JPH0692924A - 2−フルオロベンゾニトリル誘導体 - Google Patents

2−フルオロベンゾニトリル誘導体

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JPH0692924A
JPH0692924A JP4243635A JP24363592A JPH0692924A JP H0692924 A JPH0692924 A JP H0692924A JP 4243635 A JP4243635 A JP 4243635A JP 24363592 A JP24363592 A JP 24363592A JP H0692924 A JPH0692924 A JP H0692924A
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裕一 恩地
Atsuko Fujita
敦子 藤田
Tomoyuki Kondo
智之 近藤
Yasuyuki Goto
泰行 後藤
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09K19/30Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least two non-condensed rings containing saturated or unsaturated non-aromatic rings, e.g. cyclohexane rings
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    • C09K19/3048Cyclohexane rings in which at least two rings are linked by a carbon chain containing carbon to carbon double bonds
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    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 【構成】 (式中Rは水素または炭素数1〜10の直鎖または分岐
アルキル基を示し、Xは水素またはフッ素原子、ビニル
基はトランス配置である)で表されるベンゾニトリル誘
導体、並びにそれを含有する液晶組成物。 【効果】 これらの化合物は比較的低粘性でありながら
高い誘電率異方性値を有し、液晶表示素子を低電圧で駆
動出来る。室温付近から二百度付近までの広い温度範囲
で液晶相を示すほか、他の多くの液晶性化合物、すなわ
ちエステル系、シッフ塩基系、ビフェニル系、フェニル
シクロヘキサン系、複素環系、フッソ系等の液晶化合物
との相溶性が良く、特に低温における相溶性が良好であ
るところから改良された液晶材料を提供出来る。また、
これらの化合物を液晶組成物の成分として加えることに
より、粘度を上昇させずに液晶組成物の使用温度範囲を
著しく拡大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2ーフルオロベンゾニト
リル誘導体に関し、さらに詳しくは4ー[トランスー4
ー〔(E)ー2ー(トランスー4ーアルキルシクロヘキ
シル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2ーフルオロベンゾ
ニトリル誘導体および該化合物を有効成分として含有す
る液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は液晶物質がもつ光学異方
性および誘電率異方性を利用したものであるが、その表
示方法としてはTN型(ねじれネマチック型)、スーパ
ーツイストネマチック型 (STN型)、動的散乱型
(DS型)、ゲスト・ホスト型(G−H型)、DAP型
等が知られている。また、これらの駆動方式にはスタテ
ィック駆動方式、時分割駆動方式、アクティブマトリッ
クス駆動方式、2周波駆動方式などが用いられている。
これら種々の液晶表示素子に用いられる液晶物質の性質
は種々異なるが、いずれの液晶物質も水分、空気、熱、
光等に安定であることは共通しており、また、室温を中
心としてできるだけ広い温度範囲で液晶相を示し、粘性
が小さく、表示素子中においては、速い応答速度、高コ
ントラスト、さらに駆動電圧が低いことが要求される。
また、表示素子の種類によっては適切な誘電率異方性
(△ε)を有するようにしなければならない。しかし、
これらの特性を単一成分で満足する液晶化合物は現在の
ところ知られておらず、数種の液晶化合物や非液晶化合
物を混合して得られる液晶組成物を使用しているのが現
状である。
【0003】ところで本発明の類似化合物として下記の
化合物が開示されている。
【0004】
【化2】
【0005】(式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基、
Xは水素またはフッ素原子を表わす)化合物(イ)に関
しては特開昭61ー215336において実施例が全く
無いが、発明者らの検討では、誘電率異方性の割には粘
度が高く、他の液晶性化合物との相溶性が悪いという欠
点を有する。また化合物(ロ)に関しても誘電率異方性
値△εが小さいほか、液晶相を示す温度範囲が狭いとい
う欠点を有する。
【0006】そこで本発明者らはアルキルジシクロヘキ
シルエチレンの部分構造に2ーフルオロベンゾニトリル
誘導体の導入を検討した結果、低粘性で著しく広い温度
範囲でネマチック相を示し、高い誘電率異方性値を有
し、かつ他の液晶性化合物との低温における相溶性が良
好な請求項に掲げる新規液晶性物質を発明するに至った
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、誘電
率の異方性が大きく、広い温度範囲で液晶相を示し、か
つ他の既知の液晶化合物との低温における相溶性が良好
な新規な液晶化合物およびこれを含有する液晶組成物を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式
【0009】
【化3】
【0010】(式中Rは水素または炭素数1〜10の直
鎖または分岐アルキル基を示し、Xは水素またはフッ素
原子、ビニル基はトランス配置である)で表される2ー
フルオロベンゾニトリル誘導体および該化合物を有効成
分として含有する液晶組成物である。本発明により提供
される液晶組成物は、(I)式で表される化合物を少な
くとも一つ含む成分(A)と、好ましくは△ε≧5であ
る高誘電率異方性の化合物を一つ以上含む成分(B)、
