JPH0694413A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH0694413A
JPH0694413A JP24323492A JP24323492A JPH0694413A JP H0694413 A JPH0694413 A JP H0694413A JP 24323492 A JP24323492 A JP 24323492A JP 24323492 A JP24323492 A JP 24323492A JP H0694413 A JPH0694413 A JP H0694413A
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JP
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light
incident
psd
displacement member
incident position
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JP24323492A
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Hitoshi Inoue
仁 井上
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、受光面の小さなPSDを用いて測
定対象部材の大きな変位が検出できる位置検出装置を提
供することを目的とする。 【構成】 光出射部(10、20)からは、測定対象の
動作に合わせて光路が変更された光が、光位置検出部
(30)に向けて出射される。光路の変更は、光位置検
出部(30)への入射位置を測定対象の動作方向と同一
方向に移動させ、且つ所定の終端まで入射位置が移動し
たときに、所定の始端に入射位置を戻して同一方向への
入射位置の移動を繰り返すように行われる。このような
光路を持った出射光が光位置検出部(30)に入射さ
れ、入射位置の検出が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PSD等の光位置検出
素子を用いた位置検出装置に関し、特にカメラのフォー
カスレンズの位置を検出する位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17に従来の反射型位置検出装置20
0の構成を示す。光源を構成するLED201から出射
した光束は、検出対象202表面に設けられた細い反射
板203で反射し、検出素子であるPSD204に入射
する。検出対象202の移動によって、反射板203で
反射した光束が入射するPSD204上の位置が変化す
る。PSD204は入射した光束の位置によって異なる
電流比で電流I1 、I2を発生し、この電流比を演算す
ることによって検出対象202の位置を検出することが
できる。この従来例の反射板203の位置とPSD20
4への光束の入射位置の関係は、図18のようになる。
同図より、反射板203の移動距離の2倍だけ、PSD
204への光束の入射位置が移動することがわかる。
【0003】また、図19に従来の透過型位置検出装置
210の構成を示す。光源を構成するLED211から
出射した光束は、コリメートレンズ212で平行光線と
なり、スリット板213を介して検出素子であるPSD
214に照射する。スリット板213には、スリット孔
213aが一つ開けられており、PSD214にはこの
孔を通過した光束のみが入射される。スリット板213
が測定対象と共に移動すれば、スリット孔213aを通
過してPSD214に入射する光束の位置も移動し、そ
の入射位置によって、PSD214からの出力電流
1 、I2 の値が変化する。この電流比を演算すること
によって測定対象の位置を検出することができる。この
従来例のスリット孔213aの位置とPSD204への
光束の入射位置の関係は、図20のようになる。同図よ
り、スリット孔213aの移動距離と同じ距離だけ、P
SD204への光束の入射位置が移動することがわか
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の位置
検出装置200、210では、測定対象の比較的長い変
位を検出する場合、PSD204、214への光束の移
動範囲が広がるため、測定対象の移動方向に受光面の幅
が広いPSD204、214を必要とする。また、この
ように受光面の幅が広いPSD204、214では、出
力電流I1 、I2の変動が緩やかになるため、分解能が
低下するといった問題があった。
