JP4376215B2 - エンジン始動装置およびエンジン始動方法 - Google Patents

エンジン始動装置およびエンジン始動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4376215B2
JP4376215B2 JP2005227982A JP2005227982A JP4376215B2 JP 4376215 B2 JP4376215 B2 JP 4376215B2 JP 2005227982 A JP2005227982 A JP 2005227982A JP 2005227982 A JP2005227982 A JP 2005227982A JP 4376215 B2 JP4376215 B2 JP 4376215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control element
control elements
engine
circuit
electromagnetic switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005227982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007040270A (ja
Inventor
中村  勉
正彦 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005227982A priority Critical patent/JP4376215B2/ja
Priority to DE200610034837 priority patent/DE102006034837B4/de
Publication of JP2007040270A publication Critical patent/JP2007040270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4376215B2 publication Critical patent/JP4376215B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/087Details of the switching means in starting circuits, e.g. relays or electronic switches
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/10Safety devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P1/00Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters
    • H02P1/16Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters for starting dynamo-electric motors or dynamo-electric converters
    • H02P1/18Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters for starting dynamo-electric motors or dynamo-electric converters for starting an individual dc motor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0859Circuits or control means specially adapted for starting of engines specially adapted to the type of the starter motor or integrated into it
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/087Details of the switching means in starting circuits, e.g. relays or electronic switches
    • F02N2011/0877Details of the switching means in starting circuits, e.g. relays or electronic switches said switch being used as a series-parallel switch, e.g. to switch circuit elements from series to parallel connection

Description

本発明は、エンジンを始動するエンジン始動装置に関する。
〔従来の技術〕
従来から、エンジン始動装置(以下、始動装置と呼ぶ)は、電機子コイルと界磁コイルとの相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路、および、モータ回路への通電を断続するスイッチ回路とを備える。そして、スイッチ回路に含まれる電磁スイッチが閉成することで、モータ回路に通電が行われて出力トルクが発生し、この出力トルクにより、始動装置側のピニオンギヤがエンジン側のリングギヤに噛み合うとともにエンジンが回されて始動する。
しかし、電磁スイッチ単独でモータ回路への通電を断続する場合、大電流の通電、非通電の繰り返しによる接点の損傷や、接点同士の当接による作動音の発生等の問題がある。また、電磁スイッチがオン故障、オフ故障のいずれの側で故障しても、始動装置の機能に障害が発生する(ここで、オン故障とは、電磁スイッチや制御素子が電気信号等の入力を受けていなくてもオン状態になることを意味するものとし、オフ故障とは、電磁スイッチや制御素子が電気信号等の入力を受けてもオンしないことを意味するものとする)。さらに、大電流の通電に伴い、発生する出力トルクも大きいためギヤの損傷も著しい。
そこで、これらの中でギヤの損傷の問題に対し、出力トルクを調節できるようにするためスイッチ回路に制御素子を組み込み、モータ回路への通電量をPWM制御により可変できるようにした始動装置が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
〔従来技術の不具合〕
しかし、この技術では、モータ回路に対し電磁スイッチと制御素子とが直列に配置されているため、モータ回路に通電するには電磁スイッチを閉成する必要がある。このため、接点の損傷や接点同士の当接による作動音の問題は残る。さらに、電磁スイッチや制御素子のいずれか一方がオフ故障してしまうと、モータ回路への通電が不能になり始動装置が作動しなくなる。このため、始動装置の信頼性も改善の余地がある。
