JPH0692431A - 電動装置 - Google Patents

電動装置

Info

Publication number
JPH0692431A
JPH0692431A JP4244749A JP24474992A JPH0692431A JP H0692431 A JPH0692431 A JP H0692431A JP 4244749 A JP4244749 A JP 4244749A JP 24474992 A JP24474992 A JP 24474992A JP H0692431 A JPH0692431 A JP H0692431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
circuit
switch
rotation
continuously variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4244749A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Takao
信博 鷹尾
Akira Sakane
晃 坂根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Shimpo Corp
Original Assignee
Shimpo Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimpo Industrial Corp filed Critical Shimpo Industrial Corp
Priority to JP4244749A priority Critical patent/JPH0692431A/ja
Publication of JPH0692431A publication Critical patent/JPH0692431A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動装置を構成する機械式無段変速機の出力
軸が十分に低速回転するようになって始めて、その回転
方向が切り換わるようにして、負荷への衝撃が殆どない
ソフトスタートを可能にする。 【構成】 機械式無段変速機Tの出力軸oの回転を変速
する変速要素rが予め設定された位置よりも低速側に変
位した場合に検出信号を出力する位置検出手段LSZ
設けるとともに、この位置検出手段LSZからの検出信
号が入力された場合にのみ、モータMを正転あるいは逆
転させる通電回路を動作させる制御回路Pを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動台車や電動コンベ
アなどのような電動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電動装置には、図4およ
び図5に示す構成を採用したものがある。
【0003】この電動装置は、正逆転可能なモータ(本
例ではDCモータ)Mと、このモータMの回転を変速す
る機械式無段変速機Tと、モータMを駆動するモータ駆
動回路D'とを備える。
【0004】機械式無段変速機Tは、ケースcにモータ
Mが取り付けられるとともに、モータMで駆動され出力
軸oの回転を変速する変速要素としての変速リングrと、
この変速リングrを低速側(図4の右方向)に変位するよ
うに付勢する付勢手段としてのカム機構cmと、変速リン
グrをカム機構cmの力に抗して高速側(図4の左方向)に
変位させる手動操作部としての変速ハンドルhとを含
む。そして、出力軸oに負荷、たとえば電動台車では車
輪、電動コンベアではスプロケット等が接続される。
【0005】上記のカム機構cmは、変速リングrの周方
向の一箇所にローラpを固定し、このローラpがカム孔a
に係合することで構成されている。また、変速リングr
に連設されたホルダ部iは、ケースcの内外に渡って張設
されたバネeを介して変速ハンドルhに連結されている。
【0006】また、変速リングrは、出力軸oの回転によ
ってその回転方向と逆方向の反力を受けつつ、ローラp
とカム孔aにより回転が規制されるために、常に低速側
(右方向)に自動的に復帰するように付勢される。そし
て、この付勢力に抗して、操作ハンドルhを図中時計方
向に回動させることにより、変速リングrが高速側(左方
向)に強制的に移動されるようになっている。
【0007】一方、モータ駆動回路D'は、バッテリー
B、モータMの回転方向を正転と逆転のいずれか一方に
切り換えるための切換スイッチSW、モータMを起動す
るための起動スイッチLSA、および、起動スイッチL
Aからの起動信号入力および切換スイッチSWの切換
状態に応じてモータMを正転または逆転する通電回路U
とを備える。
