JPH069856A - フェノール樹脂組成物 - Google Patents

フェノール樹脂組成物

Info

Publication number
JPH069856A
JPH069856A JP16590192A JP16590192A JPH069856A JP H069856 A JPH069856 A JP H069856A JP 16590192 A JP16590192 A JP 16590192A JP 16590192 A JP16590192 A JP 16590192A JP H069856 A JPH069856 A JP H069856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkylbenzene
phenolic resin
type phenolic
phenol resin
novolak
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16590192A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Nakamura
克敏 中村
Fumitomo Hibino
史智 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP16590192A priority Critical patent/JPH069856A/ja
Publication of JPH069856A publication Critical patent/JPH069856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ノボラック型フェノール樹脂にポリアミド樹
脂を溶融混合合したポリアミド変性ノボラック型フェノ
ール樹脂30〜99重量%、及びキシレン変性ノボラッ
ク型フェノール樹脂1〜70重量%からなるフェノール
樹脂組成物。 【効果】 高強度、強靭性、耐熱性かつ耐水性に優れて
いる。従って、これらの特性の要求される成形品、特
に、自動車機構部品用に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度、強靭性、耐熱
性かつ耐水性に優れたフェノール樹脂組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂は熱硬化性樹脂の中でも
耐熱性、強度、電気的特性等種々の点において優れてお
り、成形材料、積層材などさまざまな用途に使用されて
いる。成形材料として使用された場合、成形品特性は概
ね良好であるが、強靭性の面で不十分な場合がある。こ
れは、フェノール樹脂にポリアミド樹脂を溶融混合又は
溶液混合により相溶化したポリアミド変性フェノール樹
脂を用いることで改良することができる。しかし、ポリ
アミド樹脂は耐水特性が悪いため、ポリアミド変性する
ことにより、耐水性の低下が見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる欠点
を解決すべく鋭意検討した結果見い出したもので、その
目的とするところは、強靭性、耐熱性を有し、かつ、耐
水性にも優れる樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はノボラック型フ
ェノール樹脂にポリアミド樹脂を溶融混合又は溶液混合
したポリアミド変性ノボラック型フェノール樹脂30〜
99重量%、及び分子中のフェノール構造の一部をアル
キルベンゼンに置換したアルキルベンゼン変性ノボラッ
ク型フェノール樹脂1〜70重量%からなるフェノール
樹脂組成物である。本発明において用いられるポリアミ
ド変性ノボラック型フェノール樹脂は、ノボラック型フ
ェノール樹脂100重量部に対し、ポリアミド5〜10
0重量部を、好ましくは20〜60重量部を溶融混合又
は溶液混合したものを用いる。ノボラック型フェノール
樹脂は一般に市販のものが使用できるが、数平均分子量
が300〜600のものを用いると、粘度及び融点が適
当で扱いやすい変性樹脂が得られる。
【0005】一方、ポリアミド樹脂も成形材料用として
一般に市販されているものが使用できる。例えば、ナイ
ロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−4,6、ナイ
ロン11、ナイロン12等が挙げられ、耐熱性を考慮す
るとナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−4,
6が好ましい。本発明にて用いられるアルキルベンゼン
変性ノボラック型フェノール樹脂は通常以下のようにし
て得られる。キシレン、メシチレンなどのアルキルベン
ゼンとホルムアルデヒドとを硫酸などの強酸の存在下で
反応して、アルキルベンゼン・ホルムアルデヒド縮合物
を得、次いで、ノボラック型フェノール樹脂あるいはフ
ェノールを加えて反応し、更に必要に応じてホルムアル
デヒドを加えて反応を続ける。反応終了後中和し、水や
未反応物を除去して最終製品が得られる。
【0006】本発明においては、アルキルベンゼン変性
フェノール樹脂中のアルキルベンゼン構造が疎水性を示
すことを利用して耐水性を付与している。しかし、アル
キルベンゼン環は硬化時に架橋にあずからないため、変
性率を上げ過ぎると架橋密度が小さくなり、硬化性を低
下させる。従ってアルキルベンゼン変性比率は30〜6
0モル%が好ましい。30モル%以下では耐水性が低下
し、60モル%以上では硬化性が低下するようになる。
数平均分子量は400〜600が好ましい。600より
大きいと成形材料の成形時の流動性が小さくなり、40
0より小さいと低分子量成分が多くなり、樹脂の取り扱
いが困難となる。次に、かかるフェノール樹脂組成物か
ら成形材料を得る場合、これらの樹脂の他に架橋剤とし
てヘキサメチレンテトラミンを樹脂分に対して5〜25
重量%配合する。25重量%以上では架橋密度が高くな
り過ぎ、成形時の揮発分も多くなる。5重量%以下では
硬化が十分ではなく、種々の特性、特に耐薬品性が低下
する。
【0007】この他に、有機又は無機充填剤、離型剤、
着色剤等を配合することができる。充填剤は本発明の特
長である高強度、耐熱性、耐水性を十分に発揮させるた
めには、無機質で繊維状のもの、例えばガラス繊維が好
ましい。ガラス繊維は繊維長1〜6mm、繊維径3〜13
μmの通常の市販のガラスチョップドストランドであれ
ば使用できる。樹脂と充填材の界面の密着性を向上させ
るためにはアミノシラン、エポキシシラン等のシランカ
ップリング剤を使用すれば、耐水性、強度の向上に一層
効果的である。本発明のフェノール樹脂組成物から成形
材料の製造方法は、上記の各原料を均一に混合した後、
ロール、コニーダ、二軸押出機等の混練機単独又はロー
ルと他の混練機との組み合わせで加熱混練し、破砕して
得られる。造粒機を組み合わせてペレットにすることも
可能である。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例と比較例とを示す。 《実施例1〜3》ノボラック型フェノール樹脂とポリア
ミド樹脂を溶融混合してポリアミド変性ノボラック型フ
ェノール樹脂を得、これにアルキルベンゼン変性ノボラ
ック型フェノール樹脂及びヘキサミンを配合し、ガラス
繊維、シリカ及びその他の添加物を配合し、ロール混練
することにより成形材料を得た。表1に各成分の内容、
配合割合等を示す。
【0009】
【表1】
【0010】《比較例1〜3》表1に示す成分と配合に
より成形材料を得た。各実施例及び比較例で得られた成
形材料について曲げ強度、シャルピー衝撃強度、加湿重
量変化率で測定し、結果を表2に示す。
【表2】
【0011】(測定方法) (1) 曲げ強度、シャルピー衝撃強度 テストピースを175℃、3分間で成形後、JIS K
6911により測定した。120℃曲げ強度はテストピ
ース成形後120℃に加熱した後測定した。 (2) 加熱重量変化率 50φ×3mmのテストピースを175℃3分間の条件で
成形し、180℃3時間アフターキュアした。このテス
トピースを130℃飽和水蒸気中に入れ、飽和状態にな
ったときの重量増加率を求めた。実施例はいずれも、良
好な特性を有している。比較例1はアルキルベンゼンノ
ボラックを併用していないため、耐水特性が劣ってい
る。比較例2はポリアミド樹脂を含まないので、曲げ強
度及びシャルピー衝撃強度が良くない。比較例3はノボ
ラック型フェノール樹脂のみを使用した成形材料であ
り、すべての特性が劣っている。
【0012】
【発明の効果】以上の実施例及び比較例からも明らかな
ように、本発明のフェノール樹脂組成物及び成形材料は
高強度、強靭性、耐熱性かつ耐水性に優れている。従っ
て、これらの特性の要求される成形品、特に、自動車機
構部品用に好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノボラック型フェノール樹脂にポリアミ
    ド樹脂を溶融混合又は溶液混合したポリアミド変性ノボ
    ラック型フェノール樹脂30〜99重量%、及び分子中
    のフェノール構造の一部をアルキルベンゼンに置換した
    アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂1〜
    70重量%からなるフェノール樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフェノール樹脂組成物の
    含有率が25〜45重量%で、補強材としてガラス繊維
    40重量%以上含有することを特徴とするフェノール樹
    脂成形材料。
JP16590192A 1992-06-24 1992-06-24 フェノール樹脂組成物 Pending JPH069856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16590192A JPH069856A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 フェノール樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16590192A JPH069856A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 フェノール樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH069856A true JPH069856A (ja) 1994-01-18