【0005】さらに、このように受光面の幅が広いPS
D204、214では、出力電流I1 、I2 を電流−電
圧変換アンプに与えて電圧信号V1 、V2 に変換した場
合、受光面の幅が広い程、測定対象の変位による電圧信
号V1 、V2 の変化が緩やかになる。このため、電流−
電圧変換アンプの雑音特性が悪い場合には、電圧信号V
1 、V2 への雑音の影響が大きくなり、分解能が低下す
るといった問題があった。
【0006】また、図21(a)(b)に示すように、
従来の位置検出装置200、210では、反射板20
3、或いはスリット孔213aの位置によって、光束の
光源における立体角θ11、θ12が異なる。PSD20
4、214では、入射した光束の入射位置と光強度の積
分によって出力電流I1 、I2 の値が決まるため、PS
D204、214上の入射位置によって入射光の光強度
が変動する。このようなPSD204、214への入射
光の強度分布の不均一が、位置検出の誤差となり問題で
あった。
【0007】本発明は、以上の問題を解決することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の位置検出装置は、光を出射する光出射部
と、光出射部から出射された光を入射して、この光の入
射位置を検出する光位置検出部とを備え、光出射部で
は、測定対象の動きに応じてこの動作方向と同一方向に
光位置検出部への入射位置を移動させ、且つ所定の終端
まで入射位置が移動したときに所定の始端に入射位置を
戻して同一方向への入射位置の移動を繰り返すよう出射
光の光路を変更させ、光位置検出部では、始端に入射位
置が近い場合に第1レベル、終端に入射位置が近い場合
に第2レベルの第1信号と、この第1信号より1/4周
期遅れた第2信号とを出力し、これらの出力信号より入
射位置を検出する。
【0009】また、光出射部は、測定対象の変位に応じ
て1次元的な移動をしこの移動方向と垂直な面に対して
それぞれ45°の角度で交わる2つの反射面からなるV
字形の溝を複数有する変位部材と、変位部材の移動方向
と垂直な面に沿って変位部材のいずれかの溝に光を照射
する光照射部とを備え、光位置検出部は、光照射部から
の照射光が変位部材の溝で反射した光の光路上に配設さ
れていてもよい。
【0010】この場合、光照射部は、光源と移動方向に
垂直なスリットが形成されたスリット板を備え、光源か
らの照射光をスリットを介して変位部材のいずれかの溝
に照射するものであってもよい。
【0011】さらに、光出射部は、平行光線を照射する
光照射部と、測定対象の変位に応じて1次元的な移動を
し光位置検出部の受光面の移動方向の幅とほぼ同じ間隔
で移動方向に垂直なスリットが複数形成されたスリット
板とを備え、光位置検出部は、スリットを通過した光源
からの照射光の光路上に配設されていてもよい。
【0012】
【作用】本発明の位置検出装置は上述のように構成され
るので、光出射部からは、測定対象の動作に合わせて光
路が変更された光が、光位置検出部に向けて出射され
る。光路の変更は、光位置検出部への入射位置を測定対
象の動作方向と同一方向に移動させ、且つ所定の終端ま
で入射位置が移動したときに、所定の始端に入射位置を
戻して同一方向への入射位置の移動を繰り返すように行
われる。このような光路を持った出射光が光位置検出部
に入射され、入射位置の検出が行われる。
【0013】光位置検出部での入射位置の検出は次のよ
うに行われる。入射位置の所定の始端に入射位置が近い
場合に第1レベル、所定の終端に入射位置が近い場合に
第2レベルの第1信号と、この第1信号より1/4周期
遅れた第2信号とを出力する。光位置検出部での入射位
置の軌跡を4等分した範囲を、始端側から順に範囲a、
範囲b、範囲c、範囲dとすると、第1信号が第1レベ
ルで第2信号が第2レベルのときは、範囲a内に光が入
射されていることが判る。また、第1信号が第1レベル
で第2信号が第1レベルのときは、範囲b内に光が入射
されていることが判る。さらに、第1信号が第2レベル
で第2信号が第1レベルのときは、範囲c内に光が入射
されていることが判る。同様に、第1信号が第2レベル
で第2信号が第2レベルのときは、範囲d内に光が入射
されていることが判る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の位置検出装置の一実施例につ
いて、添付図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施例である反射
型位置検出装置の構成を示す斜視図である。本実施例の
位置検出装置は、LED11とスリット板12からなる
