JP3337385B2 - 表示制御回路 - Google Patents

表示制御回路

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JP3337385B2
JP3337385B2 JP32636996A JP32636996A JP3337385B2 JP 3337385 B2 JP3337385 B2 JP 3337385B2 JP 32636996 A JP32636996 A JP 32636996A JP 32636996 A JP32636996 A JP 32636996A JP 3337385 B2 JP3337385 B2 JP 3337385B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報端末、パ
ソコン等の情報処理装置(OA機器)における表示手段
において、いわゆるウィンドウ表示を表示させる表示制
御回路に関するものである
【0002】
【従来の技術】携帯情報端末、パソコン等の情報処理装
置(OA機器)においては、CRTあるいはLCD等の
表示手段を用いて表示が行われるが、その表示領域にお
いて表示情報を増大するためにいわゆるウィンドウ機能
が用いられる。
【0003】このウィンドウ機能は、既に表示されてい
る表示画面上に、別途異なる表示データを前表示領域
内に設定される特定表示領域(以下、ウィンドウ機能と
称する)に表示する機能である。
【0004】このようなウィンドウ領域は単一の表示領
域内に複数箇所設定される場合もあり、また既に表示さ
れているウィンドウ表示領域上に他のウィンドウ表示領
域を重ねて表示する場合もある。
【0005】このようなウィンドウ機能を実現するに
は、表示内容を更新する際の処理において、全表示領域
中各箇所にて、その点がウィンドウ内部か外部かを判
定、描画を行うのか行わない(マスク)のかを判断区別
する処理(マスク計算)が必要であり、ウィンドウ領域
の内部外部を判定するために多量のアドレス演算を伴
う。
【0006】このアドレス計算はソフトウェア処理でも
可能ではあるが、計算量が多いため、実用的な処理速度
を得るにはCPUを高速動作させる必要があり、これは
電力消費の増加を招いてしまう。
【0007】このため、携帯情報端末など携帯して使用
することを前提とした電池で駆動される電子機器では低
消費電力で高速アドレス演算を実現するために、ソフト
ウェア処理ではなくハードウェア処理で前記マスク計算
を実現している。
【0008】図5にハードウエア処理でマスク計算をし
て表示を行う表示制御回路の概要を示す。
【0009】同図において破線で囲まれた部分がマスク
計算回路にあたる。
【0010】このマスク計算回路では、ウィンドウの矩
形領域を指定するためのウィンドウ座標データレジスタ
を備える。
【0011】ウィンドウ座標データは、1つのウィンド
ウにつきウィンドウの上下、左右計4点の値を保有す
る。
【0012】複数のウィンドウ表示を行う場合は、上
下、左右計4点の座標データレジスタをそれぞれウィン
ドウの枚数分用意する。
【0013】次に、描画対象の座標がウィンドウ座標の
各設定データに対し、内部であるか、外部であるかを判
断するための演算回路を設ける。
【0014】この演算は1つのウィンドウに対し、ウィ
ンドウの左右設定ポイントと描画位置のX座標の位置関
係、及び、ウィンドウの上下設定ポイントと描画位置の
Y座標の位置関係、それぞれを求める必要があるため、
4系統の演算回路(減算回路)が用いられる。
【0015】この4系統の演算回路を経て作られたデー
タを総合することで、1枚のウィンドウに対するマスク
データが得られる。
【0016】ウィンドウが複数設定されている場合に
は、設定された各ウィンドウに対して前記マスク計算を
行う必要がある。
【0017】このため、カレントウィンドウポインタを
用い、あるウィンドウに対するマスク計算を行ったの
ち、カレントウィンドウポインタを一つインクリメント
して次のウィンドウについてのマスク計算を続けて行
い、必要枚数分のウィンドウに対してそれぞれマスク計
算を行った結果を総合して、最終的なマスクデータを得
ている。
【0018】作成されたマスクデータを用いて、表示デ
ータ記憶メモリ(VRAM)を操作するVRAM制御回