特開2003−139029号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、電磁スイッチの閉成による問題点を解決するとともに、スイッチ回路の制御素子や電磁スイッチの故障により始動装置の機能に障害が発生する虞を低減し、始動装置の信頼性を向上することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の始動装置は、電機子コイルと界磁コイルとの相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路と、少なくとも2つの制御素子がモータ回路に対し直列に接続されて組み込まれ、所定の電源からモータ回路への通電を断続するスイッチ回路とを備える。
これにより、スイッチ回路は、電磁スイッチを介さずにモータ回路に通電することができる。このため、始動装置において、モータ回路への通電量をPWM制御により可変できるようにしたまま、電磁スイッチを閉成することによる問題、つまり大電流の通電、非通電の繰り返しによる接点の損傷や、接点同士の当接による作動音の発生等の問題を解消することができる。さらに、2つの制御素子の内、一方がオン故障した場合には他方をオンオフすることで始動装置の機能を果たせるため、制御素子を1つだけ用いる場合よりも始動装置の信頼性を向上することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の始動装置は、2つの制御素子の内、一方の制御素子に電気信号を入力することで、他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定するオン故障判定手段を備える。
これにより、制御素子にオン故障が発生したことを、簡便に検出できる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の始動装置によれば、オン故障判定手段は、モータ回路に通電が開始される前、またはモータ回路に通電が開始される時に、一方の制御素子に電気信号を入力するとともに、スイッチ回路の端子電圧または端子電流を監視することで、他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定する。
これにより、エンジンの始動前に、制御素子のオン故障を検出することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の始動装置によれば、2つの制御素子の内、一方の制御素子は、低速スイッチング回路から電気信号の入力を受け、他方の制御素子は、高速スイッチング回路から電気信号の入力を受ける。
これにより、2つの制御素子の内、1つの制御素子のみを高速スイッチングすれば、モータ回路への通電量をPWM制御により可変できる。このため、もう1つの制御素子には、簡単な低速スイッチングを行わせるだけで、始動装置の機能を果たすことができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の始動装置によれば、モータ回路は、スイッチ回路よりも電源の側に組み込まれている。
この手段は、始動装置を、モータ回路をスイッチ回路よりも電源側に組み込んだ構成(ローサイドドライブ構成)とすることを特徴とするものである。始動装置をローサイドドライブ構成とすると、例えば、Nch型のFETを制御素子として用いる場合、ソース電位はGNDになるため、制御素子をオンするための作動電圧は、GND基準になる。このため、電源電圧を増加しても制御素子の作動電圧は変わらないので、始動装置の高出力化等のために電源電圧を増加することが容易である。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載の始動装置によれば、電源の電圧は、制御素子の作動電圧よりも高い。
この手段は、請求項5に記載の手段において、電源電圧を制御素子の作動電圧よりも高くしたものである。ローサイドドライブ構成を採用していれば、電源電圧が制御素子の作動電圧より高くても、制御素子をオンすることができる。
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載の始動装置によれば、ノイズを除去するノイズ除去素子が、2つの制御素子の内の少なくとも1つの制御素子と直列に接続されている。
例えば、ノイズ除去素子を、2つの制御素子のいずれとも直列配置にならないように、電源とGNDとの間に、直接、組み込むと、ノイズ除去素子には、制御素子のオンオフとは係わりなく電源電圧が負荷されてしまう。これに対し、ノイズ除去素子を、2つの制御素子の内の少なくとも1つの制御素子と直列に接続すれば、この直列に接続された制御素子をオフすると、ノイズ除去素子に負荷される電源電圧を緩和することができる。このため、ノイズ除去素子の寿命を延ばすことができる。
〔請求項8の手段〕
請求項8に記載の始動装置によれば、スイッチ回路は、2つの制御素子と並列に接続された別の制御素子、または2つの制御素子と並列に接続された電磁スイッチを有する。
2つの制御素子の1つがオフ故障すると、モータ回路への通電が不能になり始動装置が作動しなくなる。これに対し、2つの制御素子と並列に別の制御素子または電磁スイッチを接続すれば、2つの制御素子の1つがオフ故障しても、別の制御素子または電磁スイッチをオンすることで、始動装置を作動させることができる。このため、始動装置の信頼性を向上することができる。また、2つの制御素子と並列に接続するものを電磁スイッチとする場合、この電磁スイッチは、従来に比べてオンオフの頻度が低下するので、耐久性の低いものを用いることができる。
〔請求項9の手段〕
請求項9に記載の始動装置は、2つの制御素子に電気信号を入力することで、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したか否かを判定するオフ故障判定手段を備える。
これにより、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したことを、簡便に検出できる。
〔請求項10の手段〕
請求項10に記載のエンジン始動方法によれば、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したと判定されたら、別の制御素子または電磁スイッチにより、電源からモータ回路への通電を断続する。
この手段は、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したときの処理を具体的に示すものである。
〔請求項11の手段〕
請求項11に記載のエンジン始動方法によれば、2つの制御素子をオンした後に、別の制御素子または電磁スイッチをオンする。
2つの制御素子が両方とも故障していなくても、別の制御素子または電磁スイッチにより始動装置を作動させる必要が生じる場合がある。この場合、上記のように、先に2つの制御素子をオンし、2つの制御素子に通電が行われている状態で別の制御素子または電磁スイッチをオンすれば、2つの制御素子と、別の制御素子または電磁スイッチとに並列に通電が行われる。このため、別の制御素子または電磁スイッチへの突入電流を低減することができる。なお、電磁スイッチを用いている場合、突入電流の低減により接点の磨耗を抑えることができるので、この始動方法を採用する効果が顕著である。
