JPH0446851B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパチンコ球の揚送研磨装置に関し、更
に詳細に説明すると、集球樋流下端に設けられ、
集球樋からのパチンコ球を受入れる流入口と、該
流入口から流入するパチンコ球及び球磨き材を収
容する貯留部と、該貯留部内に収容されたパチン
コ球及び球磨き材を撹拌しながら揚送研磨する揚
送手段と、該揚送手段により揚送されてきたパチ
ンコ球及び球磨き材を分離樋に排出する排出口と
を備えたパチンコ球の揚送研磨装置に関する。

従来よりパチンコ球などの粒状物を被揚送物と
する場合にゴム、合成樹脂粒等のペレツトを投入
し、パチンコ球と共に揚送パイプの中を撹拌しな
がら揚送し、パチンコ球の球磨きを兼ねる揚送研
磨装置が提案されている。このような揚送研磨装
置としては、例えば揚送パイプの中に挿入したス
クリユーや螺旋スプリングを回転させて揚送する
もの等も存在するが、スクリユー等のみでは揚送
能力が弱く、別途何らかの送り込み手段を付設す
る必要があつた。そのため装置が崇高大型化し経
済性に欠けるものであつたり、揚送パイプの取り
込み口で粒状態が詰まり故障の原因となる等の欠
点を有するものであつた。

本発明の目的は従来の斯る欠点を除去し、揚送
効率の良いコンパクトなパチンコ球の揚送研磨装
置を提供するもので、以下図面を参照して詳述す
る。

第１図及び第２図には本発明の基礎となるパチ
ンコ球の揚送研磨装置の一実施例の概略が夫々示
されており、この揚送研磨装置は下部側に形成さ
れた被揚送物２７ａ，２７ｂを収容する貯留部１
と、この貯留部１内に配設された移送手段２、及
び貯留部１より上方に形成された揚送手段３とを
備えている。

前記貯留部１は支持部４により支持され、貯留
部１の上部にパチンコ球や球磨き材からなる被揚
送物２７ａ，２７ｂの流入口５が形成され、貯留
部１の上方には揚送手段３の揚送パイプ６が略直
立状態で配設され、この揚送パイプ６の下端は開
口して被揚送物２７ａ，２７ｂの取り込み口６ａ
に形成され、この取り込み口６ａが貯留部１の内
部に挿入されている。また揚送パイプ６の上部外
周に駆動モータ７が取り付けられ、この駆動モー
タ７の出力軸７ａにプーリー８が固着され、回転
伝達部材９を介して揚送パイプ６内部に回転自在
に配設された揚送プーリー１０と連結されてい
る。揚送プーリー１０の軸部１０ａには揚送螺旋
線輪１１の上部が固着され、この揚送螺旋線輪１
１の下部が前記揚送パイプ６の下端の取り込み口
６ａより下方に突出している。

揚送パイプ６の上部には被揚送物２７ａ，２７
ｂの排出口１３が形成され、この排出口１３に下
方に傾斜する簀の子状の分離樋１４が配設され、
この分離樋１４の下流側に配給樋１５が連結さ
れ、分離樋１４で分離された球磨き材等の被揚送
物２７ｂを落下させ、所望とするパチンコ球であ
る被揚送物２７ａを配給樋１５に供給し得るよう
になされている。

分離樋１４の下方には集合部１７が形成され、
この集合部１７より集められた被揚送物２７ｂを
パイプ１８を介して下部に落下させる。尚本実施
例においてはパイプ１８の下端を貯留部１まで延
ばし、貯留部１に分離された被揚送物２７ｂを供
給するようになされているが、分離された被揚送
物２７ｂが不要な場合にはパイプ１８の下端を貯
留部１に連結しなければよいものである。またパ
イプ１８の下部には投入口１９が形成され、貯留
部１の流入口５とは別個に被揚送物２７ｂを貯留
部１に投入し得るようになされている。

