JP2000018365A - 回転方向切換機構 - Google Patents

回転方向切換機構

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JP2000018365A JP10184673A JP18467398A JP2000018365A JP 2000018365 A JP2000018365 A JP 2000018365A JP 10184673 A JP10184673 A JP 10184673A JP 18467398 A JP18467398 A JP 18467398A JP 2000018365 A JP2000018365 A JP 2000018365A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力軸から出力軸への伝動系を工夫すること
により、出力軸の正回転と逆回転との間での停止時間を
極力小さくすることができるとともに、使用条件に応じ
た停止時間に設定し易い応用範囲の広い回転方向切換機
構を提供する。 【解決手段】 入力軸1から出力軸2への伝動系に、第
1入力ギア6と第1出力ギア8とを備えた正転伝動機構
と、第2入力ギア10と逆転ギア11と第2出力ギア1
2とを備えた逆転伝動機構とを設ける。入力軸1に止着
された駆動ギア5は、一方の入力ギアと噛合状態にある
とき、他方の入力ギアに対して非噛合状態となる。一方
の入力ギアの駆動回転時に他方の入力ギアを特定位相で
回転停止状態に保持する回転規制手段18を設ける。両
出力ギア8,12に、受動ギア7の歯部7aと噛み合わ
ない非噛合部17を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸の一定方向
への回転運動を出力軸の往復回転運動に変換する回転方
向切換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転方向切換機構としては、例
えば、特開昭53‐54660号公報に記載されたもの
があり、この従来の回転方向切換機構は、前記入力軸か
ら出力軸への伝動系に、前記入力軸に止着された第1駆
動ギアに噛合可能な第1入力ギアと、前記入力軸に止着
された第2駆動ギアに噛合可能な第2入力ギアとを設
け、第2入力ギアを前記出力軸に止着された受動ギアに
噛合させ、更に、前記第1入力ギアと第2入力ギアとを
噛合させるとともに、前記第1駆動ギアが第1入力ギア
と噛合状態にあるとき、第2駆動ギアが第2入力ギアに
対して非噛合状態となり、第2駆動ギアが第2入力ギア
と噛合状態にあるとき、第1駆動ギアが第1入力ギアに
対して非噛合状態となり、かつ、前記噛合状態が切り換
わる間の所定時間、第1駆動ギア及び第2駆動ギアが、
第1入力ギア及び第2入力ギアに対して共に非噛合状態
となるように、前記第1駆動ギアと第2駆動ギアとの各
々を、円周方向の一部の特定領域に歯部を形成してある
欠歯ギアから構成し、更に、第1駆動ギア及び第2駆動
ギアが、第1入力ギア及び第2入力ギアに対して共に非
噛合状態となるとき、第1入力ギア及び第2入力ギアを
特定位相で回転停止状態に保持する回転牽制手段を設け
てある。更に、前記回転牽制手段が、入力軸に止着され
た第1駆動回転体と第2駆動回転体、並びに、第1入力
ギアを支承する伝動軸に止着された第1従動回転体と、
第2入力ギアを支承する伝動軸に止着された第2従動回
転体とを備え、前記第1駆動回転体に、第1駆動ギア及
び第2駆動ギアが第1入力ギア及び第2入力ギアに対し
て共に非噛合状態にあるとき、第1従動回転体の外周面
に形成された切欠き部内に入り込み、該切欠き部の弧状
面に沿って相対移動しながら、この第1従動回転体の回
転を阻止する弧状の規制面を備えた回転規制部を形成
し、前記第2駆動回転体に、第1駆動ギア及び第2駆動
ギアが第1入力ギア及び第2入力ギアに対して共に非噛
合状態にあるとき、第2従動回転体の外周面に形成され
た切欠き部内に入り込み、該切欠き部の弧状面に沿って
相対移動しながら、この第2従動回転体の回転を阻止す
る弧状の規制面を備えた回転規制部を形成するととも
に、前記第1駆動回転体及び第2駆動回転体には、第1
駆動ギア又は第2駆動ギアが、第1入力ギア又は第2入
力ギアに対して噛合状態にあるとき、これら第1従動回
転体及び第2従動回転体の回転を許容する回転許容部を
形成してある。
【0003】そして、上記従来の回転方向切換機構の伝
動系の作動を説明すると、 (1)前記入力軸の一定方向への回転に連れて、第1駆
動ギアが第1入力ギアと噛合すると、前記回転牽制手段
による第1入力ギア及び第2入力ギアの回転が許容され
て、入力軸の回転が、第1駆動ギアと第1入力ギア、及
び、第2駆動ギアと非噛合状態にある第2入力ギアを介
して受動ギアに伝達され、それに連れて出力軸が一方向
に回転する。 (2)前記入力軸の一定方向への回転に連れて、第1駆
動ギアと第1入力ギアとの噛合が解除され、その後、第
2駆動ギアが第2入力ギアと噛合するまでは、第1入力
ギア及び第2入力ギアの回転は前記回転牽制手段により
阻止され、出力軸の回転が所定時間停止される。 (3)前記入力軸の一定方向への回転に連れて、第2駆
動ギアが第2入力ギアと噛合すると、前記回転牽制手段
