JPH0695155A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0695155A
JPH0695155A JP4248390A JP24839092A JPH0695155A JP H0695155 A JPH0695155 A JP H0695155A JP 4248390 A JP4248390 A JP 4248390A JP 24839092 A JP24839092 A JP 24839092A JP H0695155 A JPH0695155 A JP H0695155A
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JP
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wiring
gate
source
film
drain
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JP4248390A
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English (en)
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Kazuhiro Mitsumichi
和宏 三道
Yoshiyuki Osada
芳幸 長田
Jun Nakayama
潤 中山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない工程数で配線交差部の平坦化を実現
し、交差部での配線の断線やショートを減少させるとと
もに、液晶表示装置に適用したときに配向乱れを起こさ
ないアクティブマトリックス基板を実現することであ
る。 【構成】 半導体層を絶縁基板中に埋め込ませて、その
うちの一部はトランジスタ形成領域101として使用
し、他の一部を配線交差部102のジャンパー線として
使用する。配線交差部102のジャンパー線が基板20
7中に埋め込まれているため、その上を通る配線10
3、104は、段差を越える必要がなく、平坦な形状に
形成できるため、断線やショートが起こりにくくなり、
また、最終形状においてもより平坦な液晶表示装置等の
ためのアクティブマトリックス基板を実現できる。ま
た、ジャンパー線は、トランジスタの能動領域として使
用する半導体層と同時に形成するために、工程数の増加
も避けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置等のため
のアクティブマトリックス基板のような半導体装置及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(A)半導体装置たるアクティブマトリクス基板の配線
交差部について 従来、図6に示すような液晶表示装置等のためのアクテ
ィブマトリックス基板においては、通常の2層配線で構
成され、配線交差部の配線パターンはゲート線806と
シグナル線805の2層に分けて形成されている。この
製造に際しては図7(a)に示すように、基板707上
に下層配線704を形成し、その上に層間絶縁膜708
を堆積した後に上層配線703を形成する。この場合、
上層配線703の配線時、下層配線704との交差部の
みが、その周辺部に比べて下層配線の高さ相当分だけ高
くなる。
【0003】なお、図6に示すアクティブマトリックス
基板は、水平シフトレジスタ(HSR)303と垂直シ
フトレジスタ(VSR)304を有し、各画素を構成す
る液晶セル301を駆動するようになっており、該水平
シフトレジスタ(HSR)303はシグナル線選択を行
うべく駆動トランジスタ602のソースに、垂直シフト
レジスタ(VSR)304はゲート線選択を行うべく駆
動トランジスタ602のゲートに接続されている。
【0004】これに対して、図7(b)に示すように、
配線の形成工程をl回だけとし、交差部は多結晶シリコ
ンのジャンパー線716を使う方法がある。この方法で
は、多結晶シリコンのジャンパー線716を、ゲート電
極と同時に形成することにより上記の2層配線の場合と
比較して工程数を減らすことができる。
【0005】(B)半導体装置たるアクティブマトリッ
クス基板の配線抵抗、寄生容量について 図10は、駆動トランジスタであるAlゲートMOSト
ランジスタの構成例を示すものである。かかる構成の製
