JPH0695278B2 - 表示情報処理装置 - Google Patents

表示情報処理装置

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JPH0695278B2
JPH0695278B2 JP59152327A JP15232784A JPH0695278B2 JP H0695278 B2 JPH0695278 B2 JP H0695278B2 JP 59152327 A JP59152327 A JP 59152327A JP 15232784 A JP15232784 A JP 15232784A JP H0695278 B2 JPH0695278 B2 JP H0695278B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、図形,写真画像,文字等の情報を含む2次元
あるいはそれ以上の次元の情報を処理する情報処理に関
し、特にその情報を可視情報として表示し、オペレータ
からの指示に応じて表示情報を処理する表示情報処理に
関する。
従来の技術 図形等の2次元情報を編集する場合、その情報を通常は
ブラウン管表示装置(CRT)に表示し、オペレータから
の指示に応じて表示情報のデータ処理を行なう。2次元
情報を処理する場合、メモリ上の2次元の処理領域を特
定する必要がある。その場合、オペレータが処理を希望
する可視2次元領域とその領域の各々の画素に対応する
処理データのメモリアドレスとを一致させるために、方
形すなわち2次元の窓を表示して、装置の内部ではその
窓の座標でメモリ領域を特定するのが好ましい。
この種の処理を行なう場合、従来より、表示面上に4つ
の線分で方形パターンを表示し、これを窓(通常、これ
をブロックカーソルと呼ぶ)にしている。この種の窓を
表示設定する場合、一般に、カーソルによって窓の左上
の座標を決定し、その後でカーソルの位置を窓の右下の
座標に設定してそれらの座標に窓を表示し、またサイズ
調整モードでは、カーソルが動く度に窓の右下座標を更
新することにより、窓のサイズを任意に設定できるよう
にしている。
従来の装置においても、上記のように2次元の窓を表示
して、窓の位置とサイズとを任意に設定することができ
る。しかしながら、従来の装置では窓と表示データとの
位置決めが比較的難しく、特に1画面に表示されるデー
タよりも大きな表示情報が存在して、編集を行なうため
に表示画面のスクロールを要する場合などは、窓の設定
操作が非常に煩わしい。
発明の目的 本発明は、表示データの2次元領域の編集操作を簡単に
することを第1の目的とし、窓領域とそれ以外の領域と
を正確に区別しうる表示情報処理装置を提供することを
第2の目的とする。
発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の表示情報処理装置
は、2次元情報を表示する面表示手段(CRTU);前記面
表示手段の各々の表示画素の状態と1対1に対応するメ
モリを備える表示メモリ手段(RAM2);前記表示メモリ
手段のメモリの内容を読んで前記面表示手段に与える信
号を生成する表示信号生成手段(DSPU);動作指示スイ
ッチ手段(KEY);転送データ領域の第1軸方向のアド
レス更新量に応じた値を計数する第1のカウンタと転送
データ領域の第2軸方向のアドレス更新量に応じた値を
計数する第2のカウンタとを備え、転送元から読み出し
たデータに所定の論理処理を施した後でそのデータを転
送先に送る2次元処理DMA手段(DMAP);および前記2
次元処理DMA手段を制御して前記表示メモリ手段のデー
タを処理するとともに、前記面表示手段上の指定された
位置に指定された大きさの2次元領域をそれ以外の領域
と区別する窓(BC1,BC2,BC3)を、前記2次元処理DMA手
段の論理処理によって表示する窓表示制御手段(第6a図
及び第6b図の処理)と、前記動作指示スイッチ手段から
の指示に応じて、少なくとも第1モード,第2モード及
び第3モードを識別するモード識別手段(第6f図のF8の
状態識別処理)と、該モード識別手段が第1モードを識
別した時に、前記窓の表示を消去した後で、該窓の位置
情報を更新して、再び窓を表示する、第1モード制御手
段(第6g図の処理)と、前記モード識別手段が第2モー
ドを識別した時に、前記窓の表示を消去した後で、該窓
の領域に対応する前記表示メモリ手段上のデータを指定
された別の位置に移動するとともにその移動量に応じて
前記窓の位置情報を更新し、再び窓を表示する、第2モ
ード制御手段(第6h図の処理)と、前記モード識別手段
が第3モードを識別した時に、前記窓の表示を消去した
後で、表示領域全体に対応する前記表示メモリ手段上の
データを指定された別の位置に移動し、再び窓を表示す
る、第3モード制御手段(第6i図の処理)とを含む、電
子制御手段(MPU);を備える。
なお上記括弧内に示した記述及び記号は、後述する実施
例中の対応する要素のを参考までに示したものである
が、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要素のみ
に限定されるものではない。
本発明によれば、動作指示スイッチ手段を操作して第1
モードを指定すれば、表示画面上で窓だけを移動するこ
とができ、第2モードを指定すれば、窓領域のデータを
別の位置に移動すると同時に移動先の位置に窓を動かす
ことができ、第3モードを指定すれば、窓の位置を変え
ることなく表示画面のデータを移動(スクロール)させ
ることができる。また、これらの移動に伴なう窓の消去
及び再表示が、第1,第2及び第3モード制御手段によっ
て自動的に実施される。従って、オペレータは非常に単
純な操作で、窓だけの移動,窓とその領域のデータの移
動,及び窓の位置を固定した状態での表示画面のスクロ
ールを実施しうる。
ところで、従来のように4本の線分を組み合わせて方形
パターンすなわち窓を表示する場合、線分の位置では窓
とそれ以外の領域との区別ができない。つまり、この種
