JPH069067Y2 - 長尺物の掘削作業機械又は掘削撹拌機械に装備される保護カバー - Google Patents

長尺物の掘削作業機械又は掘削撹拌機械に装備される保護カバー

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JPH069067Y2
JPH069067Y2 JP6636789U JP6636789U JPH069067Y2 JP H069067 Y2 JPH069067 Y2 JP H069067Y2 JP 6636789 U JP6636789 U JP 6636789U JP 6636789 U JP6636789 U JP 6636789U JP H069067 Y2 JPH069067 Y2 JP H069067Y2
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、土木構築構造物の基礎工事に先立って施工さ
れる境界線又は隣接する隣地構築物(以下、原則とし
て、単に境界線とする。また隣地構築物には各種構造
物、建物等を含む。)いっぱいの近接線内(境界線より
10mm〜500mmの近接線内は、可能である。)位置
に、土留め壁用の連結壁、連続壁又は重畳壁等の各種壁
(以下、原則として、各種壁とする。)を構築する長尺
物の掘削作業機械又は仮設用の各種壁を構築する掘削攪
拌機械を包被する保護カバーに関するものである。
「従来の技術並びにその問題点」 本出願人は、従来困難視されていた近接線内位置に、長
尺物、例えば10m〜15m以上の各種壁を構築するこ
とに成功するとともに、各種の掘削作業機械又は掘削攪
拌機械を世にだし、土地の有効・有益利用ができるとの
趣旨より、多くの工事現場又はビル等のオーナー、使用
者等の全ての関係者の間で、大変に好評を博している
が、その機械の一例を説明すると、長尺物の掘削作業機
械又は掘削攪拌機械が挙げられる。
即ち、前記の掘削作業機械を駆動し、前記各種壁を構築
するに際しては、通常本機械に装備する爪付へら型両曲
面金具を正逆転方向への周回移行させ、土砂を掘削、排
出しつつ順次沈下せしめ爪付へら型両曲面金具を所定位
置に到らしめるが、この掘削並びに排土時等に於て、こ
の掘削作業機械又は爪付へら型両曲面金具より落下又は
飛散する土砂が、当該掘削作業機械近傍又は隣地にする
ことから、危険防止及び安全確保等の観点から保護カバ
ーの装着が要求されている。
また前記掘削攪拌機械の場合は、爪付すき型攪拌金具を
介して掘削土壌とセメントミルクとの攪拌、混練である
ことから、前述の掘削作業機械の如く、状況は少ないも
のの、やはり掘削土砂の落下又は飛散の危険性があるこ
とから、危険防止及び安全確保等の観点から保護カバー
の装着が要求されている。
しかしながら、従来は、適切な保護カバーがなく、場当
り的なカバーを急遽配備するに過ぎず十分に対応できな
いのが、現況であった。
「問題点を解決するための手段」 そこで、本考案は、クレーンの櫓に片持ち式に、しかも
近接線内位置に配備される(いわゆる隣地構築物いっぱ
い又は隣地道路いっぱいに位置する)ように吊架した長
尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の裏面側(一面
側)を、保護カバーで確実に包被すること、またこの長
尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の機能を更に向上
すること、等を目的として、下記の構成を採用する。
先ず、本考案の長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械
に装備される保護カバーは、クレーンに吊架された長尺
物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械より掘削土砂又は一
部排出される掘削土壌等が、境界線又は境界線近辺の隣
地構築物等に落下又は飛散しないようにするために、前
記長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の裏面側を包
被する保護カバーであって、 この保護カバーは、 前記長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の上方より