|△ε|<5である低誘電率異方性の化合物を一つ以上
含む成分(C)、80℃を越える透明点を有する化合物
を一つ以上含む成分(D)、およびその他の成分(E)
から選ばれた1種以上の成分からなる液晶誘電体であ
る。
【0011】本発明の液晶組成物の成分(B)として特
に好ましい化合物を以下に示す。
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】ここで、Rは炭素数1〜10のアルキル基
またはアルケニル基を表し、該基の1つまたは隣合わな
い2つの炭素原子は酸素原子によって置き換えられても
よい。成分(C)として特に好ましい化合物を以下に示
す。
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】ここで、R、R′は炭素数1〜10のアル
キル基またはアルケニル基を表し、該基の1つまたは隣
合わない2つの炭素原子は酸素原子によって置き換えら
れてもよい。成分(D)として特に好ましい化合物を以
下に示す。
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】
【化13】
【0024】
【化14】
【0025】
【化15】
【0026】
【化16】
【0027】
【化17】
【0028】
【化18】
【0029】ここで、R、R′は炭素数1〜10のアル
キル基またはアルケニル基を表し、該基の1つまたは隣
合わない2つの炭素原子は酸素原子によって置き換えら
れてもよい。成分(E)として特に好ましい化合物を以
下に示す。
【0030】
【化19】
【0031】
【化20】
【0032】ここで、Rは炭素数1〜10のアルキル基
またはアルケニル基を表し、該基の1つまたは隣合わな
い2つの炭素原子は酸素原子によって置き換えられても
よい。本発明の化合物(I)の好ましい態様は、次の一
般式群により表される化合物である。
【0033】
【化21】
【0034】(式中Rは水素または炭素数1〜10の直
鎖または分岐アルキル基を示し、ビニル基はトランス配
置である)分子内のジシクロヘキシルエチレンの部分構
造はネマチック相の温度範囲を拡大する効果があること
は知られているが、2ーフルオロベンゾニトリル誘導体
と組合わされた場合、その効果が著しく向上し、化合物
(Iーa)、(Iーb)とも室温付近から二百度付近ま
での幅広い温度範囲でネマチック液晶相を示すことが判
明した。また、両化合物とも3環系化合物としては比較
的低粘性でありながら正の大きな誘電率異方性値(△
ε)を有し、特に化合物(Iーb)においては著しく大
きな誘電率異方性値(△ε)を有することから液晶表示
素子を低電圧で駆動させることができ、液晶表示素子の
材料として最適であることが判った。
【0035】本発明の化合物は、電気的に安定であり、
かつ、熱、空気、光等にも安定な化合物で、広い温度範
囲で液晶相を示し、高い誘電率異方性値を有する。 さ
らに本発明の化合物はその他の液晶性化合物との相溶性
も良好で、特に低温における相溶性が良好な化合物であ
り改良された特性を有する液晶材料を提供することがで
きる。 〔化合物の製法〕次に、本発明の化合物の製造法を示
す。製造方法は製造原料である1ーホルミルー4ー(3
ーフルオロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサンの製
造と、これを用いた各化合物の製造とに分けられる。
【0036】製造原料である1ーホルミルー4ー(3ー
フルオロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサンの製造
は3ーフルオロブロモベンゼン(1)より調製したGrig
nard試薬に1、4ーシクロヘキサンジオンモノエチレン
ケタールを反応させアルコール体(2)としたのち、酸
触媒(例えばp−トルエンスルホン酸、硫酸水素カリウ
ム、塩酸、硫酸、イオン交換樹脂等)にて脱水してシク
ロヘキセン誘導体(3)に誘導する。次にこれをPd、
NiあるいはPt系等の触媒下、接触水素添加反応を行
い、さらに酸性水溶液(例えば酢酸、塩酸、ぎ酸等)で
脱保護し、シクロヘキサノン誘導体(5)を得る。次
に、化合物(5)に塩化アルミニウム存在下オキサリル
クロリドを作用させアシル化を行い、酸クロリド誘導体
(6)としたのち、アンモニア水を作用させアミド体
(7)とし、さらにこれにピリジン中、塩化ベンゼンス
ルホニルを作用させ4ー(3ーフルオロー4ーシアノフ
ェニル)シクロヘキサノン(8)を得る。得られたシク
ロヘキサノン誘導体にメトキシメチルホスホニウムクロ
リドを塩基(例えばn−ブチルリチウム、カリウムーt
−ブトキシド等)で処理して得られたイリドを反応さ
せ、さらに酸性水溶液中で処理することによって目的の
1ーホルミルー4ー(3ーフルオロー4ーシアノフェニ
ル)シクロヘキサンを得ることができる。1ーホルミル
ー4ー(3、5ージフルオロー4ーシアノフェニル)シ
クロヘキサンに関しても3、5ージフルオロブロモベン
ゼンを原料に上記同様の操作で製造できる。
【0037】このようにして得た1ーホルミルー4ー
(3ーフルオロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサン
を用いて目的とする4ー[トランスー4ー〔(E)ー2
ー(トランスー4ーアルキルシクロヘキシル)ビニル〕
シクロヘキシル]ー2ーフルオロベンゾニトリル誘導体
を以下の製造方法にて製造することができる。すなわ
ち、アルキルシクロヘキシルメチルブロミドとトリフェ
ニルホスフィンから誘導した4級塩(9)に塩基(例え
ばn−ブチルリチウム、カリウムーt−ブトキシド等)
を作用させてイリドを発生させたのち、これにアルデヒ
ド誘導体(8)を反応させジシクロヘキシルエチレン誘
導体(10)とする。(10)はE体とZ体との混合物
であり、その比はおよそZ/E=95/5である。この
Z体をE体へ変換して本発明化合物(I−a)を得る。
すなわちZ、E混合物をジクロロメタン中m−クロロ過
安息香酸等の過酸化物で酸化し、オキシラン誘導体(1
1)とし、次にジブロモトリフェニルホスホランで臭素
化して、ジブロモ体(12)とする。このものはエリス
ロ、スレオの両混合物であることから適切な溶媒から、
再結晶させエリスロ体のみを分離したのち、亜鉛粉末に
て還元することによって本発明化合物4ー[トランスー
4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ーアルキルシクロヘ
キシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2ーフルオロベン
