JPH06987U - ドアトリムポケットの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビス頭部の露出による見栄えの悪化を解消す
るとともに、ポケット収納室の容量を有効に確保するこ
とができる。 【構成】 ドアパネル１の車室側に組付けられるトリム
ボード２にポケット１１を取付けるための取付構造であ
って、トリムボード２の下部にはポケット１１に対する
取付部３がドアパネル１側に向けて段差状に形成され
る。ポケット１１の底板の上面には、トリムボード２の
取付部３に対向してその段差面まで延出されかつトリム
ボード２の室内面と略同一面をなす取付片１６が突設さ
れる。ポケット１１の取付片１６の背面には、トリムボ
ード２の取付部３を通して締付ビス６がねじ込まれるボ
ス１７が突設されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はドアパネルの車室側に組付けられるトリムボードにポケットを取付 けるためのドアトリムポケットの取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図３に示すように、トリムボード１０２に取付けられるポケット１１の 底板１１４の下端縁にはトリムボード１０２に沿って取付片１１６が延出されて おり、締付ビス１０６を前記取付片１０６及びトリムボード１０２を通してドア パネル１０１のグロメット１０７にねじ込むことで、ポケット１１１が取付けら れる構造のものがある。 これにおいては、締付ビス１０６の頭部１０６ａが車室側に露出され、見栄え が損なわれる。

【０００３】 このため、図４に示すように、ポケット２１１の内壁面にトリムボード２０２ を通して締付ビス２０６がねじ込まれるボス２１７と、該ボス２１７の上方に位 置しかつポケット収納室２１５の底面をなす内底片２０８とが突設された構造の ものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、図４に示す従来のものにおいては、ビス頭部２０６ａの露出による 見栄えの悪化は解消されるが、ポケット２１１の内底片２０８によってポケット 収納室２１５の容量が減少されるという不具合があった。

【０００５】 この考案の目的は前記した従来の問題点に鑑み、ビス頭部の露出による見栄え の悪化を解消するとともに、ポケット収納室の容量を有効に確保することができ るドアトリムポケットの取付構造を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、この考案は、ドアパネルの車室側に組付けられる トリムボードにポケットを取付けるための取付構造であって、 前記トリムボードの下部には前記ポケットに対する取付部が前記ドアパネル側 に向けて段差状に形成され、 前記ポケットの底板の上面には、前記トリムボードの取付部に対向してその段 差面まで延出されかつトリムボードの室内面と略同一面をなす取付片が突設され 、 前記ポケットの取付片の背面には、前記トリムボードの取付部を通して締付ビ スがねじ込まれるボスが突設されている。

【０００７】

【作用】

前記したように構成されるドアトリムポケットの取付構造において、トリムボ ードの取付部の取付孔を通して締付ビスがポケットのボスにねじ込まれトリムボ ードにポケットが取付けられる構造上、ビス頭部の露出による見栄えの悪化が解 消される。

【０００８】 前記ポケットの底板上面からトリムボードの取付部に対向してトリムボードの 室内面と略同一面をなして突設された取付片の背面に、前記締付ビスに対するボ スが突設されるため、ポケットに内底板が設けられる従来のものと異なり、ポケ ット収納室の容量が有効に確保される。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する。 トリムボードを斜視図で表した図２及び要部を拡大断面で表した図１において 、ドアパネル１の車室側に組付けられるトリムボード２の室内面にはポケット１ １が次に述べる取付構造によって取付けられる。

【００１０】 前記トリムボード２の下部には前記ポケット１１に対する取付部３が前記ドア パネル１側に向けて段差状に形成され、その取付部３には締付ビス６が貫挿され る所定数の取付孔５が貫設されている。

【００１１】 前記ポケット１１は、トリムボード２の室内面と対向する前板１２と該前板１ ２の両側からトリムボードの室内面に接する位置まで張出された両側板１３と、 前板１２の下端からトリムボード２の取付部３の下部まで張出された底板１４と を一体に備え、トリムボード２と協働して上方に開口するポケット収納室１５を 構成している。

【００１２】 前記ポケット１１の底板１４上面には、前記トリムボード２の取付部３に対向 してその段差面４まで延出されかつトリムボード２の室内と略同一面となす取付 片１６が突設されている。 前記ポケット１１の取付片１６の背面には、前記トリムボード２の取付部３の 各取付孔５を通して締付ビス６がそれぞれねじ込まれる所定数のボス１７が突設 されている。

【００１３】 この実施例は上述したように構成される。したがって、図１に示すように、ト リムボード２の取付部３の取付孔５を通して締付ビス６がポケット１１のボス１ ７にねじ込まれることで、トリムボード２にポケット１１が取付けられる。 前記したようにトリムボード２にポケット１１が取付けられた状態において、 締付ビス６の頭部６ａは外部に露出されないため、ビス頭部６ａの露出による見 栄えの悪化が解消される。

【００１４】 前記ポケット１１の底板１４の上面からトリムボード２の取付部３に対向して トリムボード２の室内面と略同一面をなす取付片１６の背面に、前記締付ビス６ に対するボス１７が突設されるため、ポケットに内底板が設けられる従来のもの と異なり、ポケット収納室１５の容量が有効に確保される。

【００１５】

【考案の効果】 以上述べたように、この考案によれば、ビス頭部の露出による見栄えの悪化を 解消するとともに、ポケット収納室の容量を有効に確保することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の要部を示す側断面図であ
る。

【図２】同じくトリムボードにポケットを取付けた状態
を示す斜視図である。

【図３】従来のドアトリムポケットの取付構造を示す断
面図である。

【図４】従来のドアトリムポケットの取付構造の別例を
示す断面図である。

【符号の説明】

１ ドアパネル ２ トリムボード ３ 取付部 ４ 段差面 ５ 取付孔 ６ 締付ビス １１ ポケット １５ ポケット収納室 １６ 取付片 １７ ボス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドアパネルの車室側に組付けられるトリ
   ムボードにポケットを取付けるための取付構造であっ
   て、 前記トリムボードの下部には前記ポケットに対する取付
   部が前記ドアパネル側に向けて段差状に形成され、 前記ポケットの底板の上面には、前記トリムボードの取
   付部に対向してその段差面まで延出されかつトリムボー
   ドの室内面と略同一面をなす取付片が突設され、 前記ポケットの取付片の背面には、前記トリムボードの
   取付部を通して締付ビスがねじ込まれるボスが突設され
   ていることを特徴とするドアトリムポケットの取付構
   造。