光照射部10と、V字型の溝を複数有する変位部材20
と、変位部材20で反射した光を入射する光位置検出部
であるPSD30とを備えている。LED11とスリッ
ト板12は、LED11からの照射光がスリット板12
を通して変位部材20のいずれかの溝に照射するよう、
不図示の手段によって空間的にそれぞれ固定されてい
る。同様に、PSD30も変位部材20の溝で反射した
光を受光できるように、不図示の手段によって空間的に
固定されている。
【0016】変位部材20は測定対象の動きに応じて1
次元的な移動を行う。この移動によって、変位部材20
の溝からの反射光がPSD30に入射する位置も変化す
る。変位部材20の溝には、2つの反射面が形成され、
変位部材の移動方向と垂直な面に対してそれぞれ45°
の角度で交わっている。したがって、2つの反射面の間
の角度は90°である。
【0017】また、LED11から照射された光は変位
部材20の移動方向に垂直なスリットが形成されたスリ
ット板12により、限られた面積だけ光を照射する光束
となる。この光束が変位部材20の移動方向と垂直な面
に沿った光路になるようLED11の照射方向が調整さ
れている。溝の2つの反射面は90°の角度で交わって
いるので、これらの反射面で反射してPSD30に入射
される光も、変位部材20の移動方向と垂直な面に沿っ
た光路になる。
【0018】PSD30は3つのPSD31、32、3
3から構成されており、PSD31、32、33の両端
からは、反射光の入射位置に相当する電流比で電流信号
(I1 、I2 、I3 、I4 )が出力される。I1 、I2
はPSD30aから出力される電流信号で、I3 はPS
D30bとPSD30cの内側(接合部側)の電流信号
31、I32の和、I4 はPSD30bとPSD30cの
外側の電流信号I41、I42の和である。これらの電流信
号の比を演算することにより、変位部材20の移動量お
よび移動方向を検出することができる。
【0019】次に、図2の斜視図を用いて、本発明の第
2の実施例である透過型位置検出装置の構成について説
明する。本実施例の位置検出装置は、LED40と、L
ED40からの光束を平行化するコリメートレンズ50
と、測定対象の移動と共に一次元的に移動し、この移動
方向と垂直方向に細いスリット孔が複数形成されたスリ
ット板60と、スリット板60のスリット孔を通過した
光を入射する光位置検出部であるPSD70とを備えて
いる。LED40とコリメートレンズ50は、PSD7
0の受光面に対してほぼ垂直な平行光線を照射できるよ
う、不図示の手段によって空間的にそれぞれ固定されて
いる。
【0020】スリット板60に形成された複数のスリッ
ト孔は、PSD70の長手方向の幅dとほぼ同じ間隔d
で配置されている。PSD30と同様に、PSD70も
3つ部分(PSD70a、PSD70b、PSD70
c)から構成されており、PSD70の各部分の両端か
らは、反射光の入射位置に相当する電流比で電流
(I1、I2 、I3 、I4 )が出力されている。これら
の電流信号の比を演算することにより、スリット板60
の移動量および移動方向を検出することができる。
【0021】次に、第1の実施例の反射型位置検出装置
の動作について、図3及び図4を用いて説明する。ま
ず、図3(a)に示すように、LED11から照射され
た光が変位部材20の溝21の反射面21aに入射した
場合、入射光は反射面21aで反射し、さらに反射面2
1bで反射して、PSD30の受光面に入射する。この
反射光の入射位置は、受光面の中央部より図の左側にず
れた位置である。この場合のPSD30からの電流信号
(I1 、I2 、I3 、I4 )は、図5(a)〜(d)の
波形図の時間t1 における出力値である。つまり、PS
D30aから出力された電流信号(I1 、I2 )は、反
射光の入射位置がI1 の出力端子側(図の左側)に近い
ので、I2 に比べてI1 の方が大きい。また、PSD3
0bへの反射光の入射位置は、PSD30bの受光面の
中央部なので、I31とI41とは等しい。さらに、PSD
30cには光が入射されないのでPSD30cの両端か
らは電流(I32、I42)が出力されない。このため、I
31とI32の和であるI3 と、I41とI42の和であるI4
とは等しくなる。
【0022】変位部材20が図の左方向に移動して、図
3(b)に示すように、LED11から照射された光が
変位部材20の溝21の底辺部21cに入射した場合、
入射光は底辺部21cで反射して、PSD30の受光面
の中央部に入射する。この場合のPSD30からの電流
信号(I1 、I2 、I3 、I4 )は、図5(a)〜
(d)の波形図の時間t2 における出力値となる。つま