路では以下に示す処理を行う。
【0019】一般的に白黒表示のシステムでは、メモリ
の構成に基づき、VRAMの1アドレスにつき8点また
は16点の表示位置の表示データを格納している。
【0020】ウィンドウ機能を用いた描画時には、前記
複数点に対応する表示データの中で、マスク指定の位置
に対応するデータは更新せず、マスク指定されない位置
に対応するデータのみ更新する。
【0021】よって、描画時には、まず該当アドレスの
データを一旦読み出した後、マスク指定のない描画対象
なった位置に対応するデータは描画データに置き換
え、マスク指定された位置に対応するデータについては
VRAMから読み出されたデータをそのまま残し、これ
らを組み合わせて得られた8ドット(または16ドッ
ト)のデータを、あらためてVRAMの同アドレスに書
き戻している。
【0022】図6のフローチャートを用いて動作を説明
すると、初期設定を行い(S601)、1枚目のウィン
ドウマスク計算を行う(S602)。
【0023】前記した様に設定枚数が複数ならばカレン
トウィンドウポインタを+1し、N枚目のウィンドウマ
スク計算と重ね合わせ(S603〜S605)、全設定
枚数のウィンドウ処理が終了したならば、VRAMアク
セスを実行し終了する(S606、S607)。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】前記説明の従来の表示
制御回路では、ウィンドウが多く設定されている場合に
は、その枚数分だけウィンドウ計算を繰り返し実施して
いるため、設定枚数が多いほどマスク計算に時間を要す
る。
【0025】ここで、ウィンドウを複数枚設定した場
合、最終マスクデータを得るために複数枚数のウィンド
ウデータを総合する際には、マスクデータの論理積をと
っている。すなわち、複数枚のウィンドウマスクに対す
る計算結果のうち、どれか1枚でもマスク(描画しな
い)を指示する値を示した場合には、他のウィンドウの
計算結果に関わらずその箇所はマスク指定となる。
【0026】すなわち、例えば5枚のウィンドウを設定
してマスク計算を行ったとき、1枚目の計算結果におい
てすでに計算結果がマスクを示した場合は、2枚目以降
の計算値は最終結果に影響を及ぼさない。
【0027】ところが、従来のマスク計算回路では、こ
のようなケースにおいても、マスク計算を常に設定した
枚数分すべてに対し行っていた。このため、ウィンドウ
枚数を多く設定した場合、必然的に描画処理速度の低下
を招いていた。
【0028】さらに、従来の表示制御回路では、前記例
と同様にマスク計算結果がマスク(描画しない)を指示
する値を示した場合でも、表示データ記憶メモリに対す
るアクセスを必ず行っていた。すなわち、描画対象位置
に対応するアドレスのデータを一旦読み出したうえで、
読み出されたデータをそのまま同アドレスに書き戻す処
理を行い、そのための処理時間を費やしていた。
【0029】本発明では、上記のようなケースにおいて
描画速度の向上を図ることを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の表示制御回路
は、表示データ更新対象位置を特定の枠内に限定するウ
インドウ機能を実現するための、ウインドウ座標データ
を記憶するウインドウ座標データ記憶手段と、前記ウイ
ンドウ機能により実現される各ウインドウに対する優先
順位を記憶するウインドウ優先順記憶手段と、前記ウイ
ンドウ優先順に書き換えの可否の判断対象とするウイン
ドウを設定するウインドウ設定手段と、更新表示データ
のアドレスを設定するアドレス設定手段と、前記ウイン
ドウ設定手段により判断対象として設定された前記ウイ
ンドウ座標データ及び前記アドレスデータより表示デー
タ更新の可否を定めるマスクデータを生成するマスクデ
ータ生成手段と、前記マスクデータ生成手段により生成
されたマスクデータの値が、すべて表示データを更新し
ないことを示す値であることを検出するマスクデータ検
出手段と、を有し、前記マスクデータ検出手段によりマ
スクデータの値がすべて表示データを更新しないことを
示す値となった場合に、それ以降の優先順位の低いウイ
ンドウに対するマスクデータ計算をスキップする処理プ
ロセスを実行することを特徴とする表示制御回路であ
る。
