JPH0695417A - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体及び電子写真装置Info
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- JPH0695417A JPH0695417A JP26792692A JP26792692A JPH0695417A JP H0695417 A JPH0695417 A JP H0695417A JP 26792692 A JP26792692 A JP 26792692A JP 26792692 A JP26792692 A JP 26792692A JP H0695417 A JPH0695417 A JP H0695417A
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- Japan
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- electrophotographic
- resin
- layer
- fine particles
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- Cleaning In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、耐環境性、耐久性に優れ、
ブレードめくれ等が生じない電子写真感光体及び電子写
真装置を提供することにある。 【構成】 本発明は、導電性支持体上に少なくとも感光
層及びフッ素原子含有樹脂微粒子を含有する表面保護層
を有する電子写真感光体と、該感光体の表面を圧接しか
つ該圧接部位にフッ素原子含有樹脂微粒子及びシリコー
ン樹脂微粒子から選ばれる１種または２種を含有した表
面層を有する清掃装置とを備えたことを特徴とする電子
写真装置、並びにそれに用いる電子写真感光体。 【目的】 本発明は、耐環境性及び耐久性に優れ、ブレ
ードめくれ、画像欠陥等が生じない電子写真感光体及び
電子写真装置を可能にした。
ブレードめくれ等が生じない電子写真感光体及び電子写
真装置を提供することにある。 【構成】 本発明は、導電性支持体上に少なくとも感光
層及びフッ素原子含有樹脂微粒子を含有する表面保護層
を有する電子写真感光体と、該感光体の表面を圧接しか
つ該圧接部位にフッ素原子含有樹脂微粒子及びシリコー
ン樹脂微粒子から選ばれる１種または２種を含有した表
面層を有する清掃装置とを備えたことを特徴とする電子
写真装置、並びにそれに用いる電子写真感光体。 【目的】 本発明は、耐環境性及び耐久性に優れ、ブレ
ードめくれ、画像欠陥等が生じない電子写真感光体及び
電子写真装置を可能にした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体及び電子
写真装置に関し、特に表面保護層を有する電子写真感光
体を用い、耐環境性、耐久性に優れた電子写真装置に関
する。
写真装置に関し、特に表面保護層を有する電子写真感光
体を用い、耐環境性、耐久性に優れた電子写真装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】近年電子写真感光体として有機光導電体
からなる感光層を有する有機感光体が広く用いられるよ
うになってきている。従来は低感度、低耐久、Ｏ3 ，Ｎ
ＯX 雰囲気等に対して弱い等の問題があったが、材料の
改良等により上記の欠点が克服されつつある。
からなる感光層を有する有機感光体が広く用いられるよ
うになってきている。従来は低感度、低耐久、Ｏ3 ，Ｎ
ＯX 雰囲気等に対して弱い等の問題があったが、材料の
改良等により上記の欠点が克服されつつある。
【０００３】耐久性を更に増すために感光層の上に表面
保護層を設けることが提案されている。特に保護層の内
部に撥水性、滑り性の高い物質を分散することが提案さ
れている。例えばフッ素原子含有樹脂微粒子を含む表面
保護層を用いることにより表面滑り性が向上するためク
リーニングブレードとの摩擦抵抗が低下し常温での削れ
量は従来より減少する。
保護層を設けることが提案されている。特に保護層の内
部に撥水性、滑り性の高い物質を分散することが提案さ
れている。例えばフッ素原子含有樹脂微粒子を含む表面
保護層を用いることにより表面滑り性が向上するためク
リーニングブレードとの摩擦抵抗が低下し常温での削れ
量は従来より減少する。
【０００４】
【発明が解決しようとしている課題】しかし高温高湿下
では、表面保護層表面の滑り性は常温と比較すると低下
する。そのためクリーニングブレードとの摩擦抵抗が高
くなる傾向がある。又もう一つの事実として詳細な理由
は不明であるが、この環境下で削れ量が減少するという
ことがある。そのためイオン生成物、紙成分等が付着し
易くなり、表面の滑り性は更に悪化してゆく。
では、表面保護層表面の滑り性は常温と比較すると低下
する。そのためクリーニングブレードとの摩擦抵抗が高
くなる傾向がある。又もう一つの事実として詳細な理由
は不明であるが、この環境下で削れ量が減少するという
ことがある。そのためイオン生成物、紙成分等が付着し
易くなり、表面の滑り性は更に悪化してゆく。
【０００５】したがってこの環境下で紙通しを続行して
ゆくと上記の二点の理由によりブレードと感光体表面と
