JPH0695521B2 - バイポ−ラトランジスタの製造方法 - Google Patents

バイポ−ラトランジスタの製造方法

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JPH0695521B2
JPH0695521B2 JP62036344A JP3634487A JPH0695521B2 JP H0695521 B2 JPH0695521 B2 JP H0695521B2 JP 62036344 A JP62036344 A JP 62036344A JP 3634487 A JP3634487 A JP 3634487A JP H0695521 B2 JPH0695521 B2 JP H0695521B2
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達也 出口
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 従来は多結晶珪素(ポリSi)層からのベース、エミッタ
拡散によりウオールドエミッタトランジスタ(Walled E
mitter Transistor)を形成する場合、同一ポリSi層か
らベース、エミッタ拡散を行っていた。この場合は、と
くに高い電流増幅率のトランジスタではコレクタ、エミ
ッタ間のリークが起こることがあった。そこで拡散源の
ポリSi層を2層にしてベース、エミッタ領域を形成する
両不純物をそれぞれ別々の層内にトープし、異種不純物
の存在する位置を明確に離すことによって、上記のリー
クを防止するようにした方法を提起する。
〔産業上の利用分野〕
本発明はバイポーラトランジスタの製造方法、とくに高
速のウオールドエミッタトランジスタの製造方法に関す
る。
半導体デバイスの高速化の要求より、バイポーラトラン
ジスタにおいては活性領域(真性動作領域)以外の面積
を低減することが要求され、そのため、エミッタ領域の
2方、または3方が絶縁層の壁により画定されたウオー
ルドエミッタトランジスタが使用されている。
〔従来の技術〕
第3図は従来例による製造工程を示す断面図である。
図において、半導体基板としてn型珪素(n−Si)基板
1を用い、この上に二酸化珪素(SiO2)層2を被着し、
トランジスタの活性領域を開口する。
気相成長(CVD)法により、開口部を覆ってn−Si基板
1上全面に厚さ1000〜3000ÅのポリSi層3を成長する。
つぎに、ポリSi層3にベース形成用の不純物として硼素
イオン(B+)を注入する。
B+注入のレンジaは深さ方向のイオンの分布の中心であ
る。
つぎに、基板全面にレジストを被着し、活性領域を開口
したレジストパターンの注入マスクを形成して、ポリSi
層3にエミッタ形成用の不純物として砒素イオン(A
s+)を注入する。
As+のレンジはbで表される。
その後レジストを除去し、窒素(N2)中で900℃、30分
のエミッタドライブを行う。
この加熱処理により、ポリSi層3に注入されたイオンは
活性化され、BおよびAsはSi基板1中に拡散してベース
領域1B、エミッタ領域1Eを形成する。
最後に、配線と同時にポリSi層3をパターニングして活
性領域の開口部より大きく残す。
また、製造工程中の特性のモニタを行いたい場合は、ポ
リSi層3のパターニングはエミッタドライブの前で行え
ばよい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の工程において、拡散フロントは弯曲することと、
それぞれのイオンの分布の幅が大きいことから、異種拡
散源の距離(B+のレンジaとAs+のレンジbの差c)を
大きくできないことから、第3図のようにエミッタ−ベ
ース接合がポリSi層3中に形成され、リークの原因とな
る場合があった。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点の解決は,半導体基板上に開口を有する絶縁
膜を形成する工程と, 次いで,該半導体基板上に一導電型多結晶珪素層と他導
電型多結晶珪素層を順次形成する工程と,加熱処理によ
り,該開口より該半導体基板内にこれらの層内の不純物
を拡散して一導電型ベース領域と,該ベース領域より浅
い位置に他導電型エミッタ領域を形成する工程とを含む
バイポーラトランジスタの製造方法により達成される。
〔作用〕
本発明は同一ポリSi層を異種不純物の拡散源とする代わ
りに、それぞれに異種不純物をドープしたポリSi層を2
層用いることにより、それぞれの拡散源の分布幅を狭く
し、異種拡散源間の距離を大きくして、エミッタ−ベー
ス接合を基板内に形成されるように制御してリークの発
生を抑制するものである。
〔実施例〕
第1図(1)〜(3)は本発明による製造工程を示す断
面図である。
第1図(1)において、半導体基板としてn−Si基板1
を用い、この上にSiO2層2を被着し、トランジスタの活
性領域を開口する。
CVD法により、開口部を覆って基板全面に厚さ1000〜200
