JP2002369460A - 永久磁石型直流モータおよびモータ駆動型変速機操作装置 - Google Patents

永久磁石型直流モータおよびモータ駆動型変速機操作装置

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JP2002369460A
JP2002369460A JP2001171568A JP2001171568A JP2002369460A JP 2002369460 A JP2002369460 A JP 2002369460A JP 2001171568 A JP2001171568 A JP 2001171568A JP 2001171568 A JP2001171568 A JP 2001171568A JP 2002369460 A JP2002369460 A JP 2002369460A
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brush
commutator
shift
permanent magnet
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JP2001171568A
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Masao Kono
正雄 河野
Masashi Hosokawa
雅司 細川
Tetsuya Isozaki
哲也 磯崎
Tomoyuki Ishii
伴幸 石井
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Automotive Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】永久磁石型直流モータ1のブラシ8Aが摩耗し
て作動不能になることを防止するために、ブラシ8Aの
残量が所定量になったときに検出して警報を発する。 【解決手段】モータ駆動型変速機操作装置20は、ハウ
ジング22に回動自在に支持されたシフトシャフト24
に、ストライカ26が軸方向移動可能に、かつ、一体回
動するように設けられており、ストライカ26はセレク
ト用モータ28によって軸方向に移動され、シフト用モ
ータ36によって回動される。シフト用モータ36およ
びセレクト用モータ28として用いられる永久磁石型直
流モータ1のブラシ(メインブラシ8A)に、長さの短
い第2ブラシ8Cを絶縁部材8Bを介して取り付けると
ともに、メインブラシ8Aの摩耗により第2ブラシ8C
がコミュテータ6に接触したときに電流が流れて警報を
発する摩耗検出回路16を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、永久磁石型直流モ
ータおよび、この永久磁石型直流モータを、セレクト用
モータとシフト用モータとして用いたモータ駆動型変速
機操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータ駆動型変速機操作装置は、ハウジ
ング内に回動自在に支持されたシフトシャフトに、スト
ライカ(シフトフィンガ)が軸方向に移動可能に、か
つ、一体回転可能に設けられ、セレクト用モータによっ
て前記ストライカを軸方向に移動させるとともに、この
セレクト用モータと直交方向に配置されたシフト用モー
タによってシフトシャフトを回転させることにより、ス
トライカを回転させるようになっており、これらセレク
ト用モータとシフト用モータを作動制御することによ
り、変速機のセレクト作動およびシフト作動を行うよう
になっている。このようなモータ駆動型変速機操作装置
は従来から知られている(特開平6−205598号公
報、特開平6−280996号公報、特開平6−331
028号公報、特開平8−61487号公報等)。
【0003】前記モータ駆動型変速機操作装置のセレク
ト用モータおよびシフト用モータとして、永久磁石型直
流モータが一般に用いられている。この永久磁石型直流
モータは、従来から広く知られているが、図6(a)、
(b)および図7によりその構成および作動について簡
単に説明する。永久磁石型直流モータ1は、モータシャ
フト2に固定されたアマチュア4とコミュテータ6、図
示しないモータハウジングに保持された一対のブラシ8
とステータ(永久磁石)10とを有している。
【0004】前記アマチュア4はほぼ円筒状で、複数の
コイル(図示せず)を有している。また、コミュテータ
6はほぼ円筒状で、その側円筒状面に前記アマチュア4
のコイルの一つと接続する一対の整流子片(図示せず)
の組が、前記コイルの数だけ、それぞれ所定の隙間をも
って配置されている。モータハウジングに保持されてい
るブラシ8は、作動制御回路12を介して電源14に接
続されている。作動制御回路12は、図示しない電気制
