JPH07148631A - 工作機械の工具マガジンへの工具投入装置 - Google Patents

工作機械の工具マガジンへの工具投入装置

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JPH07148631A
JPH07148631A JP32121893A JP32121893A JPH07148631A JP H07148631 A JPH07148631 A JP H07148631A JP 32121893 A JP32121893 A JP 32121893A JP 32121893 A JP32121893 A JP 32121893A JP H07148631 A JPH07148631 A JP H07148631A
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tool
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magazine
arm
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JP32121893A
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English (en)
Inventor
Hisashi Suzuki
恒 鈴木
Kengo Noda
健吾 野田
Haruo Yokoyama
春雄 横山
Yoshihiko Nishida
良彦 西田
Fumio Suzuki
文夫 鈴木
Youjin Tsunoda
傭人 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Yasuda Kogyo KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Yasuda Kogyo KK
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機械の工具マガジンへの工具投入装置に
おいて、ID読取・書き込み装置の保守を行うときに工
作機械の運転を停止する必要をなくし、加工効率を向上
させる。 【構成】 工具投入装置20は、仮置き位置の工具 2を方
向転換するための工具仮置き装置21と、工具 2を工具マ
ガジン装置11の投入位置TPに移動させるための工具交
換アーム装置22と、これらの工具仮置き装置21又は工具
交換アーム装置22に設けられ、工具 2を仮置きしてから
工具マガジン11に収納するまでの間に工具のIDチップ
105 に対向して工具データを読取又は書き込みするID
読取・書き込み装置23と、から構成される。工具交換ア
ーム42の動力としてのモータM1は、シーケンス制御す
る開閉手段に接続される。工具投入装置20の保守を行う
ときには、工具交換アーム42の動力回路を閉じて回動不
能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマシニングセン
タ等の工作機械の工具マガジン内の工具を取換るための
工具投入装置に関し、更に詳しくは、各工具に取り付け
られたIDチップの工具データを読み書きするID読取
・書き込み装置を備えた工具投入装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ等の工作機械は、工具
が着脱自在に装着される主軸を回転自在に支承する主軸
頭を有するコラムと、工具が収容される工具ポットを有
する工具マガジンと、加工内容によって主軸に装着され
た工具を交換する自動工具交換装置とを備え、NCプロ
グラムによって与えられる加工指令に従い必要な工具を
交換位置まで工具マガジンを駆動して割り出し、この工
具交換位置と主軸の間で自動工具交換装置によって工具
交換が行われ、ワークに加工が施される。また、ワーク
に施す加工が複雑になったり、多種類のワークを加工す
る場合等には多くの工具が必要となるが、工具マガジン
は収容することのできる本数に限りがあり、加えて、最
近の工具の多機能化、高剛性化や加工装置の高馬力化が
進み、必然的に工具重量が大きくなっており、手作業に
よる工具マガジンに収容された工具の取換が困難である
ことから、工具マガジンの工具を抜き出して必要な工具
を工具マガジンに投入する工具投入装置を設けている。