ゾニトリル誘導体が得られる。また、本発明化合物4ー
[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ーアル
キルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2、
6ージフルオロベンゾニトリル誘導体についても1ーホ
ルミルー4ー(3、5ージフルオロー4ーシアノフェニ
ル)シクロヘキサンを原料に同様の製造方法にて製造で
きる。
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】(式中Rは水素または炭素数1〜10の直
鎖または分岐アルキル基を示し、Xは水素またはフッ素
原子)
【0041】
【本発明の作用、効果】本発明の化合物は比較的低粘性
でありながら高い誘電率異方性を示し、液晶表示素子を
低電圧で駆動することができる。また、USP5,055,220記
載の化合物(B)(R=n−C3 7 、X=F)のネマ
チック相ー等方性液体相転移点は39.0〜131.8℃である
のに比較し本発明化合物((I)式においてR=n-C
3 7 、X=Hのもの)のそれは48.0〜215.5 ℃と著し
く広い温度範囲で液晶相を示す。さらに本発明化合物は
他の多くの液晶性化合物、すなわちエステル系、シッフ
塩基系、ビフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、複
素環系、フッソ系等の液晶化合物との相溶性が良く、特
に低温における相溶性が良好であるところから改良され
た液晶材料を提供することが出来る。また、本発明の化
合物を液晶組成物の成分として加えることにより、粘度
を上昇させずに液晶組成物の使用温度範囲を著しく拡大
することができる。
【0042】
〔1ーホルミルー4ー(3ーフルオロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサンの製造〕
1)温度計、かくはん機、冷却管および滴下ロートを備
えた三つ口フラスコに削り状マグネシウム20.5g(0.844
mol)およびテトラヒドロフラン(以下THFと略す)1
0mlを添加し、かくはんしながら、3ーフルオロブロモ
ベンゼン134.5g(0.77mol)のTHF溶液250mlを系内が
50℃を保つように1時間を要して滴下した。滴下終了後
さらに温浴中同温度で2時間熟成させ、3ーフルオロフ
ェニルマグネシウムブロミドを調製した。次に調製した
Grignard試薬の中にシクロヘキサンジオンモノエチレン
ケタール100g(0.64mol)のTHF溶液200mlを同様に反
応系内が50℃を保つように1時間を要して滴下し、さら
に温浴中同温度に保ちながら3時間かくはんし、熟成さ
せた。熟成終了後反応溶液中に飽和塩化アンモニウム水
溶液200mlを添加したのち、不溶物をセライトろ過後、
トルエン(1000ml)で抽出した。抽出層は水洗(1500m
l)後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下トル
エンを留去し、茶褐色結晶物165.1gを得た。これがアル
コール誘導体である。アルコール誘導体はそのまま次の
工程に使用した。
【0043】2)かくはん機、温度計およびディーン・
スタークの装置を備えた2Lの3つ口フラスコに1)の
操作で得たアルコール誘導体165.1gを900mlのトルエン
に溶解添加し、酸触媒としてイオン交換樹脂アンバーリ
スト8.3gを添加して、かくはんしながら1時間加熱還流
を行った。反応溶液は室温まで放冷したのち、触媒をろ
別後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、トルエンを減
圧下留去して黄褐色油状物を165.1g得た。これがシクロ
ヘキセン誘導体である。シクロヘキセン誘導体は減圧蒸
留で精製を行い、158〜163℃/3mmHgの留分を112.5g得
た。シクロヘキセン誘導体は次に接触水素添加を行っ
た。すなわち1Lのナスフラスコ中シクロヘキセン誘導
体112.5gをソルミックス500mlに溶解し、5%ーPd/C触
媒を10g添加して、室温下水素圧5〜10Kg/cm2で5時
間接触水素添加を行った。反応終了後、触媒を分別した
のち溶媒を減圧下留去、濃縮して藍色油状物111.1gを得
た。得られた反応物はそのまま脱保護に使用した。1L
ナスフラスコ中還元精製物111.1gをトルエン150mlに溶
解し、98%-ぎ酸132.4g(2.82mol)を添加し加熱還流を
4時間行った。室温まで放冷したのち反応溶液を500ml
の氷冷水に注ぎ込み、トルエン(800ml)で抽出した。
抽出層は水洗(400ml)後、飽和炭酸ナトリウム水溶液
(300ml)、および水(900ml)で順次洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させ茶褐色油状物102.3gを得た。反
応混合物は減圧蒸留を行い、145〜148℃/4mmHgの留分を
分取し、4ー(3ーフルオロフェニル)シクロヘキサノ
ン(無色油状物)82.1gを得た。
【0044】3)かくはん機、温度計、冷却管、窒素導
入管および滴下ロートを備えた3つ口フラスコに塩化ア
ルミニウム106.8g(0.80mol)およびジクロロメタン600
mlを添加し、塩氷冷下-5℃まで冷却後、かくはんしなが
ら4ー(3ーフルオロフェニル)シクロヘキサノン51.3
g(0.27mol)を添加した。次に窒素雰囲気下オキサリル
クロリド94.8g(0.75mol)を-5〜-2℃を保ちながら2時
間を要して滴下した。滴下終了後反応温度を10℃まで上
昇させ、10℃を保ちながら4時間かくはんした。反応終
了後反応溶液は2000mlの氷水中に徐々に滴下し、未反応
のオキサリルクロリドを分解したのち、ジクロロメタン
層を分離し、さらに水層をジクロロメタン500mlで抽出
した。抽出層を混合後、水洗(1000ml)し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧下留去して茶
褐色油状物62.9gを得た。酸クロリド誘導体はジオキサ
ン100mlに懸濁させ氷冷下0℃まで冷却後、25%-アンモ
ニア水100mlを10℃を越えないように20分を要して徐々
に滴下し、滴下終了後10℃にて2時間かくはんした。反
応溶液から析出したアミド体をろ別後、水洗(500ml)
し、減圧下乾燥させて、褐色結晶物39.1gを得た。
【0045】4)かくはん機、冷却管を備えた1Lナス
フラスコ中アミド体39.1gをピリジン200mlおよびトルエ
ン300mlに溶解し、塩化ベンゼンスルホニル43.9g(0.25