御装置(コントローラ)からの信号により、モータ1を
正転または逆転させるためにブラシ8に接続する電源1
4の向き(+極と−極の向き)を変えるとともに、ブラ
シ8への電源14の接続遮断を行う。
【0005】前記モータ1は、電気制御装置からの信号
により、ブラシ8への電源14の向きが設定されて接続
されると、電源14からの電流が、ブラシ8の一方から
このブラシ8に接触しているコミュテータ6の整流子
片、この整流子片に接続しているアマチュア4のコイ
ル、反対側の整流子片、他方のブラシ8、作動制御回路
12と流れて、コイルに発生する磁力とモータハウジン
グに保持されているステータ(永久磁石)10との作用
によりモータのシャフト2が回転する。その回転に応じ
てブラシ8に接触する整流子片が順次変わるので、複数
のコイルが順次励磁されてモータ1が回転し続ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなアマチュ
ア4、コミュテータ(整流子)6、ブラシ8およびステ
ータ(永久磁石)10を有する永久磁石型直流モータ1
では、ブラシ8は図示しないスプリングによってコミュ
テータ6に押し付けられており、モータ1の回転に伴っ
て、回転するコミュテータ6の整流子片との接触により
ブラシ8が次第に摩耗する。このようにブラシ8が摩耗
すると、コミュテータ6との接触が悪くなり、アマチュ
ア4への電流供給が行えなくなって、モータ1が停止し
てしまう。また、従来のモータ駆動型変速機操作装置の
セレクト用モータあるいはシフト用モータのいずれか
に、前述のようなブラシの摩耗による故障が発生する
と、変速機の変速作動が行えなくなり、車両を走行させ
ることができなくなってしまうという問題があった。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたもので、ブラシが摩耗してモータが回転できなくな
る前に、ブラシの摩耗を検出して警報を発するようにし
た永久磁石型直流モータを提供することを目的とするも
のである。また、セレクト用モータあるいはシフト用モ
ータが、ブラシの摩耗により回転できなくなる前に、ブ
ラシの摩耗を検出して、ブラシの交換を可能にすること
により、変速機の変速操作を行うことを可能にして、車
両が走行できるようにしたモータ駆動型変速機操作装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る永久磁石型直流モータは、シャフトに固定されたア
マチュアおよびコミュテータと、モータハウジングに保
持され、前記コミュテータに接触するブラシおよび前記
アマチュアの外周に対向するステータとを有するもので
あって、特に、前記ブラシの少なくともいずれか一方
に、このブラシよりも長さの短い第2ブラシを電気的に
絶縁して一体的に設けるとともに、前記ブラシが摩耗し
て第2ブラシがコミュテータに接触したときに前記ブラ
シの摩耗を検出して警報を発する摩耗検出回路を設けた
ものである。
【0009】請求項1に記載の発明では、モータの回転
によりブラシが次第に摩耗して、第2ブラシの長さとほ
ぼ同じ長さになると、前記ブラシとともに第2ブラシも
コミュテータに接触する。この第2ブラシの接触を摩耗
検出回路で検出し、警報を発するので、ブラシが過度に
摩耗してモータが突然停止してしまうことを防止でき
る。
【0010】また、請求項2に記載の発明に係るモータ
駆動型変速機操作装置は、ハウジングに回動自在に配置
されたシフトシャフトと、このシフトシャフトに軸方向
移動可能に、かつ、一体回動するように設けられたスト
ライカと、前記シフトシャフトを回動するシフト用モー
タと、前記ストライカを前記シフトシャフト上で軸方向
に移動させるセレクト用モータを有しており、特に、前
記シフト用モータとセレクト用モータは、シャフトに固
定されたアマチュアおよびコミュテータと、モータハウ
ジングに保持され、前記コミュテータに接触するブラシ
および前記アマチュアの外周に対向するステータとを有
する永久磁石型直流モータであり、さらに、前記ブラシ
の少なくともいずれか一方に、このブラシよりも長さの
短い第2ブラシを電気的に絶縁して一体的に設けるとと
もに、前記ブラシが摩耗して第2ブラシがコミュテータ
に接触したときに前記ブラシの摩耗を検出して警報を発
する摩耗検出回路を設けたものである。 〔発明の詳細な説明〕
【0011】この発明に係るモータ駆動型変速機操作装
置では、セレクト用モータまたはシフト用モータのブラ
シが摩耗して、このブラシと一体の第2ブラシもコミュ
テータに接触すると、摩耗検出回路がこれを検出して警
報を発するので、モータが作動不能になる前にブラシを
交換することができる。従って、変速機操作装置が作動