による第1入力ギア及び第2入力ギアの回転が許容され
て、入力軸の回転が、第2駆動ギアと第2入力ギアとを
介して受動ギアに伝達され、それに連れて出力軸が逆方
向に回転する。このとき、第1駆動ギアと非噛合状態に
ある第1入力ギアは、第2入力ギアとの噛合によって遊
び回転する。 (4)前記入力軸の一定方向への回転に連れて、第2駆
動ギアと第2入力ギアとの噛合が解除され、その後、第
1駆動ギアが第1入力ギアと噛合するまでは、第1入力
ギア及び第2入力ギアの回転は前記回転牽制手段により
阻止され、出力軸の回転が所定時間停止される。 上記(1)〜(4)の繰り返しにより、入力軸の一定方
向への回転運動が、出力軸の往復回転運動に変換され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転方向切
換機構では、前記出力軸の受動ギアと逆転用の第2入力
ギアとが常時噛合連動し、かつ、この逆転用の第2入力
ギアと正転用の第1入力ギアとも常時噛合連動してい
て、入力軸に止着された第1駆動ギア又は第2駆動ギア
に噛合していない第1入力ギア又は第2入力ギアも回転
しているため、例えば、第1駆動ギアと正転用の第1入
力ギアとの噛合が解除された瞬間、第2駆動ギアと逆転
用の第2入力ギアとを噛合させると、この第2入力ギア
はその噛合直前まで正転方向に駆動回転され、かつ、両
入力ギア及び出力軸側の受動ギアの大きな慣性力を受け
ているため、駆動ギア及び入力ギアの破損を招来し易
い。それ故に、前記第1駆動ギア又は第2駆動ギアと第
1入力ギア又は第2入力ギアとの噛合が解除されたとき
から第2駆動ギア又は第1駆動ギアと第2入力ギア又は
第1入力ギアとが噛合するまでの間、所定時間に亘って
非噛合状態を維持して、次に噛合する第2入力ギア又は
第1入力ギアに作用している大きな慣性力が作業側負荷
によって噛合に支障の無い状態にまで減衰させなければ
ならず、その結果、出力軸が正回転と逆回転との間で必
ず所定時間に亘って停止される間欠的な往復回転運動と
なるため、適用範囲が自ずと限定される問題がある。
【0005】本発明は、上述の実情に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、入力軸から出力軸への
伝動系を工夫することにより、出力軸の正回転と逆回転
との間での停止時間を極力小さくすることができるとと
もに、使用条件に応じた停止時間に設定し易い適用範囲
の広い回転方向切換機構を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
回転方向切換機構の特徴構成は、入力軸から出力軸への
伝動系に、前記入力軸に止着された駆動ギアに噛合可能
な第1入力ギア及び前記出力軸に止着された受動ギアに
噛合可能な第1出力ギアを備えた正転伝動機構と、前記
入力軸の駆動ギアに噛合可能な第2入力ギア、該第2入
力ギアに噛合する逆転ギア、及び、前記出力軸の受動ギ
アに噛合可能な第2出力ギアを備えた逆転伝動機構とを
設け、前記駆動ギアを、前記第1入力ギア又は第2入力
ギアと噛合状態にあるとき、第2入力ギア又は第1入力
ギアに対して非噛合状態となるように、円周方向の一部
の特定領域に歯部を形成してある欠歯ギアから構成する
とともに、前記第1入力ギアの駆動回転時に第2入力ギ
アを特定位相で回転停止状態に保持し、かつ、前記第2
入力ギアの駆動回転時に第1入力ギアを特定位相で回転
停止状態に保持する回転規制手段を設け、更に、前記第
1出力ギアに、前記駆動ギアが第1入力ギアから離脱し
て第2入力ギアに噛合するとき、前記受動ギアの歯部と
噛み合わない非噛合部を形成し、前記第2出力ギアに、
前記駆動ギアが第2入力ギアから離脱して第1入力ギア
に噛合するとき、前記受動ギアの歯部と噛み合わない非
噛合部を形成してある点にある。上記特徴構成によれ
ば、前記入力軸の一定方向への駆動回転に連れて、駆動
ギアの歯部が正転伝動機構の第1入力ギアに噛合する
と、該第1入力ギアに連動して回転する第1出力ギアが
出力軸の受動ギアに噛合し、出力軸が一方向に回転(正
回転) する。このとき、駆動ギアの歯部と逆転伝動機構
の第2入力ギアとが非噛合状態にあり、かつ、受動ギア
と第2出力ギアとも該第2出力ギアの非噛合部にて非噛
合状態にあり、しかも、第2入力ギアは回転規制手段に
よって回転停止状態に保持されているから、第2入力ギ
ア及び第2出力ギアが慣性力や振動等によって噛合領域
に回転することがなく、逆転伝動機構は停止状態に確実
に維持されることとなる。更に、前記入力軸の一定方向
への駆動回転に連れて、駆動ギアの歯部と第1入力ギア
との噛合が解除され、その後、駆動ギアの歯部が逆転伝
動機構の第2入力ギアと噛合すると、該第2入力ギアに
逆転ギアを介して連動する第2出力ギアが出力軸の受動
ギアに噛合し、出力軸が逆方向に回転(逆回転)する。
このとき、駆動ギアの歯部と正転伝動機構の第1入力ギ
アとが非噛合状態にあり、かつ、受動ギアと第1出力ギ
アとも該第1出力ギアの非噛合部にて非噛合状態にあ
り、しかも、第1入力ギアは回転規制手段によって回転
停止状態に保持されているから、第1入力ギア及び第1
出力ギアが慣性力や振動等によって噛合領域に回転する
ことがなく、正転伝動機構は停止状態に確実に維持され
ることとなる。そして、上記の繰り返しにより、入力軸
