JPH0698536B2 - ピニオンカッタ - Google Patents

ピニオンカッタ

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JPH0698536B2
JPH0698536B2 JP9116889A JP9116889A JPH0698536B2 JP H0698536 B2 JPH0698536 B2 JP H0698536B2 JP 9116889 A JP9116889 A JP 9116889A JP 9116889 A JP9116889 A JP 9116889A JP H0698536 B2 JPH0698536 B2 JP H0698536B2
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JP
Japan
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cutting
tooth
pinion cutter
teeth
dimensional difference
Prior art date
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JP9116889A
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JPH02269522A (ja
Inventor
義明 長沢
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、例えばステアリング用のセクタギヤ等の、
微少な寸法差が付けられた複数枚の歯を備えたギヤを切
削、製造するためのピニオンカッタに関するものであ
る。
<従来の技術と発明が解決しようとする課題> 従来、上記セクタギヤのように、歯厚やオーバーボール
半径等の寸法に微少な差が付けられた複数枚の歯を備え
たギヤを切削、製造するためのピニオンカッタとして
は、第4図に実線並びに一点鎖線で示すように、各歯に
対応する切削歯(4)の断面の寸法を相似的に変えること
で、各切削歯の切れ刃(41)…に寸法差を付けたものが
用いられている。
しかし、切削歯の断面の寸法を相似的に変えるには、極
めて微細な加工が必要となる。例えば、ギヤのオーバー
ボール半径を0.01mmずつ変えようとすると、切削歯の歯
厚方向に0.003mmの寸法差を付ける必要があり、通常の
機械加工では、精度良く加工することが困難である。
この発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであっ
て、通常の機械加工で容易に製造することができ、しか
も、各切削歯における切れ刃の寸法差の精度が高いピニ
オンカッタを提供することを目的としている。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決するための、この発明のピニオンカッタ
は、歯車形の歯面に切れ刃を有し、歯幅の方向に逃げ角
を有する複数の切削歯を具備したピニオンカッタにおい
て、各切削歯の切れ刃のすくい面相互間に段差を設け、
各切削歯の切れ刃に、上記逃げ角に応じた寸法差を付け
ていることを特徴としている。
<作用> 上記構成からなる、この発明のピニオンカッタにおいて
は、各切削歯の切れ刃のすくい面相互間に、比較的大き
な段差(寸法T)を設けることにより、歯厚方向には、
下記式〔I〕に基づいて、切削歯の切れ刃に微細な寸法
差xを付けることができる。
x=2T tanθ …〔I〕 なお、式中のθは、切削歯の歯幅の方向に付与された
逃げ角のうち、歯厚方向の横逃げ角を示している。
また、歯丈方向には、下記式〔II〕に基づいて、切削歯
の切れ刃に微細な寸法差yを付けることができる。
y=T tanθ …〔II〕 式中のθは、切削歯の歯幅の方向に付与された逃げ角
のうち、歯丈方向の前逃げ角を示している。
<実施例> 以下、実施例を表す図面に基づき、この発明を詳細に説
明する。
第1図(a)は、この実施例のピニオンカッタの外観と内
部構造とを示す半截正面図であり、同図(b)は、この実
施例における切削歯の配列を模式的に示す展開図であ
る。これらの図に示すように、この実施例のピニオンカ
ッタは、円筒状の本体(1)と、本体(1)の外周面に形成さ
れた複数の切削歯(2)…とを備えている。
円筒状の本体(1)は、その一方の端面に、円筒の内方へ
突出したフランジ(11)を備えたおり、このフランジ
(11)の内面(11a)が刃切盤のカッタ軸への取り付け
面になっていると共に、フランジ(11)の外面には、カ
ッタ軸にピニオンカッタを固定するためのキーが嵌合さ
れるキー溝(11b)が形成されている。
切削歯(2)…は、上記本体(1)の外周面に、本体(1)の軸
方向に対して所定の角度(後述する∠α)傾斜されて、
等間隔に配置されている。
各切削歯(2)…は、それぞれ、歯幅以外は同一寸法に形
成された、断面台形状のものであり、その一端には、本
体(1)の軸線と直交する基準面に対し、横すくい角∠α
だけ傾斜されたすくい面(22)を有する切れ刃(21)が
形成されている。また、各切削歯(2)…には、その歯厚
および歯丈が、切れ刃(21)側の一端から他端に向かっ
て徐々に小さくなるように、歯幅の方向に逃げ(横逃げ
角∠θ、前逃げ角∠θ)が形成されている。
そして、上記複数の切削歯(2)…のうち、第1図(b)(同
図では切削歯を個々に区別するため(2a)…(2m)の符
号を付与している)に示すように、左端の4つの切削歯
(2a)〜(2d)と、右端の4つの切削歯(2j)〜(2m)
