C018〜1.2%、Ni 26〜28%、Co13〜
19%、Si0.8〜1.8 %、Nb 0.4〜0.
6 %、Mg又はCa 0.02〜0.06%、Mn 
 0.12〜0.25%圧延用 CO23〜0.6%、Ni 26〜28%、0013〜
19%、Si0.3〜0.6 %、Nb 0.4〜0.
6 %、Mg又はCa 0.02〜0.06%、Mn 
0.12〜0.25%(実施例) 容量20kg、30口の高周波電気炉により、第1表に
示す組成の材料を溶解し、JIS G−5502のA号
テストピースを鋳造した。各テストピースから直径61
、長さ20■の熱膨張測定用試験片を作成し、20’C
から500“Cまでの温度範囲における熱膨張係数を測
定した。その代表例を第1図に示す、このように、本発
明の合金は室温〜300°Cではコバールよりも低い熱
膨張係数を示し、300〜500°Cではインバーより
も低熱膨張係数を示す。
もとより、この合金の熱膨張係数は、溶解温度、溶解方
法、溶解原材料、特に鉄成分として銑鉄、鋼屑、返屑等
のいずれを用いるか、あるいは熱処理、加工法等によっ
て若干の差は生ずるが、いずれも同様の傾向を示す。
(発明の効果) 本発明は以上に説明したように、室温〜300°Cでは
コバール合金よりも低い熱膨張係数を示し、300〜5
00°Cではインバーよりも低熱膨張係数を示すもので
あり、広い温度域において低熱膨率を確保できる。また
前述したように、インバー合金、コバール合金はいずれ
も鋳造性が悪いので鋳造用合金として使用が困難である
が、本発明の合金は鋳造性が比較的良好であり、また組
成の選択により圧延材としても使用可能である。このほ
か本発明の合金中には黒鉛が混在するため、減衰能が銅
より優れ、低熱膨張が要求される精密機器等に使用すれ
ば振動吸収効果がある。また本発明の合金は室温から6
00”Cまでの範囲内におけるヤング率の温度による変
動が少ない利点もある。
このように本発明の低熱膨張合金は従来のこの種合金の
問題点を解決したもので、比較的高温まで熱膨張を嫁う
例えば電子機器用構成部品(例えば基盤、ガラス封着材
等)、金型(例えば耐熱性の炭素繊維強化プラスチツク
用等)、光学系部品、工作機械等に使用するに適した低
熱膨張合金として、産業の発展に寄与するところは橿め
て大でちる。
【図面の簡単な説明】
第1図は各種合金の熱膨張係数と温度との関係り示すグ
ラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 重量比で、C0.3〜2.0%、Ni25〜32%、C
    o12〜20%、Si0.3〜2.0%、Nb0.2〜
    0.8%、Mg又はCa0.01〜0.2%、Mn1.
    0%以下、残部は不純物を含むFeよりなることを特徴
    とする低熱膨脹合金。
JP11995289A 1989-05-12 1989-05-12 鋳造用低熱膨脹合金 Expired - Lifetime JPH02298236A (ja)

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