JPH0699303A - チャック爪自動交換装置に使用するロボットハンド - Google Patents

チャック爪自動交換装置に使用するロボットハンド

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JPH0699303A
JPH0699303A JP27801692A JP27801692A JPH0699303A JP H0699303 A JPH0699303 A JP H0699303A JP 27801692 A JP27801692 A JP 27801692A JP 27801692 A JP27801692 A JP 27801692A JP H0699303 A JPH0699303 A JP H0699303A
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JP
Japan
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claw
robot hand
claws
cassette
chuck
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JP27801692A
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English (en)
Inventor
Eiichi Morizaki
栄一 森崎
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ロボットの三次元移動自在な支持腕310の
先端に取付けたハンド本体189に、ボールねじ機構2
04を介して爪12を引掛可能なシフト体201を上下
動自在に設けるとともに、シフト体201に引掛られた
爪12を上下方向に嵌入案内する左右の案内ブロック1
98を設けた。 【効果】 ストッカー−カセット間のロボットハンドに
よる爪の交換を確実に行ない得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャック爪自動交換装
置に使用するロボットハンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチャック爪自動交換装置として
は、本出願人により特開昭61−71905号公報に開
示されたものがあり、これは、チャックと爪貯蔵マガジ
ン(爪保持具)との間で爪移動装置により爪を自動的に
交換し、別個に配置した爪ストッカーと爪貯蔵マガジン
との間で、ロボットの三次元移動自在とされた手首に設
けた開閉自在のグリッパ(ロボットハンド)により爪を
交換するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のチャック爪
自動交換装置では、爪ストッカーと爪貯蔵マガジンとの
間でのグリッパによる爪の交換において、グリッパによ
り把持された爪は、この重量が大きくなると、搬送途中
に振動等の影響により爪の把持状態が変わり、相手側に
うまく入らないことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願では、チャックと爪保持具との間で爪を自動的に交
換するとともに別個に設けたストッカーと爪保持具との
間でロボットハンドにより爪を自動的に交換するように
したチャック爪自動交換装置において、前記ロボットハ
ンドを、その本体に、爪を引掛可能なシフト体を上下動
自在に設けるとともに、このシフト体に引掛けられた爪
を上下方向に嵌入案内する案内ブロックを設けて構成し
たことを特徴とする。
【0005】
【作用】ストッカーと爪保持具との間での爪交換におい
て、ロボットハンドは一方に保持された爪まで移動し、
この爪は、下降状態のシフト体に引掛けられ、さらにシ
フト体の上昇により案内ブロックに嵌入案内される。そ
して爪はこの正確に位置決め保持された状態を保たれた
ままロボットハンドの移動により他方まで搬送される。
【0006】
【実施例】次に、図面においてチャック爪自動交換装置
320の実施例について説明するが、工作機械1の主軸
3に取付けられるチャック6(本実施例では3爪チャッ
クとして示す)は爪をチャックの半径方向に移動して着
脱を行なうものであり例えば本出願人により特開昭61
−71905号公報に開示されたものである。先ず図
1,2,3において、各装置を搭載するテーブル34
は、前後動シリンダ35の作動により主軸台2上の案内
ベースレール32上を前進端位置(図2に示す)と後退
端位置(図7に示す)とに移動する。
【0007】テーブル34にはその前方に、爪12を案