の窓では表示パターン上に窓の線を重ねて表示している
ので、窓の線の位置では表示パターンが見えないし、窓
の線の位置が窓領域に対応するのかそれとも窓以外の領
域に対応するのかは、実際に処理を実行するか、あるい
は装置毎の使用説明書を参照しなければ判断できない。
そこで、本発明の好ましい態様においては、窓は、その
2次元領域の各々の画素データについて、少なくとも1
ビット、窓を表示する前のデータを反転したデータを書
き込むことによって表現する。これによれば、例えば白
黒の表示画像の場合であれば、窓領域では各画素の白と
黒とが入れ換わるので、画素構成が複雑な表示データで
あっても、1画素の誤差もなく確実に窓領域と窓以外の
領域とを区別しうる。しかも、表示データは反転される
だけであるので、それを再度反転すれば元のデータが得
られ、データの消失が生じないから、特別な表示データ
退避用メモリを用意する必要がない。
しかし、この種の窓を表示するためには単に窓を表示あ
るいは消去するだけでも、指定された2次元領域の全て
の表示メモリデータについて処理を行なう必要があるの
で、処理量が膨大になる。この種の処理を通常のマイク
ロプロセッサ等で行なうと、非常に時間がかかる。そこ
で、本発明においては、転送元から読み出したデータに
所定の論理処理(窓表示の場合には反転処理)を施して
その処理後データを転送先に書き込む特殊なDMA(ダイ
レクト・メモリ・アクセス)制御装置を用いて上記窓表
示を実現する。つまり、通常のDMA制御装置では単純な
データ転送のみしか行なえないので上記の窓表示のよう
に単純な処理の繰り返しであっても、その途中でデータ
の加工が伴なうとDMA処理ができないが、データの転送
中に論理加工処理を行なうDMA制御装置であれば、この
種の処理が可能である。
また本発明においては、予め設定した処理領域の第1次
元の大きさと第2次元の大きさとに応じて自動的に2次
元アドレス情報を生成する2次元処理DMA制御装置を用
いる。これによって、窓表示のみでなく、窓領域のデー
タの任意位置への移動,スクロール等の処理も、処理の
途中で中央処理装置(CPU)を介在させることなく、高
速で行なうことができる。
実施例 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図に、後述する表示情報処理装置に用いるDMA制御
装置の構成を示す。概略でいうと、このDMA制御装置
は、2次元の領域のデータ転送を行なうのと、データ転
送の途中でデータに処理を加えることが可能な点が特に
通常のDMA制御装置と異なっている。
第1図を参照して説明する。このDMA制御装置には、外
部の装置と接続するために、8本のデータライン,20本
のアドレスライン,数本のDMA要求信号ラインDREQ(DMA
リクエスト),数本のDMA応答信号ラインDACK(DMAアク
ノリッジ),中央処理装置に対するホールド要求信号ラ
インHRQ(ホールドリクエスト),中央処理装置からの
ホールド確認信号ラインHLDA(ホールドアクノリッ
ジ),リセット信号ラインRESET,クロック信号ラインCL
K,処理終了信号ラインEOP(エンドオブプロセス)等の
信号ラインが備わっている。
このDMA制御装置が実際にシステムに組み込まれる場
合、上記の各信号ラインが、システムのバスラインに接
続される。
このDMA制御装置に動作モード,制御パラメータ等を設
定する場合、DMA制御装置は、入出力バッファBF2を介し
て、データラインから各種情報を取り入れる。その場合
にデータが何を意味するのかは、その時アドレスライン
に入力される情報によって、コマンドコントロール回路
CMCが判別する。
動作モード等を指定するコマンドデータは、コマンドレ
ジスタRCMに保持される。この例では、DMA制御装置の動
作モードは、データ移動モード/データ固定モード,演
算モード/非演算モード等がある。データ移動モードと
いうのは、第1のアドレス領域から入力したデータを第
2のアドレス領域に移動(転送)するモードであり、デ
ータ固定モードというのは、第1のアドレス領域から入
力したデータを第1のアドレス領域に転送(アドレスは
変化なし)するモードである。データ移動モードにおい
ては、第1のアドレスから入力したデータと第2のアド
レスから入力したデータとで演算を行なってその結果を
出力することができる。演算モードは入力したデータに
対して予め設定された演算処理を行なってその結果を転
送先に出力するモードである。
演算モードにおいては、どのような演算を行なうのかを
指定する。この例では、演算モードとして、ビット毎の
反転,第1のデータと第2のデータとの論理和,第1の
データと第2のデータとの論理積,第1のデータと第2
のデータとの排他的論理和,消去(零の書込み),回転
(ビットシフト)等が備わっている。
実際にデータ転送を行なう場合、動作モードの他に、各
種パラメータを設定する。この例ではそのパラメータと
して、転送元スタートアドレス,転送先スタートアドレ
ス,X座標の長さ(バイト数),Y座標の長さ(ライン数、
但し回転の場合は8の整数倍),及び出力装置(表示装
置)の構成によって定まる1ラインあたりのメモリ量
(バイト数)の5つがある。これらのパラメータは、そ
れぞれ転送元スタートアドレスレジスタRSA,転送先スタ
ートアドレスレジスタRDA,バイト数設定値レジスタRXB,
ライン数設定値レジスタRYL,及びラインバイト設定値レ
ジスタRXMに格納される。
データ転送を行なう場合のアドレス情報は、4つのカウ
ンタSS,SI,DSおよびDIから出力される。カウンタSIおよ
びDIは16ビットカウンタであり、SSおよびDSは4ビット
カウンタである。1つのアドレス情報(20ビット)は、
1つのインデックスアドレスカウンタSI又はDIと、1つ
のセグメントアドレスカウンタSS又はDSによって生成さ
れる。インデックスアドレスカウンタSI及びDIは転送を
行なう毎にインクリメントもしくはデクリメントされ、
それがオーバフロー又はアンダーフローしてキャリーが