【0031】本発明の表示制御回路は、表示データ更新
対象位置を特定の枠内に限定するウインドウ機能を実現
するための、ウインドウ座標データを記憶するウインド
ウ座標データ記憶手段と、前記ウインドウ機能により実
現される各ウインドウに対する優先順位を記憶するウイ
ンドウ優先順記憶手段と、前記ウインドウ優先順に書き
換えの可否の判断対象とするウインドウを設定するウイ
ンドウ設定手段と、更新表示データのアドレスを設定す
るアドレス設定手段と、前記ウインドウ設定手段により
判断対象として設定された前記ウインドウ座標データ及
び前記アドレスデータより表示データ更新の可否を定め
るマスクデータを生成するマスクデータ生成手段と、前
記マスクデータ生成手段により生成されたマスクデータ
の値が、すべて表示データを更新しないことを表す値で
あることを検出するマスクデータ検出手段とを有し、
前記マスクデータ検出手段によりマスクデータの値がす
べて表示データを更新しないことを示す値となった場合
に、表示データ記憶メモリに対する読み出し、書き込み
を行なうことをスキップする処理プロセスを実行するこ
とを特徴とする表示制御回路である。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1〜図4に基
づいて以下に説明する。
【0033】図1に本発明の一実施例である表示制御回
路の構成を示す。本表示制御回路はウィンドウデータレ
ジスタ1、減算器2、マスクパターン生成回路3、ウィ
ンドウポインタレジスタ4、カレントウィンドウポイン
タ回路5、WP、CW比較器6、マスクパターン重ね合
わせ回路7、マスクパターン判定回路8、データ演算回
路9、VRAMデータバッファ10、及び制御回路11
から構成される。
【0034】ウィンドウデータレジスタ1には、矩形ウ
ィンドウの四隅の座標を定義するデータを格納する。
【0035】すなわち、一つのウィンドウにつき、左端
XLT、右端XRT、上端YT、下端YBの4データを
保有する。この一組4データのセットを全部で16組同
時に格納するようになっており、最大16枚までのウィ
ンドウに対応することができる。ウィンドウポインタレ
ジスタ4は、ウィンドウ16枚中のどのウィンドウを指
定するか、その指標となる信号WPを格納するレジスタ
である。
【0036】WPの役割は大きく2つあり、一つは、ウ
ィンドウデータを設定する際の対象ウィンドウ番号(何
枚目か)を指定すること、もう一つは、描画時マスク計
算を行う際に、マスク計算の対象となるウィンドウの数
(枚数)を指定することである。ウィンドウデータレジ
スタ、ウィンドウポインタレジスタ、両レジスタの値
は、CPUからソフトウェア制御により設定される。
【0037】カレントウィンドウポインタ回路5から出
力される信号CWも、ウィンドウ番号を指定する信号で
あるが、その役割はWPとは異なる。
【0038】CWは描画時マスク計算を行うときにのみ
用いられ、マスク計算を現在行っているウィンドウの番
号を指し示す。カレントウィンドウポインタ回路5自体
の機能は、外部の制御に応じて出力信号を1インクリメ
ントするものであり、本実施例では16枚のウィンドウ
に対応して、CWを0TO15までインクリメントする
ことが可能である。
【0039】その動作仕様についてはWP、CW比較器
6の動作と併せて後述する。減算器2は、描画対象座標
DX、DYと、ウィンドウ四隅座標の大小関係を求める
ためのもので、4つの減算計算を同時に行う。計算内容
は2通りあり、描画時のVH設定に基づいてそのどちら
か一方が選択されて実行される。
【0040】本実施例の表示制御回路では、同時に8点
に対する描画を行うが、その8点の並び方向を予め設定
するように構成されている。VH設定とは、8点の描画
データの並び方向を指定する設定で、第2図に示すよう
に横書きか縦書きかを定めている。
【0041】このVH設定に基づき、横書き設定の場合
には、下記第1式〜第4式の減算を減算器2にて行う。
【0042】 左: SUBL=(DX+8)−XLT ・・・(1) 右: SUBR=XRT−DX ・・・(2) 上: SUBT=DY−YT ・・・(3) 下: SUBB=YB−DY ・・・(4) また、縦書き設定の場合には、下記第5式〜第8式の減
算を減算器2にて行う。