【0008】そして、切換スイッチSWは、手動操作に
よって切り換わり、また、起動スイッチLSAは、変速
ハンドルhを変速操作するときにオンし、変速ハンドルh
から手を離したときにオフするようになっている。ま
た、通電回路Uは、一つのマグネットコイルMFおよび
このマグネットコイルMFの通電の有無に応じてオン・
オフする一対の接点CF,CFからなる正転用の電磁接触
器と、一つのマグネットコイルMRおよびこのマグネッ
トコイルMRの通電の有無に応じてオン・オフする一対
の接点CR,CRからなる逆転用の電磁接触器とを有し、
各マグネットコイルMF,MRが選択スイッチSWにそれ
ぞれ接続されている。
【0009】上記構成において、モータMが正転してい
る場合、図5に示すように、起動スイッチLSAが変速
ハンドルhによってオンし、また、切換スイッチSWが
正転用のマグネットコイルMFに接続されている。した
がって、マグネットコイルMFに電流が流れ、これに応
じて正転用の接点CF,CFが共にオンしてバッテリーB
からモータMに電力が供給されている。
【0010】この状態から、機械式無段変速機Tの出力
軸oを逆転させる場合には、まず、変速ハンドルhから手
を離すなどして変速操作を中止する。すると、変速リン
グrが、カム機構cmによって僅かに低速側(右方向)に移
動される。これに伴い、変速ハンドルhはバネeによって
図4で反時計方向に回動される結果、起動スイッチLS
Aがオフになる。すると、正転用のマグネットコイルMF
への通電が遮断されるので、これに対応する各接点
F,CFが共にオフし、バッテリーBからモータMへの
電力供給が無くなる。 そこで、次に、切換スイッチS
Wを逆転用のマグネットコイルMRに接続した後、変速
ハンドルhを操作すると、これに応じて起動スイッチL
Aが再びオンするので、逆転用のマグネットコイルMF
に通電され、これに対応する接点CR,CRがオンしてモ
ータMが逆転される。その結果、機械式無段変速機Tの
出力軸oも逆転する。そして、変速ハンドルhを操作して
変速リングrの位置を調整することで、逆転状態の下で
出力軸oが変速される。
【0011】なお、これとは逆に、機械式無段変速機T
の出力軸oを逆転状態から正転状態に切り換える場合に
は、変速ハンドルhから手を離して起動スイッチLSA
オフにした後、切換スイッチSWを正転用のマグネット
コイルMFに接続し、再度変速ハンドルhを操作して起動
スイッチLSAをオンにする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4および
図5に示した従来の電動装置において、機械式無段変速
機Tの出力軸oの回転方向を切り換える場合には、上述
のように、変速ハンドルhの変速操作を中止して起動ス
イッチLSAをオフにする必要があるが、このとき、変
速リングrは機械的に変位する関係上、出力軸oが十分に
低速回転する位置にまで瞬時に移行することはできず、
ある程度の時間がかかる。
【0013】したがって、変速ハンドルhから手を離し
て起動スイッチLSAをオフにした後、切換スイッチS
Wを切り換えて、再度起動スイッチLSAをオンするま
での時間が短いと、変速リングrが未だ十分に低速側に
復帰していない状態のままで、出力軸oの回転方向が切
り換わることになる。
【0014】そして、変速リングrが十分低速側に復帰
していない状態では、出力軸oはある程度の回転数を保
っているので、たとえば、正転状態から切換スイッチS
Wを逆転方向に切り換えた後、直ちに起動スイッチLS
Aをオンにすると、出力軸oは正転の場合と同じ回転数で
もって急に逆転し、負荷に衝撃が加わることになる。た
とえば、電動台車等では、前進、後退の切り換え時にシ
ョックが発生して、運搬中の荷物が荷崩れを起こすなど
の危険性がある。
【0015】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、機械式無段変速機を備えた電動装置に
おいて、その機械式無段変速機の出力軸が十分に低速回
転するようになって始めて、その回転方向が切り換わる
ようにして、負荷に殆ど衝撃が加わらないソフトスター
トを可能にすることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、正逆転可能なモータと、モータの回転を
変速する機械式無段変速機と、モータを駆動するモータ
駆動回路とを備え、前記機械式無段変速機は、機械的変
位によって出力軸の回転を変速する変速要素と、この変
速要素を低速側に変位するように付勢する付勢手段と、
前記変速要素を付勢手段の力に抗して高速側に変位させ
る手動操作部とを含む一方、前記モータ駆動回路は、モ
ータの回転方向切換用の切換スイッチと、前記手動操作
部の操作に応じてモータの起動信号を出力する起動スイ