【0003】工具は、例えば図16に示すように、プル
スタッド100 が設けられたテーパーシャンク101 に刃具
102 が取付けられ、フランジの外周に沿って設けられた
V溝103 の切欠き部104 にはIDチップ105 が取付けら
れて構成されてなるものである。IDチップ105 は、各
工具の工具番号、工具名、工具長、工具径、寿命時間、
使用時間、切削条件等のデータを格納するものである。
このIDチップ105 に格納された工具データの読取、ま
たは、IDチップ105 への新たなデータの書き込みは、
ID読取・書き込み装置によって行われる。
【0004】工具のデータは、その工具が収容されたポ
ットの番号と共に工具マガジン駆動装置制御部に出力さ
れ、NCプログラムされた加工工程に応じて必要な工具
を選定し、工具マガジンを駆動してその工具を収容した
番号のポットを交換位置まで移動させ、自動工具交換装
置によって工具の交換を行っている。
【0005】従来は、IDチップの工具データを書き込
んだり読み取るために、図17に示すように、ID読取
・書き込みヘッド110 を工具マガジン11のポット10の軌
道に平行するように配設していた。
【0006】また、工具データの読取・書き込みを行う
と共に工具マガジンに収容された工具の入れ換えるため
の装置として、特公平4−24177号公報に開示され
た工具情報リードライト機能を有する自動工具入れ換え
装置が知られている。この自動工具入れ換え装置は、概
略工具情報リードライトアダプタを取付けた工具把持爪
を有するリンク式入れ換えアームをマガジンフレームに
設けたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた、
図17に示したポットの軌道に対向するように工具マガ
ジンの工具投入位置にID読取・書き込み装置を配設し
たものや、特公平4−24177号公報に開示された工
具情報リードライト機能を有する自動工具入れ換え装置
は、何れのものであっても、ID読取・書き込み装置の
保守を行うためには工具マガジンが回転しないように工
具マガジン駆動装置をインターロックする必要があり、
この間主軸の工具を交換することができず、工作機械の
加工効率が向上しないという問題があった。さらに、加
工するワークの多種化に伴って工具の数が増加して工具
マガジンを複数設ける場合においては、ID読取・書き
込み装置を各工具マガジンに対応するように設ける必要
があり、無駄であった。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、工作機械の加工を停止することなくID読取・書き
込み装置の保守を行うことのできる工作機械の工具マガ
ジンへの工具投入装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る工具投入装置は、工具データが記憶さ
れたIDチップを取付けた工具を着脱自在に保持するた
めの複数のポットを有する工具マガジンを備えた工作機
械に対し、アームによって工具仮置き位置から前記工具
マガジンの投入位置に前記工具を投入する工具投入装置
において、工具仮置き位置から工具マガジン投入位置ま
での間にIDチップの読取・書き込み面の軌跡に対向し
てID読取・書き込み装置の読取・書き込ヘッドを配設
したことを特徴とするものである。
【0010】上記ID読取・書き込み装置の読取・書き
込みヘッドは、工具仮置き位置に配設され、工具が工具
仮置き位置にあるときにIDチップの読取・書き込み面
に対向させる。
【0011】また、上記ID読取・書き込み装置の読取
・書き込みヘッドは、工具交換アームの工具保持機構に
配設され、工具保持機構が工具を把持したときにIDチ
ップの読取・書き込み面に対向させることもできる。
【0012】
【作用】上記のように構成された工具投入装置の工具仮
置き位置から工作機械の工具マガジンのポットへ、動力
を備えたアームによって工具を投入する。ID読取・書
き込みヘッドは、工具が工具仮置き位置から工具マガジ
ンのポットに収容される前に工具のIDチップの読取・
書き込み面に対向し、工具データをIDチップから読
取、またはIDチップに書き込む。
【0013】ID読取・書き込み装置の保守を行うとき
は、工具投入装置の工具を移動させるためのアームの動
力を閉じる。工具投入装置は工作機械とは別に設けられ
ているので、工作機械の運転中に工具マガジンが回転し