り、反射光がPSD30aに入射する入射位置は、受光
面の中央部なので、PSD30aから出力される電流信
号I1 とI2 はほぼ等しくなる。また、PSD30b、
PSD30cに入射される反射光の入射位置は、それぞ
れPSD30bとPSD30cの接合部上なので、I31
とI32の和であるI3 は最大電流値となり、I41とI42
の和であるI4 は0A(アンペア)となる。
【0023】変位部材20がさらに図の左方向に移動し
て、図4(c)に示すように、LED11から照射され
た光が変位部材20の溝21の反射面21bに入射した
場合、入射光は反射面21bで反射し、さらに反射面2
1aで反射して、PSD30の受光面に入射する。この
反射光の入射位置は、受光面の中央部より図の右側にず
れた位置である。この場合のPSD30からの電流信号
(I1 、I2 、I3 、I4 )は、図5(a)〜(d)の
波形図の時間t3 における出力値である。つまり、PS
D30aから出力された電流信号(I1 、I2 )は、反
射光の入射位置がI2 の出力端子側(図の左側)に近い
ので、I1 に比べてI2 の方が大きい。また、PSD3
0cへの反射光の入射位置は、PSD30cの受光面の
中央部なので、I31とI41とは等しい。さらに、PSD
30bには光が入射されないのでPSD30bの両端か
らは電流信号(I31、I41)が出力されない。このた
め、I31とI32の和であるI3 と、I41とI42の和であ
るI4 とは等しくなる。
【0024】変位部材20がさらに図の左方向に移動し
て、図4(d)に示すように、LED11から照射され
た光が変位部材20の溝21と溝22との境に入射した
場合、入射光は2方向に反射し、さらに溝21の反射面
21a、溝22の反射面22bで反射して、PSD30
の受光面の両端部に入射する。この場合のPSD30か
らの電流信号(I1 、I2 、I3 、I4 )は、図5
(a)〜(d)の波形図の時間t4 における出力値とな
る。つまり、反射光がPSD30aに入射する入射位置
は、受光面の両端部なので、PSD30aから出力され
る電流信号I1 とI2 はほぼ等しくなる。また、PSD
30bに入射される反射光の入射位置は、I41の出力端
子側(図の左側)であり、PSD30cに入射される反
射光の入射位置は、I42の出力端子側(図の右側)であ
る。このため、I41とI42の和であるI4 は最大電流値
となり、I31とI32の和であるI3 は0A(アンペア)
となる。
【0025】PSD30から出力される電流信号I1
2 、I3 、I4 は、図8のブロック図に示す信号処理
回路に与えられる。同図の回路より、電流信号I1 、I
2 、I3 、I4 は電流・電圧変換アンプ101〜104
によって、電圧信号V1 、V2 、V3 、V4 に変換され
る。各電圧信号の波形は、図6(e)〜(h)の波形図
に示す通りである。
【0026】電圧信号V1 と電圧信号V2 はV1 とV2
の大小関係を比較するコンパレータ105に与えられ、
電圧信号V1 が電圧信号V2 より大きい場合にハイレベ
ルの電圧信号VC1を出力し、電圧信号V2 が電圧信号V
1 より大きい場合にローレベルの電圧信号VC1を出力す
る。また、電圧信号V3 と電圧信号V4 はV3 とV4
差電圧を演算する差動アンプ106に与えられ、電圧信
号V3 から電圧信号V4 を減算した電圧信号を出力す
る。さらに、電圧信号V3 と電圧信号V4 はV3とV4
の大小関係を比較するコンパレータ107にも与えら
れ、電圧信号V3 が電圧信号V4 より大きい場合にハイ
レベルの電圧信号VC2を出力し、電圧信号V4 が電圧信
号V3 より大きい場合にローレベルの電圧信号VC2を出
力する。電圧信号VC1、VC2の波形は、図7(i)、
(j)の波形図に示す通りである。
【0027】コンパレータ105から出力される電圧信
号VC1は、カウンタ108及び位相状態検出回路109
に与えられる。カウンタ108には位置演算回路110
からのアップ/ダウンコントロール信号も与えられ、変
位部材20上の所定の基準位置と照射光の入射位置の間
の溝の数をカウントする。また、位相状態検出回路10
9にはコンパレータ107から出力される電圧信号VC2
も与えられ、変位部材20の溝21のどの部分で反射し
ているかを検出して、検出結果を出力する。さらに、差
動アンプ106で演算された(V3 −V4 )のアナログ
信号はA/Dコンバータ111に与えられ、デジタル信
号に変換される。位置演算回路110には、カウンタ1
08から出力されたカウント数と、位相状態検出回路1
09で検出された検出結果と、A/Dコンバータ111