0ÅのポリSi層3Aを成長する。
つぎに、ポリSi層3Aにベース形成用の不純物としてB+
注入する。
B+の注入条件はエネルギ25KeV、ドーズ量1E14〜5E14cm
-2である。
第1図(2)において、CVD法により、開口部を覆って
基板全面に厚さ1000〜2000ÅのポリSi層3Bを成長する。
つぎに、基板全面にレジストを被着し、活性領域の開口
部より僅かに小さく開口してレジストパターン4を形成
して、これを注入マスクにしてポリSi層3Bにエミッタ形
成用の不純物としてAs+を注入する。
As+の注入条件はエネルギ40KeV、ドーズ量5E15〜5E16cm
-2である。
上記のレジストマスクの開口部を活性領域の開口部より
僅かに小さくしたのは、活性領域の界面でAsがベース領
域に入らないようにするためである。
第1図(3)において、レジストを除去し、N2中で900
℃、30分のエミッタドライブを行う。
この加熱処理により、ポリSi層3A、3Bに注入されたイオ
ンは活性化され、BおよびAsはSi基板1中に拡散してベ
ース領域1B、エミッタ領域1Eを形成する。
最後に、配線と同時にポリSi層3A、3Bをパターニングし
て活性領域の開口部より大きく残す。
また、従来例と同様に製造工程中の特性のモニタを行い
たい場合は、ポリSi層3A、3Bのパターニングはエミッタ
ドライブの前で行えばよい。
以上の工程により、異種拡散源間の距離dを制御性よく
大きく形成することができる。
第2図(1)、(2)は本発明を用いたバイポーラトラ
ンジスタの断面図と平面図である。
図は、3方が絶縁層の壁で囲まれたウオールドエミッタ
トランジスタである。
図において、Si基板11上のトランジスタ形成領域にn+
の埋込層12が形成され、埋込層12を覆って基板全面にコ
レクタ領域となるn−Si層1がエピタキシャル成長され
ている。
この場合、n−Si層1は第1図のn−Si基板に相当す
る。
トランジスタの活性領域を画定するフイールド絶縁層の
SiO2層13の内側に第1図の工程により形成されたベース
領域1Bおよびエミッタ領域1Eと、p+型のベースコンタク
ト領域14が形成されている。
また、n+型の埋込層12はn+型のコレクタコンタクト領域
15により基板表面に引き出されている。
基板表面に被着されたSiO2層2を開口してポリSi層3A、
3Bよりなる各電極が形成されている。
エミッタ領域1E上にエミッタ電極Eが、p+型のベースコ
ンタクト領域14上にベース電極Bが、n+型のコレクタコ
ンタクト領域15上にコレクタ電極Cが形成されている。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように本発明によれば、エミッタ−
ベース接合がポリSi層中に形成されることなく、リーク
の発生を抑制できる。
従って、高速ウオールドエミッタトランジスタを歩留よ
く製造でき、かつその信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(1)〜(3)は本発明による製造工程を示す断
面図、 第2図(1)、(2)は本発明を用いたバイポーラトラ
ンジスタの断面図と平面図、 第3図は従来例による製造工程を示す断面図である。 図において、 1は半導体基板でn−Si基板、またはn−Si層、 1Bはベース領域、 1Eはエミッタ領域、 2はSiO2層、 3、3A、3BはポリSi層、 11はSi基板、 12はn+型の埋込層、 13はフイールド絶縁層のSiO2層、 14はp+型のベースコンタクト領域、 15はn+型のコレクタコンタクト領域 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に開口を有する絶縁膜を形成
    する工程と, 次いで,該半導体基板上に一導電型多結晶珪素層と他導
    電型多結晶珪素層を順次形成する工程と, 加熱処理により,該開口より該半導体基板内にこれらの
    層内の不純物を拡散して一導電型ベース領域と,該ベー
    ス領域より浅い位置に他導電型エミッタ領域を形成する
    工程 とを含むことを特徴とするバイポーラトランジスタの製
    造方法。
JP62036344A 1987-02-19 1987-02-19 バイポ−ラトランジスタの製造方法 Expired - Lifetime JPH0695521B2 (ja)

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JPS63204648A JPS63204648A (ja) 1988-08-24
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KR100505622B1 (ko) * 1999-01-11 2005-08-04 삼성전자주식회사 바이폴라 트랜지스터의 제조방법

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