JPH0692862B2 - 冷蔵庫の温度制御装置 - Google Patents

冷蔵庫の温度制御装置

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JPH0692862B2
JPH0692862B2 JP10460789A JP10460789A JPH0692862B2 JP H0692862 B2 JPH0692862 B2 JP H0692862B2 JP 10460789 A JP10460789 A JP 10460789A JP 10460789 A JP10460789 A JP 10460789A JP H0692862 B2 JPH0692862 B2 JP H0692862B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は冷気の供給を制御する開閉板の開閉により庫内
温度を制御する冷蔵庫に温度制御装置に関する。
〔従来技術〕
最近の冷蔵庫では、冷凍室と冷蔵室とが設けられ、さら
にその冷蔵室が例えば2つに分割されており、冷却室で
冷却された冷気が分割状態の2つの冷蔵室の内部に必要
に応じて独立に送り込まれるようになっている。そし
て、この冷気の制御は、冷却器と、それぞれの冷蔵室と
を結ぶ通路に設けたダンパーの開閉によって行われてい
る。
〔従来技術の課題〕
従来、そのダンパーの開閉駆動源として、ガスサーモ式
ベローズやソレノイドなどが用いられている。これらの
駆動源が分割状態の2つの冷蔵室毎に設けられると、機
械的な構造が大型化し、限られた空間での組み込みが困
難となるほか、可動部分が多くなるため、故障率が高く
なることも予測される。また、前者のガスサーモ式ベロ
ーズでは、応答速度が遅く、また装置が大型化し、また
後者のソレノイドでは開閉が速やかで、完全に行われる
ものの、駆動時に動作音が発生するため、この種の用途
の駆動源として不適当である。
〔発明の目的〕
したがって、本発明の目的は、1つの駆動源で少なくと
も2つのダンパーなどの被駆動部材を独立に制御できる
ような冷蔵庫の温度制御装置を提供することである。ま
た他の目的は、駆動源にモータを利用し、従来の駆動手
段での欠点すなわち遅い応答速度、装置の大型化および
動作音の発生などの欠点を除去することである。
〔発明の概要〕
そこで、本発明は、モータの回転力により2つの開閉板
の開閉を制御できるようにし、更に両開閉板を相互にず
れた状態で動作させ、庫内温度に基づき、制御装置によ
りモータを駆動して両開閉板をそれぞれ閉閉、開閉、閉
開、開開の状態に自動的に設定できるようにしている。
〔発明の構成〕
以下、本発明の構成を図面に基づいて具体的に説明す
る。
本発明の冷蔵庫の温度制御装置1は、機械的な構造部分
として、第1図ないし第3図に示すように、第1および
第2の被駆動部材としての開閉板2a、2bおよびこれらの
駆動源となる共通のモータ3を備えている。
上記開閉板2a、2bは、下方の両端に設けられた軸4a、4
b、および基板5に一体的に設けられた3つの軸受ブラ
ケット6によって開閉自在に支持されている。それぞれ
の開閉板2a、2bは、基板5に形成された開口部7a、7bと
対応する位置に、それよりもやや大きなパッキン8a、8b
を備えており、基板5に固定された板状のばね9a、9bに
よって、基板5に接する方向、つまりそれぞれの開口部
7a、7bを常に閉じる方向に付勢されている。
一方、上記モータ3は、基板5の背面側に形成された取
付台10に対し、ギヤボックス11とともの固定されてい
る。このギヤボックス11は、モータ3の回転を減速しな
がら、それぞれのカム12a、12bに伝達する他、内部に組
み込まれたスイッチカム13をも駆動する。このスイッチ
カム13は、第4図に示すように、スイッチ14とともに、
位置検出手段を構成しており、その外周部分で180度の
中心角の高部13Hおよび低部13Lを形成しており、また、
中心角90度ごとに動作モード、、およびと対応
している。
上記カム12a、12bは、それぞれ端面カムであり、第5図
に示すように、展開図上台形のカム曲線を回転角にして