で変換されたデジタル信号が与えられ、変位部材20の
位置を検出する。
【0028】次に、位置演算回路110の演算で用いら
れる位置検出アルゴリズムについて説明する。変位部材
20が移動すると、光照射部10からの照射光の変位部
材20への入射位置も移動する。照射光の所定の入射位
置を基準位置とした場合、変位部材20の移動によって
変化する照射光の入射位置と基準位置との距離は、(カ
ウンタ108でのカウント数)×(変位部材20の溝の
移動方向の幅)で検出される。さらに、入射光の溝上の
詳細な位置は、電圧信号VC1とVC2の関係から、図7
(k)に示すような4つの部分(a、b、c、d)に識
別される。電圧信号VC1、VC2と溝の4つの部分(a、
b、c、d)との関係は次の通りである。
【0029】VC1=“L”、VC2=“L”………a VC1=“L”、VC2=“H”………b VC1=“H”、VC2=“L”………c VC1=“H”、VC2=“H”………d 各部分におけるさらに細かい位置は、差動アンプ106
から出力されるアナログ信号と、a、b、c、dの関係
とから演算することができる。また、電圧信号VC1とV
C2の状態遷移の順番によって、対象物の移動方向が検出
できる。
【0030】次に、第2の実施例の反射型位置検出装置
の動作について、図9及び図10を用いて説明する。ま
ず、図9(a)に示すように、LED40から照射され
た光は、コリメートレンズ50で平行光線となり、スリ
ット板60に照射される。これらの照射光の内、スリッ
ト板60のスリット孔を通過した光だけがPSD70の
受光面に入射する。この反射光の入射位置は、受光面の
中央部より図の右側にずれた位置である。この場合にP
SD70から出力される電流信号は、I2 >I1 、I3
=I4 である。
【0031】図9(b)に示すようにスリット板60が
図の左方向に移動した場合、スリット孔を通過した照射
光は、PSD70の中央部に入射する。この場合にPS
D70から出力される電流信号は、I1 =I2 、I3
(最大電流)、I4 =0A(アンペア)である。
【0032】さらに、図10(c)に示すようにスリッ
ト板60が図の左方向に移動した場合、スリット孔を通
過した照射光は、PSD70の右側に入射する。この場
合にPSD70から出力される電流信号は、I1
2 、I3 =I4 である。
【0033】同様に、図10(d)に示すようにスリッ
ト板60が図の左方向に移動した場合、スリット孔を通
過した照射光は、PSD70の両端に入射する。この場
合にPSD70から出力される電流信号は、I1
2 、I3 =0A(アンペア)、I4 =(最大電流)で
ある。
【0034】PSD70から出力される電流信号I1
2 、I3 、I4 は、図8のブロック図に示す信号処理
回路に与えられ、第1の実施例と同じ検出アルゴリズム
で、スリット板60の移動距離及び移動方向の検出が行
われる。
【0035】図11は、第1の実施例をオートフォーカ
スカメラやVTRカメラなどに用いて、フォーカスレン
ズの位置検出を行う応用例を示したものである。同図に
おいて、固定レンズ121及びフォーカスレンズ122
は光学系を形成し、フォーカスレンズ122はアクチュ
エータ123でフォーカスレンズ122の光軸方向に移
動して、ピント合わせが行われる。フォーカスレンズ1
22の側面には、上面に複数のV字型の溝を有する変位
部材124が備えられている。また、変位部材124の
溝に照射できる位置に、LED125とスリット板12
6が不図示の手段によって空間的に固定されている。さ
らに、変位部材124の溝からの反射光が入射できる位
置に、PSD127が不図示の手段によって空間的に固
定されている。そして、フォーカスレンズ122の移動
を、PSD127に入射される入射光の位置変化によっ
て検出する。
【0036】図12は、第2の実施例をオートフォーカ
スカメラやVTRカメラなどに用いて、フォーカスレン
ズの位置検出を行う応用例を示したものである。同図に
おいて、固定レンズ131及びフォーカスレンズ132
は光学系を形成し、フォーカスレンズ132はアクチュ
エータ133でフォーカスレンズ132の光軸方向に移
動して、ピント合わせが行われる。フォーカスレンズ1
32の側面には、複数のスリット孔が並設されたスリッ
ト板134が備えられている。また、スリット板134
に対して垂直に平行光線を照射できる位置に、LED1
35とコリメートレンズ136が不図示の手段によって
空間的に固定されている。さらに、スリット板134の
スリット孔を通過した光が入射できる位置に、PSD1
37が不図示の手段によって空間的に固定されている。
そして、フォーカスレンズ132の移動を、PSD13