〔請求項12の手段〕
請求項12に記載の始動装置によれば、界磁コイルは、少なくとも2つ以上の小コイルに分割されて直列に接続され、2つの小コイルの接続点と2つの制御素子の接続点との間に、別の制御素子または電磁スイッチが接続されている。
始動装置の特性によれば、界磁磁束が強いほど出力トルクは大きくなり、界磁磁束が弱いほどモータ回転数が高くなる。これに対し、実際の始動装置の使用では、モータの回転開始の初期(回転初期)に大きな出力トルクを必要とする。しかし、モータ回転数が高くなると出力トルクは小さくてもよい。そこで、上記の構成を採用すれば、回転初期の経過後に別の制御素子をオンすることで、2つの小コイルの内の1つの小コイルのみに通電することができる。このため、大きな出力トルクが必要な回転初期のみ、2つの小コイルに通電させて強い界磁磁束を発生させ、回転初期よりも後の期間、つまりモータ回転数が高く大きな出力トルクを必要としない期間では、1つの小コイルのみに通電させて界磁磁束を低減することができる。この結果、回転初期よりも後の期間において、モータ回転数をより早く高めることができるので、エンジンの始動をさらに早期化することができる。
〔請求項13の手段〕
請求項13に記載の始動装置は、別の制御素子または電磁スイッチをオンする時期を、モータ回路への通電量、モータ回路への印加電圧、モータ回路への通電開始からの経過時間、およびモータ回転数の中から選択された1つ以上のパラメータに基づき指令する界磁低減時期指令手段を備える。
〔請求項14の手段〕
請求項14に記載のエンジン始動方法によれば、別の制御素子または電磁スイッチがオンしている時、2つの制御素子の内で別の制御素子または電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオフに保つ。
別の制御素子または電磁スイッチがオンしている時(以下、電磁スイッチが接続されているとして説明する)、電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオンにしておくと、配線抵抗等により、主に通電が行われる小コイルと別の小コイルの両端に電位差が発生する。このため、別の小コイルにも微弱な電流が流れ余分な界磁磁束が発生する。そこで、
電磁スイッチがオンしている時に、電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオフに保つことで、余分な界磁磁束の発生を防止することができる。このため、最も効果的に界磁磁束を低減することができる。
最良の形態1のエンジン始動装置は、電機子コイルと界磁コイルとの相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路と、少なくとも2つの制御素子がモータ回路に対し直列に接続されて組み込まれ、所定の電源からモータ回路への通電を断続するスイッチ回路とを備える。
また、エンジン始動装置は、2つの制御素子の内、一方の制御素子に電気信号を入力することで、他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定するオン故障判定手段を備える。オン故障判定手段は、モータ回路に通電が開始される前、またはモータ回路に通電が開始される時に、一方の制御素子に電気信号を入力するとともに、スイッチ回路の端子電圧または端子電流を監視することで、他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定する。
2つの制御素子の内、一方の制御素子は、低速スイッチング回路から電気信号の入力を受け、他方の制御素子は、高速スイッチング回路から電気信号の入力を受ける。
また、モータ回路は、スイッチ回路よりも電源の側に組み込まれている。
また、電源の電圧は、制御素子の作動電圧よりも高い。
また、ノイズを除去するノイズ除去素子が、2つの制御素子の内の少なくとも1つの制御素子と直列に接続されている。
また、スイッチ回路は、2つの制御素子と並列に接続された別の制御素子、または2つの制御素子と並列に接続された電磁スイッチを有する。
また、エンジン始動装置は、2つの制御素子に電気信号を入力することで、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したか否かを判定するオフ故障判定手段を備える。そして、このエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法によれば、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したと判定されたら、別の制御素子または電磁スイッチにより、電源からモータ回路への通電を断続する。さらに、このエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法によれば、2つの制御素子をオンした後に、別の制御素子または電磁スイッチをオンすることもできる。
また、界磁コイルは、少なくとも2つ以上の小コイルに分割されて直列に接続され、2つの小コイルの接続点と2つの制御素子の接続点との間に、別の制御素子または電磁スイッチが接続されている。そして、エンジン始動装置は、別の制御素子または電磁スイッチをオンする時期を、モータ回路への通電量、モータ回路への印加電圧、モータ回路への通電開始からの経過時間、およびモータ回転数の中から選択された1つ以上のパラメータに基づき指令する界磁低減時期指令手段を備える。そして、このエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法によれば、別の制御素子または電磁スイッチがオンしている時、2つの制御素子の内で別の制御素子または電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオフに保つ。
〔実施例1の構成〕
実施例1のエンジン始動装置1(以下、始動装置1と呼ぶ)の構成を、図1を用いて説明する。
始動装置1は、電機子コイル2と界磁コイル3との相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路4、所定の電源5からモータ回路4への通電を断続するスイッチ回路6、スイッチ回路6に電気信号等を出力する各種のドライブ回路8、9、10、11、ドライブ回路8、9、10、11に指令を送り電気信号等の出力を行わせる電子制御装置(ECU)13、ノイズを除去するノイズ除去素子14等を備える。
そして、スイッチ回路6に組み込まれた各種のスイッチがオンすることで、モータ回路4に通電が行われて出力トルクが発生し、この出力トルクにより、始動装置1の側のピニオンギヤがエンジンの側のリングギヤに噛み合うとともに、エンジンが回されて始動する。