内する凹型状のガイドブロック87が取付られている。
このガイドブロック87の後面には、後述の爪外しシリ
ンダ91のシリンダ本体92が固定され、このシリンダ
本体92の上面には、T字型の左右のカセット案内レー
ル41が設けられている。このカセット案内レール41
の上面には、その長手方向全長にわたって取付溝161
が形成され、この取付溝161には、断面L字型の左右
のピン案内レール55が取付けられている。ピン案内レ
ール55は後述の爪外しシリンダ91の上ピストンロッ
ド91aと対向する部分が切欠かれている。
【0008】前記カセット案内レール41には、カセッ
ト39下面に形成したT字溝162(図2に示す)が嵌
合され、カセット39はカセット案内レール41上を摺
動移動自在とされている。このカセット39は、その前
面及び上下面に開放する四本の保持溝(右端のものより
順に第1,第2,第3,第4保持溝163,164,1
65,166とする)が等間隔に設けられ、各保持溝1
63,164,165,166を形成する左右の対向面
は爪12の摺動部13を案内する案内溝45となってい
る。またカセット39の後面の略中央部には、後述の位
置決めピン76が嵌着する位置決め孔46が穿設されて
いる。カセット39には各保持溝163,164,16
5,166の前面に摺動孔167が穿設され、この摺動
孔167内には、その先端が爪12前面のラック歯16
と係合する係止片53に形成された爪係止ピン51が前
後動自在に嵌装されている。この爪係止ピン51の周面
には案内ピン168が植設されている。また、カセット
39には、前記摺動孔167と一部を交差する上下方向
の貫通孔169が穿設され、この貫通孔169には、作
動片104が摺動自在に嵌装されている。この作動片1
04の切欠面には、垂直部171及び傾斜部172より
成る案内溝173が形成され、この案内溝173内に
は、前記爪係止ピン51の案内ピン168が係合してい
る。また作動片104の下端部には、爪外しシリンダ9
1の上ピストンロッド91aの引掛部183または前記
ピン案内レール55と係合可能な係合部106が形成さ
れている。
【0009】次に、トラバース装置65について説明す
る。先ず周知のマグネット式ロッドレスシリンダ(例え
ば本出願人により実開平2−21305号に開示されて
いるもの)であるトラバースシリンダ66について説明
すると、テーブル34上に取付けられた左右の側板70
間には、シリンダチューブ66aが取付けられ、このシ
リンダチューブ66aには摺動自在にスライダ72が嵌
装されている。このスライダ72の前面にはL型の取付
部材175が取付けられこの取付部材175前面には、
前記カセット39の位置決め孔46に嵌入する位置決め
ピン76が固定してあり、また、取付部材175の下部
は左右の側板70に夫々取付けた左右のストッパボルト
81,82(図1に示す)と当接可能な当接部材80と
なっている。
【0010】次に、前記トラバースシリンダ66と同様
にしてマグネット式ロッドレスシリンダであり、三位置
に停止可能なストッパシリンダ68について説明する。
テーブル34上の前後の取付板176間にはシリンダチ
ューブ177及び案内ロッド178が並設され、シリン
ダチューブ177,案内ロッド178には、スライダ1
79が前後方向に摺動自在に嵌装されている。このスラ
イダ179の下面には、支持部材180が取付けられ、
この支持部材180には、前記カセット39の保持溝1
63,164,165,166間ピッチと同じ長さの規
制ピン182とこのピッチの2倍の長さの規制ピン18
1が前後に並設されている。従って、所望時にストッパ
シリンダ68を作動してスライダ179を中間突出位置
又は前進突出位置に位置させると、長短の規制ピン18
1,182のどちらかが左ストッパボルト81と当接部
材80との間に入り込み、トラバースシリンダ66のス
ライダ72の左方へのトラバースを規制し、保持溝16
4(165)をガイドブロック87の鉛直上方に位置決
めするようになっている。
【0011】次に爪外しシリンダ91について説明する
と、図2に示すように両ロッド型シリンダであり、下ピ
ストンロッド91bの下端には、取付板93を介してチ
ャック6の噛合部材18(爪のラックとかみあう)を前
後進させるために操作ピン19を押込む押込ピン94が
設けられている。また上ピストンロッド91aの上端
は、前記カセット39に設けた作動片104の係合部1
06と係合する引掛部183に形成されている。従って
図2に示すように上昇状態の爪外しシリンダ91を作動
して上ピストンロッド91aとともに作動片104を下
降させると、爪係止ピン51は、その案内ピン168が
作動片104の案内溝173の傾斜部172に案内され