7に入射される入射光の位置変化によって検出する。
【0037】次に、第1の実施例、及び第2の実施例に
共通する特徴について説明する。まず、第1の特徴は、
測定対象の比較的長い変位を検出する場合であっても、
受光面の比較的小さなPSD30、70で足りることで
ある。PSD30、70への入射光方向の受光面の長さ
は、第1の実施例では2×(検出範囲)/(溝の数)で
よく、第2の実施例では(検出範囲)/(スリット孔の
数)でよい。このように本実施例では小さなPSD3
0、70を用いているので、絶対位置の演算精度が高く
なる。これは、PSD30、70の分解能はPSD3
0、70が小さいほど高いからである。
【0038】また、第1及び第2の実施例の第2の特徴
は、PSD30、70から出力された電流信号を入力す
るアンプの雑音特性が悪くても、高い分解能を維持でき
ることである。これは、PSD30、70から出力され
る電流信号は比較的短い周期信号で、出力波形の傾きが
大きいので、これらの電流信号が入力されるアンプの雑
音特性が悪くても、雑音の影響を受け難いからである。
PSD30、70から出力される電流信号の周期は、第
1の実施例では(変位検出範囲)/(溝の数)となり、
第2の実施例では(変位検出範囲)/(2×スリット孔
の数)となる。
【0039】次に、第1の実施例固有の特徴について説
明する。まず、第1の特徴は、図13に示すように、P
SD30と変位部材20との距離が変化しても、PSD
30への反射光の入射位置変化は、検出方向(変位部材
20の移動方向)と垂直方向になり、検出位置の誤差が
生じないことである。反射光の入射位置変化の許容範囲
は、(検出方向に垂直な方向のPSD30の幅)+2×
(検出方向に垂直な方向の光束の幅)である。また、光
源がレーザ光のように微小スポット光であれば、許容範
囲は、ほぼ(検出方向に垂直な方向のPSD30の幅)
になる。
【0040】また、第2の特徴は、PSD30に入射さ
れる入射光の光強度及び強度分布が等しいことである。
これは、上述したように、変位部材20の移動に関わら
ず光照射部10からPSD30までの光路長が一定であ
り、図14に示すように、変位部材20の移動に関わら
ず光照射部10からの照射光の放射立体角θ1 が等しい
からである。PSD30では、入射した光束の位置とそ
の光強度の積分によって出力電流であるI1 とI2 が決
定されるが、放射立体角θ1 が変わらず光強度が等しい
ため、変位部材20の移動量そのものがI1 とI2 の変
化となる。
【0041】次に、第2の実施例固有の特徴について説
明する。上述のように第2の実施例の構成では、比較的
小さなPSD70を用いているので、コリメートレンズ
50のレンズ径を小さくすることができる。このため光
束の照射範囲が小さくなり、光パワーの利用効率を高く
維持できる。
【0042】なお、第1及び第2の実施例では、3つの
PSD31、32、33(或いはPSD71、72、7
3)を組み合わせて用いているが、図15(a)、図1
6(a)に示すようなフィッシュボーン型のPSD14
0を用いてもよい。このPSD140は、受光面の両側
に抵抗層が設けられ、片側はI1 、I2 を検出するため
に抵抗層の両端から信号を取り出すようにし、もう一方
は抵抗層の中央からI3 を、両端からアルミ配線もしく
は外部で直接接続することによりI4 を取り出すように
構成されている。
【0043】また、図15(b)、図16(b)に示す
ような受光部と抵抗層を兼ねるタイプのPSD150を
用いてもよい。PSD150は、抵抗層が並列に2本形
成されており、片側はI1 、I2 を、もう一方はI3
4 を取り出すように構成されている。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置検出
装置であれば、光位置検出部への入射光の入射位置は、
測定対象の動きに応じてこの動作方向と同一方向に移動
する。そして、所定の終端まで入射位置が移動したとき
に、所定の始端に入射位置を戻して、繰り返し入射位置
の移動が行われる。つまり、測定対象の移動距離および
位置は、光位置検出部に入射される光の入射位置の始端
から終端までの移動の繰り返し回数と、第1信号および
第2信号から得られる入射位置の情報とから検出でき
る。
【0045】従って、測定対象の比較的長い変位を検出
する場合でも、光位置検出部は所定の始端から終端まで
入射できる程度の小さな受光面を備えていればよい。光
位置検出部の分解能は受光面の測定方向の幅が短いほど
高いので、光位置検出部から出力される第1信号および
第2信号の精度も高くなる。
【0046】また、上述のように光位置検出部は小さな