mol)を添加して2時加熱還流を行った。反応溶液は室
温まで冷却後、水300mlを添加したのちトルエン層を分
離後、水層をさらにトルエン400mlで抽出した。抽出層
を混合後、6N-塩酸水溶液200ml、水400ml、飽和炭酸ナ
トリウム水溶液300mlおよび水800mlで順次洗浄後、無水
硫酸マグシウムで乾燥し、トルエンを減圧下留去して黄
褐色結晶物を32.3g得た。反応混合物はトルエン/酢酸
エチル系混合溶媒を展開溶媒に用いたシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、4ー(3ーフルオロー4
ーシアノフェニル)シクロヘキサノン(淡黄色結晶物)
30.8gを得た。
【0046】
【化24】
【0047】5)かくはん機、温度計および窒素導入管
を備えた3つ口フラスコに窒素雰囲気下メトキシメチル
トリフェニルホスフィンクロリド61.9g(0.18mol)をT
HF250mlに懸濁させ、かくはんしながら氷冷下、0℃
まで冷却したのち、カリウム-t-ブトキシド21.5g(0.19
mol)を添加し、徐々に室温(20℃)まで昇温しながら
3時間かくはんした。再度氷冷下0℃まで冷却したの
ち、4ー(3ーフルオロー4ーシアノフェニル)シクロ
ヘキサノン24.5g(0.11mol)のTHF溶液50mlを0℃を
保つように20分を要して滴下し、徐々に室温まで昇温し
ながら20時間かくはんした。水300mlを添加し反応を終
了後、反応溶液はTHF層を分離後、水層をさらに酢酸
エチル(300ml)で抽出した。抽出層を混合後、水洗(9
00ml)し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒
を留去して反応混合物を得た。反応混合物はトルエンを
展開溶媒として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、無色油状物22.3gを得た。反応物は窒
素雰囲気下THF600mlに溶解し、2N-塩酸水溶液165ml
を添加して室温下20時間かくはんした。反応溶液は酢酸
エチル500mlで抽出し、抽出層を水(300ml)、飽和炭酸
ナトリウム水溶液(300ml)および水(900ml)で順次洗
浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下
溶媒を留去して目的物1ーホルミルー4ー(3ーフルオ
ロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサン(無色油状
物)を17.3g得た。
【0048】
【化25】
【0049】実施例2 〔1ーホルミルー4ー(3、5ージフルオロー4ーシア
ノフェニル)シクロヘキサンの製造〕 1)温度計、かくはん機、冷却管および滴下ロートを備
えた三つ口フラスコに削り状マグネシウム13.9g(0.57m
ol)およびテトラヒドロフラン10mlを添加し、かくはん
しながら、3、5ージフルオロブロモベンゼン100.0g
(0.52mol)のTHF溶液150mlを系内が50℃保つように
1時間を要して滴下した。滴下終了後さらに温浴中同温
度で2時間熟成させ、3、5ージフルオロフェニルマグ
ネシウムブロミドを調製した。次に調製したGrignard試
薬の中にシクロヘキサンジオンモノエチレンケタール6
2.3g(0.40mol)のTHF溶液100mlを同様に反応系内が
50℃を保つように1時間を要して滴下し、さらに温浴中
同温度に保ちながら3時間かくはんし、熟成させた。熟
成終了後反応溶液中に飽和塩化アンモニウム水溶液200m
lを添加したのち、不溶物をろ別後、トルエン(1000m
l)で抽出した。抽出層は水洗(1500ml)後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させ、減圧下トルエンを留去して茶
褐色結晶物110.8gを得た。これがアルコール誘導体であ
る。アルコール誘導体はそのまま次の工程に使用した。
【0050】2)かくはん機、温度計およびディーン・
スタークの装置を備えた2Lの3つ口フラスコに1)の
操作で得たアルコール誘導体110.8gを600mlのトルエン
に溶解添加し、酸触媒としてイオン交換樹脂アンバーリ
スト5.5gを添加して、かくはんしながら1時間加熱還流
を行った。反応溶液は室温まで放冷したのち、触媒をろ
別後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、トルエンを減
圧下留去してシクロヘキセン誘導体(黄褐色油状物)を
105.1g得た。このものは減圧蒸留で精製を行い、111.0
〜129.0℃/1.5mmHgの留分を76.4g得た。シクヘキセン誘
導体は次に接触水素添加を行った。すなわち1Lのナス
フラスコ中シクロヘキセン誘導体76.4gをソルミックス5
00mlに溶解し、5%ーPd/C触媒を7.0g添加して、室温水
素圧5〜10Kg/cm2で5時間接触水素添加を行った。反
応終了後、触媒をろ別したのち溶媒を減圧下留去して藍
色油状物76.6gを得た。得られた反応物はそのまま脱保
護に使用した。1Lナスフラスコ中還元精製物76.6gを
トルエン100mlに溶解し、98%-ぎ酸94.0g(2.04mol)を添
加し4時間加熱還流を行った。室温まで放冷したのち反
応溶液を500mlの氷水に注ぎ込み、トルエン(800ml)で
抽出した。抽出層は水洗(400ml)後、飽和炭酸ナリウ
ム水溶液(300ml)、および水(900ml)で順次洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥させ茶褐色結晶物69.8gを
得た。このものはヘプタン/酢酸エチル混合溶媒から再
結晶して4ー(3、5ージフルオロフェニル)シクロヘ
キサノン(無色結晶物)53.3gを得た。
【0051】
【化26】
【0052】3)かくはん機、温度計、冷却管、窒素導
入管および滴下ロートを備えた3つ口フラスコに塩化ア
ルミニウム110.08g(0.83mol)およびジクロロメタン60
0mlを添加し、塩氷冷下-5℃まで冷却後、かくはんしな
がら4ー(3、5ージフルオロフェニル)シクロヘキサ
ノン53.3g(0.25mol)を添加したのち窒素雰囲気下オキ
サリルクロリド95.2g(0.75mol)-5〜-2℃を保ちながら
2時間を要して滴下した。滴下終了後反応温度を10℃ま
で上昇させ、10℃を保ちながら4時間かくはんした。反
応終了後反応溶液は2000mlの氷水中に徐々に滴下し、未
反応のオキサリルクロリドを分解したのち、ジクロロメ
タン層を分離し、さらに水層をジクロロメタン500mlで