の一定方向への回転運動が、出力軸の往復回転運動に変
換されるのであるが、特に、本願発明では、前記出力軸
の受動ギアと正転伝動機構の第1出力ギア及び逆転伝動
機構の第2出力ギアとの間で非噛合状態が選択的に現出
されるから、前記受動ギアと両出力ギアとが非噛合状態
になった瞬間、それまで駆動されていた正転伝動機構又
は逆転伝動機構側の慣性力が出力軸側に作用することが
なくなり、出力軸側の慣性力を作業側負荷によって次の
噛合に支障の無い状態にまで急速に減衰させることがで
きる。それ故に、駆動ギアと第1入力ギア又は第2入力
ギアとの噛合が解除された時点から駆動ギアが次に第2
入力ギア又は第1入力ギアと噛合するまでの時間を、従
来の回転方向切換機構に比して短縮することができ、し
かも、前記両出力ギアの各々には非噛合部が形成されて
いるから、この各非噛合部の円周方向での長さを大きく
することによって、逆に、受動ギアが噛合解除されてか
ら次に噛合するまでの時間を長くすることもできる。従
って、出力軸の正回転と逆回転との間での停止時間を使
用条件に応じた停止時間に設定し易くなり、その結果、
回転方向変換機構の適用範囲を広げることができた。
【0007】本発明の請求項2による回転方向切換機構
の特徴構成は、前記回転規制手段が、前記入力軸に止着
された一つの駆動回転体と、前記各入力ギアを支承する
伝動軸の各々に止着された従動回転体とを備え、かつ、
前記駆動回転体には、前記従動回転体の各々の外周面に
形成された弧状の凹部のうち、前記駆動ギアと非噛合状
態にある入力ギア側の従動回転体の凹部内に入り込み、
該凹部の弧状面に沿って相対移動しながら、この従動回
転体の回転を阻止する弧状の規制面を備えた回転規制部
と、前記駆動ギアと噛合状態にある入力ギア側の従動回
転体の回転を許容する回転許容部とが形成されている点
にある。上記特徴構成によれば、前記入力軸に止着され
た一つの駆動回転体をもって、駆動ギアと非噛合状態に
ある入力ギア側の従動回転体の回転を阻止し、かつ、駆
動ギアと噛合状態にある入力ギア側の従動回転体の回転
を許容することができるから、例えば、入力軸に、第1
入力ギア側の従動回転体の回転の阻止と許容とを行なう
専用の第1駆動回転体と、第2入力ギア側の従動回転体
の回転の阻止と許容とを行なう専用の第2駆動回転体と
を止着する場合に比して、前記駆動回転が一つで済むか
ら、回転規制手段の製作コストの低廉化を図り易い。
【0008】本発明の請求項3による回転方向切換機構
の特徴構成は、前記駆動回転体には、前記従動回転体の
凹部の弧状面に接当する複数の回転体を自転並びに循環
転動自在に保持する環状溝を形成してある点にある。上
記特徴構成によれば、前記従動回転体の回転が阻止され
ている間、駆動回転体の環状溝に保持された複数の回転
体が、従動回転体の凹部の弧状面に接当して、自転しな
がら環状溝に沿って循環移動するから、駆動回転体を焼
付きやガタツキの少ない状態で円滑に駆動回転させるこ
とができる。それ故に、回転方向切換機構の寿命延長化
及び省エネルギー化を図ることができる。
【0009】本発明の請求項4による回転方向切換機構
の特徴構成は、前記両出力ギアの非噛合部が前記受動ギ
アの歯部に相対向する非噛合状態にあるとき、前記受動
ギアの回転を阻止し、かつ、前記非噛合状態にある前記
第1出力ギア又は第2出力ギアの回転始動時に、前記受
動ギアの回転を許容する回転牽制手段が設けられている
点にある。上記特徴構成によれば、前記両出力ギアの非
噛合部が前記受動ギアの歯部に相対向する非噛合状態に
あるとき、出力軸に、それを強制回転しようとする回転
トルクが作用しても、回転牽制手段により受動ギアの回
転が阻止されているから、出力軸が不用意に回転するこ
とがない。それ故に、出力軸の不用意な回転により、該
出力軸に連設された作業系の作業位置等に狂いが生じる
ことを防止することができる。
【0010】本発明の請求項5による回転方向切換機構
の特徴構成は、前記回転牽制手段が、前記受動ギアに係
合する係合体と、該係合体を前記受動ギアとの係合位置
に付勢する弾性付勢体と、前記非噛合状態にある前記第
1出力ギア又は第2出力ギアの回転始動時に、前記受動
ギアを前記弾性付勢体の付勢力に抗して係合解除位置に
移動する係合解除手段とから構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、受動ギアに係合体を係合させ
て、この受動ギアの回転を停止するから、別途、係合体
が係合する専用の被係合体を出力軸に設ける必要がな
く、それ分だけ、回転牽制手段の製造コストの低廉化を
図り易い。
【0011】本発明の請求項6による回転方向切換機構
の特徴構成は、前記係合体が、前記受動ギアの歯部に係
合するとともに、前記係合解除手段が、前記正転伝動機
構と逆転伝動機構との各々に設けられた回転部材から構
成され、前記回転部材の各々には、前記非噛合状態にあ
る前記第1出力ギア又は第2出力ギアの回転始動時に、
前記弾性付勢体の付勢力に抗して前記係合体を係合解除
位置に押圧移動するカム面が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、受動ギアが本来備えている歯部
を利用して、この歯部に係合体を係合させるとともに、
正転伝動機構と逆転伝動機構との各々の回転力を利用し