【0043】 左: SUBL=DX−XLT ・・・(5) 右: SUBR=XRT−DX ・・・(6) 上: SUBT=(DX+8)−YT ・・・(7) 下: SUBB=YB−DY ・・・(8) 以上各減算によって得られた4つの値、SUBL、SU
BR、SUBT、SUBBから、マスクパターン生成回
路3において、信号CWにて現在指定されたウィンドウ
に対し、描画対象座標が内部であるか外部であるかを示
す信号、すなわちマスク情報信号MPが生成される。
【0044】MPはVH設定により、横書きの場合はD
X、DY〜(DX+7)、DYの8点のマスク情報を持
ち、また縦書きの場合にはDX、DY〜DX、(DY+
8)の8点のマスク情報を持つ。マスク情報信号MP
は、マスクするbitは0、マスクせず描画を行うbi
tは1で出力される。
【0045】この段階のマスク情報信号MPは、前記し
たように1枚のウィンドウに対するマスク情報を示すも
のである。そのため、複数枚のウィンドウを設定した場
合には、各ウィンドウにおけるマスク情報をそれぞれ算
出した上で、それらを総合した最終のマスク情報MSK
を作成する機能が必要である。
【0046】本実施例では、マスクパターン重ね合わせ
回路7において前記のマスクの情報を総合する処理を行
っている。マスクパターン重ね合わせ回路7の内部構成
は、例えば第3図に示すような、ANDゲートとラッチ
の組み合わせであるが、このマスクパターン重ね合わせ
回路7の動作仕様については、以下に記す制御の流れの
説明の中で併せて記す。以下に描画時の各部の動作の流
れを記す。
【0047】まず、予め各ウィンドウの座標データをウ
ィンドウデータレジスタ1に設定しておき、描画前に描
画対象とするウィンドウ番号をウィンドウポインタ4に
設定する。また横書きあるいは縦書きどちらを行うか、
VH設定を行っておく。
【0048】描画命令が与えられると、まずマスク計算
を実行する。その際、最初にマスク計算部の初期化が行
われ、カレントポインタCW及びマスク情報MSKが初
期化される。
【0049】CWは0に、またMSKは8ビットすべて
が1、すなわち8ドットすべてがマスクしない状態に初
期化される。CWの初期化により、ウィンドウデータレ
ジスタ1からは、1枚目(番号0)のウィンドウの座標
データが出力され、1枚目のウィンドウについてのマス
ク情報計算が減算器2、マスクパターン生成回路3にて
行われて、1枚目のウィンドウに関するマスク情報デー
タMPが出力される。
【0050】この状態でマスクパターン重ね合わせ回路
7において、MPとMSKの論理積をラッチしMSKを
更新する。ここまでが1枚目のウィンドウについての処
理である。
【0051】ここで、更新されたMSKの値についてで
あるが、更新前のMSKは初期化状態、すなわち、すべ
て1であるため、MPと論理積をとった結果はMPとま
ったく同じ値である。つまり、1枚目のウィンドウの処
理を終えた段階では、MSKには1枚目のウィンドウに
関するマスク情報データが格納される。
【0052】つづいて2枚目のウィンドウについての処
理へと移行する。
【0053】まず、カレントウィンドウポインタ回路5
において、CWを1インクリメントして1とする。
【0054】これにより、ウィンドウデータレジスタ1
からは、2枚目(番号1)のウィンドウの座標データが
出力され、2枚目のウィンドウについてのマスク情報計
算が減算器2、マスクパターン生成回路3にて行われ
て、2枚目のウィンドウに関するマスク情報データMP
が出力される。
【0055】そしてマスクパターン重ね合わせ回路7に
おいて、2枚目のウィンドウについて計算されたMPと
MSKの論理積をラッチしMSKを再度更新する。更新
前のMSKには1枚目のウィンドウについて計算された
MPの値が格納されているので、更新後には1枚目のウ
ィンドウについて計算されたマスク情報データと2枚目
のウィンドウについて計算されたマスク情報データの論
理積が格納される。
【0056】これは、1枚目のウィンドウ、2枚目のウ
ィンドウどちらか一方でも、マスク計算の結果がマスク
を指示する値を示した場合には、その座標についてはマ
スクをするということを意味している。
【0057】つづいて3枚目のウィンドウについての処
理へと移行する。3枚目以降においても処理フローはま
ったく同じである。