てもID読取・書き込み装置の保守を安全に行うことが
できる。
【0014】
【実施例】本発明に係る工具投入装置を、工作機械とし
てマシニングセンタに用いた場合の一実施例として、図
に基づいて説明する。マシニングセンタ 1は、概略、図
1及び図2に示すように、工具 2が装着される主軸 3を
回転自在に支承する主軸頭を有するコラム 4と、被工作
物であるワークの工作箇所を主軸 3に装着された工具 2
に対向させて固定するためのテーブル 5と、ワークを載
置したパレット 6をパレット搬送路 7に従って搬送する
ための搬送台車 8と、テーブル 5とパレット搬送路 7と
の間に配置されて未加工のワークが載置されたパレット
6をテーブル5に搬入すると共に加工済のワークが載置
されたパレット 6を搬送台車 8に搬出するパレット搬入
搬出装置 9と、多数のポット10を水平方向に備えて工具
2を横向きに収容し、所望する工具 2が収容されたポッ
ト10を工具交換位置CPに移動させるチェーン式の工具
マガジン装置11と、主軸 3と工具マガジン11の間で工具
を交換するための自動工具交換装置12(以下、これをA
TCという)と、NCプログラムによって与えられる加
工指令に従って必要な工具 2を割り出し、ATCによっ
て工具交換を行う等、ワークに所定の加工を行うために
各構成要素を制御する制御装置(図示を省略した)とか
ら構成されてなるものである。
【0015】なお、この実施例の場合、工具マガジン装
置11は、鉛直方向に3段配置したものを用いており、A
TC12は、これらの3段の工具マガジン11の何れの段か
らも所望とする工具 2を受け取ることができるように昇
降自在に設けられると共に(図2参照)、主軸 3と工具
マガジン11の工具交換位置CPとの間を回動自在に設け
られ(図1の鎖線参照)、両端に工具 2のフランジの外
周に沿って設けられたV溝103 を把持する工具把持機構
14を備えた工具交換アーム15を有し、この工具交換アー
ム15は、工具 2を主軸 3及びポット10に装着又は抜き出
すことができるように、旋回かつ軸方向に進退可能に支
持されている。
【0016】本発明に係る工具投入装置20は、上述した
ように構成されたマシニングセンタ1の工具マガジン装
置11の工具交換位置CPとは反対側に設定された工具投
入位置TPに臨むように配置されている。
【0017】工具投入装置20は、図3及び図4に示すよ
うに、概略工具 2を方向転換するための工具仮置き装置
21と、工具 2を工具マガジン装置11の投入位置TPに移
動させるための工具交換アーム装置22と、これらの工具
仮置き装置21又は工具交換アーム装置22に設けられ、工
具 2を仮置きしてから工具マガジン11に収納するまでの
間に工具のIDチップ105 に対向して工具データを読取
又は書き込みするID読取・書き込み装置23と、からな
るものである。
【0018】工具仮置き装置21は、図5乃至図8に示す
ように、立設された支持支柱25の先端にサブポット26を
有するアーム27が回動自在に設けられ、アーム27に取付
けられたブラケット28がアーム回動用シリンダ29のピス
トンロッド30の先端に枢着され、シリンダ29の作動によ
って、仮置き位置としての工具 2が挿入される垂直方向
( 図5及び図6参照) と工具交換アーム装置22に受け渡
される水平方向( 図7及び図8参照) との何れかの方向
にサブポット26を90°回動させる。
【0019】サブポット26は、略円筒状を呈し、図9に
示すように、その一端にテーパ状孔からなる工具保持部
33が形成されている。工具 2を挿入する状態(投入工具
仮置き位置)において、工具保持部33が上向きに開口し
て工具 2の後端のテーパーシャンク101 を受入れ、この
とき工具 2のプルスタッド100 を掴んで工具 2が抜け落
ちないように保持する工具保持機構34がサブポット26の
工具保持部33の底部側に設けられている。工具保持機構
34は、工具保持部33の開口の反対側に油圧や空気圧等に
よって作動する流体圧シリンダ35が取付けられ、この流
体圧シリンダ35のピストンロッド36の先端にプルスタッ
ド100 を掴む複数の爪からなる爪部材37が装着されてお
り、爪部材37は、ピストンロッド36が軸線方向に後退す
るとプルスタッド100 を掴み、前進するとプルスタッド
100 を解放する構成となっている。また、工具 2が挿入
され又は抜き出されたことを検出するために近接スイッ