非係止方向に後退され、爪係止ピン51先端の係止片5
3が爪12のラック歯16との係合を止め、その後さら
に上ピストンロッド91a及び作動片104は下降する
が、爪係止ピン51の案内ピン168は、作動片104
の案内溝173の垂直部171に案内されるので爪係止
ピン51は後退位置で停止している。つまり、爪外しシ
リンダ91のストローク長より短いストロークで爪係止
ピン51の前後動は行なわれるようになっている。尚爪
12の上面には、後述のロボットハンド185の引掛部
材196又はシフト体201が係合可能な引掛部材18
6が取付片187を介して設けてある。
【0012】次に、図15,16において前記工作機械
1の設置位置の周辺に配設されたストッカー300及び
ロボット299について説明する。先ず、ストッカー3
00について説明すると、ストッカー本体301の上面
には複数(図面上は4つ)の爪保持体303が固着され
ている。この爪保持体303には長手方向に、所定ピッ
チ間隔で3つ(これに限定されない)の爪嵌合溝304
が形成されている。これらの爪嵌合溝304はチャック
6に装着する爪12の摺動部13を上下方向へ抜き挿し
自在に嵌合し得るようになっており、図面に示すように
爪嵌合溝304には交換用の爪12が嵌合貯蔵されてい
る。尚、このストッカー300を小型のものとし、パレ
ット上にのせ、パレット毎交換できるようにしてもよ
く、この場合他のパレット上には、ワーク把持用のロボ
ットハンドや工具、測定具等を載置しておいてもよい。
【0013】次に、ロボット299について説明する
と、チャック6の回転軸線に対して平行に案内レール3
06が配設されている。この案内レール306上には、
支持台307が長手方向へ摺動自在に嵌合載置され、移
動用モータM1によって移動されるようになっている。
この支持台307には上方に立上がる支柱308が取付
けられている。この支柱308には昇降体309が昇降
自在でかつ相対回動不能に取付けられている。この昇降
体309は昇降用モータM2によって昇降されるように
なっている。この昇降体309には水平方向の支持腕3
10が回動することなく長手方向へ摺動可能に取付けら
れ、伸縮用モータM3によって長手方向へ摺動されるよ
うになっている。この支持腕310の先端には後述のロ
ボットハンド185が取付けられている。また、前記移
動用モータM1、昇降用モータM2、伸縮用モータM3
は夫々後述の制御装置312に接続され、この制御装置
312により各モータM1〜M3は制御され、ロボット
ハンド185は3次元移動自在とされている。
【0014】次に、図4,5,6において、カセット3
9と前記ストッカー300との間及び爪交換位置Aに割
出されたカセット39とチャック6との間で爪12の入
換を行なうロボットハンド185について説明する。上
下方向に切欠溝188が形成された円筒状のハンド本体
189の上部には割出用モータM4及びシフト用モータ
M5が夫々固定されている。ハンド本体189と一体の
基部189aがロボット299の支持腕310先端に着
脱自在に固定してある(図6に示す)。ハンド本体18
9の外周には、爪支持部材192が回動自在に嵌装され
ると共にハンド本体189下端に形成したフランジ部1
89bにより上下方向の位置決めがなされている。
【0015】この爪支持部材192は、その上部周面に
削設された歯車194が前記割出モータM4の歯車19
5と噛み合って旋回割り出し可能とされている。爪支持
部材192の4つの外壁のうち1つの外壁には、チャッ
ク−カセット間で爪の入換えを行なう引掛部材196が
固定され、この引掛部材196の先端は爪12の引掛片
186と係合可能な突片197に形成されている。ま
た、爪支持部材192の他の3つの外壁には、爪12の
摺動部13を案内する左右の案内ブロック198が取付
けられ、また各外壁の中心には上下方向に伸びる断面T
字状の摺動溝199が形成されている。各摺動溝199
には、爪12の引掛片186を係止可能な引掛部200
を備えたT字型のシフト体201が上下方向に摺動自在
に嵌装されている。このシフト体201の後面には、左
右側面に開口する係合溝202が形成され、この係合溝
202は、ハンド本体189の外周上部に取付けられ、
切欠溝188と対応する部分を切欠いた抜け止めリング
203に係合する。
【0016】また、ハンド本体189の内部には、ボー
ルねじ機構204が設けられ、ナット体205を螺合し
たねじ棒206は、その上部に固定した歯車207が前
記シフト用モータM5の歯車208と噛み合って回動可
能とされている。またナット体205の外周には、前記
シフト体201の係合溝202と係合可能な係合片20
