JPS6051547B2 - 低熱膨張鋳鉄 - Google Patents

低熱膨張鋳鉄

Info

Publication number
JPS6051547B2
JPS6051547B2 JP57090512A JP9051282A JPS6051547B2 JP S6051547 B2 JPS6051547 B2 JP S6051547B2 JP 57090512 A JP57090512 A JP 57090512A JP 9051282 A JP9051282 A JP 9051282A JP S6051547 B2 JPS6051547 B2 JP S6051547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cast iron
thermal expansion
less
nickel
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57090512A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58210149A (ja
Inventor
新一 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP57090512A priority Critical patent/JPS6051547B2/ja
Publication of JPS58210149A publication Critical patent/JPS58210149A/ja
Publication of JPS6051547B2 publication Critical patent/JPS6051547B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、耐熱性、耐食性、耐摩耗性を有するととも
に、特に熱膨張係数の低いオーステナイト鋳鉄に関する
鋳造に用いる鋳鉄は、ネズミ鋳鉄、合金鋳鉄、球状黒鉛
鋳鉄、白鋳鉄、斑鋳鉄などに分類される。
上記ネズミ鋳鉄は、黒鉛が析出して破面が灰色を呈する
ものて鋳物用として最も一般に利用されているが、この
ネズミ鋳鉄は、炭素2.5〜4.0%、シリコン0.5
〜3.0%、マンガン0.3〜12%、リン0.01〜
0.08%、硫黄0.02〜0.15%程度を含む鉄合
金であつて、強度、耐熱性、耐食性は悪いが、耐摩耗性
に優れている。これは、含有している黒鉛が潤滑性能を
持つていて摩擦による粘着現象を防ぐこと、熱伝導性が
よく熱衝撃に強くて摩擦熱を速やかに逃力化熱亀裂の発
生を防いでいること、および弾性係数が低くて摩擦面を
なじみやすくすることなどの特性によるものである。ま
た、上記球状黒鉛鋳鉄は、ネズミ鋳鉄では黒鉛が片状で
あるのに対し、球状の黒鉛を生じさせたもので、ネズミ
鋳鉄の短所である強度が改良され、強靭な鋳鉄を得るこ
とができる。
さらに、機械的強度の優れた球状黒鉛鋳鉄に加え、その
使用目的に応じて、機械的性質を改良するために、ニッ
ケル、クロム、モリブデン、バナジウム、銅、チタニウ
ム、アルミニウム、ボロン、テルル、ジルコンなどを添
加した合金鋳鉄も知られている。上記ニッケルは鋳鉄中
で炭化物を作らす、鉄中への炭素溶解度を減じて黒鉛化
を助けるが、その添加量によつて機械的性質が大きく変
化する。すなわち、ニッケル添加量の増加に伴い基地組
織はソルバイトからマルテンサイトに変化し、約18%
でまつたくオーステナイトとなり、耐熱性、耐食性に優
れたオーステナイト鋳鉄となる。また、M〜40%ニッ
ケルの鋳鉄は膨張係数が小さくなることが知られている
が、このニッケルは鋳鉄の黒鉛化を妨げるクロム、モリ
ブデン、バナジウム、銅、ボロン、テルルなどとともに
添加されることがある。ところで、温度に対する寸法安
定精度が要求さJれる工作機械部品、成形用金型、内燃
機関等に使用される鋳鉄においては、熱膨張係数が小さ
いものが要求されており、従来から高ニッケル鋳鉄のニ
レジスト、タイプ5(インコ社商品名)等が知られてい
る。
