JP3265279B2 - ダンパー装置 - Google Patents

ダンパー装置

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JP3265279B2
JP3265279B2 JP2458599A JP2458599A JP3265279B2 JP 3265279 B2 JP3265279 B2 JP 3265279B2 JP 2458599 A JP2458599 A JP 2458599A JP 2458599 A JP2458599 A JP 2458599A JP 3265279 B2 JP3265279 B2 JP 3265279B2
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一郎 大西
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松下冷機株式会社
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫内部の冷風の
風路を開閉して、温度を調節するダンパ−装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より冷蔵庫庫内にある2つの冷蔵室
温度を制御する手段として、冷却器から各冷蔵室へ通じ
る冷風の風路をフラップにて開閉し、各冷蔵室に流入す
る冷風量を制御するダンパ−装置が採用されており、具
体的には特公平4−8709号公報、特公平6−928
62号公報に示されているものがある。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来のダン
パ−装置について説明する。
【0004】図10に示すように従来のダンパ−装置
は、モ−タ3によってカム12a,12bを駆動し、駆
動ピン15a,15bを介してフラップ2a,2bを開
閉する。
【0005】カム12a,12bは図12に示すように
展開図上台形のカム曲線を回転角にして90°のずれで
形成している。
【0006】また、モ−タ3はスイッチカム13をも駆
動しており、図11に示すようにスイッチカム13はス
イッチ14とで位置検知手段を構成しており、その外周
部分で180°の中心角の高部13Hおよび低部13L
を形成している。また、90°ごとに図12の動作モ−
ドa,b,c,dと対応しているので、スイッチ14の
動作位置を基準にすることで、両フラップ2a,2bを
相互にずれた動作で制御することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のダンパ−装
置は、モ−タ3によってカム12a,12bを駆動し、
カム12a,12bにより変位する駆動ピン15a,1
5bを介してフラップ2a,2bを開閉させている。
【0008】しかし、カム12a,12bが駆動ピン1
5a,15bに加える力の向きは、駆動ピン15a,1
5bの変位方向と異なっており、カム12a,12bに
伝わった動力の一部は、駆動ピン15a,15bが変位
する際の摺動摩擦と駆動ピン15a,15b自身の弾性
変形に奪われるため、カム12a,12bから駆動ピン
15a,15bへの動力伝達ロスが大きい。
【0009】そのため、モータへの負荷トルクが増大す
ることを予測して、あらかじめ出力トルクの大きいモー
タを使用するか、減速歯車の数を増やして減速比を大き
めに設定する必要がある。
【0010】その結果、モータからフラップまでの動力
伝達機構が大型化し、冷蔵庫内に設置されたときに、庫
内容積に対するダンパー装置の占める体積占有率が増加
する傾向にあった。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、一つ
のモータで二つのフラップの開閉を制御するダンパー装
置において、モータからフラップまでの動力伝達機構
に、カムとカムにより変位する駆動ピンを用いず、動力
伝達ロスを小さくすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のダンパ−装置は、第1のフラップ、第2のフ
ラップがともに全閉の状態でモータを一方向に回転させ
たときは、前記第1のフラップが全開になるまで前記第
2のフラップの全閉状態を維持させたまま第1の駆動歯
車が第1の従動歯車を介して前記第1のフラップを開方
向に回転させ、前記第1のフラップが全開した後は、第
2の駆動歯車が第2の従動歯車を介して前記第2のフラ
ップを開方向に回転させ、また、前記第1のフラップ、
前記第2のフラップがともに全開の状態で前記モータを
他方の方向に回転させたときは、前記第1のフラップが
全閉になるまで前記第2のフラップの全開状態を維持さ
せたまま前記第1の駆動歯車が前記第1の従動歯車を介
して前記第1のフラップを閉方向に回転させ、前記第1
のフラップが全閉した後は、前記第2の駆動歯車が前記
第2の従動歯車を介して前記第2のフラップを閉方向に
回転させるように構成したのである。
【0013】これによって、一つのモータで二つのフラ
ップの開閉を制御するダンパー装置において、モータか
らフラップまでの動力伝達機構に、カムとカムにより変
位する駆動ピンを用いず、動力伝達ロスを小さくするこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、2つの風路を開閉する
ための第1のフラップ、第2のフラップと、前記第1の
フラップと前記第2のフラップを駆動する駆動部を有
し、前記駆動部は、モータと、前記モータの回転を減速
伝達する減速歯車列と、第1の従動歯車を介して前記第
1のフラップを回動させる第1の駆動歯車と、第2の従
動歯車を介して前記第2のフラップを回動させる第2の
駆動歯車とを備え、前記第2の駆動歯車には、前記第2
の従動歯車の所定の歯と接触して前記第2の従動歯車を
所定の期間回転させずに待機させるための円柱部が設け
られ、前記第1のフラップ、前記第2のフラップがとも
に全閉の状態で前記モータを一方向に回転させたとき
は、前記第1のフラップが全開になるまで前記第1の駆
動歯車が前記第1の従動歯車を介して前記第1のフラッ
プを開方向に回転させるとともに、前記第2の駆動歯車
は前記第2の従動歯車が前記第2のフラップを開方向に
回転させるのを前記円柱部によって禁止し、前記第1の
フラップが全開した後は、前記第2の駆動歯車が前記第
2の従動歯車を介して前記第2のフラップを開方向に回
転させ、前記第1のフラップ、前記第2のフラップがと
もに全開の状態で前記モータを他方の方向に回転させた
ときは、前記第1のフラップが全閉になるまで前記第1
の駆動歯車が前記第1の従動歯車を介して前記第1のフ
ラップを閉方向に回転させるとともに、前記第2の駆動
歯車は前記第2の従動歯車が前記第2のフラップを閉方
向に回転させるのを前記円柱部によって禁止し、前記第
1のフラップが全閉した後は、前記第2の駆動歯車が前
記第2の従動歯車を介して前記第2のフラップを閉方向
に回転させるように構成したものである。
【0015】本発明のダンパー装置は上記の構成となっ
ているので、第1のフラップと第2のフラップとが全閉
状態において、モ−タが一方向に回転すると、モータの
回転力は減速歯車列を介して第1の駆動歯車に伝わり、
第1の駆動歯車は第1の従動歯車を介して第1のフラッ
プを開くように回転する。このとき、第2のフラップ
は、第2の従動歯車の所定の歯が第2の駆動歯車の円柱
部と接触しているため、開く方向に回転せず全閉状態を
維持している。
【0016】やがて、第1のフラップが全開になると、
第2の駆動歯車と第2の従動歯車が噛み合い、第2の駆
動歯車の回転力が第2の従動歯車に伝わり、第2のフラ
ップが開き始める。
【0017】やがて、第2のフラップが全開すると、第
2の従動歯車の所定の歯が、第2の駆動歯車の円柱部と
接触し、第2の駆動歯車の回転力が第2の従動歯車に伝
わらなくなり、第2のフラップは全開状態を維持する。
【0018】また、第1のフラップと第2のフラップと
が全開状態において、モ−タが他方向に回転すると、モ
ータの回転力は減速歯車列を介して第1の駆動歯車に伝
わり、第1の駆動歯車は第1の従動歯車を介して第1の
フラップを閉じるように回転する。このとき、第2のフ
ラップは、第2の従動歯車の所定の歯が第2の駆動歯車
の円柱部と接触しているため、閉じる方向に回転せず全
開状態を維持している。
【0019】やがて、第1のフラップが全閉になると、
第2の駆動歯車と第2の従動歯車が噛み合い、第2の駆
動歯車の回転力が第2の従動歯車に伝わり、第2のフラ
ップが閉じ始める。
【0020】やがて、第2のフラップが全閉すると、第
2の従動歯車の所定の歯が、第2の駆動歯車の円柱部と
接触し、第2の駆動歯車の回転力が第2の従動歯車に伝
わらなくなり、第2のフラップは全閉状態を維持する。
【0021】以上のように本発明のダンパー装置では、
一つのモータで二つのフラップの開閉を制御するダンパ
ー装置において、モータからフラップまでの動力伝達機
構を歯車で構成できるため、モータからフラップまでの
動力伝達機構に、カムとカムにより変位する駆動ピンを
用いたものに比べて、動力伝達ロスを小さくすることが
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明によるダンパ−装置の一実施例
について、図面を参照しながら説明する。 図1は、本
発明の一実施例におけるダンパ−装置が設置された冷蔵
庫庫内の冷風の風路を示す要部斜視図である。
【0023】図1おいて、101は冷気が流入、流出す
るダクトで、内部は通路断面の小さい風路102と、通
路断面の大きい風路103と、2つの風路102,10
3を隔てる仕切り壁101aが設けられている。
【0024】104はダンパ−装置であり、風路102
を開閉する第1のフラップ105、風路103を開閉す
る第2のフラップ106、第1のフラップ105と第2
のフラップ106を駆動する駆動部107とを有する。
【0025】駆動部107は、二つの風路102,10
3を仕切る仕切り壁101a内に収まっており、第1の
フラップ105と第2のフラップ106は駆動部107
を隔てて左右に位置し,さらに第1のフラップ105の
回転軸と第2のフラップ106の回転軸は同一軸線上に
配置されている。
【0026】図2は第1のフラップ105と第2のフラ
ップ106とがともに開いた状態の時の駆動部107の
一部切欠正面図であり、図3は駆動部107の要部縦断
面図であり、図4は第1のフラップ105と第2のフラ
ップ106とがともに開いた状態の時の駆動部107内
の主要部の斜視図である。
【0027】図5は第1のフラップ105と第2のフラ
ップ106とがともに閉じた状態の時の駆動部107の
一部切欠正面図、図6は第1のフラップ105が閉じ第
2のフラップ106が開いた状態の時の駆動部107の
一部切欠正面図、図7は第1のフラップ105が開き第
2のフラップ106が閉じた状態の時の駆動部107の
一部切欠正面図である。
【0028】図2から図7において、駆動部107の内
部には、駆動源であるモ−タ108と、減速歯車列10
9が設置されている。
【0029】110は第1の駆動歯車であり、複数の歯
から成る第1の歯車部110aと、第1の歯車部110
aの軸方向の両側に隣接する円環状の保持手段110
b,110cと、第1の歯車部110aの中央を中心軸
に沿って貫通する貫通孔110dから成る。
【0030】111は減速歯車列109を介してモ−タ
108の回転力を与えられる第2の駆動歯車であり、複
数の歯から成る第2の歯車部111aと、第2の歯車部
111aの歯先円より少し大きい径の円柱部111b
と、第2の歯車部111の歯底円より小さい径の歯車軸
111cから成る。円柱部111bは第2の歯車部11
1aと同心で隣接して位置し、第2の歯車部111aの
一本の歯溝とともに一つの長歯溝111dを形成する切
欠き111eを有する。
【0031】第1の駆動歯車110の貫通孔110dは
第2の駆動歯車111の歯車軸111cよりわずかに大
きい径で仕上げられており、保持手段110b,110
