JPH0696672B2 - ポリウレタン樹脂組成物および製造法 - Google Patents

ポリウレタン樹脂組成物および製造法

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JPH0696672B2
JPH0696672B2 JP63152641A JP15264188A JPH0696672B2 JP H0696672 B2 JPH0696672 B2 JP H0696672B2 JP 63152641 A JP63152641 A JP 63152641A JP 15264188 A JP15264188 A JP 15264188A JP H0696672 B2 JPH0696672 B2 JP H0696672B2
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六雄 斎藤
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は塗料、コーティング用ビヒクルとして有用なポ
リウレタン樹脂組成物および製造法に関する。
[従来の技術] 従来、ポリウレタン樹脂の非水分散体や粉末の製造技術
として、ポリアクリレートやポリエステルを分散安定剤
として使用するものがある。(例えば特開昭49−52295
号公報、および特開昭48−16999号公報) [発明が解決しようとする問題点] しかしこれらは分散安定性が悪い問題があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは分散の安定性がよく、非水分散体、粉末何
れの製造にも使用できるポリウレタン樹脂組成物を鋭意
検討した結果本発明に到達した。
即ち本発明は、 ポリオール(a)及びポリイソシアネート(b)からの
ウレタンポリマー(I)並びに分散安定剤としてのポリ
オール(a′)、ポリイソシアネート(b′)、及び活
性水素含有ポリブタジエン誘導体からのウレタンポリマ
ー(II)からなるポリウレタン樹脂組成物: 粉末状である請求項1記載の組成物: 非極性溶媒;ポリオール(a)及びポリイソシアネート
(b)からのウレタンポリマー(I)並びに分散安定剤
としてのポリオール(a′)、ポリイソシアネート
(b′)、及び活性水素含有ポリブタジエン誘導体から
のウレタンポリマー(II)からなることを特徴とする非
水分散体; 請求項1の分散安定剤の存在下、非極性溶媒中でポリオ
ール(a)及びポリイソシアネート(b)を反応させる
ことを特徴とする非水分散体の製造法および請求項1の
分散安定剤の存在下、非極性溶媒中でポリオール(a)
及びポリイソシアネート(b)を反応させ、非極性溶媒
を分離することを特徴とする粉末状ポリウレタン樹脂の
製造法である。
本発明において使用されるポリオール(a)、(a′)
としてはポリエーテルジオール及びポリエステルジオー
ルが挙げられる。
ポリエーテルジオールとしては低分子グリコール[エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,4−,1,3−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,8−オクタメチレンジオール、アルキルジ
アルカノールアミン;環状基を有する低分子ジオール類
〔例えば特公昭45−1474号記載のもの:ビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサン、m−及びp−キシリレング
リコール、ビス(ヒドロキシエチルベンゼン、1,4−ビ
ス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、4,4′−ビス
(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフェニルプロパン(ビ
スフェノールAのエチレンオキシド付加物)等〕、及び
これらの2種以上の混合物など]のアルキレンオキシド
(炭素数2〜4のアルキレンオキシド:エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、1,2−、2,3−、1,3−ブチレ
ンオキシドなど)付加物、及びアルキレンオキシド、環
状エーテル(テトラヒドロフランなど)を開境重合又は
開環共重合(ブロック及び/又はランダム)させて得ら
れるもの、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリエチレン−ポリプロピレン(ブロ
ック及び/又はランダム)グリコール、ポリテトラメチ
レンエーテルグリコール、ポリテトラメチレン−エチレ
ン(ブロック及び/又はランダム)グリコール、ポリテ
トラメチレン−プロピレン(ブロック及び/又はランダ
ム)グリコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコー
ル、ポリオクタメチレンエーテルグリコール及びこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