モータ回路4は、ロータ側に装着された電機子コイル2と、ステータ側に装着された界磁コイル3を有し、始動装置1のモータをなす。電機子コイル2と界磁コイル3とは、電機子コイル2の側に設けられたコンミテータと、界磁コイル3の側に設けられたブラシとが摺接することにより導通する。ここで、界磁コイル3は、2つの小コイル16、17に分割されて直列に接続されている。
スイッチ回路6には、モータ回路4に対し直列に接続された2つの制御素子19、20、制御素子19、20と並列に接続された電磁スイッチ21、小コイル16、17の接続点Aと制御素子19、20の接続点Bとの間に接続された制御素子22を有する。
また、スイッチ回路6は、モータ回路4よりもGNDの側に組み込まれている。つまり、始動装置1は、モータ回路4がスイッチ回路6よりも電源5の側に組み込まれた構成(ローサイドドライブ構成)を採用するものである。ここで、制御素子19、20、22は、Nch型のFETである。よって、始動装置1がローサイドドライブ構成を採ることにより、制御素子19、20、22のソース電位はGNDになる。
ドライブ回路8、9、11は、それぞれ制御素子19、20、22に電気信号を出力して制御素子19、20、22をオンするものである。つまり、制御素子19、20、22は、各々、ドライブ回路8、9、11から電気信号の入力を受けることでゲートに電圧の印加を受ける。そして、このゲートの電圧が所定の作動電圧を超えると、制御素子19、20、22がオンする。なお、制御素子19、20、22の作動電圧は、ソース電位がGNDであるためGND基準になる。また、電源5の電圧は、この作動電圧よりも高い。
ドライブ回路8は高速スイッチング回路として構成され、ドライブ回路9、11は、低速スイッチング回路として構成されている。このため、ドライブ回路8は、電気信号としてPWM信号を出力することができるので、モータ回路4への通電量をPWM制御により可変できる。なお、PWM制御による誘導起電圧はフライホールダイオード24で吸収される。
ドライブ回路10は、電磁スイッチ21のソレノイドコイルに通電させる電流を出力するものである。
ECU13は、ドライブ回路8、9、10、11に指令信号を出力し、制御素子19、20、22や電磁スイッチ21へ電気信号等を出力させるものである。つまり、ECU13は、ドライブ回路8、9、10、11に指令を送り、ドライブ回路8、9、10、11は、ECU13からの指令に応じて制御素子19、20、22や電磁スイッチ21へ電気信号等を出力して、制御素子19、20、22や電磁スイッチ21をオンする。なお、ECU13は、制御処理および演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータ等を記憶するROM、RAM等の記憶回路、入力回路、出力回路等により構成される周知構造のコンピュータである。
また、ECU13は、ドライブ回路8または9に指令して制御素子19、20の内の一方に電気信号を入力することで、他方にオン故障が発生したか否かを判定するオン故障判定手段として機能する。ここで、オン故障とは、制御素子19、20、22や電磁スイッチ21が電気信号等の入力を受けていなくてもオン状態になることを意味するものとする。
オン故障判定手段は、モータ回路4に通電が開始される時に、制御素子20に電気信号を入力するとともに、スイッチ回路6の端子電圧(つまり、接続点Cの電位)を監視する。これにより、オン故障判定手段は、制御素子19にオン故障が発生したか否かを判定する。
また、ECU13は、ドライブ回路8、9に指令して制御素子19、20に電気信号を入力することで、制御素子19、20の少なくとも1つにオフ故障が発生したか否かを判定するオフ故障判定手段として機能する。ここで、オフ故障とは、制御素子19、20、22や電磁スイッチ21が電気信号等の入力を受けてもオンしないことを意味するものとする。
そして、ECU13は、制御素子19、20の少なくとも1つにオフ故障が発生したと判定したら、ドライブ回路8、9に指令して制御素子19、20への電気信号の出力を停止させ、ドライブ回路10に指令して電磁スイッチ21へ電流を出力させる。これにより、ECU13は、制御素子19、20の少なくとも1つにオフ故障が発生した場合、電磁スイッチ21により電源5からモータ回路4への通電を断続する。
また、ECU13は、制御素子19、20にオフ故障が発生していない時でも、電磁スイッチ21により電源5からモータ回路4への通電を断続しなければならない場合がある。このような場合、ECU13は、ドライブ回路8、9に指令して制御素子19、20をオンした後に、ドライブ回路10に指令して電磁スイッチ21をオンする。
また、ECU13は、ドライブ回路11に指令して制御素子22をオンする時期を、モータ回路4への通電量、モータ回路4への印加電圧、モータ回路4への通電開始からの経過時間、およびモータ回転数の中から選択された1つ以上のパラメータに基づき指令する界磁低減時期指令手段として機能する。
この界磁低減時期指令手段により、ECU13は、大きな出力トルク(つまり、強い界磁磁束)が必要なモータの回転開始初期(回転初期)が経過したら、ドライブ回路11に指令して制御素子22をオンする。これにより、2つの小コイル16、17に通電が行われ界磁磁束が強い状態から、1つの小コイル16にのみ通電が行われ界磁磁束が弱い状態へと移行する。
そして、ECU13は、この通電状態の移行に際し、ドライブ回路11に指令して制御素子22をオンするとともに、ドライブ回路8への指令を停止して制御素子19をオフし、以降、制御素子19をオフに保つ。
ノイズ除去素子14は、例えば、電解コンデンサであり、制御素子19によるPWM制御に伴い発生するイッチングノイズ等のノイズを吸収するものである。このノイズ除去素子14は、制御素子20と直列に接続され、制御素子19と並列に接続されている。
〔実施例1の作用〕
実施例1の始動装置1の作用を、図2ないし図5を用いて説明する。
まず、図2を用いて、制御素子19、20が故障していない場合の作用を説明する。
エンジンが停止している状態を初期状態とすると、初期状態では、制御素子19、20、22および電磁スイッチ21が、全てオフである。そして、例えば、乗員のキー操作により、イグニッションスイッチがオンすると、ECU13は、まず、ドライブ回路9に指令して制御素子20をオンする(時間t0)。
次に、ECU13は、ドライブ回路8に指令してPWM信号を出力させ、制御素子19によるモータ回路4の通電量に対するPWM制御を開始する(時間t1)。これにより、モータ回路4の通電量が所定値に維持され、モータ回転数が上昇する。なお、接続点Cの電位は、制御素子19によるPWM制御の開始とともに、電源電圧からGNDへ変化する。
そして、ECU13は、モータ回転数が所定の閾値に到達したら(時間t2)、ドライブ回路8への指令を停止して制御素子19をオフするとともに、ドライブ回路11に指令して制御素子22をオンする。これにより、2つの小コイル16、17に通電が行われ界磁磁束が強い状態から、1つの小コイル16にのみ通電が行われ界磁磁束が弱い状態へと移行する。この結果、モータ回転数の上昇率が増加する。
