JP2003155392A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料

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JP2003155392A
JP2003155392A JP2001354257A JP2001354257A JP2003155392A JP 2003155392 A JP2003155392 A JP 2003155392A JP 2001354257 A JP2001354257 A JP 2001354257A JP 2001354257 A JP2001354257 A JP 2001354257A JP 2003155392 A JP2003155392 A JP 2003155392A
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phenol resin
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Satoyuki Saito
智行 斉藤
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のコンミテーター用フェノール樹脂成形
材料が有する機械的強度や耐熱性を損なうことなく、耐
湿寸法安定性や靱性をさらに向上させたフェノール樹脂
成形材料を提供する 【解決手段】 レゾール型フェノール樹脂、NBR、ア
ニリン、及び無機基材を必須成分として含有することを
特徴とするフェノール樹脂成形材料であり、好ましくは
レゾール型フェノール樹脂として、ジメチレンエーテル
型レゾール樹脂とメチロール型レゾール樹脂とを、重量
比3:7〜7:3で混合し、NBRとしてアクリルニト
リルとブタジエンとの結合比率がSP値9〜10に調整
されている部分架橋NBRを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最大径20〜30mm
の比較的小型のモーターに使用されるコンミテーター用
フェノール樹脂成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モーターのコンミテーターにはフェノー
ル樹脂成形材料の成形品が用いられる。この成形材料に
要求される基本特性としては、成形品の機械的強度、耐
熱性(強度、寸法安定性)、耐湿寸法安定性などが挙げ
られるが、小型モーターに使用されるコンミテーター
は、フェノール樹脂成形材料で成形したコンミテーター
の内側に、内径寸法よりやや太いシャフトを直接圧入す
る場合が多いため、圧入時にコンミテーターが割れない
よう靱性に優れることも要求される。耐熱性向上の手段
としては、特許第1853926号公報に開示されてい
るように、フェノール樹脂として、ジメチレンエーテル
型レゾールフェノール樹脂とメチロール型レゾールフェ
ノール樹脂を混合して用いる手法が知られており、ま
た、靱性向上には特許第2653574号公報に開示さ
れているようにフェノール樹脂成形材料に部分架橋タイ
プのNBRを配合する手法が知られている。しかしなが
ら、近年要求レベルは益々高度化しており、先に述べた
従来の技術では、特に耐湿寸法安定性や靱性の点におい
て満足しない場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のコン
ミテーター用フェノール樹脂成形材料が有する機械的強
度や耐熱性を損なうことなく、耐湿寸法安定性や靱性を
さらに向上させたフェノール樹脂成形材料を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の(1)〜(5)の本発明により達成できる。 (1)レゾール型フェノール樹脂(a)、NBR
(b)、アニリン(c)、及び無機基材(d)を必須成
分として含有することを特徴とするフェノール樹脂成形
材料。 (2)レゾール型フェノール樹脂(a)が、ジメチレン
エーテル型レゾールフェノール樹脂とメチロール型レゾ
ールフェノール樹脂とを、重量比3:7〜7:3で混合