9を備えており、この係合片209は、前記ハンド本体
189の切欠溝188内に位置している。従ってこのロ
ボットハンド185は、任意の爪12のシフト体201
及び係合片209が上昇位置にある状態、すなわち図6
の状態で割出用モータM4の作用で爪支持部材192を
旋回させ、任意の爪12及び爪12を保持するシフト体
201が前記係合片209と係合する爪交換位置Cに割
り出し、さらにシフト用モータM5の作用でボールねじ
機構204を駆動してナット体205を上下動させ、こ
の上下動によりナット体205の係合片209と係合す
るシフト体201を昇降させ、爪12が図6の実線と仮
想線で示す位置とにシフトされるようになっている。尚
このロボットハンド185においてシフト体201はボ
ールねじ機構204により上下動するようになっている
が、これに限定されることはなく例えば直動シリンダー
等を使用してもよい。また、図1,2等に示す210は
機台2上面に形成した逃げ溝であり、テーブル34が後
退端位置に位置した状態で爪外しシリンダ91を作動し
たとき、爪係止ピン51が爪12の係止を止める位置ま
で後退するように爪外しシリンダ91の下ピストンロッ
ド91bに取り付けた押込みピン94が逃げ得る深さに
設定されている。
【0017】次に、前記したようにロボット299の各
モータM1〜M3及びロボットハンド185の各モータ
M4,M5に接続した制御装置312について説明す
る。この制御装置312は、後述の作用で説明するよう
に各モータM1〜M5を制御し、ロボットハンド185
をストッカー300の上方位置又はテーブル34後退時
のカセット39上方位置に位置させた状態で、ロボット
ハンド−カセット間又はロボットハンド−ストッカー間
の爪の入換を行なわせるようになっている。また、制御
装置312は、ロボットハンド185を移動させ、ロボ
ットハンド185に固定された引掛部材196でカセッ
ト−チャック間の爪の入換を行なうようになっている。
【0018】次に以上のように構成されたチャック爪自
動交換装置320の作用について説明する。先ずカセッ
ト39に装着された使用済の爪12(第1保持溝163
以外の保持溝164,165,166に使用済の爪12
が保持されているものとする。)とロボットハンド18
5に装着された次工程用の爪12との交換作業について
説明する。図7に示すように工作機械1がワークを加工
している間、後退端位置に位置するテーブル34上に、
制御装置312がロボット299の各モータM1〜M5
を制御することによりロボットハンド185が移動して
くる。このときトラバース装置65において、ストッパ
シリンダ68は後退状態でトラバースシリンダ66はス
ライダ72を左端に移動させるように作用しているの
で、カセット39の爪12の保持されていない第1保持
溝163が爪交換位置Aに位置決めされている。そして
この第1保持溝163の真上には、ロボットハンド18
5のシフト体201に引掛け保持された爪12のうち爪
交換位置Cに割り出されている爪12が位置している
(図8において実線で示す)。また、爪外しシリンダ9
1の上ピストンロッド91aには、第1保持溝163に
設けた作動片104が係合している。
【0019】そして、上昇状態の爪外しシリンダ91を
爪外し作動させると、上ピストンロッド91aとともに
作動片104が下降し、爪係止ピン51は、その案内ピ
ン168が作動片104の案内溝173の傾斜部172
に案内されて非係止方向に後退移動する。このとき、爪
外しシリンダ91の下ピストンロッド91bと一体の押
込ピン94は工作機械1の主軸台2上に形成された逃げ
溝210内に逃げ込んでいる。その後、ロボットハンド
185のシフト用モータM5を作用してナット体205
と一体の係合片209及びこの係合片209と係合する
シフト体201を下降させると、シフト体201に引掛
け保持された爪12は、ロボットハンド185の左右の
案内ブロック198による案内を離れ図8の仮想線で示
すように第1保持溝163内に案内される。
【0020】次に、爪外しシリンダ91を上昇作動させ
ると、上ピストンロッド91aとともに作動片104は
上昇し、爪係止ピン51は係止方向に前進し、爪係止ピ
ン先端の係止片53が爪12の後面に形成されたラック
歯16と係合し、爪12は第1保持溝163内に保持さ
れる。その後トラバース装置65においてトラバースシ
リンダ66のスライダ72を右方に移動させた後、スト
ッパシリンダ68を中間突出状態とし、左ストッパボル
ト81と当接部材80との間に短規制ピン182を位置
させて、再びトラバースシリンダ66のシリンダバレル
72を左方に移動させると、図9に実線で示すようにカ
セット39の使用済の爪12が装着された第2保持溝1