の摩擦抵抗が高くなり、ブレードに異音を生じ、ブレー
ドの飛び等を生じついにはブレードの反転を生じてしま
う確率が高い。
ゆくと上記の二点の理由によりブレードと感光体表面と
の摩擦抵抗が高くなり、ブレードに異音を生じ、ブレー
ドの飛び等を生じついにはブレードの反転を生じてしま
う確率が高い。
【０００６】上記不具合点を解消するために、 １）クリーニングブレード等の清掃装置で更に感光体表
面を圧接する ２）トナーに研磨材を入れる の様に感光体を削りブレードのめくれを解消することが
考えられるが、高温高湿以外の環境でも感光体の削れ量
が増加するため表面保護層を設ける最大のメリットであ
る高耐久性が犠牲となってしまう。
面を圧接する ２）トナーに研磨材を入れる の様に感光体を削りブレードのめくれを解消することが
考えられるが、高温高湿以外の環境でも感光体の削れ量
が増加するため表面保護層を設ける最大のメリットであ
る高耐久性が犠牲となってしまう。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、更に
クリーニングブレード等感光体に圧接される部位に表面
の滑性化を図る手段を塗布することとした。こうするこ
とにより高温高湿下での感光体表面との摩擦抵抗の増加
がおさえられブレードめくれは解消した。又、常温時の
感光体表面とブレードの摩擦抵抗は更に減少するため常
温時の感光体の削れ量は更に減少し、耐久性が増加する
こととなった。
クリーニングブレード等感光体に圧接される部位に表面
の滑性化を図る手段を塗布することとした。こうするこ
とにより高温高湿下での感光体表面との摩擦抵抗の増加
がおさえられブレードめくれは解消した。又、常温時の
感光体表面とブレードの摩擦抵抗は更に減少するため常
温時の感光体の削れ量は更に減少し、耐久性が増加する
こととなった。
【０００８】すなわち、本発明は、導電性支持体上に少
なくとも感光層及びフッ素原子含有樹脂微粒子を含有す
る表面保護層を有する電子写真感光体と、該感光体の表
面を圧接しかつ該圧接部位にフッ素原子含有樹脂微粒子
及びシリコーン樹脂微粒子から選ばれる１種または２種
を含有した表面層を有する清掃装置とを備えたことを特
徴とする電子写真装置である。また、本発明は上記電子
写真装置に用いることを特徴とする電子写真感光体であ
る。
なくとも感光層及びフッ素原子含有樹脂微粒子を含有す
る表面保護層を有する電子写真感光体と、該感光体の表
面を圧接しかつ該圧接部位にフッ素原子含有樹脂微粒子
及びシリコーン樹脂微粒子から選ばれる１種または２種
を含有した表面層を有する清掃装置とを備えたことを特
徴とする電子写真装置である。また、本発明は上記電子
写真装置に用いることを特徴とする電子写真感光体であ
る。
【０００９】この様に本発明は表面保護層にフッ素原子
含有微粒子を分散し、かつクリーニングブレード等感光
体に圧接して表面を清掃する装置の圧接部位に滑性化を
向上させる手段を塗布することにより、両者の摩擦抵抗
を減少させ、それにより耐久性の向上かつ高温高湿下で
のブレードめくれを解消させることとなり、耐環境性、
高耐久の感光体及びそれを具備する電子写真装置を提供
できた。
含有微粒子を分散し、かつクリーニングブレード等感光
体に圧接して表面を清掃する装置の圧接部位に滑性化を
向上させる手段を塗布することにより、両者の摩擦抵抗
を減少させ、それにより耐久性の向上かつ高温高湿下で
のブレードめくれを解消させることとなり、耐環境性、
高耐久の感光体及びそれを具備する電子写真装置を提供
できた。
【００１０】感光体に圧接する部位に塗布する材料とし
ては結着樹脂中に撥水性、滑り性の高い物質を分散した
ものが考えられる。
ては結着樹脂中に撥水性、滑り性の高い物質を分散した
ものが考えられる。
【００１１】撥水性、滑り性の高い材料としてはフッ素
原子含有樹脂微粒子がある。例えばポリテトラフルオロ
エチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ
化ビニリデン、ポリジクロロジフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチ
レン共重合体、及びテトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体からなる群から選ばれた１種または２種以上
から構成されているものである。
原子含有樹脂微粒子がある。例えばポリテトラフルオロ
エチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ
化ビニリデン、ポリジクロロジフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチ
レン共重合体、及びテトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体からなる群から選ばれた１種または２種以上
から構成されているものである。
【００１２】その他としてはＣＦ，Ｃ2 Ｆ、クシ型シリ
コン、 （ R1R2R3 SiO1/2）l （R4 R5 SiO2/2）m （ R6 Si
O3/2）n （ SiO4/2 ）o （ｌ，ｍ，ｎは同時に０ではなくＲ1 〜Ｒ6 のうち少な
くとも１つは炭素数８ケ以下のパーフロロアルキル基）
で示されるシロキサンゲル微粒子が挙げられる。