チ38が工具保持部33のテーパー状孔面に臨むように取付
けられている。
【0020】工具交換アーム装置22は、図3に示すよう
に、何れの工具マガジン11にも工具2を投入することが
できるように、ガイドロッド45に沿って上下に昇降自在
に設けられると共に工具仮置き装置21と工具マガジン11
の工具投入位置TPとの間をリニアガイド46に沿って移
動自在に設けられたスライドシフト台40と、このスライ
ドシフト台40に取付けられた、両端に工具 2のフランジ
のV溝103 を把持する工具把持機構41を備えた工具交換
アーム42と、から構成されてなるものである。この工具
交換アーム42は、上記構成から、回動可能かつ上下・左
右方向に進退可能に支持されることになる。
【0021】ベースプレート44には、図3に示すよう
に、垂直方向に延在する一対のガイドロッド45が支承さ
れ、工具仮置き装置21と工具マガジン11の工具投入位置
TPとの間の水平方向に延在するリニアガイド46がガイ
ドロッド45に摺動自在に挿通されると共に流体圧シリン
ダやボール付きシリンダ等の昇降手段(図示を省略し
た)に取付けられ、スライドシフト台40がリニアガイド
46に移動自在に取付けられている。
【0022】また、工具交換アーム42は、図4の鎖線で
示したように、工具仮置き装置21のサブポット26及び工
具マガジン11の工具投入位置TPのポット10に挿入され
た工具 2を把持することができるように回動可能に支持
されると共に、工具 2をサブポット26及び工具マガジン
11のポット10に装着又は抜き出すことができるように軸
方向に進退可能に支持されている。
【0023】ID読取・書き込み装置23は、この実施例
の場合、図7に示すように、工具仮置き装置21の支持支
柱25にアーム駆動手段50が取付けられ、このアーム駆動
手段50の駆動ロッド51の先端ににアーム52が取付けら
れ、このアーム52の先端にID読取・書き込みヘッド53
が設けられてなるもので、工具仮置き装置21のサブポッ
ト26に工具 2を挿入するとサブポット26に設けられた近
接スイッチ38が工具を挿入したことを検出し、図5に示
すように、工具 2のIDチップ105 にID読取・書き込
みヘッド53が対向するようにアーム52を駆動させる。
【0024】アーム駆動手段50は、図10及び図11に
示すように、円筒状本体55の後端に油圧や空気圧等によ
って作動する流体圧シリンダ56が取付けられ、この流体
圧シリンダ56のピストンロッド57の先端に駆動ロッド51
がピストンロッド57に対して径方向に回動自在に取付け
られ、この駆動ロッド51にはカム溝59が設けられると共
に円筒状本体55にはカム溝59に係合するピン60が設けら
れ(図11参照)、流体圧シリンダ56の作動によって、
駆動ロッド51は進退すると共に径方向に90°回動する
ように構成されている。通常の状態においては、ピスト
ンロッド57は前進しており、アーム52は、図6の実線で
示したように、下向きに退避している。サブポット26に
工具 2が収容されると、近接スイッチ38によって流体圧
シリンダ56が作動され、ピストンロッド57が後退する。
ピストンロッド57の後退に伴って、駆動ロッド51は、後
退しながらピン60に係合されたカム溝59によって径方向
に90°回動され、駆動ロッド51の先端に取付けられた
アーム52を水平方向に偏位させた状態で、さらに後退す
る。アーム52の先端に取付けられたID読取・書き込み
ヘッド53は、図6及び図10の鎖線で示したように、工
具 2のフランジのV溝103 に設けられた切欠き部104 に
嵌合し、この切欠き部104 に取付けられたIDチップ10
5 に対向して工具データの読取又は書き込みを行う。工
具データの読取又は書き込みが完了すると、図7に示す
ように、流体圧シリンダ56が作動されてピストンロッド
57が前進し、駆動ロッド51が前進してアーム52の先端の
ID読取・書き込みヘッド53が工具 2の切欠き部 104か
ら抜き出され、さらに駆動ロッド51が前進しながらピン
60に係合されたカム溝59によって径方向に90°回動さ
れ、アーム52が下向きに退避した状態に復帰する。
【0025】アーム52が退避し終えると工具仮置き装置
21のアーム回動用シリンダ29のピストンロッド30が後退
し、図7に示すように、サブポット26を水平方向に維持
する。スライドシフト台40がリニアガイド46上を移動し
て工具仮置き装置21に近づいて工具交換アーム42が回動
