JPH0699402B2 - 4,4‐ジブロモ‐1,3‐ジメチル‐2‐ピラゾリン‐5‐オン及びその製造方法 - Google Patents
4,4‐ジブロモ‐1,3‐ジメチル‐2‐ピラゾリン‐5‐オン及びその製造方法Info
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- JPH0699402B2 JPH0699402B2 JP12199286A JP12199286A JPH0699402B2 JP H0699402 B2 JPH0699402 B2 JP H0699402B2 JP 12199286 A JP12199286 A JP 12199286A JP 12199286 A JP12199286 A JP 12199286A JP H0699402 B2 JPH0699402 B2 JP H0699402B2
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- pyrazolin
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規化合物4,4−ジブロモ−1,3−ジメチル−
2−ピラゾリン−5−オン及びその製造方法に関する。
2−ピラゾリン−5−オン及びその製造方法に関する。
この化合物は、農業用殺菌剤として有用な4−(置換フ
エニル)イミノピラゾリン誘導体の製造に中間体として
利用される。
エニル)イミノピラゾリン誘導体の製造に中間体として
利用される。
発明の構成 本発明は下記構造式を有する新規化合物4,4−ジブロモ
−1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン及びその
製造方法を特徴とするものであつて、該化合物は、公知
の化合物である5−ヒドロキシ−1,3−ジメチルピラゾ
ールの水溶液に冷却下に臭素を反応させることにより、
下記反応式にしたがつて製造される。
−1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン及びその
製造方法を特徴とするものであつて、該化合物は、公知
の化合物である5−ヒドロキシ−1,3−ジメチルピラゾ
ールの水溶液に冷却下に臭素を反応させることにより、
下記反応式にしたがつて製造される。
上記反応により製造される4,4−ジブロモ−1,3−ジメチ
ル−2−ピラゾリン−5−オンの理化学的性質を示すと
下記のとおりである。
ル−2−ピラゾリン−5−オンの理化学的性質を示すと
下記のとおりである。
赤外吸収スペクトル(IR、NaCl液膜cm-1): νco1720、655 核磁気共鳴吸収〔NMR(CDCl3)δ(ppm)〕: 2.35(3H、S、:ピラゾリン環3位CH3) 3.4(3H、S、:ピラゾリン環1位N−CH3) 次に、本発明に係る化合物4,4−ジブロモ−1,3−ジメチ
ル−2−ピラゾリン−5−オンの製造方法を下記実施例
に基づいて説明する。
ル−2−ピラゾリン−5−オンの製造方法を下記実施例
に基づいて説明する。
実施例 4,4−ジブロモ−1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−
オンの合成 5−ヒドロキシ−1,3−ジメチルピラゾール10g(0.089
モル)を、150mlの水に溶解し、これに氷冷下に攪拌し
ながら、臭素25.1g(0.156モル)を滴下し、常温下に12
時間攪拌を続けて反応を行つた。
オンの合成 5−ヒドロキシ−1,3−ジメチルピラゾール10g(0.089
モル)を、150mlの水に溶解し、これに氷冷下に攪拌し
ながら、臭素25.1g(0.156モル)を滴下し、常温下に12
時間攪拌を続けて反応を行つた。
次いで、反応液を酢酸エチル100mlで3回抽出し、得ら
れた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、次いで酢酸エチルを濃縮して油状物を得
た。
れた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、次いで酢酸エチルを濃縮して油状物を得
た。
この油状物を真空蒸留して沸点(b.p.)85〜88℃/1mmHg
を有する赤黄色油状物から成る4,4−ジブロモ−1,3−ジ
メチル−2−ピラゾリン−5−オン13g(収率54%)が
得られた。
を有する赤黄色油状物から成る4,4−ジブロモ−1,3−ジ
メチル−2−ピラゾリン−5−オン13g(収率54%)が
得られた。
更に、蒸留釜残をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)により精製して4,4−
ジブロモ−1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン4
gを得た。したがつて、総収量は17g(収率70.8%)とな
つた。
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)により精製して4,4−
ジブロモ−1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン4
gを得た。したがつて、総収量は17g(収率70.8%)とな
つた。
上記により得られた化合物の理化学的性質を調べたとこ
ろ、さきに示したと同様の赤外吸収スペクトルと核磁気
共鳴吸収を示した。
ろ、さきに示したと同様の赤外吸収スペクトルと核磁気
共鳴吸収を示した。
発明の有用性 本発明による4,4−ジブロモ−1,3−ジメチル−2−ピラ
ゾリン−5−オンは、農業用殺菌剤の活性成分である4
−(置換フエニル)イミノピラゾリン誘導体を製造する
ための中間体として有用である。
ゾリン−5−オンは、農業用殺菌剤の活性成分である4
−(置換フエニル)イミノピラゾリン誘導体を製造する
ための中間体として有用である。
本発明による上記化合物を、例えばトルイジン、キシリ
ジン、クロルアニリン等のアニリン誘導体と、トリエチ
ルアミンを含有する有機溶媒中で加熱することにより、
農業用殺菌剤としての4−(置換フエニル)イミノピラ
ゾリン誘導体、例えば4−フエニルイミノ−1,3−ジア
ルキル−2−ピラゾリン−5−オンを製造することがで
きる。
ジン、クロルアニリン等のアニリン誘導体と、トリエチ
ルアミンを含有する有機溶媒中で加熱することにより、
農業用殺菌剤としての4−(置換フエニル)イミノピラ
ゾリン誘導体、例えば4−フエニルイミノ−1,3−ジア
ルキル−2−ピラゾリン−5−オンを製造することがで
きる。
すなわち、アニリンを溶解したベンゼンにトリエチルア
ミンを攪拌しながら加え、次いで4,4−ジブロモ−1,3−
ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オンのベンゼン溶液
を滴下し、加熱還流下に反応させることにより、殺菌活
性を有する1,3−ジメチル−4−フエニルイミノ−2−
ピラゾリン−5−オンを得ることができる。
ミンを攪拌しながら加え、次いで4,4−ジブロモ−1,3−
ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オンのベンゼン溶液
を滴下し、加熱還流下に反応させることにより、殺菌活
性を有する1,3−ジメチル−4−フエニルイミノ−2−
ピラゾリン−5−オンを得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】構造式 を有する4,4−ジブロモ−1,3−ジメチル−2−ピラゾリ
ン−5−オン。 - 【請求項2】5−ヒドロキシ−1,3−ジメチルピラゾー
ルに臭素を反応させることを特徴とする4,4−ジブロモ
−1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オンの製造方
法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12199286A JPH0699402B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 4,4‐ジブロモ‐1,3‐ジメチル‐2‐ピラゾリン‐5‐オン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12199286A JPH0699402B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 4,4‐ジブロモ‐1,3‐ジメチル‐2‐ピラゾリン‐5‐オン及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62281865A JPS62281865A (ja) | 1987-12-07 |
JPH0699402B2 true JPH0699402B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=14824879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12199286A Expired - Lifetime JPH0699402B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 4,4‐ジブロモ‐1,3‐ジメチル‐2‐ピラゾリン‐5‐オン及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699402B2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-27 JP JP12199286A patent/JPH0699402B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62281865A (ja) | 1987-12-07 |
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