JPH0693010A - 改善されたオレフィン重合用立体選択性触媒 - Google Patents

改善されたオレフィン重合用立体選択性触媒

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JPH0693010A
JPH0693010A JP3319964A JP31996491A JPH0693010A JP H0693010 A JPH0693010 A JP H0693010A JP 3319964 A JP3319964 A JP 3319964A JP 31996491 A JP31996491 A JP 31996491A JP H0693010 A JPH0693010 A JP H0693010A
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JP
Japan
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phthalic acid
dialkyl ester
procatalyst
catalyst
magnesium
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JP3319964A
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English (en)
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Eero Iiskola
イエロ イイスコラ
Rauha Huurinainen
ラウハ フーリナイネン
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Neste Oyj
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Neste Oyj
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明では、マグネシウム化合物、チタニウ
ム化合物およびフタール酸のジアルキルエステルをベー
スとした担体からなる、オレフィンを重合するための新
規な種類のプロキャタリストの製造を達成する。 【構成】 この種類のプロキャタリストの最も重要な性
質は高い立体選択度と高い活性度である。アルキル基の
炭素原子数が9ないし20でありかつ25℃で測定した
ときの誘電率が好ましくは5未満である異なった種類の
フタール酸のジアルキルエステルを使用することによっ
て活性度を可なり大幅に増大させることが可能となっ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマグネシウムハロゲニド
含有坦体、チタニウム化合物およびフタ−ル酸のジアル
キルエステルからなる、オレフィンを重合するための触
媒系のプロキャタリストに関するものである。また本発
明は、マグネシウムハロゲニド含有坦体をチタニウム化
合物およびフタ−ル酸のジアルキルエステルに接触させ
てオレフィンを重合するための触媒系のプロキャタリス
トを製造する方法に関するものである。さらに本発明は
ポリプロピレンを製造するために上記タイプのプロキャ
タリストを有機金属共触媒と共に使用することに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般にチ−グラ−・ナッタ触媒系はオレ
フィンを重合するために使用されており、所謂プロキャ
タリストと共触媒とから成っている。プロキャタリスト
は周期表の第4Aないし第8族のうちのいずれかに属す
る遷移金属の化合物をベ−スにしたものであり、また共
触媒は周期表の第1Aないし第3(B)族のうちのいず
れかに属する金属の有機金属化合物をベ−スにしたもの
である。(上記族はハバ−ド(Hubbard)にり指摘された
(marked) ものである。たとえばL・レムプ(Rompp) に
よる第8版3051頁を参照のこと)。
【0003】一般に触媒の性質を改善しまた変性する電
子供与化合物もまた触媒系に属する。固体マグネシウム
化合物担体上に立体選択性のチ−グラ−・ナッタ触媒を
高収率に製造する際には、有機モノおよびジエステルが
ひろく使用され、本触媒の立体選択性が改善される。配
位重合化学においてはこれらのエステルはしばしば内部
電子供与体として特徴づけられている。
【0004】本分野においてもっともよく知られている
有機ジエステルはフタ−ル酸のジエステルである。こう
したアルキルフタレ−トがたとえば次の諸文献に発表さ