これは、炭素2.4%以下、シリコンi1.0〜2.0
%、マンガン0.5%以下、クロム0.1%以下、ニッ
ケル34.0〜36.0%を含有させたオーステナイト
鋳鉄であつて、熱による線膨張係数が5.0XlO−6
/℃程度であり、普通鋳鉄の熱による線膨張係数(12
.0×10−6/℃前後)の5112程度である。また
、同じオーステナイト鋳鉄のアンパー鋳鉄も熱膨張係数
が少ない特性を有し、普通鋳鉄の511?度の熱膨張係
数である。
このアンパー鋳鉄は、通常、炭素2.0〜2.6%、シ
リコン1.5%位、クロム2.0〜10.0%、ニッケ
ル28.0−38.0%、残りは鉄を成分としている。
しかしながら、従来のオーステナイト鋳鉄は普通鋳鉄に
比して1B程度の熱膨張係数が限度であり、温度に対す
る寸法精度が特に要求される精密機器、工作機械、成形
用金型、科学機器等に使用される鋳鉄としては、必ずし
も満足できるものではなかつた。
この発明は上記のような事情に着目してなされたもので
、その目的とするところは、耐熱性、耐食性、耐摩耗性
、高減衰能を有するとともに特に熱膨張係数が低く、し
かも加工性にも富み、切削、研磨、切断などの高精密機
械や科学機械、計測機器の部品等に広範囲に利用てきる
鋳鉄を提供しようとするものである。
すなわち、この発明の提案する鋳鉄は、炭素0.8〜3
.0%、シリコン1.0〜3.0%、ニッケル30.0
〜34.0%、コバルト4.0〜6.0%、マンガン2
.0%以下、イオウ1.0%以下、リン1.5%以下、
マグネシウム1.0%以下、残部は不純物を含む鋳鉄よ
りなる低膨張のオーステナイト鋳鉄であつて、特に、炭
素0.8〜3.0%、シリコン1.0〜3.0%、ニッ
ケル30.0〜34.0%及びコバルト4.0〜6.0
%を添加し.て、黒鉛を析出させた鋳鉄について熱膨張
係数を小さくしたことを特徴とする。
ニッケルは鋳鉄中で炭化物を作らず、鉄中への炭素溶解
度を減じて黒鉛化を助け、黒鉛組織を微細化する目的の
ために鋳鉄成分として一般的に用こいられる。
その黒鉛化能力はシリコンの112〜113程度である
。また、耐熱、耐食、非磁性、高電気抵抗をもつオース
テナイト鋳鉄を作るために、14〜38%のニッケルが
添加されている。そして、特にニッケルを34〜36%
添加した場合は、それ以上クまたはそれ以下の添加に比
較して、熱膨張係数を特に小さくすることができるが、
その熱膨張係数は精々5.0×10−6/℃が限度で、
これ以下にはなり得ない。また、インバー合金の分野で
は、Fe−Ni系の不変鋼の熱膨張係数を一層小さくす
るためコバルトを添加することが行われている(超不変
鋼)。
しかし、この不変鋼は、炭素含量が不純物程度で、0〜
0.1%位であり、鋳鉄に比して切削性、加工性、鋳造
性等が極めて悪く、そのため複雑あるいは薄肉の鋳造品
の製造に適さない。他方、例えばFe−C−Ni系の鋳
鉄に単純にコバルトを導入すると、コバルトが炭素と結
合して炭化物を生)成し、その結果例えば流動性を損い
、引け巣、ガスホール等の鋳造欠陥を生ずるおそれがあ
る。本発明者は、研究の結果、炭素0.8〜3.0%、
シリコン1.0〜3.0%、ニッケル30.0〜34.
0%を含み、黒鉛を析出させた鋳鉄についてコバルトを
;4.0〜6.0%添加した場合、熱膨張が非常に小さ
く、しかも鋳造性、加工性も良好な鋳鉄を得ることが出
来ることを発見した。すなわち、炭素0.8〜3.0%
好ましくは1.0〜2.4%、シリコン1.0〜3.0
%好ましくは1.0〜2.8%、ニッケル30.0〜3
4.0゛%、コバルト4.0〜6.0%、マンガン2.
0%以下好ましくは0.4〜2.0%、イオウ1.0%
以下好ましくは0.05%以下、リン1.5%以下好ま
しくは0.1%以下、マグネシウム1.0%以下、残り
を不純物を含む鉄成分とした鋳鉄は、熱膨張係数が3.
0×10−6/℃位(25℃〜100゜Cの平均値)と
なり、従来のオーステナイト鋳鉄に比較して極めて低い
熱膨張性を有し、しかもその鋳造性、加工性等は従来の
オーステナイト鋳鉄と同程度である。もちろん、この鋳
鉄の熱膨張係数は、溶解温度、方法、溶解原材料、特に