造を行う場合、ソース・ドレイン部(ソース領域160
3、ドレイン領域1604、ソース電極1605、ドレ
イン電極1606、配線1609)の形成を行った後
に、ゲート電極1608の形成を行う。
【0006】この場合、ゲート電極1608は、チャネ
ル部1602の上を完全に被っている必要がある。その
ため、アライメントマージンとして、ゲート電極160
8とソース・ドレイン部の重なりが必要となる。このゲ
ート部とソース・ドレイン部の重なりは、寄生容量とな
るが、この容量値は、アライメントマージンとゲート酸
化膜厚で自動的に決まってしまうため当然には低減する
ことが困難である。
【0007】他方、ゲート部とソース・ドレイン部の重
なりによる寄生容量を低減するための一つの手法とし
て、ゲートセルフアラインにより半導体層上にソース・
ドレイン拡散領域を形成するAlゲートMOSトランジ
スタの製造の方法が知られている。
【0008】図11は、前記ゲートセルフアラインを用
いたAlゲートMOSトランジスタの構成を示すもので
ある。この手法では、半導体層1401上のゲート絶縁
膜1402上にAlゲート電極1408を形成した後、
その上方からイオン注入を行い、次いで活性化を行うこ
とによって、ソース・ドレイン領域1403、1404
の形成をゲートセルフアラインにより行う。もって、ア
ライメントマージンが不用となるために寄生容量の低減
を図るようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
(A)配線交差部の問題について しかしながら、図7に示すように、アクティブマトリク
ス基板の配線交差部がその周辺部より高くなる構成のた
め、該交差部において断線やショートが起こりやすくな
るという欠点を持つ。
【0010】また、保護膜709まで形成した最終的な
形状においても、交差部は配線分だけ他のところよりも
高くなるため平坦性は良くない。このような最終形状
は、液晶表示装置等のためのアクティブマトリックス基
板として使用する場合に液晶の配向乱れの原因となり好
ましくない。更に、配線の形成を2回に分けて行うため
工程数も多くなる。
【0011】そこでかかる不具合を解決するべく、図7
(a)に似た構成ではあるが、図7(b)に示すような
構成のものが知られている。本構成では、配線の形成を
l回だけで行い、交差部には多結晶シリコンのジャンパ
ー線716を用いる構成がある。この構成では、多結晶
シリコンのジャンパー線716を、ゲート電極と同時に
形成することにより上記の2層配線の場合と比較して工
程数を減らすことができる。
【0012】しかし、本構成の場合も図7(b)に示す
ように、交差部の平坦性の問題については、未解決のま
まである。
【0013】このように、従来の配線形成法によるアク
ティブマトリックス基板では、配線交差部の平坦性につ
いての問題が未解決であるため、交差部での配線の断線
やショートが起こりやすく、また、液晶表示装置に適用
したときに配向乱れが起こることがあった。
【0014】(B)配線抵抗、寄生容量の問題について また、上記図11に示す手法では、ソース・ドレイン領
域1403、1404の活性化を行う温度が、Alの融
点以下に限定されるため、イオン注入によるダメージが
十分に回復せず、リーク電流が大きくなるという欠点が
ある。
【0015】他方、図12に示すように、前記Alに代
え、poly−Siをゲート電極に用いて、ゲートセル
フアラインにより半導体層上にソース・ドレイン領域を
形成するpoly−SiゲートMOSトランジスタの製
造方法が知られている。
【0016】かかる手法では、ゲートセルフアラインを
用いるためアライメントマージンが不用となり、寄生容
量の低減が図れ、さらに、ゲート電極1508にAlよ
り融点の高いpolyーSiを用いているため、ソース
・ドレイン領域1503、1504の活性化を行う温度
をイオン注入によるダメージの回復に十分な温度にあげ
ることできる。しかしながら、この方法では、poly
ーSiの抵抗率が20〜30Ω・cmと高抵抗であるた
め、ゲートの配線抵抗が大きくなる欠点があり、また、
工程も複雑になる。
【0017】このように、従来のセルフアラインを用い
ない半導体装置の配線形成法では、半導体装置たるAl
ゲートMOSトランジスタにおけるゲート電極とソース
・ドレイン部の重なりが大きな寄生容量となってしま
う。また、従来のAlゲートセルフアラインによるMO