れている。すなわち、EP−268,685 A1,E
P−250,244 A2,EP−45,975 A
2,EP−86,643 A2,EP−16,141A
1,EP−45,977 B1,EP−267,576
A2,EP−206,172 A1,EP−256,
865 A1,およびEP−261,961A2が発表
されている。先行諸特許のうち最も有用な電子供与体は
1,2−ベンゼンカルボン酸のn−ブチルエステル酸ま
たはジイソブチルエステル酸であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オレフィン重合用の触
媒系のプロキャタリストの電子供与体成分としてフタ−
ル酸のアルキルエステルを使用することによって、立体
選択性の高収率触媒をできるだけ得るという目的が達成
された。またこの性質の改善はまた、本発明の目標でも
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、重合
触媒の高収率と立体選択性をクレ−ム1に開示した特徴
を触媒系のプロキャタリストに与えることによって成功
裡に得ることができた。すなわちレ−ム6に述べてある
特徴が重合触媒のプロキャタリストの製造法に付与され
た。予期しないことであったが、本発明の触媒は所望の
分子量分布を有するポリプロピレンを得る上で完全なも
のであることも判明した。
【0007】本プロキャタリストのマグネシウム化合物
に基づく担体成分は、 Mg(OH)Cl,Mg(OH)2,Mg(OR)2,また
は MgCl2のようなヒドロキシ、アルコキシ、および/ま
たはハリドを含有したマグネシウム化合物のいずれでも
よく、これらの化合物のうちで特に好ましいものはマグ
ネシウムジクロリドである。
【0008】担体上のチタニウム化合物はたとえばチタ
ニウムアルコキシド、チタニウムアルコキシドハリド、
またはチタニウムハリドであることができる。とくに好
ましいチタニウム化合物は四塩化チタニウムTiCl4
である。
【0009】プロキャタリスト供与体すなわち本触媒系
の内部供与体は、フタ−ル酸のジアルキルエステルであ
って、そのアルキル基は炭素数が9ないし20である。
立体選択性チ−グラ−・ナッタ触媒を製造するときにこ
のような長鎖電子供与体が予期に反して利用可能なこと
が現実に判明した。さらにまた、このようなフタ−ル酸
のジ、C9,20, のアルキルエステルの誘電率が25℃
で測定したとき5未満であることが好ましい。
【0010】本発明で使用する代表的な内部電子供与体
はジイソデシルフタレ−トとジトリデシルフタレ−ト
で、特に好ましい内部電子供与体はジイソデシルフタレ
−トである。
【0011】長いアルコ−ル鎖と低誘電率を有するこう
した種類のフタレ−トエステルを使用すると以下の利点
がある:非常に高い活性度、優れた立体選択性、触媒製
造時における非常に低い毒性の影響、非常に優れた触媒
合成の再現性、および低いチタニウム含有量。フタ−ル
酸のジアルキルエステルとマグネシウム化合物のモル比
を、活性度を低下することなく大幅に変化できるので、
触媒系の規模を拡大する場合は触媒の量を更によく調節
できる。
【0012】本発明はまたオレフィンの重合用触媒系の
プロキャタリストの製造法に関するものである。本法で
は、マグネシウム化合物をベ−スとした坦体をチタニウ
ム化合物とフタ−ル酸のジアルキルエステルに接触させ
る。
【0013】マグネシウム化合物の選択は本発明を成功
させる上で重要ではないが、合成するさいにマグネシウ
ム化合物をベ−スとした坦体出発物質を用いるのが好ま
しく、これは塩化マグネシウムとエタノ−ルのようなア
ルコ−ルの粒状複合体である。とくに好ましいのは式M
gCl2 ・3C25 OHを有する球状粒子の固体複合
物である。このような坦体出発物質とその製造について
は、たとえば本明細書に参考として掲げた、われわれの
米国特許第4,829,034号によって分かる。
【0014】上記タイプの担体をチタニウム化合物と電
子供与体に接触させると、これらは担体上に層状に沈着
し、活性のある立体選択性のプロキャタリストを形成す
る。これによって複合化したアルコ−ルの少なくとも一
部分が遊離する。
【0015】上記のように本発明の生成物を取り扱う場
合、アルコキシおよび/またはハロゲンを含有するチタ
ニウム化合物は本発明のチタニウム化合物として使用で
き、そしてその際にもっとも好ましい化合物は、四塩化
チタニウム、TiCl4 である。
【0016】本発明の方法の特徴は、炭素数が9ないし
20のアルキル基を有するフタ−ル酸ジエステルが内部