したものである上記(1)に記載のフェノール樹脂成形
材料。 (3)NBR(b)が、アクリルニトリルとブタジエン
との結合比率がSP値9〜10に調整されている部分架
橋NBRであり、かつその配合量がレゾール型フェノー
ル樹脂(a)100重量部に対して5〜15重量部であ
る上記(1)又は(2)に記載のフェノール樹脂成形材
料。 (4)アニリン(c)の配合量が、レゾール型フェノー
ル樹脂(a)100重量部に対して2〜5重量部である
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のフェノール
樹脂成形材料。 (5)成形材料100重量部に対し、レゾール型フェノ
ール樹脂(a)25〜40重量部、無機充填材(d)5
5〜70重量部を含有する上記(1)ないし(4)のい
ずれかに記載のフェノール樹脂成形材料。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のフェノール樹脂成形材料
(以下、「成形材料」という)は、レゾール型フェノー
ル樹脂、NBR、アニリン、および無機充填材を配合し
てなることを特徴とする。以下、本発明の成形材料に配
合される各成分について詳しく説明する。
【0006】本発明の成形材料には、フェノール樹脂成
分としてレゾール型フェノール樹脂を用いる。レゾール
型フェノール樹脂は、フェノール類とアルデヒド類とを
原料として用い、これらを塩基性触媒の存在下で反応さ
せて得られるフェノール樹脂であり、同様の原料を用い
て酸性触媒の存在下で反応させて得られるノボラック型
フェノール樹脂と比較して、その硬化物は耐熱性が良好
であり、コンミテーター用として用いた場合、熱時寸法
安定性や熱時強度に優れるので好ましい。
【0007】本発明の成形材料に用いられるレゾール型
フェノール樹脂としては特に限定されないが、ジメチレ
ンエーテル型レゾールフェノール樹脂(以下、「ジメチ
レンエーテル型レゾール樹脂」という)、メチロール型
レゾールフェノール樹脂(以下、「メチロール型レゾー
ル樹脂」という)とを混合して用いることが好ましい。
これにより、2種類のレゾール型フェノール樹脂の優れ
た性質を併せ持つことができる。
【0008】ここでいうジメチレンエーテル型レゾール
樹脂としては特に限定されないが、樹脂中のフェノール
核結合官能基がメチレン基、メチロール基、およびジメ
チレンエーテル基より構成され、各官能基のモル比率が
それぞれ20〜50%、10〜20%、および40〜6
0モル%であるものが好ましい。かかる官能基比率を有
するジメチレンエーテル型レゾール樹脂は、活性化エネ
ルギーが約30kcal/molと大きく、低温では比
較的反応が進行しにくいため、成形材料の予熱温度域
(100℃前後)での流動性低下が小さく、成形品の充
填性に優れている。また、硬化物は架橋点間にジメチレ
ンエーテル結合が多く存在することにより柔軟であり、
これにより靭性を付与することができる。
【0009】また、メチロール型レゾール樹脂としては
特に限定されないが、樹脂中のフェノール核結合官能基
がメチレン基、メチロール基、およびジメチレンエーテ
ル基より構成され、各官能基のモル比率がそれぞれ30
〜50%、30〜70%および0〜20%であるものが
好ましい。かかる官能基比率を有するメチロール型レゾ
ール樹脂は、メチロール基の活性化エネルギーが約10
kcal/molと小さいため比較的低温で反応が進行
し、硬化物は架橋密度が高く耐熱性に優れたものであ
る。
【0010】本発明の成形材料において、レゾール型フ
ェノール樹脂として以上に述べたジメチレンエーテル型
レゾール樹脂とメチロール型レゾール樹脂とを用いる場
合、その配合比率については特に限定されないが、重量
比3:7〜7:3で混合して用いることが好ましい。か
かる範囲内の配合比率で用いることにより、成形材料は
成形時の充填性が良好であり、硬化物は靭性などの機械
的強度や耐熱性に優れたものとすることができる。ジメ
チレンエーテル型レゾール樹脂の配合比率が前記下限値
より小さい場合は、成形材料の配合によっては成形性が
低下することがあり、一方、メチロール型レゾール樹脂
の配合比率が前記下限値より小さい場合には、硬化物の