Sトランジスタの製造方法では、ソース・ドレイン領域
の活性化が、イオン注入によるダメージの回復の為に十
分な温度で行えず、そのためリーク電流が大きくなる。
さらには、poly−Siゲートセルフアラインによる
製造方法では、ゲート配線が高抵抗になり工程も複雑に
なるという問題がある。
【0018】本発明の目的は、少ない工程数で配線交差
部の平坦化を実現することにより、交差部での配線の断
線やショートを減少させるとともに、液晶表示装置に適
用したときに配向乱れを起こさないアクティブマトリッ
クス基板を実現することである。さらに、本発明の他の
目的は、配線抵抗が低抵抗であつて、低寄生容量のMO
Sトランジスタの製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明は、ソース、ドレイン及びゲ
ートを有する薄膜トランジスタが絶縁基板上にマトリッ
クス状に配置されてなる半導体装置において、該薄膜ト
ランジスタのソースにつながれる第1の信号配線と該薄
膜トランジスタのゲートにつながれる第2の信号配線の
交差部に拡散層が使用され、該拡散層と該薄膜トランジ
スタが形成される半導体層が該絶縁基板中に埋め込まれ
たことを特徴とする。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1の信号配線と第2の信号配線の交差部に使
用される拡散層がトランジスタが形成される半導体層と
同じ半導体で形成されてなることを特徴とする。
【0021】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記第1の信号配線と第2の信号配線の交差部に使
用される拡散層がトランジスタの拡散層と同一条件、同
一プロセスで形成されてなることを特徴とする。
【0022】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記第1の信号配線と第2の信号配線の交差部に使
用される拡散層がトランジスタの拡散層と同時に形成さ
れてなることを特徴とする。
【0023】請求項5の発明は、半導体上に形成したゲ
ート絶縁膜に開孔部を設ける工程と、活性化処理を含む
ソース・ドレイン拡散を行ってソース・ドレイン領域を
形成する工程と、前記開孔部のみに選択的にAl膜を堆
積する工程と、前記Al膜上の絶縁膜に開孔部を設ける
工程と、ソース・ドレイン配線及びゲート電極・配線を
形成する工程とを少なくとも有することを特徴とする。
【0024】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記Al膜は、アルキルアルミニウムハイドライド
と水素ガスとを加熱分解することにより堆積することを
特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1から請求項4の構成では、半導体層が
絶縁基板中に埋め込まれているような形状で、そのうち
の一部はトランジスタ形成領域として使用し、他の一部
を配線交差部のジャンパー線として使用することを特徴
とする。本構成では、配線交差部のジャンパー線が基板
中に埋め込まれているため、その上を通る配線は、段差
を越える必要がなく、平坦な形状に形成できるため、断
線やショートが起こりにくくなり、また、最終形状にお
いてもより平坦な液晶表示装置等のためのアクティブマ
トリックス基板を実現できる。また、ジャンパー線は、
トランジスタの能動領域として使用する半導体層と同時
に形成するために、工程数の増加も避けることができ
る。
【0026】請求項5及び請求項6の構成では、本発明
では、ソース・ドレイン領域の活性化をAl膜の堆積前
に行うため、ソース・ドレイン領域の活性化のために十
分な温度での活性化を行うことができる。しかも、ゲー
ト電極とソース・ドレイン電極部の重なりによる寄生容
量がゲート絶縁膜部ではなく、ソース・ドレイン電極上
の絶縁膜部で形成されるため、この絶縁膜厚のみをゲー
ト絶縁膜とは独立に厚くすることにより寄生容量を低減
することが可能となる。一方、ゲート電極に抵抗率が3
×10-6Ω・cmと小さいAlを用いることができるた
め、ゲート配線の低抵抗化を図ることが可能となる。
【0027】
【実施例】以下、本発明について説明するが、本発明は
以下に述ベる実施例に限定することはなく、本発明の目
的が達成できる構成であればよい。
【0028】図1及び図2は、第1の実施例に係る半導
体装置を示すものである。