貯留部１は逆円錐台状に形成され、この貯留部
１に移送手段２としての逆円錐状の螺旋線輪２１
が配設されている。この逆円錐状の螺旋線輪２１
の下端に連結棒２２が固着され、この連結棒２２
が揚送手段３の揚送パイプ６の下端より下方に突
出している揚送螺旋線輪１１の下端に連結され、
駆動モータ７の回転駆動力により揚送螺旋線輪１
１が回転した場合に移送手段２の逆円錐状の螺旋
線輪２１も一体に回転するように構成されてい
る。

揚送螺旋線輪１１の巻き方向は同線輪１１の矢
印Ａ方向の回転により、被揚送物２７ａ，２７ｂ
の一部が同線輪１１のピツチに沿つて上昇するよ
うに定められ、他方逆円錐状の螺旋線輪２１は同
線輪２１の矢印Ａ方向の回転により、被揚送物２
７ａ，２７ｂの一部が同線輪２１のピツチに沿つ
て下降するように定められる。したがつて揚送螺
旋線輪１１と螺旋線輪２１は互いに逆向きに形成
され、第２図に示す図示例では回転方向Ａに対し
て、揚送螺旋線輪１１は右巻き、螺旋線輪２１は
左巻きである。

この逆円錐状の螺旋線輪２１の上部は揚送パイ
プ６の下端より上方に位置し、且つ揚送パイプ６
の外周と適宜の間隔を置いて設けられている。尚
揚送パイプ６の下端の取り込み口６ａと螺旋線輪
２１との間に被揚送物２７ａ，２７ｂが詰まらな
いように適宜の間隔が設けられると共に揚送パイ
プ６の下端の取り込み口６ａが断面略々円形状に
形成されている。また揚送パイプ６の下側の途中
に被揚送物２７ａ，２７ｂの取り出し口２４が形
成され、この取り出し口２４に開閉自在のシヤツ
ター板２５が設けられている。

以上が本発明の基礎となるパチンコ球の揚送研
磨装置の一実施例の構成であるが、斯る構成に依
れば、貯留部１の流入口５及びパイプ１８の下部
の投入口１９より、パチンコ球等の被揚送物２７
ａ，２７ｂを貯留部１に入れ、駆動モータ７を駆
動させて揚送手段３の揚送螺旋線輪１１及びこれ
と連結棒２２を介して連結された移送手段２の逆
円錐状の螺旋線輪２１を回転させることにより、
貯留部１内の被揚送物２７ａ，２７ｂの一部は逆
円錐状の螺旋線輪２１のピツチに沿つて下降撹拌
され、同線輪２１は逆円錐状に形成せられている
ことからも、同線輪２１のピツチに沿つて下方向
に移動された被揚送物２７ａ，２７ｂの一部は同
線輪２１の下方向に移動されるにしたがつて、第
２図の矢示Ｂに示される如く同線輪２１の内側に
移動する。

したがつて螺旋線輪２１の外周側から同線輪２
１の内側に被揚送物２７ａ，２７ｂが移動せられ
るので、必然的に同線輪２１の内で被揚送物２７
ａ，２７ｂの一部が矢示Ｃに示すように上向き方
向に移送される。上向き方向に移送された被揚送
物２７ａ，２７ｂは揚送螺旋線輪１１によつて揚
送パイプ６内を揚送される。

因に揚送螺旋線輪１１のみでは、貯留部１内で
は被揚送物２７ａ，２７ｂを揚送させる揚送力を
生じない。すなわち揚送螺旋線輪１１のみでは揚
送パイプ６の下端の取り込み口６ａから被揚送物
２７ａ，２７ｂが下方向に溢れるので被揚送物２
７ａ，２７ｂは揚送パイプ６の中を上昇すること
ができない。逆円錐状の螺旋線輪２１によつて被
揚送物２７ａ，２７ｂの一部を矢示Ｃ方向に示す
上向き方向に移送させることは、揚送パイプ６の
取り込み口６ａから被揚送物２７ａ，２７ｂが溢
れ落ちるのを恰も押さえて防止する作用を働かせ
ることになり、加えて被揚送物２７ａ，２７ｂを
揚送パイプ６内に取り込み口６ａから移送するも
のである。