64が爪交換位置Aに割り出される。このカセット39
のトラバースによってロボットハンド185のシフト体
201は第1保持溝163内の爪12の引掛片186と
の係合を止め第2保持溝164内の爪12の引掛片18
6と係合し、また、第2保持溝164に設けた作動片1
04は爪外しシリンダ91の上ピストンロッド91aと
係合し、他の保持溝163,165,166に設けた作
動片104はピン案内レール55に案内される。
【0021】次に、爪外しシリンダ91を爪外し作動さ
せると、爪係止ピン51が非係止方向に後退され第2保
持溝164内の爪12の保持を止め、爪12はシフト体
201にのみ引掛け保持された状態となる。その後ロボ
ットハンド185のシフト用モータM5を駆動してシフ
ト体201を上昇させ、爪12を図9において仮想線で
示す状態に位置させる。
【0022】その後、ロボットハンド185をその割り
出し回転での干渉を防ぐため上方又は後方へ待避させ、
爪12の抜き取られた第2保持溝164に次工程用の爪
12を装着させるため、ロボットハンド185の割出用
モータM5を作動して爪支持部材192を回転し、爪交
換位置Cに新たな次工程用の爪12を割り出し、その後
再びロボットハンドを爪交換位置Aに位置する第2保持
溝164上方に位置する第2保持溝164上方に戻す
(図10に示す)。
【0023】以上のようにカセット39とロボットハン
ド185との間で1本目の使用済の爪12と次工程用の
爪12との入れ換えを終えると、次に前記作用と同様に
して2本目の爪の入れ換えを行なうが、第2保持溝16
4内に次工程用の爪12を保持させた後のカセット39
のトラバースによる第3保持溝165の爪交換位置Aへ
の位置決めは以下のように行なわれる。即ち、先ずトラ
バースシリンダ66のスライダ72を右方に移動させて
から、ストッパシリンダ68を前進突出状態とし、左ス
トッパボルト81と当接部材80との間に長規制ピン1
81を位置させた後に再びトラバースシリンダ66のス
ライダ72を左方に移動させ、カセット39の第3保持
溝165が交換位置Aに位置決めされる。
【0024】さらに、前記と同様の作用による3本目の
爪の入れ換え動作において、第4保持機構166の爪交
換位置Aへの位置決めは、トラバースシリンダ66を右
方に移動させ、右ストッパボルト82に当接部材80が
当接し、第4保持溝166が爪交換位置Aに位置決めさ
れる。このときストッパシリンダ68は後のチャック−
カセット間の爪入れ換え作業のため前進突出状態とし、
長規制ピン181が左ストッパボルト81と当接部材8
0との間に位置したままの状態とする(又爪外しシリン
ダ91は上昇作動させた状態にする)。尚、以上のよう
なロボットハンド−カセット間での爪入換動作は、テー
ブル34を後退端位置に位置させて行なわれるようにし
たが、工作機械による加工を止めテーブル34を前進端
位置に位置させた状態で行なってもよく、この場合爪入
換動作にともない爪外しシリンダ91の作動によって押
込ピン94がチャック6の操作ピン19を押し込んでチ
ャック6に取り付けた爪12が脱落するのを防止するた
め、チャック6が閉じる方向に回転シリンダ(図示せ
ず)を作動させたり、また、チャック6に取付けられた
爪12が爪交換位置から外れて位置するように主軸の停
止を制御したりする必要がある。
【0025】以上のように使用済及び次工程用の夫々3
本の爪12をカセット39とロボットハンド185との
間で入れ換えた後に、次に加工するワークの変更その他
の理由により図示しない指令装置から交換指令が発せら
れると、この指令により主軸3が減速回転を行ないなが
ら停止し、チャック6に取付けられている爪12の1本
を爪交換位置Bに割出した後、回転シリンダ(図示せ
ず)が作動して楔ピース(図示せず)を前方に移動さ
せ、3本の爪12を交換可能位置(ワークの把持を開放
する位置)とする。
【0026】このようにチャック6が所定の位置に割り
出されると前後動シリンダ35が作動して図11に示す
ようにテーブル34が前進端位置に位置し、制御装置3
12がロボット299の各モータM1〜M3及びロボッ
トハンド185の各モータM4,M5を制御してロボッ
トハンド185は、その引掛部材196の突片197と
チャック6に保持された爪12の引掛片186とを対向
させてチャック6正面に向かって前進し、チャック6の
爪12の引掛片186に引掛部材196の突片197を
係合させた状態とする(図12において実線及び図15
でチャック側仮想線で示す)。このとき、カセット39
は前記ロボットハンド−カセット間の爪入換動作完了時
の状態であるので、第1,2,3保持溝163,16