【0029】まず、石英等の絶縁基板207(図2)上
に3000Åの多結晶シリコン薄膜を堆積する。次に、
図1に示すような形状にトランジスタ形成領域及び配線
交差部領域l0l、l02をLOCOS酸化を行うこと
により形成する。
【0030】このとき、トランジスタ形成領域及び配線
交差部領域となる部分はSi34で保護しておき、それ
以外の部分の多結晶シリコン層は完全に酸化することに
より透明化する。なお、酸化を行う前に、トランジスタ
形成領域及び配線交差部領域となる部分以外の多結晶シ
リコン層を酸化による膜厚の増加を見込んで1500Å
だけエッチングしておくことより平坦な表面形状を得る
ことができる。
【0031】次に、トランジスタ形成領域及び配線交差
部領域の多結晶シリコン層上に800Åのゲート酸化膜
SiO2214を形成する。酸化膜の形成法は熱酸化
法、CVD法、スパッタ法等を使用する。次に、500
0Åの多結晶シリコン薄膜を堆積してパターニングを行
いゲート電極205を形成する。次に、このゲート電極
をマスクにしてリンをイオン注入し、ソース、ドレイン
領域210、211及び配線交差部拡散層202を形成
する。
【0032】次に、層間絶縁膜208としてCVD法で
SiO2を3000Å堆積してから、ソース、ドレイン
及び配線交差部拡散層とのコンタクトホールを形成し、
スパッタリングにより5000ÅのAl膜を堆積する。
そして、このAl膜を図1に示すような形状にパターニ
ングしてゲート配線103、203及びシグナル配線1
04、204を形成する。この後、保護膜209として
3000ÅのSiO2を堆積して、ドレインとのコンタ
クトホールを開けてから、1500ÅのITO(インジ
ウム錫酸化物)をスパッタリングで堆積させて、パター
ニングをおこなって画素電極106、206を形成す
る。
【0033】第2の実施例は、多結晶シリコン薄膜の代
りに単結晶シリコン薄膜を用いてLOCOS酸化により
トランジスタ形成領域及び配線交差部領域の分離、基板
の透明化を行ない、以下、上記第1の実施例と同様のプ
ロセスを行うことによりアクティブマトリックス基板を
形成するようにしたものである。本第2の実施例の場
合、半導体層に単結晶シリコンを用いるので、より高速
のトランジスタを形成することができる。
【0034】第3の実施例は、上記両実施例と比ベて更
に高い平坦性を実現する手法を示すものである。図3及
び図4を用いて第3の実施例を説明する。まず、石英等
の絶縁基板上に図1のトランジスタ形成領域及び配線交
差部領域と同様な形状にエッチングにより深さ3000
Åのボックス317を形成する。
【0035】次に、この上にl000ÅのSi34層4
18と500ÅのSiO2層419をCVD法で堆積さ
せる。次に、ボックス317内のSiO2層419にエ
ッチングにより窓を開けてSi34層418を露出させ
る(図4(a))。次に、このSi34を種318とし
て気相成長法により選択的にボックス317内にシリコ
ン薄膜419を堆積させる。このとき、シリコン薄膜4
19は、ボックスからはみだすまで成長させる(図4
(a))。
【0036】次に、ボックス外に張り出したシリコン薄
膜をSi34418をストッパーとした選択研磨法によ
って研磨することにより基板を平坦化する(図4
(b))。
【0037】このシリコン薄膜の結晶性は、種サイズと
気相成長時の条件によって多結晶から単結晶まで自由に
制御できる。このようにして形成した基板上に上記第1
の実施例におけるゲート酸化膜の形成以降のプロセスを
行うことによってアクティブマトリックス基板を形成す
る。
【0038】本実施例では、埋め込み層の形成にLOC
OS酸化ではなく、選択研磨を使うことによって、より
高い平坦性を実現できる。さらに、本発明において、ト
ランジスタ形成領域及び配線交差部領域は必ずしも一体
で形成されている必要はなく、トランジスタ形成領域と
配線交差部領域をそれぞれ独立した領域として形成する
こともできる。
【0039】第4の実施例は、トランジスタ形成領域と
配線交差部領域をそれぞれ独立した領域として形成した
場合の1つの例である。以下、図5を用いて説明する。
まず、石英等の絶縁基板507上に3000Åの多結晶
シリコン薄膜を堆積する。
【0040】次に、トランジスタ形成領域501及び配
線交差部領域502をLOCOS酸化を行うことにより
形成する。このとき、トランジスタ形成領域501及び
配線交差部領域502となる部分はSi34で保護して
