JP4376215B2 - エンジン始動装置およびエンジン始動方法 - Google Patents
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Description
従来から、エンジン始動装置(以下、始動装置と呼ぶ)は、電機子コイルと界磁コイルとの相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路、および、モータ回路への通電を断続するスイッチ回路とを備える。そして、スイッチ回路に含まれる電磁スイッチが閉成することで、モータ回路に通電が行われて出力トルクが発生し、この出力トルクにより、始動装置側のピニオンギヤがエンジン側のリングギヤに噛み合うとともにエンジンが回されて始動する。
しかし、この技術では、モータ回路に対し電磁スイッチと制御素子とが直列に配置されているため、モータ回路に通電するには電磁スイッチを閉成する必要がある。このため、接点の損傷や接点同士の当接による作動音の問題は残る。さらに、電磁スイッチや制御素子のいずれか一方がオフ故障してしまうと、モータ回路への通電が不能になり始動装置が作動しなくなる。このため、始動装置の信頼性も改善の余地がある。
請求項1に記載の始動装置は、電機子コイルと界磁コイルとの相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路と、少なくとも2つの制御素子がモータ回路に対し直列に接続されて組み込まれ、所定の電源からモータ回路への通電を断続するスイッチ回路とを備える。
これにより、スイッチ回路は、電磁スイッチを介さずにモータ回路に通電することができる。このため、始動装置において、モータ回路への通電量をPWM制御により可変できるようにしたまま、電磁スイッチを閉成することによる問題、つまり大電流の通電、非通電の繰り返しによる接点の損傷や、接点同士の当接による作動音の発生等の問題を解消することができる。さらに、2つの制御素子の内、一方がオン故障した場合には他方をオンオフすることで始動装置の機能を果たせるため、制御素子を1つだけ用いる場合よりも始動装置の信頼性を向上することができる。
請求項2に記載の始動装置は、2つの制御素子の内、一方の制御素子に電気信号を入力することで、他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定するオン故障判定手段を備える。
これにより、制御素子にオン故障が発生したことを、簡便に検出できる。
請求項3に記載の始動装置によれば、オン故障判定手段は、モータ回路に通電が開始される前、またはモータ回路に通電が開始される時に、一方の制御素子に電気信号を入力するとともに、スイッチ回路の端子電圧または端子電流を監視することで、他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定する。
これにより、エンジンの始動前に、制御素子のオン故障を検出することができる。
請求項4に記載の始動装置によれば、2つの制御素子の内、一方の制御素子は、低速スイッチング回路から電気信号の入力を受け、他方の制御素子は、高速スイッチング回路から電気信号の入力を受ける。
これにより、2つの制御素子の内、1つの制御素子のみを高速スイッチングすれば、モータ回路への通電量をPWM制御により可変できる。このため、もう1つの制御素子には、簡単な低速スイッチングを行わせるだけで、始動装置の機能を果たすことができる。
請求項5に記載の始動装置によれば、モータ回路は、スイッチ回路よりも電源の側に組み込まれている。
この手段は、始動装置を、モータ回路をスイッチ回路よりも電源側に組み込んだ構成(ローサイドドライブ構成)とすることを特徴とするものである。始動装置をローサイドドライブ構成とすると、例えば、Nch型のFETを制御素子として用いる場合、ソース電位はGNDになるため、制御素子をオンするための作動電圧は、GND基準になる。このため、電源電圧を増加しても制御素子の作動電圧は変わらないので、始動装置の高出力化等のために電源電圧を増加することが容易である。
請求項6に記載の始動装置によれば、電源の電圧は、制御素子の作動電圧よりも高い。
この手段は、請求項5に記載の手段において、電源電圧を制御素子の作動電圧よりも高くしたものである。ローサイドドライブ構成を採用していれば、電源電圧が制御素子の作動電圧より高くても、制御素子をオンすることができる。
請求項7に記載の始動装置によれば、ノイズを除去するノイズ除去素子が、2つの制御素子の内の少なくとも1つの制御素子と直列に接続されている。
