JPH0693943B2 - 自動刺繍機 - Google Patents

自動刺繍機

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JPH0693943B2
JPH0693943B2 JP62181196A JP18119687A JPH0693943B2 JP H0693943 B2 JPH0693943 B2 JP H0693943B2 JP 62181196 A JP62181196 A JP 62181196A JP 18119687 A JP18119687 A JP 18119687A JP H0693943 B2 JPH0693943 B2 JP H0693943B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、任意の刺繍柄に対応する刺繍縫い動作を実
現するための縫いデータを各刺繍柄毎に記憶すると共
に、該縫いデータを変更する若しくは該縫いデータに関
連する刺繍縫い動作を制御するための各種の制御データ
を各刺繍柄毎に記憶し、所望の刺繍柄に対応する縫いデ
ータ及び制御データを読み出し、これに基づき刺繍縫い
動作の実行及び制御を行うようにした自動刺繍機に関す
る。
〔従来の技術〕
自動刺繍機においては、紙テープ等の外部記憶装置に種
々の刺繍柄に対応する縫いデータを記憶しておき、所望
の刺繍柄に対応する縫いデータを記憶した紙テープ等の
外部記憶装置をセットし、この縫いデータを内部の記憶
装置に転送記憶するようになっている。刺繍柄に関連す
るデータとして紙テープ等の外部記憶装置に記憶される
データは、従来から、該刺繍柄に対応する刺繍縫い動作
を実現するための縫いデータ(この縫いデータは、各ス
テッチ毎の刺繍枠の移動量を指示するX,Yデータ、並び
に所要ステッチにおける色換え、ミシン主軸停止、ジャ
ンプ等の刺繍ミシンの各動作を指示するファンクション
データなど、1ステッチ毎の刺繍縫い動作に関するデー
タである)のみであり、これがそのまま内部記憶装置に
転送記憶される。自動刺繍機では、内部記憶装置に転送
記憶された縫いデータを読み出して、読み出した縫いデ
ータに応じて刺繍縫い動作を実行する。
また、このような縫いデータを複数の刺繍柄に関して内
部記憶装置に夫々記憶し、その中から所望の刺繍柄の縫
いデータを選択して読み出すことができるようにもなっ
ている。
一方、最近の自動刺繍機においては、刺繍柄の変更ある
いは刺繍縫い動作の制御に関連する種々の機能が実用化
されてきている。そのような変更・制御機能としては、
例えば 糸色換えの順序を指示すること、 刺繍柄の縮小又は拡大又は回転等の変更を行うため
に、縫いデータ中の刺繍枠のX,Y移動量を指示するX,Yデ
ータを縮小又は拡大又は回転等のパラメータに応じて変
換すること、 多頭式刺繍機における各ミシンヘッド毎の運転/休止
を選択すること、 複数の刺繍柄を組合せて連続的に縫う場合において刺
繍柄の縫い順序を指示すること、 同じ刺繍柄の縫い動作を繰返し行うこと、 ボーリングメスが取付けられた針位置が選択されたと
きに刺繍枠をオフセットするオフセット量をボーリング
メスの取付け位置に応じて設定すること、 などがある。
このような変更・制御機能に関するデータの設定は、従
来は、刺繍機に設けられた設定手段を用いて行われてい
るだけであり、この設定手段による設定内容により刺繍
機の動作を直接制御するようにしていた。すなわち、変
更・制御機能に関するデータは、刺繍機に専属するデー
タとして設定されるようになっており、内部記憶装置に
記憶された各刺繍柄の縫いデータとは無関係であった。
従って、刺繍柄に関連づけてこれらの変更・制御機能に
関するデータの設定を行おうとする場合、各刺繍柄の刺
繍縫い動作を行う前に、その都度、設定手段で所望の変
更・制御機能に関するデータ設定を行わねばならなかっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そのため、刺繍縫いしようとする柄を変える毎に、その
都度、所望の変更・制御機能に関するデータを設定し直
さねばならず、極めて面倒であり、作業者への負担とな
っていた。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、各刺繍柄
に関する縫いデータを記憶すると共に、縫いデータ変更
用若しくは刺繍縫い動作制御用の各種の制御データを各
刺繍柄毎に記憶し、所望の刺繍柄に対応する縫いデータ
及び制御データを読み出し、これに基づき刺繍縫い動作
の実行及び制御を行うようにすることにより、制御デー
タの設定に関する作業者への負担を軽減することができ
るようにした自動刺繍機を提供しようとするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る自動刺繍機は、任意の刺繍柄に対応する
刺繍縫い動作を実現するための縫いデータを記憶する縫
いデータ記憶手段と、この縫いデータに応じて刺繍縫い
動作を実行する刺繍縫い動作実行手段と、前記縫いデー
タを変更する若しくは該縫いデータに関連する刺繍縫い
動作を制御するための各種の制御データを個別の刺繍柄
に夫々対応して任意に設定するためのものであって、こ
の制御データは刺繍柄そのものを変更する制御を行うも
のである制御データ設定手段と、前記縫いデータ記憶手
段において前記縫いデータを記憶した各刺繍柄毎に、該
刺繍柄に対応して前記制御データ設定手段で設定した前
記制御データを夫々記憶する制御データ記憶手段と、所
望の刺繍柄に関する前記縫いデータとそれに対応して設