鉄成分として銑鉄、鋼屑、返屑などのいずれを用いるか
、熱処理の方法によつて若干の差があるが、いずれにし
ても4.0×10−6/0C以下(25れC〜100℃
の平均値)となり、従来のオーステナイト鋳鉄よりも熱
膨張係数がはるかに小さい。
この発明の鋳鉄においては、オーステナイト系の基地中
に黒鉛が析出しており、それによつて低膨張性及び良好
な鋳造性、加工性等が維持される。
生ずる黒鉛が片状黒鉛である場合には、さらに著るしい
振動吸収能をも生する。従つて、炭素0.8%未満、シ
リコン1.0%未満の含量は、炭素が炭化物として存在
することになり、黒鉛として析出しないため好ましくな
い。炭素が炭化物として存在すると、鋳造性が損われる
とともにニッケル30.0〜34.0%、コバルト4.
0〜6.0%を含有させても却つて熱膨張係数は大とな
る。また、炭素が3.0%、シリコンが3.0%をそれ
ぞれ超えると、キッシュグラファイトとなつて鋳造性が
著るしく損われ、それより得られる鋳造物もポーラスと
なり不適当である。炭素とシリコンの量は、上記各範囲
内で炭素が黒鉛として析出すれば、鋳造性、加工性、強
度及び振動吸収能等に実用上支障のない限度の影響を生
ずることはあつても、熱膨張にはそれ以上の影響は及ぼ
さない。さらに、炭素0.8〜3.0%、シリコン1.
0〜3.0%を含む場合、ニッケル含量を30.0%未
満または34.0%超とし、コバルト含量を4.0%未
満または6.0%超とすると、熱膨張係数は増大する。
例えば、炭素およびシリコンの含量を上記範囲とし、ニ
ッケルを28%、コバルトを3%とすると、熱膨張係数
は約5.0×10−6/℃となり、またニッケルを36
%、コバルトを7%とするど熱膨張係数はやはり約5.
0×10−6/℃となる。また、マンガンは、鋳造物の
強度、鋳造性等に関係を有し、2.0%以下、好ましく
は0.2〜1.0%、さらに好ましくは0.4〜1.0
%を含有させる。
その含量が2.0%を超えるとマンガンの偏析が生じ膨
張率も大となつて実用的でなく、0.2%未満にすると
膨張率が次第に増大する。また、イオウ及びリンは熱膨
張には直接関与せず、必要に応じその含量は不純物の範
囲内でよい。しかし、イオウ1.0%、リン1.5%を
超えると、鋳造物の強度あるいは硬度が低下し、好まし
くない。この発明において、マグネシウムは、析出する
一黒鉛を球状化させるときに必要とされるもので、片状
黒鉛鋳鉄の場合にはその含量は殆んど0である。球状黒
鉛鋳鉄の場合、マグネシウムは黒鉛を球状化させるのに
必要かつ充分な量が添加されれは足り、通常は0.05
%〜0.2%が適当である。し.かし、マグネシウムが
1.0%を超えると膨張率が増大し、好ましくない。黒
鉛の形状が片状であるか球状であるかは、この発明の鋳
鉄の熱膨張には直接影響を与えないが、その機械的性質
には影響を及ぼす。
実験の結,果によれば、この発明の鋳鉄において片状黒
鉛を析出させたものの引張強さは10〜20kgf/d
1ブリネル硬さは100〜13011Bであり、球状黒
鉛を析出させたものは、引張強さが〉40kgf/i1
ブリネル硬さが150〜170HB1伸び〉10%であ
る。また、この発明の鋳鉄をイオン窒化処理(処理温度
580℃、保持時間1時間)すると、マイクロビッカー
スで450の硬度を得ることができる。さらに、この発
明の鋳鉄を、析出する黒鉛の形状が片状である片状黒鉛
鋳鉄とした場合には、振動吸収能の極めて高い鋳鉄が得
られる。すなわち、炭素0.8〜3.0%、シリコン1
.0〜3.0%、ニッケル30.0〜34.0%、コバ
ルト4.0〜6.0%、マンガ・ン2.0%以下、イオ
ウ1.0%以下、リン1.5%以下、マグネシウムO〜
痕跡、残部不純物を含む鉄よりなる片状黒鉛鋳鉄では、
実験の結果によれば、1×10−3ストレインの最大表
面せん断ひずみの場合、ダンピングキャパシティがエネ
ルギー損失率で26%に達する。これは、通常の普通鋳
鉄が4%程度であるのに対し、実にその6倍以上、アン
パー鋳鉄と比較しても2倍以上で、極めて高い吸振性を
有していることがわかる。この発明の鋳鉄の鋳造方案は