【0058】まず、カレントウィンドウポインタを1イ
ンクリメントし、あらたなウィンドウについてのマスク
計算を実施、その結果MPとこれまでのマスク計算結果
が集約された信号MSKの論理積をとってMSKを再ラ
ッチし内容を更新する。
【0059】以上記した各処理は、カレントウィンドウ
ポインタCWが予め設定されたウィンドウポインタWP
の値と一致するまで繰り返される。
【0060】この制御はWP、CW比較器6を通して行
われる。
【0061】WP、CW比較器6はWPとCWの値を比
較し、WPとCWが同一値であればその出力信号AGを
1、同一でなければAGを0とする。
【0062】例えば5枚目のウィンドウに描画を行う場
合には、予めウィンドウポインタレジスタに5枚目を指
し示す値=4を設定しておく。このように設定した場
合、マスク計算開始時にはCWが0からスタートするの
で、WPとCWは値が異なりAGは0である。
【0063】この後前記したように1枚目のウィンドウ
から順にマスク計算を実行してはカレントウィンドウポ
インタをインクリメントする。カレントウィンドウポイ
ンタが5枚目のウィンドウを表す値=4に達したとき、
WPとCWが一致してAGは1に変化する。
【0064】制御回路11ではAGの値をモニタして次
の動作を定める処理を行う。
【0065】すなわちAGが0の間は、マスク計算なら
びにMSK更新処理を続行させ、AGが1となったとき
に、それ以降のマスク計算プロセスには入らず、VRA
Mアクセスルーチンへと処理を移行させる。先のWP設
定が4の場合を例にあげて、さらに詳しく説明すると、
この例では4枚目のウィンドウについてのマスク計算ま
で済んだ段階でCW=3、AG=0であるため、マスク
計算処理が継続され、5枚目のウィンドウについての処
理に入る。
【0066】この5枚目の処理の冒頭でカレントウィン
ドウをインクリメントし、CWは4となる。これにより
WPとCWは一致し、AGは1となる。
【0067】この後、5枚目のウィンドウすなわちCW
=4についてのマスク計算及びMSKの更新までは実行
される。
【0068】MSK更新がなされた段階で、AG=1に
基づいて制御が変更され、6枚目のウィンドウについて
のマスク計算ステップには入らず、VRAMアクセスル
ーチンへと処理が移行する。
【0069】この段階でマスク情報MSKが最終的に確
定することになる。VRAMアクセスルーチンでは、ま
ず描画座標に対応するアドレスのVRAMデータをリー
ドしVRAMデータバッファ10に格納する。
【0070】データバッファ10に格納されたデータD
Bと、CPUより与えられる描画データDA、及びマス
ク情報MSKから、データ演算回路9において、ウィン
ドウ機能を経たうえで最終的にVRAMにライトされる
表示データWDが作成される。
【0071】すなわちMSKをバラメータとし、MSK
において値が1であるビットではマスクせず描画を行う
のでCPU描画データDAの値を採用してWDの該当ビ
ットに充当、またMSKの値が0であるビットではマス
ク、すなわち描画はされず元の表示データをそのまま継
続するためVRAMより読み出されたデータDBの値を
採用してWDの該当ビットに充当する。
【0072】この動作を8ビット分すなわち8ビットす
べてについて行うことでWDを作成する。
【0073】その後に新表示データWDを、前記VRA
Mリード時と同じアドレスにて、あらためてVRAMに
書き戻す。このVRAMへの書き戻しがなされた段階
で、一連の描画動作が完結する。
【0074】本実施例では、前記したようにマスクパタ
ーン判定回路8を備えている。このマスクパターン判定
回路8では、MPの値を評価し、Mの値が8ビットすべ
て0であればマスクパターン判定回路8の出力信号WZ
EROを1に、それ以外すなわち8ビット中1ビットで
も値が1であるビットがあればWZEROを0とする。
【0075】つまり、現在対象としている8点のマスク
計算結果がすべてマスク指定となった場合にはWZER
Oを1とし、1点でもマスクせず描画を行うことが指示
されている状態では、WZEROを0とする。
【0076】このように作成されたWZEROを制御回
路11に戻し、処理手順の動的制御を行う。
【0077】制御回路11では各番号のウィンドウにお
けるマスク計算を行うたびに、WP−AG比較器6出力