て、該各伝動機構の各々に設けられた回転部材の各々を
駆動回転し、係合体を係合解除位置に押圧移動させるか
ら、受動ギアを加工、この受動ギアに係合体が係合する
部位を形成する必要がなく、しかも、係合解除手段に動
力を付与するための専用の動力源を設ける必要もないか
ら、回転牽制手段の製造コストの低廉化を促進すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1〜図3は、
入力軸1の一定方向への回転運動を出力軸2の往復回転
運動に変換する本発明の第1実施形態の回転方向切換機
構Aと、前記出力軸2の往復回転運動を作業ロッド3の
直線往復運動に変換する運動方向切換機構Bとをケース
4内に組込んで構成してある作業装置を示し、前記ケー
ス4に回転自在に支承された入力軸1のうち、ケース4
から突出する連結部分1aに、モータや発動機等により
駆動回転される駆動軸(図示せず)を連結し、入力軸1
を一定方向に駆動回転すると、前記回転方向切換機構A
と運動方向切換機構Bとを介して、ケース4に出退移動
自在に支承された作業ロッド3が往復出退移動するよう
に構成してある。
【0013】前記回転方向切換機構Aは、入力軸1から
出力軸2への伝動系に、入力軸1に止着され駆動ギア5
に噛合可能な第1入力ギア6及び出力軸2に止着された
受動ギア7に噛合可能な第1出力ギア8を備えた正転伝
動機構9と、入力軸1の駆動ギア5に噛合可能な第2入
力ギア10、該第2入力ギア10に噛合する逆転ギア1
1、及び、出力軸2の受動ギア7に噛合可能な第2出力
ギア12を備えた逆転伝動機構13とを設けて構成して
ある。
【0014】図1に示すように、前記第1入力ギア6と
第1出力ギア8とは、ケース4に回転自在に支承された
第1伝動軸14に止着してあるとともに、前記第2入力
ギア10は、ケース4に回転自在に支承された第2伝動
軸15に止着してある。また、前記逆転ギア11と第2
出力ギア12とは、ケース4に回転自在に支承された第
3伝動軸16に止着してある。
【0015】図4〜図7に示すように、前記第1入力ギ
ア6、第2入力ギア10及び逆転ギア11の各々は、円
周方向全周に所定ピッチで歯部6a,10a,11aを
形成してあるギアから構成してあるとともに、前記駆動
ギア5は、第1入力ギア6と噛合状態にあるとき、第2
入力ギア10に対して非噛合状態となり、かつ、第2入
力ギア10と噛合状態にあるとき、第1入力ギア6に対
して非噛合状態となるように、円周方向の一部の特定領
域に歯部5aを形成してある欠歯ギアから構成してあ
る。
【0016】前記第1入力ギア6と第2入力ギア10と
逆転ギア11とは同じギア径に構成してあるとともに、
前記第1出力ギア8と第2出力ギアとは同じギア径に構
成してあり、図4〜図7に示すように、前記入力軸1が
一定方向としての図中時計周り方向に駆動回転し、その
駆動回転に連れて、駆動ギア5が第1入力ギア6と噛合
すると、第1伝動軸14を介して第1出力ギア8が図中
反時計周り方向に180度回転し、また、駆動ギア5が
第2入力ギア10と噛合すると、逆転ギア11と第3伝
動軸16とを介して第2出力ギア12が図中時計周り方
向に180度回転するように構成してある。
【0017】前記受動ギア7は、全周に所定ピッチで歯
部7aを形成してあるギアから構成してあるとともに、
前記第1出力ギア8は、駆動ギア5が第1入力ギア6か
ら離脱して第2入力ギア10に噛合するとき、受動ギア
7の歯部7aと噛み合わない非噛合部17を180度位
相の異なる2箇所に形成してある欠歯ギアから構成し、
前記第2出力ギア12は、駆動ギア5が第2入力ギア1
0から離脱して第1入力ギア6に噛合するとき、受動ギ
ア7の歯部7aと噛み合わない非噛合部17を180度
位相の異なる2箇所に形成してある欠歯ギアから構成し
てある。そして、前記入力軸1の一定方向への駆動回転
に連れて、駆動ギア5と第1入力ギア6とが噛合して第
1出力ギア8が回転すると、第1出力ギア8の歯部8a
が受動ギア7の歯部7aに噛合して、該受動ギア7が一
方向に回転するとともに、駆動ギア5と第1入力ギア6
との噛合が解除されて第1出力ギア8の回転が停止され
ると、第1出力ギア8の非噛合部17が受動ギア7の歯
部7aと相対向して、該受動ギア7の回転が停止する。
また、前記入力軸1の一定方向への駆動回転に連れて、
駆動ギア5と第2入力ギア10とが噛合して第2出力ギ
ア12が回転すると、第2出力ギア12の歯部12aが
受動ギア7の歯部7aに噛合して、該受動ギア7が一方
向に回転するとともに、駆動ギア5と第2入力ギア10
との噛合が解除されて第2出力ギア12の回転が停止さ
れると、第2出力ギア12の非噛合部17が受動ギア7
の歯部7aと相対向して、該受動ギア7の回転が停止す
る。
【0018】図4〜図7に示すように、前記回転方向切
換機構Aには、第1入力ギア6の駆動回転時に第2入力
ギア10を特定位相、詳しくは第2出力ギア12の非噛
合部17の一方が受動ギア7に相対向する位相で回転停
止状態に保持し、かつ、第2入力ギア10の駆動回転時
に第1入力ギア6を特定位相、詳しくは第1出力ギア8
の非噛合部17の一方が受動ギア7に相対向する位相で
回転停止状態に保持する回転規制手段18を設けてあ
る。
【0019】前記回転規制手段18は、入力軸1に止着