定された前記制御データを前記縫いデータ記憶手段及び
制御データ記憶手段から読み出し、読み出した縫いデー
タに応じた刺繍縫い動作を前記刺繍縫い動作実行手段に
より実行させると共に、読み出した制御データに応じて
該縫いデータの変更及び該刺繍縫い動作の制御を行い、
これにより仕上げられる刺繍柄が該制御データに応じて
変更されるようにする制御手段とを具えたことを特徴と
するものである。これを図によって示すと第1図のよう
であり、1が縫いデータ記憶手段、2が刺繍縫い動作実
行手段、3が制御データ設定手段、4が制御データ記憶
手段、5が制御手段、である。
〔作用〕 制御データ設定手段3により、縫いデータを変更する若
しくは該縫いデータに関連する刺繍縫い動作を制御する
ための各種の制御データを任意に設定する。この制御デ
ータ設定手段3により設定する制御データの種類として
は、例えば、前述のような変更・制御機能に対応して、 糸色換えの順序を指示するデータ(これをプログラム
コントロール設定データ(「プロコン設定データ」と略
称する)という)、 刺繍柄の縮小又は拡大又は回転等の変更を行うため
に、縫いデータ中の刺繍枠のX,Y移動量を指示するX,Yデ
ータを縮小又は拡大又は回転等を指示するパラメータデ
ータ(これを「データ変換パラメータ」という)、 多頭式刺繍機における各ミシンヘッド毎の運転/休止
を選択するデータ(これを「ヘッド選択データ」とい
う)、 複数の刺繍柄を組合せて連続的に縫う場合におケル刺
繍柄の縫い順序を指示するデータ(これを柄プログラム
コントロール設定データ(「柄プロコン設定データ」と
略称する)という)、 同じ刺繍柄の縫い動作の繰返し回数を設定するデータ
(これを「繰り返し設定データ」という)、 ボーリングメスが取付けられた針位置が選択されたと
きに刺繍枠をオフセットするオフセット量を設定するデ
ータ(これを「オフセット設定データ」という)、 などがある。
設定したこれらの1組の制御データは、縫いデータ記憶
手段1において縫いデータを記憶する刺繍柄のうち所望
の1つの刺繍柄に対応して、制御データ記憶開始4にお
いて記憶される。こうして、前記縫いデータ記憶手段に
おいて縫いデータを記憶する各刺繍柄毎に、制御データ
設定手段3により1組の制御データを夫々任意に設定
し、設定した制御データを制御データ記憶手段4におい
て夫々記憶する。
刺繍縫いを行う場合は、制御手段5により、所望の刺繍
柄に関する縫いデータ及び制御データを縫いデータ記憶
手段1及び制御データ記憶手段4から読み出し、読み出
した縫いデータに応じた刺繍縫い動作を刺繍縫い動作実
行手段2により実行させると共に、読み出した制御デー
タに応じて該縫いデータの変更及び該刺繍縫い動作の制
御を行う。
このように、本発明によれば、個別の刺繍柄に対応して
夫々制御データを記憶し、所望の刺繍柄に関する刺繍縫
いを行う場合は該刺繍柄に対応する制御データを読み出
し、これにより該刺繍柄に対応する縫いデータの変更及
び刺繍縫い動作の制御を行うようにしたので、刺繍縫い
しようとする柄を変える毎にその都度制御データを設定
し直す必要は全くなく、単に所望の刺繍柄の選択を行う
だけで予め設定した制御データを再現することができ、
制御データの設定に関する作業者の負担を軽減すること
ができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例につき、添付図面を参照して詳
細に説明しよう。
第2図は本発明に係る自動刺繍機の制御システムの一実
施例を示すハード構成図である。CPU11,プログラムROM1
2,ワーキングRAM13を含むマイクロコンピュータによっ
てこの自動刺繍機全体の動作が制御される。データRAM1
4は、所望の刺繍柄模様を実現する縫いデータ及び各刺
繍柄毎の上述の各種制御データその他刺繍縫いに関連す
る各種のデータを記憶するものである。
操作パネル15は、各種設定スイッチや表示器等を含むも
のである。紙テープリーダ16は、紙テープに記録された
縫いデータ(1ステッチ毎の刺繍枠の位置を指示するX,
Yデータ、並びに色換え、ミシン主軸停止、ジャンプ等
の刺繍ミシンの各動作を指示するファンクションデータ
など、刺繍縫い動作に直接関連するデータ)の読出しを
行なうものであり、任意の刺繍柄を実現する縫いデータ
を記録した紙テープ17がセットされる。この紙テープリ
ーダ16を介して紙テープ17から読み取った縫いデータが
データRAM14に転送記憶される。
X軸パルスモータ18は刺繍枠20をX軸方向に移動させる
ものであり、Y軸パルスモータ19は刺繍枠20をY軸方向
に移動させるものである。前記パルスモータ18,19には
パルスモータドライバ21を介して駆動信号が与えられ
る。
主軸モータ22にはこの自動刺繍機のミシン主軸23を回転
駆動させるものであり、周知のように、このミシン主軸
23の回転に応じて針棒や釜が駆動される。ロータリエン
コーダ24は前記主軸23(若しくはモータ22)の回転角度
を検出するものである。
1つの縫いヘッドHDが多針本縫いヘッドであるとする
と、このヘッドHDは、複数の針棒(各針棒には異なる色
の糸が夫々取付けられている)を具えている。色換モー
タ25は、その回転駆動によって、該ヘッドHDの複数の針
棒のうち1つを選択して該ヘッドHD内の針棒駆動機構に
よって駆動され得るようにする。針棒駆動機構はミシン
主軸23の回転に応じて針棒を上下動させるものであり、
周知のものであるため、特に図示しない。縫いヘッドHD
は、1個に限らず、複数個併設されていてよい。
起動/停止スイッチ26はバースイッチからなり、バーを
例えば右方向に操作すると起動スイッチオンとなり、左