例えば、ノイズ除去素子を、2つの制御素子のいずれとも直列配置にならないように、電源とGNDとの間に、直接、組み込むと、ノイズ除去素子には、制御素子のオンオフとは係わりなく電源電圧が負荷されてしまう。これに対し、ノイズ除去素子を、2つの制御素子の内の少なくとも1つの制御素子と直列に接続すれば、この直列に接続された制御素子をオフすると、ノイズ除去素子に負荷される電源電圧を緩和することができる。このため、ノイズ除去素子の寿命を延ばすことができる。
請求項8に記載の始動装置によれば、スイッチ回路は、2つの制御素子と並列に接続された別の制御素子、または2つの制御素子と並列に接続された電磁スイッチを有する。
2つの制御素子の1つがオフ故障すると、モータ回路への通電が不能になり始動装置が作動しなくなる。これに対し、2つの制御素子と並列に別の制御素子または電磁スイッチを接続すれば、2つの制御素子の1つがオフ故障しても、別の制御素子または電磁スイッチをオンすることで、始動装置を作動させることができる。このため、始動装置の信頼性を向上することができる。また、2つの制御素子と並列に接続するものを電磁スイッチとする場合、この電磁スイッチは、従来に比べてオンオフの頻度が低下するので、耐久性の低いものを用いることができる。
請求項9に記載の始動装置は、2つの制御素子に電気信号を入力することで、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したか否かを判定するオフ故障判定手段を備える。
これにより、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したことを、簡便に検出できる。
請求項10に記載のエンジン始動方法によれば、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したと判定されたら、別の制御素子または電磁スイッチにより、電源からモータ回路への通電を断続する。
この手段は、2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したときの処理を具体的に示すものである。
請求項11に記載のエンジン始動方法によれば、2つの制御素子をオンした後に、別の制御素子または電磁スイッチをオンする。
2つの制御素子が両方とも故障していなくても、別の制御素子または電磁スイッチにより始動装置を作動させる必要が生じる場合がある。この場合、上記のように、先に2つの制御素子をオンし、2つの制御素子に通電が行われている状態で別の制御素子または電磁スイッチをオンすれば、2つの制御素子と、別の制御素子または電磁スイッチとに並列に通電が行われる。このため、別の制御素子または電磁スイッチへの突入電流を低減することができる。なお、電磁スイッチを用いている場合、突入電流の低減により接点の磨耗を抑えることができるので、この始動方法を採用する効果が顕著である。
請求項12に記載の始動装置によれば、界磁コイルは、少なくとも2つ以上の小コイルに分割されて直列に接続され、2つの小コイルの接続点と2つの制御素子の接続点との間に、別の制御素子または電磁スイッチが接続されている。
始動装置の特性によれば、界磁磁束が強いほど出力トルクは大きくなり、界磁磁束が弱いほどモータ回転数が高くなる。これに対し、実際の始動装置の使用では、モータの回転開始の初期(回転初期)に大きな出力トルクを必要とする。しかし、モータ回転数が高くなると出力トルクは小さくてもよい。そこで、上記の構成を採用すれば、回転初期の経過後に別の制御素子をオンすることで、2つの小コイルの内の1つの小コイルのみに通電することができる。このため、大きな出力トルクが必要な回転初期のみ、2つの小コイルに通電させて強い界磁磁束を発生させ、回転初期よりも後の期間、つまりモータ回転数が高く大きな出力トルクを必要としない期間では、1つの小コイルのみに通電させて界磁磁束を低減することができる。この結果、回転初期よりも後の期間において、モータ回転数をより早く高めることができるので、エンジンの始動をさらに早期化することができる。
請求項13に記載の始動装置は、別の制御素子または電磁スイッチをオンする時期を、モータ回路への通電量、モータ回路への印加電圧、モータ回路への通電開始からの経過時間、およびモータ回転数の中から選択された1つ以上のパラメータに基づき指令する界磁低減時期指令手段を備える。
請求項14に記載のエンジン始動方法によれば、別の制御素子または電磁スイッチがオンしている時、2つの制御素子の内で別の制御素子または電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオフに保つ。