でき、車両を走行させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図1(a)、(b)は本発明の一
実施の形態に係る永久磁石型直流モータ1の概略構成を
示す正面図および縦断面図、図2はこのモータ1の駆動
回路図である。このモータ1は、シャフト2に固定さ
れ、複数のコイル(図示せず)を有するアマチュア4
と、前記シャフト2に固定され、前記アマチュア4の複
数のコイルにそれぞれ接続される整流子片を有するコミ
ュテータ6と、図示しないモータハウジングに保持さ
れ、前記コミュテータ6に接触するブラシ8Aと、モー
タハウジングに保持され、前記アマチュア4の外周に対
向する位置に配置されたステータ(永久磁石)10とを
有している。
【0013】前記従来の永久磁石型直流モータ1では、
一対のブラシ8をコミュテータ6に接触させて電流を供
給していたが、この実施の形態のモータ1は、コミュテ
ータ6に接触する一対のブラシ8A(以下メインブラシ
と呼ぶ)にそれぞれ、絶縁部材8Bを介して、前記メイ
ンブラシ8Aよりも短い摩耗検出用のブラシ8C(第2
ブラシ)を取り付けている。これら第2ブラシ8Cは、
長さが短いので通常時にはコミュテータ6に接触しない
が、前記メインブラシ8Aが所定量摩耗するとこのコミ
ュテータ6に接触するようになっている。
【0014】この永久磁石型直流モータ1は、モータハ
ウジングに保持されているメインブラシ8Aが、図2に
示すように、作動制御回路12を介して電源14に接続
されている。この作動制御回路12は、図示しない電気
制御装置(コントローラ)からの信号により、モータ1
を正転、逆転させるために、前記メインブラシ8Aに接
続する電源14の+極と−極の向きを変えるとともに、
電源14とメインブラシ8Aとの電気的接続を開閉す
る。
【0015】また、メインブラシ8Aと電気的に絶縁し
た状態で一体化されている第2ブラシ8Cは、摩耗検出
回路16を介して前記作動制御回路12に接続されてい
る。このモータ1の回転に伴って、図示しないスプリン
グによってコミュテータ6に押し付けられているメイン
ブラシ8Aが次第に摩耗し、この摩耗量が所定量に達す
ると、前記第2ブラシ8Cがコミュテータ6に接触す
る。このようにメインブラシ8Aと第2ブラシ8Cが同
時にコミュテータ6に接触すると、メインブラシ8Aか
らコミュテータ6および第2ブラシ8Cを介して摩耗検
出回路16に電流が流れ、メインブラシ8Aが摩耗して
第2ブラシ8Cとほぼ同じ長さになったことが検出され
る。さらに、摩耗検出回路16には警報装置18が接続
されており、メインブラシ8Aが所定量摩耗したことを
検出すると、警報装置18が警報ランプまたは警報ブザ
ー等による警報を発する。
【0016】前記構成の永久磁石型直流モータ1は、モ
ータ1を用いて作動を行う各種装置に適用可能である。
その一例として、このモータ1を変速機操作装置のセレ
クト用モータおよびシフト用モータとして用いた場合に
ついて、図3および図4により説明する。このモータ駆
動型変速機操作装置(全体として符号20で示す)は、
ハウジング22内にシフトシャフト24が回動自在に支
持され、このシフトシャフト24の外周に、軸方向に移
動可能なストライカ26が配置されている。シフトシャ
フト24の外周面とストライカ26の内周面にはスプラ
インが形成されており、ストライカ26はシフトシャフ
ト24上を軸方向に移動可能であるとともに、シフトシ
ャフト24と一体的に回転する。
【0017】ハウジング22には、セレクト用モータ2
8(前記永久磁石型直流モータ1を用いている)が取付
けられ、そのモータシャフト30が前記シフトシャフト
24と平行に配置されている。このモータシャフト30
にはねじが形成されて、連結部材32が螺合しており、
この連結部材32がストライカ26の係合突起26aに
係合している。従って、セレクト用モータ28が駆動さ
れると、モータシャフト30が回転して連結部材32が
モータシャフト30上を軸方向に移動し、これに応じて
ストライカ26がシフトシャフト24上を軸方向に移動
して変速機のセレクト作動が行われる。前記ハウジング
22の、モータシャフト30の側部には、セレクト位置
検出センサ34が配置されてストライカ32の位置を検
出できるようになっている。なお、このセレクト位置検
出センサ34によって連結部材32の位置を検出するよ
うにしても良い。
【0018】ハウジング22のシフトシャフト24と直
交する方向に、このシフトシャフト24と高さを異なら
せて(図4参照)シフト用モータ36(永久磁石型直流
モータ1)が取り付けられている。このシフト用モータ
36のモータシャフト38にはねじが形成されており、
このねじに連結部材40が螺合されている。シフトシャ
フト24の先端にはレバー42(図4参照)が固定さ
れ、このレバー42の先端側に形成された切欠き42a
が、前記連結部材40に設けられたピン40aに係合し