コン、 （ R1R2R3 SiO1/2）l （R4 R5 SiO2/2）m （ R6 Si
O3/2）n （ SiO4/2 ）o （ｌ，ｍ，ｎは同時に０ではなくＲ1 〜Ｒ6 のうち少な
くとも１つは炭素数８ケ以下のパーフロロアルキル基）
で示されるシロキサンゲル微粒子が挙げられる。
【００１３】撥水性、滑り性の高い物質を分散させる結
着樹脂としてはポリエステル、ポリウレタン、ポリアリ
レート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエ
ン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、
ポリイミド、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アル
キッド樹脂、ポリアミド−イミド、ナイロン、ポリサル
フォン、ポリアリルエーテル、ポリアセタール、ブチラ
ール樹脂などが挙げられる。
着樹脂としてはポリエステル、ポリウレタン、ポリアリ
レート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエ
ン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、
ポリイミド、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アル
キッド樹脂、ポリアミド−イミド、ナイロン、ポリサル
フォン、ポリアリルエーテル、ポリアセタール、ブチラ
ール樹脂などが挙げられる。
【００１４】清掃手段としてはクリーニングブレードが
まず考えられるがその他としては、ローラー等が考えら
れる。ブレードローラー等は表面に塗布することが考え
られる。
まず考えられるがその他としては、ローラー等が考えら
れる。ブレードローラー等は表面に塗布することが考え
られる。
【００１５】本発明の電子写真感光体の感光層は少なく
とも電荷発生材料及び電荷輸送材料を含有する。電荷発
生材料の例としてはフタロシアニン顔料、多環キノン顔
料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、ペリレ
ン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、アズレニウ
ム塩染料、スクワリウム染料、シアニン染料、ピリリウ
ム染料、チオピリリウム染料、キサンテン色素、キノン
イミン色素、トリフェニルメタン色素、スチリル色素等
があげられる。
とも電荷発生材料及び電荷輸送材料を含有する。電荷発
生材料の例としてはフタロシアニン顔料、多環キノン顔
料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、ペリレ
ン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、アズレニウ
ム塩染料、スクワリウム染料、シアニン染料、ピリリウ
ム染料、チオピリリウム染料、キサンテン色素、キノン
イミン色素、トリフェニルメタン色素、スチリル色素等
があげられる。
【００１６】電荷輸送材料の例としてはピレン化合物、
Ｎ−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化合物、
Ｎ，Ｎ−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルアミン
化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニルメタ
ン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、スチル
ベン化合物、ポリニトロ化合物、ポリシアノ化合物、さ
らに、これらの化合物をポリマー上に固定したペンダン
トポリマーなどが挙げられる。
Ｎ−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化合物、
Ｎ，Ｎ−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルアミン
化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニルメタ
ン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、スチル
ベン化合物、ポリニトロ化合物、ポリシアノ化合物、さ
らに、これらの化合物をポリマー上に固定したペンダン
トポリマーなどが挙げられる。
【００１７】前記の電荷発生材料、電荷輸送材料など
を、それぞれ成膜性を有する結着樹脂バインダー中に分
散、含有させて感光層などを形成する場合が多い。その
様な結着樹脂バインダーとしてはポリエステル、ポリウ
レタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリプロピレン、ポリイミド、フェノール樹脂、アクリ
ル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、
アリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド−イミド、ナ
イロン、ポリサルフォン、ポリアリルエーテル、ポリア
セタール、ブチラール樹脂などが挙げられる。