別の制御素子または電磁スイッチがオンしている時(以下、電磁スイッチが接続されているとして説明する)、電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオンにしておくと、配線抵抗等により、主に通電が行われる小コイルと別の小コイルの両端に電位差が発生する。このため、別の小コイルにも微弱な電流が流れ余分な界磁磁束が発生する。そこで、
電磁スイッチがオンしている時に、電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオフに保つことで、余分な界磁磁束の発生を防止することができる。このため、最も効果的に界磁磁束を低減することができる。
また、モータ回路は、スイッチ回路よりも電源の側に組み込まれている。
また、電源の電圧は、制御素子の作動電圧よりも高い。
また、ノイズを除去するノイズ除去素子が、2つの制御素子の内の少なくとも1つの制御素子と直列に接続されている。
また、スイッチ回路は、2つの制御素子と並列に接続された別の制御素子、または2つの制御素子と並列に接続された電磁スイッチを有する。
実施例1のエンジン始動装置1(以下、始動装置1と呼ぶ)の構成を、図1を用いて説明する。
始動装置1は、電機子コイル2と界磁コイル3との相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路4、所定の電源5からモータ回路4への通電を断続するスイッチ回路6、スイッチ回路6に電気信号等を出力する各種のドライブ回路8、9、10、11、ドライブ回路8、9、10、11に指令を送り電気信号等の出力を行わせる電子制御装置(ECU)13、ノイズを除去するノイズ除去素子14等を備える。
ドライブ回路10は、電磁スイッチ21のソレノイドコイルに通電させる電流を出力するものである。
実施例1の始動装置1の作用を、図2ないし図5を用いて説明する。
まず、図2を用いて、制御素子19、20が故障していない場合の作用を説明する。
エンジンが停止している状態を初期状態とすると、初期状態では、制御素子19、20、22および電磁スイッチ21が、全てオフである。そして、例えば、乗員のキー操作により、イグニッションスイッチがオンすると、ECU13は、まず、ドライブ回路9に指令して制御素子20をオンする(時間t0)。
初期状態において、乗員のキー操作によりイグニッションスイッチがオンすると、ECU13は、ドライブ回路9に指令して制御素子20をオンする(時間t0)。このとき、制御素子19はオン故障のために、常時、オン状態であるから、制御素子20がオンすると直ちに接続点Cの電位が電源電圧からGNDへ変化する。
このような場合、ECU13は、まず、ドライブ回路8、9に指令して制御素子19、20をオンし、モータ回路4に通電させる(時間t0)。そして、ECU13は、制御素子19、20をオンしたまま、ドライブ回路10に指令して電磁スイッチ21をオンする(時間tr)。そして、ECU13は、ドライブ回路8、9への指令を停止して制御素子19、20をオフする(時間tb)。
実施例1のスイッチ回路6には、制御素子19、20がモータ回路4に対し直列に接続されて組み込まれている。
これにより、始動装置1は、電磁スイッチ21を介さずにモータ回路4に通電することができる。このため、始動装置1において、電磁スイッチ21を頻繁に閉成することによる問題、つまり電磁スイッチ21における大電流の通電、非通電の繰り返しによる接点の損傷や、接点同士の当接による作動音の発生等の問題を解消することができる。さらに、制御素子19、20の内、一方がオン故障した場合には他方をオンオフすることで始動装置1の機能を果たせるため、制御素子19、20の一方だけをモータ回路4に対し直列に接続する場合よりも始動装置1の信頼性を向上することができる。
これにより、エンジンの始動前に、制御素子19にオン故障が発生したことを簡便に検出することができる。
このように、一方のドライブ回路8を高速スイッチング回路として構成することで、モータ回路4への通電量をPWM制御により可変できる。
これにより、制御素子19、20、22のソース電位はGNDになるため、制御素子19、20、22の作動電圧はGND基準になる。このため、電源5の電圧を増加しても制御素子19、20、22の作動電圧は変わらないので、始動装置1の高出力化等のために電源5の電圧を容易に増加することができる。
すなわち、始動装置1は、ローサイドドライブ構成を採るので、電源5の電圧が制御素子19、20、22の作動電圧より高くても、制御素子19、20、22をオンすることができる。このため、電源5を高電圧化して始動装置1を高出力化することができる。