おき、それ以外の部分の多結晶シリコン層は完全に酸化
することにより透明化する。
【0041】なお、酸化を行う前に、トランジスタ形成
領域501及び配線交差部領域502となる部分以外の
多結晶シリコン層を酸化による膜厚の増加を見込んで1
500Åだけエッチングしておくことより平坦な表面形
状を得ることができる。
【0042】次に、トランジスタ形成領域及び配線交差
部領域の多結晶シリコン層上に800Åのゲート酸化膜
SiO2を形成する。
【0043】前記酸化膜の形成法は熱酸化法、CVD
法、スパッタ法等を使用する。次に、ソース、ドレイン
領域510、511及び配線交差部拡散層502のパタ
ーニングを行い、レジストをマスクとしてソース、ドレ
イン領域510、511及び配線交差部拡散層502を
形成する。
【0044】次に、ソース、ドレイン及び配線交差部拡
散層とのコンタクトホールを形成し、スバッタリングに
より5000ÅのAl膜を堆積する。そして、このAl
膜を図7に示すような形状にパターニングして第2の信
号配線たるゲート配線503及び第1の信号配線たるシ
グナル配線504を形成する。この場合、ゲート配線が
同時にゲート電極にもなっている。
【0045】この後、保護膜として3000ÅのSiO
2を堆積して、ドレインとのコンタクトホールを開けて
から、l500ÅのITOをスパッタリングで堆積させ
て、パターニングをおこなって画素電極506を形成す
る。
【0046】図8は、本発明の第5の実施例に係るMO
Sトランジスタの断面図である。半導体層l0lに熱酸
化等によって絶縁膜102を形成する。半導体層101
としては、単結晶シリコンまたは多結晶シリコンを用い
ることができる。
【0047】絶縁膜のパターニングを行い、ソース・ド
レイン拡散のための開孔部を設ける。さらにこの上から
不純物のイオン注入を行い、ゲート絶縁膜802をマス
クとしてソース・ドレイン領域803、804の形成を
行う。あるいは、パターニングを行った後、ソース・ド
レインの開孔部を設ける前に、レジストをマスクとして
不純物のイオンの注入を行い、ソース・ドレイン拡散領
域803、804を形成し、その後に、同一レジストマ
スクで絶縁膜のエッチングを行い、開孔部を設ける。そ
して、ソース・ドレイン領域803、804の活性化を
行うために、例えば900℃程度でアニールを行う(図
8(a))。
【0048】続いて、ソース・ドレイン領域803、8
04の上に、ソース・ドレイン電極805、806とし
て、選択的にAl膜の堆積を行う。Al膜の選択的な堆
積は、アルキルアルミニウムハイドライドのガスと水素
ガスとを用いて、半導体層を抵抗加熱またはランブ等に
より直接加熱する熱CVDによって行う。この際の半導
体層の表面温度としてはアルキルハイドライドの分解温
度以上450℃未満が好ましいが、より好ましくは26
0℃以上440℃以下である。
【0049】次に、ソース・ドレイン領域803、80
4上に選択的に堆積したAl膜の表面を酸化して絶縁膜
Al23807を形成する。Al膜の酸化は、絶縁性基
板のときは熱酸化法や酸素プラズマ法を用いることがで
き、導電性の基板の場合は、前記の方法以外に陽極酸化
法を用いることもできる。さらにソース・ドレイン電極
805、806とのコンタクトをとるための開孔部を、
絶縁膜Al23807上に設ける(図8(b))。
【0050】そして、この上に例えばスパッタリングに
よって非選択的にAl膜を堆積した後、Al膜のパター
ニングを行い、ゲート電極、ゲート配線808及びソー
ス・ドレイン配線809の形成を行う。最後に保護膜8
l0としてPSGの堆積を行う(図8(c))。
【0051】以下に、本発明に係るMOSトランジスタ
の製造例につきより具体的に説明する。
【0052】(製造例1)
【0053】まず、N型単結晶シリコン上に熱酸化によ
って500Åの絶縁膜SiO2を形成した。次に、パタ
ーニングを行い、絶縁膜SiO2にソース・ドレイン領
域となる部分にイオン注入のための開孔部を設けて下地
の単結晶Siを露出させた。さらにこの上から不純物と
して1×1015(個/cm2)のB+をイオン注入し、ゲ
ート絶縁膜SiO2をマスクとしてソース・ドレイン領
域の形成を行った。さらに、イオン注入を行ったソース
・ドレイン領域の活性化を行うために900℃でアニー
ルを行った。
【0054】次に、ソース・ドレイン領域の方の開孔部
にソース・ドレイン電極として、選択的に5000Åの