90度のずれで形成している。これによって両開閉板2a、
2bは後述する如く、相互にずれた動作をすることにな
る。このカム12a、12bの従動節、すなわち駆動ピン15
a、15bは、基板5の保持孔16a、16bに対し、軸線方向に
摺動自在に保持されており、一端でそれぞれのカム12
a、12bのカム面に接し、かつ他端で開閉板2a、2bの裏面
側に接している。そして一方のカム12aの回転は、それ
と一体のギヤ17、アイドルギヤ18およびカム12bと一体
的なギヤ19に同一方向で、かつ同一回転数のもとに伝達
される。
次に第6図は、モータ3の起動停止および回転量を制御
するための制御回路20を示している。この制御回路20は
温度検知回路21a、21b、スイッチ回路22、クロック出力
回路23、論理回路24、25、遅延回路26、記憶回路27およ
び駆動回路28によって構成されている。
上記の温度検知回路21a、21bは、それぞれの開閉板2a、
2bによって制御される冷蔵室の温度を検出するためのも
のであり、第1のセンサー29、第2のセンサー30として
のサーミスタを含む抵抗ブリッジ回路、コンパレータ3
1、32、積分用のコンデンサ33、34およびオアゲート3
5、36を備えている。
また、論理回路24は上記温度検知回路21a、21bの出力信
号を条件として、モータ3の始動条件を判断する部分で
あり、論理要素すなわちナンドゲート37、38・・50、ノ
ット回路51、52、53、54、コンデンサ55・・58およびオ
アゲート59などを組み合わせて構成してある。
上記スイッチ回路22は、位置検出手段としてのスイッチ
14の信号を発生する部分であり、積分要素60、波形整形
用のノット回路61、62および電源またはアースに接続さ
れた微分用のコンデンサ63、64によって構成されてい
る。またクロック出力回路23は、遅れ時間設定のための
クロック信号を出力する部分であり、スイッチング用の
トランジスタ65などによって構成されている。
そして論理回路25は、上記論理回路24およびスイッチ回
路22の出力を入力としてモータ3を停止させるための条
件を設定するものであり、ノット回路66、67、68、69お
よびナンドゲート70、71・・75およびノット回路76、7
7、78、79によって構成してある。
また、遅延回路26はモータ3の起動後、スイッチカム13
の回転角90度に対応する遅れ時間を設定するためのもの
であり、ナンドゲート81、82、アンドゲート83、84、8
5、86、カウンタ87、微分用のコンデンサ88およびノッ
ト回路89を組み合わせて構成してある。そして論理回路
25およびこの遅延回路26の出力は、オアゲート90、ノッ
ト回路91を経て、記憶回路27のリセット入力端に接続さ
れている。
一方、論理回路24の出力は、ダイオード92、およびノッ
ト回路94を経て、記憶回路27のセット入力端に接続され
ている。この記憶回路27は、フリップフロップとなる2
つのナンドゲート95、96およびノット回路97、98によっ
て構成されており、その一部の出力は論理回路24のナン
ドゲート37、38、39、40の一方の入力ともなっている。
なお、この記憶回路27のセット入力端側に手動セット回
路101が付設されており、オア条件設定用のダイオード9
3によって接続されている。そして記憶回路27の出力
は、駆動回路28のスイッチング用のトランジスタ99、ト
ライアック100によって、モータ3の電源回路をオンま
たはオフの状態に設定する。
〔発明の作用〕
次に、上記冷蔵庫の温度制御装置1の作用を説明する。
動作モード、、、は、それぞれスイッチカム13
の回転角90度、180度、270度、360度と対応している。
これらの回転角のときの開閉板2a、2bの開閉状態は、下
記の表に示す通りである。
そして開閉板2a、2bが開放状態にあるとき、冷気が必要
な例えば冷蔵室あるいは氷温室などに送り込まれことに
なる。それぞれの内部の温度は、前記温度検知回路21
a、21bによって検出される。
今、例えば位置検出手段のスイッチカム13が回転角0
(360)度の回転位置にあり、しかもいずれの室につい