を、それぞれ成膜性を有する結着樹脂バインダー中に分
散、含有させて感光層などを形成する場合が多い。その
様な結着樹脂バインダーとしてはポリエステル、ポリウ
レタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリプロピレン、ポリイミド、フェノール樹脂、アクリ
ル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、
アリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド−イミド、ナ
イロン、ポリサルフォン、ポリアリルエーテル、ポリア
セタール、ブチラール樹脂などが挙げられる。
【００１８】次に、本発明の電子写真感光体の層構成を
述べる。導電性支持体は、鉄、銅、金、銀、アルミニウ
ム、亜鉛、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、
インジウムなどの金属や合金、あるいは前記金属の酸化
物、カーボン、導電性ポリマーなどが使用可能である。
形状は円筒状、円柱状などのドラム形状とベルト状、シ
ート状のものとがある。前記導電性材料はそのまま成形
加工される場合、塗料として用いられる場合、蒸着され
る場合や、エッチング、プラズマ処理により加工される
場合もある。塗料の場合には、支持体として前記の金属
や合金はもちろん、紙、プラステックなども用いられ
る。
述べる。導電性支持体は、鉄、銅、金、銀、アルミニウ
ム、亜鉛、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、
インジウムなどの金属や合金、あるいは前記金属の酸化
物、カーボン、導電性ポリマーなどが使用可能である。
形状は円筒状、円柱状などのドラム形状とベルト状、シ
ート状のものとがある。前記導電性材料はそのまま成形
加工される場合、塗料として用いられる場合、蒸着され
る場合や、エッチング、プラズマ処理により加工される
場合もある。塗料の場合には、支持体として前記の金属
や合金はもちろん、紙、プラステックなども用いられ
る。
【００１９】本発明の感光体における感光層は、単層構
成であっても、積層構成であってもよい。厚さは１０〜
３５μｍ、好ましくは１５〜３０μｍである。
成であっても、積層構成であってもよい。厚さは１０〜
３５μｍ、好ましくは１５〜３０μｍである。
【００２０】積層構成の場合には少なくとも電荷発生層
と電荷輸送層により構成されるが、導電性支持体側に電
荷発生層が設けられる場合と、電荷輸送層が設けられる
場合とでは帯電極性、使用するトナー極性などが異な
る。電荷発生層の膜厚としては０．００１μｍ〜６μｍ
が可能であり、より好ましくは０．０１μｍ〜２μｍで
ある。電荷発生層に含有される電荷発生材料の含有率
は、１０〜１００重量％であることが可能であり、より
好ましくは、５０〜１００重量％である。電荷輸送層の
厚さは、前記感光層の膜厚から前記電荷発生層の膜厚を
差し引いたものである。電荷輸送層中に含まれる電荷輸
送材料の含有量は、２０〜８０重量％であるが、より好
ましくは３０〜７０重量％である。
と電荷輸送層により構成されるが、導電性支持体側に電
荷発生層が設けられる場合と、電荷輸送層が設けられる
場合とでは帯電極性、使用するトナー極性などが異な
る。電荷発生層の膜厚としては０．００１μｍ〜６μｍ
が可能であり、より好ましくは０．０１μｍ〜２μｍで
ある。電荷発生層に含有される電荷発生材料の含有率
は、１０〜１００重量％であることが可能であり、より
好ましくは、５０〜１００重量％である。電荷輸送層の
厚さは、前記感光層の膜厚から前記電荷発生層の膜厚を
差し引いたものである。電荷輸送層中に含まれる電荷輸
送材料の含有量は、２０〜８０重量％であるが、より好
ましくは３０〜７０重量％である。
【００２１】また、導電性支持体と感光層との間に下引
層を設けても良い。下引層は、界面での電荷注入制御や
接着層として機能する。下引層は、主に結着樹脂から成
るが、前記金属や合金、またはそれらの酸化物、塩類、
界面活性剤などを含んでいてもよい。下引層を形成する
結着樹脂の具体例としてはポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リブタジエン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリプ
ロピレン、ポリイミド、フェノール樹脂、アクリル樹
脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリ
ル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド−イミド、ナイロ
ン、ポリサルフォン、ポリアリルエーテル、ポリアセタ
ール、ブチラール樹脂などが挙げられる。下引層の膜厚
は０．０５μｍ〜７μｍであるが、より好ましくは０．
１μｍ〜２μｍである。
層を設けても良い。下引層は、界面での電荷注入制御や
接着層として機能する。下引層は、主に結着樹脂から成
るが、前記金属や合金、またはそれらの酸化物、塩類、
界面活性剤などを含んでいてもよい。下引層を形成する
結着樹脂の具体例としてはポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リブタジエン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリプ
ロピレン、ポリイミド、フェノール樹脂、アクリル樹
脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリ
ル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド−イミド、ナイロ
ン、ポリサルフォン、ポリアリルエーテル、ポリアセタ
ール、ブチラール樹脂などが挙げられる。下引層の膜厚
は０．０５μｍ〜７μｍであるが、より好ましくは０．
１μｍ〜２μｍである。
【００２２】保護層は必ず感光層の上に設けられる。保
護層は主に樹脂よりなり、その例としてはポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリイミド、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユ
リア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド−
イミド、ナイロン、ポリサルフォン、ポリアリルエーテ
ル、ポリアセタール、ブチラール樹脂などが挙げられ
る。保護層の膜厚は０．０５〜１５μｍの範囲であり、
好ましくは１〜１０μｍの範囲である。
護層は主に樹脂よりなり、その例としてはポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリイミド、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユ
リア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド−
イミド、ナイロン、ポリサルフォン、ポリアリルエーテ
ル、ポリアセタール、ブチラール樹脂などが挙げられ
る。保護層の膜厚は０．０５〜１５μｍの範囲であり、
好ましくは１〜１０μｍの範囲である。
【００２３】又保護層には電荷輸送性を保持させるため
に電荷輸送材料を添加してもよい。
に電荷輸送材料を添加してもよい。
【００２４】電荷輸送材料の具体例としては、ピレン化
合物、Ｎ−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化
合物、Ｎ，Ｎ−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニル
アミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニ
ルメタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、
スチルベン化合物、ポリニトロ化合物、ポリシアノ化合
物、さらに、これらの化合物をポリマー上に固定したペ
ンダントポリマーなどが挙げられる。
合物、Ｎ−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化
合物、Ｎ，Ｎ−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニル
アミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニ
ルメタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、
スチルベン化合物、ポリニトロ化合物、ポリシアノ化合
物、さらに、これらの化合物をポリマー上に固定したペ
ンダントポリマーなどが挙げられる。
【００２５】フッ素原子含有樹脂微粒子としては、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチ
レン、ポリフッ化ビニリデン、ポリジクロロジフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体、及びテトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体からなる群から選ばれた１種
または２種以上から構成されているものである。
テトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチ
レン、ポリフッ化ビニリデン、ポリジクロロジフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体、及びテトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体からなる群から選ばれた１種
または２種以上から構成されているものである。
【００２６】フッ素原子含有樹脂微粒子の含有量は、表
面層全重量に対し、５〜７０重量％であることが好まし
い。
面層全重量に対し、５〜７０重量％であることが好まし
い。
【００２７】本発明の電子写真感光体の製造方法として
蒸着、塗布などの方法が用いられる。塗布による方法
は、薄膜から厚膜まで広い範囲で、しかもさまざまな組
成の膜が形成可能である。具体的には、バーコーター、
ナイフコーター、浸漬塗布、スプレー塗布、ビーム塗
布、静電塗布、ロールコーター、アトライター、粉体塗
布などの手段で塗布される。
蒸着、塗布などの方法が用いられる。塗布による方法
は、薄膜から厚膜まで広い範囲で、しかもさまざまな組