ポリエステルジオールには、低分子ジオール及び/又は
分子量1000以下のポリエーテルジオールとジカルボン酸
及び/又はヒドロキシモノカルボン酸とを反応させて得
られる縮合ポリエステルジオールや、ラクトンの開環重
合により得られるポリラクトンジオールなどが含まれ
る。上記低分子ジオールとしてはエチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、1,4−,1,3−ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オ
クタメチレンジオール、アルキルジアルカノールアミ
ン;環状基を有する低分子ジオール類[例えば特公昭45
−1474号記載のもの:ビス(ヒドロキシメチル)シクロ
ヘキサン、m−及びp−キシリレングリコール、ビス
(ヒドロキシエチルベンゼン、1,4−ビス(2−ヒドロ
キシエトキシ)ベンゼン、4,4′−ビス(2−ヒドロキ
シエトキシ)−ジフェニルプロパン(ビスフェノールA
のエチレンオキシド付加物)等]、及びこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。分子量1000以下のポリエーテ
ルジオールとしては、前記ポリエーテルジオール例えば
ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール、ポリプロピレングリコール、トリエチレン
グリコール;及びこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。又、ジカルボン酸としては脂肪族ジカルボン酸(コ
ハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、アゼラ
イン酸、マレイン酸、フマル酸など)、芳香族ジカルボ
ン酸(テレフタル酸、イソフタル酸など)及びこれらの
2種以上の混合物が挙げられ、;ラクトンとしてはε−
カプロラクトンが挙げられる。
ポリエステルジオールは通常の方法、例えば低分子ジオ
ール及び/又は分子量1000以下のポリエーテルジオール
を、ジカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体
[例えば無水物(無水マレイン酸、無水フタル酸な
ど)、低級エステル(テレフタル酸ジメチルなど)、ハ
ライド等]と、またはその無水物及びアルキレンオキシ
ド(例えばエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキ
シド)とを反応(縮合)させる、あるいは開始剤(低分
子ジオール及び/又は分子量1000以下のポリエーテルジ
オール及びポリエステルジオール)にラクトンを付加さ
せることにより製造することができる。
これらのポリエステルジオールの具体例としては、ポリ
エチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘ
キサメチレンアジペート、ポリネオペンチルアジペー
ト、ポリエチレンプロピレンアジペート、ポリエチレン
ブチレンアジペート、ポリブチレンヘキサメチレンアジ
ペート、ポリジエチレンアジペート、ポリ(ポリテトラ
メチレンエーテル)アジペート、ポリエチレンアゼレー
ト、ポリエチレンセバケート、ポリブチレンアゼレー
ト、ポリブチレンセバケート、ポリカプロラクトンジオ
ールポリカーボネートジオール;及びこれらの2種以上
の混合物が挙げられる。
これらポリエーテルジオール、ポリエステルジオールな
どの高分子ジオールの平均分子量(水酸基価測定によ
る)は通常500〜5000、好ましくは700〜4000である。
ポリエーテルジオール、ポリエステルジオールとともに
低分子ジオールを使用することができる。
この低分子ジオールとしてはポリエーテルジオールの項
で述べた低分子グリコール、環状基を有する低分子ジオ
ールおよびモノヒドロキシモノカルボン酸のグリコール
エステル(例えば特開昭61−190717号公報に記載のも
の)があげられる。
これらの低分子ジオールの分子量は通常62〜500未満で
ある。
(a)と(a′)は同一でも異なっていてもよいが同一
のものの方が好ましい。
本発明において使用されるポリイソシアネート(b)、
(b′)としては炭素数(NCO基中の炭素を除く)2〜1
2の脂肪族ポリイソシアネート、炭素数4〜15の脂環式
ポリイソシアネート、炭素数8〜12の芳香脂肪族ポリイ
ソシアネート、炭素数6〜20の芳香族ポリイソシアネー
トおよびこれらのポリイソシアネートの変性物(カーボ
ジイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン基、ウレア
基、ビューレット基および/またはイソシアヌレート基
含有変性物など)が使用できる。このようなポリイソシ
アネートとしてはエチレンジイソシアネート、テトラメ
チレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、1,6,1