方向に操作すると停止スイッチオンとなる。起動スイッ
チオンのときはミシン主軸23の回転が開始され、停止ス
イッチオンのときはミシン主軸23の回転が停止される。
自動刺繍機においては更にその他の装置・機器が設けら
れるが、それらに関しては図示を省略する。自動刺繍機
の制御システムを構成する各装置は、インタフェースI/
Fを介してマイクロコンピュータとの間で信号を授受す
る。
操作パネル15に設けられたスイッチ及び表示器の一例を
示すと、第3図のようである。
表示器DPYは、様々なデータの設定時に設定中のデータ
を表示したり、あるいは設定済みの各種データの内容の
確認のためにこれを表示したり、あるいはその他必要な
情報を表示したりするためのものであり、文字表示及び
必要に応じて図形表示も可能なものでありる。表示器DP
Yは、いくつかの表示モードで使用することができ、そ
の表示モードの1つとして様々なデータの設定あるいは
その設定内容の確認表示のための表示モードがある。そ
の場合、第3図に例示したように、表示器DPYは、その
上段で比較的大きなエリアを占める設定内容表示部DPY1
と、その下段のファンクションスイッチ説明表示部DPY2
とに分かれて機能する。例えば、この表示器DPYとし
て、液晶ディスプレイを用いることができる。
表示器DPYの下側に、6つのファンクションスイッチF1
〜F6が設けられている。前述のファンクションスイッチ
説明表示部DPY2は、これらの各ファンクションスイッチ
F1〜F6に現在割当てられている機能を説明する表示を行
うものである。各ファンクションスイッチF1〜F6に対す
る機能割当て状態によっては、左側の5つのファンクシ
ョンスイッチF1〜F5が実質的な各種データ設定機能等に
対応するファンクションスイッチとなり、残りのスイッ
チF6が次候補(NEXT)選択キーとして機能することがあ
る。ファンクションスイッチ説明表示部DPY2は、各ファ
ンクションスイッチF1〜F6に対応する6つの表示枠から
なり、F1〜F6に対応する各表示枠には、各ファンクショ
ンスイッチF1〜F6に現在割当てられている機能を説明す
る表示(例えばこの表示「データ入力」あるいは「プロ
コン」等の文字からなる)が現れる。その場合、ファン
クションスイッチF6が次候補選択キーとして機能してい
るならば、F6に対応する表示枠には、その次候補選択キ
ー機能を説明する表示「NEXT」が現れる。
表示器DPYの右隣に配されたファンクションメニュー部M
ENUは、ファンクションスイッチF1〜F6に割当て可能な
全てのデータ設定機能を示す表示を可視的かつ固定的に
表示した一覧表である。このファンクションメニュー部
MENUは、プログラムモードメニューPRO.MENUと運転モー
ドメニューRUN.MENUとからなる。プログラムモードメニ
ューPRO.MENUは、プログラムモード時において各ファン
クションスイッチF1〜F6に割当て可能な全ての機能を表
示するものである。運転モードメニューRUN.MENUは、運
転モード時において各ファンクションスイッチF1〜F6に
割当て可能な全ての機能を表示するものである。
プログラムモードとは、所望の刺繍柄を実現するための
刺繍縫いプログラムに関連する各種のデータの設定(例
えば、所望の刺繍柄に対応する縫いデータの入力すなわ
ち「データ入力」や糸色換え順序の設定すなわち「プロ
コン設定」など)を行うモードである。運転モードと
は、刺繍機の運転開始に先だって各種の運転条件(例え
ばミシン主軸回転数等)の設定を行うモードである。
表示切換スイッチSW1は、表示器DPYの表示モードを切り
換えるためのものである。例えば、図示のように設定内
容表示部DPY1とファンクションスイッチ説明表示部DPY2
とに分けて表示器を使用する表示モードから別の表示モ
ードに切り換えるときにこの表示切換スイッチSW1を操
作する。
プログラムモードスイッチSW2は、この刺繍機の動作モ
ードを上記プログラムモードに設定するときに操作する
スイッチである。
運転モードスイッチSW3は、この刺繍機の動作モードを
上記運転モードに設定するときに操作するスイッチであ
る。
枠移動キースイッチFKYは、刺繍枠20を手動操作で移動
させるときに操作するスイッチである。テンキースイッ
チTKYは各種の数値データを入力するためのスイッチで
ある。設定確認スイッチSW4は、各種のデータ設定操作
において、設定内容を確認するときに操作するスイッチ
である。セットスイッチSW5は、テンキースイッチTKYに
よって入力した数値データを登録するときあるいはファ
ンクション設定完了時に操作されるものであり、リター
ンキーとして機能する。
第4図はデータRAM14のメモリマップの一例を示したも
のである。データRAM14は、大別して柄データディレク
トリ14Aと柄データメモリ部14Bとからなる。柄データメ
モリ部14Bは、複数種の刺繍柄に対応する柄データを記
憶し得るものであり、登録済みの柄データに対応して各
々の柄データを記憶した柄データエリアP1,P2,P3(例え
ば登録済みの柄データが3種類であるとする)が画成さ
れる。柄データメモリ部14Bにおける未だ柄データが登
録されていないエリアはブランクとなっている。柄デー
タディレクトリ14Aは、柄データメモリ部14Bに登録済み
の各柄データの記憶エリア(すなわち各柄データエリア
P1,P2,P3…)を指示するデータを記憶するものである。
柄データディレクトリ14Aは、柄データメモリ部14Bに登
録済みの各柄データエリアP1,P2,P3…毎にその柄番号と
スタートアドレス(各エリアP1,P2,P3…の先頭のアドレ