成の膜が形成可能である。具体的には、バーコーター、
ナイフコーター、浸漬塗布、スプレー塗布、ビーム塗
布、静電塗布、ロールコーター、アトライター、粉体塗
布などの手段で塗布される。
【００２８】保護層を塗布する際に用いられる塗料は、
結着樹脂および溶剤中に、前記フッ素原子含有樹脂微粒
子を分散させることにより得られる。分散の方法として
は、ボールミル、超音波、ペイントシェーカー、レッド
デビル、サンドミルなどの方法が用いられる。導電性微
粉や顔料、電荷発生材料が顔料の場合も同様の分散方法
を用いることができる。
結着樹脂および溶剤中に、前記フッ素原子含有樹脂微粒
子を分散させることにより得られる。分散の方法として
は、ボールミル、超音波、ペイントシェーカー、レッド
デビル、サンドミルなどの方法が用いられる。導電性微
粉や顔料、電荷発生材料が顔料の場合も同様の分散方法
を用いることができる。
【００２９】
実施例１ ナイロン（Ｍ−４０００：東レ製）１０重量部、メタノ
ール１００重量部及びイソプロパノール９０重量部を混
合、溶解した後、外径８０ｍｍ，肉厚１．５ｍｍ、長さ
３６３ｍｍのアルミニウム製シリンダー上に浸漬塗布
し、９０℃で２０分間乾燥して、２．０μｍの下引層を
得た。
ール１００重量部及びイソプロパノール９０重量部を混
合、溶解した後、外径８０ｍｍ，肉厚１．５ｍｍ、長さ
３６３ｍｍのアルミニウム製シリンダー上に浸漬塗布
し、９０℃で２０分間乾燥して、２．０μｍの下引層を
得た。
【００３０】次に構造式
【００３１】
【化１】 のトリスアゾ顔料１０部、ポリカーボネート樹脂（ビス
フェノールＡ型、Ｍｎ２００００）５重量部及びシクロ
ヘキサノン６００重量部をサンドミルにて分散して電荷
発生層用塗料を得た。この塗料を下引層上に浸漬塗布
し、１２０℃で２０分間乾燥して０．１５μｍの電荷発
生層を得た。
フェノールＡ型、Ｍｎ２００００）５重量部及びシクロ
ヘキサノン６００重量部をサンドミルにて分散して電荷
発生層用塗料を得た。この塗料を下引層上に浸漬塗布
し、１２０℃で２０分間乾燥して０．１５μｍの電荷発
生層を得た。
【００３２】次に構造式
【００３３】
【化２】 の電荷輸送材料５０重量部、ポリカーボネート（ビスフ
ェノールＺ型、Ｍｎ：２５０００）５０重量部及びモノ
クロロベンゼン８００重量部をボールミルにて分散し、
電荷輸送層用塗料を得た。この塗料を電荷発生層上に浸
漬塗布し１３０℃で８０分間乾燥して２２μｍの電荷輸
送層を形成した。
ェノールＺ型、Ｍｎ：２５０００）５０重量部及びモノ
クロロベンゼン８００重量部をボールミルにて分散し、
電荷輸送層用塗料を得た。この塗料を電荷発生層上に浸
漬塗布し１３０℃で８０分間乾燥して２２μｍの電荷輸
送層を形成した。
【００３４】次いでポリテトラフルオロエチレン微粒子
（ルブロンＬ−５：ダイキン工業（株）製）２重量部、
ポリカーボネート樹脂（ビスフェノールＺ型：Ｍｎ２５
０００）５．５重量部及び上記構造式（１）の電荷輸送
材料３重量部及びジクロロメタン５００重量部をサンド
ミルで分散して保護層用塗料を得た。この塗料を電荷輸
送層上に浸漬塗布し、１１０℃にて５０分間乾燥し３．
５μｍの表面保護層を形成した。
（ルブロンＬ−５：ダイキン工業（株）製）２重量部、
ポリカーボネート樹脂（ビスフェノールＺ型：Ｍｎ２５
０００）５．５重量部及び上記構造式（１）の電荷輸送
材料３重量部及びジクロロメタン５００重量部をサンド
ミルで分散して保護層用塗料を得た。この塗料を電荷輸
送層上に浸漬塗布し、１１０℃にて５０分間乾燥し３．
５μｍの表面保護層を形成した。
【００３５】上記の様に作成したドラムを図１のカラー
複写機に搭載した。図１において８のドラムクリーナー
部に、ウレタン製クリーニングブレード表面にナイロン
樹脂中にフッ化カーボンを２０重量％分散塗布したもの
を装着した。
複写機に搭載した。図１において８のドラムクリーナー
部に、ウレタン製クリーニングブレード表面にナイロン
樹脂中にフッ化カーボンを２０重量％分散塗布したもの
を装着した。
【００３６】実施例２ 実施例１において表面保護層の組成をポリクロロトリフ
ルオロエチレン微粒子５重量部、ポリカーボネート樹脂
（ビスフェノールＺ型：Ｍｎ２５０００）２重量部、５
−［４−（ジ−ｐ−トリアミノベンジリデン）］−５Ｈ
−ジベンゾ［ａｄ］シクロペンタン２重量部とした。
ルオロエチレン微粒子５重量部、ポリカーボネート樹脂
（ビスフェノールＺ型：Ｍｎ２５０００）２重量部、５
−［４−（ジ−ｐ−トリアミノベンジリデン）］−５Ｈ
−ジベンゾ［ａｄ］シクロペンタン２重量部とした。
【００３７】実施例３ 実施例２においてフッ素含有樹脂微粒子をポリフッ化ビ
ニリデンとし、３．５重量部添加した。
ニリデンとし、３．５重量部添加した。
【００３８】実施例４ 実施例１においてクリーニングブレード上の撥水性、滑
性化成分としてポリジクロロジフルオロエチレンを３０
重量％分散したものを塗布した。
性化成分としてポリジクロロジフルオロエチレンを３０
重量％分散したものを塗布した。
【００３９】実施例５ 実施例１においてクリーニングブレードに用いる結着樹
脂をナイロン樹脂の代りにポリイミドとした。
脂をナイロン樹脂の代りにポリイミドとした。
【００４０】比較例１ 実施例１において感光体を表面保護層のないものとし、
かつブレードもポリウレタンブレードとした。
かつブレードもポリウレタンブレードとした。
