JPH04255755A - 熱可塑性ウレタン樹脂粉末組成物 - Google Patents

熱可塑性ウレタン樹脂粉末組成物

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JPH04255755A
JPH04255755A JP3039289A JP3928991A JPH04255755A JP H04255755 A JPH04255755 A JP H04255755A JP 3039289 A JP3039289 A JP 3039289A JP 3928991 A JP3928991 A JP 3928991A JP H04255755 A JPH04255755 A JP H04255755A
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JP
Japan
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urethane resin
resin powder
thermoplastic urethane
derived
parts
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Application number
JP3039289A
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English (en)
Inventor
Hideki Omori
英樹 大森
Motoo Shimada
元夫 島田
Kosaburo Nagata
永田 更三郎
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、塗料用ビヒクル、スラ
ッシュ成形用原料、接着剤などに有用な熱可塑性ウレタ
ン樹脂粉末組成物に関する。さらに詳しくは、熱溶融し
やすく、且つブロッキングしにくい熱可塑性ウレタン樹
脂粉末組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】熱可塑性ウレタン樹脂粉末は、水あるい
は溶媒中での懸濁重合で得た熱可塑性ウレタン樹脂を媒
体より分離する方法(例えば特開平1−245013号
公報に記載の方法)等により製造されている。しかし、
熱可塑性ウレタン樹脂は、独特の粘着性を有しているた
め、その粉末製造時あるいは製造後に粉末どうしがブロ
ッキングしがちである。そのため粒径の小さな粉末を得
にくく、又、スラッシュ成型などへの適用時に、ブロッ
キングによる凝集粉末塊が熱溶融しにくいなどの不都合
を起こす。従来、熱可塑性ウレタン樹脂粉末の耐ブロッ
キング性改良のために、例えば雲母粉末を添加する(例
えば特開平2−199166号公報に記載の方法)等の
方法がとられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしこの雲母粉体等
を用いた熱可塑性ウレタン樹脂粉末は、熱溶融しづらい
ため、成型性が悪いという問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは以上の現状
に鑑み、粉末どうしのブロッキングが生じにくく且つ熱
溶融しやすい熱可塑性ウレタン樹脂粉末組成物について
鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発
明はポリオール(a)およびポリイソシアネート(b)
から誘導され、末端にイソシアネート基を有するウレタ
ンプレポリマー(1)と、ポリオール(a′)、ポリイ
ソシアネート(b′)、活性水素含有ポリブタジエン誘
導体(c)および必要により鎖伸長剤(d)から誘導さ
れるウレタン樹脂系分散剤(2)と、低分子ポリアミン
(3)とから誘導される懸濁重合体(A)に粒径20μ
m以下の無機系ブロッキング防止剤(B)が添加されて
いることを特徴とする熱可塑性ウレタン樹脂粉末組成物
である。 【0005】本発明において使用されるポリオール(a
)、(a′)としてはポリエーテルジオールおよびポリ
エステルジオールが挙げられる。ポリエーテルジオール
としては、■低分子ジオールのアルキレンオキシド付加
物、■アルキレンオキシドおよび/または環状エーテル
の開環(共)重合体などが挙げられる。 【0006】■における低分子ジオールとしては、例え
ば脂肪族低分子ジオール類[エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,4−,1,3−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1
,8−オクタメチレンジオール、アルキルジアルカノー
ルアミンなど]、環状基を有する低分子ジオール類[例
えば特公昭45−1474号記載のもの:ビス(ヒドロ
キシメチル)シクロヘキサン、m−およびP−キシリレ
ングリコール、ビス(ヒドロキシメチル)ベンゼン、1
,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、4,
4′−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフェニルプ
ロパン(ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物)