ス)とエンドアドレス(各エリアP1,P2,P3の最後のアド
レス)を夫々記憶するものである。柄番号は各エリアP
1,P2,P3…毎に「1」,「2」,「3」…というように
任意に設定される番号であり、登録済みの柄データを識
別するものである。登録時において、任意の柄番号がデ
ータ入力により設定されたとき、その柄番号に対応する
ディレクトリを柄データディレクトリ14Aにおいて開設
する。また、読み出し時において、任意の柄番号がデー
タ入力により指定されたとき、柄データディレクトリ14
Aからその柄番号に対応するスタートアドレスを読み出
し、これによりその柄番号に対応するいずれか1つの柄
データエリアP1,P2,P3…を特定し、そこにアクセスす
る。
各データエリアP1,P2,P3…は、制御データメモリエリア
CMEとそれに引き続く縫いデータメモリエリアSMEとから
なる。制御データメモリエリアCMEは、この発明に従う
制御データを当該柄番号に対応して記憶するためのもの
である。縫いデータメモリエリアSMEは、所望の刺繍縫
いを実現するための縫いデータを記憶するためのもので
ある。制御データメモリエリアCMEは、当該柄番号に対
応して設定された各種の制御データ、この例では前出の
「プロコン設定データ」、「データ変換パラメータ」、
「ヘッド選択データ」、「柄プロコン設定データ」、
「繰返し設定データ」、「オフセット設定データ」な
ど、を記憶する。縫いデータメモリエリアSMEは、従来
より周知の縫いデータ(刺繍枠の移動量を指示するX,Y
データ、並びに所要ステッチにおける色換え、ミシン主
軸停止、ジャンプ等の刺繍ミシンの各動作を指示するフ
ァンクションデータなど、1ステッチ毎の刺繍縫い動作
に関するデータである)を1ステッチ毎に記憶する。
次に、マイクロコンピュータの制御の下で、第2図の自
動刺繍機によって実行される動作のうち特に本発明に関
連する部分の動作につき、第5図以下のフローチャート
を参照して説明する。
自動刺繍機の電源が入れられると、第5図に示すよう
に、まず所定のイニシャルルーチンを経てミシン主軸停
止ルーチンに進む。各種のデータ設定処理動作はこのミ
シン主軸停止ルーチンにおいて実行される。非運転時は
このミシン主軸停止ルーチンを常時実行しており、起動
/停止スイッチ26により起動スイッチオンにされると、
運転ルーチンに移る。運転ルーチンでは、ミシン主軸23
を駆動し、該主軸の1回転に同期して1ステッチ毎の縫
いデータを縫いデータメモリエリアSMEから順次読み出
し、これに基づき刺繍縫い動作を行う。
ミシン主軸停止ルーチンの一例につき第6図を参照して
説明する。まず停止イニシャルルーチンにおいては、ミ
シン停止時における所定のイニシャル処理を行う。次の
ステップ30では、動作モードフラッグの内容に基づき、
動作モードが運転モードであるか、プログラムモードで
あるかを調べる。動作モードは、後述するように、プロ
グラムモードスイッチSW2をオンすることによりプログ
ラムモードとなり、運転モードスイッチSW3をオンする
ことにより運転モードとなる。
プログラムモードであれば、スイッチ31以降のルーチン
にいき、プログラムモードにおける各種データの設定処
理を行う。プログラムモードにおける各種データの設定
モードの選択は、次のように、ファンクションスイッチ
F1〜F6の操作によって行う。
プログラムモードにおいては、表示器DPYの画面はまず
最初に第3図中に示したようになり、ファンクションス
イッチ説明表示部DPY2ではプログラムモードにおけるA
〜Eのモードの説明を表示する。ファンクションスイッ
チF6を押して次候補を選ぶと、ファンクションスイッチ
説明表示部DPY2はプログラムモードにおけるF〜Jのモ
ードの説明を表示する画面に切り換わる。更にファンク
ションスイッチF6を押して次候補を選ぶと、ファンクシ
ョンスイッチ説明表示部DPY2はプログラムモードにおけ
るK〜Mのモードの説明を表示する画面に切り換わる。
このように、ファンクションスイッチ説明表示部DPY2の
画面をプログラムモードにおける所望のデータ設定モー
ド(例えば項目A〜M)の説明を表示する状態とし、そ
の上で、画面で表示されている所望のデータ設定モード
(例えば項目A〜M)の説明表示に対応する1つのファ
ンクションスイッチF1〜F5を操作することにより、該所
望のデータ設定モード(例えば項目A〜Mのうち1つ)
を選択する。なお、第6図のフローチャートでは、説明
の簡単化のために、表示器DPYの画面に所定の表示を行
ったり、ファンクションスイッチF6の操作を検出してそ
の表示を切り換えたりする処理ステップの図示を省略し
てある。
ステップ31では、「データ入力設定スイッチオン」かを
調べる。ここでは、項目Aのモードつまり「データ入力
設定モード」を選択するためにファンクションスイッチ
説明表示部DPY2で項目A〜Eの説明表示を行っている状
態で該項目Aに対応するファンクションスイッチF1がオ
ンされたかを調べるのである。YESであれば、ステップ3
2の「データ入力サブルーチン」を実行する。この「デ
ータ入力サブルーチン」の一例は第8図に示されてい
る。ステップ31がNOであれば、ステップ33に行き、別の
データ設定モードについて調べる。なお、「データ入力
設定モード」とは、所望の刺繍柄に対応する縫いデータ
を紙テープ17から取り込むかあるいはデータRAM14から
読み出すかどちらにするかの設定を行うモードであり、
「データ入力サブルーチン」ではそのための処理を行
う。
ステップ33〜38では、縫いデータの変更あるいは縫い動
作の制御のための各種制御データ(前出の「プロコン設
定データ」、「データ変換パラメータ」、「ヘッド選択