ッチと、この起動スイッチからの起動信号入力および前
記切換スイッチの切換状態に応じてモータを正転または
逆転する通電回路とを有してなる電動装置において、次
の構成を採る。
【0017】すなわち、本発明では、変速要素が予め設
定された位置よりも低速側に変位した場合に検出信号を
出力する位置検出手段と、この位置検出手段からの検出
信号が入力された場合にのみ、前記通電回路を動作させ
る制御回路とを備えている。
【0018】
【作用】上記構成において、モータの回転方向を切り換
えるために切換スイッチを操作した後、手動操作部の操
作に応じて起動スイッチからモータの起動信号が出力さ
れた場合でも、変速要素が予め設定された位置よりも低
速側に変位して位置検出手段からの検出信号が制御回路
に入力されない限り、制御回路は、通電回路を動作させ
ず、機械式無段変速機の出力軸が十分に低速回転するよ
うになって始めてその回転方向が切り換わる。このた
め、負荷に殆ど衝撃が加わらないソフトスタートが可能
になる。
【0019】
【実施例】実施例1 図1は本発明の実施例1に係る電動装置を備える機械式
無段変速機の一部切欠側面図、図2は同装置のモータ駆
動回路の構成図であり、図4および図5に示した従来例
に対応する部分には同一の符号を付す。
【0020】図1において、Tは機械式無段変速機、M
はモータ、cはケース、oは出力軸、rは変速要素として
の変速リング、cmはカム機構、hは手動操作部としての
操作ハンドル、pはローラ、aはカム孔、iはホルダ部、e
はバネであり、これらの構成は図4に示した従来例の場
合と同様である。
【0021】さらに、この実施例1では、機械式無段変
速機Tのケースcに位置検出手段としての位置検出スイ
ッチLSZが取り付けられており、この位置検出スイッ
チLSZは、出力軸oが十分に低速回転する状態まで変速
リングrが変位したときに始めてこの変速リングrが当接
する位置に配置されている。
【0022】図2において、Dはモータ駆動回路、Bは
バッテリー、SWはモータMの回転方向を切り換えるた
めの切換スイッチ、LSAはモータMを起動するための
起動スイッチ、LSZは上記の位置検出スイッチ、Uは
モータMの通電回路、Rは抵抗である。そして、上記の
通電回路Uは、モータMの正転用の電磁接触器を構成す
るマグネットコイルMFと一対の接点CF,CF、および
モータMの逆転用の電磁接触器を構成するマグネットコ
イルMRと一対の接点CR,CRとからなる。
【0023】切換スイッチSWは、オン状態でモータM
の正転動作が選択され、オフ状態でモータMの逆転動作
が選択される。また、起動スイッチLSAは、操作ハン
ドルhが変速操作されるときにオンし、操作ハンドルhか
ら手を離したときにオフするようになっている。さら
に、位置検出スイッチLSZは、変速リングrが当接した
ときにオンし、変速リングrが離れている場合にオフす
るようになっている。
【0024】Pは上記の位置検出スイッチLSZから検
出信号が入力された場合にのみ、これに応じて通電回路
Uを動作させる制御回路である。
【0025】この制御回路Pは、本例では、第1,第2
のインバータI1,I2、一つの2入力アンドゲートAN
0、第1,第2の3入力アンドゲートAND1,AND
2、第1,第2のフリップフロップDFF1,DFF2
および第1、第2のオアゲートOR1,OR2からなる。
【0026】上記の2入力アンドゲートAND0は、操
作ハンドルhから手が離れて起動スイッチLSAがオフに
なり、かつ、変速リングrが位置検出スイッチLSZに当
接してオンになったときにのみ、ハイレベルの信号が出
力されるようになっている。また、第2インバータI2
は、切換スイッチSWのオン・オフに応じて第1,第2
の3入力アンドゲートAND1,AND2のいずれか一方
を選択するためのものである。さらに、第1,第2フリ
ップフロップDFF1,DFF2の各出力部が各マグネッ
トコイルMF,MRに個別に接続されている。
【0027】次に、上記構成の電動装置について、機械
式無段変速機Tの出力軸oの回転方向を切り換える場合
の各部の動作について説明する。
【0028】 いま、モータMが正転している場合に
は、切換スイッチSWはオン、起動スイッチLSAはオ
ン、位置検出スイッチLSZはオフとなっている。
【0029】また、制御回路Pの第1フリップフロップ
DFF1の出力Qはハイレベルに保持されており、この
ため、正転用のマグネットコイルMFに電流が流れ、こ
れに応じて正転用の接点CF,CFが共にオンしてバッテ
リーBからモータMに電力が供給されている。
【0030】 このの状態から、機械式無段変速機
Tの出力軸oを逆転させる場合には、まず、変速ハンド
ルhから手を離すなどして変速操作を中止して切換スイ