出力されると、セグメントアドレスカウンタSS又はDSが
インクリメントもしくはデクリメントされる。
XカウンタCNXおよびYカウンタCNYは、それぞれ転送を
行なう2次元領域のX座標およびY座標の更新回数を計
数する。
このDMA制御装置全体の処理タイミングは、タイミング
&コントロール回路TMCが制御する。
次に、第1図に示すDMA制御装置の処理動作の概略を、
第2a図,第2b図および第2c図を参照しながら説明する。
まず最初に、動作モード,コマンド,各種パラメータ等
を設定する。ここで、データ移動モード、すなわち互い
に異なるアドレスの間でデータ転送を行なうモードに設
定されると、続いて領域の重複の有無をチェックする。
つまり、データ転送を行なうアドレス順は、一般に小さ
いアドレスから大きなアドレスに向かって更新してもよ
いしその逆に向かって更新してもよいが、転送元のメモ
リ領域と転送先のメモリ領域との間に重複する部分が存
在する場合、その更新方向によっては、転送先に設定さ
れた後で転送元の設定されるメモリ領域が生じ、その場
合、一度更新されたデータの内容が再び転送されるの
で、そのデータが転送されたメモリの内容は異常にな
る。
そこで、転送メモリ領域間に重複がある場合、重複の方
向を判別しその結果に応じてフラグFX及びFYをセットす
る。第1次元(X軸方向)において転送元のアドレスよ
りも転送先のアドレスが大きい場合、つまり、表示面に
おいて転送元領域よりも転送先領域が右側に存在する場
合、フラグFXを“1"にセットし、そうでなければフラグ
FXに“0"をセットする。また第2次元(Y軸方向)にお
いて転送元のアドレスよりも転送先のアドレスが大きい
場合、つまり、表示面において転送元領域よりも転送先
領域が下側に存在する場合、フラグFYを“1"にセット
し、そうでなければフラグFYに“0"をセットする。な
お、領域の重複がない場合にはフラグFXおよびFYは共に
“0"にセットされる。
フラグFX及びFYが共に“0"の場合、転送元セグメントア
ドレスカウンタSSと転送元インデックスアドレスカウン
タSIに、転送元スタートアドレスレジスタRSAの内容を
プリセットし、転送先セグメントアドレスカウンタDSと
転送先インデックスアドレスカウンタDIに、転送先スタ
ートアドレスレジスタRDAの内容(表示面では領域の左
上端座標)をプリセットする。同様に、フラグFXが“1"
でFYが“0"の場合には、SS+SIに、転送元スタートアド
レスレジスタRSAの内容にバイト数設定値レジスタ(RXB
−1)の内容を加算した結果をプリセットし、DS+DI
に、転送先スタートアドレスレジスタRDAの内容にバイ
ト数設定値レジスタ(RXB−1)の内容を加算した結果
(表示面では領域の右上端座標)をプリセットする。フ
ラグFXが“0"でFYが“1"の場合には、SS+SIに、ライン
バイト設定値レジスタRXMの内容とライン数設定値レジ
スタ(RYL−1)の内容を乗算した結果と転送元スター
トアドレスレジスタRSAの内容とを加算した結果(表示
面では領域の左下端座標)をプリセットし、DS+DIに、
ラインバイト設定値レジスタRXMの内容とライン数設定
値レジスタ(RYL−1)の内容を乗算した結果と転送先
スタートアドレスレジスタRDAの内容とを加算した結果
をプリセットする。それ以外、つまりフラグFX及びFYが
共に“1"の場合、SS+SIに、ラインバイト設定値レジス
タRXMの内容とライン数設定値レジスタ(RYL−1)の内
容とを乗算した結果,バイト数設定値レジスタ(RXB−
1)の内容,および転送元スタートアドレスレジスタRS
Aの内容を加算した結果をプリセットし、DS+DIに、ラ
インバイト設定値レジスタRXMの内容とライン数設定値
レジスタ(RYL−1)の内容とを乗算した結果,バイト
数設定値レジスタ(RXB−1)の内容,および転送先ス
タートアドレスレジスタRDAの内容を加算した結果をプ
リセットする。
DMA転送の要求が(例えば中央処理装置CPUから)ある
と、次の処理に進む。但し、予めそのチャンネルがマス
クされている場合には、その要求のみを記憶する。マス
クが解除されていれば、DMAアクノリッジ信号DACKを転
送を要求した装置に出力し、続いてホールドリクエスト
信号HRQを中央処理装置に出力する。中央処理装置は、
ホールドリクエストHRQを受けると、現在実行中の処理
を終了した後、システムバスを開放し、ホールドアクノ
リッジ信号HLDAを、DMA制御装置に出力する。この後
は、DMA制御装置がシステムバスを制御して所定のデー
タ転送を行なう。
まず、カウンタCNXにバイト数設定値レジスタRXBの内容
をプリセットし、カウンタCNYにライン数設定値レジス
タRYLの内容をプリセットする。
転送元セグメントアドレスカウンタSSと転送元インデッ
クスアドレスカウンタSIとの内容で生成されるアドレス
情報をマルチプレクサ&出力バッファBF1を介して、シ
ステムバスのアドレスラインに出力し、同時にメモリ読
み出しストローブ信号(図示せず)を出力して、転送元
メモリの内容を読み出す。ここでデータライン上に現わ
れるデータは、入/出力バッファBF2を介してDMA制御装
置内に取り込み、論理演算ユニットALUでラッチする。
アドレスが1つ、すなわち転送元アドレスと転送先アド
レスとが同一である場合、演算モードにセットされてい
れば、その演算モードの種別に応じて、論理演算ユニッ
トALUにラッチされたデータを、ALUの内部で演算し、結
果もALUで保持する。そして転送元カウンタSS+SIの内
容をアドレスラインに出力し、論理演算ユニットALUに
保持されたデータをデータラインに出力し、メモリ書込
みストローブ信号(図示せず)を出力して、メモリの内
容を書き換える。
データ転送元アドレスとデータ転送先アドレスとが異な
る場合の演算モードは、2つのグループに分けられる。
1つは、論理演算ユニットALUの内容に対してそれ自体
の反転,消去,および所定値との論理演算を行なうモー
ドであり、もう1つは、論理演算ユニットALUの内容と
転送先アドレス(DS+DI)に格納されたデータとで論理