データ」、「柄プロコン設定データ」、「繰返し設定デ
ータ」、「オフセット設定データ」など)を設定するモ
ードを選択するためのスイッチ操作がなされたかを調べ
る。
ステップ33では、「プロコン設定スイッチオン」かを調
べる。ここでは、項目Bのモードつまり「プロコン設定
モード」を選択するためにファンクションスイッチ説明
表示部DPY2で項目A〜Eの説明表示を行っている状態で
該項目Bに対応するファンクションスイッチF2がオンさ
れたかを調べるのである。YESであれば、ステップ39の
「プロコン設定サブルーチン」を実行する。この「プロ
コン設定サブルーチン」では、「プロコン設定モード」
におけるデータ設定処理を行う。「プロコン設定モー
ド」とは、糸色換えの順序を指示するデータを設定する
モードである。すなわち、この「プロコン設定サブルー
チン」では、糸色換えの各順序において選択すべき針棒
番号を示すデータを夫々設定する処理を行うのである。
糸色換えの各順序に対応して設定された被選択針棒番号
データをプロコン設定データという。所望の針棒番号デ
ータはテンキースイッチTKYによって入力する。設定入
力されたプロコン設定データは、ワーキングRAM13内の
制御データメモリエリアに一時記憶される。
ステップ34では、「データ変換パラメータ設定スイッチ
オン」かを調べる。ここでは、項目Cのモードつまり
「データ変換パラメータ設定モード」を選択するために
ファンクションスイッチ説明表示部DPY2で項目A〜Eの
説明表示を行っている状態で該項目Cに対応するファン
クションスイッチF3がオンされたかを調べるのである。
YESであれば、ステップ40の「データ変換パラメータ設
定サブルーチン」を実行する。この「データ変換パラメ
ータ設定サブルーチン」では、「データ変換パラメータ
設定モード」におけるデータ設定処理を行う。「データ
変換パラメータ設定モード」とは、縫いデータ中の刺繍
枠のX,Y移動量を指示するX,Yデータを縮小又は拡大又は
回転等させるためのデータ変換パラメータを設定するモ
ードである。データ変換パラメータとしては、刺繍柄を
縮小又は拡大するための倍率データA、刺繍柄を回転さ
せるための回転角データθ、刺繍柄をミラー反転するか
否かを設定するミラー反転データMなどがある。ミラー
反転データMは、ミラー反転すべきとき“1"、しないと
き“0"である。各データ変換パラメータの所望値はテン
キースイッチTKYによって入力する。設定入力された各
データ変換パラメータA,θ,Mは、ワーキングRAM13内の
制御データメモリエリアに一時記憶される。
ステップ35では、「オフセット設定スイッチオン」かを
調べる。ここでは、項目Dのモードつまり「オフセット
設定モード」を選択するためにファンクションスイッチ
説明表示部DPY2で項目A〜Eの説明表示を行っている状
態で該項目Dに対応するファンクションスイッチF4がオ
ンされたかを調べるのである。YESであれば、ステップ4
1の「オフセット設定サブルーチン」を実行する。この
「オフセット設定サブルーチン」では、「オフセット設
定モード」におけるデータ設定処理を行う。「オフセッ
ト設定モード」とは、前述の刺繍枠のオフセット量を設
定するオフセット設定データを設定するモードである。
所望のオフセット量はテンキースイッチTKYによって設
定入力する。設定入力されたオフセット設定データは、
ワーキングRAM13内の制御データメモリエリアに一時記
憶される。
ステップ36では、「ヘッド選択設定スイッチオン」かを
調べる。ここでは、項目Eのモードつまり「ヘッド選択
設定モード」を選択するためにファンクションスイッチ
説明表示部DPY2で項目A〜Eの説明表示を行っている状
態で該項目Eに対応するファンクションスイッチF5がオ
ンされたかを調べるのである。YESであれば、ステップ4
2の「ヘッド選択設定サブルーチン」を実行する。この
「ヘッド選択設定サブルーチン」では、「ヘッド選択設
定モード」におけるデータ設定処理を行う。「ヘッド選
択設定モード」とは、多頭式刺繍機において糸色換えを
行うステップ毎に各ミシンヘッド毎の運転/休止の組合
せを設定するヘッド選択設定データを設定するモードで
ある。各糸色換え順序に対応する各ミシンヘッド毎の運
転/休止の所望の組合せはテンキースイッチTKYによっ
て設定入力する。設定入力されたヘッド選択設定データ
は、ワーキングRAM13内の制御データメモリエリアに一
時記憶される。
ステップ37では、「柄プロコン設定スイッチオン」かを
調べる。ここでは、項目Hのモードつまり「柄プロコン
設定モード」を選択するためにファンクションスイッチ
説明表示部DPY2で項目F〜Jの説明表示を行っている状
態で該項目Hに対応するファンクションスイッチF3がオ
ンされたかを調べるのである。YESであれば、ステップ4
3の「柄プロコン設定サブルーチン」を実行する。この
「柄プロコン設定サブルーチン」では、「柄プロコン設
定モード」におけるデータ設定処理を行う。「柄プロコ
ン設定モード」とは、前述の柄プログラムコントロール
設定データを設定するモードである。すなわち、この
「柄プロコン設定サブルーチン」では、複数の刺繍柄を
組合せて連続的に縫う場合における刺繍柄の各縫い順序
に対応して所望の刺繍柄の柄番号をテンキースイッチTK
Yによって設定入力する処理を行う。設定入力された柄
プロコン設定データは、ワーキングRAM13内の制御デー
タメモリエリアに一時記憶される。
ステップ38では、「繰返し設定スイッチオン」かを調べ
る。ここでは、項目Iのモードつまり「繰返し設定モー
ド」を選択するためにファンクションスイッチ説明表示