cは第2の駆動歯車111の歯車軸111cよりわずか
に小さい径の円弧を有している。
【0032】第2の駆動歯車111の歯車軸111c
が、第1の駆動歯車110の貫通孔110dに挿入され
ると、軸保持部110b,110cが歯車軸111cを
締め付けるので、第1の駆動歯車110に所定以上の負
荷トルク(軸保持部110b,110cと歯車軸111
cとの間の静止摩擦力に打ち勝てる負荷トルク)が作用
しない限り、第1の駆動歯車110と第2の駆動歯車1
11は同心かつ同角速度で回転することができる。
【0033】したがって、第1の駆動歯車110に所定
以上の負荷トルク(軸保持部110b,110cと歯車
軸111cとの間の静止摩擦力に打ち勝てる負荷トル
ク)が作用しない限り、第1の駆動歯車110は第2の
駆動歯車111の回転によって回転させられる。
【0034】112は扇形をした第1の従動歯車で、円
弧部に形成される第1の駆動歯車110の第1の歯車部
110aに噛み合う第1の歯車領域112aと、歯車領
域112aの回動を第1のフラップ105へ伝達する出
力軸112bとから成る。
【0035】第1の駆動歯車110の第1の歯車部11
0aと第1の従動歯車112の第1の歯車領域112a
は常に噛み合っているので、第1の駆動歯車110が回
転すると同時に第1の従動歯車112が回動する。
【0036】第1の従動歯車112は所定角度だけ回動
すると駆動部107のストッパ−107a、またはスト
ッパ−107bに当たり停止する。このとき第1の駆動
歯車110も停止するが、第2の駆動歯車111が回転
している場合は、歯車軸111cと保持手段110b,
110cは滑り接触となるので、歯車軸111cは回転
するが第1の駆動歯車は回転しない。
【0037】113は扇形をした第2の従動歯車で、円
弧部に形成される第2の駆動歯車111の第2の歯車部
111aに噛み合う第2の歯車領域113aと、第2の
歯車領域113aの回動を第2のフラップ106へ伝達
する出力軸113bから成る。
【0038】第2の歯車領域113aの歯数は第2の駆
動歯車111の第2の歯車部111aの歯数よりも一つ
多く成形されており、両端以外の部分に第2の駆動歯車
111の第2の歯車部111aとだけ噛み合う短歯11
3cを有し、かつ両端には第2の駆動歯車111の長歯
溝111dにも噛み合う長歯113dを有している。
【0039】第2の従動歯車113は、どちらか一方の
長歯113dが第2の駆動歯車111の円柱部111b
と接触しているときは第2の歯車部111aとは噛み合
わず、どちらか一方の長歯113dが長歯溝111dと
噛み合うと回転を始め、噛み合ってから一回転を越える
と他方の長歯113dと長歯溝111dが離れ回転しな
くなる。
【0040】したがって、第2の従動歯車113は所定
角度だけ回転すると、第2の駆動歯車111との噛み合
いが外れて停止する。そして第2の従動歯車113の長
歯113dと第2の駆動歯車111の長歯溝111dを
強制的に噛み合せるまで第2の従動歯車113は回転し
ない。
【0041】114は板バネからなる付勢手段であり、
片持ち梁の形状をした2つの弾性力を有するレバ−11
4a,114bと、レバ−114a,114bを第1の
従動歯車112に連結させるホルダ−114cから成
る。
【0042】レバ−114aは、第2のフラップ106
が全開で第1の従動歯車112が第1のフラップ105
を閉じさせたときに、第2の従動歯車113の突起11
3eに当たり、第2の従動歯車の第2のフラップ閉方向
側の長歯113dを第2の駆動歯車111の円筒部11
1bに押しつけ、長歯溝111dと噛み合うように仕向
ける働きをする。
【0043】一方、レバ−114bは、第2のフラップ
106が全閉で第1の従動歯車112が第1のフラップ
105を最大角度開かせたときに、第2の従動歯車11
3の突起113fに当たり、第2の従動歯車の第2のフ
ラップ開方向側の長歯113dを第2の駆動歯車111
の円柱部111bに押しつけ、長歯溝111dと噛み合
うように仕向ける働きをする。
【0044】以上のように構成されたダンパ−装置につ
いて、以下その動作を図8、図9のタイミングチャート
を参照しながら説明する。
【0045】まず、第1のケースとして、第1のフラッ
プ105と第2のフラップ106とが全開状態(図2参
照)において、モータ108を7秒間正転させた後、3
秒間逆転させた場合について説明する。
【0046】t0 でモータ108が正転を始めると、モ
ータ108の回転力は減速歯車列109を介して第2の
駆動歯車111に伝えられ、第1の駆動歯車110は、
第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の駆動歯
車110の保持手段110b,110cとの摩擦力によ
り回転しようとする。
【0047】しかし、このとき、第1のフラップ105
は既に全開しており、第1の従動歯車112の一端が駆
動部107のストッパ−107aに当たっていて、第1
の従動歯車112はこれ以上第1のフラップ105を開
く方向に回転できない。
【0048】そして、第1の駆動歯車110は、第1の
歯車部110aが第1の従動歯車112の第1の歯車領
域112aと噛み合っており、ストッパー107aによ
る第1の従動歯車112の回転阻止力が第2の駆動歯車
111の歯車軸111cと第1の駆動歯車110との摩
擦力に勝つため回転できず、第2の駆動歯車111の回
転力が第1の駆動歯車110に伝わらず、第2の駆動歯
車111は回転を続けているが第1の駆動歯車110は
回転を停止し、第1のフラップ105は全開状態を維持
する。
【0049】一方、第2のフラップ106も既に全開し
ており、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯車
112の相対回動角度が所定角度を越えていないことに
より、付勢手段114のレバ−114aは、第2の従動
歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dを
第2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向
に第2の従動歯車113の突起113eを付勢していな
いため、第2の駆動歯車111の円柱部111bと第2
の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯11
3dとが軽く当接するか全く当接していないかの状態
で、第2の従動歯車113の長歯113dと短歯113
cの両方とも第2の駆動歯車111の第2の歯車部11
1aと噛み合っていない。
【0050】また、このとき、第2の駆動歯車111の
回転方向が、第2の従動歯車113の長歯113dと短
歯113cを第2のフラップを開く方向に追出す方向で
あるため、第2の駆動歯車111の回転により第2の駆
動歯車111の長歯溝111dが第2の従動歯車113
の第2のフラップ閉方向側の長歯113dと対向する位
置にきて、何らかの力が働いて第2の従動歯車113の
第2のフラップ閉方向側の長歯113dが第2の駆動歯
車111の長歯溝111d内に入ったとしてもすぐに戻
され、第2の従動歯車113の長歯113dと短歯11
3cの両方とも第2の駆動歯車111の第2の歯車部1
11aと噛み合うことがなく、第2の駆動歯車111の
回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第2の従動
歯車113と連動する第2のフラップ106は全開状態
を維持し、第2の駆動歯車111と減速歯車列109の
みがモータ108の回転力により回転する。
【0051】t0 から7秒後のt6 でモータ108が正
転を停止した後、t7 でモータ108が逆転を始める
と、モータ108の回転力は減速歯車列109を介して
第2の駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段
110b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111
の回転力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動
歯車110が回転し、これにより第1の駆動歯車110
の第1の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車1
12が回転して、第1の従動歯車112と連動する第1
のフラップ105が風路102を閉める方向に回動す
る。
【0052】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていないことにより、付勢手段114のレバ−114a
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113e
を付勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部
111bと第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方
向側の長歯113dとが軽く当接するか全く当接してい
ないかの状態で、第2の従動歯車113の長歯113d
と短歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車
111の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第
2の従動歯車113と連動する第2のフラップ106は
全開状態を維持している。
【0053】t8 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全閉になると、第1のフラップ
105と風路102との当接及び第1の従動歯車112
の他端と駆動部107のストッパ−107bとの当接に
より第1の従動歯車112の回転が止められ、第1のフ
ラップ105と風路102との当接及び第1の従動歯車
112の他端と駆動部107のストッパ−107bとの
当接による第1の従動歯車112の回転阻止力が第2の
駆動歯車111の歯車軸111cと第1の駆動歯車11
0の保持手段110b,110cとの摩擦力に勝り、第
2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動歯車110に
伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は回転を続けて
いるが第1の駆動歯車110は回転を停止し、第1のフ
ラップ105は全閉状態を維持する。
【0054】一方、第1のフラップ105が全閉になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114aは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113eを付勢する。
【0055】そして、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dと
対向する位置にくる前のt9 (t9 はt7 の3秒後)で
モータ108が逆転を停止する。この状態を示している
のが図6である。
【0056】したがって、第1のフラップ105と第2
のフラップ106とが全開状態(図2参照)において、
モータ108を7秒間正転させると、第1のフラップ1
05と第2のフラップ106の両方とも全開状態を維持
し、その後の3秒間のモータ108の逆転で、第1のフ
ラップ105のみが閉じ、第2のフラップ106は全開
状態を維持する(図6参照)。
【0057】次に、第2のケースとして、第1のフラッ
プ105が全閉状態で第2のフラップ106が全開状態
(図6参照)において、モータ108を7秒間正転させ
た後、3秒間逆転させた場合について説明する。
【0058】t0 でモータ108が正転を始めると、モ
ータ108の回転力は減速歯車列109を介して第2の
駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車111の歯
車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段110
b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111の回転
力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動歯車1
10が回転し、これにより第1の駆動歯車110の第1
の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車112が
回転して、第1の従動歯車112と連動する第1のフラ
ップ105が風路102を開く方向に回動する。
【0059】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていることにより、付勢手段114のレバ−114a
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113e
を付勢しているが、第2の駆動歯車111の回転方向
が、第2の従動歯車113の長歯113dと短歯113
cを第2のフラップを開く方向に追出す方向であるた
め、第2の駆動歯車111の回転により第2の駆動歯車
111の長歯溝111dが第2の従動歯車113の第2
のフラップ閉方向側の長歯113dと対向する位置にき
て、第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の
長歯113dが第2の駆動歯車111の長歯溝111d
内に入ってもすぐに戻され、第2の従動歯車113の第
2のフラップ閉方向側の長歯113dは再び第2の駆動
歯車の円柱部111bに当接する。そのため、第2の従
動歯車113の長歯113dと短歯113cの両方とも
第2の駆動歯車111の第2の歯車部111aと噛み合
うことがなく、第2の駆動歯車111の回転力は第2の
従動歯車113へ伝わらず、第2の従動歯車113と連
動する第2のフラップ106は全開状態を維持する。
【0060】t2 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全開になると(図2参照)、第
1の従動歯車112の一端と駆動部107のストッパ−
107aとの当接により第1の従動歯車112の回転が
止められ、第1の従動歯車112の一端と駆動部107
のストッパ−107aとの当接による第1の従動歯車1
12の回転阻止力が第2の駆動歯車111の歯車軸11
1cと第1の駆動歯車110の保持手段110b,11
0cとの摩擦力に勝り、第2の駆動歯車111の回転力
が第1の駆動歯車110に伝わらなくなり、第2の駆動
歯車111は回転を続けているが第1の駆動歯車110
は回転を停止し、第1のフラップ105は全開状態を維
持する。
【0061】一方、第1のフラップ105が全開になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度以下になり、付勢手
段114のレバ−114aは、第2の従動歯車113の
第2のフラップ閉方向側の長歯113dを第2の駆動歯
車の円柱部111bに強く当接させる方向に第2の従動
歯車113の突起113eを付勢しなくなり、第2の駆
動歯車111の円柱部111bと第2の従動歯車113
の第2のフラップ閉方向側の長歯113dとが軽く当接
するか全く当接していないかの状態になる。そして、第
2のフラップ106は全開状態を維持する。
【0062】t0 から7秒後のt6 でモータ108が正
転を停止した後、t7 でモータ108が逆転を始める
と、モータ108の回転力は減速歯車列109を介して
第2の駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段
110b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111
の回転力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動
歯車110が回転し、これにより第1の駆動歯車110
の第1の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車1
12が回転して、第1の従動歯車112と連動する第1
のフラップ105が風路102を閉める方向に回動す
る。
【0063】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていないことにより、付勢手段114のレバ−114a
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113e
を付勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部
111bと第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方
向側の長歯113dとが軽く当接するか全く当接してい
ないかの状態で、第2の従動歯車113の長歯113d
と短歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車
111の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第
2の従動歯車113と連動する第2のフラップ106は
全開状態を維持している。
【0064】t8 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全閉になると、第1のフラップ
105と風路102との当接及び第1の従動歯車112
の他端と駆動部107のストッパ−107bとの当接に
より第1の従動歯車112の回転が止められ、第1のフ
ラップ105と風路102との当接及び第1の従動歯車
112の他端と駆動部107のストッパ−107bとの
当接による第1の従動歯車112の回転阻止力が第2の
駆動歯車111の歯車軸111cと第1の駆動歯車11
0の保持手段110b,110cとの摩擦力に勝り、第
2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動歯車110に
伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は回転を続けて
いるが第1の駆動歯車110は回転を停止し、第1のフ
ラップ105は全閉状態を維持する。
【0065】一方、第1のフラップ105が全閉になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114aは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113eを付勢する。
【0066】そして、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dと
対向する位置にくる前のt9 (t9 はt7 の3秒後)で
モータ108が逆転を停止する。この状態を示している
のが図6である。
【0067】したがって、第1のフラップ105が閉状
態で第2のフラップ106が全開状態(図6参照)にお
いて、モータ108を7秒間正転させると、第1のフラ
ップ105が全開となり、第2のフラップ106は全開
状態を維持し(図2参照)、その後の3秒間のモータ1
08の逆転で、第1のフラップ105のみが閉じ、第2
のフラップ106は全開状態を維持する(図6参照)。
【0068】次に、第3のケースとして、第1のフラッ
プ105と第2のフラップ106とが全閉状態(図5参
照)において、モータ108を7秒間正転させた後、3
秒間逆転させた場合について説明する。
【0069】t0 でモータ108が正転を始めると、モ
ータ108の回転力は減速歯車列109を介して第2の
駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車111の歯
車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段110
b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111の回転
力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動歯車1
10が回転し、これにより第1の駆動歯車110の第1
の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車112が
回転して、第1の従動歯車112と連動する第1のフラ
ップ105が風路102を開く方向に回動する。
【0070】一方、第2の従動歯車113に対する第1
の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越えてい
ないことにより、付勢手段114のレバ−114bは、
第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯
113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接
させる方向に第2の従動歯車113の突起113fを付
勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部11
1bと第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側
の長歯113dとが軽く当接するか全く当接していない
かの状態で、第2の従動歯車113の長歯113dと短
歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2の歯
車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車11
1の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第2の
従動歯車113と連動する第2のフラップ106は全閉
状態を維持している。
【0071】t2 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全開になると(図7参照)、第
1の従動歯車112の一端と駆動部107のストッパ−
107aとの当接により第1の従動歯車112の回転が
止められ、第1の従動歯車112の一端と駆動部107
のストッパ−107aとの当接による第1の従動歯車1
12の回転阻止力が第2の駆動歯車111の歯車軸11
1cと第1の駆動歯車110の保持手段110b,11
0cとの摩擦力に勝り、第2の駆動歯車111の回転力
が第1の駆動歯車110に伝わらなくなり、第2の駆動
歯車111は回転を続けているが第1の駆動歯車110
は回転を停止し、第1のフラップ105は全開状態を維
持する。
【0072】一方、第1のフラップ105が全開になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114bは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113fを付勢する。
【0073】t4 で、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dと
対向する位置にきて、付勢手段114のレバ−114b
による付勢力で第2の駆動歯車111の長歯溝111d
内に第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の
長歯113dが入り込み、第2の従動歯車113の長歯
113dと短歯113cが第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合うようになり、第2の駆動歯
車111の回転力が第2の従動歯車113に伝わり、第
2の従動歯車113の回転により第2の従動歯車113