例えば、ノイズ除去素子14を、制御素子19、20のいずれとも直列にならないように、電源5とGNDとの間に、直接、組み込むと、ノイズ除去素子14には、制御素子19、20のオンオフとは係わりなく電源5の電圧が負荷されてしまう。これに対し、ノイズ除去素子14を、制御素子19、20の内の少なくとも一方と直列に接続すれば(本実施例では、制御素子20をノイズ除去素子14と直列に接続している)、この直列に接続された制御素子20をオフすると、ノイズ除去素子14に負荷される電源5の電圧が緩和される。このため、ノイズ除去素子14の寿命を延ばすことができる。
制御素子19、20の1つがオフ故障すると、モータ回路4への通電が不能になり始動装置1が作動しなくなる。これに対し、制御素子19、20と並列に電磁スイッチ21を接続すれば、制御素子19、20の1つがオフ故障しても、電磁スイッチ21をオンすることで、始動装置1を作動させることができる。このため、始動装置1の信頼性を向上することができる。
これにより、制御素子19、20の少なくとも1つにオフ故障が発生したことを、簡便に検出できる。
制御素子19、20が両方とも故障していなくても電磁スイッチ21により始動装置1を作動させなければならない場合、上記のように、先に制御素子19、20をオンし、制御素子19、20がオンしている状態で電磁スイッチ21をオンすれば、制御素子19、20と、電磁スイッチ21とに並列に通電が行われる。このため、電磁スイッチ21への突入電流を、図3(f)に示すIr3や図4(f)に示すIr4よりも、図5(c)に示す値Ir5のように低減することができる。
始動装置1の特性は、界磁磁束が強いほど出力トルクは大きくなり、界磁磁束が弱いほどモータ回転数が高くなるというものである。これに対し、実際の始動装置1の使用では、モータの回転開始の初期(回転初期)に大きな出力トルクを必要とする。しかし、モータ回転数が高くなると出力トルクは小さくてもよい。そこで、上記の構成を採用し、回転初期の経過後に制御素子22をオンすることで、小コイル16、17の内の小コイル16のみに通電することができる。このため、大きな出力トルクが必要な回転初期のみ、2つの小コイル16、17に通電させて強い界磁磁束を発生させ、回転初期よりも後の期間、つまりモータ回転数が高く大きな出力トルクを必要としない期間では、1つの小コイル16のみに通電させて界磁磁束を低減することができる。この結果、回転初期よりも後の期間において、モータ回転数をより早く高めることができるので、エンジンの始動をさらに早期化することができる。
制御素子22がオンしている時、制御素子19をオンにしておくと、配線抵抗等により小コイル17の両端にも電位差が発生する。このため、小コイル17にも微弱な電流が流れ余分な界磁磁束が発生する。そこで、制御素子22がオンしている時に、制御素子19をオフに保つことで、余分な界磁磁束の発生を防止することができる。このため、最も効果的に界磁磁束を低減することができる。
実施例1では、制御素子19、20と並列に接続されるものは電磁スイッチ21であったが、制御素子19、20と同様のNch型のFET等を接続してもよい。
また、実施例1では、小コイル16、17の接続点Aと制御素子19、20の接続点Bとの間に、制御素子22が接続されていたが、電磁スイッチ21を接続してもよい。
また、実施例1の始動装置1は、ローサイドドライブ構成を採用するものであったが、図6に示すように、スイッチ回路6をモータ回路4よりも電源5の側に組み込むハイサイドドライブ構成を採用してもよい。ハイサイドドライブ構成を採用する場合、ドライブ回路8、9、11には昇圧回路を設けるのが好ましい。
また、実施例1のオン故障判定手段は、接続点Cの電位を監視することでオン故障の判定を行ったが、接続点Cの電流(つまり、スイッチ回路6の端子電流)を監視することで、オン故障の判定を行うことができる。
また、実施例1のオフ故障判定手段は、モータ回路4に通電が開始される時にオフ故障の判定を行っていたが、モータ回路4に通電が開始される前、つまりエンジンが停止している時にも、ECU13を作動させてオフ故障の判定を行うことができる。
2 電機子コイル
3 界磁コイル
4 モータ回路
5 電源
6 スイッチ回路
8 ドライブ回路(高速スイッチング回路)
9 ドライブ回路(低速スイッチング回路)
11 ドライブ回路(低速スイッチング回路)
13 ECU(オン故障判定手段、オフ故障判定手段、界磁低減時期指令手段)
14 ノイズ除去素子
16、17 小コイル
19、20 2つの制御素子
21 電磁スイッチ
22 別の制御素子
A、B 接続点
Claims (14)
- 電機子コイルと界磁コイルとの相互作用により出力トルクを発生させるモータ回路と、
