JPH0696320A - 有価証券取扱装置 - Google Patents

有価証券取扱装置

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JPH0696320A
JPH0696320A JP5017417A JP1741793A JPH0696320A JP H0696320 A JPH0696320 A JP H0696320A JP 5017417 A JP5017417 A JP 5017417A JP 1741793 A JP1741793 A JP 1741793A JP H0696320 A JPH0696320 A JP H0696320A
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Yoshinori Koshida
嘉範 越田
Katsunori Yuasa
勝則 湯浅
Masao Goto
雅男 後藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精査を容易にし、設置場所をとらず、防犯
上、目の届く範囲に設置して個人企業にも使用できる小
型化した可搬性を有する有価証券取扱装置を提供する。 【構成】 紙幣収納部に収納している紙幣40を図示せ
ぬバネによりステ−ジ41でピッカロ−ラ44に押圧し
ながら収納している紙幣収納部と、顧客の入力操作に基
づいて紙幣40を収納部からピッカロ−ラ44により繰
出し、搬送ベルト46、47によって出金口22に搬送
する繰出搬送部と、紙幣40の搬送状態を検知する検知
部とを備えた可搬型筐体としての金庫31を、出金口2
2を有する集積部20を備えた可搬型本体部21aに蓋
26を開閉して実装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関にお
いて取引に使用する紙幣や小切手、あるいは百貨店等に
て取扱う商品券等の有価証券を、自動的に指定枚数計数
して繰出すことにより顧客に渡すことのできる有価証券
取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、銀行等の金融機関には顧客の入
力操作に基づいて有価証券を繰出す有価証券取扱装置、
例えば現金自動支払装置が設置してある。
【0003】図9は従来の現金自動支払装置を示す概略
側面図である。図に示す装置は2金種の紙幣の支払いが
可能な自動支払装置であって、本体筐体部1の正面には
有価証券取出口としての出金口2が設けてあり、背面に
は後部扉3が設けてある。又、内部には支払機構部4が
設けてある。この他に、図示していないが筐体1の正面
には顧客に暗唱番号や支払要求金額等の入力操作を行わ
せる複数のキ−から成る入力操作部、顧客の入力操作の
誘導表示等を行う表示部等が設けられており、内部には
操作者情報が書込まれたIDカ−ドから情報を読取ると
ともに書込みをするカ−ドリ−ダ/ライタ、レシ−ト印
字機、電源機構及び装置全体を制御する制御部等が設け
てある。
【0004】一方、支払機構部4は以下の構成要素を備
えている。
【0005】すなわち、出金口2にはシャッタ5が開閉
可能に設けられ、シャッタ5の近傍には紙幣集積用のス
テ−ジ6が配置されてある。ステ−ジ6は通常、水平の
状態に配置されていて集積用ロ−ラ7から受け取った紙
幣を集積し、必要に応じて一端を中心に下方へ回動し得
るようになっている。
【0006】第1の金庫8及び第2の金庫9は出金用の
紙幣を収納した金庫であり、ここでは第1の金庫8を千
円用金庫、第2の金庫9を万円用金庫としている。この
両金庫8、9は可搬型筐体であり、後部扉3側に上下二
段に配置され、各々後部扉3を開いた後支払機構部4の
後方へ引き出して取り出せるようになっている。
【0007】千円用金庫8、万円用金庫9の紙幣繰出口
にはそれぞれ繰出手段10、11が設けられ、繰出手段
10、11はそれぞれ紙幣を繰り出すピックアップロ−
ラ、繰り出された紙幣を後述する搬送路に送り出すフィ
−ドロ−ラ、紙幣が二枚以上繰り出された場合に第二枚
目以降の紙幣の繰り出しを阻止するリバ−スロ−ラ等に
より構成されている。
【0008】搬送路12a,12b,12cは紙幣を挟
持して搬送する搬送ベルト及びロ−ラ等から成り、繰出
手段10と集積用ロ−ラ7とは搬送路12aと12cと
で結ばれ、繰出手段11と集積用ロ−ラ7とは搬送路1
2bと12cとで結ばれてある。
【0009】ステ−ジ6の真下にはリジェクト金庫13
が配置してあり、リジェクト金庫13上部の開口部側に
は紙幣の収納状態を検知するフルセンサ14が設けてあ
る。ここでリジェクト金庫13は支払機構部4の側方か
ら取り出すようになっているが、実際の運用において支
払機構部4からリジェクト金庫13を取り外す場合には
後部扉3を開いて支払機構部4を筐体1の後方へ引き出
した後に行うものとなっている。
【0010】なお、図示していないが支払機構部4の搬
送路12a〜12cには紙幣の搬送状態を監視するセン
サや鑑別部及び図示せぬ操作部等からの情報に基づいて
シャッタ5、ステ−ジ6、繰出手段10、11及び搬送
路12a〜12c等の動作が図示せぬ制御部により制御
されるようになっている。
【0011】次に、上述した構成の動作を簡単に説明す
る。
【0012】まず、顧客が図示せぬカ−ド挿入口からカ
−ドを挿入して、操作部のキ−を押下することにより、
暗証番号や支払い要求金額等の情報を入力すると、千円
用金庫8及び万円用金庫9から各々繰出手段10、11
により紙幣が一枚づつ分離されて順に繰出され、繰出さ
れた紙幣は搬送路12a〜12cにより搬送されて集積
用ロ−ラ7によりステ−ジ6上に集積される。
【0013】そして、ステ−ジ6上に顧客が要求した金
額及び枚数の紙幣が集積され、図示せぬレシ−ト印字機
構から取引内容の明細が印字されたレシ−トが集積され