され、工具把持機構41が工具 2のフランジのV溝103を
把持する。工具交換アーム42は、軸方向に移動されて把
持した工具 2をサブポット26から抜き出し、スライドシ
フト台40がリニアガイド46上をマガジン11側に移動する
と共にガイドロッド45に案内されながら昇降して収容す
る段のマガジン11に近づき、180°回動して工具 2を
ポット10の開口前に位置させ、軸方向に移動して工具 2
をポット10に収容する。
【0026】次に、本発明の第2実施例について図12
及び図13を用いて説明する。この実施例においては、
工具交換アーム装置70の工具交換アーム71は、その一端
に工具把持機構72を備えると共に他端がスライドシフト
台73に俯仰自在に枢着され、工具把持機構72にID読取
・書き込みヘッド74が設けられているもので、工具仮置
き装置21については上述した実施例と同様であるため、
その説明を省略する。
【0027】工具交換アーム装置70は、図12及び図1
3に示すように、ベースプレート76に設けられたガイド
部材77にリニアガイドブロック78を昇降可能に設け、こ
のリニアガイドブロック78にリニアガイド80を設け、こ
のリニアガイド80にスライドシフト台73を取付け、スラ
イドシフト台73に工具把持機構72を備えた工具交換アー
ム71を俯仰自在に枢着し、工具把持機構72にID読取ヘ
ッド74を設けて構成されてなるものである。スライドシ
フト台73は、ガイド部材77にリニアガイドブロック78を
設けたことによって各マガジン11の工具投入位置TPに
昇降可能となり、リニアガイドブロック78にリニアガイ
ド80を設けたことによって軸方向に進退可能となり、さ
らにリニアガイド80に取付けられたことによって、工具
仮置き装置21と工具マガジン11との間を移動可能となっ
ている。
【0028】サブポット26に工具 2が収容されたことを
近接スイッチ38が検出し、工具仮置き装置21のアーム回
動用シリンダ29のピストンロッド30が後退し、サブポッ
ト26を水平方向に維持する。スライドシフト台73がリニ
アガイド78上を移動して工具仮置き装置21に近づいて工
具把持機構72がサブポット26に収容された工具 2と垂直
方向の位置を一致させ、スライドシフト台73を上昇させ
て工具把持機構72によって工具 2を把持する。次にスラ
イドシフト台73をリニアガイド80によって軸方向に移動
して把持した工具 2をサブポット26から抜き出し、スラ
イドシフト台73をリニアガイド78によって移動すると共
に収容する段のマガジン11の高さに合うように昇降し、
工具交換アーム71を90°回動して工具 2をポット10の
開口前に位置させ、リニアガイド80によって軸方向に移
動して工具 2をポット10に収容する。なおこの実施例に
おける工具交換アーム装置70には、手動解放ハンドル81
がもうけられ、このハンドル81を操作することによっ
て、スライドシフト台73を軸方向に移動させることもで
きる。
【0029】本発明に係る工具投入装置20は上述したよ
うに構成されているので、工具 2に設けられたIDチッ
プ105 の工具データの読取・書き込みは、サブポット26
に収容された工具 2が工具把持機構41,72 に把持されて
からマガジン装置11のポット10に収容されるまでの間に
行われることとなる。ID読取・書き込みヘッド53,74
からの工具データは、その工具 2が収容されたポット10
の番号と共に工具マガジン制御部に出力され、どのよう
な工具 2がどのポット10に収容されているかが工具マガ
ジン制御部のメモリーに記憶される。工具マガジン11に
はエンコーダ等の位置割り出し装置(図示を省略した)
が設けられ、ワークの加工に必要な工具が収容されたポ
ット10の位置を割り出し、工具マガジン装置11を駆動し
てATC12の工具交換位置CPに所要の工具 2が収容さ
れたポット10を移動させ、ATC12によって所要の工具
2を主軸 3に装着する。
【0030】以上のように構成された工具交換アーム装
置22,70 の工具交換アーム42,71 の回動駆動源は、第1
実施例、第2実施例共に油圧ポンプM1を採用している
がこれらの実施例に限定されることはなく、電気モータ
や流体圧シリンダを用いてもよい。
【0031】工具交換アーム42,71 の回動駆動源として
の油圧モータ(図示を省略した)は、ソレノイドバルブ
(図示を省略した)を介してポンプに接続され、油圧が
