JPH0691911B2 - 遊技球磨装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 ［産業上の利用分野］ 本発明は、パチンコ球等の遊技球とペレットとを撹拌混
合して球磨を行ない、磨済の遊技球を所定機器に供給
し、球磨に用いたペレットを回収し再度球磨に用いる遊
技球磨装置に関する。

［従来の技術］ 一般に、遊技球とペレットが混入される混入タンクをパ
チンコ店のホールの床に配設し、その上方に選別タンク
を設け、混入タンクと選別タンクとの間に遊技球とペレ
ットを撹拌混合しつつ球磨を行ない両者を搬送するスク
リュウコンベヤを垂設した遊技球磨装置が用いられてい
る。この遊技球磨装置の選別タンクは、その内部にペレ
ットのみをふるい落とす遊技球選別樋を傾斜状に備え、
この遊技球選別樋によって磨済の遊技球とペレットを選
別し、遊技球供給経路を介して遊技球を所定機器、例え
ばパチンコ機に景品球として供給する。一方ペレット回
収経路を介してペレットを混入タンクに返送する。

［発明が解決しようとする問題点］ このような遊技球磨装置は、スクリュウコンベヤを垂設
しているために遊技球とペレットの撹拌混合が効率よく
行なわれ、球磨を良好に行なうことができるばかりか、
選別タンクによって遊技球の供給やペレットの回収も良
好である。しかしながら上記の如く球磨、遊技球の供給
およびペレットの回収が好適な遊技球磨装置であって
も、以下に述べる問題点が残されたままである。

球磨に用いるペレットは使用中に汚れてくるために、汚
れた旧ペレットと洗浄済の新しい新ペレットとを定期的
に交換する必要がある。この新旧ペレット交換時には遊
技球磨装置の運転を停止し、垂設されているスクリュウ
コンベヤ中に混存している遊技球と旧ペレットをスクリ
ュウコンベヤ下端に設けた取出口から外部に取り出して
いる。そして、取り出した遊技球と旧ペレットを選別
し、遊技球を遊技球磨装置にもどし、旧ペレットを取り
出して新ペレットを補給し新旧ペレットの交換が行なわ
れる。このように新旧ペレットの交換を行なうために、
取り出した遊技球と旧ペレットの選別などの余分な手間
をかけなければならない。また、遊技球と旧ペレットの
選別にだけ必要な選別容器を用いなければならず、この
選別容器の保管、運搬などの扱いにも手間がかかってい
る。さらに新旧ペレット交換時の運転停止の間に、所定
機器への遊技球の供給がストップしてしまうことがあ
る。

本発明は上記問題点を解決するためになされ、その目的
は、球磨等を好適に行なうことができる機能に加え、運
転中に汚れた旧ペレットを取り出し新旧ペレットの交換
が容易にできる機能を持ち合わせた遊技球磨装置を提供
することである。

発明の構成 ［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決するために本発明の用いた手段は、 遊技球と遊技球磨に用いるペレットとが混入される混入
タンクと、該混入タンクにて混入された上記遊技球およ
びペレットを撹拌混合しつつ搬送するスクリュウコンベ
ヤと、該スクリュウコンベヤによって搬送された上記遊
技球およびペレットを選別し、選別された遊技球を遊技
球供給経路を介して所定機器へ供給すると共に、選別さ
れたペレットをペレット回収経路を介して上記混入タン
クへ返送する選別タンクとを備えた遊技球磨装置におい
て、 前記選別タンクのペレット回収経路中に設けられ、所定
量のペレットを貯留する容積を有した貯留室と、該貯留
室より大きな容積を有し、当該貯留室から溢れたペレッ
トを回収し、該回収したペレットを上記ペレット回収経
路を介して上記混入タンクへ返送する回収室とからなる
ペレット貯留中間タンクと、 該ペレット貯留中間タンクの下部に開閉可能に設けら
れ、該ペレット貯留中間タンクの上記貯留室に貯留され
たペレットを前記ペレット回収経路外に排出するペレッ
ト排出部と、 上記混入タンクの、上記ペレット回収経路が接続される
ペレット返送口とは異なる位置に設けられ、外部から供
給されるペレットを上記混入タンクに投入するためのペ
レット投入口と、 を備えることを特徴とする遊技球磨装置をその要旨とす
る。