された駆動回転体19と、第1入力ギア6を支承する第
1伝動軸14に止着された第1従動回転体20と、第2
入力ギア10を支承する第2伝動軸15に止着された第
2従動回転体21とを備え、かつ、駆動回転体19に
は、前記従動回転体20,21の各々の外周面の2箇所
に、180度位相を異ならせて形成された弧状の凹部2
3のうち、駆動ギア5と非噛合状態にある入力ギア側の
従動回転体の一方の凹部23内に入り込み、該凹部23
の弧状面23aに沿って相対移動しながら、この従動回
転体の回転を阻止する弧状の規制面24aを備えた回転
規制部24と、駆動ギア5と噛合状態にある入力ギア側
の従動回転体の回転を許容する回転許容部25とを形成
して構成してある。
【0020】図4〜図7に示すように、前記駆動回転体
19の回転許容部25は、回転規制部24とは反対側に
切り欠き形成された切欠き部から構成してあり、駆動回
転体19は、軸心方向視でほぼ銀杏の葉の輪郭形状を呈
している。また、前記回転規制部24の規制面24aの
半径は、各従動回転体20,21凹部23の弧状面23
aの半径よりも極僅かに小に形成してある。
【0021】従って、前記入力軸1の駆動回転に連れ
て、駆動ギア5と、該駆動ギア5と噛合状態にある入力
ギア側の従動回転体とが共に回転しても、この従動回転
体のうちの隣接する凹部23間の外周面と駆動回転体1
9の回転許容部25の外面25aとが接当することな
く、この従動回転体の回転が許容される。また、前記入
力軸1の駆動回転に連れて、駆動ギア5が回転したと
き、該駆動ギア5と非噛合状態にある入力ギア側の従動
回転体の凹部23に、駆動回転体19の回転規制部24
の規制面24aが入り込むことにより、この従動回転体
の凹部23の弧状面23aと駆動回転体19の回転規制
部24の規制面24aとの接当により、この従動回転体
の回転が停止される。
【0022】図4〜図7に示すように、前記回転方向切
換機構Aには、両出力ギア8,12の非噛合部17が受
動ギア7の歯部7aに相対向する非噛合状態にあると
き、受動ギア7の回転を阻止し、かつ、非噛合状態にあ
る第1出力ギア8又は第2出力ギア12の回転始動時
に、受動ギア7の回転を許容する回転牽制手段26を設
けてある。
【0023】前記回転牽制手段26は、受動ギア7に係
合する係合体27と、該係合体27を受動ギア7との係
合位置に付勢する弾性付勢体としてのコイルスプリング
28と、非噛合状態にある第1出力ギア8又は第2出力
ギア12の回転始動時に、受動ギア7をコイルスプリン
グ28の付勢力に抗して係合解除位置に移動する係合解
除手段29とから構成してある。更に、前記係合体27
は受動ギア7の歯部7aと係合するものであって、係合
体27の係合部27aは、受動ギア7の歯部7aに係合
するようにほぼV字形状に窪み形成してあり、前記係合
解除手段29が、正転伝動機構9を構成する第1伝動軸
14に止着された円板状の第1回転部材30と、逆転伝
動機構13を構成する第3伝動軸16に止着された円板
状の第2回転部材31とから構成され、これら回転部材
30,31の各々の円周方向の180度位相の異なる部
位には凹部32を形成してあり、両回転部材30,31
の各凹部32を、第1出力ギア8及び第2出力ギア12
が共に非噛合状態にあるとき、コイルスプリング28の
付勢力による係合体27の係合位置への移動を許容でき
る状態となるように配置してあるとともに、前記各凹部
32に、非噛合状態にある第1出力ギア8又は第2出力
ギア12の回転始動時に、コイルスプリング28の付勢
力に抗して係合体27を係合解除位置に押圧移動するカ
ム面33を形成してある。
【0024】図1と図3とに示すように、前記運動方向
切換機構Bは、前記回転方向切換機構Aの出力軸2に対
してほぼ直交する姿勢で、前記ケース4に回転自在に支
承された回転軸34と、該回転軸34に止着されたピニ
オンギア35と、該ピニオンギア35の歯部35aが噛
合するラック36を備えた前記作業ロッド3とから構成
してあるとともに、前記出力軸2と回転軸34とは一対
のスパイラルギア37を介して連動連結してある。
【0025】このように構成された作業装置では、前記
入力軸1の一定方向への駆動回転に連れて、駆動ギア5
の歯部5aと第2入力ギア10との噛合が解除された瞬
間、駆動ギア5の歯部5aと第1入力ギア6とが噛合
し、第1回転部材30と第1出力ギア8とが回転し始め
ると、第1回転部材30のカム面33が、係合体27を
コイルスプリング28の付勢力に抗して係合解除位置に
押圧移動しつつ、第1出力ギア8の歯部8aと受動ギア
7の歯部7aとの噛合が開始され、係合体27との係合
が解除された受動ギア7が一方向に回転して、それに連
れて出力軸2が一方向に回転する。更に、出力軸2の一
方向への回転に連れて、回転軸34は、前記一対のスパ
イラルギア37を介して一方向に回転し、ピニオンギア
35及びラック36を介して作業ロッド3が、それの出
退方向に沿って往動する。このとき、駆動ギア5は第2
入力ギア10と非噛合状態にあり、しかも、回転規制手
段18により第2入力ギア10は回転停止状態に保持さ
れるとともに、第2出力ギア12も、それの非噛合部1
7が受動ギア7の歯部7aに相対向する非噛合状態で保
持される。
【0026】更に、前記入力軸1の一定方向への駆動回