やがて、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合うとともに、エンジンが始動装置1のモータにより回される。そして、エンジンで点火が開始されると(時間t3)、ECU13は、ドライブ回路11への指令を停止して制御素子22をオフする(時間t4)。これにより、モータ回路4における通電量がゼロになるとともに、モータ回転数が低下を開始する。また、接続点Cの電位は、制御素子22がオフになるとともに、GNDから電源電圧へ変化する。そして、最後に、ECU13は、ドライブ回路9への指令を停止して制御素子20をオフさせる。
次に、図3を用いて、制御素子19にオン故障が発生している場合の作用を説明する。
初期状態において、乗員のキー操作によりイグニッションスイッチがオンすると、ECU13は、ドライブ回路9に指令して制御素子20をオンする(時間t0)。このとき、制御素子19はオン故障のために、常時、オン状態であるから、制御素子20がオンすると直ちに接続点Cの電位が電源電圧からGNDへ変化する。
ここで、ECU13は、接続点Cの電位を監視しているので、この電源電圧からGNDへの変化を検出することができる。そして、ECU13は、この変化を検出すると制御素子19にオン故障が発生していると判定し、直ちにドライブ回路9への指令を停止して制御素子20をオフする(時間te)。これにより、接続点Cの電位は、GNDから電源電圧に戻る。
そして、ECU13は、ドライブ回路10に指令して電磁スイッチ21をオンし(時間tr)、電磁スイッチ21によりモータ回路4への通電を行う。そして、エンジンで点火が開始されると(時間t3)、ECU13は、ドライブ回路10への指令を停止して電磁スイッチ21をオフする(時間t4)。
次に、図4を用いて、制御素子19、20のいずれか1つにオフ故障が発生する場合の作用を説明する。なお、本実施例では、初期状態において制御素子19、20のいずれにもオフ故障が発生しておらず、一旦、制御素子19、20がオンしモータ回路4に通電が開始されてから、オフ故障が発生する場合を想定して説明する。
まず、制御素子19、20が、一旦、オンすると(時間t0、t1)、PWM制御によりモータ回路4の通電量が所定値に維持され、モータ回転数が上昇を開始する。そして、モータ回転数が上昇しているときに、制御素子19、20のいずれか1つにオフ故障が発生すると(時間te)、ドライブ回路8、9から制御素子19、20に電気信号が出力されているにもかかわらず、モータ回路4の通電量がゼロになりモータ回転数が低下を開始する。なお、接続点Cの電位は、制御素子19、20が、一旦、オンすることで電源電圧からGNDに変化し(時間t1)、オフ故障の発生とともにGNDから電源電圧に変化する(時間te)。
ここで、ECU13は、このGNDから電源電圧への変化を検出して、制御素子19、20のいずれか1つにオフ故障が発生していると判定する。そして、ECU13は、ドライブ回路8、9への指令を停止して制御素子19、20をオフさせるとともに、ドライブ回路10に指令して電磁スイッチ21をオンする(時間tr)。これにより、モータ回路4への通電が再開されるとともに、モータ回転数が、再度、上昇を開始する。なお、接続点Cの電位は、再度、電源電圧からGNDに変化する。
このように、ECU13は、電磁スイッチ21によりモータ回路4への通電を行う。そして、エンジンで点火が開始されると(時間t3)、ECU13は、ドライブ回路10への指令を停止して電磁スイッチ21をオフする(時間t4)。
次に、図5を用いて、制御素子19、20に全く故障が発生していないにも係わらず電磁スイッチ21によりモータ回路4への通電を行う場合の作用を説明する。
このような場合、ECU13は、まず、ドライブ回路8、9に指令して制御素子19、20をオンし、モータ回路4に通電させる(時間t0)。そして、ECU13は、制御素子19、20をオンしたまま、ドライブ回路10に指令して電磁スイッチ21をオンする(時間tr)。そして、ECU13は、ドライブ回路8、9への指令を停止して制御素子19、20をオフする(時間tb)。
これにより、ECU13は、モータ回路4に通電される電流を、一旦、制御素子19、20の側にバイパスさせておき、その後、電磁スイッチ21の側と制御素子19、20の側との両方に流し、最終的に制御素子19、20をオフし、電磁スイッチ21の側にのみ流すようにする。
〔実施例1の効果〕
実施例1のスイッチ回路6には、制御素子19、20がモータ回路4に対し直列に接続されて組み込まれている。
これにより、始動装置1は、電磁スイッチ21を介さずにモータ回路4に通電することができる。このため、始動装置1において、電磁スイッチ21を頻繁に閉成することによる問題、つまり電磁スイッチ21における大電流の通電、非通電の繰り返しによる接点の損傷や、接点同士の当接による作動音の発生等の問題を解消することができる。さらに、制御素子19、20の内、一方がオン故障した場合には他方をオンオフすることで始動装置1の機能を果たせるため、制御素子19、20の一方だけをモータ回路4に対し直列に接続する場合よりも始動装置1の信頼性を向上することができる。
また、ECU13は、イグニッションスイッチがオンした後、制御素子19に電気信号が入力していない状態で制御素子20に電気信号を入力することで、制御素子19にオン故障が発生したか否かを判定するオン故障判定手段として機能する。そして、オン故障判定手段は、接続点Cの電位を監視することで、制御素子19にオン故障が発生したか否かを判定する。
これにより、エンジンの始動前に、制御素子19にオン故障が発生したことを簡便に検出することができる。
また、制御素子19に電気信号を出力するドライブ回路8は、高速スイッチング回路として構成され、制御素子20に電気信号を出力するドライブ回路9は、低速スイッチング回路として構成されている。
このように、一方のドライブ回路8を高速スイッチング回路として構成することで、モータ回路4への通電量をPWM制御により可変できる。
モータ回路4は、スイッチ回路6よりも電源5の側に組み込まれている。つまり、始動装置1は、ローサイドドライブ構成を採る。
これにより、制御素子19、20、22のソース電位はGNDになるため、制御素子19、20、22の作動電圧はGND基準になる。このため、電源5の電圧を増加しても制御素子19、20、22の作動電圧は変わらないので、始動装置1の高出力化等のために電源5の電圧を容易に増加することができる。
また、電源5の電圧は、制御素子19、20、22の作動電圧よりも高い。
すなわち、始動装置1は、ローサイドドライブ構成を採るので、電源5の電圧が制御素子19、20、22の作動電圧より高くても、制御素子19、20、22をオンすることができる。このため、電源5を高電圧化して始動装置1を高出力化することができる。
また、ノイズ除去素子14は、制御素子20と直列に接続されている。
例えば、ノイズ除去素子14を、制御素子19、20のいずれとも直列にならないように、電源5とGNDとの間に、直接、組み込むと、ノイズ除去素子14には、制御素子19、20のオンオフとは係わりなく電源5の電圧が負荷されてしまう。これに対し、ノイズ除去素子14を、制御素子19、20の内の少なくとも一方と直列に接続すれば(本実施例では、制御素子20をノイズ除去素子14と直列に接続している)、この直列に接続された制御素子20をオフすると、ノイズ除去素子14に負荷される電源5の電圧が緩和される。このため、ノイズ除去素子14の寿命を延ばすことができる。