など];ならびにこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。 【0007】また、■におけるアルキレンオキシドとし
ては、炭素数2〜4のアルキレンオキシド[エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、1,2−,2,3−,1
,3−ブチレンオキシドなど]が挙げられる。 【0008】■の開環(共)重合体としては、■の項で
例示したアルキレンオキシドおよび/または環状エーテ
ル(テトラヒドロフランなど)を開環重合または開環共
重合(ブロックおよび/またはランダム)させて得られ
るものが挙げられる。 【0009】ポリエーテルジオールの具体例としては、
ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレン
グリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ン(ブロックおよび/またはランダム)グリコール、ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール、ポリオキシブチ
レンーポリオキシエチレン(ブロックおよび/またはラ
ンダム)グリコール、ポリオキシブチレン−ポリオキシ
プロピレン(ブロックおよび/またはランダム)グリコ
ール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリオ
クタメチレンエーテルグリコールおよびこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。 【0010】ポリエステルジオールとしては、■低分子
ジオールおよび/または分子量1000以下のポリエー
テルジオールと、ジカルボン酸および/またはヒドロキ
シモノカルボン酸とを反応させて得られる縮合ポリエス
テルジオールや、■ラクトンの開環重合により得られる
ポリラクトンジオールなどが挙げられる。 【0011】■における低分子ジオールとしては■の項
で例示したものが挙げられる。    【0012】■
における分子量1000以下のポリエーテルジオールと
しては、前記ポリエーテルジオールのうち、分子量10
00以下のもの例えばポリオキシエチレングリコール、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリオキシプ
ロピレングリコール、トリエチレングリコール;および
これらの2種以上の混合物で分子量1000以下のもの
が挙げられる。 【0013】また、■におけるジカルボン酸としては脂
肪族ジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸
、グルタル酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸な
ど)、芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸、イソフタル
酸など)およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる
。 【0014】■におけるラクトンとしてはγ−ブチロラ
クトン、ε−カプロラクトンなどが挙げられる。 【0015】これらのポリエステルジオールの具体例と
しては、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペ
ート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオペンチ
ルアジペート、ポリエチレンプロピレンアジペート、ポ
リエチレンブチレンアジペート、ポリブチレンヘキサメ
チレンアジペート、ポリジエチレンアジペート、ポリ(
ポリテトラメチレンエーテル)アジペート、ポリエチレ
ンアゼレート、ポリエチレンセバケート、ポリブチレン
アゼレート、ポリブチレンセバケート、ポリカプロラク
トンジオール、ポリカーボネートジオール;およびこれ
らの2種以上の混合物が挙げられる。 【0016】前記縮合ポリエステルジオール■の製法を
例示すると下記(イ)、(ロ)の方法が挙げられる。 (イ)低分子ジオールおよび/または分子量1000以
下のポリエーテルジオールを、ジカルボン酸もしくはそ
のエステル形成性誘導体[例えば無水物(無水マレイン
酸、無水フタル酸など)、低級エステル(テレフタル酸
ジメチルなど)、ハライドなど]と反応(縮合)させる
ことにより■が得られる。 (ロ)分子量1000以下のポリエーテルジオールとジ
カルボン酸無水物と、アルキレンオキシド(例えばエチ
レンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド)とを
反応(縮合)させることにより■が得られる。 【0017】ポリラクトンジオール■の製法を例示する
と、開始剤(低分子ジオールおよび/または分子量10
00以下のポリエーテルジオールおよびポリエステルジ
オール)にラクトンを付加させることにより■が得られ
る。 【0018】(a)と(a′)は同一でも異なっていて
もよいが同一のものの方が望ましい。以上(a)、(a
′)として例示したもののうち好ましいものは、ポリテ
トラメチレングリコールおよびポリカプロラクトンジオ