ても冷却を必要としないときには、温度検知回路21a、2
1bに共に“H"レベルの出力が現れている。このため論理
回路24のナンドゲート45、49、50に“L"レベル、ナンド
ゲート46、47、48に“H"レベルの出力が現れており、し
たがって記憶回路27の出力は、“L"レベルとなってい
る。このため、駆動回路28はモータ3の電源回路をオフ
の状態とし、モータ3を停止させている。この状態が動
作モードであり、このとき開閉板2a、2bは、ともに開
口部7a、7bを閉じている。
つぎに、この状態で例えば温度検知回路21aが目標の温
度よりも高い温度を検知すると、モータ3は、自動的に
起動し、開閉板2aを開放することによって、冷気を室の
内部に送り込む。すなわち温度検知回路21aの出力側に
“L"レベルの出力が現れると、論理回路24のナンドゲー
ト50に“H"レベルの出力が現れるため、記憶回路27がセ
ット状態となり、“H"レベルの出力を駆動回路28に送り
込んで、モータ3の電線回路をオン状態にする。これに
よって、モータ3は、直ちに回転し、カム12a、12bを回
転させることによって、一方の開閉板2aのみを開口部7a
から離して開放状態とする。
一方、モータ3が回転してもスイッチ14がオン状態のま
まであり、オン・オフ状態に変化がないため、スイッチ
回路22は、両出力端に“L"レベルの信号を出している。
そこで論理回路25のナンドゲート72は、両入力端の“L"
レベルの入力により、“H"レベルの出力を、またナンド
ゲート73は、入力端での異なるレベルの入力により、
“H"レベルの出力をそれぞれ発生しているため、ノット
回路69の出力側に“H"レベルの信号が現れる。このと
き、ナンドゲート81の出力側に“H"レベルの信号が現
れ、アンドゲート83の一方に“H"レベルの信号が与えら
れるため、クロック出力回路23のクロック信号が遅延回
路26のカウンタ87によって数えられる。所定の時間例え
ば5秒経過すると、この遅延回路26の出力が“L"レベル
から“H"レベルに変化するため、記憶回路27は、それに
よってリセット状態となる。その結果、記憶回路27の出
力が“H"レベルに変化するため、駆動回路28は、モータ
3の回転を直ちに停止させる。このようにしてスイッチ
カム13の回転角が90度になると、モータ3は、自動的に
停止する。このときの状態が動作モードである。
また、この動作モードの状態で、さらに他方の温度検
知回路21bが高い温度を検知すると、前記と同様に、論
理回路24は“H"レベルの出力信号を出し、駆動回路28を
オンの状態とし、モータ3を起動させる。このようにし
て、開閉板2a、2bが共に開口部7a、7bを開放状態とし
て、動作モードが設定される。なお、このスイッチカ
ム13の回転角180度では、スイッチ14がオンからオフし
たときに、微分用のコンデンサ63の出力側に“H"レベル
の出力信号が現れ、これがナンドゲート70、71、74によ
って記憶回路27をリセット状態に設定するための信号を
発生する。
また、この動作モードで温度検知回路21aが“H"レベ
ルの信号を出すと、今度は動作モードになる。
このようにスイッチカム13の回転角180度および0(36
0)度の位置で止めるときは、スイッチ14がオンまたは
オフしたときに論理回路25が記憶回路27をリセット状態
とし、モータ3を止める作用をする。また、スイッチカ
ム13の回転角90度および270度の位置で止めるときは、
スイッチ14がオンまたはオフした後、遅延回路26が一定
の遅れ時間を算出して、記憶回路27をリセット状態に設
定し、所定の回転角でモータ3を止めることになる。も
ちろんこのようなスイッチ14のオン・オフ状態とスイッ
チカム13の相対的な位置関係は、実施例のものに限ら
ず、任意に設定できる。
以上の動作説明では、動作モード、、、が順番
に変化しているが、例えば動作モードから動作モード
に変わるときには、動作モードについて飛び越しが
行われる。この飛び越し制御は、論理回路25によって行
われる。
なお、強制的にモータ3を駆動する場合には、手動セッ
ト回路101によって記憶回路27にセット信号が与えられ
るようになっている。