【００４１】比較例２ 比較例１において感光体を実施例１と同様とした。
【００４２】実施例１〜５及び比較例１，２において、
図１のカラー複写機にて紙通しをおこなった。常温常湿
下での膜の削れ量は以下の通りであった。
図１のカラー複写機にて紙通しをおこなった。常温常湿
下での膜の削れ量は以下の通りであった。
【００４３】 実施例１〜５ 比較例１ 比較例２ 削れ量（μｍ／１万枚） １．２〜１．６ ６．３ ２．１ 実施例１〜５に関しては非常に削れ量が少なく耐久性に
富んでいる。
富んでいる。
【００４４】次いで実施例１〜５及び比較例１，２にお
いて高温多湿下で紙通しをおこなった。
いて高温多湿下で紙通しをおこなった。
【００４５】
【表１】 それぞれ２万枚の耐久を試みたが比較例１ではブレード
めくれが頻繁に生じ１．８万枚で断念せざるをえなかっ
た。比較例２では１．７万枚頃よりブレードめくれが発
生した。
めくれが頻繁に生じ１．８万枚で断念せざるをえなかっ
た。比較例２では１．７万枚頃よりブレードめくれが発
生した。
【００４６】実施例１〜５においては画像、ブレードめ
くれ等の問題を生じることなく２万枚耐久終了まで鮮明
な画像がえられた。
くれ等の問題を生じることなく２万枚耐久終了まで鮮明
な画像がえられた。
【００４７】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば表面保護層に
フッ素原子含有樹脂微粒子を含有する有機感光体及びそ
れを具備する電子写真装置の感光体表面の清掃装置にお
いて前記表面を圧接清掃する部位に表面滑性化を図る手
段を塗布することにより耐環境性、耐久性に優れた電子
写真装置を提供できる。
フッ素原子含有樹脂微粒子を含有する有機感光体及びそ
れを具備する電子写真装置の感光体表面の清掃装置にお
いて前記表面を圧接清掃する部位に表面滑性化を図る手
段を塗布することにより耐環境性、耐久性に優れた電子
写真装置を提供できる。
【図１】本発明の電子写真装置の一例を示す概略図であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雨宮 昇司 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 一成 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山上 雅昭 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 導電性支持体上に少なくとも感光層及び
フッ素原子含有樹脂微粒子を含有する表面保護層を有す
る電子写真感光体と、該感光体の表面を圧接しかつ該圧
接部位にフッ素原子含有樹脂微粒子及びシリコーン樹脂
微粒子から選ばれる１種または２種を含有した表面層を
有する清掃装置とを備えたことを特徴とする電子写真装
置。 - 【請求項２】 フッ素原子含有樹脂微粒子の含有量が、
表面層全重量に対し５〜７０重量％である請求項１記載
の電子写真装置。 - 【請求項３】 表面層が電荷輸送材料を含有する請求項
１記載の電子写真装置。 - 【請求項４】 請求項１ないし３記載の電子写真装置に
用いることを特徴とする電子写真感光体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26792692A JP3327590B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26792692A JP3327590B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 電子写真装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0695417A true JPH0695417A (ja) | 1994-04-08 |
| JP3327590B2 JP3327590B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=17451536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26792692A Expired - Fee Related JP3327590B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 電子写真装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3327590B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006276272A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP26792692A patent/JP3327590B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006276272A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3327590B2 (ja) | 2002-09-24 |
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