演算を行なうモードである。いずれのモードにおいて
も、結果は論理演算ユニットALUに格納される。そし
て、転送先アドレス(DS+DI)をアドレスラインに出力
し、論理演算ユニットALUの内容をデータラインに出力
し、データ書込みストローブ信号をシステムバスに出力
して、演算結果でメモリの内容を書き換える。
1回の転送処理が終了すると、まずカウンタCNXの内容
をデクリメントする。その結果カウンタCNXの内容が1
以上であれば、フラグFXの状態に応じて、カウンタSS,S
I,DSおよびDIの内容を更新する。フラグFXが“0"なら、
インデックスアドレスカウンタSI及びDIをインクリメン
トし、FXが“1"ならそれらをデクリメントする。その時
にインデックスアドレスカウンタSI及びDIがオーバフロ
ー(又はアンダーフロー)した場合は、それぞれセグメ
ントアドレスカウンタSS及びDSの値を更新(インクリメ
ント又はデクリメント)する。
もしカウンタCNXをデクリメントした結果が0なら、カ
ウンタCNXにバイト数設定値レジスタRXBの内容を再セッ
トし、カウンタCNYをデクリメントし、フラグFX及びFY
の状態に応じてアドレスカウンタSS,SI,DS及びDIの内容
を再セットする。フラグFX及びFYが共に“0"なら、カウ
ンタSS+SIに、ラインバイト設定値レジスタRXMの内容
を加算し、バイト数設定値レジスタ(RXB−1)の内容
を減算して、カウンタDS+DIにも(RXM−1)の内容を
加算し、RXBの内容を減算する。同様に、フラグFXが
“1"でFYが“0"の場合には、カウンタSS+SIにレジスタ
(RXB−1)の内容とレジスタRXMの内容を加算し、カウ
ンタDS+DIにも(RXB−1)の内容とRXMの内容を加算す
る。フラグFXが“0"でFYが“1"の場合には、カウンタSS
+SIの内容からレジスタ(RXB−1)の内容とレジスタR
XMの内容を減算し、カウンタDS+DIの内容からレジスタ
(RXB−1)の内容とレジスタRXMの内容を減算する。そ
れ以外、つまりフラグFXとFYが共に“1"なら、カウンタ
SS+SIにレジスタ(RXB−1)の内容を加算し、レジス
タRXMの内容を減算して、カウンタDS+DIにレジスタ(R
XB−1)の内容を加算しレジスタRXMの内容を減算す
る。
つまりアドレスの更新方向は、メモリアドレスが2次元
表示面上を左から右および上から下に向かう方向でそれ
ぞれ大きくなる通常の表示装置においては、フラグFX及
びFYが共に“0"の場合には、表示面上を左から右および
上から下に向かう方向であり、フラグFXが“1"でFYが
“0"の場合には表示面上を右から左および上から下に向
かう方向であり、フラグFXが“0"でFYが“1"の場合には
表示面上を左から右および下から上に向かう方向であ
り、フラグFX及びFYが共に“1"の場合には表示面上を右
から左および下から上に向かう方向である。
カウンタCNXをデクリメントした結果が0になった後で
カウンタCNYをデクリメントした結果が0になれば、全
ての領域のデータ転送が終了したことになるので、ホー
ルドリクエスト信号HRQを解除し、システムバスを中央
処理装置のために開放し、初期状態に戻る。
第3図に、一形式の表示情報処理装置を示す。第3図を
参照して説明する。この表示情報処理装置には、第1図
に示したDMA制御装置がダイレクトメモリアクセスユニ
ットDMAPとして備わっている。この装置のシステムバス
には、マイクロプロセッサMPU及びダイレクトメモリア
クセスユニットDMAPの他に、アドレスデコーダADD,メイ
ンメモリRAM1,読み出し専用メモリROM1,I/OポートIOP,
ビットマップメモリRAM2,キャラクタメモリRAM3,外部メ
モリインタフェースIF1,スキャナインタフェースIF2,キ
ーボードユニット,表示信号合成ユニットDSPU等が接続
されている。
表示信号合成ユニットDSPUは、ブラウン管表示ユニット
CRTUに所定の画像を表示するための信号を生成する。こ
の信号は、ビットマップメモリRAM2に書き込まれた各画
素対応データと、キャラクタメモリRAM3に書き込まれた
文字コードに応じた画素データとの論理和によって生成
される。この例では、多数の文字パターンの画素データ
がキャラクタジェネレータROM2に予め書き込んであり、
キャラクタメモリRAM3が所定の文字コードデータを出力
すると、それに応じた文字パターンデータが表示信号合
成ユニットDSPUに出力される。なお、CRT表示ユニットC
RTUはカラー表示器である。
外部メモリインタフェースIF1にはフロッピーディスク
ユニットFDU及びレーザディスクユニットRDUが接続さ
れ、スキャナインターフェースIF2にはイメージスキャ
ナIMSが接続されている。
第4図に、第3図のビットマップメモリRAM2の構成を示
す。第4図を参照する。このメモリRAM2はそれぞれ512K
バイトの読み書きメモリを4バンク備えている。マイク
ロプロセッサMPUに接続されるシステムバスには、4バ
ンクのうちの1つが接続できる構成になっている。しか
し、表示信号合成ユニットDSPUは4つのバンクを同時に
アクセスできる。
ビットマップメモリRAM2のメモリアドレスとCRT表示ユ
ニットCRTUに表示される情報との対応関係を、第9図及
び第10図を参照して説明する。この例ではビットマップ
メモリの各データビットを2048×2048の2次元座標の各
画素に割り当ててあり、そのうちの1024×768の領域が
一度にCRT表示ユニットCRTUの表示面に表示可能になっ
ている。1バイトのデータの各々のビットは横方向の連
続する8画素に対応しており、横方向の1ラインの画素
群は、アドレスが連続する256バイトのメモリに対応し
ている。
なお、2048×2048の2次元座標のうち横方向の数画素
(Δx)と縦方向の数画素(Δy)の領域は、後述する
スクロールのために、表示しない領域として割り当てて
ある。
各々の座標の画素データは、各々のメモリバンクから得
られる4ビットのデータで構成されている。この4ビッ