少なくとも2つの制御素子が前記モータ回路に対し直列に接続されて組み込まれ、所定の電源から前記モータ回路への通電を断続するスイッチ回路と
を備えるエンジン始動装置。 - 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
前記2つの制御素子の内、一方の制御素子に電気信号を入力することで、他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定するオン故障判定手段を備えることを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項2に記載のエンジン始動装置において、
前記オン故障判定手段は、前記モータ回路に通電が開始される前、または前記モータ回路に通電が開始される時に、前記一方の制御素子に電気信号を入力するとともに、前記スイッチ回路の端子電圧または端子電流を監視することで、前記他方の制御素子にオン故障が発生したか否かを判定することを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
前記2つの制御素子の内、一方の制御素子は、低速スイッチング回路から電気信号の入力を受け、他方の制御素子は、高速スイッチング回路から電気信号の入力を受けることを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
前記モータ回路は、前記スイッチ回路よりも前記電源の側に組み込まれていることを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項5に記載のエンジン始動装置において、
前記電源の電圧は、前記制御素子の作動電圧よりも高いことを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
ノイズを除去するノイズ除去素子が、前記2つの制御素子の内の少なくとも1つの制御素子と直列に接続されていることを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
前記スイッチ回路は、前記2つの制御素子と並列に接続された別の制御素子、または前記2つの制御素子と並列に接続された電磁スイッチを有することを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項8に記載のエンジン始動装置において、
前記2つの制御素子に電気信号を入力することで、前記2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したか否かを判定するオフ故障判定手段を備えることを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項9に記載のエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法であって、
前記2つの制御素子の少なくとも1つにオフ故障が発生したと判定されたら、前記別の制御素子または前記電磁スイッチにより、前記電源から前記モータ回路への通電を断続することを特徴とするエンジン始動方法。 - 請求項8に記載のエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法であって、
前記2つの制御素子をオンした後に、前記別の制御素子または前記電磁スイッチをオンすることを特徴とするエンジン始動方法。 - 請求項1に記載のエンジン始動装置において、
前記界磁コイルは、少なくとも2つ以上の小コイルに分割されて直列に接続され、
2つの小コイルの接続点と前記2つの制御素子の接続点との間に、別の制御素子または電磁スイッチが接続されていることを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項12に記載のエンジン始動装置において、
前記別の制御素子または前記電磁スイッチをオンする時期を、前記モータ回路への通電量、前記モータ回路への印加電圧、前記モータ回路への通電開始からの経過時間、およびモータ回転数の中から選択された1つ以上のパラメータに基づき指令する界磁低減時期指令手段を備えることを特徴とするエンジン始動装置。 - 請求項13に記載のエンジン始動装置を用いたエンジン始動方法であって、
前記別の制御素子または前記電磁スイッチがオンしている時、前記2つの制御素子の内で前記別の制御素子または前記電磁スイッチと並列に接続された制御素子をオフに保つことを特徴とするエンジン始動方法。
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