1−ウンデカントリイソシアネート、2,2,4−トリメチル
ヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ビス(2
−イソシアネートエチル)フマレート、ビス(2−イソ
シアネートエチル)カーボネート、2−イソシアネート
エチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエート;イソ
ホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシレン
ジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシア
ネート(水添TDI)、ビス(2−イソシアネートエチ
ル)4−シクロヘキセン−1,2−シカルボキシレート;
キシリレンジイソシアネート、ジエチルベンゼンジイソ
シアネート;HDIの水変性物、IPDIの三量化物など;トリ
レンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、ジフェニルメ
タンジイソシアネート(MDI)、ポリフェニルメタンポ
リイソシアネート(粗製MDI)、変性MDI(カーボジイミ
ド変性MDIなど)、ナフチレンジイソシアネート;およ
びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらのう
ちで塗膜の割れの発生しにくさという点で好ましいもの
は脂肪族ジイソシアネートおよび脂環式ジイソシアネー
トであり、特に好ましいものはヘキサメチレンジイソシ
アネートおよびイソホロンジイソシアネートである。本
発明において使用される活性水素含有ポリブタジエン誘
導体としては1,2及び/又は1,4ポリブタジエンの末端水
酸基又はカルボキシル基変成体、および水素添加した1,
2及び/又は1,4ポリブタジエンの末端水酸基又はカルボ
キシル基変成体及びこれらの混合物がが挙げられる。こ
れらのうち分散効果の点から好ましいものは分子量2000
以上のポリブタジエン誘導体であり特に好ましいものは
水素添加したポリブタジエン誘導体である。
本発明で使用される非極性溶媒としては脂肪族、脂環
式、及び芳香族炭化水素が挙げられる。脂肪族、脂環式
炭化水素としては例えばn−ヘキサン、n−ヘプタン、
n−オクタン、イソオクタン、石油ベンジン、リグロイ
ン、ミネラルスピリット、シクロヘキサン、ケロシン、
石油ナフサなど、芳香族炭化水素としては例えばトルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン
などが挙げられる。これらのうち分散体の安定性の点か
ら好ましいものは脂肪族及び脂環式炭化水素である。
(b)と(b′)は異なっていてもよいが同一のものが
好ましい。
本発明においてポリオール(a)及びポリイソシアネー
ト(b)からのウレタンポリマー(I)作成の際のポリ
オール(a)とポリイソシアネート(b)との割合はNC
O/OH(当量比)が通常1.5〜2.5、好ましくは1.8〜2.0、
である。
本発明において分散安定剤としてのポリオール(a′)
およびポリイソシアネート(b′)及び活性水素含有ポ
リブタジエン誘導体からのウレタンポリマー(II)作成
の際、ポリオール(a′)及び活性水素含有ポリブタジ
エン誘導体[ポリオール(a′)/活性水素含有ポリブ
タジエン誘導体(当量比)は通常1〜0.3]とポリイソ
シアネート(b′)との割合はNCO/活性水素(当量比)
が通常1.2〜0.8、好ましくは1.1〜0.9である。
本発明における非水分散体の重量に基づきポリオール
(a)とポリイソシアネート(b)とからのウレタンポ
リマー(I)は通常30〜60%、好ましくは35〜55%であ
る。ウレタンポリマーが60%を超えると分散体の粘度が
急激に高くなりコーティング剤としてスプレー性が悪く
なる。30%未満では分散安定性が悪くなる。、分散安定
剤としての活性水素含有ポリブタジエン誘導体、ポリオ
ール(a′)及びポリイソシアネート(b′)からのウ
レタンポリマー(II)は通常0.1〜20%、好ましくは0.5
〜15%である。分散安定剤が20%を超えると分散体の粘
度が急激に高くなりコーティング剤としてスプレー性が
悪くなる。0.1%未満では分散性が悪くなる。非極性溶
媒は通常40〜70%、好ましくは45〜65%である。非極性
溶媒が70%を超えると分散安定性が悪くなる。40%未満
では分散体の粘度が高くなりコーティング剤としてスプ
レー性が悪くなる。
本発明の非水分散体には必要により補助配合剤を含有さ
せることができる。例えば装飾的な色づけをするための
染料、顔料などの着色剤や、炭酸カルシウム、ガラス繊
維などの無機充填剤や、AS樹脂などの有機改質剤や、耐
光性、耐熱劣化向上のための各種安定剤や、軟化剤、可
塑剤や、強度向上のためのイソシアネート系の架橋剤た
とえばトリメチロールプロパン1モルと1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートま
たはイソホロンジイソシアネート3モルから合成される
アダクト体などがあげられる。
本発明におけるウレタンポリマー及び分散安定剤の製造
の際反応温度は当該業界においてウレタン化を行う際通
常採用される温度と同じでよく溶剤を使用する場合は通
常20℃〜100℃、であり溶剤を使用しない場合は通常20
℃〜220℃好ましくは150℃〜200℃である。反応を促進
させるため、通常のウレタン反応において使用されるア
ミン系触媒(トリエチルアミン、N−エチルモルホリ
ン、トリエチレンジアミンなど)、錫系触媒(トリメチ
ルチンラウレート、ジブチルチンジラウレートなど)を
使用してもよい。さらに必要があれば、重合停止剤例え
ば1価アルコール(メタノール、ブタノール、シクロヘ
キサノールなど)、1価アミン(メチルアミン、ジメチ
ルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミンなど)
などを使用することもできる。
本発明におけるウレタンポリマー、分散安定剤、非水分
散体製造の際反応装置は通常当該業界において採用され
ている製造装置で行うことができる。
本発明における非水分散体の製造は非極性溶媒に溶解し
た本発明の分散安定剤の存在下にポリオール(a)及び
ポリイソシアネート(b)を分散重合せしめることによ
り得られる。その際、分散安定剤の量が多いと粒子径は
細かくなり、一方分散安定剤の量が少ないと粒子径は粗
くなる。分散安定剤の不足は撹拌を強力にすることによ
り補うことができる。
本発明のにおける粉末状ポリウレタン樹脂には必要によ
り補助配合剤を含有させることができる。例えば装飾的
な色づけをするための染料、顔料などの着色剤や、炭酸
カルシウム、ガラス繊維などの無機充填剤や、AS樹脂な
どの有機改質剤や、耐光性、耐熱劣化向上のための各種
安定剤などである。
本発明における粉末状ポリウレタン樹脂の製造は、上
記、非水分散体(非極性溶媒)製造後ろ過、遠心分離、
デカンテーション等公知の方法により分散媒を除去する
ことにより得られる。分離した後粉末の乾燥はトレー
上、或は金網上、或は流動床上にて行うことができる。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
はこれにより限定されるものではない。実施例中の部は
重量部である。
参考例1.(分散安定剤としてのウレタンポリマー合成
例) 撹拌機、還流冷却管、窒素吹き込み管を有する三つ口フ
ラスコにトルエン600部、分子量2000のポリカプロラク
トンジオール236.5部、分子量2000の水素添加ポリブタ
ジエンポリオール118.2部、イソフォロンジイソシアネ
ート45.3部を仕込み100℃に加熱し6時間反応させて分
子量約13000、固形分40%、粘度2400CPS/25℃のウレタ
ンポリマーを得た(これをS−1とする。)。
参考例2.(分散安定剤としてのウレタンポリマー合成
例) 分子量2000のポリテトラメチレングリコール182.4部、
分子量2000の水素添加ポリブタジエンポリオール182.4
部、ヘキサメチレンジイソシアネート35.2gを使用する
以外は参考例1同様にして分子量約12000、固形分40
%、粘度1200CPS/25℃のウレタンポリマーを得た(これ
をS−2とする。)。
参考例3.(分散安定剤としてのウレタンポリマー合成
例) 分子量2000のポリテトラメチレングリコール120.3部、
分子量2000の水素添加ポリブタジエンポリオール240.7
部、キシリレンジイソシアネート39.0部を使用する以外
は参考例1同様にして分子量約12000、固形分40%、粘
度3500CPS/25℃のウレタンポリマーを得た(これをS−
3とする。)。
実施例1.(非水分散体合成例) 撹拌機、還流冷却管、窒素吹き込み管、滴下ロートを有
する四つ口フラスコにn−ヘプタン600部、参考例1の
安定剤S−1 50部を仕込み撹拌下溶解した。ついで撹
拌下に分子量2000のポリカプロラクトンジオール246.4
部、1,4ブタンジオール30.6部、イソフォロンジイソシ
アネート123.1gを滴下し分散させた。更に85℃で4時間
反応させ平均粒子径約2μ、粘度125CPS/25℃、固形分4
0%の非水分散体を得た(これをH−1とする。)。
得られた非水分散体H−1は3カ月経過後も分離沈降す
ることなく安定であった。H−1を乾燥膜厚100μとな
るようにガラス板にスプレーコーティングし、25℃で3
日間風乾し、更に130℃で3時間乾燥しフィルム物性を
測定したところ100%応力;40Kg/cm2、300%応力;150Kg/
cm2、破断強度;150Kg/cm2、伸び;400%であった。
実施例.2(非水分散体合成例) 参考例2の安定剤S−2 100部、分子量2000のポリテ
トラメチレングリコール261.9部、エチレングリコール3
2.5g、ヘキサメチレンジイソシアネート105.6gを使用す
る外は実施例2同様にして平均粒子径2μ、粘度125CPS