、普通鋳鉄(片状黒鉛を析出させる場合)、ダクタイル
鋳鉄(球状黒鉛を析出させる場合)における公知の方案
と同様である。
ただし、鋳物尺(伸び尺)は、通常の普通鋳鉄、ダクタ
イル鋳鉄が811000〜1011000であるのに対
し、1411000〜1711000である。実施例1
溶解炉として10k9、30kW1周波数3000Hz
の高周波電気炉を用意し、材料としてつぎのものを用意
した。
鋼屑 ., (不純物としてリン、イオウを含む)
5.22k9電解ニ
ッケル 3.04kg金属コバル
ト 0.50k9カーボン(電極
屑) 0.25k975%フェロシリコ
ン 0.33k975%フェロマンガン
0.54k9上記材料を上記溶解炉
で溶解し、1580℃で取鍋にあけた。
このとき、ニッケルマグ(Mg8%のもの)を0.12
k9添加し、直径2『、長さ10hの砂型試験棒に鋳込
み、常法にしたがつて鋳鉄棒を作つた。この鋳鉄棒の熱
膨張率を調べるため、これを直径67wt、長さ20W
Lの試験棒に加工して試料Aとし、別に下記組成よりな
る試料B,Cを上記実施例と同様の方法で作つた。
試料Bの材料成分 カーボン 2.6踵量%シリコン
2.80〃マンガン
1.00〃ニッケル
35.00〃クロム 0.1
0〃硫黄 0.02〃マグネシウム
微 量鉄
残り全部試料Cの材料成分カーボン
2.4唾量%シリコン
1.50〃マンガ゛ン 1.0
0〃ニッケル 35.00〃銅
0.50〃クロム
0.10〃硫黄 0.12〃鉄
残り全部このように
材料成分がそれぞれ異なる試料A,BおよびCを押棒式
測定法により25℃〜100℃における線膨張係数を測
定した。
表1に測定結果を示す。たたし、上記数値は測定温度2
5℃〜100′C1昇温速度1℃/Minl雰囲気大気
での平均値てある。
表1から明らかなように、この発明の鋳鉄(試料A)は
、試料B,Cの鋳鉄に比して線膨張係数が小さい。
実施例2 実施例1に準じて表2に示す組成よりなる鋳鉄棒D−J
をつくつた。
これら鋳鉄棒D−Jについて、実施例1と同様にして押
棒式測定法により0゜C〜50℃及びO℃〜100℃に
おける線膨張係数を測定してみた。測定の結果を表2に
示す。ただし、上記数値は昇温速度4℃/Minl雰囲
気大気での平均値である。
表2の結果から、炭素0.8%未満、シリコン1.0%
未満の場合、および炭素3.0%超、シリコン3.0%
超の場合には、いずれも膨張率が増大することがわかる
実施例3 いずれも炭素2.2%、シリコン1.7%、マンガン0
.45%、リン0.07%、イオウ0.01%、マグネ
シウム痕跡を含み、ニッケルとコバルトと鉄(不純物を
含む)の3成分の含量のみを変化させた鋳鉄棒K−Uを
つくり、実施例1と同様にして押棒式測定法により常温
〜100℃における各鋳鉄棒の線膨張係数を測定した。
!111定の坤果を表3に示す。ただし、上記数値は昇
温速度1℃/Minl雰囲気大気での平均値である。表
3の結果から、ニッケル30.0%未満または34.0
%超、コバルト4.0%未満または6.0%超になると
、熱膨張係数が増加することがわかる。実施例4 実施例1に準じて炭素2.55%、シリコン2.43%
、ニッケル31.90%、コバルト5.24%、マンガ
ン0.03%、リン0.055%、イオウ0.026%
、マグネシウム痕跡、残部は不純物を含む鉄よりなり、
片状の黒鉛を析出した鋳鉄棒■をつくり、実施例1と同
様の方法て線膨張係数を測定した。
測定の結果によれば、この鋳鉄棒■の線膨張係数は、0
℃〜50℃において、2.5×10−6/℃、0℃C〜
100℃において3.2×10−6/℃の平均値を示し
た。また、上記鋳鉄棒の減衰能をフエツプルーベルツ型
減衰能測定装置でねじり振動させて測定し、最大表面せ
ん断ひずみを変えたときに減衰能がどのように変化する
かを調査した。比較のため、下記組成よりなるアンパー
鋳鉄Wおよび普通鋳鉄Xを用意し、このアンパー鋳鉄W
及び普通鋳鉄Xについても同様の調査をした。それぞれ
の調査の結果を表4に示す。アンパー鋳鉄Wの組成 炭素 2.2% シリコン 1.8%クロム
2.5%マンガン
0.5%リ ン