尚螺旋線輪２１によつて矢示Ｃに示す如く上向
き方向に移送された被揚送物２７ａ，２７ｂのう
ち、取り込み口６ａに取り込まれなかつた被揚送
物２７ａ，２７ｂは、矢示Ｄに示す如く螺旋線輪
２１の外側に移動され、再び同線輪２１の回転に
よつて矢示Ｂに示す如く螺旋線輪２１の内側方向
へ移動する。

すなわち貯留部１内では螺旋線輪２１の回転に
らつて被揚送物２７ａ，２７ｂが、矢示Ｂ→Ｃ→
Ｄの順に循環移動し、上向き方向の被揚送物２７
ａ，２７ｂの一部が揚送パイプ６の取り込み口６
ａに取り込まれ、取り込まれなかつた被揚送物２
７ａ，２７ｂが同線輪２１の外側に移動する。こ
のように貯留部１内で被揚送物２７ａ，２７ｂの
一部が上向き方向に、また他の一部が前記上向き
方向への移送を補助するように下向き方向に移送
させるので、螺旋線輪螺旋線輪２１はなめらかに
回転することができると共に、被揚送物２７ａ，
２７ｂを順次効率よく上向き方向に移送すること
ができる。

移送手段２の逆円錐状の螺旋線輪２１により、
揚送手段３の揚送パイプ６の下端の取り込み口６
ａに移送された被揚送物２７ａ，２７ｂは揚送手
段３の揚送螺旋線輪１１により撹拌されながら揚
送パイプ６内で上方に揚送され、揚送パイプ６の
上部の排出口１３より簀の子状の分離樋１４側に
押し出され、分離樋１４を転動する間に所望の形
状の被揚送物１７ａが配合樋１５に供給される。
分離樋１４により分離された被揚送物２７ｂは集
合部１７、パイス１８を通り、再び貯留部１に収
容される。

本発明に依れば、貯留部は内璧が逆円錐台状に
形成されると共に、該貯留部内には逆円錐状の螺
旋線輪が設けられ、前記揚送手段は、前記貯留部
の上方に略直立状態に設けられた揚送パイプと、 該揚送パイプ内に挿入されると共に、前記逆円
錐状の螺旋線輪と一体に回転するように連結され
た揚送螺旋線輪と、該揚送螺旋線輪及び前記逆円
錐状の螺旋線輪を回転させるための駆動源とを含
み、前記逆円錐状の螺旋線輪の回転により、前記
貯留部内のパチンコ球及び球磨き材を撹拌すると
共にその一部を上向き方向に移送させ、また他の
一部を前記上向き方向への移送を補助するように
下向き方向に移送させ、前記揚送螺旋線輪の回転
により前記上向き方向に移送されたパチンコ球及
び球磨き材を前記排出口に揚送することができ、
揚送研磨装置が崇高大型化することがなく、移送
手段の逆円錐状の螺旋線輪により被揚送物を能率
よく揚送手段の取り込み口に移送することがで
き、揚送効率を著しく向上させることができる。

尚上述せる実施例においては揚送螺旋線輪１１
及び螺旋線輪２１を単に線材で示してあるが、こ
の線材は弾性を有するものであつてもよく、また
揚送螺旋線輪１１は第３図に示す如く、弾性を有
し、また有さない複数の線材１１ａを撚り合わせ
た撚り線により形成してもよいものである。この
撚り線による揚送螺旋線輪１１の場合には揚送及
び撹拌作用を増大させることができると共に、過
負荷による断線を防止することができる。