ッチSWをオフにする。すると、変速リングrがカム機
構cmによって僅かに低速側(右方向)に移動される。これ
に伴い、変速ハンドルhが図1で反時計方向に回動され
る結果、起動スイッチLSAがオフになる。
【0031】しかし、変速リングrは未だ位置検出スイ
ッチLSZに当接しておらず、このため、オフ状態が保
たれている。このため、第1,第2の3入力アンドゲー
トAND1,AND2は共にゲートが閉じたままである。
したがって、この状態では、たとえモータMを逆転する
ために切換スイッチSWをオンにして再度起動スイッチ
LSAをオンしても、第2の3入力アンドゲートAND2
の出力はローレベルのままであり、その結果、第2フリ
ップフロップDFF2の出力もローレベルが保持されて
通電回路Uの逆転用のマグネットコイルMRには電流が
流れない。これに対して、第1フリップフロップDFF
1の出力はハイレベルのままなので、正転用のマグネッ
トコイルMFは通電状態が保持されており、したがっ
て、モータMは正転状態がそのまま持続される。つま
り、操作ハンドルhから手を離しても、モータMの通電
が直ちに遮断されるのではなくて、変速リングrが位置
検出スイッチLSAに当接するまでは、モータMはその
まま正転を継続する。
【0032】 そして、時間経過に伴って、変速リン
グrが次第に低速側に変位して、機械式無段変速機Tの
出力軸oが十分低速回転した状態になると、位置検出ス
イッチLSZに当接するので、このとき位置検出スイッ
チLSZがオンとなる。その際、変速ハンドルhが操作さ
れずに起動スイッチLSAが未だオフ状態にあれば、第
1インバータI1の出力はハイレベルとなっており、し
たがって、この状態で始めて2入力アンドゲートAND
0の出力がハイレベルとなる。そして、この2入力アン
ドゲートAND0のハイレベルの出力が第1,第2オア
ゲートOR1,OR2を介して第1,第2フリップフロッ
プDFF1,DFF2のリセット端子に加えられるので、
両フリップフロップDFF1,DFF2の出力が共にロー
レベルとなり、いずれのマグネットコイルMF,FRにも
電流が流れなくなる。このとき、正転、逆転のいずれの
接点CF,CF、CR,CRもオフとなり、モータMへの通
電が遮断される。
【0033】 次いで、変速ハンドルhを操作する
と、これに応じて起動スイッチLSAが再びオンし、ハ
イレベルの起動信号が出力される。このとき、切換スイ
ッチSWは逆転のためにオフで第2インバータI2の出
力はハイレベル、位置検出スイッチLSZもオンの状態
にあるので、第2の3入力アンドゲートAND2の入力
が全てハイレベルとなる。したがって、この3入力アン
ドゲートAND2の出力もハイレベルとなって、第2フ
リップフロップDFFのクロック入力端子に加わる。こ
れに応じて、第2フリップフロップDFF2の出力はハ
イレベルになって、逆転用のマグネットコイルMRに電
流が流れる。これに伴い、通電回路Uの逆転用の接点C
Rがオンするため、モータMは逆転するようになる。こ
の状態では、変速リングrは、出力軸oが極めて低速回転
し、あるいは殆ど停止した状態を保つ変速位置にあるた
め、モータMが逆転を開始しても、負荷に殆ど衝撃が加
わることはない。なお、第2フリップフロップDFF2
の出力がハイレベルになると、その出力が第1オアゲー
トOR1を介して第1フリップフロップDFF1のリセッ
ト端子に入力されるので、正転用のマグネットコイルM
Fの出力はローレベルに維持されたままとなる。
【0034】 次に、変速ハンドルhを操作して変速
リングrの位置を高速側に変位させれば、変速リングrが
位置検出スイッチLSZから離間して位置検出スイッチ
LSZがオフになるが、第2フリップフロップDFF2
出力はハイレベルに維持されたままで、逆転用のマグネ
ットコイルMRに電流が流れているから、逆転用の接点
R,CRはオンしており、したがって、モータMは逆転
を継続する。
【0035】なお、これとは反対に、機械式無段変速機
Tの出力軸oを逆転状態から正転状態に切り換える場合
も、上記の説明からその動作が容易に理解される。
【0036】すなわち、モータMが逆転しているときに
は、変速ハンドルhから手を離して起動スイッチLSA
オフにした後、切換スイッチSWをオンにする。そし
て、変速リングrが次第に低速側に変位して位置検出ス
イッチLSZに当接すると、始めて2入力アンドゲート
AND0の出力がハイレベルとなり、両3入力アンドゲ
ートAND1,AND2の出力がリセットされて、モータ
Mの通電が遮断される。次に、再度、変速ハンドルhを
操作して起動スイッチLSAをオンにする。このとき、
切換スイッチSWは正転のためにオンで、位置検出スイ
ッチLSZもオンなので、第1の3入力アンドゲートA
ND1の入力が全てハイレベルとなり、その結果、第1