た紙幣上に送られてくると、図示せぬ手段によりシャッ
タ5が開き、出金口2から顧客にステ−ジ6上の紙幣を
取り出させる。
【0014】一方、搬送路12a〜12cにおいて、紙
幣の搬送異常が検出された場合、あるいは金種鑑別や計
数不能な紙幣があった場合、これらの異常紙幣がステ−
ジ6上に集積された後、図示せぬ手段によりステ−ジ6
が下方に回転し、既に集積されていた正常紙幣とともに
異常紙幣がリジェクト金庫13内に落下して収納され
る。
【0015】その後、ステ−ジ6は元の水平な姿勢に戻
され、再度紙幣の繰出し、搬送、ステ−ジ6上への集積
が行われて、レシ−ト印字機構から取引内容の明細を印
字したレシ−トが紙幣上に送られてくると、上述したよ
うに顧客に支払われる。
【0016】また、シャッタ5が開いても顧客による紙
幣の取出しが行われなかった場合、つまり顧客が紙幣を
取り忘れた場合は、一定時間経過後シャッタ5を閉じ、
ステ−ジ6が下方に回転し、取り忘れの紙幣をリジェク
ト金庫13内に収納する。
【0017】ところで上述した装置は、装置を運用する
金融機関担当者が装置内の現金を精査する場合、出金用
紙幣を収納する千円用金庫、万円用金庫、あるいは別金
庫であるリジェクト金庫を装置から取り出し、各金庫を
開錠して内部の紙幣を勘定し、その合計額と、レシ−ト
印字機構から打ち出した出金金額と、それから当初収納
した紙幣金額とをそれぞれ突き合わせて精査を行う。ま
た、近年においては、この種の装置は、金融機関営業店
舗から遠く離れた繁華街等の出張店舗に設置される場合
が多く、したがって精査や現金補充を行う場合は保安に
留意しながら営業店舗と遠隔地の出張店舗との間を複数
の金庫と精査情報を打ち出したレシ−トとを運搬してい
た。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の有価証券取扱装
置にあっては、遠隔地の出張店舗に設置した有価証券取
扱装置から打ち出したレシ−トと複数の金庫とを営業店
舗に運搬して各金庫を開錠して内部の紙幣を勘定し、そ
の合計額と、レシ−ト上の出金金額と、当初収納した紙
幣金額とをそれぞれ突き合わせて精査を行わなければな
らず多大の時間を要するという問題点があった。
【0019】また、複数の金庫を出張店舗に運搬して有
価証券の装填を行っており、装填時の精査に時間を要す
るとともに安全上の問題点があった。
【0020】また、金庫から繰り出した有価証券が搬送
路でジャムを発生した場合、装置を一旦停止して、上述
した精査を行う場合と同様に、金庫とリジェクト金庫と
を装置から取り外し、装置側の搬送路およびそれぞれの
金庫を開錠して全ての有価証券のあり場所を調べなけれ
ばならないという繁雑さを伴う点検精査上の問題点があ
った。
【0021】また、装置は据置型なので大きな設置場所
を必要とする上に、商店、例えば酒屋、本屋等で商品
券、図書券を販売する場合のように防犯上目の届く範囲
に設置したい場合には不向きであるという問題点もあっ
た。
【0022】本発明は、精査を容易にすることを第1の
目的とし、設置場所をとらず、防犯上、目の届く範囲に
設置して個人企業にも使用できるように小型化すること
を第2の目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の有価証券取扱装置においては、有価証
券を収納する有価証券収納部と、該有価証券を収納部か
ら繰出して搬送する繰出搬送部とを備えた可搬型筐体
を、顧客情報を入力する顧客情報入力手段と、動作指示
を行う操作手段と、装置各部の動作を制御する制御手段
と、繰出搬送部に接続する有価証券取出口とを備えた本
体部に実装したものである。
【0024】また、同様の目的を達成するために、本体
部の有価証券取出口に代えて有価証券を集積して放出す
る有価証券取出口を可搬型筐体に備えてもよい。
【0025】また、同様の目的を達成するために、顧客
情報を記憶する記憶部を可搬型筐体に備え、本体部の制
御手段は顧客情報入力手段から入力された情報を可搬型
筐体の記憶部に記憶させるようにすると、さらに好まし
い。
【0026】また、上記第2の目的を達成するために本
発明の有価証券取扱装置においては、有価証券を収納す
る有価証券収納部と、該有価証券を収納部から繰出して
搬送する繰出搬送部とを備えた可搬型筐体を、顧客情報
を入力する顧客情報入力手段と、動作指示を行う操作手
段と、装置各部の動作を制御する制御手段と、繰出搬送
部に接続する有価証券取出口とを備えた可搬型本体部に
実装したものである。
【0027】
【作用】上記のように構成された有価証券取扱装置は有
価証券を収納する有価証券収納部と、該有価証券を収納
分から繰出して搬送する繰出搬送部とを備えた可搬型筐
体を、顧客情報を入力する顧客情報入力手段と、動作指
示を行う操作手段と、装置各部の動作を制御する制御手
段と、繰出搬送部に接続する有価証券取出口とを備えた
本体部に実装して成り、顧客の入力操作に基づいて有価
証券を有価証券収納部から繰出し、有価証券取出口まで
搬送する。
【0028】また、有価証券を集積して放出する有価証
券取出口を可搬型筐体に備えた場合は、有価証券取出口
まで搬送された有価証券を集積して放出する。
【0029】また、顧客情報を記憶する記憶部を可搬型
筐体に備えた場合は、本体部の制御手段が顧客情報入力
手段から入力された情報を可搬型筐体の記憶部に記憶さ
せる。 また、有価証券取扱装置は有価証券を収納する
有価証券収納部と、該有価証券を収納分から繰出して搬
送する繰出搬送部とを備えた可搬型筐体を、顧客情報を
入力する顧客情報入力手段と、動作指示を行う操作手段
と、装置各部の動作を制御する制御手段と、繰出搬送部
に接続する有価証券取出口とを備えた可搬型本体部に実
装して成る。
【0030】従って本発明によれば、精査を行う場合、
可搬型筐体を本体部から外し、可搬型筐体を営業店舗に