耐熱性が不充分となることがある。
【0011】なお、前記ジメチレンエーテル型レゾール
樹脂およびメチロール型レゾール樹脂は、特に限定され
ないが、フリーフェノール量が7重量%以下であること
が好ましい。これにより、成形品の寸法変化を小さく抑
えることができる。また、成形材料製造時および成形品
成形時の作業環境上も好ましい。また、前記ジメチレン
エーテル型レゾール樹脂とメチロール型レゾール樹脂
の、GPC測定によるフェノール換算の数平均分子量は
それぞれ、400〜700、300〜500であること
が好ましい。これにより、成形材料製造時の作業性を良
好にし、かつ充填性に優れた成形品を得ることができ
る。
【0012】本発明の成形材料には、成形品に靭性を付
与するためにNBR(アクリロニトリルブタジエンラバ
ー)を配合する。ここで用いられるNBRとしては特に
限定されないが、アクリルニトリルとブタジエンとの結
合比率がSP値9〜10に調整されている部分架橋NB
Rを用いることが好ましい。かかる部分架橋NBRは増
粘作用が比較的小さく、レゾール型フェノール樹脂との
相溶性に優れているからである。これにより、NBRの
配合による成形材料及び成形品への付与効果の均一性を
高めることができる。部分架橋NBRの架橋比率は特に
限定されないが、一般的には架橋比率が高いとレゾール
型フェノール樹脂との相溶性が低下する傾向がみられる
ため、通常、1%以下の比率で架橋しているものを用い
ることが好ましい。ここでSP値とは、溶解度パラメー
タ値であり、化学物質の構造や物理特性から公知の方法
で求められるものである。SP値は通常、溶剤や高分子
化合物の溶解性や相溶性の指標として用いられ、例えば
異なる2種類の高分子化合物のSP値が近似している場
合、両者を溶融状態などで混合させると、混合物の均一
分散性が高くなるという利点がある。このような部分架
橋NBRとしては、アクリロニトリル−ブタジエンの混
合物を公知の方法により部分的に架橋させて用いてもよ
いし、このような性質に調製された市販品を利用しても
よい。本発明の成形材料に好適に使用できるものとして
は、例えばJSR製「PNC−38」などが挙げられ
る。
【0013】前記NBRの配合量については特に限定さ
れないが、レゾール型フェノール樹脂100重量部に対
して5〜15重量部であることが好ましい。かかる範囲
内の配合量とすることにより、他の特性に実質的に影響
を与えることなく、成形品に優れた靭性を付与すること
ができる。配合量が前記上限値を超えると、成形品の耐
熱性が徐々に低下する傾向があり、一方、前記下限値未
満では、このような靱性を付与する効果が充分でないこ
とがある。
【0014】本発明の成形材料には、アニリンを配合す
ることを特徴とする。これにより、成形材料の有する機
械的強度や耐熱性を損なうことなく、耐湿寸法安定性と
靭性とをさらに向上させることができる。本発明の成形
材料にアニリンを配合することにより、成形品の耐湿寸
法安定性や靱性が向上する理由については明確ではない
が、以下のように推測される。例えば、アニリンで部分
的に変性したフェノール樹脂を合成する場合、フェノー
ルとホルムアルデヒドとが反応したメチロールフェノー
ルにアニリンが反応し、フェノール核間にアニリン環が
挿入されることが知られている。このことから、メチロ
ール基を有するフェノール樹脂にアニリンを配合した場
合でも、アニリンは同様にフェノール樹脂中のメチロー
ル基と反応し、フェノール樹脂硬化物の骨格中にアニリ
ン環が取り込まれた構造になると考えられる。この結
果、アニリンの添加により樹脂硬化物の架橋密度をやや
小さくすることができる。このような架橋密度の調整
は、ジメチレンエーテル型レゾール樹脂の配合によって
行うこともできるが、ジメチレンエーテル型レゾール樹
脂を用いた場合には架橋密度が低下し、耐湿性能に影響
が現れることがある。一方、本発明の成形材料ではアニ
リンを用いることにより、フェノール核間に挿入された
アニリンのベンゼン環の極性が小さく、立体障害効果も
有するので吸湿に対して有効に作用し、成形品の靭性と
ともに耐湿性能を向上させることができると考えられ
る。