第４図及び第５図には本発明に係る揚送研磨装
置２８をパチンコ機３１を複数並設したパチンコ
機島３０に摘要したものであり、前記貯留部１の
流入口５に集球樋３２が流入口５側に傾斜して配
設され、各パチンコ機３１のセーフ球排出口３３
及びアウト球排出口３４より排出されたパチンコ
球を夫々アウトタンク３８、計数器３５を介して
集球樋３２に落下させ、このパチンコ球２７ａを
貯留タンク４３を介して貯留部１に収容するよう
になされている。このパチンコ球２７ａを清浄
し、磨くためにパイプ１８の下端または貯留部１
との接続部等に設けた投入口１９よりパチンコ球
２７ａより小径のゴム粒、合成樹脂粒等の球磨き
材２７ｂを貯留部１に入れる。

貯留部１に収容されたパチンコ球２７ａと球磨
き材２７ｂは移送手段２の逆円錐状の螺旋線輪２
１により撹拌されつつ揚送パイプ６の取り込み口
６ａに移送され、揚送手段３を通じて更に清浄磨
きされ、上部の排出口１３より分離樋１４に押し
出される。この分離樋１４においてパチンコ球２
７ａより小径、小粒の球磨き材２７ｂが下方の集
合部１７に集められ、パイプ１８を通つて再び貯
留部１に導入される。分離樋１４上を転動するパ
チンコ球２７ａは徐々に球磨き材２７ｂと分離さ
れ、配給樋１５に到達するまでには完全に分離さ
れ、清浄され球磨きされた状態となつている。

配給樋１５はパチンコ機島３０の上部に斜状に
配設され、島３０のパチンコ機３１及び薄型玉貸
機３８に螺旋コイル等で構成された補給パイプ３
７を介してパチンコ球２７ａが供給される。補給
パイプ３７より供給されたパチンコ球２７ａは各
パチンコ機３１の上タンク４０に設けた検出スイ
ツチ（図示せず）との電気的関連によつて作動す
る補給カウンタ３９により一定数ずつ計数されて
パチンコ機３１の上タンク４０に補給される。こ
の上タンク４０に収納されたパチンコ球２７ａは
入賞球により作動する景品球の払出機構（図示せ
ず）により遊技盤面側の受皿に所定数ずつ払出さ
れるようになされている。尚符号３６は裏機構、
３８はアウトタンクを夫々示す。

第５図Ａ，Ｂ及びＣにはオーバーフロー制御機
構が夫々示されており、パチンコ機３１の上タン
ク４０が満杯となり配給樋１５の適宜の位置まで
パチンコ球２７ａが増加した場合にはパチンコ球
２７ａが配給樋１５の一側に設けた余剰球出口４
１より余剰球パイプ４２の下部に設けられた貯留
タンク４３を介して貯留部１の流入口５に導かれ
る。また余剰球パイプ４２が満杯となつた場合に
は配給樋１５の上部に設けた常閉のマイクロスイ
ツチ４４が開状態となり駆動モータ７が停止する
ようになされている。尚第５図Ｃ中、符号４５は
駆動モータ７のメインスイツチ、４６はヒユーズ
を夫々示す。

第６図は本発明に係る揚送研磨装置をパチンコ
店の景品交換場５０に摘要したものであり、この
実施例においては前述せる実施例の配給樋１５が
循環樋５１となり、この循環樋５１が分離樋１４
より供給されたパチンコ球２７ａを分配タンク５
２に導き、分配タンク５２より各島３０のサブタ
ンク５３に分配樋５４を介してパチンコ球が供給
されるように構成されている。サブタンク５３に
より島３０の配給樋１５を介してパチンコ機３１
及びパチンコ機３１の間に設けられた薄型玉貸機
３８にパチンコ球２７ａが供給される。かた各島
３０には夫々前述せる揚送研磨装置２８が設けら
れている。