トデータの構成に応じて、CRT表示ユニットCRTUに表示
される画素の色が決定される。この実施例では、4ビッ
トデータの補数関係と表示色の補色関係とが一致してい
る。つまり、所定の4ビットデータを表示している時に
そのデータを補数化したものに書き換えると、それまで
に表示されていた色の補色が表示される。
第5図に、第3図のマイクロプロセッサMPUのデータ編
集時の概略動作を示す。処理を開始すると、初期設定を
行ない、キー入力チェックを行なう。キーボードユニッ
トKEYからの入力があると、その種別を判定し、それに
応じた処理に進む。この例では具体的には11種のコマン
ドがある。各々のコマンドの機能は次の通りである。K
0:予めディスク上に記憶してある画像データの呼び出し K1:メモリ(RAM2,RAM3)上のデータのディスクへの退避 K2:カーソルキーの操作時のカーソル等の移動量の設
定、フラグF2を設定する。
K3:カーソル等の移動指示、上,下,左又は右方向の移
動 K4:ブロックカーソル(窓)の選択、3つのいずれかを
選択しそれに応じてフラグF4をセット K5:ブロックカーソルの表示/消去 K6:表示データ及び/又はブロックカーソルの状態設定
指示、フラグF7およびF8の状態に応じて処理を選択 K7:窓サイズ設定モードの指定、フラグF7のセット K8:窓移動モードの指定、フラグF8のセット K9:表示データの編集指示 上記以外:文字入力処理 次に、第3図に示す装置の特徴、すなわち第5図にサブ
ルーチンとして示してある、「ブロックカーソル表示オ
ンオフ」,「表示処理」,および「表示データ編集」に
ついて詳細に説明する。これらの処理の概略を、第6a図
〜第6o図に示す。コマンドK5が指示されると、フラグF5
をチェックする。フラグF5は、ブロックカーソルすなわ
ち窓が表示されている時に“1"にセットされ、そうでな
い場合には“0"にセットされる。
なおこの明細書中では、第6c図に示すF5(F4)のよう
に、括弧でくくった記号の付加された記号(フラグ,レ
ジスタ等)は、それが複数あって、括弧内のパラメータ
によって選択されたものを処理の対象とすることを意味
する。つまり、コマンドK5においては、コマンドK4にお
いて予め選択された窓に対して処理を行なう。
フラグF5が“0"なら「窓表示セット」サブルーチンを実
行し、“1"なら「窓表示クリア」サブルーチンを実行
し、いずれの場合も、処理後にフラグF5の状態を反転す
る。
「窓表示セット」サブルーチンでは、フラグF5をチェッ
クし、それが0なら、メモリバンク1,2,3及び4の各々
に対して、「表示反転処理」サブルーチン及び「窓識別
マーク表示」サブルーチンを実行する。「表示反転処
理」においては、ダイレクトメモリアクセスユニットDM
APに対してデータ固定モード及び論理反転演算モードを
セットし、レジスタRSA,RXB,RYL及びRXMにそれぞれレジ
スタBCA,BCX,BCY及び固定値XMの値をセットしてDMA要求
を発生し、DMA転送が終了するのを待つ。
レジスタBCA,BCX及びBCYには、それぞれ、その窓の開始
アドレス(左上の座標),窓の横方向長さ,及び窓の縦
方向長さ(ライン数)の値が格納されている。従って、
「表示反転処理」を実行すると、窓領域に対応する2次
元メモリ領域に対して、各々のメモリに元のデータをビ
ット毎に反転したデータを書き込む。つまり、最も単純
な白/黒の表示の場合でいえば、窓にセットされる2次
元領域は、それまでの表示内容を白黒反転した表示内容
に書き換えられる。
窓を表示した状態を一例を第7図に示す。第7図におい
て、BC1,BC2及びBC3が窓であり、P1,P2及びP3が任意の
表示パターンデータである。第7図を参照すると、窓の
部分に線が引かれているわけではないが、窓の領域とそ
れ以外の領域とを区別できるのが明らかである。しか
も、線を引いていないので、窓領域とその以外の領域と
を1画素の誤りもなく確実に識別することができる。
「窓識別マーク表示」は、複数の窓を表示した場合に各
々の窓の区別をその窓内に表示する処理である。具体的
は、第1の窓には1本の横線,第2の窓には2本の横
線,そして第3の窓には3本の横線をそれぞれ表示す
る。なお、これらの横線は、窓の場合と同様にそれを表
示する前のデータを反転することにより表示されるもの
である。第6e図を参照する。
フラグF4が2以上(第3の窓を選択)の場合、BCA+Nx
+(N3y×XM)を開始アドレスとする5バイトのメモリ
に対して、それらの内容をビット毎に反転したデータを
書き込む。フラグF4が1以上(第2の窓又は第3の窓を
選択)の場合には更にBCA+Nx+(N2y×XM)を開始アド
レスとする5バイトのメモリに対してそれらの反転デー
タを書き込み、フラグF4が0以上(第1の窓,第2の窓
又は第3の窓を選択)の場合には更にBCA+Nx+(N1y×
XM)を開始アドレスとする5バイトのメモリに対してそ
れらの反転データを書き込む。
つまり、例えば第3の窓BC3を選択している場合には、
第8図に示すように、3本の線(マーク)M1,M2及びM3
が、窓の左上隅に表示される。第2の窓であれば線M2及
びM1が表示され、第1の窓であれば線M1のみが表示され
る。
「窓表示クリア」サブルーチンでは、フラグF5が“1"な
ら、それを“0"にセットし、各々のメモリバンク1,2,3
および4を選択して、それぞれ「窓識別マーク表示」お
よび「表示反転処理」を実行する。つまり、前記「窓表
示セット」サブルーチンの反対の処理を行なう。従っ
て、「窓表示セット」サブルーチンを実行すると選択し
た窓がそのマークとともに表示され、「窓表示クリア」
サブルーチンを実行すると選択中の窓が消去される。
コマンドK6が指示されると、「表示処理」を実行する。
これが指示される前にコマンドK7によってフラグF7に0
以外の値がセットされていると、表示窓の拡大又は縮小
を行なう。なお、初めて窓を表示する場合には、予め定
めた初期値の大きさで窓が表示される。フラグF7が“1"