と連動する第2のフラップ106が風路103を開く方
向に回動する。
【0074】t5 で、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2のフラップ106が全開になると(図2参照)、
第2の従動歯車113が第2の駆動歯車111を基準に
元の位置(第2のフラップ閉方向側の位置)から反対側
の位置(第2のフラップ開方向側の位置)に抜け、第2
の従動歯車113の長歯113dと短歯113cの両方
とも第2の駆動歯車111の第2の歯車部111aと噛
み合わなくなり、第2の駆動歯車111の回転力は第2
の従動歯車113へ伝わらず、第2の従動歯車113と
連動する第2のフラップ106は全開状態を維持する。
【0075】t0 から7秒後のt6 でモータ108が正
転を停止した後、t7 でモータ108が逆転を始める
と、モータ108の回転力は減速歯車列109を介して
第2の駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段
110b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111
の回転力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動
歯車110が回転し、これにより第1の駆動歯車110
の第1の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車1
12が回転して、第1の従動歯車112と連動する第1
のフラップ105が風路102を閉める方向に回動す
る。
【0076】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていないことにより、付勢手段114のレバ−114a
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113e
を付勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部
111bと第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方
向側の長歯113dとが軽く当接するか全く当接してい
ないかの状態で、第2の従動歯車113の長歯113d
と短歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車
111の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第
2の従動歯車113と連動する第2のフラップ106は
全開状態を維持している。
【0077】t8 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全閉になると、第1のフラップ
105と風路102との当接及び第1の従動歯車112
の他端と駆動部107のストッパ−107bとの当接に
より第1の従動歯車112の回転が止められ、第1のフ
ラップ105と風路102との当接及び第1の従動歯車
112の他端と駆動部107のストッパ−107bとの
当接による第1の従動歯車112の回転阻止力が第2の
駆動歯車111の歯車軸111cと第1の駆動歯車11
0の保持手段110b,110cとの摩擦力に勝り、第
2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動歯車110に
伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は回転を続けて
いるが第1の駆動歯車110は回転を停止し、第1のフ
ラップ105は全閉状態を維持する。
【0078】一方、第1のフラップ105が全閉になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114aは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113eを付勢する。
【0079】そして、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dと
対向する位置にくる前のt9 (t9 はt7 の3秒後)で
モータ108が逆転を停止する。この状態を示している
のが図6である。
【0080】したがって、第1のフラップ105と第2
のフラップ106とが全閉状態において(図5参照)、
モータ108を7秒間正転させると、第1のフラップ1
05と第2のフラップ106の両方とも全開し(図2参
照)、その後の3秒間のモータ108の逆転で、第1の
フラップ105のみが閉じ、第2のフラップ106は全
開状態を維持する(図6参照)。 次に、第4のケース
として、第1のフラップ105が全開状態で第2のフラ
ップ106が全閉状態において(図7参照)、モータ1
08を7秒間正転させた後、3秒間逆転させた場合につ
いて説明する。
【0081】t0 でモータ108が正転を始めると、モ
ータ108の回転力は減速歯車列109を介して第2の
駆動歯車111に伝えられ、第1の駆動歯車110は、
第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の駆動歯
車110の保持手段110b,110cとの摩擦力によ
り回転しようとする。
【0082】しかし、このとき、第1のフラップ105
は既に全開しており、第1の従動歯車112の一端が駆
動部107のストッパ−107aに当たっていて、第1
の従動歯車112はこれ以上第1のフラップ105を開
く方向に回転できない。
【0083】そして、第1の駆動歯車110は、第1の
歯車部110aが第1の従動歯車112の第1の歯車領
域112aと噛み合っており、ストッパー107aによ
る第1の従動歯車112の回転阻止力が第2の駆動歯車
111の歯車軸111cと第1の駆動歯車110との摩
擦力に勝つため回転できず、第2の駆動歯車111の回
転力が第1の駆動歯車110に伝わらず、第2の駆動歯
車111は回転を続けているが第1の駆動歯車110は
回転を停止し、第1のフラップ105は全開状態を維持
する。
【0084】一方、第2の従動歯車113に対する第1
の従動歯車112の相対回動角度は所定角度を越えてお
り、それにより、付勢手段114のレバ−114bは、
第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯
113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接
させる方向に第2の従動歯車113の突起113fを付
勢する。
【0085】t1 で、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dと
対向する位置にきて、付勢手段114のレバ−114b
による付勢力で第2の駆動歯車111の長歯溝111d
内に第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の
長歯113dが入り込み、第2の従動歯車113の長歯
113dと短歯113cが第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合うようになり、第2の駆動歯
車111の回転力が第2の従動歯車113に伝わり、第
2の従動歯車113の回転により第2の従動歯車113
と連動する第2のフラップ106が風路103を開く方
向に回動する。
【0086】t3 で、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2のフラップ106が全開になると(図2参照)、
第2の従動歯車113が第2の駆動歯車111を基準に
元の位置(第2のフラップ閉方向側の位置)から反対側
の位置(第2のフラップ開方向側の位置)に抜け、第2
の従動歯車113の長歯113dと短歯113cの両方
とも第2の駆動歯車111の第2の歯車部111aと噛
み合わなくなり、第2の駆動歯車111の回転力は第2
の従動歯車113へ伝わらず、第2の従動歯車113と
連動する第2のフラップ106は全開状態を維持する。
【0087】t0 から7秒後のt6 でモータ108が正
転を停止した後、t7 でモータ108が逆転を始める
と、モータ108の回転力は減速歯車列109を介して
第2の駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段
110b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111
の回転力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動
歯車110が回転し、これにより第1の駆動歯車110
の第1の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車1
12が回転して、第1の従動歯車112と連動する第1
のフラップ105が風路102を閉める方向に回動す
る。
【0088】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていないことにより、付勢手段114のレバ−114a
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113e
を付勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部
111bと第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方
向側の長歯113dとが軽く当接するか全く当接してい
ないかの状態で、第2の従動歯車113の長歯113d
と短歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車
111の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第
2の従動歯車113と連動する第2のフラップ106は
全開状態を維持している。
【0089】t8 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全閉になると、第1のフラップ
105と風路102との当接及び第1の従動歯車112
の他端と駆動部107のストッパ−107bとの当接に
より第1の従動歯車112の回転が止められ、第1のフ
ラップ105と風路102との当接及び第1の従動歯車
112の他端と駆動部107のストッパ−107bとの
当接による第1の従動歯車112の回転阻止力が第2の
駆動歯車111の歯車軸111cと第1の駆動歯車11
0の保持手段110b,110cとの摩擦力に勝り、第
2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動歯車110に
伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は回転を続けて
いるが第1の駆動歯車110は回転を停止し、第1のフ
ラップ105は全閉状態を維持する。
【0090】一方、第1のフラップ105が全閉になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114aは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113eを付勢する。
【0091】そして、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dと
対向する位置にくる前のt9 (t9 はt7 の3秒後)で
モータ108が逆転を停止する。この状態を示している
のが図6である。
【0092】したがって、第1のフラップ105が全開
状態で第2のフラップ106が全閉状態において(図7
参照)、モータ108を7秒間正転させると、第1のフ
ラップ105は全開状態を維持し、第2のフラップ10