信号AGとともに、マスクパターン判定回路8出力信号
WZEROの値をチェックしてその内容をもとに次の処
理を定めている。
【0078】前記したように、AGが1となれば設定枚
数のウィンドウについてのマスク計算がそのステップで
完了することとなるため、次ステップではVRAMアク
セスルーチンに移行する。
【0079】本実施例においては、このAGに基づく動
作は、その段階までWZEROが継続して0であった場
合に限定した動作となる。
【0080】本実施例の制御回路では、AGが1となる
以前、すなわち設定枚数のウィンドウについてのマスク
計算が完了する以前に、WZEROが1となった場合、
制御回路11ではAGの値とは別にWZERO=1に基
づいて次の処理を変更する。
【0081】すなわち、WZERO=1となった場合に
は次のウィンドウ番号のマスク計算には移らず、また、
VRAMアクセスルーチンも行わず、そのまま一連の描
画動作を終了させる。
【0082】仮に従来方式通り、マスクパターン判定回
路8を用いなかった場合には、上記例のようにWZER
Oが1となる状況すなわち、MSKがすべて0となった
ケースでも、初期設定枚数のウィンドウマスク計算を終
えるまで、すなわちAGが1となるまでマスク計算は続
けられる。しかし、一旦MSKがすべて0となったあと
では、そのあとのウィンドウ番号におけるマスク計算値
MPがどのような値になっても、MSKが既にすべて0
であるため、そのMSKとMPの論理積は当然すべて0
であり、いくら計算を繰り返しても変わることはない。
【0083】したがって、MSKがすべて0となってW
ZEROが1となった以降、本実施例のようにその後の
ウィンドウマスク計算をスキップしてもマスク計算結果
に変わりはなく、スキップした分だけ処理の高速化がで
きる。
【0084】さらに、MSKがすべて0となったケース
で、仮に従来方式通りVRAMアクセスルーチンを行っ
た場合には、次に示すところの動作が行われる。
【0085】まず前記したように描画座標に対応するア
ドレスのVRAMデータをリードしVRAMデータバッ
ファに格納する。データバッファに格納されたデータD
Bと、CPUより与えられる描画データDA、及びマス
ク情報MSKから、データ演算回路9において、ウィン
ドウ機能を経たうえで最終的にVRAMにライトされる
表示データWDが作成されるが、本ケースではMSKが
すべて0であるため、WDは8ビットすべてVRAMよ
り読み出されたデータDBの値が充てられる。
【0086】このDBと同一のデータであるWDが、前
記VRAMリード時と同じアドレスにて、あらためてV
RAMに書き戻される。
【0087】したがって、VRAMアクセスルーチンを
実施した後のVRAMデータの内容は、同ルーチンを実
施する前と何ら変わりはない。
【0088】よって、WZEROが1となったケースに
おいては、本実施例のようにVRAMアクセスルーチン
を省略しても同じ結果が得られ、VRAMアクセスルー
チンをスキップした分、処理の高速化ができる。
【0089】以上説明した本実施例の処理手続きをフロ
ーチャート化したものを第4図に示す。
【0090】初期設定を行い、1枚目のウィンドウマス
ク計算を行い、マスクデータが全て0か否か判断する
(S401〜S403)。
【0091】0であれば終了する。
【0092】0でなければ、設定枚数のウィンドウ処理
を行い、カレントウィンドウポインタを+1し、N毎目
のウィンドウマスク計算と重ね合わせる(S404〜4
06)。
【0093】設定枚数のウィンドウ処理が終了したら、
VRAMアクセスルーチンを実行し、終了する(S40
7、S408)。
【0094】本実施例では、WZEROに基づく処理手
順の制御が加わっており、WZEROが1となった場合
に以降のプロセスをスキップするようにしている。この
分岐処理により、トータルの描画処理の高速化が実現で
きる。
【0095】本実施例における、WZERO=1の場合
の制御の変更、すなわち、以降のウィンドウマスク計算
のスキップとVRAMアクセスルーチンのスキップは、
必ずしも両者を同時に実施しないといけないというもの
ではない。どちらか片方だけ実施しても、相応の処理の
高速化が実現される。両者をともに行えば、高速化の効