ている。従って、シフト用モータ36が駆動されると、
モータシャフト38が回転して連結部材40がモータシ
ャフト38上を軸方向に移動し、それに応じてレバー4
2が回動する。レバー42が回動すると、シフトシャフ
ト24およびこのシフトシャフト24上にスプライン結
合されたストライカ26が一体的に回動する。これによ
り変速機のシフト動作が行われる。
【0019】ハウジング22の、レバー42の側面側に
は、シフト位置検出センサ44が設けられ、レバー42
の回動位置(シフト位置)が検出できるようになってい
る。なお、シフト位置検出センサ44によって、シフト
シャフト24あるいはストライカ26の回動位置を検出
するようにしても良い。
【0020】以上の構成に係るモータ駆動型変速機操作
装置20、およびこのモータ駆動型変速機操作装置20
のセレクト用モータ28およびシフト用モータ36とし
て用いられた永久磁石型直流モータ1の作動について、
図1ないし図4により説明する。
【0021】モータ駆動型変速機操作装置20の電気制
御装置(図示せず)は、シフトレバー、クラッチスイッ
チおよび変速機のシフト位置検出スイッチ44とセレク
ト位置検出スイッチ34等からの信号に基づいて、シフ
ト用モータ36またはセレクト用モータ28のどちら
を、また、そのモータ28、36を正転方向また逆転方
向のどちらに動かすかを判定して、シフト用モータ36
の作動制御回路12またはセレクト用モータ12の作動
制御回路12に信号を発する。
【0022】前記作動制御回路12は、メインブラシ8
Aへの電源14の接続の向きを+極または−極のいずれ
かに設定するとともに、電源14をメインブラシ8Aに
接続する。これによりメインブラシ8Aを介してアマチ
ュア4のコイルに電流が供給されてモータ28、36は
設定された方向に回転し、前述のように変速機のシフト
動作またはセレクト動作が行われて、変速機のストライ
カ26が所定の位置に移動される。ストライカ26が移
動されると、その位置がシフト位置検出スイッチ44ま
たはセレクト位置検出スイッチ34により検出され、電
気制御装置からの信号で、作動制御回路12はメインブ
ラシ8Aへの電源接続を遮断し、モータ28、36が停
止される。
【0023】前記メインブラシ8Aに絶縁部材8Bを介
して一体に取り付けられている第2ブラシ8Cは、図示
しないスプリングによって、メインブラシ8Aとともに
コミュテータ6に向けて押圧されている。メインブラシ
8Aがあまり摩耗していない間は、第2ブラシ8Cはコ
ミュテータ6に接触せず、第2ブラシ8Cを持たない従
来のモータと同様の作動をする。このときには、摩耗検
出回路16には電流が流れないので、警報装置18は作
動しない。
【0024】モータ1の回転によってメインブラシ8A
が次第に摩耗し、所定の長さ以下になると、第2ブラシ
8Cがコミュテータ6に接触し始める。このようにして
メインブラシ8Aとともに第2ブラシ8Cがコミュテー
タ6に接触すると、メインブラシ8A、コミュテータ
6、第2ブラシ8Cを介して摩耗検出回路16に電流が
流れるようになる。摩耗検出回路16は、電流が流れる
ことにより、メインブラシ8Aが第2ブラシ8Cとほぼ
同じ長さまで摩耗したことを検出して、警報装置18に
信号を送り、警報装置18が警報ブザーあるいは警報ラ
ンプ等による警報を発する。この警報によって運転者
は、メインブラシ8Aの残量が少なくなり、交換時期で
あることがわかり、モータ1が作動不能になる前にメイ
ンブラシ8Aの交換を行うことができる。従って、シフ
ト用モータ36あるいはセレクト用モータ28がメイン
ブラシ8Aの摩耗によって突然停止して、変速機の操作
が不能になることがない。なお、前記実施の形態では、
一対のメインブラシ8Aの両方に第2ブラシ8Cを取り
付けているが、一方のメインブラシ8Aにだけ取り付け
るようにしても良い。
【0025】図5は、他の実施の形態に係る永久磁石型
直流モータ1の回路図であり、この永久磁石型直流モー
タ1は、前記変速機操作装置のシフト用モータ36とし
て使用した場合に、シフト抜けを防止することができる
構成を備えている。変速機の変速作動で、シフト作動が
完了した後に、車両の振動等によって変速機がシフト位
置から外れてしまう場合がある。このようなシフト抜け
が起こることを防止するために、前記第1の実施の形態
の構成に、シフト抜け防止の短絡回路50および開閉回
路52を追加したものである。なお、その他の部分の構
成は前記第1の実施の形態と同様であり、同一の部分に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0026】この実施の形態では、図5に示すように、
シフト用モータ36(永久磁石型直流モータ1)の両メ
インブラシ8Aを短絡する短絡回路50と、この短絡回
路50を開閉する開閉回路52とを設けている。通常