フリップフロップDFF1の出力のみがハイレベルとな
って、正転用のマグネットコイルMFに電流が流れ、モ
ータMは正転するようになる。この状態では、変速リン
グrは、出力軸oが極めて低速回転し、あるいは殆ど停止
した状態を保つ位置にあるため、モータMが正転を開始
しても、負荷には殆ど衝撃が加わらない。
【0037】実施例2 実施例1においては、機械式無段変速機Tの変速リング
rが位置検出スイッチLSZに当接する位置まで変位する
ことにより、出力軸oが極めて低速回転(あるいは停止)
した状態(上記の状態)になったときに始めて、モータ
Mの回転方向の切り換えが可能となるようにしたが、こ
の状態では、通電回路Uは遮断されていてモータMへの
電力供給はない。しかし、モータM自身は慣性力でその
まま回転を継続している。このときは、モータM自身が
発電機として作用して回生電力が発生する。この回生電
力が発生しているときに、通電回路Uが作用した場合に
は、電磁接触器の接点CF,CRに大きな負荷がかかり、
寿命低下につながるおそれがある。
【0038】そこで、この実施例2では、機械式無段変
速機Tの出力軸oが極めて低速回転(あるいは停止)した
状態になるだけでなく、モータMの回転も極めて低速回
転(あるいは停止)した状態になって始めてモータMの回
転方向が切り換わるようにしたものである。
【0039】そのため、この実施例2では、図3に示す
ように、実施例1のモータ駆動回路Dの構成に対して、
モータMの非通電状態における回生電力を消費させる制
動回路Wと、モータ状態判別回路Eとをさらに付加して
いる。
【0040】上記の制動回路Wは、リレーの接点CX
抵抗RBとの直列回路をモータMに接続し、また、リレ
ーのコイルXをモータ状態判別回路Eに接続するするこ
とにより構成される。
【0041】また、モータ状態判別回路Eは、切換スイ
ッチSWによるモータMの回転方向の切り換えの有無、
および、通電回路UにおけるモータMの通電の有無を判
別し、モータMの回転方向の切り換えが有り、かつ、モ
ータMが非通電状態の場合にのみ制動回路Wを動作させ
るものであって、具体的には次の構成を採る。
【0042】すなわち、このモータ状態判別回路Eは、
比較回路N、第3オアゲートOR3ノアゲートNOR、
第3フリップフロップDFF3、排他的オアゲートXO
R、第3アンドゲートAND3、ナンドゲートNAN
D、第4,第5アンドゲートAND4,AND5、および
第3インバータI3を組み合わて構成されている。
【0043】比較回路Nは、モータMの両端電圧を検出
して、この電圧が予め設定されている基準電圧以下にな
った場合にのみ、モータMが実質的に停止したものとみ
なしてローレベルの信号を出力するものである。第3フ
リップフロップDFF3は、モータMの起動時における
正/逆転状態を知るためにデータをラッチしておくため
のものであり、また、排他的オアゲートXORは、切換
スイッチSWがオンからオフあるいはオフからオンに切
り換えられた場合にのみハイレベルの信号を出力するよ
うになっている。さらに、第4,第5アンドゲートAN
4,AND5と第3インバータI3とは、制動回路Wを
動作させるコイルXが動作している状態では、通電回路
UのマグネットコイルMF,MRを動作させないようにす
るためのものである。
【0044】いま、モータMが正転している場合(実施
例1で説明したの状態)、切換スイッチSWはオン状
態にあり、また、制御回路Pの第1フリップフロップD
FF1の出力Qはハイレベル、第2フリップフロップD
FF2はローレベルに保持されている。したがって、ノ
アゲートNORの出力はローレベルとなるため、これに
伴ってナンドゲートNANDの出力はハイレベルとな
り、第4,第5アンドゲートAND4,AND5のゲート
が共に開かれる一方、第3インバータI3の出力はロー
レベルとなる。このため、制御回路Pの第1フリップフ
ロップDFF1からのハイレベルの出力は、第4アンド
ゲートAND4を介して正転用のマグネットコイルMF
加わり、このマグネットコイルMFに電流が流れてモー
タMは通電状態にある。
【0045】しかも、切換スイッチSWがモータMの正
転のためにオンされているときに、第1フリップフロッ
プDFF1からハイレベルの信号が出力されたときに、
第3フリップフロップDFF3の出力がハイレベルとな
っている。
【0046】この状態から、機械式無段変速機Tの出力
軸oを逆転させる場合には、変速ハンドルhから手を離し
てから、モータMの逆転のために切換スイッチSWをオ
フにする。切換スイッチSWが逆転のためにオフになる
と、排他的オアゲートXORの出力がハイレベルとな
る。そして、このハイレベルの信号が第3アンドゲート
AND3の一方に入力部に加わる。このとき、未だモー
タMは通電状態にあるので、その両端電圧は、予め比較