6は全開し(図2参照)、その後の3秒間のモータ10
8の逆転で、第1のフラップ105のみが閉じ、第2の
フラップ106は全開状態を維持する(図6参照)。
【0093】次に、第5のケースとして、第1のフラッ
プ105と第2のフラップ106とが全開状態において
(図2参照)、モータ108を7秒間逆転させた後、3
秒間正転させた場合について説明する。
【0094】t0 でモータ108が逆転を始めると、モ
ータ108の回転力は減速歯車列109を介して第2の
駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車111の歯
車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段110
b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111の回転
力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動歯車1
10が回転し、これにより第1の駆動歯車110の第1
の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車112が
回転して、第1の従動歯車112と連動する第1のフラ
ップ105が風路102を閉じる方向に回動する。
【0095】一方、第2の従動歯車113に対する第1
の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越えてい
ないことにより、付勢手段114のレバ−114aは、
第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯
113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接
させる方向に第2の従動歯車113の突起113eを付
勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部11
1bと第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側
の長歯113dとが軽く当接するか全く当接していない
かの状態で、第2の従動歯車113の長歯113dと短
歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2の歯
車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車11
1の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第2の
従動歯車113と連動する第2のフラップ106は全開
状態を維持している。
【0096】t2 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全閉になると(図6参照)、第
1のフラップ105と風路102との当接及び第1の従
動歯車112の他端と駆動部107のストッパ−107
bとの当接により第1の従動歯車112の回転が止めら
れ、第1のフラップ105と風路102との当接及び第
1の従動歯車112の他端と駆動部107のストッパ−
107bとの当接による第1の従動歯車112の回転阻
止力が第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の
駆動歯車110の保持手段110b,110cとの摩擦
力に勝り、第2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動
歯車110に伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は
回転を続けているが第1の駆動歯車110は回転を停止
し、第1のフラップ105は全閉状態を維持する。
【0097】一方、第1のフラップ105が全閉になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114aは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113eを付勢する。
【0098】t4 で、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dと
対向する位置にきて、付勢手段114のレバ−114a
による付勢力で第2の駆動歯車111の長歯溝111d
内に第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の
長歯113dが入り込み、第2の従動歯車113の長歯
113dと短歯113cが第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合うようになり、第2の駆動歯
車111の回転力が第2の従動歯車113に伝わり、第
2の従動歯車113の回転により第2の従動歯車113
と連動する第2のフラップ106が風路103を閉じる
方向に回動する。
【0099】t5 で、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2のフラップ106が全閉になると(図5参照)、
第2の従動歯車113が第2の駆動歯車111を基準に
元の位置(第2のフラップ開方向側の位置)から反対側
の位置(第2のフラップ閉方向側の位置)に抜け、第2
の従動歯車113の長歯113dと短歯113cの両方
とも第2の駆動歯車111の第2の歯車部111aと噛
み合わなくなり、第2の駆動歯車111の回転力は第2
の従動歯車113へ伝わらず、第2の従動歯車113と
連動する第2のフラップ106は全閉状態を維持する。
【0100】t0 から7秒後のt6 でモータ108が逆
転を停止した後、t7 でモータ108が正転を始める
と、モータ108の回転力は減速歯車列109を介して
第2の駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段
110b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111
の回転力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動
歯車110が回転し、これにより第1の駆動歯車110
の第1の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車1
12が回転して、第1の従動歯車112と連動する第1
のフラップ105が風路102を開く方向に回動する。
【0101】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていないことにより、付勢手段114のレバ−114b
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113f
を付勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部
111bと第2の従動歯車113の第2のフラップ開方
向側の長歯113dとが軽く当接するか全く当接してい
ないかの状態で、第2の従動歯車113の長歯113d
と短歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車
111の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第
2の従動歯車113と連動する第2のフラップ106は
全閉状態を維持している。
【0102】t8 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全開になると、第1の従動歯車
112の一端と駆動部107のストッパ−107aとの
当接により第1の従動歯車112の回転が止められ、第
1の従動歯車112の一端と駆動部107のストッパ−
107aとの当接による第1の従動歯車112の回転阻
止力が第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の
駆動歯車110の保持手段110b,110cとの摩擦
力に勝り、第2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動
歯車110に伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は
回転を続けているが第1の駆動歯車110は回転を停止
し、第1のフラップ105は全開状態を維持する。
【0103】一方、第1のフラップ105が全開になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114bは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113fを付勢する。
【0104】そして、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dと
対向する位置にくる前のt9 (t9 はt7 の3秒後)で
モータ108が正転を停止する。この状態を示している
のが図7である。
【0105】したがって、第1のフラップ105と第2
のフラップ106とが全開状態において(図2参照)、
モータ108を7秒間逆転させると、第1のフラップ1
05と第2のフラップ106の両方とも全閉し(図5参
照)、その後の3秒間のモータ108の正転で、第1の
フラップ105のみが開き、第2のフラップ106は全
閉状態を維持する(図7参照)。 次に、第6のケース
として、第1のフラップ105が全閉状態で第2のフラ
ップ106が全開状態において(図6参照)、モータ1
08を7秒間逆転させた後、3秒間正転させた場合につ
いて説明する。
【0106】t0 でモータ108が逆転を始めると、モ
ータ108の回転力は減速歯車列109を介して第2の
駆動歯車111に伝えられ、第1の駆動歯車110は、
第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の駆動歯
車110の保持手段110b,110cとの摩擦力によ
り回転しようとする。
【0107】しかし、このとき、第1のフラップ105
は既に全閉しており、第1のフラップ105と風路10
2とが当接していて、また、第1の従動歯車112の他
端が駆動部107のストッパ−107bに当たってい
て、第1の従動歯車112はこれ以上第1のフラップ1
05を閉じる方向に回転できない。
【0108】そして、第1の駆動歯車110は、第1の
歯車部110aが第1の従動歯車112の第1の歯車領
域112aと噛み合っており、第1のフラップ105と
風路102との当接およびストッパー107bによる第
1の従動歯車112の回転阻止力が第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110との摩擦力
に勝つため回転できず、第2の駆動歯車111の回転力
が第1の駆動歯車110に伝わらず、第2の駆動歯車1
11は回転を続けているが第1の駆動歯車110は回転
を停止し、第1のフラップ105は全閉状態を維持す
る。
【0109】一方、第2の従動歯車113に対する第1
の従動歯車112の相対回動角度は所定角度を越えてお
り、それにより、付勢手段114のレバ−114aは、
第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯
113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接
させる方向に第2の従動歯車113の突起113eを付
勢する。
【0110】t1 で、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯113dと
対向する位置にきて、付勢手段114のレバ−114a
による付勢力で第2の駆動歯車111の長歯溝111d