供与体として使用することである。25℃で測定した誘
電率が5未満であるこの種の電子供与体を使用すること
が好ましい。合成する際にたとえばジイソデシルフタレ
−トまたはジトリデシルフタレ−トを使用できるが、ジ
イソデシルフタレ−トを使用することが好ましい。
【0017】上記のように、触媒の活性度はフタ−ル酸
ジアルキルエステルの広範な濃度範囲においても大き
い。従って、合成する際に種々の量のフタ−ル酸ジアル
キルエステルが使用できる。従ってそれとマグネシウム
とのモル比は0.05ないし0.50であり、好ましく
は0.10ないし0.35である。
【0018】内部供与体としてフタ−ル酸の長鎖ジアル
キルエステルの使用に関連し今ひとつの重要な考えは、
ポリプロピレンの分子量の分布すなわちその多分散度が
本触媒を製造する場合にフタ−ル酸のジアルキルエステ
ル部分によって調節できるということである。このよう
にして、6ないし10の範囲にある多分散度が、ジイソ
デシルフタレ−トを内部供与体として使用したときに達
成されたのである。従来の技術によるジイソデシルフタ
レ−トが触媒の合成に使用される場合には多分散度は5
ないし6であり、しかも多分散度をイソブチルフタレ−
トとマグネスシウム間のモル比を変化させても変えるこ
とはできない。高い多分散度すなわち得られたポリプロ
ピレンの広い分子量分布によってポリプロピレンフィル
ムの製造に適した物質になるのである。
【0019】
【実施例】以下に本発明を、添付の若干の表および図を
用いて実施例によって説明する。
【0020】実施例 1 MgCl2 ・3EtOH−担体の活性化を次のようにし
て行なった。すなわち、24.5gの上記担体を温度−
10℃において150mlのヘプタンと300mlのT
iCl4 の入った容器に入れた。撹拌を行ないながら担
体を反応させ、温度はゆっくり+20℃に上昇した。温
度+20℃でDIDP/Mgのモル比が0.2に対応す
るジイソデシルフタレ−ト(DIDP)9.7mlを添
加し、温度はその間90分で+110℃に上昇し、更そ
のまま60分間保持した。本処理を120分間温度+1
20℃で300mlのTiCl4 を用いて繰り返した。
得られた生成物を20分間温度+80℃の300mlの
ヘプタンで洗浄した。この洗浄を5回繰り返し、得られ
た生成物を室温で水素気流中で乾燥した。乾燥した触媒
の色は緑褐色であった。触媒の分析結果は、Tiは1.
3重量%、Mgは14.7重量%、Clは46.9重量
%、ジイソデシルフタレ−トは9.0重量%、ヘプタン
は8.1重量%であった。重合は次記のパラメ−タ−の
もとで中間媒体として900mlのヘプタンを用い、2
リットルのオ−トクレ−ブ中で行なった。パラメ−タ−
は次の通りであった。すなわち、P(C36 )=7バ
−ル、AlEt3,ミリ5モル、Al/Ti=737,P
(H2 )=0.3バ−ル、Al/供与体=20,T=+
70℃,触媒量=25.0mg,t=4時間。
【0021】共触媒としてはトリエチルアルミニウムを
用い、電子供与体としてはシクロヘキシルメチルジメト
キシシランを用いた。触媒の活性度はチタニウムg当た
り1444kgのポリプロピレンであり、そして乾燥触
媒g当たり26.1kgのポリプロピレンであった。重
合液から得られた蒸発残渣は、0.6重量%の回収全ポ
リプロピレン量であった。ポリプロピレンのアイソタク
チシテイは97.6%で、.アイソタクチック指数は9
7%で、相対密度は0.37g/cm3 であった。メル
トインデックスは4.1g/10分でありそして分散度
は6.4であった。
【0022】実施例 2ないし6 触媒は上記担体を使用して実施例1と全く同様な方法で
調製した。ただしDIDP/Mgのモルは実施例毎ごに
それぞれ0.05;.0.75;0.1;0.175;
および0.35であった。分析結果は表1に記載の通り
である。
【0023】ポリプロピレンは実施例1と同様の方法で
重合して調製した(触媒は25.0ml,AlEt3
5mmol,Al/電子供与体のモル比は20であっ
た)。重合結果は表2に記載の通りである。
【0024】比較例 A 触媒は、同一な担体を使用し実施例1と全く同様な方法
で調製したがフタレ−トジエステルは使用しなかった。
触媒の分析結果は次の通りであった。Tiは57.2重
量%;Mgは14.2重量%;Clは57.2重量%;
ヘプタンは21.4重量%。
【0025】ポリプロピレンは実施例1と同様の方法で
重合した。触媒の活性度はチタニウムg当たり149k
gであった。重合液の蒸発残渣は得られたポリプロピレ
ン量から計算して15.3重量%であった。ポリプロピ
レンのアイソタクチシテイは91.7重量%で、アイソ