の場合には窓の下端の座標を現在より下の方に移動(更
新)し、フラグF7が“2"の場合には窓の下端の座標を現
在より上の方に移動し、フラグF7が“3"の場合には窓の
右端の座標を現在より右の方に移動し、フラグF7が“4"
の場合には窓の左端の座標を現在より左の方に移動す
る。移動量Nは、フラグF2が“0"なら1、F2が“1"なら
10にセットする。この処理を行なう場合には、まず「窓
表示クリア」サブルーチンを実行して表示中の窓を消去
し、窓のパラメータBCY又はBCXの値を更新してから、再
び「窓表示セット」サブルーチンを実行する。コマンド
K6が指示される前に、コマンドK8によってフラグF8に0
以外の値がセットされていると、フラグF8の内容に応じ
て次のように動作する。フラグF8が1なら、「窓移動」
サブルーチンを実行し、表示中の窓(全体)のみを画面
上で移動する。フラグF8が2なら、「窓・データ移動」
サブルーチンを実行し、表示中の窓とその窓領域に位置
する表示データを指定された位置に移動する。また、フ
ラグF8が3なら「データ移動」サブルーチンを実行し、
表示データのみの移動(スクロール)を行なう。
「窓移動」サブルーチンにおいては、まずフラグF5をチ
ェックしてそれが“1"である場合に次の移動処理を行な
う。移動処理では、「窓表示クリア」サブルーチンを実
行して表示中の窓を消去し、その窓のパラメータBCA
(先頭アドレス)を更新してから「窓表示セット」サブ
ルーチンを実行して再度窓を表示する。つまり、CRT表
示ユニットCRTUの画面に表示されるデータはそのまま
で、指定される方向に応じて窓の位置だけが移動する。
移動方向が上,下,左および右のいずれかであるかに応
じて、窓のパラメータBCAは次のように更新される。
移動方向が上であると、1ラインのバイト数XMに所定数
Nを乗じた結果をレジスタBCAの内容から減算する。同
様に、移動方向が下なら、XMに所定値Nを乗じた結果を
レジスタBCAの内容に加算し、移動方向が左なら、レジ
スタBCAの内容から所定値Nの値を減算し、移動方向が
右なら、レジスタBCAの内容に所定値Nを加算する。所
定値Nは、任意の値もしくはフラグF2に応じた1又は10
の値である。
「窓・データ移動」サブルーチンにおいては、まずフラ
グF5をチェックしてそれが“1"であると、次の処理に進
む。移動方向が上なら、1ラインのバイト数XMに所定値
Nを乗算した値を、レジスタBCAの内容から引いた値を
レジスタBCDに格納する。レジスタBCDは、各々の窓のデ
ータ転送先の先頭アドレスを格納するためのものであ
る。同様に、移動方向が下なら、XMにNを乗算した値
を、レジスタBCAの内容に加えた値をレジスタBCDに格納
し、移動方向が左なら、レジスタBCAの内容からNを引
いた値をレジスタBCDに格納し、移動方向が右なら、レ
ジスタBCAの内容にNを加えた値をレジスタBCDに格納す
る。そして、「DMAデータ移動」サブルーチンを実行す
る。
「DMAデータ移動」サブルーチンにおいては、DMA制御装
置を次のようにセットしてから、DMA要求を発し、DMA転
送を終了を待つ。動作モードは、データ移動モードおよ
び論理和演算モードに設定する。そしてレジスタRSA,RD
A,RXB,RYLおよびRXMに、それぞれレジスタBCA,BCD,BCX,
BCYおよび所定値XMの値をセットする。
このような設定にしてDMAが要求を発すると、DMA制御装
置は、まず転送元のデータを読んでそれをラッチし、次
に転送先のデータを読んでそれとラッチしたデータとの
論理和とを演算し、次にその結果を、転送先のアドレス
のメモリに格納する、という処理を、窓の2次元領域の
全てに対して行なう。つまり、窓の移動先の2次元領域
では、その移動を行なう前のデータと移動前に窓の位置
にあったデータとが表示される。
「DMAデータ移動」が終了したら、レジスタBCDの内容を
レジスタBCAにセットして、「窓表示セット」サブルー
チンを実行する。これによって、移動したデータと同一
の位置(転送先)に、窓が再び表示される。
「データ移動」サブルーチンにおいては、フラグF5(1,
2,3)の内容を所定のメモリに退避してから次の処理に
進む。表示中の窓に対してそれぞれ「窓表示クリア」サ
ブルーチンを実行し、窓を消去する。次にデータ移動
(スクロール)の方向をチェックし、その結果に応じて
レジスタRSA及びRDAの内容を次のようにセットする。
上方向のスクロール RSA: Amin RDA: Amin+〔(YM−N)×XM〕 下方向のスクロール RSA: Amin+〔(YM−N)×XM〕 RDA: Amin+(YM×XM) 左方向のスクロール RSA: Amin RDA: Amin+(XM+N) 右方向のスクロール RSA: Amin+(XM−N) RDA: Amin+XM 但し、Amin:RAM2の最小アドレス YM:表示メモリのY座標の最大値 N:転送距離(第9図のΔx又はΔy) 更に、各レジスタRXB,RYLおよびRXMにそれぞれ所定値X
M,YMおよびXMをセットし、DMA制御装置の動作モード
を、データ移動モードおよび非演算モードにセットして
DMA要求を発する。
これによってDMA転送が行なわれると、ビットマップメ
モリRAM2のデータが、第9図に示す2次元座標上で上,
下,左又は右にNだけ移動し、それに応じて実際にCRT
表示ユニットCRTUの両面に表示されるデータが更新(ス
クロール)される。
次に、フラグF5(1,2,3)に、退避しておいたデータを
ロードし、その各々について、窓表示にセットされてい
れば、「窓表示セット」サブルーチンを実行し、窓を再
表示する。
次に、「表示データ編集」について説明する。この処理
では、まず編集モードを指定し、その結果に応じた処理
を行なう。この例では、「編集反転処理」,「編集消去
処理」,「編集抜き取り処理」,「編集移動処理」およ
び「編集交換処理」が実行できる。
「編集反転処理」においては、窓の表示されている2次
元領域について、その部分の表示データをビット毎に反
転する。この例では、「窓表示クリア」サブルーチンを