は、開閉回路52を開にしておく。この場合には、通常
のモータ制御が行われる。その状態でシフト動作が行わ
れ、シフト位置センサ44が検出すると、作動制御回路
12にシフト完了の信号が入力され、シフト用モータ3
6への供給電流が停止する。
【0027】前記のようにシフト用モータ36への供給
電流が停止すると、開閉回路52が閉となる。すると、
短絡回路50、一方のメインブラシ8A、コミュテータ
6、アマチュア4のコイル、コミュテータ6、他方のメ
インブラシ8Aによって閉回路が形成される。このよう
に閉回路が形成された状態で、変速機側でシフト抜けを
生じようとすると、モータ36が回転しようとするた
め、モータ36が発電機として機能して発電力を生じ
る。その発電力によりモータ36の回転にブレーキがか
かり、変速機のシフト抜けが防止される。前記のように
開閉回路52を閉にしておく期間は、シフト動作完了か
ら所定時間経過するまでの間、または、次のシフト作動
(ニュートラル位置に戻す)までの間とする。
【0028】この実施の形態は、前記第1の実施の形態
の構成にシフト抜け防止の機能を付加したものであり、
メインブラシ8Aに第2のブラシ8Cを一体化した構成
を有しているが、シフト抜けを防止することだけを目的
とするものであれば、第2ブラシ8Cのない従来と同様
の構成のモータに、短絡回路50および開閉回路52を
設けるようにしても良い。また、この実施の形態では、
短絡回路50と開閉回路52を作動制御回路12とは別
に設けているが、作動制御回路12内に短絡回路50と
開閉回路52を設けるようにしても良い。
【0029】また、前記永久磁石型直流モータ1は、図
2および図5の作動制御回路12によりPWM制御(パ
ルス幅変調制御)で制御される。その場合に、作動制御
回路12内のトランジスタ(FET)でモータ1のブラ
シ8Aへの電源14の接続および遮断を行うが、制御装
置等の故障によりモータ通電状態が長時間継続するよう
な場合には、トランジスタやモータ1が故障する原因に
なる。そこで、このような事態を防止するための構成を
付加することもできる。例えば、作動制御回路12(図
2および図5参照)内のトランジスタと電源14との間
に強制OFF回路を設け、連続通電時間が所定時間を越
えたら、強制OFF回路を作動して強制的に通電をオフ
するようにする。このような構成を加えることによっ
て、トランジスタおよびモータを保護することができ
る。また、強制OFF回路を設ける代わりに、連続通電
時間を駆動デューティ比により変えるようにしても良
い。例えば、駆動デューティ比が100%の場合は連続
通電時間を1秒、駆動デューティ比が50%の場合は、
連続通電時間を2秒にする等にすると、モータ1の負荷
に応じてモータ1の連続通電時間が制限されるようにな
るので、モータ通電状態が長時間継続して、トランジス
タやモータ1が故障してしまうことを防止できるように
なる。
【0030】なお、本発明は、前記実施の形態で説明し
た構造に限定されるものではなく、各部の形状、構造等
を適宜変形、変更しうることはいうまでもない。また、
本発明の永久磁石型直流モータをモータ駆動型変速機操
作装置に適用した構成について説明したが、これに限定
されるものではなく、永久磁石型直流モータを用いて作
動を行うその他の装置にも適用することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、シャフトに固定されたアマチュアおよびコ
ミュテータと、モータハウジングに保持され、前記コミ
ュテータに接触するブラシおよび前記アマチュアの外周
に対向するステータとを有する永久磁石型直流モータに
おいて、前記ブラシの少なくともいずれか一方に、この
ブラシよりも長さの短い第2ブラシを電気的に絶縁して
一体的に設けるとともに、前記ブラシが摩耗して第2ブ
ラシがコミュテータに接触したときに、前記ブラシの摩
耗を検出して警報を発する摩耗検出回路を設けたことに
より、ブラシが摩耗して突然モータが作動不能になって
しまうという事態になることを防止することができる。
【0032】また、請求項2に記載の発明によれば、ハ
ウジングに回動自在に配置されたシフトシャフトと、こ
のシフトシャフトに軸方向移動可能に、かつ、一体回動
するように設けられたストライカと、前記シフトシャフ
トを回動するシフト用モータと、前記ストライカを前記
シフトシャフト上で軸方向に移動させるセレクト用モー
タを有するモータ駆動型変速機操作装置において、前記
シフト用モータとセレクト用モータは、シャフトに固定
されたアマチュアおよびコミュテータと、モータハウジ
ングに保持され、前記コミュテータに接触するブラシお
よび前記アマチュアの外周に対向するステータとを有す
る永久磁石型直流モータであり、前記ブラシの少なくと
もいずれか一方に、このブラシよりも長さの短い第2ブ