ールである。ポリオール(a)、(a′)の数平均分子
量は通常、500〜5000好ましくは700〜400
0である。 【0019】ポリオール(a)、(a′)各々とともに
低分子ジオールを併用することができる。この低分子ジ
オールとしては■の項で例示した低分子ジオール、およ
びモノヒドロキシモノカルボン酸のグリコールエステル
(例えば特開昭61−190717号公報に記載のもの
)が挙げられる。これらの低分子ジオールの分子量は通
常62〜500である。 【0020】            本発明において
使用されるポリイソシアネート(b)、(b′)として
は炭素数(NCO基中の炭素を除く)2〜12の脂肪族
ポリイソシアネート、炭素数4〜15(NCO基中の炭
素を除く)の脂環式ポリイソシアート、炭素数8〜12
(NCO基中の炭素を除く)の芳香脂肪族ポリイソシア
ネート、炭素数6〜20(NCO基中の炭素を除く)の
芳香族ポリイシシアネートおよびこれらのポリイソシア
ネートの変性物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、
ウレトイミン基、ウレア基、ビューレット基および/ま
たはイソシアネート基含有変性物など)が使用できる。 【0021】このようなポリイソシアネートの具体例と
してはエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデ
カメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル
ヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ビス(
2−イソシアネートエチル)フマレート、ビス(2−イ
ソシアネートエチル)カーボネート、2−イソシアネー
トエチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエートな
どの脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シ
クロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシ
レンジイソシアネート、ビス(2−イソシアネートエチ
ル)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシレー
トなどの脂環式ポリイソシアネート;キシリレンジイソ
シアネート、ジエチルベンゼンジイソシアネートなどの
芳香脂肪族ポリイソシアネート;トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフチレン
ジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート;お
よびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらの
うちで適用後の耐久性の点から好ましいものは脂肪族ジ
イソシアネートおよび脂環式ジイソシアネートであり、
特に好ましいものはイソホロンジイソシアネートおよび
ヘキサメチレンジイソシアネートである。(b)と(b
′)は同一でも異なっていてもよいが同一のものの方が
好ましい。 【0022】本発明において使用される活性水素含有ポ
リブタジエン誘導体(c)としては、例えば■1,2お
よび/または1,4ポリブタジエンの末端水酸基または
カルボキシル基変性体、■水素添加した1,2および/
または1,4ポリブタジエンの末端水酸基またはカルボ
キシル基変性体および■これらの混合物が挙げられる。 これらのうち好ましいものは■である。(c)の分子量
はウレタン樹脂系分散剤(2)の分散効果及び可塑効果
の点から2000以上であることが好ましい。 【0023】本発明において必要により使用される鎖伸
長剤(d)、としては、低分子ジオール(■の項で例示
したもの)、ジアミン類(エチレンジアミン、プロピレ
ンジアミン、イソホロンジアミン、2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジアミン、1,4−ジアミノシクロ
ヘキサンなど)、ヒドラジン類など、およびこれらの2
種以上の混合物が挙げられる。 【0024】本発明において使用される低分子ポリアミ
ン(3)としては、(d)の項で例示したジアミン類、
ヒドラジン類、およびこれらの2種以上の混合物があげ
られる。必要に応じ重合停止剤として1価アミン(メチ
ルアミン、ジメチルアミン、ジブチルアミン、シクロヘ
キシルアミンなど)などを使用することもできる。 【0025】本発明における該ウレタンプレポリマー(
1)の製造法は反応成分の比率を下記のように調整をす
る以外は特に限定されず、公知の方法で各反応成分を混
合し、ウレタン化反応をさせることにより(1)が得ら
れる。必要に応じて溶剤を使用することも任意である。 (1)を製造する際の反応成分の比率は、(NCO当量
):(OH当量+鎖伸長剤の活性水素当量)が1.1〜
10:1、好ましくは1.5〜2.5:1となるように
調整すればよい。 【0026】本発明においてウレタン樹脂系分散剤(2
)は、末端の官能基としてイソシアネート基または活性
水素を有していてもよく、必要により鎖伸長剤(d)で
伸長したものでもよい。その製造法は特に限定を受けず