供給されて油圧アーム42,71 の正転・逆転が制御され
る。このアームの駆動動力としてポンプを駆動するモー
タM1は、図14及び図15に示すように、開閉するた
めの手段としてシーケンス制御するリレー回路に接続さ
れている。図14の(A)は操作入力部を示し、(B)
は作動出力部を示したラダー図である。
【0032】操作部(A)は、常開接点(以下、これを
a接点という)PB1と常閉接点(以下、これをb接点
という)PB2とリレーCR1が順次直列に接続される
と共に、a接点PB1にリレー接点CR1が並列接続さ
れて自己保持回路を構成する。この回路は、工具交換
アームへの動力の開始を制御している。
【0033】作動部(B)は、回路でリレー接点CR
1とリレーMS1が直列に接続されて工具交換アームの
ポンプへの入力を制御する。回路では、マシニングセ
ンタの制御部に接続された工具交換アーム正転指令用接
点cとリレー接点CR1とb接点CR3とリレーCR2
が順次直列に接続されて、工具交換アームの正転を制御
し、回路でマシニングセンタの制御部に接続された工
具交換アーム逆転指令用接点dとリレー接点CR1とb
接点CR2とリレーCR3が順次直列に接続されて工具
交換アーム逆転を制御している。回路でリレー接点C
R2とソレノイドSOL1が直列に接続されて工具交換
アーム正転ソレノイドバルブを制御し、回路でリレー
接点CR3とソレノイドSOL2が直列に接続されて工
具交換アーム逆転ソレノイドバルブを制御している。
【0034】また、図15に示すように、工具交換アー
ム駆動ポンプのモータM1は、電磁開閉器MS1を介し
て三相交流電源R,S,Tに接続されている。
【0035】上記リレー回路により、a接点PB1を閉
じると回路が導通し、リレーCR1によってリレー接
点CR1が閉じる。これにより回路のリレーMS1が
作動して電磁開閉器MS1が閉じ、工具交換アームの駆
動ポンプのモータM1を作動させる。マシニングセンタ
の制御部の指令によって工具交換アーム正転指令用接点
cが閉じると、回路が導通し、リレーCR2を作動さ
せる。そして、回路のリレーCR2が作動すると回路
のリレー接点CR2が閉じてソレノイドSOL1が励
磁され、工具交換アームは正転することとなる。また、
マシニングセンタの制御部の指令によって工具交換アー
ム逆転指令用接点dが閉じると、回路が導通し、リレ
ーCR3を作動させる。回路のリレーCR3が作動す
ると回路のリレー接点CR3が閉じてソレノイドSO
L2が励磁され、工具交換アームは逆転することとな
る。
【0036】ID読取・書き込み装置の保守を行うとき
にはb接点PB2を開く。自己保持回路が解除され、リ
レーCR1が作動しなくなるとリレー接点CR1が開い
て回路が導通しなくなり、電磁開閉器MS1が開いて
ポンプM1は作動しない、すなわち工具交換アームの動
力が閉じることとなる。
【0037】なお、この実施例においては、工具交換ア
ーム42の回動駆動動力を開閉手段に接続した例で説明し
たが、工具仮置き装置21のサブポット26を有するアーム
27を回動させるシリンダ29の動力を開閉手段に接続する
ことも可能である。また、ID読取・書き込み装置の読
取・書き込みヘッドを工具仮置き位置に配設する場合に
は、第1実施例に限らず、例えば、サブソケット26の工
具保持部33の開口近傍にID読取・書き込みヘッドを取
付けることも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、上述したように、工具
投入装置の工具仮置き位置と工作機械の工具マガジンの
投入位置との間において、工具のIDチップ読取・書き
込み面の軌跡近傍にID読取・書き込み装置の読取・書
き込みヘッドを対向させて配設すると共に、前記アーム
の動力を開閉するアーム開閉手段を設けたものであるか
ら、工作機械の運転中に工具マガジンが回転しても、工
具投入装置のアームが作動することがなく、安全にID
読取・書き込みの保守を行うことができ、また、ID読
取・書き込みの保守を行うときに、工作機械の運転を停
止する必要もないので、工作機械の加工効率を向上させ
ることができる。
【0039】工具仮置き位置にID読取・書き込み装置
のID読取・書き込みヘッドを配設した場合にあって
は、IDチップに記憶された工具データが誤りがある場
合、工作機械の工具マガジンへの工具投入動作の初期に
その誤りを発見することができる。