内に第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の
長歯113dが入り込み、第2の従動歯車113の長歯
113dと短歯113cが第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合うようになり、第2の駆動歯
車111の回転力が第2の従動歯車113に伝わり、第
2の従動歯車113の回転により第2の従動歯車113
と連動する第2のフラップ106が風路103を閉じる
方向に回動する。
【0111】t3 で、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2のフラップ106が全閉になると(図5参照)、
第2の従動歯車113が第2の駆動歯車111を基準に
元の位置(第2のフラップ開方向側の位置)から反対側
の位置(第2のフラップ閉方向側の位置)に抜け、第2
の従動歯車113の長歯113dと短歯113cの両方
とも第2の駆動歯車111の第2の歯車部111aと噛
み合わなくなり、第2の駆動歯車111の回転力は第2
の従動歯車113へ伝わらず、第2の従動歯車113と
連動する第2のフラップ106は全閉状態を維持する。
【0112】t0 から7秒後のt6 でモータ108が逆
転を停止した後、t7 でモータ108が正転を始める
と、モータ108の回転力は減速歯車列109を介して
第2の駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段
110b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111
の回転力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動
歯車110が回転し、これにより第1の駆動歯車110
の第1の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車1
12が回転して、第1の従動歯車112と連動する第1
のフラップ105が風路102を開く方向に回動する。
【0113】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていないことにより、付勢手段114のレバ−114b
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113f
を付勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部
111bと第2の従動歯車113の第2のフラップ開方
向側の長歯113dとが軽く当接するか全く当接してい
ないかの状態で、第2の従動歯車113の長歯113d
と短歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車
111の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第
2の従動歯車113と連動する第2のフラップ106は
全閉状態を維持している。
【0114】t8 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全開になると、第1の従動歯車
112の一端と駆動部107のストッパ−107aとの
当接により第1の従動歯車112の回転が止められ、第
1の従動歯車112の一端と駆動部107のストッパ−
107aとの当接による第1の従動歯車112の回転阻
止力が第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の
駆動歯車110の保持手段110b,110cとの摩擦
力に勝り、第2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動
歯車110に伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は
回転を続けているが第1の駆動歯車110は回転を停止
し、第1のフラップ105は全開状態を維持する。
【0115】一方、第1のフラップ105が全開になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114bは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113fを付勢する。
【0116】そして、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dと
対向する位置にくる前のt9 (t9 はt7 の3秒後)で
モータ108が正転を停止する。この状態を示している
のが図7である。
【0117】したがって、第1のフラップ105が全閉
状態で第2のフラップ106が全開状態において(図6
参照)、モータ108を7秒間逆転させると、第1のフ
ラップ105は全閉状態を維持し、第2のフラップ10
6が全閉となり(図5参照)、その後の3秒間のモータ
108の正転で、第1のフラップ105のみが開き、第
2のフラップ106は全閉状態を維持する(図7参
照)。
【0118】次に、第7のケースとして、第1のフラッ
プ105と第2のフラップ106とが全閉状態において
(図5参照)、モータ108を7秒間逆転させた後、3
秒間正転させた場合について説明する。
【0119】t0 でモータ108が逆転を始めると、モ
ータ108の回転力は減速歯車列109を介して第2の
駆動歯車111に伝えられ、第1の駆動歯車110は、
第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の駆動歯
車110の保持手段110b,110cとの摩擦力によ
り回転しようとする。
【0120】しかし、このとき、第1のフラップ105
は既に全閉しており、第1のフラップ105と風路10
2とが当接していて、また、第1の従動歯車112の他
端が駆動部107のストッパ−107bに当たってい
て、第1の従動歯車112はこれ以上第1のフラップ1
05を閉じる方向に回転できない。
【0121】そして、第1の駆動歯車110は、第1の
歯車部110aが第1の従動歯車112の第1の歯車領
域112aと噛み合っており、第1のフラップ105と
風路102との当接およびストッパー107bによる第
1の従動歯車112の回転阻止力が第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110との摩擦力
に勝つため回転できず、第2の駆動歯車111の回転力
が第1の駆動歯車110に伝わらず、第2の駆動歯車1
11は回転を続けているが第1の駆動歯車110は回転
を停止し、第1のフラップ105は全閉状態を維持す
る。
【0122】一方、第2のフラップ106も既に全閉し
ており、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯車
112の相対回動角度が所定角度を越えていないことに
より、付勢手段114のレバ−114bは、第2の従動
歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dを
第2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向
に第2の従動歯車113の突起113fを付勢していな
いため、第2の駆動歯車111の円柱部111bと第2
の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯11
3dとが軽く当接するか全く当接していないかの状態
で、第2の従動歯車113の長歯113dと短歯113
cの両方とも第2の駆動歯車111の第2の歯車部11
1aと噛み合っていない。
【0123】また、このとき、第2の駆動歯車111の
回転方向が、第2の従動歯車113の長歯113dと短
歯113cを第2のフラップを閉じる方向に追出す方向
であるため、第2の駆動歯車111の回転により第2の
駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動歯車11
3の第2のフラップ開方向側の長歯113dと対向する
位置にきて、何らかの力が働いて第2の従動歯車113
の第2のフラップ開方向側の長歯113dが第2の駆動
歯車111の長歯溝111d内に入ったとしてもすぐに
戻され、第2の従動歯車113の長歯113dと短歯1
13cの両方とも第2の駆動歯車111の第2の歯車部
111aと噛み合うことがなく、第2の駆動歯車111
の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第2の従
動歯車113と連動する第2のフラップ106は全閉状
態を維持し、第2の駆動歯車111と減速歯車列109
のみがモータ108の回転力により回転する。
【0124】t0 から7秒後のt6 でモータ108が逆
転を停止した後、t7 でモータ108が正転を始める
と、モータ108の回転力は減速歯車列109を介して
第2の駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段
110b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111
の回転力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動
歯車110が回転し、これにより第1の駆動歯車110
の第1の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車1
12が回転して、第1の従動歯車112と連動する第1
のフラップ105が風路102を開く方向に回動する。
【0125】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていないことにより、付勢手段114のレバ−114b
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113f
を付勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部
111bと第2の従動歯車113の第2のフラップ開方
向側の長歯113dとが軽く当接するか全く当接してい
ないかの状態で、第2の従動歯車113の長歯113d
と短歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車
111の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第
2の従動歯車113と連動する第2のフラップ106は
全閉状態を維持している。
【0126】t8 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全開になると、第1の従動歯車
112の一端と駆動部107のストッパ−107aとの
当接により第1の従動歯車112の回転が止められ、第
1の従動歯車112の一端と駆動部107のストッパ−
107aとの当接による第1の従動歯車112の回転阻
止力が第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の
駆動歯車110の保持手段110b,110cとの摩擦
力に勝り、第2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動
歯車110に伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は
回転を続けているが第1の駆動歯車110は回転を停止
し、第1のフラップ105は全開状態を維持する。
【0127】一方、第1のフラップ105が全開になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114bは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113fを付勢する。