転に連れて、駆動ギア5の歯部5aと第1入力ギア6と
の噛合が解除された瞬間、駆動ギア5の歯部5aと第2
入力ギア6とが噛合し、第2回転部材31と第2出力ギ
ア12とが回転し始めると、第2回転部材31のカム面
33が、係合体27をコイルスプリング28の付勢力に
抗して係合解除位置に押圧移動しつつ、第2出力ギア1
2の歯部12aと受動ギア7の歯部7aとの噛合が開始
され、係合体27との係合が解除された受動ギア7が逆
方向に回転して、それに連れて出力軸2が逆方向に回転
する。更に、出力軸2の逆方向への回転に連れて、回転
軸34は、前記一対のスパイラルギア37を介して逆方
向に回転し、ピニオンギア35及びラック36を介して
作業ロッド3が、それの出退方向に沿って復動する。つ
まり、前記入力軸1の一定方向への駆動回転に連れて、
駆動ギア5の歯部5aと第1入力ギア6又は第2入力ギ
ア10との噛合が解除された瞬間、駆動ギア5の歯部5
aと第2入力ギア10又は第1入力ギア6とが噛合し、
かつ、第2出力ギア12又は第1出力ギア8と受動ギア
7とが噛合するように構成してあるから、入力軸1の一
定方向への駆動回転を、正回転と逆回転との間で殆ど停
止時間のない出力軸2のほぼ連続的な往復回転運動に変
換することができ、それにより、作業ロッド3を連続的
に往復移動させることができる。
【0027】従って、図1に示すように、前記ケース4
から外部に突出する作業ロッド3の先端側に、例えば、
作業機具38の一例としてヤスリを固着し、入力軸1を
一定方向に高速回転することにより、このヤスリを高速
で連続往復移動させることができる。つまり、作業装置
をヤスリ掛け装置として使用することができる。
【0028】尚、当該第1実施形態において、図8と図
9とに示すように、前記駆動回転体19を2分割形成
し、この分割面間に、各従動回転体20,21の凹部2
3の弧状面23aに接当する複数の回転体としての複数
の球体39を自転並びに循環転動自在に保持する環状溝
40を形成するとともに、前記各従動回転体20,21
の凹部23の弧状面23aに、前記球体39に嵌合する
断面弧状のガイド溝41を形成して実施してもよい。
尚、この場合、図1〜図7に相当する図面は記載しない
が、図1〜図7に相当する図面には、当然のことなが
ら、前記駆動回転体19に、複数の球体39を自転並び
に循環転動自在に保持する環状溝40が設けられるとと
もに、各従動回転体20,21の凹部23の弧状面23
aに、球体39に嵌合する断面弧状のガイド溝41が設
けられる。
【0029】〔第2実施形態〕図10〜図11は、前記
第1実施形態の作業装置の回転方向変換機構の別実施形
態を示し、前記入力軸1が一定方向としての図中時計周
り方向に駆動回転し、その駆動回転に連れて、駆動ギア
5が第1入力ギア6と噛合すると、第1伝動軸14を介
して第1出力ギア8が図中反時計周り方向に90度回転
し、駆動ギア5と第1入力ギア6との噛合が解除される
と、該駆動ギア5は、それが所定角度回転する間(所定
時間)、両入力ギア6,10に対して非噛合状態とな
り、その後、駆動ギア5が第2入力ギア10と噛合する
と、逆転ギア11と第3伝動軸16とを介して第2出力
ギア12が図中時計周り方向に90度回転するととも
に、駆動ギア5と第2入力ギア10との噛合が解除され
ると、該駆動ギア5は、それが所定角度回転する間(所
定時間)、両入力ギア6,10に対して非噛合状態とな
り、その後、駆動ギア5が再び第1入力ギア6と噛合す
るように、前記駆動ギア5と両入力ギア6,10とを構
成してある。
【0030】前記第1出力ギア8は、駆動ギア5が第1
入力ギア6から離脱して第2入力ギア10に噛合すると
き、受動ギア7の歯部7aと噛み合わない非噛合部17
を90度位相の異なる四箇所に形成してある欠歯ギアか
ら構成し、前記第2出力ギア12は、駆動ギア5が第2
入力ギア10から離脱して第1入力ギア6に噛合すると
き、受動ギア7の歯部7aと噛み合わない非噛合部17
を90度位相の異なる4箇所に形成してある欠歯ギアか
ら構成してある。そして、前記入力軸1の一定方向への
駆動回転に連れて、駆動ギア5と第1入力ギア6とが噛
合して第1出力ギア8が回転すると、第1出力ギア8の
歯部8aが受動ギア7の歯部7aに噛合して、該受動ギ
ア7が一方向に回転するとともに、駆動ギア5と第1入
力ギア6との噛合が解除されて第1出力ギア8の回転が
停止されると、第1出力ギア8の非噛合部17が受動ギ
ア7の歯部7aと相対向して、該受動ギア7の回転が停
止する。
【0031】前記回転方向切換機構Aには、第1入力ギ
ア6の駆動回転時に第2入力ギア10を特定位相、詳し
くは第2出力ギア12の非噛合部17の一つが受動ギア
7に相対向する位相で回転停止状態に保持し、かつ、第
2入力ギア10の駆動回転時に第1入力ギア6を特定位
相、詳しくは第1出力ギア8の非噛合部17の一つが受
動ギア7に相対向する位相で回転停止状態に保持する回
転規制手段18を設けてある。
【0032】前記回転規制手段18は、入力軸1に止着
された駆動回転体19と、第1入力ギア6を支承する第
1伝動軸14に止着された第1従動回転体20と、第2
入力ギア10を支承する第2伝動軸15に止着された第
2従動回転体21とを備え、かつ、駆動回転体19に
は、前記従動回転体20,21の各々の外周面の4箇所