タクチック指数は77.7%であった。相対密度は測定
しなかったが、これは本ポリマ−の無定形部分が粘着性
であったためである。本ポリマ−のメルトインデックス
は、3.0g/10分であった。
【0026】比較例 B 触媒は同一の担体を使用し実施例1と全く同様な方法で
調製した。ただしジイソデシルフタレ−トのかわりに
5.6mlのジイソブチルフタレ−ト(DIBP)を使
用した。DIBP/Mgのモル比は0.2であった。触
媒の分析結果は次の通りであった。Tiは2.1重量
%;Mgは15.8重量%;Clは52.1重量%;ジ
イソブチルフタレ−トは15.8重量%;そしてヘプタ
ンは14.2重量%であった。
【0027】ポリプロピレンは実施例1と同様の方法で
重合した。
【0028】触媒の活性度はチタニウムg当たり760
kgのポリプロピレンであり、また触媒g当り18.6
kgのポリプロピレンであった。重合液の蒸発残渣は得
られたポリプロピレン量から計算して0.7重量%であ
った。ポリプロピレンのアイソタクチシテイは97.9
重量%、アイソタクチック指数は97.2%でありそし
て相対密度は0.48g/cm3 であった。本ポリマ−
のメルトインデックスは5.1g/10分であり多分散
度は5.9であった。
【0029】比較例C,D,E,およびF 触媒は上記担体を使用し実施例1と全く同様な方法で調
製した。ただしこれら各比較例の合成時のDIBP/M
gモル比はそれぞれ0.075,0.1,0.175お
よび0.35であった。触媒の分析結果は表1に記載の
通りである。
【0030】ポリプロピレンは実施例1と同様の方法で
重合した。重合結果は表2に記載の通りである。
【0031】比較例G,H,およびI 触媒は上記担体を使用し実施例1と全く同様な方法で調
製した。ただしDIBPのかわりにジエチルフタレ−ト
(DEP)を使用した。DEP/Mgのモル比はそれぞ
れ0.075,0.15,および0.2であった。
【0032】ポリプロピレンは実施例1と同様の方法で
重合した。触媒の分析結果は表1に記載の通りである。
重合結果は表2に記載の通りである。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表によれば、触媒の活性度は触媒合成時に
使用するフタ−ル酸ジアルキルエステルおよびエステル
とマグネシウムのモル比に大きく左右される。このこと
は図1にさらに明瞭に現われており、チタニウムのグラ
ム当たりに対するポリプロピレンのキログラム数として
表わされている触媒の活性度が、種々の供与体に対して
供与体とマグネシウムのモル比の関数として与えられて
いる。同時に、本発明によるジイソデシルフタレ−トが
内部供与体として優れていることが分かる。また図1か
らマグネシウムに対するそれのモル比が、マグネシウム
に対する従来技術のジアリキルフタレ−トのモル比程容
易に触媒の活性度に影響しないことが分かる。
【0036】触媒のチタニウム含有率はイソデシルフタ
レ−ト/Mgの幅広いモル比にわたって略一定であり、
その平均チタニウム含有率は1.5重量%である。ポリ
マ−中の金属量を少なくすることは実際の場合一般によ
く行なわれることであるが、触媒の場合も同じであり、
図2からジイソデシルフタレ−トが触媒のチタニウム含
有率の有効な低減剤であることがよく分かる。
【0037】図3には内部供与体とマグネシウムのモル
比がポリプロピレンのアイソタクチック指数に与える影
響が示されている。ポリプロピレンのアイソタクチック
指数に関するかぎり3種類の内部供与体の間に相違はな
い。このことから本発明の内部供与体は従来技術比較し
て同一のアイソタクチック指数の場合、基本的により大
きい活動度を達成することになる。本発明のジイソデシ
ルフタレ−トを内部供与体として使用すると、多分散度
が6ないし10のポリプロピレンが得れた。ジイソブチ
ルフタレ−トを触媒の製造に使用すると、多分散度は5
ないし6であり、この値はジイソブチルフタレ−ト/M
gのモル比をかえても変化させることはできない。この
効果は図4から明らかに分かる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、オレフ
ィン重合用触媒系の、新規な種類の高い立体選択度と高
い活性度とを有するプロキャタリストの製造が可能とな
り、それによってプロピレンフィルムに適した分子量分
の広いプロピレンを得るのに大いに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用したフタレ−トDIとDI/Mgのモル比
が触媒の活性度に与える影響を図示したものである。