【0128】そして、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dと
対向する位置にくる前のt9 (t9 はt7 の3秒後)で
モータ108が正転を停止する。この状態を示している
のが図7である。
【0129】したがって、第1のフラップ105と第2
のフラップ106とが全閉状態において(図5参照)、
モータ108を7秒間逆転させると、第1のフラップ1
05と第2のフラップ106は全閉状態を維持し、その
後の3秒間のモータ108の正転で、第1のフラップ1
05のみが開き、第2のフラップ106は全閉状態を維
持する(図7参照)。
【0130】次に、第8のケースとして、第1のフラッ
プ105が全開状態で第2のフラップ106が全閉状態
において(図7参照)、モータ108を7秒間逆転させ
た後、3秒間正転させた場合について説明する。
【0131】t0 でモータ108が逆転を始めると、モ
ータ108の回転力は減速歯車列109を介して第2の
駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車111の歯
車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段110
b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111の回転
力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動歯車1
10が回転し、これにより第1の駆動歯車110の第1
の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車112が
回転して、第1の従動歯車112と連動する第1のフラ
ップ105が風路102を閉じる方向に回動する。
【0132】一方、第2の従動歯車113に対する第1
の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越えてい
ないことにより、付勢手段114のレバ−114aは、
第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側の長歯
113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接
させる方向に第2の従動歯車113の突起113eを付
勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部11
1bと第2の従動歯車113の第2のフラップ閉方向側
の長歯113dとが軽く当接するか全く当接していない
かの状態で、第2の従動歯車113の長歯113dと短
歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2の歯
車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車11
1の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第2の
従動歯車113と連動する第2のフラップ106は全開
状態を維持している。
【0133】t2 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全閉になると(図5参照)、第
1のフラップ105と風路102との当接及び第1の従
動歯車112の他端と駆動部107のストッパ−107
bとの当接により第1の従動歯車112の回転が止めら
れ、第1のフラップ105と風路102との当接及び第
1の従動歯車112の他端と駆動部107のストッパ−
107bとの当接による第1の従動歯車112の回転阻
止力が第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の
駆動歯車110の保持手段110b,110cとの摩擦
力に勝り、第2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動
歯車110に伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は
回転を続けているが第1の駆動歯車110は回転を停止
し、第1のフラップ105は全閉状態を維持する。
【0134】一方、第1のフラップ105が全閉になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度以下になり、付勢手
段114のレバ−114bは、第2の従動歯車113の
第2のフラップ開方向側の長歯113dを第2の駆動歯
車の円柱部111bに強く当接させる方向に第2の従動
歯車113の突起113fを付勢しなくなり、第2の駆
動歯車111の円柱部111bと第2の従動歯車113
の第2のフラップ開方向側の長歯113dとが軽く当接
するか全く当接していないかの状態になる。そして、第
2のフラップ106は全閉状態を維持する。
【0135】t0 から7秒後のt6 でモータ108が逆
転を停止した後、t7 でモータ108が正転を始める
と、モータ108の回転力は減速歯車列109を介して
第2の駆動歯車111に伝えられ、第2の駆動歯車11
1の歯車軸111cと第1の駆動歯車110の保持手段
110b,110cとの摩擦力で第2の駆動歯車111
の回転力が第1の駆動歯車110に伝わって第1の駆動
歯車110が回転し、これにより第1の駆動歯車110
の第1の歯車部110aと噛み合った第1の従動歯車1
12が回転して、第1の従動歯車112と連動する第1
のフラップ105が風路102を開く方向に回動する。
【0136】このとき、第2の従動歯車113に対する
第1の従動歯車112の相対回動角度が所定角度を越え
ていないことにより、付勢手段114のレバ−114b
は、第2の従動歯車113の第2のフラップ開方向側の
長歯113dを第2の駆動歯車の円柱部111bに強く
当接させる方向に第2の従動歯車113の突起113f
を付勢していないため、第2の駆動歯車111の円柱部
111bと第2の従動歯車113の第2のフラップ開方
向側の長歯113dとが軽く当接するか全く当接してい
ないかの状態で、第2の従動歯車113の長歯113d
と短歯113cの両方とも第2の駆動歯車111の第2
の歯車部111aと噛み合っておらず、第2の駆動歯車
111の回転力は第2の従動歯車113へ伝わらず、第
2の従動歯車113と連動する第2のフラップ106は
全閉状態を維持している。
【0137】t8 で第1の駆動歯車110の回転により
第1のフラップ105が全開になると、第1の従動歯車
112の一端と駆動部107のストッパ−107aとの
当接により第1の従動歯車112の回転が止められ、第
1の従動歯車112の一端と駆動部107のストッパ−
107aとの当接による第1の従動歯車112の回転阻
止力が第2の駆動歯車111の歯車軸111cと第1の
駆動歯車110の保持手段110b,110cとの摩擦
力に勝り、第2の駆動歯車111の回転力が第1の駆動
歯車110に伝わらなくなり、第2の駆動歯車111は
回転を続けているが第1の駆動歯車110は回転を停止
し、第1のフラップ105は全開状態を維持する。
【0138】一方、第1のフラップ105が全開になる
少し前に、第2の従動歯車113に対する第1の従動歯
車112の相対回動角度が所定角度を越え、それによ
り、付勢手段114のレバ−114bは、第2の従動歯
車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dを第
2の駆動歯車の円柱部111bに強く当接させる方向に
第2の従動歯車113の突起113fを付勢する。
【0139】そして、第2の駆動歯車111の回転によ
り第2の駆動歯車111の長歯溝111dが第2の従動
歯車113の第2のフラップ開方向側の長歯113dと
対向する位置にくる前のt9 (t9 はt7 の3秒後)で
モータ108が正転を停止する。この状態を示している
のが図7である。
【0140】したがって、第1のフラップ105が全開
状態で第2のフラップ106が全閉状態において(図7
参照)、モータ108を7秒間逆転させると、第1のフ
ラップ105が全閉となり、第2のフラップ106は全
閉状態を維持し(図5参照)、その後の3秒間のモータ
108の正転で、第1のフラップ105のみが開き、第
2のフラップ106は全閉状態を維持する(図7参
照)。
【0141】なお、動作モード(モ−タ108の駆動方
法)と第1のフラップ105、第2のフラップ106の
開閉状態の関係は(表1)に示す通りである。
【0142】
【表1】
【0143】以上のように本実施例のダンパ−装置は、
モ−タ108を7秒間以上正転させたとき、第1のフラ
ップ105と第2のフラップ106の両方が開いた状態
となり(第1モード)、モ−タ108を7秒間以上正転
させてから3秒間モ−タ108を逆転させたとき、第1
のフラップ105が閉じ第2のフラップ106が開いた
状態となり(第2モード)、モ−タ108を7秒間以上
逆転させたとき、第1のフラップ105と第2のフラッ
プ106の両方が閉じた状態となり(第3モード)、モ
−タ108を7秒間以上逆転させてから3秒間正転させ
たとき、第1のフラップ105が開き第2のフラップ1
06が閉じた状態となる(第4モード)構成としたこと
により、第1のフラップ105と第2のフラップ106
がどんな状態であっても、モータ108の回転方向と回
転時間の制御により、第1のフラップ105と第2のフ
ラップ106を目標とする開閉状態にすることができる
ため、位置検知手段を設けることなく2つのフラップ1
05,106の開閉を制御することができる。
【0144】また、本実施例のダンパ−装置は、2つの
風路102,103を開閉するための第1のフラップ1
05、第2のフラップ106と、第1のフラップ105
と第2のフラップ106を駆動する駆動部107を有
し、駆動部107は、モータ108と、モータ108の
回転を減速伝達する減速歯車列109と、第1の従動歯
車112を介して第1のフラップ105を回動させる第
1の駆動歯車110と、第2の従動歯車113を介して
第2のフラップ106を回動させる第2の駆動歯車11
1とを備え、第2の駆動歯車111には、第2の従動歯
車113の所定の長歯113dと接触して第2の従動歯
車113を所定の期間回転させずに待機させるための円
柱部111bが設けられ、第1のフラップ105、第2
のフラップ106がともに全閉の状態でモータ108を
一方向に回転させたときは、第1のフラップ105が全
開になるまで第1の駆動歯車110が第1の従動歯車1
12を介して第1のフラップ105を開方向に回転させ
るとともに、第2の駆動歯車111は第2の従動歯車1
13が第2のフラップ106を開方向に回転させるのを
円柱部111bによって禁止し、第1のフラップ105
が全開した後は、第2の駆動歯車111が第2の従動歯
車113を介して第2のフラップ106を開方向に回転
させ、第1のフラップ105、第2のフラップ106が
ともに全開の状態でモータ108を他方の方向に回転さ
せたときは、第1のフラップ105が全閉になるまで第
1の駆動歯車110が第1の従動歯車112を介して第
1のフラップ105を閉方向に回転させるとともに、第
2の駆動歯車111は第2の従動歯車113が第2のフ
ラップ106を閉方向に回転させるのを円柱部111b
によって禁止し、第1のフラップ105が全閉した後
は、第2の駆動歯車111が第2の従動歯車113を介
して第2のフラップ106を閉方向に回転させるように
構成したことにより、一つのモータ108で第1、第2
のフラップ105,106の開閉を制御するダンパー装
置において、モータ108から第1、第2のフラップ1
05,106までの動力伝達機構を、減速歯車列10
9、第1、第2の駆動歯車110,111、第1、第2
の従動歯車112,113で構成できるため、モータ1
08から第1、第2のフラップ105,106までの動
力伝達機構に、カムとカムにより変位する駆動ピンを用