回路Nにおいて設定されている基準電圧以上となってい
る。したがって、比較回路Nからはハイレベルの信号が
出力されており、これが第3アンドゲートAND3の他
方の入力部に加わっている。このため、第3アンドゲー
トAND3からはハイレベルの信号が出力され、この信
号がナンドゲートNANDに加わる。
【0047】ここで、変速ハンドルhから手を離すこと
で起動スイッチLSAがオフ、変速リングrが低速側に変
位して位置検出スイッチLSZに当接してこの位置検出
スイッチLSZがオンになると(実施例1で説明したの
状態)、制御回路Pの両フリップフロップDFF1,DF
2の出力が共にローレベルとなる。これにより、モー
タ状態判別回路Eの第4,第5アンドゲートAND4
AND5の出力も共にローレベルとなって、両マグネッ
トコイルMF,FRへ電流が流れなくなり、モータMへの
通電が遮断される。しかし、モータM自身は回転してい
るので、モータMからは回生電力が発生する。この回生
電力により、モータMの両端電圧は、比較回路Nに設定
されている基準電圧以上となっており、このため、比較
回路Nからは依然としてハイレベルの信号が出力され、
したがって、ナンドゲートNANDの一方の入力部には
ハイレベルの信号が入力されている。
【0048】しかも、制御回路Pの両フリップフロップ
DFF1,DFF2の出力が共にローレベルとなると、ノ
アゲートNORの出力がハイレベルとなり、これがナン
ドゲートNANDの他方の入力部に加わるので、このと
き始めてナンドゲートNANDの出力がローレベルとな
る。これにより、第4,第5アンドゲートAND4,A
ND5のゲートが閉じられる一方、第3インバータI3
出力がハイレベルとなってこれに接続された制動回路W
のコイルXに電流が流れる。その結果、制動回路Wの接
点CXがオンになる。
【0049】すると、モータMが回転するために生じる
回生電力は、制動回路Wを構成する抵抗Rによって消費
され、モータMは短時間の内に低速回転(あるいは停止)
状態になる。すると、モータMの両端電圧は、比較回路
Nに予め設定されている基準電圧以下となるので、比較
回路Nの出力はローレベルに反転する。これに伴い、第
3アンドゲートAND3の出力がローレベル、したがっ
て、ナンドゲートNANDの出力はハイレベルとなり、
第4,第5アンドゲートAND4,AND5が開かれる一
方、インバータI3の出力がローレベルとなって、制動
回路Wの動作が停止される。
【0050】そこで、変速ハンドルhを操作して起動ス
イッチLSAを再びオンにすると(実施例1で説明した
の状態)、制御回路Pの第2フリップフロップDFF2
出力がハイレベルとなり、これがモータ状態判別回路E
の第5アンドゲートAND5を通過するため、逆転用の
マグネットコイルMRに電流が流れ、モータMは逆転す
るようになる。
【0051】モータMが逆転を開始するときは、既にモ
ータMは極めて低速回転(または停止)しているので、回
生電力は生じておらず、したがって、通電回路Uの電磁
接触器の接点CF,CRに大きな負荷がかかることもな
い。
【0052】なお、これとは反対に、機械式無段変速機
Tの出力軸oを逆転状態から正転状態に切り換える場合
も、モータ状態判別回路Eの基本的動作は同様であるか
ら、説明は省略する。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、電動装置を構成する機
械式無段変速機の出力軸が十分に低速回転するようにな
って始めて、その回転方向が切り換わるので、負荷への
衝撃が殆どないソフトスタートが可能になる。
【0054】特に、実施例2に示した構成においては、
機械式無段変速機の出力軸のみならず、モータ自身も低
速回転(または停止)状態にあるときのみその回転が切り
換わるので、モータの通電回路を構成するスイッチに余
分な負荷がかからなくなり、スイッチの寿命を延ばすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電動装置の機械式無段
変速機の一部切欠側面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る電動装置のモータ駆動
回路の構成図である。
【図3】本発明の実施例2に係る電動装置のモータ駆動
回路の構成図である。
【図4】従来例に係る電動装置の機械式無段変速機の一
部切欠側面図である。
【図5】従来例に係る電動装置のモータ駆動回路の構成
図である。
【符号の説明】
M…モータ、T…機械式無段変速機、D…モータ駆動回
路、r…変速要素(変速リング)、cm…付勢手段(カム機
構)、h…手動操作部(操作ハンドル)、SW…切換スイッ
チ、LSA…起動スイッチ、LSZ…位置検出スイッチ、
U…通電回路、P…制御回路、W…制動回路、E…モー