運搬して精査を行えばよいので、容易になる。その際、
顧客情報を記憶部に記憶させてあるので突き合わせ精査
を自動的に行うことができる。また、有価証券が搬送路
でジャムを発生した場合の点検精査も可搬型筐体側を点
検精査すればよいので容易になる。
【0031】また、可搬型筐体に合わせて本体部も可搬
型なので、可搬性を有し、設置場所をとらず、防犯上、
目の届く範囲に設置し得る。
【0032】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。尚、各図面に共通な要素には同一符号を付
す。
【0033】第1実施例 図1は本発明に係る第1実施例の現金自動支払装置を示
す概略側断面図、図2は第1実施例の現金自動支払装置
を示す外観図である。
【0034】まず図2において、本実施例の現金自動支
払装置21(以後装置21と記す)は、本体部21aの
前方に紙幣が放出される有価証券取出口としての出金口
22、表示画面に表示されるキ−ボ−ドを押下して入力
するタッチパネル入力方式の入力表示部23、顧客の所
持する磁気カ−ド又は操作担当者の所持するIDカ−ド
を挿入するカ−ド挿入口24および取引レシ−トが放出
されるレシ−ト放出口25がそれぞれ配設されてある。
また本体部21aは開閉自在な蓋26を有し、各部はこ
の蓋26に取り付けられている。この装置21は卓上型
に製造されており、可搬自在になっている。
【0035】次に図1において装置21内部について説
明する。蓋26の内側には、カ−ド挿入口24に対向す
る位置にカ−ドリ−ダ27が設けられ、レシ−ト放出口
25に対向する位置にレシ−トプリンタ28が設けられ
ている。カ−ドリ−ダ27には磁気ヘッド29が設けら
れ、これによって磁気カ−ド等の上方を読取る。また蓋
26の内側には制御回路部30が配設されている。蓋2
6は矢印A方向に開くことができる。また装置21内部
には、紙幣の収納、繰出しを行う金庫31、また装置2
1内各所に電源を供給する電源部32が実装され、装置
前方には有価証券集積部としての紙幣集積部20が形成
されている。紙幣集積部20は出金口22を有するとと
もに繰り出された紙幣の先端部を突き当てる当接部20
aと集積部床20bとを有する。
【0036】次に金庫31について図3にしたがって詳
細に説明する。図3は第1実施例の金庫を示す概略側断
面図である。
【0037】図3において、金庫31は可搬型筐体31
a内に以下に記載される機構を備えている。立体状態で
紙幣収納部に収納されている紙幣40は図示せぬバネ等
により弾性的に押圧しているステ−ジ41により最先端
の紙幣が繰出搬送部を構成するピッカロ−ラ44に当接
されている。ピッカロ−ラ44は外周が高摩擦部材によ
り構成されており、繰出しモ−タ45により間欠回転駆
動されて紙幣を一定間隔で上方に繰り出す。フィ−ドロ
−ラ42、リバ−スロ−ラ43により紙幣40は二枚送
りを防止しながらさらに上方へ送り出される。紙幣40
は複数のプ−リ55により懸架された搬送ベルト46、
47に挟持され左方向へ搬送される。搬送ベルト46、
47を懸架しているプ−リ55は搬送モ−タ48により
回転駆動され、搬送ベルト46、47を駆動している。
搬送ベルト46、47により構成された紙幣搬送路の途
中には紙幣の二枚送りを検知する光学透過センサ49、
また紙幣の斜行度合や長さを検知する光学センサ56が
設けられており、光学透過センサ49、光学センサ56
により二枚送りされた紙幣や斜行度合が大きい紙幣はブ
レ−ド50によりリジェクトボックス51内に収納さ
れ、顧客へ渡さないようにしている。二枚送りしててい
なくて、かつ斜行度合がある範囲内である紙幣は紙幣放
出口58により放出され図1に示す紙幣集積部20内に
集積される。
【0038】紙幣放出口58直前には搬送完了検知セン
サ57が設けられ、後述する金庫制御回路部は搬送完了
検知センサ57が金庫から繰り出された紙幣を検知しな
い場合を紙幣ジャム発生と判断する。また、金庫制御回
路部は搬送完了検知センサ57の紙幣検知回数をカウン
トして放出紙幣の枚数を管理する。
【0039】次に金庫から放出された紙幣の集積につい
て、図4、5に従って詳細に説明する。図4は第1実施
例の紙幣放出口の外観および集積車を示す斜視図であ
り、図5は第1実施例の集積車を説明する概略側面図で
ある。
【0040】集積手段は金庫31の紙幣放出口58に面
した下側プ−リ55の軸にプ−リ55と隣接して設けら
れた集積車59であり、2枚の集積片59aのそれぞれ
一端部をプ−リ55の軸に植設してある。集積片59a
は可撓性素材、例えばポリウレタンゴム等であり、回転
方向に対して次第に外形が大きくなるように回転方向に
凸状に湾曲させて構成してある。集積片59aは後述す
る作用を行うように適宜な長さを有するとともに、プ−
リ55の外径より大きい外径を有して構成されている。
【0041】紙幣集積部20は本体部21aと一体であ
る集積床20bと、紙幣放出口58を有する金庫31の
側壁54aとで囲まれている。
【0042】図6は第1実施例の紙幣セット時の金庫を
示す概略側面図である。可搬型筐体31aの下部を構成
するロワベ−ス53内には上述した繰出しモ−タ45、
搬送モ−タ48、ピッカロ−ラ44、フィ−ドロ−ラ4
2、リバ−スロ−ラ43、ステ−ジ41、リジェクトボ
ックス51が設けられている。また、可搬型筐体31a
の上部を構成するアッパベ−ス54内には上述したプ−
リ55、搬送ベルト46、47、ブレ−ド50、光学透
過センサ49、光学センサ56が設けられている。ロワ
ベ−ス53とアッパベ−ス54間に蝶番52が連結され
ており、アッパベ−ス54は図4に示す錠61によりロ
ワベ−ス53と堅固にロックされ、開くときには開錠し
てから行うように構成されている。
【0043】次に図7にしたがって実施例の制御系につ
いて説明する。図7は第1実施例の制御系を示すブロッ
ク図である。図7において、実施例の現金自動支払装置