また、スイッチ回路6は、制御素子19、20と並列に接続された電磁スイッチ21を有する。
制御素子19、20の1つがオフ故障すると、モータ回路4への通電が不能になり始動装置1が作動しなくなる。これに対し、制御素子19、20と並列に電磁スイッチ21を接続すれば、制御素子19、20の1つがオフ故障しても、電磁スイッチ21をオンすることで、始動装置1を作動させることができる。このため、始動装置1の信頼性を向上することができる。
また、電磁スイッチ21は、従来に比べてオンオフの頻度が低下するので、耐久性の低いものを用いることができる。
また、ECU13は、制御素子19、20に電気信号を入力することで、制御素子19、20の少なくとも1つにオフ故障が発生したか否かを判定するオフ故障判定手段として機能する。
これにより、制御素子19、20の少なくとも1つにオフ故障が発生したことを、簡便に検出できる。
また、ECU13は、制御素子19、20をオンした後に、電磁スイッチ21をオンすることができる。
制御素子19、20が両方とも故障していなくても電磁スイッチ21により始動装置1を作動させなければならない場合、上記のように、先に制御素子19、20をオンし、制御素子19、20がオンしている状態で電磁スイッチ21をオンすれば、制御素子19、20と、電磁スイッチ21とに並列に通電が行われる。このため、電磁スイッチ21への突入電流を、図3(f)に示すIr3や図4(f)に示すIr4よりも、図5(c)に示す値Ir5のように低減することができる。
また、界磁コイル3は、2つの小コイル16、17に分割されて直列に接続され、小コイル16、17の接続点Aと制御素子19、20の接続点Bとの間に、別の制御素子22が接続されている。
始動装置1の特性は、界磁磁束が強いほど出力トルクは大きくなり、界磁磁束が弱いほどモータ回転数が高くなるというものである。これに対し、実際の始動装置1の使用では、モータの回転開始の初期(回転初期)に大きな出力トルクを必要とする。しかし、モータ回転数が高くなると出力トルクは小さくてもよい。そこで、上記の構成を採用し、回転初期の経過後に制御素子22をオンすることで、小コイル16、17の内の小コイル16のみに通電することができる。このため、大きな出力トルクが必要な回転初期のみ、2つの小コイル16、17に通電させて強い界磁磁束を発生させ、回転初期よりも後の期間、つまりモータ回転数が高く大きな出力トルクを必要としない期間では、1つの小コイル16のみに通電させて界磁磁束を低減することができる。この結果、回転初期よりも後の期間において、モータ回転数をより早く高めることができるので、エンジンの始動をさらに早期化することができる。
また、制御素子22を接続点Bに接続することにより、制御素子20を、2つの小コイル16、17に通電させる場合と、1つの小コイル16にのみ通電させる場合とで共用することができる。この結果、制御素子19、22のいずれがオン故障しても、制御素子20により、電源5からモータ回路4への通電を断続することができる。
また、制御素子22がオンしている時、制御素子19はオフに保たれる。
制御素子22がオンしている時、制御素子19をオンにしておくと、配線抵抗等により小コイル17の両端にも電位差が発生する。このため、小コイル17にも微弱な電流が流れ余分な界磁磁束が発生する。そこで、制御素子22がオンしている時に、制御素子19をオフに保つことで、余分な界磁磁束の発生を防止することができる。このため、最も効果的に界磁磁束を低減することができる。
〔変形例〕
実施例1では、制御素子19、20と並列に接続されるものは電磁スイッチ21であったが、制御素子19、20と同様のNch型のFET等を接続してもよい。
また、実施例1では、小コイル16、17の接続点Aと制御素子19、20の接続点Bとの間に、制御素子22が接続されていたが、電磁スイッチ21を接続してもよい。
また、実施例1の始動装置1は、ローサイドドライブ構成を採用するものであったが、図6に示すように、スイッチ回路6をモータ回路4よりも電源5の側に組み込むハイサイドドライブ構成を採用してもよい。ハイサイドドライブ構成を採用する場合、ドライブ回路8、9、11には昇圧回路を設けるのが好ましい。
実施例1のオン故障判定手段は、モータ回路4に通電が開始される時に、制御素子20に電気信号を入力するとともに、接続点Cの電位を監視することで、制御素子19にオン故障が発生したか否かを判定していたが、制御素子19に電気信号を入力するとともに、接続点Cの電位を監視すれば、制御素子20にオン故障が発生したか否かを判定することができる。
また、実施例1のオン故障判定手段は、モータ回路4に通電が開始される時にオン故障の判定を行っていたが、モータ回路4に通電が開始される前、つまりエンジンが停止している時にも、ECU13を作動させてオン故障の判定を行うことができる。
また、実施例1のオン故障判定手段は、接続点Cの電位を監視することでオン故障の判定を行ったが、接続点Cの電流(つまり、スイッチ回路6の端子電流)を監視することで、オン故障の判定を行うことができる。
実施例1のオフ故障の判定の説明では、一旦、モータ回路4に通電が開始されてからオフ故障が発生する場合を想定していたが、モータ回路4への通電開始前に発生したオフ故障についても、同様にオフ故障の判定をすることができる。
また、実施例1のオフ故障判定手段は、モータ回路4に通電が開始される時にオフ故障の判定を行っていたが、モータ回路4に通電が開始される前、つまりエンジンが停止している時にも、ECU13を作動させてオフ故障の判定を行うことができる。
実施例1の始動装置1では、制御素子19、20に全く故障が発生していなくても電磁スイッチ21によりモータ回路4への通電を行う場合に、電磁スイッチ21における突入電流を低減するため、予め制御素子19、20に電流をバイパスさせたが、制御素子19、20の少なくとも一方にオン故障が発生している場合にも、予め制御素子19、20に電流をバイパスさせ、突入電流を低減することができる。
エンジン始動装置の回路図である(実施例)。 エンジン始動装置の作用(制御素子が故障していない場合)を示すタイムチャートである(実施例)。 エンジン始動装置の作用(制御素子にオン故障が発生している場合)を示すタイムチャートである(実施例)。 エンジン始動装置の作用(制御素子にオフ故障が発生する場合)を示すタイムチャートである(実施例)。 エンジン始動装置の作用(制御素子が故障していない時に、電磁スイッチによりモータ回路への通電を行う場合)を示すタイムチャートである(実施例)。 エンジン始動装置の回路図である(変形例)。
符号の説明
1 エンジン始動装置
2 電機子コイル
3 界磁コイル
4 モータ回路
5 電源
6 スイッチ回路
8 ドライブ回路(高速スイッチング回路)
9 ドライブ回路(低速スイッチング回路)
11 ドライブ回路(低速スイッチング回路)
13 ECU(オン故障判定手段、オフ故障判定手段、界磁低減時期指令手段)