0.05%イオウ
0.05%ニッケル
35.2%鉄 残り
全部普通鋳鉄Xの組成炭素 2.8% シリコン 2.0%マンガン
0.5%リ ン

0.1%イオウ
0.1%鉄
残り全部表4の結果から明らかなように、この実
施例の鋳鉄棒Vは減衰能が極めて高く、例えば1×10
−3ストレインの最大表面せん断ひずみの場合、アンパ
ー鋳鉄Wの2倍以上、普通鋳鉄Xの6倍以上の吸振性を
有する。
上記のとおり、この発明の鋳鉄は、耐熱性、耐食性、耐
摩耗性を有するとともに、熱膨張係数が従来の鋳鉄に比
べて極端に小さい。
そのうえ、鋳鉄であるので、良好な鋳造性、加工性を具
え、また製造コストも廉価である。しかも、この発明の
鋳鉄を球状黒鉛鋳鉄とした場合には硬度もかなり高く、
また片状黒鉛鋳鉄とした場合には極めて高い制振性を有
する。したがつて、この発明の鋳鉄は、球状黒鉛組織の
ものの場合には、例えば高速ブレスの可動部分、そのコ
ニロツト、プランジャー等、ロータリーカッターの刃物
台、炭素繊維の成形用型材、メカニカルシール、真空ポ
ンプのシャフト、精密工作機械のスピンドルヘッド、孔
あけ加工治具、その他熱膨張を嫌い、硬度を要求させる
切削、研磨、切断、測定用の機器や精密機械、科学機器
の部品、金型、ダイスなどに広範囲に利用することがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 炭素0.8〜3.0%、シリコン1.0〜3.0%
    、ニッケル30.0〜34.0%、コバルト4.0〜6
    .0%、マンガン2.0%以下、イオウ1.0%以下、
    リン1.5%以下、マグネシウム1.0%以下、残部は
    不純物を含む鉄よりなるオーステナイト系の低熱膨張鋳
    鉄。
JP57090512A 1982-05-29 1982-05-29 低熱膨張鋳鉄 Expired JPS6051547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57090512A JPS6051547B2 (ja) 1982-05-29 1982-05-29 低熱膨張鋳鉄

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57090512A JPS6051547B2 (ja) 1982-05-29 1982-05-29 低熱膨張鋳鉄

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58210149A JPS58210149A (ja) 1983-12-07
JPS6051547B2 true JPS6051547B2 (ja) 1985-11-14

Family

ID=14000515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57090512A Expired JPS6051547B2 (ja) 1982-05-29 1982-05-29 低熱膨張鋳鉄