受光面を備えていればよいので、測定対象の変位による
第1信号および第2信号の変化は急激である。そのた
め、これらの出力信号を入力するアンプが雑音特性の悪
いものであっても、出力信号への雑音の影響は少ない。
このため、出力信号は高い分解能が保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】反射型位置検出装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】透過型位置検出装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】反射型位置検出装置の動作を示す図である。
【図4】反射型位置検出装置の動作を示す図である。
【図5】PSDから出力される電流信号の波形図であ
る。
【図6】電流・電圧変換アンプから出力される電圧信号
の波形図である。
【図7】コンパレータから出力される電圧信号の波形図
である。
【図8】信号処理回路を示すブロック図である。
【図9】透過型位置検出装置の動作を示す図である。
【図10】透過型位置検出装置の動作を示す図である。
【図11】反射型位置検出装置の応用例を示す斜視図で
ある。
【図12】透過型位置検出装置の応用例を示す斜視図で
ある。
【図13】PSDと変位部材との距離変化に対するPS
Dへの入射位置変化を示す図である。
【図14】照射光の放射立体角を示す図である。
【図15】PSDの構成を示す斜視図である。
【図16】PSDの受光面を示す平面図である。
【図17】従来の反射型位置検出装置の構成を示す斜視
図である。
【図18】反射板の位置とPSDへの光束の入射位置の
関係を示す図である。
【図19】従来の透過型位置検出装置の構成を示す斜視
図である。
【図20】スリット孔の位置とPSDへの光束の入射位
置の関係を示す図である。
【図21】反射板に入射する光の放射立体角を示す平面
図である。
【符号の説明】
10…光照射部、11、40…LED、12、60…ス
リット板、20…変位部材、30、70…PSD、50
…コリメートレンズ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を出射する光出射部と、 前記光出射部から出射された光を入射して、この光の入
    射位置を検出する光位置検出部とを備え、 前記光出射部では、測定対象の動きに応じてこの動作方
    向と同一方向に前記光位置検出部への入射位置を移動さ
    せ、且つ所定の終端まで入射位置が移動したときに所定
    の始端に入射位置を戻して前記同一方向への入射位置の
    移動を繰り返すよう出射光の光路を変更させ、 前記光位置検出部では、前記始端に入射位置が近い場合
    に第1レベル、前記終端に入射位置が近い場合に第2レ
    ベルの第1信号と、この第1信号より1/4周期遅れた
    第2信号とを出力し、これらの出力信号より入射位置を
    検出することを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光出射部は、測定対象の変位に応じ
    て1次元的な移動をし、この移動方向と垂直な面に対し
    てそれぞれ45°の角度で交わる2つの反射面からなる
    V字形の溝を複数有する変位部材と、前記変位部材の移
    動方向と垂直な面に沿って前記変位部材のいずれかの溝
    に光を照射する光照射部とを備え、 前記光位置検出部は、前記光照射部からの照射光が前記
    変位部材の溝で反射した光の光路上に配設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光照射部は、光源と前記移動方向に
    垂直なスリットが形成されたスリット板を備え、前記光
    源からの照射光を前記スリットを介して前記変位部材の
    いずれかの溝に照射することを特徴とする請求項2記載
    の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記光出射部は、平行光線を照射する光
    照射部と、測定対象の変位に応じて1次元的な移動をし
    前記光位置検出部の受光面の前記移動方向の幅とほぼ同
    じ間隔で前記移動方向に垂直なスリットが複数形成され
    たスリット板とを備え、 前記光位置検出部は、前記スリットを通過した前記光源
    からの照射光の光路上に配設されていることを特徴とす
    る請求項1記載の位置検出装置。
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