実行し、メモリバンク1,2,3および4のそれぞれについ
て「表示反転処理」サブルーチンを実行し、「窓表示セ
ット」サブルーチンを実行してこの処理を行なってい
る。
「編集消去処理」においては、窓の表示されている2次
元領域について、その部分の表示データを消去する。ま
ず「窓表示クリア」サブルーチンを実行して窓を消去
し、メモリバンク1,2,3および4のそれぞれについて、
「表示消去処理」を実行してメモリの内容をクリアし、
「窓表示セット」サブルーチンを実行して窓を再表示す
る。「表示消去処理」では、DMA制御装置の動作モード
として、データ固定モード及び消去演算処理モードをセ
ットし、レジスタRSA,RXB,RYL及びRXMにそれぞれレジス
タBCA,BCX,BCYおよび所定値XMの値をセットしてDMA要求
を発する。この状態でDMA転送を行なうと、レジスタBC
A,BCX及びBCYによって指定される2次元領域すなわち窓
を表示していた領域のメモリに、全て0が書き込まれ
る。
「編集抜き取り処理」においては、窓が表示されている
領域に対応する表示データを、光ディスクユニットODU
に記憶する。まずファイル名の入力を待ち、それが入力
されたら、「窓表示クリア」サブルーチンを実行して窓
をクリアし、メモリバンク1,2,3および4の、窓領域に
対応するアドレスの表示データを、入力されたファイル
名とともに光ディスクユニットODUに記憶する。データ
の格納が終了したら、「窓表示セット」サブルーチンを
実行して窓を再び表示する。「編集移動処理」では、現
在選択している窓の位置にあるデータを、もう1つの窓
の位置に移動する処理を行なう。まず移動先の窓の指定
を待つ。移動先の窓は、フラグF4bに記憶される。サブ
ルーチンを利用するため、フラグF4の内容とF4bの内容
とを交換し、「窓表示クリア」サブルーチンを実行し
て、移動先の窓を消去する。次に、移動元の窓と移動先
の窓とのサイズを一致させるため、レジスタBCX(F4b)
の内容をレジスタBCX(F4)にストアし、レジスタBCY
(F4b)の内容をレジスタBCY(F4)にストアして、「窓
表示セット」サブルーチンを実行する。これを行なう
と、データの移動先として指定した窓の大きさが移動元
の窓の大きさに揃えられる。
この時点では、選択中の窓すなわち移動先の窓の位置を
変えることができる。移動開始の指示があると、「窓表
示クリア」サブルーチンを実行した後でフラグF4の内容
とフラグF4bの内容とを交換してそれらを元に戻し、再
び「窓表示クリア」サブルーチンを実行する。これによ
って、2つの窓が共に消去される。続いて、DMA制御装
置に次のようにセットする。動作モードとしては、デー
タ移動モードおよび論理和演算モードをセットする。そ
して、各レジスタRSA,RDA,RXB,RYLおよびRXMに、それぞ
れレジスタBCA(F4),BCA(F4b),BCX(F4),BCY(F
4),および所定値XMの値をセットする。
この状態で、メモリバンク1,2,3および4をそれぞれ選
択し、それぞれについてDMA要求を発する。これを行な
うと、転送元の窓の位置の表示データが転送先の窓の位
置のデータに重なる(論理和)。データの移動が終了し
たら、転送元の窓と転送先の窓のそれぞれについて、
「窓表示セット」サブルーチンを実行して窓を再び表示
する。
「編集交換処理」においては、現在表示(選択)してい
る窓の位置の表示データと、もう1つの窓の位置の表示
データとを入れ換える。まず、第2の窓が指定されるの
を待つ。前記の場合と同様に、フラグF4の内容とF4bの
内容とを交換し、 「窓表示クリア」サブルーチンを実行して第2の窓を消
去し、第2の窓のサイズのパラメータ(BCX,BCY)を第
1の窓の値に合わせ、「窓表示セット」サブルーチンを
実行して第2の窓を再び表示する。
データ交換処理の開始指示を待ち、その指示があると、
2つの窓を消去する。そして第1の窓領域の表示データ
をメインメモリRAM1の所定領域に退避し、ビットマップ
メモリRAM2のメモリバンク1,2,3及び4のそれぞれにつ
いて、 「表示消去処理」を実行し、第1の窓領域の表示データ
を消去する。続いて次のようにDMA制御装置をセット
し、「DMA転送」を実行する。動作モードは、データ移
動モード及び非演算モードにし、各レジスタRSA,RDA,RX
B,RYLおよびRXMに、それぞれレジスタBCA(F4b),BCA
(F4),BCX(F4),BCY(F4)および所定値XMの値をセッ
トする。この状態でDMA転送を行なうと、第2の窓領域
にある表示データと同じデータが移動先の第1の窓領域
に記憶(表示)される。
次にフラグF4とF4bとを再び交換し、メモリバンク1,2,3
及び4のそれぞれについて「表示消去処理」を実行し、
第2の窓領域の表示データを消去する。更に、DMA制御
装置を次のようにセットし、「DMA転送」を行なう。動
作モードはデータ移動モード及び非演算モードとし、レ
ジスタRSA,RDA,RXB,RYL及びRXMに、それぞれ表示データ
退避アドレス(第1の窓のデータを退避したRAM1のアド
レス),レジスタBCA(F4),BCX(F4),BCY(F4),及
び所定値XMの値をセットする。この状態でDMA要求を発
すると、メインメモリRAM1に退避しておいた第1の窓領
域の表示データが、第2の窓領域に転送される。そして
第1の窓及び第2の窓について「窓表示セット」サブル
ーチンを実行し、2つの窓を再表示する。
効果 以上のとおり、本発明によれば、繁雑な操作を行なうこ
となく、表示データと編集領域との位置決めを行ないう
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、DMA制御装置の構成を示すブロック図であ
る。 第2a図,第2b図および第2c図は、第1図に示すDMA制御
装置の概略動作を示すフローチャートである。 第3図は、第1図に示すDMA制御装置を用いた一形式の
表示情報処理装置を示すブロック図である。 第4図は、第3図のビットマップメモリRAM2の概略を示