［作用］ 本発明による遊技球磨装置の選別タンクから混入タンク
へ球磨に用いられた旧ペレットが返送されるペレット回
収経路中に設けられたペレット貯留中間タンクは、ペレ
ット回収経路を通過する旧ペレットの所定量を貯留室に
貯留すると共に、この所定量を越える旧ペレットを回収
室に回収し、ペレット回収経路を介して混入タンクへ返
送する。ペレット貯留中間タンクに設けられたペレット
排出部は、ペレット貯留中間タンクの貯留室に貯留され
た旧ペレットをペレット回収経路外へ排出する。このペ
レット排出部は、例えばペレット貯留中間タンクに空け
られたペレット排出口とその開閉蓋およびペレット排出
口に取付けたペレット排出管等から構成される。

また遊技球磨装置は、ペレット回収経路中および回収室
に、ペレットがある程度溜っている状態で運転される。
この溜っているペレットの量は、混入タンクに入り込む
遊技球の量により常に変化している。この変化分を回収
室が吸収することにより、混入タンクへ供給するペレッ
トがなくなったり、逆に貯留室側にペレットが逆流した
りすることを防止している。また、混入タンクにおいて
ペレット回収経路が接続されるぺレット返送口とは異な
る位置に設けられたペレット投入口は、新品のペレット
またはペレット排出部から回収され洗浄されたペレット
を遊技球磨装置に供給するために使用する。なお、ペレ
ット投入口が混入タンクにおいてペレット返送口とは異
なる位置に設けられていることにより、ペレット混入口
から投入されるペレットは、遊技球磨装置内を循環しペ
レット返送口から返送されるペレットの影響を受けるこ
となく混入タンクに取り込まれる。

［実施例］ 次に本発明による遊技球磨装置を適用した一実施例につ
いて図面に基づき説明する。

第１図は実施例の遊技球磨装置１は、固定脚11によって
ホールの床に水平に設置される中空の下部設置タンク10
を備えホールの床に固定される。下部設置タンク10の内
部には、第１の螺旋体12が水平に組み込まれ、この螺旋
体12の一端は、下部設置タンク10の一端に取付けられて
いる水平方向モータ13の図示しない回転軸と直結されて
いる。下部設置タンク10の上面には、後述するペレット
中間タンク40から返送されるペレットの入口であるペレ
ット返送口14が突設されていると共に、外部から新しい
ペレットを投入するための新ペレット投入口18が設けら
れている。また下部設置タンク10の側面には、遊技球投
入口15が開設され、その周囲には、遊技球投入口15が開
設され、その周囲には、遊技球を遊技球投入口15から下
部設置タンク10内に導き入れる遊技球供給樋17が突設さ
れている。この遊技球供給樋17の両端には、図示しない
パチンコ機から遊技球Ｐを供給する遊技球下部シュート
16が固定されている。そして第１の螺旋体12は水平方向
モータ13によって回転すると共に、遊技球下部シュート
16から供給された遊技球およびペレット返送口14から下
部設置タンク10の内部に返送されたペレットとを、水平
方向モータ13と反対側に垂設されたスクリュウコンベヤ
20に向けて搬送する。

このスクリュウコンベヤ20は、水平方向モータ13が取付
けられた側と反対側の下部設置タンク10に垂設された円
筒状の胴体20aと、この胴体20a内に組み込まれた第２の
螺旋体20bと、胴体20aの上端に取付けられた垂直方向モ
ータ20cとから構成されている。胴体20a下端の下部設置
タンク10との接合部には入口21が、また胴体20aの上方
には出口22が開設されている。第２の螺旋体20bの下端
は軸受部材23によって回転自在に支持され、上端は垂直
方向モータ20cの図示しない回転軸に直結されている。
こうして第２の螺旋体20bは垂直方向モータ20cによって
回転すると共に、第１の螺旋体12によって搬送され入口
21から胴体20a内に入り込んだ遊技球とペレットとを撹
拌混合しながら胴体20a上方の出口22まで揚送する。遊
技球の球磨は遊技球とペレットが揚送されている間に行
なわれている。

胴体20aの上端部には、出口22から遊技球とペレットが
あふれ込む中空の選別タンク30が取付けられている。こ
の選別タンク30内部には、簀子状の遊技球選別板31が出
口22の開口部下端から傾斜状に配設され、この遊技球選
別板31は出口22から送り込まれた遊技球ＰとペレットPo
とを選別する。そして遊技球選別板31によって選別され
た遊技球Ｐがころがり落ちる位置には、図示しないパチ
ンコ機へ遊技球を供給する上部シュート32が取付けられ
る遊技球排出口33が水平方向に突設され、遊技球排出口
33からパチンコ機へ供給過多となった遊技球を遊技球下
部シュート16へ返送するための遊技球返送口34が垂直下
方向に突設されている。この遊技球返送口34と遊技球下
部シュート16間には遊技球返送管35が配設されている。
また選別タンク30の底板形状は、遊技球選別板31の簀子
からふるい落とされたペレットPoを集めるのに適したロ
ート状であり、ロート状の細口部にはペレット落下口36
が突設されている。遊技球選別板31からふるい落とされ
たペレットは、ペレット落下口36、ペレット落下管37を
通過して、選別タンク30の下方の胴体20aに配設された
ペレット中間タンク40内へ落下する。