を制御する制御部は、金庫31内に実装される金庫制御
回路部33と、装置本体側に実装される本体制御回路部
30とから成る。
【0044】金庫制御回路部33は、マイクロコンピュ
−タ又は論理回路で構成され、金庫31内の動作を制御
する。金庫制御回路部33には、動作に必要な制御プロ
グラムを格納するリ−ドオンメモリ(以後ROMと記
す)34、制御上必要なデ−タや動作結果デ−タを一時
的に記憶するランダムアクセスメモリ(以後RAMと記
す)35が接続されている。RAM35には後述するよ
うに取引デ−タも記憶されるようになっている。また、
金庫制御回路部33には制御信号によってモ−タやソレ
ノイドを駆動するドライバ回路36およびセンサ信号を
読取って金庫制御回路部33に伝達するセンサ読取回路
37が接続され、さらに、金庫31が本体から切り離さ
れた場合に電源を確保するメモリバックアップ用の電池
38が接続されている。
【0045】ドライバ回路36には、繰出しモ−タ4
5、搬送モ−タ48及び図3に示したブレ−ド50を回
転させることにより紙幣の搬送方向を切り替えるブレ−
ド切り替えソレノイド39が接続されている。またセン
サ読取回路37には、図3に示した光学透過センサ49
および光学センサ56から成る搬送状態監視センサ7
1、搬送完了検知センサ57がそれぞれ接続される。
【0046】本体制御回路部30は、マイクロコンピュ
−タ又は論理回路で構成され、装置全体の動作を制御す
る。本体制御回路部30には、図2に示した入力表示部
23からの入力信号をエンコ−ドして本体制御回路部3
0に伝達するキ−ボ−ドインタフェ−ス回路72、制御
信号に基づいて入力表示部23に文字や数字等の情報を
表示させる表示ドライバ73、磁気ヘッド29およびカ
−ド挿入検知センサを含むカ−ドリ−ダ27からの信号
をエンコ−ドして本体制御回路部30へ伝達する磁気カ
−ド読取回路74、制御信号に基づいてレシ−ト用紙に
取引内容等の情報を書込むレシ−トプリンタ28を駆動
制御するプリンタ制御およびインタフェ−ス回路75、
装置各所に電源を供給する電源部32とがそれぞれ接続
されている。
【0047】次に上記構造を有する実施例の動作を説明
する。
【0048】まず操作者(顧客等)は、顧客自身が保有
しているカ−ド、即ち顧客の預貯金口座に対応付けられ
発行されているキャッシュカ−ドや金融機関と顧客との
契約に基づいて小口現金を一時融資するために発行され
ているクレジットカ−ドあるいはファイナンスカ−ドな
どの磁気カ−ドを図2に示したカ−ド挿入口24に挿入
させる。カ−ドが挿入されると、図示せぬ挿入検知セン
サが、カ−ドの挿入を検知し、続いて図1に示した磁気
ヘッド29がカ−ドに書込まれている情報を読取る。読
取られた情報は磁気カ−ド読取回路74へ送られ、さら
に本体制御回路部30へ送られる。本体制御回路部30
は、金融機関コ−ドや口座番号又は顧客コ−ドなどが正
しく取引き可能なものであるかどうか判断し、その結果
取引可能な顧客情報が記録されていることが確認される
と、本体制御回路部30は金庫31側の金庫制御回路部
33へ顧客情報を送る。金庫制御回路部33はこれらの
情報をRAM35に記憶させる。
【0049】また本体制御回路部30が判断した結果、
カ−ドの記録内容に異常がある場合や取引不可能な内容
であった場合には、装置はそれ以降動作せず、操作者は
最初から操作をやり直さなければならない。
【0050】読取顧客情報がRAM35に格納された
後、本体制御回路部30は操作者に対して支払金額の入
力を促す。これは本体制御回路部30が表示ドライバ7
3を介して入力表示部23に図8に示すキ−ボ−ドを表
示することにより行われる。操作者は表示されたキ−ボ
−ドを押下して金額を入力する。たとえば金額が12万
円とすると、“1”、“2”、“0”、“0”、
“0”、“0”の順でタッチパネルを押下する。入力さ
れた取引種別や金額の情報は、キ−ボ−ドインタフェ−
ス回路72にてキ−に応じたコ−ドに変換され、金額デ
−タとして本体制御回路部30伝達される。本体制御回
路部30は取引種別と金額デ−タとを“支払金額−12
万円”と入力表示部23に表示し、操作者に確認を促
す。ここで入力表示部23に表示された取消キ−が押下
されると、本体制御回路部30は入力表示部23に表示
されている金額を一旦消去するとともにRAM35に記
憶しておいた磁気カ−ドからの読取情報も消去し、再度
最初から操作が行われるのを待つ。一方、確認キ−が押
下されると、本体制御回路部30は支払金額を入力表示
部23に表示したまま払戻し金額デ−タとしてRAM3
5に一時記憶する。
【0051】つぎに金庫制御回路部33は紙幣の繰出し
動作を行う。まず金庫制御回路部33は、ドライバ回路
36を介して搬送モ−タ48を駆動し、続いて繰出しモ
−タ45を駆動する。これにより図3に示した繰出しロ
−ラ42が回転し、金庫31内に収納されている万円紙
幣40を1枚繰出し、搬送ベルト46、47上へ送り込
む。
【0052】搬送ベルト46、47は既に駆動されてお
り、送り込まれた万円紙幣はこの搬送ベルト46、47
により図3に示した出金口58の方向へ搬送される。途
中、万円紙幣は搬送状態監視センサ71(光学透過セン
サ49、光学センサ56)により、2枚以上重なって、
または斜行して搬送されていないか等の搬送状態を検出
される。搬送状態監視センサ71により検出された紙幣
搬送状態信号はセンサ読取り回路37により読取られ、
金庫制御回路部33へ伝達される。金庫制御回路部33
はこの状態信号に基づいて、紙幣が2枚以上一緒に搬送
されていないか等紙幣搬送状態に異常がないかどうかを
判断し、異常がないと判断すると、切替えブレ−ド50
を図3に示した位置に保ったまま出金口58まで搬送
し、集積部20上へ放出する。
【0053】紙幣40が集積部20へ放出されるとき、
後続する紙幣が先行の紙幣に追突しないように集積片5