果がより多く得られる。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明に従えば、複数ウ
ィンドウについてのマスク計算の途中段階において、マ
スクデータ生成手段により生成されたマスクデータの値
が、すべて表示データを更新しないことを表す値となっ
た場合に、それ以降のマスクデータ計算をスキップする
ことにより、描画処理を高速に行うことができる。
【0097】また、同様にマスクデータ生成手段により
生成されたマスクデータの値が、すべて表示データを更
新しないことを表す値となった場合に、通常時では続い
て行われる予定の表示データの読み出し、書き込みを実
行せず、即座に次の表示アドレスにおける処理に移行す
るため、描画処理をさらに高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示制御装置のブロック図である。
【図2】VH設定についての説明図である。
【図3】マスクパターン重ね合わせ回路7の構成図であ
る。
【図4】本発明の動作を示すフローチャートである。
【図5】従来装置のブロック図である。
【図6】従来装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ウィンドウデータレジスタ 2 減算器 3 マスクパターン生成回路 4 ウィンドウポインタレジスタ 5 カレントウィンドウポインタ回路 6 WP、CW比較器 7 マスクパターン重ね合わせ回路 8 マスクパターン判定回路 9 データ演算回路 10 VRAMデータバッファ 11 制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示データ更新対象位置を特定の枠内に
    限定するウインドウ機能を実現するための、ウインドウ
    座標データを記憶するウインドウ座標データ記憶手段
    と、前記ウインドウ機能により実現される各ウインドウに対
    する優先順位を記憶するウインドウ優先順記憶手段と、 前記ウインドウ優先順に書き換えの可否の判断対象とす
    るウインドウを設定するウインドウ設定手段と、 更新表示データのアドレスを設定するアドレス設定手段
    と、前記ウインドウ設定手段により判断対象として設定され
    前記ウインドウ座標データ及び前記アドレスデータよ
    り表示データ更新の可否を定めるマスクデータを生成す
    るマスクデータ生成手段と、 前記マスクデータ生成手段により生成されたマスクデー
    タの値が、すべて表示データを更新しないことを示す値
    であることを検出するマスクデータ検出手段と、 を有し、 前記マスクデータ検出手段によりマスクデータの値がす
    べて表示データを更新しないことを示す値となった場合
    に、それ以降の優先順位の低いウインドウに対するマス
    クデータ計算をスキップする処理プロセスを実行するこ
    とを特徴とする表示制御回路。
  2. 【請求項2】 表示データ更新対象位置を特定の枠内に
    限定するウインドウ機能を実現するための、ウインドウ
    座標データを記憶するウインドウ座標データ記憶手段
    と、前記ウインドウ機能により実現される各ウインドウに対
    する優先順位を記憶するウインドウ優先順記憶手段と、 前記ウインドウ優先順に書き換えの可否の判断対象とす
    るウインドウを設定するウインドウ設定手段と、 更新表示データのアドレスを設定するアドレス設定手段
    と、前記ウインドウ設定手段により判断対象として設定され
    前記ウインドウ座標データ及び前記アドレスデータよ
    り表示データ更新の可否を定めるマスクデータを生成す
    るマスクデータ生成手段と、 前記マスクデータ生成手段により生成されたマスクデー
    タの値が、すべて表示データを更新しないことを表す値
    であることを検出するマスクデータ検出手段と を有し、 前記マスクデータ検出手段によりマスクデータの値がす
    べて表示データを更新しないことを示す値となった場合
    に、表示データ記憶メモリに対する読み出し、書き込み
    を行なうことをスキップする処理プロセスを実行するこ
    とを特徴とする表示制御回路。
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