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6051547B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002307200A (ja) * 2001-04-13 2002-10-22 Yamada Dobby Co Ltd 塑性加工装置の高速運動部品

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0225437A1 (de) * 1985-09-12 1987-06-16 BBC Brown Boveri AG Gusseisen mit kleinem Wärmeausdehnungskoeffizienten
US5173253A (en) * 1987-10-26 1992-12-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Low expansion cast iron
JP2703236B2 (ja) * 1987-10-26 1998-01-26 株式会社東芝 低熱膨脹鋳鉄および同鋳鉄を用いた研磨定盤
JPH0699777B2 (ja) * 1988-11-02 1994-12-07 株式会社東芝 低熱膨張鋳鉄の製造方法
JP2920004B2 (ja) * 1990-07-23 1999-07-19 日本碍子株式会社 セラミックスと金属の鋳ぐるみ複合体
JP2694239B2 (ja) * 1990-09-25 1997-12-24 株式会社 栗本鐵工所 低熱膨張鋳鉄の製造方法
JP2694240B2 (ja) * 1990-10-01 1997-12-24 株式会社 栗本鐵工所 高温低熱膨張鋳鉄の製造方法

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ANNUAL BOOK OF ASTM STANDARDS=1975 *
ENGNEERING PROPERTIES OF NI REST DUCTILE IRONS=P18-21 *
PHYSICAL AND ENGINEERINGPROPERTIESOFCAST IRON=P258-259 *
PHYSICS AND APPLICATIONS OF INVAR ALLOYS=1978 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002307200A (ja) * 2001-04-13 2002-10-22 Yamada Dobby Co Ltd 塑性加工装置の高速運動部品

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58210149A (ja) 1983-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Alaneme et al. Microstructure and mechanical behavior of stir-cast Zn–27Al based composites reinforced with rice husk ash, silicon carbide, and graphite
EP3015560B1 (en) Spheroidal graphite cast iron
Ferraro et al. Influence of sludge particles on the tensile properties of die-cast secondary aluminum alloys
US20080298999A1 (en) Method for Producing a Copper Alloy Having a High Damping Capacity
JPH1136029A (ja) 高強度チタン合金鋳造品
JP2594441B2 (ja) 快削性高温低熱膨張鋳造合金の製造方法
JPS6051547B2 (ja) 低熱膨張鋳鉄
JPH0699777B2 (ja) 低熱膨張鋳鉄の製造方法
JP3155431B2 (ja) 2相ステンレス鋳造部材およびその製造方法
JPH01306540A (ja) 低熱膨張合金鉄
JPH02298236A (ja) 鋳造用低熱膨脹合金
JP2778891B2 (ja) 高強度低膨張鋳鉄およびその製造方法と、それを用いた摺動部品および機械部品
US3740212A (en) Oxidation resistant austenitic ductile nickel chromium iron
JP5475380B2 (ja) オーステナイト系鋳鉄とその製造方法およびオーステナイト系鋳鉄鋳物
Castro et al. Influence of annealing heat treatment and Cr, Mg, and Ti alloying on the mechanical properties of high-silicon cast iron
JP2703236B2 (ja) 低熱膨脹鋳鉄および同鋳鉄を用いた研磨定盤
Fatile et al. Fabrication characteristics and mechanical behavior of fly ash-alumina reinforced Zn-27Al alloy matrix hybrid composite using stir-casting technique
JP3341531B2 (ja) 高強度Fe基鋳造合金製ロッカーアーム
JP2590079B2 (ja) 被削性の優れた低膨張鋳鉄
JP2019173146A (ja) 靭性に優れた球状黒鉛鋳鉄
JP4253101B2 (ja) 被削性に優れた高制振性鋳鋼およびその製造方法
JPS5853702B2 (ja) 強靭性ダイカスト用アルミニウム合金
KR930006291B1 (ko) 주철제의 미끄럼운동 부재의 제조방법
Oluwadare et al. Effect of Tin Addition on the Mechanical Properties and Microstructure of Aluminium Bronze Alloyed with 4% Nickel
JPS6360255A (ja) 低熱膨張鋳鉄とその製造法