9aが先行紙幣の後端40aを撫で下ろすようにして集
積部床20a側へ押し下げる。放出される紙幣がプ−リ
55間で挟持されている間は、可撓性を有する集積片5
9aは挟持された紙幣に押されてほぼプ−リ55の外形
まで撓まされているが、後端40aがプ−リ55から離
れた瞬間から集積片59aは、ゴム素材の復元力や回転
による遠心力で2点鎖線で示したように外形を大きくし
て回転し、放出された紙幣の後端40aを下側へ押し下
げ、次々に放出紙幣を集積するように作用する。
【0054】そして搬送完了検知センサ57により紙幣
の放出を確認すると、金庫制御回路部33はRAM35
に記憶されている金額デ−タから万円の数を1減らし、
まだRAM35に記憶されている万円の金額デ−タが1
以上であれば引き続き万円の払い出し動作を行う。この
ようにしてRAM35に記憶されている万円の金額デ−
タおよび入力表示部23の表示金額が0になるまで紙幣
40の払い出し動作を行う。
【0055】紙幣40の払い出し動作中に、搬送完了検
知センサ57によって検出された紙幣の搬送状態検出信
号はセンサ読取り回路37へ送られ、さらに金庫制御回
路部33へ伝達される。金庫制御回路部33はこれによ
り搬送状態をチェックし、2枚以上の紙幣が同時に、あ
るいは斜行して搬送されている等搬送状態に異常がある
と判断した場合には、ドライバ回路36を介して搬送路
切替えソレノイド39を作動させ、切替えブレ−ド50
を図3に示した破線の位置まで回転させる。これによ
り、搬送ベルト46、47により搬送されてきたリジェ
クト(異常)紙幣は搬送方向を変えられてリジェクトボ
ックス51へ収納される。
【0056】リジェクト紙幣を出した場合、金庫制御回
路部33はRAM35に記憶されている金額デ−タを更
新(1減ずること)せず、再度紙幣の繰出しを行う。
【0057】以上の動作により、RAM35に記憶され
ている万円の金額デ−タが0になると一通りの払い出し
動作が完了する。
【0058】次に金庫制御回路部33は、実行された取
引種別が出金であることと、顧客の口座番号や取引金額
など実行された取引の情報を1件分の取引情報としてR
AM35への記憶を確定し、センタコンピュ−タの顧客
ファイルを更新するまで消去しないようにする。
【0059】要求された紙幣の繰出しが終わると、取引
に関わる顧客の口座番号や取引種別(支払い)、取引金
額など、実行された1取引分のデ−タをRAM35から
読出し、レシ−トプリンタ28により読出し情報を打ち
出して、レシ−ト放出口25から顧客に渡す。
【0060】以上のようにして営業活動によって行われ
た取引の内容は全て金庫31内のRAM35に記憶され
る。RAM35は電池38によって電力が供給されてい
るので、電源32から電力が供給されなくなった場合で
もRAM35内の記憶内容は保持される。
【0061】顧客との取引処理を行うオンラインシステ
ムは、センタコンピュ−タを中心にその金融機関の各営
業店の端末制御装置や端末装置を通信回線で接続した構
成となっている。営業店外で行われた取引の内容が記憶
された装置21は操作者により営業店に持ち帰られ、営
業店において装置21はオンラインシステムの端末制御
装置のチャネルか、または回線に接続されているモデム
とケ−ブルとで接続することによりセンタコンピュ−タ
に回線接続する。その後は本体制御回路部30、金庫制
御回路部33の制御の下に自動的にセンタコンピュ−タ
との間で通信のための所定の手順に基づいて論理的な接
続手続がなされ、接続手続が終わるとRAM35に記憶
されている取引デ−タをセンタコンピュ−タへ送信す
る。
【0062】金庫制御回路部33は、一度送信された取
引デ−タが誤って再度送信されることのないように送信
済の取引デ−タをRAM35から順次抹消する。取引デ
−タを受信したセンタコンピュ−タは、デ−タ中に含ま
れている顧客の口座番号によって該当する口座ファイル
を取引種別デ−タおよび取引金額デ−タにしたがって更
新する。以上により取引処理が完了する。
【0063】本実施例では集積車の集積片にゴム材料を
用いたが刷毛状の繊維でもよいし、プラスチックフィル
ムのようなものでもよい。
【0064】また、取引デ−タをRAMに記憶させた
が、磁気ディスクやEEPROM等を用いてもよい。
【0065】第1実施例においては装置ごと営業店舗、
出張店舗間を運搬できるので、出張店舗で有価証券の補
充等を行う必要がないので安全である。
【0066】また、装置が可搬性を有するので、大きな
設置場所を必要とせず、デパ−ト、酒屋等で扱う商品
券、本屋等で扱う図書券等を販売する場合のように防犯
上目の届く範囲に設置するのに向いている。
【0067】第2実施例 図10は本発明に係る第2実施例の現金自動支払装置を
示す外観図であり、図11は第2実施例の現金自動支払
装置を示す概略側断面図である。
【0068】図10において、現金自動支払装置81
(以後装置81と記す)は据置型となっている。装置8
1には、紙幣が放出される放出口82、ガイダンスを表
示する表示部83、キ−ボ−ドを押下して入力を行う入
力部84、磁気カ−ド又はIDカ−ドを挿入するカ−ド
挿入口85及び取引レシ−トが放出されるレシ−ト放出
口86がそれぞれ配設されてある。装置81の背後には
開閉自在な後面扉87が取り付けてある。
【0069】図11において、装置81内部には、カ−
ド挿入口85に対向してカ−ドリ−ダ88が設けてあ
り、レシ−ト放出口86に対向してレシ−トプリンタ8
9が設けてある。レシ−トプリンタ89には、カ−ドに
対して情報の読取り又は書込みを行う磁気ヘッド90が
設けてある。レシ−トプリンタ89の下方には金庫91
が、装置81に対して着脱自在に配設してある。金庫9
1には接続部92が備えられ、この接続部92は装置8
1側の接続部93と接続される。また装置81の下部に
は、制御回路部94及び電源部95が実装してある。