部DPY2で項目F〜Jの説明表示を行っている状態で該項
目Iに対応するファンクションスイッチF4がオンされた
かを調べるのである。YESであれば、ステップ44の「繰
返し設定サブルーチン」を実行する。この「繰返し設定
サブルーチン」では、「繰返し設定モード」におけるデ
ータ設定処理を行う。この「繰返し設定サブルーチン」
では、同じ刺繍柄の縫い動作の繰返し回数を設定するデ
ータをテンキースイッチTKYによって設定入力する処理
を行う。設定入力された繰返し設定データは、ワーキン
グRAM13内の制御データメモリエリアに一時記憶され
る。
次のステップ45では、プログラムモードにおけるその他
のデータ設定処理を行う。
次のステップ46では、「パック設定スイッチオン」かを
調べる。ここでは、項目Fのモードつまり「パック設定
モード」を選択するためにファンクションスイッチ説明
表示部DPY2で項目F〜Jの説明表示を行っている状態で
該項目Fに対応するファンクションスイッチF1がオンさ
れたかを調べるのである。YESであれば、ステップ47の
「パック設定サブルーチン」を実行する。この「パック
設定サブルーチン」の一例は第7図に示されている。
「パック設定サブルーチン」では、前述のように設定入
力されてワーキングRAM13内の制御データメモリエリア
に一時記憶された1組の各種制御データ(これを制御デ
ータパックという)を、データRAM14内の所望の柄番号
に対応する制御データメモリエリアCMEに一括して登録
(記憶)する処理を行う。
第7図において、まず、ステップ48では、前述のように
設定入力した制御データパックを登録したい柄番号をテ
ンキースイッチTKYにより指定入力する。次のステップ4
9では、ワーキングRAM13内の制御データメモリエリアか
ら制御データパックを読み出し、これを前ステップで指
定入力した柄番号に対応するデータRAM14内の制御デー
タメモリリエリアCMEに書き込む。その後メインルーチ
ンにリターンする。
第6図(b)に戻り、ステップ50では運転モードスイッ
チSW3がオンされたかを調べる。NOならば、ステップ31
に戻り、プログラムモードの処理を繰り返す。
運転モードスイッチSW3がオンされると、動作モードは
プログラムモードから運転モードに切換わる。運転モー
ドに切換わった直後は、刺繍縫い動作開始のための各種
データの初期化処理を行なう(ステップ51)。
ステップ52では、運転モードにおける各種データの設定
処理を行う。運転モードにおいては、表示器DPYのファ
ンクションスイッチ説明表示部DPY2ではまず運転モード
におけるA〜Eのモードの説明を表示する(第3図の運
転モードメニューRUN.MENU参照)。ファンクションスイ
ッチF6を押して次候補を選ぶと、ファンクションスイッ
チ説明表示部DPY2では運転モードにおけるF,Gのモード
の説明を表示する。ファンクションスイッチ説明表示部
DPY2で所望のモードを表示する状態とし、ファンクショ
ンスイッチF1〜F5の操作によって所望のモードを選択す
る。そして、テンキースイッチTKY等の操作によって所
望のデータを設定する。例えば、ミシンの回転数を設定
する場合は、Bの「回転数モード」を選択し、テンキー
スイッチTKYにより所望の回転数を設定入力する。こう
して、ステップ52では必要なミシン運転条件を設定す
る。
ステップ53では、起動/停止スイッチ26により起動スイ
ッチオンにされたかを調べる。起動スイッチオンなら
ば、メインルーチンにリターンして運転ルーチン(第5
図)に入る。起動スイッチオンでなければ、ステップ54
に行き、プログラムモードスイッチSW2がオンされたか
を調べる。NOならば、ステップ51に戻り、運転モードに
おける各種データの設定処理のためのルーチンを繰り返
す。プログラムモードスイッチSW2がオンされると、動
作モードは運転モードからプログラムモードに切換わ
り、ステップ31に行き、前述したプログラムモードにお
ける各種データの設定処理のためのルーチンを繰り返
す。
次に、第8図を参照して、「データ入力サブルーチン」
について説明する。この「データ入力サブルーチン」で
は、まず、ファンクションスイッチ説明表示部DPY2の表
示内容を「データ入力設定モード」における下位表示に
切り換え、ファンクションスイッチF1に対応して「メモ
リ読み出しモード」を示す表示を行い、ファンクション
スイッチF2に対応して「メモリ書込みモード」を示す表
示を行う。「メモリ読み出しモード」とは、所望の刺繍
柄に対応する縫いデータをデータRAM14から読み出すこ
とを指示するモード、「メモリ書込みモード」とは、所
望の刺繍柄に対応する縫いデータを紙テープ17から取り
込みデータRAM14に書き込むことを指示するモード、で
ある。
ステップ55ではファンクションスイッチF1がオンされた
か、つまり、上記「メモリ読み出しモード」が選択され
たか、を調べる。NOならば、ステップ56に行き、ファン
クションスイッチF2がオンされたか、つさり、上記「メ
モリ書き込みモード」が選択されたか、を調べる。NOな
らば、ステップ55に戻るが、YESならばステップ57に行
き、所望の刺繍柄に対応する縫いデータを紙テープ17か
ら取り込み、データRAM14に記憶する処理を行う。この
とき、所望の柄番号をテンキースイッチTKYの操作によ
って指定し、この指定された柄番号に対応してデータRA
M14内の柄データメモリ部14Bにおいて柄データエリアを
開設し、この指定された柄番号に対応する柄データエリ
ア内の縫いデータメモリエリアSMEに紙テープ17から取
り込んだ縫いデータを記憶する。