抽出した。抽出層を混合後、水洗(1000ml)し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させたのち、溶媒を減圧下留去し
て酸クロリド誘導体(茶褐色油状物)67.2gを得た。酸ク
ロリド誘導体はそのままジオキサン100mlに懸濁させ氷
冷下0℃まで冷却後、25%-アンモニア水100mlを10℃を越
えないように20分を要して徐々に滴下し、滴下終了後10
℃にて2時間かくはんした。反応溶液から析出したアミ
ド体をろ別後、水洗(500ml)し、減圧下乾燥させて、褐
色結晶物60.1gを得た。
【0053】4)かくはん機、冷却管を備えた1Lナス
フラスコ中アミド体60.1gをピリジン300mlおびトルエン
300mlに溶解し、塩化ベンゼンスルホニル62.9g(0.36mo
l)を添加して、加熱還流を2時間行った。反応溶液は
室温まで冷却後、水300mlを添加したのちトルエン層を
分離後、水層をさらにトルエン400mlで抽出した。抽出
層を混合後、6N-塩酸水溶液200ml、水400ml、飽和炭酸ナ
トリウム水溶液300mlおよび水800mlで順次洗浄後、無水
硫酸マグシウムで乾燥し、トルエンを減圧下留去して黄
褐色結晶物を40.3g得た。反応混合物はトルエン/酢酸
エチル系混合溶媒を展開溶媒に用いたシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、4ー(3、5ージフルオ
ロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサノン(淡黄色結
晶物)33.4gを得た。
【0054】
【化27】
【0055】5)かくはん機、温度計および窒素導入管
を備えた3つ口フラスコに窒素雰囲気下メトキシメチル
トリフェニルホスフィンクロリド73.1g(0.21mol)をT
HF300mlに懸濁させ、かくはんしながら氷冷下、0℃ま
で冷却したのち、カリウム-t-ブトキシド27.1g(0.24mo
l)を添加し、徐々に室温(20℃)まで昇温しながら3
時間かくはんした。再度氷冷下0℃まで冷却したのち、
4ー(3、5ージフルオロー4ーシアノフェニル)シク
ロヘキサノン33.4g(0.14mol)のTHF溶液60mlを0℃
を保つように20分を要して滴下し、徐々室温まで昇温し
ながら20時間かくはんした。水300mlを添加し反応を終
了後、反応溶液はTHF層を分離後、水層をさらに酢酸
エチル(300ml)で抽出した。抽出層を混合後、水洗(9
00ml)し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒
を留去して反応混合物を得た。反応混合物はトルエンを
展開溶媒として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、無色油状物34.5gを得た。反応物は窒
素雰囲気下THF850mlに溶解し、2N-塩酸水溶液240ml
を添加して室温下20時間かくはんした。反応溶液は酢酸
エチル500mlで抽出し、抽出層を水(300ml)、飽和炭酸
ナトリウム水溶液(300ml)および水(900ml)順次洗浄
したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下溶
媒を留去して目的物である1ーホルミルー4ー(3、5
ージフルオロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサン
(無色油状物)を32.3g得た。
【0056】
【化28】
【0057】実施例3 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
エチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2
ーフルオロベンゾニトリル ((I)式においてR=n
−C2 5 、X=Hのもの)の製造 1)かくはん機、温度計、冷却管および窒素導入管を備
えた3つ口フラスコにトランスー4ーエチルシクロヘキ
シルメチルブロミド13.4g(65.1mmol)、トリフェニル
ホスフィン20.5g(78.1mmol)およびキシレン10mlを添
加し、160℃に加熱かくはんしながら20時間反応させ
た。室温まで放冷、冷却したのち、THF250ml、カリ
ウム-t-ブトキシド6.8g(60.8mmol)を順次添加し、そ
のまま室温下3時間かくはんしながらイリドを調製し
た。次に実施例1で合成した1ーホルミルー4ー(3ー
フルオロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサン10g(4
3.4mmol)のTHF溶液35mlをイリド溶液中に室温下20
分を要して滴下し、さらに室温にて20時間かくはん熟成
させた。反応溶液に水300mlを添加し反応を終了後、反
応溶液を酢酸エチル(700ml)で抽出した。抽出層を水
(1000ml)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧下留去して反応混合物を得た。得られた反応
物はトルエンを展開溶媒にシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、茶黄色油状物を11.4g得た。これが
4ー[トランスー4ー〔(E、Z)ー2ー(トランスー
4ーエチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]
ー2ーフルオロベンゾニトリルである。E体、Z体の生
成比はガスクロマトグラフィーの分析結果からE体/Z
体=5/95である。
【0058】2)かくはん機、温度計および窒素導入管
を備えた3つ口フラスコ中、m−クロロ過安息香酸11.6
g(67.2mmol)および炭酸カリウム23.2g(167.9mmol)
をジクロロメタン200mlに懸濁させ、氷冷下かくはんしな
がら、0℃まで冷却後、1)の操作で合成した4ー[ト
ランスー4ー〔(E、Z)ー2ー(トランスー4ーエチ
ルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2ーフ
ルオロベンゾニトリル11.4g(33.6mmol)のTHF溶液5
0mlを0℃を保ちながら30分を要して滴下した。滴下終
了後室温まで昇温させ、そのまま20時間かくはんした。
反応溶液を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に注ぎ込んだ
のち、ジクロロメタン層を分離後、さらに水層をジクロ
ロメタン200mlで抽出した。抽出層を混合後、飽和炭酸