【0070】次に、図12、図13にしたがって第2実
施例の金庫について詳細に説明する。図12は第2実施
例の金庫を示す外観図であり、図13は第2実施例の金
庫を示す概略側面図である。
【0071】図12において、金庫91の側面には錠9
6及び把手97が設けてある。金庫91の下部には錠9
6により金庫91のフレ−ムにロックされる蓋98が設
けてある。接続部92は金庫91を装置81に装着した
際に、前述した装置81側の接続部93に電気的に接続
される。また金庫91の前面には紙幣放出口99が形成
されてある。
【0072】図13において、金庫91の内部には、紙
幣40が立設状態で収納され、紙幣40の繰出し位置に
はピッカロ−ラ44、フィ−ドロ−ラ42及びリバ−ス
ロ−ラ43がそれぞれ回転自在に配設してある。また繰
出された紙幣40を搬送する搬送ベルト46、47がプ
−リ55により懸架してある。フィ−ドロ−ラ42は繰
出しモ−タ45により駆動され、プ−リ55は搬送モ−
タ48により回転駆動される。フィ−ドロ−ラ42の近
傍には紙幣40の走行を監視する光学センサ100が配
置され、また第1実施例と同様に光学センサ49、56
が配置してある。紙幣収納部の上方には、金庫91内の
各部の動作を制御する金庫制御回路部101が配設して
ある。搬送ベルト47を張設するロ−ラのうち最も左側
に位置するロ−ラ102は舌片ロ−ラになっており、そ
の近傍にはブレ−ド50及び光学センサ103が配設し
てある。
【0073】次に第2実施例の紙幣放出部について図1
4、図15にしたがって説明する。図14、図15は第
2実施例の紙幣放出部を示す機構説明図(1)、(2)
である。
【0074】図14において、搬送ベルト46を張設す
るロ−ラ55に接触して舌片ロ−ラ104が回動自在に
設けてある。舌片ロ−ラ104の下方には、サイドガイ
ド105及びロアガイド106が配設され、この2つの
ガイド105、106により紙幣集積部107が形成さ
れている。またこの2つのガイド105、106は紙幣
集積部107とリジェクトボックス51とを区切ってい
る。
【0075】紙幣集積部107の下方には、紙幣集積部
107に集積した紙幣40をリジェクトボックス51へ
取り込むロ−ラ108が配設してあり、ロ−ラ108は
駆動ベルト109を介して搬送モ−タ110により駆動
される。また紙幣集積部107の上方には、以下に説明
する機構により紙幣40を押付けるプレッシャロ−ラ1
12が配設してある。
【0076】図15は金庫91の紙幣放出部の側面方向
の外側に実装されてある紙幣取り込み機構114を示
す。図15において、前述したサイドガイド105とロ
アガイド106は、リンク115により連結されてあ
り、サイドガイド105はピン105aを中心に回転自
在であり、ロアガイド106はピン106aを中心に回
転自在である。
【0077】ロアガイド106はリンク116によりレ
バ−117に連結されてあり、レバ−117はピン11
7aを中心に回転自在である。レバ−117にはスプリ
ング118により時計回り方向に付勢されてある。また
レバ−117には回転自在なロ−ラ117b,117c
が取付けてある。このうちロ−ラ117bは、モ−タ1
19の軸に取付けられたカム120に圧接してある。ま
たロ−ラ117cはプレッシャレバ−121に形成され
た溝121aに入り込んでいる。
【0078】プレッシャレバ−121は、ピン121b
を中心に回転自在であり、スプリング122により時計
回り方向に付勢されてある。プレッシャレバ−121の
一端部には前述したプレッシャロ−ラ112が回転自在
に取付けてある。プレッシャレバ−121とプレッシャ
ロ−ラ112とを結合する軸121cがピン121bを
中心に円運動する図示せぬサイドフレ−ムの位置には溝
123が形成してあり、溝123の範囲でプレッシャレ
バ−121が回動自在である。
【0079】次に第2実施例の制御系について図16に
したがって説明する。図16は第2実施例の制御系を示
すブロック図である。図16において、金庫91の金庫
制御回路部101と装置81の本体制御回路部94とは
前述した接続部92と接続部94とを接続することによ
り、接続される。
【0080】金庫制御回路部101は、マイクロコンピ
ュ−タ又は論理回路で構成され、金庫91内の動作を制
御する。金庫制御回路部101には、第1実施例と同様
に、ROM34,RAM35,ドライバ回路36、セン
サ読取り回路37及びメモリバックアップ用電池38が
接続してある。ドライバ回路36には、繰出しモ−タ4
8、搬送モ−タ45のほかに、搬送モ−タ110及び駆
動モ−タ119が接続してある。またセンサ読取り回路
37に接続される搬送完了検知センサ群の中には、紙幣
集積部107の光学センサ111も含まれている。
【0081】本体制御回路部94には、装置81全体の
動作を制御するもので、第1実施例と同様に、キ−ボ−
ドインタフェ−ス部72、表示ドライバ73、磁気カ−
ド読取り回路74、プリンタ制御及びインタフェ−ス回
路75、電源95が接続されてある。本実施例において
は、入力部84と表示部83とは別々に設けてある。次
に第2実施例の動作を説明する。まず操作者がカ−ドを
図10に示すカ−ド挿入口85に挿入すると、磁気ヘッ
ド90がカ−ドに書込まれている情報を読み取る。読取
られた情報は図16に示す磁気カ−ド読み取り回路74
から本体制御回路部94へ送られる。ここで第1実施例
で述べた確認が行われると、顧客情報は接続部92、9
3を介して金庫91側の金庫制御回路部101へ送られ
る。金庫制御回路部101は送られてきた顧客情報をR
AM35に書込む。
【0082】次に支払金額の入力が行われる。これは第
1実施例と同様に行われ、入力された金額デ−タはRA
M35に一時記憶される。
【0083】次に金庫制御回路部101は、紙幣40の
繰出し、搬送を行う。この紙幣40の繰出し、搬送は第