一方、「メモリ読み出しモード」が選択された場合は、
ステップ58に行き、読み出したい刺繍柄の柄番号をテン
キースイッチTKYの操作によって指定する。
次のステップ59では、指定された柄番号に対応するデー
タRAM14内の制御データメモリエリアCMEに制御データパ
ックが登録されているかを調べる。YESならば、ステッ
プ60に行き、指定された柄番号に対応する制御データメ
モリエリアCMEから制御データパックを読み出してワー
キングRAM13内の所定の記憶位置に記憶する。なお、運
転時においては、このワーキングRAM13内の所定の記憶
位置に記憶された制御データパック(プロコン設定デー
タ、データ変換パラメータ、ヘッド選択データ、柄プロ
コン設定データ、繰返し設定データ、オフセット設定デ
ータなどの1組)が読み出されて、縫いデータの変更や
縫い動作の制御に使用される。
次のステップ61では、データRAM14の読み出しアドレス
を、指定された柄番号に対応する縫いデータメモリエリ
アSMEの先頭アドレス(つまり第1ステッチのアドレ
ス)に設定し、該縫いデータメモリエリアSMEから縫い
データを読み出す準備をする。その後、メインルーチン
(第5図)にリターンする。
次に、第5図のメインルーチンにおけるミシン主軸運転
ルーチンの一例につき、第9図を参照しながら説明す
る。
運転ルーチンでは、まず所定のイニシャル処理を実行し
た後に、主軸モータ22を起動させる。
次のステップ62では、刺繍縫い動作のための各種の運転
処理を実行する。
次のステップ63では、現在処理中のステッチに関するフ
ァンクションデータの内容が色換コードであるかを調べ
る。また、ステップ64では、現条処理中のステッチに関
するファンクションデータの内容が刺繍柄の終了を示す
終了コードであるかを調べる。ステップ65では、ミシン
主軸の停止が完了したかを確認する。ミシン主軸が停止
していなければ、ステップ62に戻り、運転ルーチン処理
を繰り返す。
この運転ルーチンの処理中にミシン主軸23のロータリー
エンコーダ24から主軸回転角に応じたクロック信号が与
えられると、そのつど処理を中断して第10図のようなエ
ンコーダクロックインターラプトサブルーチンに進む。
エンコーダクロックインターラプトサブルーチンでは、
エンコーダカウンタを1つカウントアップした後(ステ
ップ301)、そのカウント値がいずれの処理タイミング
に対応するものであるかを順次判断し(302,303)、各
タイミングに応じた処理を行なう。刺繍枠移動タイミン
グにおいては、ステッチカウンタの出力に応じて現在の
刺繍縫いステッチに対応するX,Yデータ及びファンクシ
ョンデータをデータRAM14から読み出す(ステップ30
4)。
次のステップ305では、データ変換処理を行う。ここで
は、このワーキングRAM13に記憶した制御データパック
のうちデータ変換パラメータを読み出し、このデータ変
換パラメータに応じてX,Yデータを変換する処理を行
う。詳しくは、データ変換パラメータとしての前述の倍
率データA、回転角データθ、ミラー反転データM(こ
れは前述の通り“1"又は“0"である)に応じて、本来の
X,Yデータを下記式に従って変換し、変換されたデータX
a,Yaを求める。
Xa=A(M・Xcosθ−Ysinθ) Ya=A(Ycosθ+M・Xsinθ) こうして変換された刺繍枠X,YデータXa,Yaに応じて刺繍
枠20をX−Y移動し(ステップ306)、その後、ステッ
チカウンタを次の縫いステッチに歩進する(ステップ30
7)。そして、運転ルーチンにリターンする。
なお、ステップ308では停止タイミングにおける種々の
処理を実行し、ステップ309ではジャンプ制御等その他
の処理を実行する。
第9図の運転ルーチンの説明に戻り、ステップ63で、フ
ァンクションデータの内容が色換コードであることが確
認されると、ステップ66、67、68、69、70の処理を行
う。
ステップ66では、ミシン主軸23を停止するための処理を
行う。
ステップ67では、色換えカウンタのカウント値を歩進す
る処理を行う。
ステップ68は、「プロコン設定処理ルーチン」であり、
ここでは、ワーキングRAM13に記憶した制御データパッ
クのうちプロコン設定データを読み出し、このプロコン
設定データに応じて糸色換え処理を行う。詳しくは、色
換えカウンタのカウント値によって示された色換え順序
に対応して設定された針位置を指示するデータを読み出
し、この針位置を選択するよう色換えモータ25を制御す
る。
ステップ69は、「ヘッド選択処理ルーチン」であり、こ
こでは、ワーキングRAM13に記憶した制御データパック
のうちヘッド選択データを読み出し、このヘッド選択デ
ータに応じて各ミシンヘッド毎の運転/休止を制御する
処理を行う。
ステップ70は、「オフセット設定処理ルーチン」であ
り、ここでは、ワーキングRAM13に記憶した制御データ
パックのうちオフセット設定データを読み出し、このオ
フセット設定データに応じて刺繍枠をオフセットする処
理を行う。
一方、ステップ64で、ファンクションデータの内容が終
了コードであることが確認されると、ステップ71、72、
73の処理を行う。
ステップ71では、ミシン主軸23を停止するための処理を
行う。
ステップ72は、「柄プロコン設定処理ルーチン」であ
り、ここでは、ワーキングRAM13に記憶した制御データ
パックのうち柄プロコン設定データを読み出し、この柄
プロコン設定データに応じて、今縫い終わった刺繍柄の
次の組合せるベキ刺繍柄の縫い動作を開始させるための
処理を行う。
ステップ73は、「繰返し設定処理ルーチン」であり、こ
こでは、ワーキングRAM13に記憶した制御データパック