14 ノイズ除去素子
16、17 小コイル
19、20 2つの制御素子
21 電磁スイッチ
22 別の制御素子
A、B 接続点

Claims (14)

  1. 電機子コイルと界磁コイルとの相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路と、
    少なくとも2つの制御素子が前記モータ回路に対し直列に接続されて組み込まれ、所定の電源から前記モータ回路への通電を断続するスイッチ回路と
    を備えるエンジン始動装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
    前記2つの制御素子の内、一方の制御素子に電気信号を入力することで、他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定するオン故障判定手段を備えることを特徴とするエンジン始動装置。
  3. 請求項2に記載のエンジン始動装置において、
    前記オン故障判定手段は、前記モータ回路に通電が開始される前、または前記モータ回路に通電が開始される時に、前記一方の制御素子に電気信号を入力するとともに、前記スイッチ回路の端子電圧または端子電流を監視することで、前記他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定することを特徴とするエンジン始動装置。
  4. 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
    前記2つの制御素子の内、一方の制御素子は、低速スイッチング回路から電気信号の入力を受け、他方の制御素子は、高速スイッチング回路から電気信号の入力を受けることを特徴とするエンジン始動装置。
  5. 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
    前記モータ回路は、前記スイッチ回路よりも前記電源の側に組み込まれていることを特徴とするエンジン始動装置。
  6. 請求項5に記載のエンジン始動装置において、
    前記電源の電圧は、前記制御素子の作動電圧よりも高いことを特徴とするエンジン始動装置。
  7. 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
    ノイズを除去するノイズ除去素子が、前記2つの制御素子の内の少なくとも1つの制御素子と直列に接続されていることを特徴とするエンジン始動装置。
  8. 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
    前記スイッチ回路は、前記2つの制御素子と並列に接続された別の制御素子、または前記2つの制御素子と並列に接続された電磁スイッチを有することを特徴とするエンジン始動装置。
  9. 請求項8に記載のエンジン始動装置において、
    前記2つの制御素子に電気信号を入力することで、前記2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したか否かを判定するオフ故障判定手段を備えることを特徴とするエンジン始動装置。
  10. 請求項9に記載のエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法であって、
    前記2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したと判定されたら、前記別の制御素子または前記電磁スイッチにより、前記電源から前記モータ回路への通電を断続することを特徴とするエンジン始動方法。
  11. 請求項8に記載のエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法であって、
    前記2つの制御素子をオンした後に、前記別の制御素子または前記電磁スイッチをオンすることを特徴とするエンジン始動方法。
  12. 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
    前記界磁コイルは、少なくとも2つ以上の小コイルに分割されて直列に接続され、
    2つの小コイルの接続点と前記2つの制御素子の接続点との間に、別の制御素子または電磁スイッチが接続されていることを特徴とするエンジン始動装置。
  13. 請求項12に記載のエンジン始動装置において、
    前記別の制御素子または前記電磁スイッチをオンする時期を、前記モータ回路への通電量、前記モータ回路への印加電圧、前記モータ回路への通電開始からの経過時間、およびモータ回転数の中から選択された1つ以上のパラメータに基づき指令する界磁低減時期指令手段を備えることを特徴とするエンジン始動装置。
  14. 請求項13に記載のエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法であって、
    前記別の制御素子または前記電磁スイッチがオンしている時、前記2つの制御素子の内で前記別の制御素子または前記電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオフに保つことを特徴とするエンジン始動方法。
JP2005227982A 2005-08-05 2005-08-05 エンジン始動装置およびエンジン始動方法 Active JP4376215B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005227982A JP4376215B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 エンジン始動装置およびエンジン始動方法
DE200610034837 DE102006034837B4 (de) 2005-08-05 2006-07-27 Maschinenanlasser und Maschinenstartverfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005227982A JP4376215B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 エンジン始動装置およびエンジン始動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007040270A JP2007040270A (ja) 2007-02-15
JP4376215B2 true JP4376215B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=37681263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005227982A Active JP4376215B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 エンジン始動装置およびエンジン始動方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4376215B2 (ja)
