JPH0696695B2 - 粘着テ−プ - Google Patents

粘着テ−プ

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JPH0696695B2
JPH0696695B2 JP61080094A JP8009486A JPH0696695B2 JP H0696695 B2 JPH0696695 B2 JP H0696695B2 JP 61080094 A JP61080094 A JP 61080094A JP 8009486 A JP8009486 A JP 8009486A JP H0696695 B2 JPH0696695 B2 JP H0696695B2
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JP
Japan
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layer
adhesive tape
cloth
scar
adhesive
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JP61080094A
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Inventor
潔 中島
昌樹 阪本
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、粘着テープに関し、更に詳しくは手指で容易
に切断することができ、外観が美麗な粘着テープに関す
る。
[従来の技術] 強度の高い粘着テープとして、基布にゴムあるいは樹脂
コーティングしたものに粘着層を設けたものが市販され
ている。
しかし、強度を向上させたために任意の長さに手で切断
し難くなっている。これを改良するために特開昭58−93
770号公報、特開昭58−91845号公報、特願昭60−292138
号等では、基布となる織物のタテ糸の強度を低下せしめ
ることが提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] 一方、基布のないポリプロピレン粘着テープは強度はあ
るが、やはり任意の長さに切断しにくいので、巻回され
たテープの端面にヤスリ等で擦過傷を設けた例が特開昭
58−13680号公報に記されている。
これら従来技術は確かにそれなりの効果はあるが、まだ
消費者に納得できる程度に解決されていない。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、粘着層と基材布層とラミネート層とからなる
任意の巾の粘着テープの片方又は両方の実質的に端縁線
上の3層のうちの少なくともラミネート層に、平端面で
ある起立面と傾斜した湾曲面である隆起面とから構成さ
れ、起立面と隆起面間に形成された1条の稜線が刃先と
なった突起を有するおろし金状の加工具で貫通傷痕を設
けたことを特徴としている。
粘着層は汎用のものでよく、例えば従来の粘着剤(例え
ば、綜研化学(株)製のアクリル系粘着剤SKダイン#70
1)を塗布したものでよい。
基材布層は、スフ織布、ビニロン織布、ポリエステル織
布などが用いられるが、強度上、汎用性からみてポリエ
ステル織布が好まれる。
タテ糸、ヨコ糸からなるポリエステル織布は、切断方向
が繊維に沿って巾方向に切りやすく好ましい。
ポリエステル織布のタテ糸の強度を低くした前記特開昭
58−91845号公報や、特願昭60−29218号等に記された織
布は、巾方向に切れやすく加工されているので、より好
ましい。この織布の作り方は、前者は熱処理により脆化
する特定の共重合ポリエステル糸をタテ糸に用いてい
る。後者は、未延伸部のあるポリエステル糸をタテ糸に
用いている。
ラミネート層は、基材布層の繊維を固定し、表面を美し
くさせるのと、巻回したときの離型性をよくするための
シリコーンが均一に付着することを目的としたものであ
る。
ラミネート層としては、オレフィン系樹脂、例えば低密
度ポリエチレン(LDPE)、低圧法直鎖状低密度ポリエチ
レン(L−LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、PE
T、ポリアミド等の他、これらの中から選ばれる二種以