、公知の方法でよい。 【0027】(2)の製法を例示すると、(a′)、(
b′)、および(c)を反応させて末端にイソシアネー
ト基または活性水素のプレポリマーをつくる方法;この
プレポリマーを更に鎖伸長剤(d)またはポリイソシア
ネート  (b′)で伸長する方法;(a′)、 (b
′)、(c)および(d)の4成分を一段で反応させ、
鎖伸長させたプレポリマーをつくる方法などが挙げられ
る。また、各製法において必要に応じて溶剤を使用する
ことも任意である。 【0028】上記(1)、(2)の各製造法において、
溶剤を用いる場合の溶剤としては、アルコール類(メタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなど)、ケトン
類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
など)、エーテル類(ジオキサン、テトラヒドロフラン
など)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレンなど)
、脂肪族炭化水素類(n−ヘキサン、n−ヘプタン、n
−オクタン、イソオクタン、石油ベンジンなど)、脂環
式炭化水素類(シクロヘキサンなど)、ハロゲン化炭化
水素類(クロルベンゼン、トリクレン、パークレンなど
)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、アミ
ド類(ジメチルフォルムアミドなど)、スルフォキシド
類(ジメチルスルフォキシドなど)、およびこれらの2
種以上の混合物が挙げられる。 【0029】(2)を製造する際のポリオール(a′)
と活性水素含有ポリブタジエン誘導体(c)の割合は、
重量比で通常、5〜100:100好ましくは5〜50
:100である。また、反応成分の比率は、(NCO当
量):(OH当量+鎖伸長剤の活性水素当量)が0.7
〜10:1、好ましくは0.8〜2.5:1となるよう
に調整すればよい。 【0030】本発明における該ウレタンプレポリマー(
1)およびウレタン樹脂系分散剤(2)の製造の際の反
応温度は、当該業界においてウレタン化を行う際に通常
採用される温度と同じでよく、溶剤を使用する場合は通
常20℃〜100℃であり、溶剤を使用しない場合は通
常、20℃〜220℃、好ましくは100℃〜200℃
である。反応を促進させるため、通常のウレタン化反応
において使用されるアミン系触媒(トリエチルアミン、
N−エチルモルホリン、トリエチレンジアミンなど)、
錫系触媒(トリメチルチンラウレート、ジブチルチンジ
ラウレート、ジブチルチンマレートなど)を使用しても
よい。 【0031】さらに必要があれば、重合停止剤例えば1
価アルコール(メタノール、ブタノール、シクロヘキサ
ノールなど)、1価アミン(メチルアミン、ジメチルア
ミン、ジブチルアミン、シクロヘキシルアミンなど)な
どを使用することもできる。 【0032】(1)、(2)の製造の際の反応装置は通
常、当該業界において採用されているものを使用するこ
とができる。 【0033】本発明において(1)と(2)の割合は固
形分当りの重量比で通常、100:0.5〜20好まし
くは100:1〜10である。 【0034】また(1)、(2)、および(3)の比率
は、この(1)〜(3)全体における(NCO当量):
(OH当量+活性水素当量)が0.7〜1.5:1、好
ましくは0.8〜1.2:1となるように調整すればよ
い。 【0035】本発明において使用される粒径20μm以
下の無機系ブロッキング防止剤(B)としては、シリカ
微粉末(ケイ酸ナトリウムと酸との反応により合成され
る湿式法シリカ、四塩化ケイ素の燃焼加水分解により合
成される乾燥法シリカ等)、雲母粉体、タルク等が挙げ
られる。これらのうち好ましいものは、シリカ微粉末で
ある。      【0036】(B)は本発明の熱可塑性ウレタン樹脂粉
末の製造工程における生成する樹脂粉末のブロッキング
を防止する目的で使用するものであるが、得られた本発
明の樹脂粉末をスラッシュ成型等の各用途に加熱溶融し
て使用する場合に樹脂と反応、分解させる恐れのあるよ
うなものではないこととするために、(B)は無機系の
ものである。 【0037】(B)の添加量は、熱可塑性ウレタン樹脂
粉末に対し0.5〜20重量%、好ましくは1〜5重量
%である。 【0038】本発明において、該懸濁重合体(A)とは
、懸濁重合により得られる重合体であり、懸濁重合後、
溶剤成分を分離後の重合体の粉末である。本発明におけ
る該懸濁重合体(A)の製造法および本発明の熱可塑性
ウレタン樹脂粉末生成物の製造法を合わせて例示すると
次のとおりである。先ず上記に例示した(1)、(2)
、(3)などの各成分を非芳香族系非極性溶剤を含む溶
剤中に投入し、懸濁重合を行う。次いで、反応生成物中
の粉末を溶剤と分離乾燥する。上記各工程中において、
該無機系ブロッキング防止剤(B)を懸濁重合前〜重合
後の溶剤との分離前の任意の段階で添加することにより
、分離乾燥後(A)と(B)からなる本発明の熱可塑性
ウレタン樹脂粉末組成物が得られる。 【0039】上記製造法において、非芳香族系非極性溶
剤としては、脂肪族および脂環式炭化水素が挙げられる
。脂肪族、脂環式炭化水素としては、例えばn−ヘキサ
ン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、石油