【図2】使用したフタレ−トDIとDI/Mgのモル比
が触媒のTI含量率に与える影響を図示したものであ
る。
【図3】使用したフタレ−トDIとDI/Mgのモル比
がポリプロピレンのアイソタクチック指数に与える影響
を図示したものである。
【図4】使用したフタレ−トDIとDI/Mgのモル比
がポリプロピレンの多分散度に与える影響を図示したも
のである。
【符号の説明】
1 供与体なし 2 活性度 3 アイソタクチック指数 4 多分散度

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネシウム化合物、チタニウム化合物
    およびフタ−ル酸のジアルキルエステルをベ−スとした
    担体からなるオレフィンを重合するための触媒系のプロ
    キャタリストにおいて、フタ−ル酸のジアルキルエステ
    ルのアルキル基が9ないし20個の炭素原子を有するこ
    とを特徴とするプロキャタリスト。
  2. 【請求項2】 25℃で測定したフタ−ル酸のジアルキ
    ルエステルの誘電率が5未満であることを特徴とする請
    求項1のプロキャタリスト。
  3. 【請求項3】 マグネシウム化合物をベ−スとした坦体
    がマグネシウムジクロリドであることを特徴とする請求
    項1または2のプロキャタリスト。
  4. 【請求項4】 チタニウム化合物が四塩化チタニウムで
    あることを特徴とする請求項1、2または3のプロキャ
    タリスト。
  5. 【請求項5】 フタ−ル酸のジアルキルエステルがジイ
    ソデシルフタレ−トであることを特徴とする請求項1な
    いし4の任意の項のプロキャタリスト。
  6. 【請求項6】 フタ−ル酸のジアルキルエステルがジト
    リデシルフタレ−トであることを特徴とする請求項1な
    いし4のうちの任意の項のプロキャタリスト。
  7. 【請求項7】 マグネシウム化合物をベ−スとする担体
    をチタニウム化合物とフタ−ル酸のジアルキルエステル
    とに接触させるオレフィンを重合するための触媒系のプ
    ロキャタリストを製造する方法において、9ないし20
    個の炭素原子をそれ自身のアルキル基中に有するフタ−
    ル酸のジアルキルエステルを使用することを特徴とする
    方法。
  8. 【請求項8】 塩化マグネシウムとエタノ−ルのような
    アルコ−ルとの粒子状複合体であり、かつこの複合体が
    好ましくは式MgCl2 ・3C25 OHを有するマグ
    ネシウム化合物をベ−スとした担体を使用することを特
    徴とする請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 チタニウム化合物として四塩化チタニウ
    ムを使用することを特徴とする請求項7または8の方
    法。
  10. 【請求項10】 25℃で測定した誘電率が5未満であ
    る、フタ−ル酸のジアルキルエステルを使用することを
    特徴とする請求項7、8または9の方法。
  11. 【請求項11】 フタ−ル酸のジアルキルエステルとし
    てジイソデシルフタレ−トを使用することを特徴とする
    請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 フタ−ル酸のジアルキルエステルとし
    てジトリデシルフタレ−トを使用することを特徴とする
    請求項7ないし10のうちの任意の項の方法。
  13. 【請求項13】 フタ−ル酸のジアルキルエステルとマ
    グネシウムのモル比が0.05ないし0.50,好まし
    くは0.110ないし0.35であるような量のフタ−
    ル酸のジアルキルエステルを使用することを特徴とする
    請求項7ないし12のうちの任意の項の方法。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし6のうちの任意の項に
    よるプロキャタリスト、あるいは請求項7ないし12の
    うちの任意の項による方法によって好ましくは6ないし
    10の範囲内にある多分散度のポリプロピレン製造用に
    有機金属共触媒と共に製造されたプロキャタリストを使
    用すること。
JP3319964A 1990-11-07 1991-11-07 改善されたオレフィン重合用立体選択性触媒 Pending JPH0693010A (ja)

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