上を多層に複合したものであってもよく、必要に応じて
アンカーコート層を設ける。
ラミネート層の方法は、ドライ、ウェット、押出し等の
任意の方法を選べばよい。好ましい素材は、アンカーコ
ートされたLDPEで加工の容易さ、強度および汎用性にお
いて優れている。
傷痕は、3層のうち少なくともラミネート層に貫通して
設けられることが必要である。基布層の種類によっては
基布層にまで設けてもよい。
第2-A図はラミネート層を貫通する傷痕を設けた粘着テ
ープを示す断面図、第2-B図は第2-A図の断面の直角方向
からみた断面図である。第3図はラミネート層を貫通し
基布層の一部にまで侵入した傷痕を設けた粘着テープを
示す断面図である。第4-A図は、ラミネート層、基布
層、粘着層の全ての層を貫通する傷痕を設けた粘着テー
プを示す断面図、第4-B図は第4-A図の断面の直角方向か
らみた断面図である。第2-A図乃至第4-B図において、5
は粘着テープ、2は傷痕、6はラミネート層、7は基布
層、8は粘着層を示す。
本発明における傷痕は、第6図に示されるようなおろし
金状の加工具で押圧、擦過、軽打すること等によって設
けられるものである。
本発明におけるおろし金状の加工具とは、第7図に示さ
れるように、金属面16に擬三角形状の切り込み17を入
れ、この擬三角形状の底辺を中心軸として、切り込まれ
て金属面16から離された金属部位を起立させて突起9を
突出させた加工具である。尚、金属面16の切り込まれた
部分は窪み10(第6図参照)として残る。
更に説明すると、上記おろし金状の加工具が有する突起
9は、第6図に示されるように、平端面である起立面11
と傾斜した湾曲面である隆起面15とから構成され、この
起立面11と隆起面15間に形成された1条の稜線18が刃先
となったものである。
突起9の窪み10側の面である起立面11が金属面16に対し
てなす角度は60度以上90度以下が好ましい。このような
突起9を1列以上線状に配列し、金属を焼き入れして用
いる。第8図は円周面にこのような突起を設けた加工ロ
ール12の斜視図である。
おろし金状の加工具の突起9を積層布1のラミネート層
6側から押し付けると、刃先となった稜線がラミネート
層6を切断すると共に、起立面11は真っ直ぐにラミネー
ト層6に入り込み、隆起面15はラミネート層6を押し広
げて、第5図に拡大して示すような傷痕2が形成され
る。この傷痕2の平面形状は、起立面15に対応する切断
ラインである直線部2aと、隆起面15による折り曲げライ
ンである湾曲部2bとで構成された三日月状となり、直線
部2aの両端にのみ、応力集中を生じやすいコーナーが形
成されていると共に、このコーナーが鋭く、しかも隆起
面15による押し広げにより亀裂が入っているので、直線
部2aに沿って引き裂きやすいものとなる。
また、突起9がラミネート層6に入り込んだ際の隆起面
15の押し広げ作用により、基布層7の繊維が引き伸ばさ
れ、当該部分の繊維が弱められることも、手指での切断
を容易にする。
本発明では、前述のような突起9を有するおろし金状の
加工具で、上述のような傷痕2を形成しているものであ
るが、本発明の粘着テープは、引き裂き強度が大きい基
布層7を有するものであるので、プラスチック層単体の
テープとは異なり、取り扱い中の不用意な裂けを生じな
いものである。
第9図は第8図に示す加工ロールを用いて積層布1を加
工する1例を示す説明図である。加工ロール12と押えロ
ール13は接触しながら同一の周速度で反対方向に回転し
ている。両ロールの接触部を積層布1が通過する。この
とき積層布1が加工ロール12の突起9で押圧され、第1-
A図、第1-B図、第1-C図に示すような傷痕2が配列す
る。14は積層布の原反である。
傷痕を付与するための工具は硬質の材料で形成されてい
るのが好ましく、焼入れした鋼の他、炭化ケイ素、炭化
チタン、窒化ケイ素等のセラミックスも使用できる。ま
た、金属材料で工具の形状に仕上げた後CVD法、PVD法等
により炭化ケイ素や炭化チタン等の薄膜で被覆すること
により得られたものも耐摩耗性に優れ、切れ味が低下せ
ず好ましい。
又、傷痕を入れる刃の深さについては、ラミネート材だ
け、あるいはラミネート材と基布まで到達させる等、用
途により適宜これらを組合わせて選択すればより効果が
発揮される。