ナトリウム水溶液600ml、水(600ml)で順次洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去、濃縮
してオキシラン誘導体(白色結晶物)11.2gを得た。
【0059】
【化29】
【0060】3)かくはん機、温度計および冷却管を備
えたナスフラスコに2)で得たオキシラン誘導体11.2g
(31.0mmol)、ジブロモトリフェニルホスホラン21.2g
(50.1mmol)およびトルエン300mlを添加し、9時間加
熱還流を行った。反応溶液を氷冷水中に注ぎ込んだの
ち、トルエン不溶物をセライトろ過除去後、新たにトル
エン300mlを添加し、抽出した。抽出層を水(600ml)、
飽和炭酸ナトリウム水溶液(300ml)および水(600ml)
で順次洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下溶媒を留去して反応混合物を25.3g得た。得られ
た反応混合物はトルエンを展開溶媒に用いたシリカゲル
カラムクロマトグラフィーさらにトルエンからエリスロ
体のみを再結晶で精製し、ジブロモ誘導体(無色結晶
物)2.53gを得た。
【0061】
【化30】
【0062】4)かくはん機を備えたナスフラスコ中、
窒素雰囲気下3)で合成したジブロモ体2.53g(2.5mmo
l)を酢酸30mlに懸濁させ、亜鉛粉末2.2g(32.9mmol)
を添加し、室温下17時間かくはんした。反応溶液は不溶
物をろ別したのち、水100mlを添加し、酢酸エチル(200
ml)で抽出した。抽出層は水(200ml)、飽和炭酸ナトリ
ウム水溶液(100ml)および水(400ml)で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下留去し
て反応生成物1.7gを得た。反応物はヘプタンを展開溶媒
にシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、
さらに酢酸エチルから再結晶して最終目的物4ー[トラ
ンスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ーエチルシク
ロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2ーフルオロ
ベンゾニトリル(無色結晶物)を0.59g得た。
【0063】
【化31】
【0064】実施例4 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
プロピルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2ーフルオロベンゾニトリル ((I)式においてR=
n-C37、X=Hのもの)の製造 1)かくはん機、温度計、冷却管および窒素導入管を備
えた3つ口フラスコにトランスー4ープロピルシクロヘ
キシルメチルブロミド15.2g(69.5mmol)、トリフェニ
ルホスフィン21.8g(83.4mmol)およびキシレン10mlを
添加し、160℃に加熱かくはんしながら20時間反応させ
た。室温まで放冷、冷却したのち、THF300ml、カリ
ウム-t-ブトキシド7.3g(65.1mmol)を順次添加し、そ
のまま室温下3時間かくはんしながらイリドを調製し
た。次に実施例1で合成した1ーホルミルー4ー(3ー
フルオロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサン10g(4
3.4mmol)のTHF溶液35mlをイリド溶液中に室温下20
分を要して滴下し、さらに室温にて20時間かくはん熟成
させた。反応溶液に水300mlを添加し反応を終了後、反
応溶液を酢酸エチル(700ml)で抽出した。抽出層を水
(1000ml)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧下留去して反応混合物を得た。得られた反応
物はトルエンを展開溶媒にシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、茶黄色油状物を10.1g得た。これが
4ー[トランスー4ー〔(E、Z)ー2ー(トランスー
4ープロピルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシ
ル]ー2ーフルオロベンゾニトリルである。E体、Z体
の生成比はガスクロマトグラフィーの分析結果からE体
/Z体=5/95である。
【0065】2)かくはん機、温度計および窒素導入管
を備えた3つ口フラスコ中、m−クロロ過安息香酸9.8g
(56.8mmol)および炭酸カリウム19.6g(142.0mmol)を
ジクロロメタン150mlに懸濁させ、氷冷下かくはんしなが
ら、0℃まで冷却後、1)の操作で合成した4ー[トラ
ンスー4ー〔(E、Z)ー2ー(トランスー4ープロピ
ルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2ーフ
ルオロベンゾニトリル10.1g(28.4mmol)のTHF溶液3
0mlを0℃を保ちながら40分を要して滴下した。滴下終
了後室温まで昇温させ、そのまま20時間かくはんした。
反応溶液を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(300ml)に注
ぎ込んだのち、ジクロメタン層を分離後、さらに水層を
ジクロロメタン200mlで抽出した。抽出層を混合後、飽
和炭酸ナトリウム水溶液600ml、水(600ml)で順次洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去
してオキシラン誘導体(白色結晶物)8.33gを得た。
【0066】
【化32】
【0067】3)かくはん機、温度計および冷却管を備
えたナスフラスコに2)で得たオキシラン誘導体8.33g
(16.2mmol)、ジブロモトリフェニルホスホラン10.9g
(25.9mmol)およびトルン300mlを添加し、6時間加熱
還流を行った。反応溶液を氷冷水中に注ぎ込んだのち、
トルエン不溶物をセライトろ過除去後、新たにトルエン
200mlを添加し、抽出した。抽出層は水(600ml)、飽和
炭酸ナトリウム水溶液(300ml)および水(600ml)で順
次洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下溶媒を留去して反応混合物を8.8g得た。得られた反応
混合物はトルエンを展開溶媒に用いたシリカゲルカラム
クロマトグラフィー、さらにトルエンからエリスロ体の
みを再結晶で精製し、ジブロモ誘導体(無色結晶物)3.