このペレット中間タンク40の上面には、ペレット落下管
37の一端が連結されるペレット入口41が突設されてい
る。ペレット中間タンク40の内部は、中間仕切板42によ
ってペレット入口41の直下に位置するペレット貯留室43
とペレット回収室44とに分割されている。ペレット貯留
室43は、底部がロート状に形成されており、その細口部
にペレット排出口51を備えている。このペレット排出口
51には、管路を開閉するストップバルブ52を有し、ペレ
ット貯留室43内のペレットを排出するペレット排出管53
が連結されている。ペレット貯留室43がペレットで満た
されると、ペレット入口41から落下したペレットはペレ
ット回収室44内に流れ込む。ペレット回収室44は、底部
がロート状であり、その細口部にペレット出口49を備え
ている。このペレット回収室44に流れ込んだペレット
は、ペレット出口49およびペレット出口49と下部設置タ
ンク10のペレット返送口14との間に配設されたペレット
回収管50を通過し、ペレット返送口14から下部設置タン
ク10内に返送される。上記のように構成された遊技球磨
装置１は、遊技球供給桶17から供給された遊技球とペレ
ットをスクリュウコンベア20によって撹拌混合しつつ揚
送し球磨を行なっている。そして選別タンク30内で選別
されたペレットは、ペレット中間タンク40を経由して下
部設置タンク10に返送され、遊技球磨装置内を循環使用
されている。

そして、使用中に汚れた旧ペレットを新しいペレットに
交換する際には、まずストップバルブ52を開いてペレッ
ト貯留室43に貯留されたの旧ペレットをペレット排出管
53を介して外部へ取り出す。次にストップバルブ52を閉
じて再びペレット貯留室43内に旧ペレットを貯留させ
る。そして外部に排出した旧ペレットと同量の新ペレッ
トを新ペレット投入口18から下部設置タンク10内に補給
する。なお、遊技球磨装置１に用いるペレットの総量
は、ペレット貯留室43に貯留される所定量よりはるかに
多いので、遊技球磨装置１は、連続して球磨を行なこと
ができる。

以上説明したように本実施例の遊技球磨装置は、遊技球
とペレットとを効率よく撹拌混合し球磨を良好に行なう
と共に、磨済の遊技球とペレットの選別およびペレット
の回収等を好適に行なっているばかりか、ペレット回収
経路中にペレット貯留室43とペレット回収室44からなる
ペレット中間タンク40を設けたことにより、遊技球磨装
置１の運転状態において、ペレット回収経路を通過する
全てのペレットはペレット貯留室43に導かれるので、ペ
レットをペレット貯留室43に効率よく貯留することがで
きる。そしてペレット貯留室43が一杯になり、ペレット
貯留室43から溢れたペレットは、ペレット回収室44を通
してペレット回収経路に戻されるので、必要以上に貯留
されてしまうこともない。また汚れたペレットの抜き取
りはペレット貯留室43に既に貯留されているペレットを
ストップバルブ52を開いて取り出せばよく、効率よく所
定量のペレットを抜き取ることができる。

なお、ペレット貯留室43に所定量のペレットが貯留され
るまでの間は、ペレット貯留室43より下流にあるペレッ
ト回収室44およびペレット回収経路へのペレットの供給
が中断してしまうが、ペレット回収室44はペレット貯留
室43より大きな容量を有しており、通常、ペレットがペ
レット回収室44にある程度溜っている状態で遊技球磨装
置１は運転されているため、一定時間ペレット貯留室43
からのペレットの供給が止まっても、下部設置タンク10
へのペレットの供給が止まることはなく、従って研磨能
力が低下するというようなこともない。

またペレット回収室44およびペレット回収経路中に溜っ
ているペレットの量は、下部設置タンク10に入り込む遊
技球の量により常に変化しているが、ペレット回収室44
がこの変化分を吸収することにより、下部設置タンク10
へ供給するペレットがなくなってしまったり、逆に貯留
室側にペレットが逆流してしまったりすることを防止し
ている。

つまりペレット中間タンク40を設けたことにより、ペレ
ット交換時のペレット抜取り作業を容易に効率よく行う
ことができ、また下部設置タンク10に流入する遊技球の
変化やペレット抜取り作業などによる状態の変化に対し
ても安定してペレットを供給することができる。