【0015】前記アニリンの配合量は、特に限定されな
いが、レゾール型フェノール樹脂100重量部に対して
2〜5重量部であることが好ましい。これにより、アニ
リン添加による前記効果を他特性とバランスして発現さ
せることができる。配合量が前記上限値を超えると、レ
ゾール型フェノール樹脂の配合によっては耐熱性が低下
する傾向がみられることがある。一方、配合量が前記下
限値未満では、耐湿寸法安定性や靱性の向上効果が充分
でないことがある。
【0016】本発明の成形材料には、成形品に機械的強
度、耐熱性、寸法安定性などを付与するために無機充填
材を配合する。ここで用いられる無機充填材としては特
に限定されないが、例えばガラス繊維、クレー、ワラス
トナイト、タルク、炭酸カルシウムなどを挙げることが
でき、これらの1種類または2種類以上を併用して用い
てもよい。これらの中でも、成形品に機械的強度を付与
する場合はガラス繊維を用いることが好ましい。ここ
で、ガラス繊維としては特に限定されないが、繊維径が
10〜15μm、繊維長が1〜3mmのチョップドスト
ランドタイプのものを使用することが好ましい。これに
より、成形材料化段階での作業性、成形品の機械的強度
を最適なものにすることができる。また、ガラス繊維と
合わせて、クレー、ワラストナイト、タルク、炭酸カル
シウムなどの粉末状の無機充填材を用いることが好まし
い。これにより、成形品の寸法安定性をさらに向上させ
ることができる。
【0017】本発明の成形材料において、レゾール型フ
ェノール樹脂と無機充填材との配合量については特に限
定されないが、成形材料100重量部に対し、レゾール
型フェノール樹脂25〜40重量部、無機充填材55〜
70重量部を含有することが好ましい。さらに好ましく
はレゾール型フェノール樹脂30〜40重量部、無機充
填材55〜65重量部である。レゾール型フェノール樹
脂の配合量が前記下限値より少ないか、無機充填材の配
合量が前記上限値よりも多いと、成形材料製造時の作業
性や、成形品の機械的強度が低下することがある。一
方、レゾール型フェノール樹脂の配合量が前記上限値よ
り多いか、無機充填材の配合量が前記下限値よりも少な
いと、成形品の耐熱性、寸法安定性などが充分でないこ
とがある。
【0018】本発明の成形材料を製造する方法として
は、通常の方法が採用される。すなわち、以上説明した
各成分のほかに、必要に応じて離型剤、硬化助剤、顔料
等を配合し、均一に混合後、加熱ロール、コニーダ、二
軸押出し機等の混練装置単独で、あるいは熱ロールとの
併用により加熱混練したのち、造粒または粉砕して得ら
れる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。表1
に示した配合からなる材料をプラネタリミキサーで混合
後、90℃の加熱ロールで15分間混練し、冷却後粉砕
して成形材料を得た。実施例及び比較例の配合と特性を
表1に示す。表1に示す配合量は全て重量%を表す。な
お、特性評価用試験片はトランスファー成形により下記
条件で成形した。評価方法は下記の通りである。
【0020】
【表1】
【0021】(使用した原材料) 1.ジメチレンエーテル型レゾール樹脂:以下の方法に
より製造した。フェノール(P)100kg、87%パ
ラホルムアルデヒド(F)60kg(F/Pモル比=
1.64)、酢酸亜鉛0.5kgを還流コンデンサー撹
拌機、加熱装置、真空脱水装置、スタティックミキサー
付きレジン循環装置を備えた300リッター反応釜内に
入れ、還流反応を3時間行った。この時点でのフェノー
ルの反応率は92%であった。その後、脱水を行いなが
ら115℃迄加熱し、更に115℃、真空度100To
rrを1時間維持して反応を進めた後、冷却バット上に
取り出し、ジメチレンエーテル型レゾール樹脂100k
gを得た。このジメチレンエーテル型レゾール樹脂のフ
ェノール換算での数平均分子量は500、遊離フェノー
ル量は4.5重量%であった。 2.メチロール型レゾール樹脂:住友ベークライト
(株)製、PR−51723(フェノール換算での数平
均分子量=400、遊離フェノール量=4.5重量%) 3.NBR:JSR製「PNC−38」、SP値=9.