とは、前記横すくい角∠αだけすくい面(22)が傾斜さ
れることによって生じるみかけ上の段差(S)のみを有
し、実際には各すくい面(22)間に段差がない状態にな
っており、各切削歯(2a)…の切れ刃(21)…は、同一
寸法に形成されている。
これに対し、切削歯(2d)の右隣の3つの切削歯(2e)
〜(2g)は、それぞれ、左隣の切削歯よりも、すくい面
(22)が段差(T)(みかけ上は段差(S)+(T))
だけ高く配置されているため、切れ刃(21)の寸法が、
前記式〔I〕〔II〕に従って、逃げ角に対応する分だ
け、段階的に小さくなっている。
また、切削歯(2g)の右隣の3つの切削歯(2h)〜(2
j)は、左隣の切削歯よりも、すくい面(22)が段差
(T)(みかけ上は段差(S)−(T))だけ低く配置
されているため、切れ刃(21)の寸法が、前記式〔I〕
〔II〕に従って、逃げ角に対応する分だけ、段階的に大
きくなっている。
上記各部からなる、この実施例のピニオンカッタによれ
ば、例えば、切削歯の横逃げ角∠θを2゜、前逃げ角
∠θを4゜とし、切削歯のすくい面相互間に、0.043m
mという機械加工の容易な、比較的大きめの段差を設け
れば、切れ刃の歯厚方向および歯丈方向に、共に0.003m
mという微少な寸法差を付けることができる。
この実施例のピニオンカッタは、前述のように、刃切盤
のカッタ軸にセットされて、第2図(a)(b)に示すステア
リング用のセクタギヤ(3)に、各切削歯(2a)〜(2m)
の断面形状に対応した歯溝(A)〜(M)を切削し、複
数のヘリカル状の歯(31)…を形成するために用いられ
る。
そして、切削された歯溝(A)〜(M)は、第3図に示
すように、中央の歯溝(G)のオーバーボール半径が最
も大きく(歯溝の幅が小さく)、この中央の歯溝(G)
の両側の歯溝(F)(H)から、歯溝(E)(I)、歯
溝(D)(J)の順にオーバーボール半径が等間隔(図
の場合0.01mm間隔)で段階的に小さく(歯溝の幅が大き
く)なり、左右の4つずつの歯溝(A)〜(D)並びに
歯溝(J)〜(M)はオーバーボール半径が等しいもの
となる。
なお、これまでは、この発明のピニオンカッタについ
て、図の実施例に基づいてのみ説明してきたが、この発
明のピニオンカッタは、上記実施例に限定されるもので
はない。
例えば、各切削歯(2)…のすくい面(22)における段差
の量や段差の配列は、上記実施例には限定されず、切削
形成するギヤの歯の寸法差や歯の配列に対応した、適宜
の段差量や組み合わせとすることができる。
また、上記実施例では、各切削歯(2)…のすくい面(2
2)に横すくい角∠αが設けられていると共に、各切削
歯(2)…が本体(1)の軸方向に対して傾斜されて配置され
ていたが、切削、形成するギヤの歯の形状や、刃切盤の
種類によっては、すくい面(22)が本体(1)の軸方向に
直交する基準面と平行に設けられ、切削歯(2)…が本体
(1)の軸方向と平行に配置されていても良い。
その他の部分についても同様であって、この発明の要旨
を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことができ
る。
<発明の効果> この発明のピニオンカッタは、以上のように構成されて
おり、各切削歯の切れ刃のすくい面相互間に段差を設け
ることで、切削歯の歯幅の方向に付与された逃げ角に応
じて、切れ刃に微少な寸法差を付けることができるの
で、通常の機械加工で容易に製造することができ、しか
も、各切削歯における切れ刃の寸法差の精度が高いもの
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの発明のピニオンカッタの一実施例を示
す半截正面図、同図(b)はこの実施例における切削歯の
配列を模式的に示す展開図、第2図(a)は上記ピニオン
カッタにより切削形成されるセクタギヤを示す正面図、
同図(b)はこのセクタギヤにおける歯溝の形成面を展開
した展開図、第3図は上記セクタギヤの各歯溝における
オーバーボール半径を示すグラフ、第4図は従来のピニ
オンカッタの切削歯を拡大して示す平面図である。 (2)……切削歯、(T)……段差、 (21)……切れ刃、(22)……すくい面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯車形の歯面に切れ刃を有し、歯幅の方向
    に逃げ角を有する複数の切削歯を具備したピニオンカッ
    タにおいて、各切削歯の切れ刃のすくい面相互間に段差
    を設け、各切削歯の切れ刃に、上記逃げ角に応じた寸法
    差を付けていることを特徴とするピニオンカッタ。
JP9116889A 1989-04-11 1989-04-11 ピニオンカッタ Expired - Lifetime JPH0698536B2 (ja)

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JP9116889A JPH0698536B2 (ja) 1989-04-11 1989-04-11 ピニオンカッタ

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JP9116889A JPH0698536B2 (ja) 1989-04-11 1989-04-11 ピニオンカッタ

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JPH02269522A JPH02269522A (ja) 1990-11-02
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