ベンジン、リグロイン、ミネラルスピリット、シクロヘ
キサン、ケロシン、石油ナフサなどが挙げられる。これ
らのうち好ましいものは、脂肪族炭化水素であり、特に
好ましいものは、n−ヘキサンおよびn−ヘプタンであ
る。他の溶剤としては、(1)、(2)の製造法の項で
例示した溶剤と同様のものがあげられる。 【0040】上記製造法において、(1)と(2)の固
形分の和と溶剤総量との割合は、重量に基づいて通常、
0.05〜1:1好ましくは0.1〜0.8:1である
。溶剤総量中の非芳香族系非極性溶剤の割合は通常、1
0〜100重量%好ましくは30〜100重量%である
。反応を促進させるために前記(1)、(2)の製造法
の項で例示したのと同様の触媒を使用してもよい。さら
に必要があれば、前記(1)、(2)の製造法の項で例
示したのと同様の重合停止剤を使用することもできる。 【0041】本発明の熱可塑性ウレタン樹脂粉末は必要
により他の配合剤を加えることができる。例えば、着色
のための顔料または染料、有機改質剤(PP樹脂、AS
樹脂など)、耐光性、耐熱劣化向上のための各種安定剤
などを使用できる。他の配合剤を併用できる量は本発明
の熱可塑性ウレタン樹脂粉末に対して、0〜50重量%
である。 【0042】本発明の熱可塑性ウレタン樹脂粉末組成物
の粒径は0.5〜2000μmであり、使用用途に応じ
て(1)、(2)、(3)の割合を変えることにより任
意の粒径を選択できる。 【0043】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。実施
例中の部は重量部である。 【0044】製造例1 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコにヒド
ロキシル価:112のポリテトラメチレンエーテルグリ
コール、74.9部を投入し3mmHgの減圧下で11
0℃に加熱して1時間脱水を行った。続いてヘキサメチ
レンジイソシアネートを25.1部フラスコに追加投入
し、110℃で10時間反応を行いプレポリマー(1−
1)を得た。プレポリマー(1−1)の遊離イソシアネ
ート含量は6.3%であった。 【0045】製造例2 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコにヒド
ロキシル価:112のポリカプロラクトンジオール、6
9.3部を投入し3mmHgの減圧下で110℃に加熱
して1時間脱水を行った。続いてイソホロンジイソシア
ネートを30.7部フラスコに追加投入し、110℃で
10時間反応を行いプレポリマー(1−2)を得た。プ
レポリマー(1−2)の遊離イソシアネート含量は5.
8%であった。 【0046】製造例3 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコにヒド
ロキシル価:112のポリカプロラクトンジオール、2
7部およびヒドロキシル価:28の水添ポリブタジエン
グリコール(日本曹達製、NISSO−PB  GI−
3000)、215部を投入し3mmHgの減圧下で1
10℃に加熱して1時間脱水を行った。続いてイソホロ
ンジイソシアネートを36部フラスコに追加投入し、1
10℃で10時間反応を行いプレポリマーを得た。プレ
ポリマーの遊離イソシアネート含量は2.4%であった
。続いてトルエン、300部とn−ヘプタン、400部
を投入攪拌後、1,4−ブタンジオール、22部とジブ
チルチンジラウレート、0.02部を追加投入して  
90℃にて5時間反応を行ない、ウレタン樹脂系分散剤
溶液(2−1)を得た。 【0047】製造例4 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに以下
の材料を秤取し、常温で混合してプレポリマー懸濁溶液
(X−1)を得た。 プレポリマー(1−1)           23.
1部分散剤溶液(2−1)             
 1.7部n−ヘプタン              
    69.4部微粉末シリカ(B−1)     
       5.8部(B−1)富士テ゛ウ゛ィソン
化学製、サイロイト゛404、粒径5μm【0048】
製造例5 製造例4と同様に以下の材料を混合し、プレポリマー懸
濁溶液(X−2)を得た。 プレポリマー(1−2)           24.
5部分散剤溶液(2−1)             
 1.8部n−ヘプタン              
    73.7部【0049】製造例6 製造例4と同様に以下の材料を混合し、プレポリマー懸
濁溶液(X−3)を得た。 プレポリマー(1−1)           24.
5部分散剤溶液(2−1)             
 1.8部n−ヘプタン              
    73.7部【0050】製造例7 製造例4と同様に以下の材料を混合し、プレポリマー懸
濁溶液(X−4)を得た。 プレポリマー(1−2)           24.
5部n−ヘプタン                 
 73.7部微粉末シリカ(B−1)        
    5.8部【0051】製造例8 製造例4と同様に以下の材料を混合し、低分子ポリアミ
ン溶液(3−1)を得た。 1.4−ジアミノシクロヘキサン  11.4部ジブチ
ルアミン               1.3部トル
エン                    87.