4,165には、次工程用の爪12が保持され、また爪
12の保持されていない第4保持溝166が爪交換位置
Aに割出されている。
【0027】この状態より爪外しシリンダ91を作動し
て下ピストンロッド91bとともに押込ピン94を下降
させると、爪12は、チャック6からの保持を解除さ
れ、ロボットハンド185の引掛部材196の突片19
7にのみ引掛保持された状態となる。また爪外しシリン
ダ91の作動により上ピストンロッド91aとともに作
動片104が下降するので、第4保持溝166に設けた
爪係止ピン51は、その案内ピン168が作動片104
の案内溝173の傾斜部172に案内され、非係止方向
に後退する。次いでロボットハンド185が爪12を引
掛け保持したまま上昇し、チャック6の爪装着溝10
(図2に示す)より抜き取られた爪12が図12におい
て仮想線で示すように第4保持溝166内に案内され
る。
【0028】次いで、爪外しシリンダ91を上昇作動し
て爪係止ピン51を係止方向に前進させ、爪係止ピン5
1先端の係止片53が爪12のラック歯16に係止し、
更に、カセット39のトラバースのためにロボットハン
ド185は、引掛部材196の突片197が爪12の引
掛片186との係合を止めるまでカセット39から真す
ぐ前方へ離れていくので、爪12は、第4保持溝166
内に爪係止ピン51によってのみ保持された状態とな
る。この状態よりカセット39をトラバースさせ第3保
持溝165を爪交換位置Aに割出すのだが、前記したよ
うにトラバース装置65において、ストッパシリンダ6
8は前進突出状態であり、左ストッパボルト81と当接
部材80との間には、長規制ピン181が位置している
ので、トラバースシリンダ66のスライダ72を左方に
移動させれば、第3保持溝165に保持された爪12
は、爪交換位置Aに位置決めされることになる。そして
ロボットハンド185は再びチャック6に向かって近づ
いていき、引掛部材196の突片197が爪12の引掛
片186と係合する(図13において実線で示す)。
【0029】次いで爪外しシリンダ91を爪外し作動し
て噛合部材18を非噛合方向に移動させるとともに第3
保持溝165に設けた爪係止ピン51を非係止方向に移
動させ、第3保持溝165内の爪12はロボットハンド
185にのみ保持された状態となる。この状態よりロボ
ットハンド185を下降させると、ロボットハンド18
5に保持された爪12は第3保持溝165内から抜き取
られ、チャック6の爪装着溝10内に案内され、図13
において仮想線で示す位置に位置される。
【0030】その後、爪外しシリンダ91を上昇作動さ
せ、爪係止ピン51を係止方向に前進させるとともに噛
合部材18を噛合方向に移動させ、チャック6に次工程
用の爪12を装着し、それからロボットハンド185を
チャック6から離し、引掛部材196の突片197が爪
12の引掛片186との係合を止め主軸を回転させ次に
交換する使用済の爪12を爪交換位置Bに割出す(図1
4に示す)。
【0031】以上のようにカセット39とチャック6と
の間で1本目の爪の入れ換えを終えると、2本目、3本
目の爪12も同様の作用をもって入換えを完了し、前後
動シリンダ35を旧に復して爪交換装置全体を後退さ
せ、次の爪交換まで待機させる。
【0032】次にストッカー300とロボットハンド1
85間の爪の交換について説明する。この作業は先ず制
御装置312がロボット299及びロボットハンド18
5の各モータM1〜M5を制御してロボットハンド18
5を図15に仮想線で示すようにストッカー300上方
まで移動させる。このとき、ロボットハンド185に保
持された使用済の爪12のうち、係合片209と係合す
るシフト体201に対応する案内ブロック198は、爪
が嵌合していない爪嵌合溝304と一直線上に位置され
ている。そして、この状態よりシフト用モータM5を駆
動してシフト体201とともに爪12を下降させ、この
爪12が爪嵌合溝304に確実に嵌合される。その後シ
フト体201が爪12との係合を止めるようにロボット
ハンド185を後退させ、シフト用モータM5の作用で
シフト体201が上昇され、割出用モータM4を作用し
て爪支持部材192が回転され2本目の爪12を保持し
たシフト体201を係合片209に係合させる。その後
ロボットハンド185に保持された2本目、3本目の爪
12も前記1本目の爪12と同様の作用で爪嵌合溝30
4に嵌合保持させる。
【0033】次に前記したように使用済の爪12をスト
ッカー300に移し終えたロボットハンド185は、シ
フト用モータM5の作用でシフト体201を下降した状
態で移動してストッカー300に貯蔵されている爪12
のうち後工程用の1本目の爪12をシフト体201で引