1実施例と同様に1枚ずつ行われるが、搬送ベルト46
により送られる紙幣40は紙幣集積部107に集積され
る。このとき紙幣40の後端が舌片ロ−ラ104により
たたき落とされる。紙幣集積部107には、操作者が入
力した金額分の紙幣40が集積される。入力金額分の紙
幣40が紙幣集積部107に集積されると、操作者はこ
の紙幣40を紙幣放出口99より取り出す。紙幣40が
紙幣集積部107に無くなると、光学センサ111がこ
の状態を検知し、この検知信号がセンサ読取り回路37
から金庫制御回路部101へ送られる。また搬送中に異
常が検出されたリジェクト紙幣はブレ−ド50の切り替
えにより、舌片ロ−ラ103によってリジェクトボック
ス51にたたき落とされる。
【0084】次に紙幣集積部107に集積された紙幣4
0を操作者が取り忘れた場合の処理動作について図1
7、図18にしたがって説明する。図17、図18は第
2実施例における紙幣の取り込み動作を示す説明図
(1)、(2)である。
【0085】両図において、入力金額分の紙幣40が紙
幣集積部107に集積されてから所定の時間が経過して
も、光学センサ111が紙幣なしを検出しないと、金庫
制御回路部101がドライバ回路36を介して駆動モ−
タ119を駆動する。これによりカム120が、図15
に示す状態から図17に示す状態まで回動する。このと
きレバ−117のロ−ラ117bが押下され、レバ−1
17は反時計回り方向に回動する。
【0086】レバ−117の回動により、これと連結す
るプレッシャレバ−121が時計回り方向に回動し、プ
レッシャロ−ラ112がロ−ラ108とともに紙幣40
を挟持する。またレバ−117の回動により、リンク1
16を介してロアガイド106が時計回り方向に回動
し、さらにリンク115を介してサイドガイド105が
時計回り方向に回動する。これによりロアガイド106
とサイドガイド105との間に、集積紙幣40が通過す
るのに充分な間隙ができる。
【0087】この状態で図17に示す搬送モ−タ110
を駆動し、ロ−ラ108を時計回り方向に回転させる。
取り忘れ集積紙幣40はプレッシャロ−ラ112により
押圧され、しかもプレッシャロ−ラ112自体が回転自
在になっているので、ロ−ラ108の回転により、集積
紙幣40はリジェクトボックス51内へ送り込まれる。
【0088】集積紙幣40をリジェクトボックス51へ
送り込み終わると、搬送モ−タ110を停止した後、駆
動モ−タ119を駆動し、カム120を図15に示す最
下点の位置まで回転して停止する。これにより、プレッ
シャレバ−121は反時計回り方向に回動して図15に
示す位置に戻るとともに、ロアガイド106及びサイド
ガイド105もそれぞれ回動して前述した間隙を防ぐ。
そして光学センサ111により紙幣集積部107に紙幣
40がないことを確認して紙幣取り忘れ時の処理を終了
する。
【0089】以上のようにして行われた支払い取引の情
報は、金庫91内のRAM35に記憶される。RAM3
5は第1実施例と同様に、電池によって電力が供給され
ているので、金庫91を装置81から取り外すことによ
り装置81側から電力が供給されなくなった場合でも、
RAM35内の記憶情報は保持される。
【0090】第2実施例においては、精査を行う場合、
図10に示す装置81の後面扉87を矢印方向に開け
て、金庫91を取り出し、金庫91を営業店まで運ぶ。
金庫91には、取引デ−タを記憶したRAM35とリジ
ェクト紙幣及び取り忘れ紙幣が内蔵されてある。以上の
ように第2実施例では、出金紙幣の取り忘れが発生して
も、紙幣を安全に保管できる効果がある。
【0091】第3実施例 次に本発明に係る第3実施例を図19、図20にしたが
って説明する。図19は本発明に係る第3実施例の現金
自動支払装置を示す外観図であり、図20は第3実施例
の現金自動支払装置を示す概略側断面図である。
【0092】両図において、現金自動支払装置131
(以後装置131と記す)は第1実施例と同様に、可搬
型である。第1実施例と異なるところは、金庫132内
の紙幣放出口99の近傍に紙幣集積部107を設け、さ
らに取り忘れ紙幣40をリジェクトボックス51に取り
込むようにした点である。紙幣集積部107の構造は第
1実施例と同様である。
【0093】金庫132は扉133を図20に示す矢印
方向に開くことにより、装置131から取り出すことが
できる。装置131側には本体部制御回路94及び電源
95が設けられ、本体部制御回路94は接続部92、9
3を介して金庫132側の金庫制御回路101に接続さ
れる。
【0094】以上のような構成を有する第3実施例は、
第1実施例と第2実施例との効果を併せ持つといえる。
【0095】また、本発明は上記各実施例に限定される
ものでなく、様々な変形が可能である。例えば、有価証
券収納部と繰出搬送部とを2か所以上にして、万/千の
2種類、あるいはそれ以上の有価証券を支払できるよう
にしても同様の効果作用を生ずる。
【0096】また、各実施例では有価証券取扱装置とし
て現金自動支払装置を示したが、有価証券として、例え
ばデパ−ト、酒屋等で扱う商品券、本屋等で扱う図書
券、旅客交通機関で使用する利用券等でもよい。
【0097】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載される効果を奏する。
【0098】有価証券を収納する有価証券収納部と、顧
客の入力操作に基づいて有価証券を収納部から繰出して
有価証券取出口に搬送する繰出搬送部とを備えた可搬型
筐体を、顧客情報を入力する顧客情報入力手段と、動作
指示を行う操作手段と、装置各部の動作を制御する制御
手段と、繰出搬送部に接続する有価証券取出口とを備え
た本体部に実装するようにしたことにより、繰出搬送部
でジャムが発生した場合、可搬型筐体を本体部から外し
て精査を行えばよく、保守点検の効率が向上し、顧客に
対するサ−ビスも向上する。