また景品交換場５０に持込まれるパチンコ球２
７ａは景品球計数器５６により計数された後、景
品球案内管５７より景品球案内樋５８に導かれ、
貯留タンク４３より揚送研磨装置２８の貯留部１
に供給される。貯留部１に導入されたパチンコ球
２７ａと球磨き材２７ｂが前述せると同様に移送
手段２の逆円錐状の螺旋線輪２１により揚送手段
３の揚送パイプ６の取り込み口６ａに移送され、
次に揚送手段３の揚送螺旋線輪１１により上方に
撹拌浄化されながら揚送されて上部の排出口１３
より分離樋１４に導かれ、この分離樋１４より循
環樋５１に清浄され球磨きされたパチンコ球２７
ａが供給される。

斯る構成に依れば、パチンコ球と球磨き材とを
貯留部に順次入れていくことにより、パチンコ球
が清浄球磨きされて順次島のパチンコ機及び薄型
玉貸機に供給され、または景品交換場に集まつた
景品球を清浄球磨きして再び島の分配タンク及び
サブタンクに供給することができ、揚送研磨装置
が崇高大型化しないので経済性に優れ、また揚送
パイプの取り込み口でパチンコ球が詰まる虞れが
なく、揚送効率の優れたパチンコ球の揚送研磨装
置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明の基礎となるパチン
コ球の揚送研磨装置の一実施例の概略を夫々示す
もので、第１図は縦断面説明図、第２図は移送手
段の拡大断面説明図、第３図は螺旋線輪の異なる
実施例を示す一部斜視図、第４図は本発明に係る
揚送研磨装置をパチンコ機島に適用した場合の一
部断面説明図、第５図Ａ，Ｂ及びＣは夫々オーバ
ーフロー機構を示す側断面図、斜視図及び回路
図、第６図は本発明に係る揚送研磨装置を景品交
換場に適用した場合の斜視図である。 図中、１……貯留部、２……移送手段、３……
揚送手段、５……流入口、６……揚送パイプ、１
１……揚送螺旋線輪、１３……排出口、１４……
分離樋、２１……逆円錐状の螺旋線輪、２７ａ…
…被揚送物としての球磨き材、２８……揚送研磨
装置、３０……パチンコ機島、３１……パチンコ
機、５０……景品交換場。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 集球樋流下端に設けられ、集球樋からのパチ
   ンコ球を受入れる流入口と、該流入口から流入す
   るパチンコ球及び球磨き材を収容する貯留部と、 該貯留部内に収容されたパチンコ球及び球磨き
   材を撹拌しながら揚送研磨する揚送手段と、 該揚送手段により揚送されてきたパチンコ球及
   び球磨き材を分離樋に排出する排出口とを備えた
   パチンコ球の揚送研磨装置において、 前記貯留部は内壁が逆円錐台状に形成されると
   共に、該貯留部内には逆円錐状の螺旋線輪が設け
   られ、 前記揚送手段は、 前記貯留部の上方に略直立状態に設けられた揚
   送パイプと、 該揚送パイプ内に挿入されると共に、前記逆円
   錐状の螺旋線輪と一体に回転するように連結され
   た揚送螺旋線輪と、該揚送螺旋線輪及び前記螺旋
   線輪を回転させるための駆動源とを含み、 前記逆円錐状の螺旋線輪の回転により、前記貯
   留部内のパチンコ球及び球磨き材を撹拌すると共
   にその一部を上向き方向に移送させ、また他の一
   部を前記上向き方向への移送を補助するように下
   向き方向に移送させ、前記揚送螺旋線輪の回転に
   より前記上向き方向に移送されたパチンコ球及び
   球磨き材を前記排出口に揚送することを特徴とす
   るパチンコ球の揚送研磨装置。 ２ 前記揚送螺旋線輪が弾性を有する線材で形成
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のパチンコ球の揚送研磨装置。 ３ 前記揚送螺旋線輪が複数の線材を撚り合わせ
   た撚り線により形成されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のパチンコ球の揚送研
   磨装置。