本発明者らによれば、使用される粘着テープの基布の種
類、巾などにもよるが、傷痕の入れる位置は、粘着テー
プの片側もしくは両側の端縁から5mm程度以内で、傷痕
の間隔は1〜5mmであり、2列以上に配してもよい。
傷痕群を設ける部位は粘着テープの端縁部となる部位で
あり、端縁線の内側0.5〜3mmの部位が望ましい。
傷痕群は、実質的に端縁線上にあれば、1列であって
も、2列以上の複数列であっても構わない。複数列設け
る場合の傷痕群の幅は5mm以内が好ましく、3.5mm以内が
より好ましい。
第1-C図に示した如き傷痕のピッチlは長くても引裂性
は発揮され、例えば5mm程度にまでlを長くとることが
できる。
[実施例] 次に実施例を挙げて説明する。
経糸に交絡処理された70d/24f(強度4.9g/d,伸度30%)
のポリエチレンテレフタレート延伸糸を使用して経密度
48本/インチ、緯密度45本/インチ(織布巾137cm)で
ウォータージェットルームにて無糊で製織し、粘着テー
プ用基布とした。ここで第1図に示すごとく、該基布7
に低密度ポリエチレンを溶融押出して50μ厚さで有効巾
135cmのラミネート6を施して積層布1を作成した。次
に第8図に示したような、外周部に1.5mm間隔で0.5mm巾
の刃を7列に設けた回転刃を5cm間隔に27列に配し、巻
取りながら、約3.5mm巾の傷痕2群を設けた。
しかるのち、粘着剤を塗布して粘着層8を形成し、該傷
痕群の中央部を切断線4に沿って切断して5cmの粘着テ
ープ巾3の粘着テープ5を得た。
この結果、傷痕を与えた5cm巾の粘着テープの引裂性は
極めて良好であった。これに対し、傷痕を与えなかった
ものは引裂性が悪く、又、切り口もノコ刃状にギザギザ
としたものとなり、美麗ではなかった。
[発明の効果] 本発明の粘着テープは、粘着層と基材布層の上に更にラ
ミネート層を積層してあるために外観が美麗で強度が大
きく、また、粘着テープの片方又は両方の実質的に端縁
線上の少くともラミネート層に貫通傷痕を設けてあるた
めに、縁部から手指の力で容易に切断することができ、
テープの粘付作業を非常に容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1-A図乃至第1-C図は本発明の一実施例を示し、第1-A
図は傷痕を設けた積層布の平面図、第1-B図はその断面
図、第1-C図は第1-A図の傷痕が付された部分イの拡大図
である。 第2-A図乃至第4-B図は種々の深さの傷痕を示し、第2-A
図はラミネート層を貫通する傷痕を設けた粘着テープを
示す断面図、第2-B図は第2-A図の断面の直角方向からみ
た断面図、第3図はラミネート層を貫通し基布層の一部
にまで侵入した傷痕を設けた粘着テープを示す断面図、
第4-A図はラミネート層、基布層、粘着層の全ての層を
貫通する傷痕を設けた粘着テープを示す断面図、第4-B
図は第4-A図の断面の直角方向からみた断面図である。 第5図は傷痕の拡大図である。 第6図は傷痕を付すための加工ロール(工具)の突起の
拡大図、第7図は突起を製造する過程の一列を示す断面
図、第8図は工具の斜視図、第9図は積層布の加工の一
例を示す説明図である。 1…積層布、2…傷痕、3…粘着テープ巾、 4…切断線、5…粘着テープ、 6…ラミネート層、7…基布層、8…粘着層、 9…突起、19…窪み、11…起立面、 12…加工ロール、13…押えロール、 14…積層布の原反、15…隆起面、16…金属面、 17…切り込み、18…稜線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着層と基材布層、ラミネート層とからな
    る任意の幅の粘着テープの片方又は両方の実質的に端縁
    線上の少なくともラミネート層に、平端面である起立面
    と傾斜した湾曲面である隆起面とから構成され、起立面
    と隆起面間に形成された1条の稜線が刃先となった突起
    を有するおろし金状の加工具で貫通傷痕を設けた粘着テ
    ープ。
JP61080094A 1986-04-09 1986-04-09 粘着テ−プ Expired - Fee Related JPH0696695B2 (ja)

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