3部【0052】実施例1 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコにプレ
ポリマー懸濁溶液(X−1)を400部投入し、続いて
低分子ポリアミン溶液(3−1)を100部を投入攪拌
後、3時間60℃で反応を行い、熱可塑性ウレタン樹脂
粒子分散液(Z−1)を得た。その後(Z−1)をデカ
ンテーションにて大部分の溶剤を除いた後、プラネタリ
ーミキサー内に投入し、80℃に昇温した後20mmH
gの減圧下で2時間攪伴し溶剤をほぼ完全に除き本発明
の熱可塑性ウレタン樹脂粉末組成物(P−1)を得た。 得られた(P−1)は、ブロッキングがなく、また表面
に粘着性を有しないものであった。 【0053】実施例2        攪拌棒および温
度計をセットした4つ口フラスコにプレポリマー懸濁溶
液(X−2)を400部投入し、続いて低分子ポリアミ
ン溶液(3−1)を100部を投入攪拌後、3時間60
℃で反応を行った後、製造例4で用いたのと同じ微粉末
シリカ10部を投入攪拌し、熱可塑性ウレタン樹脂粒子
分散液(Z−2)を得た。その後(Z−2)をデカンテ
ーションにて大部分の溶剤を除いた後、プラネタリーミ
キサー内に投入し、80℃に昇温した後20mmHgの
減圧下で2時間攪伴しほぼ完全に溶剤を除き熱可塑性ウ
レタン樹脂粉末(P−2)を得た。得られた(P−2)
は、ブロッキングがなく、また表面に粘着性を有しない
ものであった。 【0054】比較例1 実施例1のプレポリマー懸濁溶液(X−1)をプレポリ
マー懸濁溶液(X−3)に代えた以外は実施例1と同様
にして、熱可塑性ウレタン樹脂粉末(P′−1)を得た
。得られた(P′−1)は、ブロッキングにより粒子径
が大きく凝集粉末塊が認められた。また表面に粘着性を
有しているものであった。 【0055】比較例2 実施例1のプレポリマー懸濁溶液(X−1)をプレポリ
マー懸濁溶液(X−4)に代えた以外は実施例1と同様
にして、熱可塑性ウレタン樹脂粉末(P″−1)を得た
。 【0056】   物性測定例1熱可塑性ウレタン樹脂
粉末(P−1)、(P−2)、および(P′−1)を、
30メッシュの篩でふるい、通過量を測定しブロッキン
グ性を評価した。更に30メッシュ通過分の安息角およ
び流下時間を測定することにより、粉末の流動性から粉
末表面の粘着性を評価した。結果を表1に示す。 【表1】                     
          (注)測定法 安息角:ホソカワミクロン製  ハ゜ウタ゛ーテスター
使用流下時間:100 gのサンプルを安息角測定用ロ
ートより落下させその落下時間を測定 【0057】物性測定例2 熱可塑性ウレタン樹脂粉末(P−1)および(P″−1
)のMFRを測定し、樹脂粉末の熱溶融性を見た。測定
結果を表2に示す。 【表2】                     
          (注)測定法:JIS  K72
10 【0058】物性測定例3 熱可塑性ウレタン樹脂粉末(P−1)、(P−2)、お
よび(P′−1)を、220℃の鉄板上に1分保持し、
膜厚300ミクロンのフィルムを作成した。その物性測
定結果を表3に示す。 【表3】                     
          (注)測定法:JIS  K63
01 【0059】 【発明の効果】本発明の熱可塑性ウレタン樹脂粉末組成
物はブロッキングを生じにくく、且つ熱溶融しやすい。 さらにこの粉末はブロッキングによる凝集粉末塊を生じ
にくい。  以上の効果を示すことから、本発明組成物
は粉体塗料用ビヒクル、スラッシュ成形用原料、粉体接
着剤などの用途に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオール(a)およびポリイソシアネー
    ト(b)から誘導され、末端にイソシアネート基を有す
    るウレタンプレポリマー(1)と、ポリオール(a)、
    ポリイソシアネート(b′)、活性水素含有ポリブタジ
    エン誘導体(c)および必要により鎖伸長剤(d)から
    誘導されるウレタン樹脂系分散剤(2)と、低分子ポリ
    アミン(3)とから誘導される懸濁重合体(A)に粒径
    20μm以下の無機系ブロッキング防止剤(B)が添加
    されていることを特徴とする熱可塑性ウレタン樹脂粉末
    組成物。
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