【0099】また、営業店で精査を行う場合は可搬型筐
体を運搬し、顧客情報を記憶させた記憶部の内容と有価
証券収納部の内容とリジェクト有価証券収納部の内容と
を照合すればよいので精査効率が向上する。
【0100】また、機構の大部分は可搬型筐体にあるこ
とから本体部も可搬型にするこができ、有価証券取扱装
置が小型化し、設置場所をとらず、防犯上、目の届く範
囲に設置して個人企業にも使用できる小型化した有価証
券取扱装置を提供することができる。
【0101】また、有価証券取扱装置を可搬型したこと
により、忙しい顧客に対しては営業員の方から有価証券
取扱装置を持参でき、顧客に対するサ−ビスが向上す
る。
【0102】また、集積手段により紙幣を揃えて顧客に
支払うようにしたことにより、顧客に対するサ−ビスが
向上する。
【0103】また、集積手段には可撓性を有する柔らか
な集積片を用いた集積車としたことにより、保守点検時
のみならず、有価証券の装填時、有価証券の移動時等に
安全な操作を保証する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の現金自動支払装置を
示す概略側断面図である。
【図2】第1実施例の現金自動支払装置を示す外観図で
ある。
【図3】第1実施例の金庫を示す概略側断面図である。
【図4】第1実施例の紙幣放出口の外観および集積車を
示す斜視図である。
【図5】第1実施例の集積車を説明する概略側断面図で
ある。
【図6】第1実施例の紙幣セット時の金庫を示す概略側
面図である。
【図7】第1実施例の制御系を示すブロック図である。
【図8】入力用表示を示す説明図である。
【図9】従来の現金自動支払装置を示す概略側面図であ
る。
【図10】本発明に係る第2実施例の現金自動支払装置
を示す外観図である。
【図11】第2実施例の現金自動支払装置を示す概略側
断面図である。
【図12】第2実施例の金庫を示す外観図である。
【図13】第2実施例の金庫を示す概略側面図である。
【図14】第2実施例の紙幣放出部を示す機構説明図
(1)である。
【図15】第2実施例の紙幣放出部を示す機構説明図
(2)である。
【図16】第2実施例の制御系を示すブロック図であ
る。
【図17】第2実施例における紙幣の取り込み動作を示
す説明図(1)である。
【図18】第2実施例における紙幣の取り込み動作を示
す説明図(2)である。
【図19】本発明に係る第3実施例の現金自動支払装置
を示す外観図である。
【図20】第3実施例の現金自動支払装置を示す概略側
断面図である。
【符号の説明】 1、21a 本体部 2、22 出金口 20 集積部 21、81、131 現金自動支払装置 30、94 本体制御回路部 31 金庫 51 リジェクトボックス 59 集積車 59a 集積片

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有価証券を収納する有価証券収納部と、
    該有価証券を収納部から繰出して搬送する繰出搬送部と
    を備えた可搬型筐体を、 顧客情報を入力する顧客情報入力手段と、動作指示を行
    う操作手段と、装置各部の動作を制御する制御手段と、
    前記繰出搬送部に接続する有価証券取出口とを備えた本
    体部に実装したことを特徴とする有価証券取扱装置。
  2. 【請求項2】 前記繰出搬送部は有価証券を揃えて前記
    有価証券取出口に集積する有価証券集積手段を設けた請
    求項1記載の有価証券取扱装置。
  3. 【請求項3】 前記有価証券集積手段は前記繰出搬送部
    の終端に回転自在に設けた可撓性を有する集積片からな
    る集積車であり、回転軸に一端部を固着して可搬型筐体
    から有価証券集積取出口側に突設した自由端部で有価証
    券の後端部を押し下げて揃える請求項2記載の有価証券
    取扱装置。
  4. 【請求項4】 前記可搬型筐体はリジェクト有価証券収
    納部を備えた請求項1、又は3記載の有価証券取扱装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の有価証券取扱装置におい
    て、本体部の有価証券取出口に代えて有価証券を集積し
    て放出する有価証券取出口を可搬型筐体に備えたことを
    特徴とする有価証券取扱装置。
  6. 【請求項6】 前記可搬型筐体は顧客が取り忘れた有価
    証券を収納する取り忘れ収納部を備えた請求項5記載の
    有価証券取扱装置。
  7. 【請求項7】 前記本体部は可搬型である請求項1、又
    は4、又は5、又は6記載の有価証券取扱装置。
  8. 【請求項8】 前記本体部は据置型である請求項5、又
    は6記載の有価証券取扱装置。
  9. 【請求項9】 前記可搬型筐体は顧客情報を記憶する記
    憶部を備え、前記本体部の制御手段は顧客情報入力手段
    から入力された情報を可搬型筐体の記憶部に記憶させる
    請求項1、又は4、又は5、又は6記載の有価証券取扱
    装置。
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JPH01113770U (ja) * 1988-01-26 1989-07-31
JPH0233057A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Nec Corp 紙幣自動取扱装置
JPH0437981A (ja) * 1990-06-01 1992-02-07 Laurel Bank Mach Co Ltd 現金取引装置
JP3028129U (ja) * 1996-02-19 1996-08-30 井出工業株式会社 香料入りシート

Patent Citations (4)

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