ラシを電気的に絶縁して一体的に設けるとともに、前記
ブラシが摩耗して第2ブラシがコミュテータに接触した
ときに前記ブラシの摩耗を検出して警報を発する摩耗検
出回路を設けたことにより、ブラシが摩耗してモータが
作動不能になる前に、警報を受けてブラシを交換するこ
とができるので、モータが突然作動不能になり変速機が
作動不能になることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る永久磁石型直流モ
ータの概略構成を示すもので、図(a)は正面図、図
(b)は縦断面図である。
【図2】前記永久磁石型直流モータの回路図である。
【図3】永久磁石型直流モータをセレクト用モータおよ
びシフト用モータとして用いたモータ駆動型変速機操作
装置の一例を示す平面図である。
【図4】図3の一部を断面としたA方向矢視図である。
【図5】第2の実施の形態に係る永久磁石型直流モータ
の回路図である。
【図6】従来の永久磁石型直流モータの一例を示すもの
で、図(a)は正面図、図(b)は縦断面図である。
【図7】従来の永久磁石型直流モータの回路図である。
【符号の説明】
2 シャフト(モータのシャフト) 4 アマチュア 6 コミュテータ 8A ブラシ(メインブラシ) 8B 絶縁部材 8C 第2ブラシ 10 ステータ 16 摩耗検出回路 18 警報装置 20 モータ駆動型変速機操作装置 22 ハウジング 24 シフトシャフト 26 ストライカ 28 セレクト用モータ 34 シフト用モータ
フロントページの続き (72)発明者 磯崎 哲也 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 ボ ッシュ ブレーキ システム株式会社内 (72)発明者 石井 伴幸 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 ボ ッシュ ブレーキ システム株式会社内 Fターム(参考) 3J067 AA01 AB23 BA52 DB32 FB73 GA01 5H611 AA01 AA03 BB01 BB03 PP01 QQ03 SS01 UA04 5H613 AA04 BB04 BB26 GA09 GB01 GB02 GB08 GB09 RR02 SS11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトに固定されたアマチュアおよび
    コミュテータと、モータハウジングに保持され、前記コ
    ミュテータに接触するブラシおよび前記アマチュアの外
    周に対向するステータとを有する永久磁石型直流モータ
    において、 前記ブラシの少なくともいずれか一方に、このブラシよ
    りも長さの短い第2ブラシを電気的に絶縁して一体的に
    設けるとともに、前記ブラシが摩耗して第2ブラシがコ
    ミュテータに接触したときに前記ブラシの摩耗を検出し
    て警報を発する摩耗検出回路を設けたことを特徴とする
    永久磁石型直流モータ。
  2. 【請求項2】 ハウジングに回動自在に配置されたシフ
    トシャフトと、このシフトシャフトに軸方向移動可能
    に、かつ、一体回動するように設けられたストライカ
    と、前記シフトシャフトを回動するシフト用モータと、
    前記ストライカを前記シフトシャフト上で軸方向に移動
    させるセレクト用モータを有するモータ駆動型変速機操
    作装置において、 前記シフト用モータとセレクト用モータは、シャフトに
    固定されたアマチュアおよびコミュテータと、モータハ
    ウジングに保持され、前記コミュテータに接触するブラ
    シおよび前記アマチュアの外周に対向するステータとを
    有する永久磁石型直流モータであり、 前記ブラシの少なくともいずれか一方に、このブラシよ
    りも長さの短い第2ブラシを電気的に絶縁して一体的に
    設けるとともに、前記ブラシが摩耗して第2ブラシがコ
    ミュテータに接触したときに前記ブラシの摩耗を検出し
    て警報を発する摩耗検出回路を設けたことを特徴とする
    モータ駆動型変速機操作装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005106275A (ja) * 2003-02-26 2005-04-21 Nsk Ltd 電動リニアアクチュエータ
CN1319251C (zh) * 2004-03-31 2007-05-30 丰田自动车株式会社 电机电刷状态判定装置
JP2013249928A (ja) * 2012-06-02 2013-12-12 Hino Motors Ltd 電気エア式機械変速機

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