5 4.ガラス繊維:日本板硝子製RES03−BM38
(繊維径11μm、繊維長3mmのチョップドストラン
ド) 5.クレー:ECCインターナショナル製ポールスター
#501 6.硬化助剤:消石灰 7.離型剤:ステアリン酸 8.顔料:カーボンブラック
【0022】(特性評価用試験片のトランスファー成形
条件) 1.予熱温度:100℃ 2.金型温度:170℃ 3.注入圧力:50MPa 4.硬化時間:3分 5.アニール条件:180℃、8時間(曲げ強さ、曲げ
弾性率、曲げ伸び率、150℃中の曲げ強さ、加湿寸法
変化率の各評価用試験片については、評価前に本条件で
アニール処理を行った)
【0023】(評価方法) 1.曲げ強さ、曲げ弾性率、曲げ伸び率:JIS K6
911による。 2.150℃中の曲げ強さ:JIS K6911によ
る。 3.加湿寸法変化率:外径50mm、厚さ3mmの円板
状成形品を用い、アニール処理後の外径寸法を基準と
し、加湿処理(60℃、95%、500時間)後の外径
寸法を測定し、変化率を求めた。 4.荷重たわみ温度:JIS K6911による。
【0024】表1の結果より、実施例1〜3はいずれ
も、レゾール型フェノール樹脂としてジメチレンエーテ
ル型レゾール樹脂とメチロール型フェノール樹脂との混
合物、NBRとして部分架橋NBR、アニリン、及び無
機充填材としてガラス繊維とクレーとを用い、これらを
所定の配合量で用いた成形材料であり、アニリンを配合
しない比較例1と比べて、耐熱性を損なうことなく、耐
湿寸法安定性と靭性を共に向上させることができた。ま
た、比較例2はアニリンを配合しない代わりにジメチレ
ンエーテル型レゾール樹脂の配合量を増やしたが、耐熱
性が低下するとともに、吸湿寸法変化率が低下した。
【0025】
【発明の効果】本発明は、レゾール型フェノール樹脂、
NBR、アニリン、及び無機充填材を所定量配合してな
る成形材料であり、本発明の成形材料を成形してなるコ
ンミテーターは、従来の機械的強度や耐熱性を損なうこ
となく、耐湿寸法安定性や靱性がさらに向上したもので
あり、小型の電気モーター用コンミテーターに用いられ
る成形材料として有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾール型フェノール樹脂(a)、NB
    R(b)、アニリン(c)、及び無機基材(d)を必須
    成分として含有することを特徴とするフェノール樹脂成
    形材料。
  2. 【請求項2】 レゾール型フェノール樹脂(a)が、ジ
    メチレンエーテル型レゾールフェノール樹脂とメチロー
    ル型レゾールフェノール樹脂とを、重量比3:7〜7:
    3で混合したものである請求項1に記載のフェノール樹
    脂成形材料。
  3. 【請求項3】 NBR(b)が、アクリルニトリルとブ
    タジエンとの結合比率がSP値9〜10に調整されてい
    る部分架橋NBRであり、かつその配合量がレゾール型
    フェノール樹脂(a)100重量部に対して5〜15重
    量部である請求項1又は2に記載のフェノール樹脂成形
    材料。
  4. 【請求項4】 アニリン(c)の配合量が、レゾール型
    フェノール樹脂(a)100重量部に対して2〜5重量
    部である請求項1ないし3のいずれかに記載のフェノー
    ル樹脂成形材料。
  5. 【請求項5】 成形材料100重量部に対し、レゾール
    型フェノール樹脂(a)25〜40重量部、無機充填材
    (d)55〜70重量部を含有する請求項1ないし4の
    いずれかに記載のフェノール樹脂成形材料。
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