いたものに比べて、動力伝達ロスを小さくすることがで
きる。そのため、小型で簡素な動力伝達機構を用いたダ
ンパー装置を提供でき、冷蔵庫庫内の有効体積効率の向
上に寄与できる。また、モータ108の回転方向と回転
量の制御により、第1のフラップ105と第2のフラッ
プ106を目標とする開閉状態にすることができるた
め、第1のフラップ105と第2のフラップ106がど
のような開閉状態になっているかを検出するための位置
検知手段を設ける必要がない。
【0145】また、本実施例のダンパ−装置は、第1の
従動歯車112を介して第1のフラップ105を開閉す
る第1の駆動歯車110と、減速歯車列109を介して
モ−タ108の回転力を与えられ第2の従動歯車113
を介して第2のフラップ106を開閉する第2の駆動歯
車111と、第1のフラップ105を閉じる場合におい
ては第1のフラップ105が全閉するまで第1のフラッ
プ105を開く場合においては第1のフラップ105が
全開するまで第2の駆動歯車111の回転力を第1の駆
動歯車110に伝え、第1のフラップ105を閉じる場
合における第1のフラップ105が全閉した後と第1の
フラップ105を開く場合における第1のフラップ10
5が全開した後は第2の駆動歯車111の回転力を第1
の駆動歯車110に伝えない回転力伝達手段(第1の駆
動歯車110の保持手段110b,110cと貫通孔1
10dと、第2の駆動歯車111の歯車軸111cとで
構成)と、第1の駆動歯車110が回転しているときと
第2のフラップ106の全閉時において第2の駆動歯車
111が第2のフラップ106を閉める方向に回転する
ときと第2のフラップ106の全開時において第2の駆
動歯車111が第2のフラップ106を開ける方向に回
転するときに、第2の駆動歯車111の回転力が第2の
従動歯車113に伝わるのを禁止する伝達阻止手段と
(第2の駆動歯車111の円柱部111bと、第2の従
動歯車113の長歯113dとで構成)、第2のフラッ
プ106の全閉時かつ第1のフラップ105の全開時に
おいて第2の駆動歯車111が第2のフラップ106を
開ける方向に回転するときと第2のフラップ106全開
時かつ第1のフラップ105の全閉時において第2の駆
動歯車111が第2のフラップ106を閉める方向に回
転するときに、第2の駆動歯車111から第2の従動歯
車113への回転力伝達阻止状態を解除する伝達開始手
段(付勢手段114のレバー114a,114bと、第
2の従動歯車113の突起113e,113fと長歯1
13dと、第2の駆動歯車111の長歯溝111dとで
構成とで構成)とを備えたことにより、第1のフラップ
105と第2のフラップ106の状態が、それぞれ、閉
閉、開閉、開開、閉開のいずれか1つの状態から、残り
の3つのいずれかの状態に変わるときに、第1のフラッ
プ105と第2のフラップ106の両方が同時に動作す
ることがなく、第1のフラップ105と第2のフラップ
106の状態が目標とする状態に達した後は、第2の駆
動歯車111の回転力が、第1の従動歯車112や第2
の従動歯車113に伝わらず、第2の駆動歯車111と
減速歯車列109のみがモータ108の回転力によりモ
ータ108が停止するまで回転を続ける構成としたこと
により、モ−タ108をロックさせる必要がなくモ−タ
108に与える機械的負荷が少ないので小型で安価なモ
−タを選定することができ、また、モータ108の長寿
命化が可能となる。
【0146】また、本実施例のダンパ−装置は、複数の
歯からなる第1の歯車部110aが形成された第1の駆
動歯車110と、減速歯車列109を介してモ−タ10
8の回転力を与えられ、第1の駆動歯車110に所定の
負荷トルクが作用したときに第1の駆動歯車110を無
理に回転させないように歯車軸111cで第1の駆動歯
車110を保持し、複数の歯を有する第2の歯車部11
1aと、第2の歯車部111aに隣接し第2の歯車部1
11aの歯先円と同等以上の径をもち第2の歯車部11
1aの一本の歯溝とともに一本の長歯溝111dを形成
する切欠き111eが形成された円柱部111bとを有
する第2の駆動歯車111と、第1の歯車部110aと
常時噛み合う歯を円弧部に有する略扇形の第1の従動歯
車112と、円弧の両端に形成され長歯溝111dに噛
み合う長歯113dと、両端が長歯113dに挟まれた
円弧の部分に形成され第2の歯車部111aにのみ噛み
合う複数の短歯113cとを有する略扇形の第2の従動
歯車113と、第1の従動歯車112と連動し、第2の
従動歯車113に対する第1の従動歯車112の相対回
動角度が所定角度を越えたときに第2の従動歯車113
を第1の従動歯車112の回動方向へ付勢する付勢手段
と、第1の従動歯車112に連動して動作し風路102
を開閉する第1のフラップ105と、第2の従動歯車1
13に連動して動作し風路103を開閉する第2のフラ
ップ106と、第1のフラップ105が所定角度開いた
とき第1の従動歯車112の回転を止めるストッパ−1
07bとで構成したことにより、第1のフラップ105
の回動軸(第1の従動歯車112の出力軸112b)と
第2のフラップの回動軸(第2の従動歯車113の出力
軸113b)を駆動部107を隔てて同軸上に配置でき
るので、2つの風路102,103の仕切り壁101a
内に駆動部107を配置することができ、設置スペ−ス
の小型化を達成し、冷蔵庫庫内の容積効率が向上する。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、2つの風
路を開閉するための第1のフラップ、第2のフラップ
と、前記第1のフラップと前記第2のフラップを駆動す
る駆動部を有し、前記駆動部は、モータと、前記モータ
の回転を減速伝達する減速歯車列と、第1の従動歯車を
介して前記第1のフラップを回動させる第1の駆動歯車
と、第2の従動歯車を介して前記第2のフラップを回動
させる第2の駆動歯車とを備え、前記第2の駆動歯車に
は、前記第2の従動歯車の所定の歯と接触して前記第2
の従動歯車を所定の期間回転させずに待機させるための
円柱部が設けられ、前記第1のフラップ、前記第2のフ
ラップがともに閉の状態で前記モータを一方向に回転さ
せたときは、前記第1のフラップが全開になるまで前記
第1の駆動歯車が前記第1の従動歯車を介して前記第1
のフラップを開方向に回転させるとともに、前記第2の
駆動歯車は前記第2の従動歯車が前記第2のフラップを
開方向に回転させるのを前記円柱部によって禁止し、前
記第1のフラップが全開した後は、前記第2の駆動歯車
が前記第2の従動歯車を介して前記第2のフラップを開
方向に回転させ、前記第1のフラップ、前記第2のフラ
ップがともに開の状態で前記モータを他方の方向に回転
させたときは、前記第1のフラップが全閉になるまで前
記第1の駆動歯車が前記第1の従動歯車を介して前記第
1のフラップを閉方向に回転させるとともに、前記第2
の駆動歯車は前記第2の従動歯車が前記第2のフラップ
を閉方向に回転させるのを前記円柱部によって禁止し、
前記第1のフラップが全閉した後は、前記第2の駆動歯
車が前記第2の従動歯車を介して前記第2のフラップを
閉方向に回転させるように構成したことにより、一つの
モータで二つのフラップの開閉を制御するダンパー装置
において、モータからフラップまでの動力伝達機構を歯
車で構成できるため、モータからフラップまでの動力伝
達機構に、カムとカムにより変位する駆動ピンを用いた
ものに比べて、動力伝達ロスを小さくすることができ
る。そのため、小型で簡素な動力伝達機構を用いたダン
パー装置を提供でき、冷蔵庫庫内の有効体積効率の向上
に寄与できる。また、モータの回転方向と回転量の制御
により、第1のフラップと第2のフラップを目標とする
開閉状態にすることができるため、第1のフラップと第
2のフラップがどのような開閉状態になっているかを検
出するための位置検知手段を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるダンパ−装置が設置さ
れた冷風通路の要部斜視図
【図2】同実施例における第1のフラップと第2のフラ
ップとがともに開いた状態の時の駆動部の一部切欠正面
【図3】同実施例の駆動部を示す要部縦断面図
【図4】同実施例における第1のフラップと第2のフラ
ップとがともに開いた状態の時の駆動歯車と従動歯車の
噛み合い状態を示す主要部の斜視図
【図5】同実施例における第1のフラップと第2のフラ
ップとがともに閉じた状態の時の駆動部の一部切欠正面
【図6】同実施例における第1のフラップが閉じ第2の
フラップが開いた状態の時の駆動部の一部切欠正面図
【図7】同実施例における第1のフラップが開き第2の
フラップが閉じた状態の時の駆動部の一部切欠正面図
【図8】同実施例のダンパ−装置においてモータを7秒
間正転させた後、3秒間逆転させた場合の第1のフラッ
プと第2のフラップの開閉動作を示すタイミングチャー
【図9】同実施例のダンパ−装置においてモータを7秒
間逆転させた後、3秒間正転させた場合の第1のフラッ
プと第2のフラップの開閉動作を示すタイミングチャー
【図10】従来のダンパ−装置の平面図
【図11】従来のダンパ−装置の位置検知手段としての
カムおよびカムスイッチと動作モ−ドの関係を示すサイ
クル図
【図12】従来のダンパ−装置のカムの展開図
【符号の説明】
102 風路 103 風路 105 第1のフラップ 106 第2のフラップ 107a ストッパ− 107b ストッパ− 108 モ−タ 109 減速歯車列 110 第1の駆動歯車 110a 第1の歯車部 110b 保持手段 110c 保持手段 110d 貫通孔 111 第2の駆動歯車 111a 第2の歯車部 111b 円柱部 111c 歯車軸 111d 長歯溝 111e 切欠き 112 第1の従動歯車 112a 第1の歯車領域 113 第2の従動歯車 113c 短歯 113d 長歯 113e 突起 113f 突起 114 付勢手段 114a レバー 114b レバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの風路を開閉するための第1のフラ
    ップ、第2のフラップと、前記第1のフラップと前記第
    2のフラップを駆動する駆動部を有し、 前記駆動部は、モータと、前記モータの回転を減速伝達
    する減速歯車列と、第1の従動歯車を介して前記第1の
    フラップを回動させる第1の駆動歯車と、第2の従動歯
    車を介して前記第2のフラップを回動させる第2の駆動
    歯車とを備え、 前記第2の駆動歯車には、前記第2の従動歯車の所定の
    歯と接触して前記第2の従動歯車を所定の期間回転させ
    ずに待機させるための円柱部が設けられ、 前記第1のフラップ、前記第2のフラップがともに全閉
    の状態で前記モータを一方向に回転させたときは、前記
    第1のフラップが全開になるまで前記第1の駆動歯車が
    前記第1の従動歯車を介して前記第1のフラップを開方
    向に回転させるとともに、前記第2の駆動歯車は前記第
    2の従動歯車が前記第2のフラップを開方向に回転させ
    るのを前記円柱部によって禁止し、前記第1のフラップ
    が全開した後は、前記第2の駆動歯車が前記第2の従動
    歯車を介して前記第2のフラップを開方向に回転させ、 前記第1のフラップ、前記第2のフラップがともに全開
    の状態で前記モータを他方の方向に回転させたときは、
    前記第1のフラップが全閉になるまで前記第1の駆動歯
    車が前記第1の従動歯車を介して前記第1のフラップを
    閉方向に回転させるとともに、前記第2の駆動歯車は前
    記第2の従動歯車が前記第2のフラップを閉方向に回転
    させるのを前記円柱部によって禁止し、前記第1のフラ
    ップが全閉した後は、前記第2の駆動歯車が前記第2の
    従動歯車を介して前記第2のフラップを閉方向に回転さ
    せるように構成したことを特徴とするダンパ−装置。
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