Al膜を堆積した。Al膜の選択的な堆積は、アルキル
アルミニウムハイドライドのガスと水素ガスとを用い
て、熱CVDによって1分20秒間行い、このときの半
導体層の表面の温度は270℃にした。
【0055】次に、ソース・ドレイン領域上に選択的に
堆積したAl膜の表面を電解液中で陽極酸化し2000
Åの絶縁膜Al23を形成した。さらに、絶縁膜Al2
3上にソース・ドレイン電極とのコンタクトをとるた
めの開孔部を設けた。そして、この上にスパッタリング
によって非選択的にl0000ÅのAl膜を堆積し、パ
ターニングを行い、ゲート電極(ゲート幅W=l0μ
m)、ゲート配線及びソース・ドレイン配線の形成し
た。最後に保護膜として6000ÅのPSGの堆積を行
った。
【0056】以上の工程で作製したMOSトランジスタ
のリーク電流は、l0-14A以下となり従来法で作製し
たAlゲートセルフアラインMOSトランジスタ (リ
ーク電流10-10〜10-11A)に比べて著しく改善され
ることが理解できた。
【0057】(製造例2)本例の場合、半導体層として
絶縁基板上の多結晶シリコンを用いたアクティブマトリ
ックス型トランジスタアレイについて説明するが、多結
晶シリコンが単結晶シリコンであっても同様に実施する
ことができる。
【0058】本例を第6の実施例とし、図9を用いて説
明する。まず、石英基板912上に1500Åの多結晶
シリコン90lが堆積した基板を用意する。
【0059】この基板を用いて上記製造例1と同様にA
l膜の選択堆積までの工程を行い、更に上記製造例lと
同様の工程で選択的に堆積したAl膜の表面を熱酸化法
により酸化し、2000Åの絶縁膜Al23907を形
成した。そして、この膜上にスパッタリングにより非選
択的に5000ÅのAl膜を堆積し、パターニングを行
い、ゲート電極及びゲート配線908の形成した。
【0060】次に、前記パターニングした上に、層間絶
縁膜として3000ÅのPSG911を堆積した。ソー
ス・ドレイン電極905、906とのコンタクトをとる
ための開孔部を設け、この上にスパッタリング法によっ
て非選択的に10000ÅのAl膜を堆積した後、パタ
ーニングを行い、ソース・ドレイン配線909を形成し
た。最後に保護膜として6000ÅのPSG910の堆
積を行った。
【0061】以上の工程で作製したMOSトランジスタ
のリーク電流は、l0-14A以下となり従来法で作製し
たAlゲートセルフアラインMOSトランジスタ (リ
ーク電流l0-10〜10-11A)に比べて著しく改善され
ることがわかった。
【0062】上記のアクティブマトリックス型液晶ディ
スプレイにおいて、l本のゲート配線の長さ6cm、幅
8μm、厚さ0.5μmで、配線容量がl.30×10
-11Fの場合、本発明のごとく、ゲート配線にAl(比
抵抗3×l0-6Ω・cm)を用いた場合は、配線による
遅延時間が5.85msとなり、ゲート配線にpoly
−Siを用いた場合(比抵抗30Ω・cm、遅延時間5
8.5ms)に比べて著しく改善されることがわかっ
た。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項4の発明の構成では、配線交差部の平坦化を行ったの
で、交差部での配線の断線やショートを減少することが
可能になったと共に、液晶表示装置に適用したときに配
向乱れを起こさない半導体装置たるアクティブマトリッ
クス基板を実現することが可能となる。
【0064】また、請求項5及び請求項6の発明の構成
では、アクティブマトリックス基板を構成する半導体装
置を、小さな寄生容量で、かつ、小さなリーク電流で形
成し、しかも信号の遅延時間を抑えた高性能かつ簡略な
工程で作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を表す平面図である。
【図2】第2の実施例のA−A’線に沿う断面(a)、
B−B’線に沿う断面(b)、C−C’線に沿う断面
(c)をそれぞれ示す。
【図3】第3の実施例におけるボックス内でのSi34
種の配置の例を示す平面図である。
【図4】第3の実施例において、シリコン薄膜をボック
スから張り出すまで成長させた状態を示す断面図
(a)、選択研磨によって平坦化した状態を示す断面図
(b)である。
【図5】本発明の第4の実施例を表す平面図である。
【図6】アクティブマトリックス型液晶ディスプレイの
回路を示す模式図である。
【図7】従来の2層配線を使った場合の配線交差部の断