タ状態判別回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆転可能なモータと、モータの回転を
    変速する機械式無段変速機と、モータを駆動するモータ
    駆動回路とを備え、 前記機械式無段変速機は、機械的変位によって出力軸の
    回転を変速する変速要素と、この変速要素を低速側に変
    位するように付勢する付勢手段と、前記変速要素を付勢
    手段の力に抗して高速側に変位させる手動操作部とを含
    む一方、前記モータ駆動回路は、モータの回転方向切換
    用の切換スイッチと、前記手動操作部の操作に応じてモ
    ータの起動信号を出力する起動スイッチと、この起動ス
    イッチからの起動信号出力および前記切換スイッチの切
    換状態に応じてモータを正転または逆転する通電回路と
    を有してなる電動装置において、 前記変速要素が予め設定された位置よりも低速側に変位
    した場合に検出信号を出力する位置検出手段と、 この位置検出手段からの検出信号が入力された場合にの
    み、前記通電回路を動作させる制御回路と、 を備えることを特徴とする電動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動装置において、 モータの非通電状態において生じる回生電力を消費させ
    る制動回路と、 前記切換スイッチによるモータの回転方向切換の有無、
    および通電回路におけるモータの通電の有無を判別し、
    モータの回転方向の切り換えが有り、かつ、モータが非
    通電状態の場合にのみ前記制動回路を動作させるモータ
    状態判別回路と、 を設けたことを特徴とする電動装置。
JP4244749A 1992-09-14 1992-09-14 電動装置 Pending JPH0692431A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4244749A JPH0692431A (ja) 1992-09-14 1992-09-14 電動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4244749A JPH0692431A (ja) 1992-09-14 1992-09-14 電動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0692431A true JPH0692431A (ja) 1994-04-05

Family

ID=17123327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4244749A Pending JPH0692431A (ja) 1992-09-14 1992-09-14 電動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0692431A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0692431A (ja) 電動装置
JPH11206182A (ja) モータ駆動装置及びパワーウインド装置
JPH0330130B2 (ja)
US3971973A (en) Rheostatic control system for a DC motor
JPH07123530A (ja) 電動装置
JP3623668B2 (ja) 電動ステアリングロック装置
JPS60252B2 (ja) ワイパ収納装置の逆転操作回路
JPH0349059Y2 (ja)
JP2870739B2 (ja) 切換開閉器
JPH06113410A (ja) 電動装置
JPH0419056B2 (ja)
JP2000168446A (ja) ドアミラー用電動格納装置
JP4128478B2 (ja) ワイパモータ制御回路
JP2002369460A (ja) 永久磁石型直流モータおよびモータ駆動型変速機操作装置
JP4041981B2 (ja) 駆動装置
US996388A (en) Motor-controlling device.
JPH01254444A (ja) ドアミラー自動格納装置
JP2000168445A (ja) ドアミラー用電動格納装置
JPH11206164A (ja) モータ駆動制御回路
JPS63176743U (ja)
JPH03109153A (ja) ワイパー制御回路
JP3271643B2 (ja) 開閉器の制御装置
JP2538714Y2 (ja) 便座・便蓋自動開閉装置
JP2001158296A (ja) ミラー用電動格納装置
JP2001171433A (ja) ミラー用電動格納装置