8gを得た。
【0068】
【化33】
【0069】4)かくはん機を備えたナスフラスコ中、
窒素雰囲気下3)で合成したジブロモ体3.8g(7.4mmo
l)を酢酸40mlに懸濁させ、亜鉛粉末3.1g(47.8mmol)
を添加し、室温下17時間かくはんした。反応溶液は不溶
物をろ別したのち、反応溶液を酢酸エチル(200ml)で
抽出した。抽出層は水(200ml)、飽和炭酸ナトリウム
水溶液(100ml)および水(400ml)で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下留去して反
応生成物2.5gを得た。反応物はヘプタンを展開溶媒にシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、さら
に酢酸エチルから再結晶して最終目的物4ー[トランス
ー4ー〔(E)ー2ー (トランスー4ープロピルシク
ロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2ーフルオロ
ベンゾニトリル(無色結晶物)を1.2g得た。
【0070】
【化34】
【0071】上記製造法に準じて4ープロピルシクロヘ
キシルメチルブロミドにかえてアルキル基の異なる4ー
アルキルシクロヘキシルメチルブロミドを用いて以下の
4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
アルキルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2ーフルオロベンゾニトリルを製造することができる。
【0072】4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(ト
ランスー4ーメチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘ
キシル]ー2ーフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ブチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2
ーフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ペンチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2ーフルオロベンゾニトリル CN点 48.5〜49.2℃ NI点 176.2〜181.8℃ 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ヘキシルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2ーフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ヘプチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2ーフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
オクチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2ーフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ノニルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2
ーフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
デシルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2
ーフルオロベンゾニトリル 実施例5 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
プロピルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル ((I)式におい
てR=n−C3 7、X=Fのもの)の製造 1)かくはん機、温度計、冷却管および窒素導入管を備
えた3つ口フラスコにトランスー4ープロピルシクロヘ
キシルメチルブロミド15.2g(69.5mmol)、トリフェニ
ルホスフィン21.8g(83.4mmol)およびキシレン10mlを
添加し、160℃に加熱かくはんしながら20時間反応させ
た。室温まで放冷、冷却したのち、THF300ml、カリ
ウム-t-ブトキシド7.3g(65.1mmol)を順次添加し、そ
のまま室温下3時間かくはんしながらイリドを調製し
た。次に実施例2で合成した1ーホルミルー4ー(3、
5ージフルオロー4ーシアノフェニル)シクロヘキサン1
1.2g(45.0mmol)のTHF溶液35mlをイリド溶液中に室
温下20分を要して滴下し、さらに室温にて20時間かくは
ん熟成させた。反応溶液に水300mlを添加し反応を終了
後、反応溶液を酢酸エチル(700ml)で抽出した。抽出
層を水(1000ml)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒を減圧下留去して反応混合物を得た。得られ
た反応物はトルエンを展開溶媒にシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、茶黄色油状物を11.5g得た。
これが4ー[トランスー4ー〔(E、Z)ー2ー(トラ
ンスー4ープロピルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘ
キシル]ー2、6ージフルオロベンゾニトリルである。
E体、Z体の生成比はガスクロマトグラフィーの分析結
果からE体/Z体=5/95である。
【0073】2)かくはん機、温度計および窒素導入管
を備えた3つ口フラスコ中、m−クロロ過安息香酸10.7
g(61.9mmol)および炭酸カリウム21.4g(154.8mmol)
をジクロロメタン150mlに懸濁させ、氷冷下かくはんしな
がら、0℃まで冷却後、1)の操作で合成した4ー[ト
ランスー4ー〔(E、Z)ー2ー(トランスー4ープロ
ピルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2、
6ージフルオロベンゾニトリル11.5g(30.9mmol)のT
HF溶液30mlを0℃を保ちながら40分を要して滴下し
た。滴下終了後室温まで昇温させ、そのまま20時間かく
はんした。反応溶液を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(3
00ml)に注ぎ込んだのち、ジクロロメタン層を分離後、
さらに水層をジクロロメタン200mlで抽出した。抽出層
を混合後、飽和炭酸ナトリウム水溶液600ml、水(600m
l)で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧下留去してオキシラン誘導体(白色結晶物)9.
80gを得た。
【0074】
【化35】
【0075】3)かくはん機、温度計および冷却管を備
えたナスフラスコに2)で得たオキシラン誘導体9.80g
(25.2mmol)、ジブロモトリフェニルホスホラン17.0g
(40.3mmol)およびトルン300mlを添加し、6時間加熱
還流を行った。反応溶液を氷冷水中に注ぎ込んだのち、
トルエン不溶物をセライトろ過除去後、新たにトルエン
200mlを添加し、抽出した。抽出層は水(600ml)、飽和
炭酸ナトリウム水溶液(300ml)および水(600ml)で順
次洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下溶媒を留去して反応混合物を10.5g得た。得られた反
応混合物はトルエンを展開溶媒に用いたシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーさらにトルエンからエリスロ体の
みを再結晶で精製し、ジブロモ誘導体(無色結晶物)4.