【0040】ID読取・書き込み装置の読取・書き込み
ヘッドを工具交換アームの工具保持機構に配設した場合
にあっては、工具交換アームの工具保持機構が工具の回
転位置決めを行うのに伴ってIDチップの回転位置決め
も行われるので、工具のIDチップ読取・書き込み面に
ID読取・書き込み装置のID読取・書き込みヘッドを
対向させる回転位置決め機構を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】マシニングセンタ全体と本発明に係る工具マガ
ジンへの工具投入装置の概要を示す平面図である。
【図2】マシニングセンタの一部と本発明に係る工具マ
ガジンへの工具投入装置を示す正面図である。
【図3】本発明に係る工具マガジンへの工具投入装置を
示す正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】工具仮置き装置のサブポットに工具を挿入した
状態を示す背面図である。
【図6】図5左側面図である。
【図7】サブポットのアームが90°回動されて工具が
水平に維持された状態を示す背面図である。
【図8】図7の右側面図である。
【図9】図6のイ−イ線拡大断面図である。
【図10】ID読取・書き込み装置の拡大横断平面図で
ある。
【図11】ID読取・書き込み装置の拡大横断平面図で
ある。
【図12】本発明に係る第2実施例における工具交換ア
ーム装置の作動状態を示す正面図である。
【図13】図12(c)の平面図である。
【図14】工具交換アームの動力開閉手段を示すラダー
図である。
【図15】工具交換アームの動力源を示す回路図であ
る。
【図16】工具の正面図である。
【図17】従来のID読取・書き込み装置の配置を示す
概要正面図である。
【符号の説明】
1 マシニングセンタ 2 工具 3 主軸 10 ポット 11 マガジン 12 自動工具交換装置 20 工具投入装置 21 工具仮置き装置 22,70 工具交換アーム装置 23 ID読取・書き込み装置 26 サブポット(工具仮置き位置) 40,73 スライドシフト台 41,72 工具把持機構 42,71 工具交換アーム 53,74 ID読取・書き込みヘッド TP 工具投入位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 健吾 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 横山 春雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 西田 良彦 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 文夫 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 角田 傭人 岡山県浅口郡里庄町浜中1160番地 安田工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具データが記憶されたIDチップを取
    付けた工具を着脱自在に保持するための複数のポットを
    有する工具マガジンを備えた工作機械に対し、アームに
    よって工具仮置き位置から前記工具マガジンの投入位置
    に前記工具を投入する工具投入装置において、 工具仮置き位置から工具マガジン投入位置までの間にI
    Dチップの読取・書き込み面の軌跡に対向してID読取
    ・書き込み装置の読取・書き込ヘッドを配設したことを
    特徴とする工作機械の工具マガジンへの工具投入装置。
  2. 【請求項2】 ID読取・書き込み装置の読取・書き込
    みヘッドを工具仮置き位置に配設したことを特徴とする
    請求項1記載の工作機械の工具マガジンへの工具投入装
    置。
  3. 【請求項3】 ID読取・書き込み装置の読取・書き込
    みヘッドを工具交換アームの工具保持機構に配設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の工作機械の工具マガジン
    への工具投入装置。
JP32121893A 1993-11-26 1993-11-26 工作機械の工具マガジンへの工具投入装置 Pending JPH07148631A (ja)

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