すブロック図である。 第5図は、第3図に示すマイクロプロセッサMPUの概略
動作を示すフローチャートである。 第6a図,第6b図,第6c図,第6d図,第6e図,第6f図,第
6g図,第6h図,第6i図,第6j図,第6k図,第6l図,第6m
図,第6n図および第6o図は、第5図に示す処理の詳細を
示すフローチャートである。 第7図は第3図に示すCRT表示ユニットCRTUの表示面の
一例を示す正面図、第8図は第7図の一部を拡大して示
す正面図である。 第9図および第10図は、表示画素データの2次元座標と
メモリアドレスとの対応を示す平面図である。 SS,SI,DS,DI:カウンタ BF2:入/出力バッファ ALU:論理演算ユニット TMC:タイミング&コントロール回路 BC1,BC2,BC3:ブロックカーソル(窓) P1,P2,P3:表示パターン、CSR:カーソル CRTU:CRT表示ユニット(面表示手段) RAM2:ビットマップメモリ(表示メモリ手段) DSPU:表示信号生成ユニット(表示信号生成手段) KEY:キーボードユニット(動作指示スイッチ手段) MPU:マイクロプロセッサ(電子制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−91492(JP,A) 特開 昭59−116787(JP,A) 特開 昭57−45637(JP,A)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次元情報を表示する面表示手段; 前記面表示手段の各々の表示画素の状態と1対1に対応
    するメモリを備える表示メモリ手段; 前記表示メモリ手段のメモリの内容を読んで前記面表示
    手段に与える信号を生成する表示信号生成手段; 動作指示スイッチ手段; 転送データ領域の第1軸方向のアドレス更新量に応じた
    値を計数する第1のカウンタと転送データ領域の第2軸
    方向のアドレス更新量に応じた値を計数する第2のカウ
    ンタとを備え、転送元から読み出したデータに所定の論
    理処理を施した後でそのデータを転送先に送る2次元処
    理DMA手段;および 前記2次元処理DMA手段を制御して前記表示メモリ手段
    のデータを処理するとともに、前記面表示手段上の指定
    された位置に指定された大きさの2次元領域をそれ以外
    の領域と区別する窓を、前記2次元処理DMA手段の論理
    処理によって表示する窓表示制御手段と、前記動作指示
    スイッチ手段からの指示に応じて、少なくとも第1モー
    ド,第2モード及び第3モードを識別するモード識別手
    段と、該モード識別手段が第1モードを識別した時に、
    前記窓の表示を消去した後で、該窓の位置情報を更新し
    て、再び窓を表示する、第1モード制御手段と、前記モ
    ード識別手段が第2モードを識別した時に、前記窓の表
    示を消去した後で、該窓の領域に対応する前記表示メモ
    リ手段上のデータを指定された別の位置に移動するとと
    もにその移動量に応じて前記窓の位置情報を更新し、再
    び窓を表示する、第2モード制御手段と、前記モード識
    別手段が第3モードを識別した時に、前記窓の表示を消
    去した後で、表示領域全体に対応する前記表示メモリ手
    段上のデータを指定された別の位置に移動し、再び窓を
    表示する、第3モード制御手段とを含む、電子制御手
    段; を備える、表示情報処理装置。
  2. 【請求項2】電子制御手段は、所定の2次元領域のデー
    タを反転することによって窓を表現する、前記特許請求
    の範囲第(1)項記載の表示情報処理装置。
  3. 【請求項3】面表示手段はカラー表示器であり、電子制
    御手段は、窓領域の表示画素の色をその領域を窓に設定
    する前の色の補色にする、前記特許請求の範囲第(2)
    項記載の表示情報処理装置。
  4. 【請求項4】電子制御手段は、所定の2次元領域のデー
    タを他の2次元領域に移動する時に、それらの領域に重
    なりがあると、その重なりの方向を判別しその結果に応
    じて、データ転送アドレスの更新方向を選択する、前記
    特許請求の範囲第(1)項記載の表示情報処理装置。
  5. 【請求項5】表示メモリ手段は面表示手段に表示される
    画素に対応するメモリの他に2次元表示領域の端部と隣
    接するアドレスに少なくとも1ビットづつの補助メモリ
    を備え、電子制御手段は表示領域のデータを前記補助メ
    モリを利用して転送し表示情報のスクロールを行なう、
    前記特許請求の範囲第(1)項記載の表示情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】電子制御手段は、複数の窓を表示し、動作
    指示スイッチ手段からの指示に応じて、一方の窓領域か
    ら他方の窓領域へのデータ移動,および互いの窓領域間
    でのデータ交換の少なくとも一方を行なう、前記特許請
    求の範囲第(1)項記載の表示情報処理装置。
  7. 【請求項7】電子制御手段は、複数の窓を表示する場合
    には、各々の窓毎に種類の異なる識別マークを表示す
    る、前記特許請求の範囲第(6)項記載の表示情報処理
    装置。
  8. 【請求項8】表示メモリ手段は、表示画素の各々の1対
    1に対応するビットマップメモリと、所定のパターンに
    対応するコードデータを記憶するコードメモリとを備
    え、表示信号生成手段はビットマップメモリの内容と、
    コードメモリの内容に応じて出力されるパターンと画素
    データを面表示器に表示する、前記特許請求の範囲第
    (1)項,第(2)項,第(3)項,第(4)項,第
    (5)項,第(6)項,又は第(7)項記載の表示情報
    処理装置。
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