また、新ペレット投入口18を、下部設置タンク10の、ペ
レット返送口14とは異なる位置に設けたことにより、新
ペレット投入口18から投入される新ペレットは、遊技球
磨装置１内を循環しペレット返送口14から返送される旧
ペレットに邪魔されることなく下部設置タンク10に取り
込まれるので、新ペレットの挿入を短時間で行なうこと
ができる。

更に、新ペレット投入口18が下部設置タンク10に設けら
れ、ペレット排出口51がペレット回収経路中に設けられ
ていることにより、新ペレット投入口18から投入された
ばかりの新ペレットがすぐにペレット排出口51から排出
されてしまうようなことがなく、旧ペレットの回収と新
ペレットの補給とを同時に行なうことができるので、ペ
レット交換時間の短縮を図ることができる。

発明の効果 以上実施例を含めて詳述したように、本発明によれば、
貯留室と回収室とからなるペレット中間タンクを設けた
ことにより、ペレット交換時時には、貯留室に貯留され
たペレットを抜き取ることで、ペレット抜取り作業を容
易に効率よく行うことができ、また、ペレット抜取り作
業を行ったり混入タンクに流入する遊技球の量が変化す
ることによりペレット回収経路に流入または流出するペ
レットの量が変化しても、回収室がこの変化分を吸収す
るので、常に安定して混入タンクにペレットを供給する
ことができる。

また、ペレット投入口を、混入タンクの、ペレット回収
経路が接続されているペレット返送口とは異なる位置に
設けたことにより、ペレット投入口より投入されるペレ
ットは、装置内を循環しペレット返送口から返送される
旧ペレットに邪魔されることなく、混入タンクに取り込
まれるので、ペレット投入口からのペレットの投入を短
時間で行なうことができる。

また、このようにペレット投入口とペレット返送口とを
異なる位置に分離して設けたことにより、夫々の開口面
積を自由に設定することができるので、例えば、ペレッ
ト投入口の開口面積を大きくし、ペレット返送口の面積
を小さく設定すれば、ペレット投入口から投入される清
浄なペレットを優先的に混入タンクに取り込むことがで
き、ペレットの投入をよりいっそう短時間で行なうこと
ができる。

更に、ペレット投入口が混入タンクに設けられ、ペレッ
ト排出部がペレット回収経路中に設けられていることに
より、ペレット投入口から投入されたばかりのペレット
がすぐにペレット排出部から排出されてしまうようなこ
とがないので、旧ペレットの抜取りと新ペレットの投入
とを同時に行なうことができ、また、上述したように旧
ペレットの抜取りおよび新ペレットの投入は短時間で効
率よく行なうことができるので、ペレット交換時間の短
縮を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の遊技球磨装置の一部破断図を含む正面
図である。 １……遊技球磨装置、10……下部設置タンク 18……新ペレット投入口、20……スクリュウコンベヤ 30……選別タンク、40……ペレット中間タンク 43……ペレット貯留室、44……ペレット回収室 50……ペレット回収管、51……ペレット排出口 52……ストップバルブ、53……ペレット排出管 Ｐ……遊技球、Po……ペレット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技球と遊技球磨に用いるペレットとが混
   入される混入タンクと、該混入タンクにて混入された上
   記遊技球およびペレットを撹拌混合しつつ搬送するスク
   リュウコンベヤと、該スクリュウコンベヤによって搬送
   された上記遊技球およびペレットを選別し、選別された
   遊技球を遊技球供給経路を介して所定機器へ供給すると
   共に、選別されたペレットをペレット回収経路を介して
   上記混入タンクへ返送する選別タンクとを備えた遊技球
   磨装置において、 前記選別タンクのペレット回収経路中に設けられ、所定
   量のペレットを貯留する容積を有した貯留室と、該貯留
   室より大きな容積を有し、当該貯留室から溢れたペレッ
   トを回収し、該回収したペレットを上記ペレット回収経
   路を介して上記混入タンクへ返送する回収室とからなる
   ペレット貯留中間タンクと、 該ペレット貯留中間タンクの下部に開閉可能に設けら
   れ、該ペレット貯留中間タンクの上記貯留室に貯留され
   たペレットを前記ペレット回収経路外に排出するペレッ
   ト排出部と、 上記混入タンクの、上記ペレット回収経路が接続される
   ペレット返送口とは異なる位置に設けられ、外部から供
   給されるペレットを上記混入タンクに投入するためのペ
   レット投入口と、 を備えることを特徴とする遊技球磨装置。