〔発明の他の実施例〕
上記実施例の制御回路20は、1つのスイッチ14との関係
で、そのオン・オフ位置以外の部分で遅延手段を動作さ
せることにより、4つの動作モードで停止させるように
しているが、スイッチ14およびスイッチカム13を2個用
いることによって、回転角度を90度毎に検出できるか
ら、遅延回路26は省略することもできる。また、このよ
うな条件の設定は、上記実施例のような制御回路20に限
らず、他の論理によって実現することもできる。
また、上記実施例では、冷蔵室あるいは氷温室それぞれ
の温度を検出する温度検知回路21a、21bの出力信号によ
り開閉板2a、2bを制御して各室の温度を独立に制御する
ことに本発明の冷蔵庫の温度制御装置1を使用したが、
それに限られず、例えば1つの温度検知回路の出力によ
り1つの貯蔵室の設定温度に応じて動作モードを選択駆
動し、1つの室の設定温度を変更し、その1つの室を例
えば冷蔵室として、あるいは冷凍室として使用すること
に本発明の冷蔵庫の温度制御装置1を利用しても良い。
例えば、貯蔵室を冷蔵室として使用するときは、動作モ
ードとあるいはとを選択して片方の開閉板のみの
開閉により、制限された量の冷気を導入し、貯蔵室を冷
凍室として使用するときは、動作モードととを選択
して双方の開閉板の同時開閉により多量の冷気を導入し
急速な冷却をする等、貯蔵室の設定温度に応じた冷気導
入量の変更制御にも本発明の冷蔵庫の温度制御装置1は
有効である。
〔発明の効果〕
本発明では、下記の特有の効果がある。
貯蔵室内の温度に基づいて制御装置により第1および第
2の開閉板をそれぞれ駆動して貯蔵室への冷気供給を制
御するので、それぞれの開閉板毎に温度条件を設定する
ことができ、しかも第1および第2の開閉板が相互にず
れた動作をすることから、両開閉板によって複数の動作
モードとして4つの開閉状態が得られ、貯蔵室の大きさ
や収納食品の保存温度帯域等冷蔵庫の形態に応じた高度
な温度制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の冷蔵庫の温度制御装置の正面図、第2
図はその平面図、第3図は垂直断面図、第4図は位置検
出手段としてのカムおよびカムスイッチと動作モードと
の関係を示す説明図、第5図はカムの展開図、第6図は
制御回路の回路図である。 1……冷蔵庫の温度制御装置、2a、2b……第1および第
2の被駆動部材としての開閉板、3……モータ、12a、1
2b……カム、13……スイッチカム、14……スイッチ、15
a、15b……駆動ピン、20……制御回路、21a、21b……温
度検知回路、29、30……第1および第2のセンサー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ(3)と、このモータ(3)により
    駆動され相互にずれた動作をして冷蔵庫の貯蔵室への冷
    気供給を制御する第1および第2の開閉板(2a、2b)
    と、前記貯蔵室の温度に基づいて前記第1および第2の
    開閉板(2a、2b)をそれぞれ閉閉、開閉、閉開、開開の
    状態にするように前記モータ(3)を制御する制御装置
    (20)とを備えたことを特徴とする冷蔵庫の温度制御装
    置。
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JP3265279B2 (ja) * 1999-02-02 2002-03-11 松下冷機株式会社 ダンパー装置
DE102006001679B4 (de) * 2006-01-12 2008-01-31 Emz-Hanauer Gmbh & Co. Kgaa Luftklappenvorrichtung für ein Kühl- oder/und Gefriergerät der Küchenausstattung
JP6858078B2 (ja) * 2016-12-20 2021-04-14 日本電産サンキョー株式会社 回転伝達機構およびダンパ装置

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