5gを得た。
【0076】
【化36】
【0077】4)かくはん機を備えたナスフラスコ中、
窒素雰囲気下3)で合成したジブロモ体3.8g(7.4mmo
l)を酢酸45mlに懸濁させ、亜鉛粉末3.6g(55.4mmol)
を添加し、室温下17時間かくはんした。反応溶液は不溶
物をろ別したのち、反応溶液を酢酸エチル(200ml)で
抽出した。抽出層は水(200ml)、飽和炭酸ナトリウム
水溶液(100ml)および水(400ml)で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下留去して反
応生成物2.9gを得た。反応物はヘプタンを展開溶媒にシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、さら
に酢酸エチルから再結晶して最終目的物4ー[トランス
ー4ー〔(E)ー2ー (トランスー4ープロピルシク
ロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2、6ージフ
ルオロベンゾニトリル(無色結晶物)を1.6g得た。
【0078】
【化37】
【0079】上記製造法に準じて4ープロピルシクロヘ
キシルメチルブロミドにかえてアルキル基の異なる4ー
アルキルシクロヘキシルメチルブロミドを用いて、以下
の4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4
ーアルキルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]
ー2、6ージフルオロベンゾニトリルを製造することが
できる。
【0080】4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(ト
ランスー4ーメチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘ
キシル]ー2、6ージフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
エチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ブチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ペンチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ヘキシルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ヘプチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
オクチルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
ノニルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル 4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
デシルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2、6ージフルオロベンゾニトリル 実施例6(使用例1) 4ー(4ープロピルシクロヘキシル)ベンゾニトリル
30%(重量、以下同じ) 4ー(4ーペンチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル
40% 4ー(4ーヘプチルシクロヘキシル)ベンゾニトリル
30% なる組成の液晶組成物のネマチック液晶の透明点(C
p)は52.3℃である。この液晶組成物をセル厚9μmの
TNセル(ねじれネマチックセル)に封入したものの動
作しきい値電圧(V10)は1.60V、誘電率異方性値(△
ε)は+10.7、屈折率異方性値(△n)は0.119、また
粘度(η20)は21.7cPであった。この液晶組成物を母
液晶としてその85wt%に実施例3に示した4ー[トラ
ンスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ーエチルシク
ロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー2ーフルオロ
ベンゾニトリル15%を混合し、その物性値を測定し
た。その結果Cp:65.0℃、△ε:11.5、△n:0.12
2、η20:24.6cP、V10:1.49であった。また、この
組成物をー20℃のフリーザーに20日間放置したが結
晶の析出は認められなかった。
【0081】実施例7(使用例2) 使用例1に示す組成物を母液晶として実施例4に示した
4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
プロピルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
2ーフルオロベンゾニトリル15%を混合し、その物性
値を測定した。その結果Cp:68.8℃、△ε:11.7、△
n:0.123、η20:25.0cP、V10:1.57であった。ま
た、この組成物を−20℃のフリーザーに20日間放置
したが結晶の析出は認められなかった。
【0082】比較例 前述の(ロ)式で表される化合物のCN点、NI点と組
成物Aにそれぞれ15重量部加えて得た2つの液晶組成
物のしきい値電圧(V10)、誘電率異方性値(△ε)お
よび粘度(cP)を実施例6、7の結果と共に表1に示
す。
【0083】
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【化4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】ここで、Rは炭素数1〜10のアルキル基
またはアルケニル基を表し、該基の1つまたは隣合わな
い2つの炭素原子は酸素原子によって置き換えられても
よい。 本発明の液晶組成物の成分(C)として好ましい
化合物を以下に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【化5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】ここで、R、R′は炭素数1〜10のアル
キル基またはアルケニル基を表し、該基の1つまたは隣
合わない2つの炭素原子は酸素原子によって置き換えら
れてもよい。本発明の液晶組成物(D)として好ましい
化合物を示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【化6】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【化7】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【化8】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【化9】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】ここで、R、R′は炭素数1〜10のアル
キル基またはアルケニル基を表し、該基の1つまたは隣
合わない2つの炭素原子は酸素原子によって置き換えら
れてもよい。本発明の液晶組成物の成分(E)として好
ましい化合物を以下に示す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【化10】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【化11】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】ここで、Rは炭素数1〜10のアルキル基
またはアルケニル基を表し、該基の1つまたは隣合わな
い2つの炭素原子は酸素原子によって置き換えられても
よい。 本発明による組成物は式(I)で示される化合物
の1種または2種以上を0.1〜40重量%の割合で含
有することが液晶特性の優良である点で好ましい。本発
明の化合物 (I) の好ましい態様は、次の一般式群によ
り表される化合物である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】削除
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】削除
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】削除
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】削除 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】
【化37】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 泰行 千葉県市原市西広462番2号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中Rは水素または炭素数1〜10の直鎖または分岐
    アルキル基を示し、Xは水素またはフッ素原子、ビニル
    基はトランス配置である)で表されるベンゾニトリル誘
    導体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、Xが水素で表される
    4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4ー
    アルキルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]ー
    2ーフルオロベンゾニトリル誘導体。
  3. 【請求項3】 請求項1において、Xがフッ素で表され
    る4ー[トランスー4ー〔(E)ー2ー(トランスー4
    ーアルキルシクロヘキシル)ビニル〕シクロヘキシル]
    ー2、6ージフルオロベンゾニトリル誘導体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物を少なくとも1種
    含有する2種以上の成分からなることを特徴とする液晶
    組成物。
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