面図(a)、図7(b)は従来の多結晶シリコンのジャ
ンパー線を使用した場合の配線交差部の断面図である。
【図8】本発明の第5の実施例に係る半導体装置たるM
OSトランジスタの製造方法を示す模式的断面図であ
る。
【図9】本発明の第6の実施例に係るMOSトランジス
タを示す模式的断面図である。
【図10】従来のAlゲートMOSトランジスタを示す
模式的断面図である。
【図11】従来のAlゲートセルフアラインMOSトラ
ンジスタを示す模式的断面図である。
【図12】従来のpoly−Siゲートセルフアライン
MOSトランジスタを示す模式的断面図である。
【符号の説明】
101 201 501 トランジスタ形成領域、 102 202 502 配線交差部拡散層、 103 203 503 ゲート配線(第2の信号配
線)、 104 204 504 シグナル配線(第1の信号配
線)、 105 205 ゲート電極、 106 206 506 画素電極、 207 507 絶縁性基板、 208 層間絶縁膜、 209 絶縁膜、 210 510 ソース領域、 211 511 ドレイン領域、 212 ソース電極、 213 ドレイン電極、 214 ゲート絶縁膜、 215 チヤンネル領域、 317 ボックス、 318 418 Si34種、 419 SiO2膜、 420 Si34膜、 421 シリコン薄膜、 601 液晶セル、 602 トランジスタ、 603 水平シフトレジスタ、 604 垂直シフトレジスタ、 605 シグナル線、 606 ゲート線、 801 半導体層、 901 半導体層(polyーSi) 802、902 ゲート酸化膜、 803、903 ソース領域、 804、904 ドレイン領域、 805、905 ソース電極、 806、906 ドレイン電極、 8O7、907 Al23絶縁膜、 808、908 ゲート電極及びゲート配線(Al)、 809、909 ソース、ドレイン配線、 810、910 PSG 保護膜、 911 PSG 層間絶縁膜、 912 石英基板。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース、ドレイン及びゲートを有する薄
    膜トランジスタが絶縁基板上にマトリックス状に配置さ
    れてなる半導体装置において、該薄膜トランジスタのソ
    ースにつながれる第1の信号配線と該薄膜トランジスタ
    のゲートにつながれる第2の信号配線の交差部に拡散層
    が使用され、該拡散層と該薄膜トランジスタが形成され
    る半導体層が該絶縁基板中に埋め込まれたことを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の信号配線と第2の信号配線の
    交差部に使用される拡散層がトランジスタが形成される
    半導体層と同じ半導体で形成されてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の信号配線と第2の信号配線の
    交差部に使用される拡散層がトランジスタの拡散層と同
    一条件、同一プロセスで形成されてなることを特徴とす
    る請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の信号配線と第2の信号配線の
    交差部に使用される拡散層がトランジスタの拡散層と同
    時に形成されてなることを特徴とする請求項3に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体上に形成したゲート絶縁膜に開孔
    部を設ける工程と、活性化処理を含むソース・ドレイン
    拡散を行ってソース・ドレイン領域を形成する工程と、
    前記開孔部のみに選択的にAl膜を堆積する工程と、前
    記Al膜上の絶縁膜に開孔部を設ける工程と、ソース・
    ドレイン配線及びゲート電極・配線を形成する工程とを
    少なくとも有する半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記Al膜は、アルキルアルミニウムハ
    イドライドと水素ガスとを加熱分解することにより堆積
    することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製
    造方法。
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