/25℃、固形分40%の非水分散体を得た(これをH−2
とする。)。
得られた非水分散体H−2は3カ月経過後も分離沈降す
ることなく安定であった。実施例1同様にして測定した
フィルム物性は100%応力;15Kg/cm2、300%応力;80Kg/c
m2、破断強度;170Kg/cm2、伸び;750%であった。
実施例3.(非水分散体合成例) 参考例3の安定剤S−3 50部、分子量2000のポリテト
ラメチレングリコール268部、1,4ブタンジオール36.2
部、キシリレンジイソシアネート95.8部を使用する外は
実施例1同様にして平均粒子径2μ、粘度125CPS/25
℃、固形分40%の非水分散体を得た(これをH−3とす
る。)。
得られた非水分散体H−3は3カ月経過後も分離沈降す
ることなく安定であった。実施例1同様にして測定した
フィルム物性は100%応力;30Kg/cm2、300%応力;100Kg/
cm2、破断強度;250Kg/cm2、伸び;560%であった。
実施例4(粉末状ポリウレタン樹脂の製造例) 実施例1で安定剤S−1の使用量を5部とする外は実施
例1同様にして粒子径10〜150μ、粘度125CPS/25℃、固
形分40%の非水分散体を得た。これを200メッシュの金
網で濾過し、50℃の循風乾燥機にて1時間乾燥し粒度50
〜250μの粉末状ポリウレタン樹脂を得た(これをP−
1とする。)。
実施例5(粉末状ポリウレタン樹脂の製造例) 実施例2で安定剤S−2の使用量を5部とする外は実施
例2同様にして粒子径10〜150μ、粘度125CPS/25℃、固
形分40%の非水分散体を得た。これを200メッシュの金
網で濾し、50℃の循風乾燥機にて1時間乾燥し粒度50〜
250μの粉末状ポリウレタン樹脂を得た(これをP−2
とする。)。
実施例6(粉末状ポリウレタン樹脂の製造例) 実施例3で安定剤S−3の使用量を3部とする外は実施
例3同様にして粒子径10〜150μ、粘度125CPS/25℃、固
形分40%の非水分散体を得た。これを200メッシュの金
網で濾し、50℃の循風乾燥機にて1時間乾燥し粒度50〜
250μの粉末状ポリウレタン樹脂を得た(これをP−3
とする。)。
比較例1 実施例1において安定剤として分子量約17000のアクリ
ルポリマー(ラウリルメタクリレート/グリシジルメタ
クリレート共重合体;共重合比=95/50部を使用する外
は実施例1同様にして非水分散体を得た。このものは3
日後に分離沈降した。また得られた非水分散体を実施例
4同様にして粉末化したところ粒子が凝集した。
比較例2 実施例1において安定剤として油長40%の大豆油変性ア
ルキッド樹脂50部を使用する外は実施例1同様にして非
水分散体を得た。このものは3日後に分離沈降した。ま
た得られた非水分散体を実施例4同様にして粉末化した
ところ粒子が凝集した。
「発明の効果] 本発明により得られたポリウレン樹脂組成物、非水分散
体、粉末状ポリウレタン樹脂及びその製造法は下記の効
果を奏する。
1.分散安定性の改良されたものである。
2.同一安定剤を使用し非水分散体、粉末状ポリウレタン
樹脂の製造が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/04 PHX 8620−4J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオール(a)及びポリイソシアネート
    (b)からのウレタンポリマー(I)並びに分散安定剤
    としてのポリオール(a′)、ポリイソシアネート
    (b′)、及び活性水素含有ポリブタジエン誘導体から
    のウレタンポリマー(II)からなるポリウレタン樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】粉末状である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】非極性溶媒、ポリオール(a)及びポリイ
    ソシアネート(b)からのウレタンポリマー(I)並び
    に分散安定剤としてのポリオール(a′)、ポリイソシ
    アネート(b′)及び活性水素含有ポリブタジエン誘導
    体からのウレタンポリマー(II)からなることを特徴と
    する非水分散体。
  4. 【請求項4】請求項1の分散安定剤の存在下非極性溶媒
    中でポリオール(a)及びポリイソシアネート(b)を
    反応させることを特徴とする非水分散体の製造法。
  5. 【請求項5】請求項1の分散安定剤の存在下非極性溶媒
    中でポリオール(a)及びポリイソシアネート(b)を
    反応させ、非極性溶媒を分離することを特徴とする粉末
    状ポリウレタン樹脂の製造法。
JP63152641A 1988-06-21 1988-06-21 ポリウレタン樹脂組成物および製造法 Expired - Lifetime JPH0696672B2 (ja)

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