に、90度位相を異ならせて形成された弧状の凹部23
のうち、駆動ギア5と非噛合状態にある入力ギア側の従
動回転体の一つの凹部23内に入り込み、該凹部23の
弧状面23aに沿って相対移動しながら、この従動回転
体の回転を阻止する弧状の規制面24aを備えた回転規
制部24と、駆動ギア5と噛合状態にある入力ギア側の
従動回転体の回転を許容する回転許容部25とを形成し
て構成してある。
【0033】前記回転方向切換機構Aには、両出力ギア
8,12の非噛合部17が受動ギア7の歯部7aに相対
向する非噛合状態にあるとき、受動ギア7の回転を阻止
し、かつ、非噛合状態にある第1出力ギア8又は第2出
力ギア12の回転始動時に、受動ギア7の回転を許容す
る回転牽制手段26を設けてある。
【0034】前記回転牽制手段26は、前記第1実施形
態と同様に、受動ギア7に係合する係合体27と、該係
合体27を受動ギア7との係合位置に付勢する弾性付勢
体としてのコイルスプリング28と、非噛合状態にある
第1出力ギア8又は第2出力ギア12の回転始動時に、
受動ギア7をコイルスプリング28の付勢力に抗して係
合解除位置に移動する係合解除手段29とから構成して
ある。更に、前記係合解除手段29を構成する回転部材
30,31の各々の円周方向の90度位相の異なる部位
には凹部32を形成してあり、両回転部材30,31の
各凹部32を、第1出力ギア8及び第2出力ギア12が
共に非噛合状態にあるとき、コイルスプリング28の付
勢力による係合体27の係合位置への移動を許容できる
状態となるように配置してあるとともに、前記各凹部3
2に、非噛合状態にある第1出力ギア8又は第2出力ギ
ア12の回転始動時に、コイルスプリング28の付勢力
に抗して係合体27を係合解除位置に押圧移動するカム
面33を形成してある。
【0035】つまり、前記入力軸1の一定方向への駆動
回転に連れて、駆動ギア5の歯部5aと第1入力ギア6
又は第2入力ギア10との噛合が解除されたときから駆
動ギア5の歯部5aと第2入力ギア10又は第1入力ギ
ア6とが噛合するまでの間、所定時間に亘って駆動ギア
5の歯部5aと両入力ギア6,10との非噛合状態が維
持され、かつ、その間、両出力ギア8,12と受動ギア
7との非噛合状態を維持するように構成してあるから、
入力軸1の一定方向への駆動回転を、正回転と逆回転と
の間で必ず所定時間に亘って停止する出力軸2の間欠的
な往復回転運動に変換することができ、それにより、作
業ロッド3を間欠的に往復移動させることができる。
【0036】その他の構成は前記第1実施形態と同一で
あり、第1実施形態で記載した構成部分と同一構成又は
同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれ
の説明を省略する。
【0037】尚、当該第2実施形態において、前記第1
実施形態で説明したように、前記駆動回転体19に、各
従動回転体20,21の凹部23の弧状面23aに接当
する複数の回転体としての複数の球体39を自転並びに
循環転動自在に保持する環状溝40を形成し、更に、前
記各従動回転体20,21の凹部23の弧状面23a
に、球体39に嵌合する断面弧状のガイド溝41を形成
してもよい。
【0038】〔その他の実施形態〕 (1)前記各実施形態において、両出力ギア8,12の
各々の各非噛合部17の円周方向での長さを大きくする
ことによって、受動ギア7と第1出力ギア8又は第2出
力ギア12との噛合が解除されてから、次に受動ギア7
と第2出力ギア12又は第1出力ギア8と噛合するまで
の時間を長くしてもよい。 (2)前記各実施形態では、正転伝動機構9を、第1入
力ギア6と第1出力ギア8と第1伝動軸14とから構成
し、また、逆転伝動機構13を、第2入力ギア10と逆
転ギア11と第2出力ギア12、及び、第2伝動軸15
と第3伝動軸16とから構成したが、この構成に限定さ
れるものではなく、第1出力ギア8の回転方向と第2出
力ギア12の回転方向とが異なるように構成してあるな
らば、正転伝動機構9と逆転伝動機構13の構成は適宜
変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の回転方向切換機構を備
えた作業装置の展開断面図
【図2】回転方向切換機構の平面断面図
【図3】運動方向切換機構の平面断面図
【図4】回転方向切換機構の作動状態を示す分解図であ
って、(イ)は受動ギア及び回転牽制手段相当箇所の平
面断面図、(ロ)は駆動ギア相当箇所の平面断面図、
(ハ)は回転規制手段相当箇所の平面断面図
【図5】回転方向切換機構の作動状態を示す分解図であ
って、(イ)は受動ギア及び回転牽制手段相当箇所の平
面断面図、(ロ)は駆動ギア相当箇所の平面断面図、
(ハ)は回転規制手段相当箇所の平面断面図
【図6】回転方向切換機構の作動状態を示す分解図であ
って、(イ)は受動ギア及び回転牽制手段相当箇所の平
面断面図、(ロ)は駆動ギア相当箇所の平面断面図、
(ハ)は回転規制手段相当箇所の平面断面図
【図7】回転方向切換機構の作動状態を示す分解図であ
って、(イ)は受動ギア及び回転牽制手段相当箇所の平
面断面図、(ロ)は駆動ギア相当箇所の平面断面図、
(ハ)は回転規制手段相当箇所の平面断面図
【図8】駆動回転体に環状溝を形成し、この環状溝に複