のうち繰返し設定データを読み出し、この繰返し設定デ
ータに応じて、今縫い終わった刺繍柄の次に同じ刺繍柄
の縫い動作を繰返させるための処理を行う。
以上の構成により、制御データを設定する場合は、停止
ルーチン(第6図〜第8図)の処理により、縫いデータ
を登録した各刺繍柄毎に(各柄番号毎に)所望の内容の
制御データの1組を設定し、登録する。また、運転時
は、運転開始に先立つ第8図のステップ58〜61の処理に
より、刺繍縫いしようとする所望の刺繍柄に対応する1
組の制御データパックを読出し、運転ルーチン(第9
図、第10図)の処理により、該制御データパックの各デ
ータの内容に応じて刺繍縫い動作の制御及び縫いデータ
の変更制御を実行する。
なお、上記実施例では、データ設定及びその他の処理は
マイクロコンピュータシステムによるソフトウェア処理
によって実行しているが、専用のハードウェア回路によ
って実行してもよい。
また、各刺繍柄に対応してデータRAM14に設定登録した
制御データパックをそれに対応する縫いデータと共に紙
テープその他の外部メモリに保存記録するようにしても
よい。
また、自動刺繍機の制御システムを汎用通信網に接続
し、遠隔地のコンピュータシスチテム等から刺繍柄の縫
いデータや制御データ情報を供給するようにしてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上の通り、この発明によれば、個別の刺繍柄に対応し
て1組の制御データを夫々記憶し、所望の刺繍柄に関す
る刺繍縫いを行う場合は該刺繍柄に対応する1組の制御
データを読み出し、これにより該刺繍柄に対応する縫い
データの変更及び刺繍縫い動作の制御を行うようにした
ので、刺繍縫いしようとする柄を変える毎にその都度制
御データを設定し直す必要は全くなく、単に所望の刺繍
柄の選択を行うだけで該刺繍柄に対応して予め設定した
1組の制御データを再現することができ、制御データの
設定に関する作業者の負担を軽減することができると共
に刺繍縫い作業の効率を高めることができる、という優
れた効果を奏する。
更に、縫いデータ記憶手段に記憶する基本の刺繍柄の縫
いデータを変更することなく、制御データの設定を変更
することによって、該基本の刺繍柄の多様なバリエーシ
ョンで変更した刺繍柄を仕上げることができる、という
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明に係る自動刺繍機の概要を示す機能ブ
ロック図、 第2図はこの発明に係る自動刺繍機の一実施例の制御シ
ステムを略示するハード構成ブロック図、 第3図は第2図における操作パネルの一例を示す平面
図、 第4図は第2図におけるデータRAMのメモリマップの一
例を示す図、 第5図は第2図におけるマイクロコンピュータが実行す
るプログラムのメインルーチンを示すフローチャート、 第6図(a),(b)は第5図のメインルーチン内のミ
シン主軸停止ルーチンの一例を示すフローチャート、 第7図は第6図(b)におけるパック設定サブルーチン
の一例を示すフローチャート、 第8図は第6図(a)におけるデータ入力サブルーチン
の一例を示すフローチャート、 第9図は第5図のメインルーチン内のミシン主軸運転ル
ーチンの一例を示すフローチャート、 第10図は第9図のルーチンと共に実行されるエンコーダ
クロックインターラプトサブルーチンの一例を示すフロ
ーチャート、である。 1……縫いデータ記憶手段、2……刺繍縫い動作実行手
段、3……制御データ設定手段、4……制御データ記憶
手段、5……制御手段、14……データRAM、CME……制御
データメモリエリア、15……操作パネル、DPY……表示
器、16……紙テープリーダ、17……紙テープ、20……刺
繍枠、23……ミシン主軸。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の刺繍柄に対応する刺繍縫い動作を実
    現するための縫いデータを記憶する縫いデータ記憶手段
    と、 この縫いデータに応じて刺繍縫い動作を実行する刺繍縫
    い動作実行手段と、 前記縫いデータを変更する若しくは該縫いデータに関連
    する刺繍縫い動作を制御するための各種の制御データを
    個別の刺繍柄に夫々対応して任意に設定するためのもの
    であって、この制御データは刺繍柄そのものを変更する
    制御を行うものである制御データ設定手段と、 前記縫いデータ記憶手段において前記縫いデータを記憶
    した各刺繍柄毎に、該刺繍柄に対応して前記制御データ
    設定手段で設定した前記制御データを夫々記憶する制御
    データ記憶手段と、 所望の刺繍柄に関する前記縫いデータとそれに対応して
    設定された前記制御データを前記縫いデータ記憶手段及
    び制御データ記憶手段から読み出し、読み出した縫いデ
    ータに応じた刺繍縫い動作を前記刺繍縫い動作実行手段
    により実行させると共に、読み出した制御データに応じ
    て該縫いデータの変更及び該刺繍縫い動作の制御を行
    い、これにより仕上げられる刺繍柄が該制御データに応
    じて変更されるようにする制御手段と を具えた自動刺繍機。
  2. 【請求項2】前記各種の制御データは、糸色換えの順序
    を指示するデータ、前記縫いデータ中の刺繍枠のX,Y移
    動量を指示するデータを変換するパラメータデータ、な
    どを含むものである特許請求の範囲第1項記載の自動刺
    繍機。
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