掛け保持する。このときこの爪12が嵌入している爪嵌
合溝304は案内ブロック198と一直線上にあり、そ
してシフト用モータM5でシフト体201を上昇させる
と案内ブロック198に爪が嵌入し、それから割出用モ
ータM4で爪支持部材192を回転させ、爪12を引掛
ていない他のシフト体201を係合片209に係合させ
る。その後ストッカー300に嵌合保持された2本目、
3本目の後工程用の爪12も前記1本目の爪12と同様
の作用でロボットハンド185に引掛け保持され、ロボ
ットハンド−ストッカー間の爪入換作業は完了される。
【0034】以上のように、本実施例のチャック爪自動
交換装置320では、ストッカー300とカセット39
との爪交換において、ロボットハンド185とストッカ
ー300又はロボットハンド185とカセット39との
爪の入換作業は、ロボットハンド185の案内ブロック
198とストッカー300の爪嵌合溝304又は案内ブ
ロック198とカセット39の保持溝163,164,
165,166とを一直線上に一致させた状態で爪12
を引掛可能なシフト体201の上下動により行ない、ま
た、ストッカー300とカセット39との間のロボット
ハンド185による爪12の搬送は、爪12をシフト体
201で引掛け保持するとともに案内ブロック198に
嵌入して前後左右の位置決めをした状態で行なうように
したので、爪12の入換及び搬送作業は常に安定して行
なうことができる。また、ロボットハンド185のシフ
ト体201が引掛ける爪12の引掛片186は、爪12
背面(ラック16側)に設けてあるのでトップジョウの
大きさは制約されることはない。
【0035】
【発明の効果】以上のように本願では、ロボットハンド
を、その本体に、このシフト体に引掛られた爪をシフト
体の昇降により上下方向に嵌入案内する案内ブロックを
設けて構成したので、ストッカーとカセットとの間のロ
ボットハンドによる爪の交換作業を爪の重量に関係なく
常に安定して行ない得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】爪交換装置の正面図である。
【図2】図1の一部を断面とした側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】ロボットハンドの正面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】ロボットハンド−カセット間の爪入換作用説明
図である。
【図8】ロボットハンド−カセット間の爪入換作用説明
図である。
【図9】ロボットハンド−カセット間の爪入換作用説明
図である。
【図10】ロボットハンド−カセット間の爪入換作用説
明図である。
【図11】カセット−チャック間の爪入換作用説明図で
ある。
【図12】カセット−チャック間の爪入換作用説明図で
ある。
【図13】カセット−チャック間の爪入換作用説明図で
ある。
【図14】カセット−チャック間の爪入換作用説明図で
ある。
【図15】チャック爪自動交換装置の平面図である。
【図16】図15のRより見た拡大図である。
【符号の説明】
6 チャック、 12 爪、 39 カセット(爪保持
具)、185 ロボットハンド、 198 案内ブロッ
ク、 201 シフト体、300 ストッカー、 32
0 チャック爪自動交換装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックと爪保持具との間で爪を自動的
    に交換するとともに別個に設けたストッカーと爪保持具
    との間でロボットハンドにより爪を自動的に交換するよ
    うにしたチャック爪自動交換装置において、前記ロボッ
    トハンドを、その本体に、爪を引掛可能なシフト体を上
    下動自在に設けるとともに、このシフト体に引掛けられ
    た爪を上下方向に嵌入案内する案内ブロックを設けて構
    成したことを特徴とするチャック爪自動交換装置に使用
    するロボットハンド。
JP27801692A 1992-09-21 1992-09-21 チャック爪自動交換装置に使用するロボットハンド Pending JPH0699303A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019181779A1 (ja) 2018-03-19 2019-09-26 豊和工業株式会社 チャックの爪交換用ハンド、チャックの爪自動交換方法及び爪自動交換システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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