DE (1) DE102006034837B4 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009007465A2 (de) * 2007-07-12 2009-01-15 Robert Bosch Gmbh Startvorrichtung
JP4636199B2 (ja) * 2008-10-04 2011-02-23 株式会社デンソー エンジン自動停止始動制御装置
JP2011122485A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Toyota Motor Corp 車両駆動制御システム
KR101546517B1 (ko) 2009-12-22 2015-08-21 현대모비스 주식회사 차량의 스마트 키 시스템
HUE036854T2 (hu) * 2010-01-27 2018-08-28 Flex Automotive Gmbh Párhuzamos kapcsolási elrendezés
JP5482521B2 (ja) * 2010-02-10 2014-05-07 株式会社デンソー スタータ制御装置
JP5573227B2 (ja) 2010-03-01 2014-08-20 株式会社デンソー スタータ制御装置
JP5321527B2 (ja) * 2010-04-21 2013-10-23 株式会社デンソー スタータ駆動装置
JP5418470B2 (ja) * 2010-11-09 2014-02-19 株式会社デンソー スタータの制御装置
JP5541744B2 (ja) * 2011-10-21 2014-07-09 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 信号出力回路
JP5811917B2 (ja) * 2012-03-26 2015-11-11 株式会社デンソー スタータ制御装置
JP2014092067A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Denso Corp スタータ
FR3076870B1 (fr) * 2018-01-16 2023-01-06 Psa Automobiles Sa Procede de detection de collage d’un de deux relais disposes en serie dans une ligne de commande d’un demarreur de vehicule automobile
JP7106219B2 (ja) * 2018-11-29 2022-07-26 ダイハツ工業株式会社 車両用制御装置
US11002238B2 (en) * 2019-02-13 2021-05-11 Pratt & Whitney Canada Corp. Method and system for starting an engine

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19532484B4 (de) * 1995-02-03 2005-08-25 Robert Bosch Gmbh Startvorrichtung zum Starten einer Brennkraftmaschine
DE19811176A1 (de) * 1997-10-11 1999-04-15 Bosch Gmbh Robert Anordnung und Verfahren zur Steuerung einer elektrischen Maschine
JP4239425B2 (ja) * 2001-04-02 2009-03-18 株式会社デンソー エンジン始動装置
JP3942401B2 (ja) * 2001-10-30 2007-07-11 株式会社デンソー エンジン始動システム

Also Published As

Publication number Publication date
DE102006034837A1 (de) 2007-02-15
DE102006034837B4 (de) 2009-02-12
JP2007040270A (ja) 2007-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4376215B2 (ja) エンジン始動装置およびエンジン始動方法
JP3829684B2 (ja) エンジン始動装置
JP5838070B2 (ja) エンジン始動装置
JP3394197B2 (ja) 電気車の制御装置及び制御方法
JP4239425B2 (ja) エンジン始動装置
KR100753736B1 (ko) 차량용 시동기의 전기 모터의 전원 공급을 제어하는 장치 및 차량용 시동기
JP7124716B2 (ja) モータ駆動装置、および電動パワーステアリング装置
JP4524663B2 (ja) 車両用電圧制御装置
JP5099041B2 (ja) 燃料ポンプ制御装置
JP2006083716A (ja) スタータ駆動装置
CN110168922B (zh) 马达驱动装置以及电动助力转向装置
JP6451072B2 (ja) エンジン始動装置
WO2017094839A1 (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法
JP4615885B2 (ja) モータ制御方法及びモータ制御装置
JP2004257369A (ja) エンジン始動装置
JP2008118812A (ja) 車両用オルタネータの制御装置
JP5595551B1 (ja) モータ制御装置、およびモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置
JP2016171043A (ja) 電気回路装置
JP2004360478A (ja) スタータ装置
JP2005253156A (ja) 車両用モータ制御装置の故障検出装置
JP2008111343A (ja) エンジン始動装置
JP2009268335A (ja) モータ装置
US20030193308A1 (en) Apparatus and method for testing a motor-shorting relay
JP6408625B2 (ja) 半導体装置、駆動機構、及びモータ駆動制御方法
CN110937018B (zh) 转向设备、转向方法以及转向控制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090908

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4376215

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250