数の回転体を保持させた状態の要部の拡大断面図
【図9】駆動回転体に環状溝を形成し、この環状溝に複
数の回転体を保持させた状態の要部の拡大平面図
【図10】本発明の第2実施形態の回転方向切換機構の
作動状態を示す分解図であって、(イ)は受動ギア及び
回転牽制手段相当箇所の平面断面図、(ロ)は駆動ギア
相当箇所の平面断面図
【図11】本発明の第2実施形態の回転方向切換機構の
作動状態を示す分解図であって、(イ)は受動ギア及び
回転牽制手段相当箇所の平面断面図、(ロ)は駆動ギア
相当箇所の平面断面図
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 5 駆動ギア 5a 歯部 6 第1入力ギア 7 受動ギア 7a 歯部 8 第1出力ギア 9 正転伝動機構 10 第2入力ギア 11 逆転ギア 12 第2出力ギア 13 逆転伝動機構 14 第1伝動軸 15 第2伝動軸 17 非噛合部 18 回転規制手段 19 駆動回転体 20 第1従動回転体 21 第2従動回転体 23 凹部 23a 弧状面 24 回転規制部 25 回転許容部 26 回転牽制手段 27 係合体 28 弾性付勢体(コイルスプリング) 29 係合解除手段 30 第1回転部材 31 第2回転部材 33 カム面 39 回転体(球体) 40 環状溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸から出力軸への伝動系に、前記入
    力軸に止着された駆動ギアに噛合可能な第1入力ギア及
    び前記出力軸に止着された受動ギアに噛合可能な第1出
    力ギアを備えた正転伝動機構と、前記入力軸の駆動ギア
    に噛合可能な第2入力ギア、該第2入力ギアに噛合する
    逆転ギア、及び、前記出力軸の受動ギアに噛合可能な第
    2出力ギアを備えた逆転伝動機構とを設け、前記駆動ギ
    アを、前記第1入力ギア又は第2入力ギアと噛合状態に
    あるとき、第2入力ギア又は第1入力ギアに対して非噛
    合状態となるように、円周方向の一部の特定領域に歯部
    を形成してある欠歯ギアから構成するとともに、前記第
    1入力ギアの駆動回転時に第2入力ギアを特定位相で回
    転停止状態に保持し、かつ、前記第2入力ギアの駆動回
    転時に第1入力ギアを特定位相で回転停止状態に保持す
    る回転規制手段を設け、更に、前記第1出力ギアには、
    前記駆動ギアが第1入力ギアから離脱して第2入力ギア
    に噛合するとき、前記受動ギアの歯部と噛み合わない非
    噛合部を形成し、前記第2出力ギアには、前記駆動ギア
    が第2入力ギアから離脱して第1入力ギアに噛合すると
    き、前記受動ギアの歯部と噛み合わない非噛合部を形成
    してある回転方向切換機構。
  2. 【請求項2】 前記回転規制手段が、前記入力軸に止着
    された一つの駆動回転体と、前記各入力ギアを支承する
    伝動軸の各々に止着された従動回転体とを備え、かつ、
    前記駆動回転体には、前記従動回転体の各々の外周面に
    形成された弧状の凹部のうち、前記駆動ギアと非噛合状
    態にある入力ギア側の従動回転体の凹部内に入り込み、
    該凹部の弧状面に沿って相対移動しながら、この従動回
    転体の回転を阻止する弧状の規制面を備えた回転規制部
    と、前記駆動ギアと噛合状態にある入力ギア側の従動回
    転体の回転を許容する回転許容部とが形成されている請
    求項1記載の回転方向切換機構。
  3. 【請求項3】 前記駆動回転体には、前記従動回転体の
    凹部の弧状面に接当する複数の回転体を自転並びに循環
    転動自在に保持する環状溝を形成してある請求項2記載
    の回転方向切換機構。
  4. 【請求項4】 前記両出力ギアの非噛合部が前記受動ギ
    アの歯部に相対向する非噛合状態にあるとき、前記受動
    ギアの回転を阻止し、かつ、前記非噛合状態にある前記
    第1出力ギア又は第2出力ギアの回転始動時に、前記受
    動ギアの回転を許容する回転牽制手段が設けられている
    請求項1、2又は3記載の回転方向切換機構。
  5. 【請求項5】 前記回転牽制手段が、前記受動ギアに係
    合する係合体と、該係合体を前記受動ギアとの係合位置
    に付勢する弾性付勢体と、前記非噛合状態にある前記第
    1出力ギア又は第2出力ギアの回転始動時に、前記受動
    ギアを前記弾性付勢体の付勢力に抗して係合解除位置に
    移動する係合解除手段とから構成されている請求項4記
    載の回転方向切換機構。
  6. 【請求項6】 前記係合体が、前記受動ギアの歯部に係
    合するとともに、前記係合解除手段が、前記正転伝動機
    構と逆転伝動機構との各々に設けられた回転部材から構
    成され、前記回転部材の各々には、前記非噛合状態にあ
    る前記第1出力ギア又は第2出力ギアの回転始動時に、
    前記弾性付勢体の付勢力に抗して前記係合体を係合解除
    位置に押圧移動するカム面が形成されている請求項5記
    載の回転方向切換機構。
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