Family

ID=15821148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16590192A Pending JPH069856A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 フェノール樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH069856A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0618929B2 (ja) ガラス繊維強化ポリプロピレン組成物
JP2683442B2 (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びその製造法
JP3029443B2 (ja) フェノール樹脂組成物
JPH069856A (ja) フェノール樹脂組成物
JP2653593B2 (ja) フェノール樹脂組成物
JPH07309997A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP3969506B2 (ja) ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料の製造方法、及びガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品
JP5552897B2 (ja) 界面強化処理ガラスフィラー及びフェノール樹脂成形材料
JPH0834903A (ja) フェノール樹脂組成物
WO2005040276A1 (ja) フェノール樹脂成形材料およびその成形品
JPH0647642B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3437031B2 (ja) フェノール樹脂成形材料
JPH04239542A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
JP3375110B2 (ja) フェノール樹脂成形材料
JP3244195B2 (ja) メラミン・フェノール樹脂組成物
JP3824398B2 (ja) フェノール樹脂成形材料
JPH07292220A (ja) フェノール樹脂組成物
JP3555835B2 (ja) フェノール樹脂成形材料
JPH0432099B2 (ja)
JPS63196648A (ja) プラスチツク成形材料
JPH06107902A (ja) フェノール樹脂組成物
JP2003155392A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP5561067B2 (ja) 界面強化処理ガラスフィラー及びフェノール樹脂成形材料
JP2685954B2 (ja) 耐衝撃性ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びその製造法
JPH0995596A (ja) 高靭性フェノール樹脂成形材料