下方の裏面側に垂下状に添設され、当該裏面側を包被す
る平面視してほごコ字型を呈するシートカバーと、 このシートカバーに両端を連設し、前記クレーンの滑車
に設けたワイヤーロープに中間部を連設したコ字型の吊
り部材と、 で構成される。
また本考案のもう一つの長尺物の掘削作業機械又は掘削
攪拌機械に装備される保護カバーは、 クレーンに吊架された長尺物の掘削作業機械又は掘削攪
拌機械より掘削土砂又は一部排出される掘削土壌等が、
境界線又は境界線近辺の隣地構築物・隣地・道路等に落
下又は飛散しないようにするために、前記長尺物の掘削
作業機械又は掘削攪拌機械の裏面側を包被する保護カバ
ーであって、 この保護カバーは、 前記長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の上方より
下方の裏面側に垂下状に添設され前記掘削作業機械又は
掘削攪拌機械を幅方向において大きくカバーする一枚の
可撓性部材からなる広幅状を呈するシートカバーと、 このシートカバーに一側面を連設し、前記クレーンの滑
車に設けたワイヤーロープに他側面を連設した吊り部材
を兼ねる棒状の張装部材と、 で構成されている。
「作用」 次に本考案の作用を説明すると、クレーンに立設された
ブームに180°旋回できる櫓を設け、この櫓の腕部に
設けた滑車を介して多数の爪付へら型両曲面金具又は爪
付すき型攪拌金具を設けた保護カバーを装着した長尺物
の掘削作業機械又は掘削攪拌機械を片持ち式に吊架す
る。
前記長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械に装着され
た保護カバーのシートカバー(以下、単にシートカバー
とする。)の上面のほぼ中央部に設けたパイプアングル
等の吊り部材又は吊り部材を兼ねる棒状の張装部材に、
前記櫓の腕部に設けた他の滑車より垂下したワイヤーロ
ープを係止し、その裏面側を包被又は大きくカバーする
が、当該保護カバーが長尺物の掘削作業機械又は掘削攪
拌機械の他方の平坦な鋼板に接するように装置されるこ
とから、当該保護カバーが装着された長尺物の掘削作業
機械又は掘削攪拌機械は、隣地構築物等に接するが如く
配置することができることと、その狭い隙間に、確実か
つ簡易に保護カバーを垂下できる。
このようにして、この保護カバーが装着された長尺物の
掘削作業機械又は掘削攪拌機械(以下単に掘削作業機械
とする。)は、境界線又は使用状態を示す第6図のよう
に隣地構築物等にほとんど接する、いわゆる近接線内位
置に配備され、例えば、各種壁のスプライン方式で構築
される掘削穴の掘削(穿孔)とか、又は仮設用の各種壁
用の掘削土壌とセメントミルクとの混練を図るために使
用される。
その具体的な作動(作用)状態を説明する。
先ず、(1)掘削作業機械Aの場合は、多数の爪付へら
型両曲面金具を設け、かつ爪付へら型両曲面金具のへら
部がこの側板端部より突出する平面視して幅狭状の掘削
作業機械を、前述の如く、クレーン車のブームに対して
180°旋回できる櫓に片持ち式に吊架する。
このように吊架された掘削作業機械を近接線内位置に配
置し、一方クレーン車は近接線内位置より離れた場所を
走行可能とする。
この状態において、掘削作業機械の爪付へら型両曲面金
具を正逆転方向への周回移行させ、土砂を掘削、排出し
つつ順次地下せしめ爪付へら型両曲面金具を所定位置に
到らしめるが、この掘削並びに排土時に於て、この掘削
土砂又は爪付へら型両曲面金具より掘削土砂が落下又は
飛散されるが、長尺物の掘削作業機械の裏面側はシート
カバーで包被(大きくカバーすることも含む。以下同
じ)されているので、この土砂の掘削作業機械近傍或い
は隣地構築物・隣地、道路等への落下又は飛散を防止し
得る。したがって、その掘削土砂の掘削作業機械近傍或
いは隣地構築物、道路等への落下又は同箇所への飛散
(以下、単に落下、飛散とする。)を、ほぼ100%防
止できる。
殊に本考案のシートカバーは、掘削作業機械が、スプラ
イン方式で掘削穴等を掘削するに際して、順次地中に掘
削作業機械が掘進しても、常時当初の吊架状態であるの
で、作業中は、該部にある隣地構築物等(該部近傍を含
む。以下同じ)をほぼ完全に保護できるものである。
その後、この掘削作業機械を吊上げ、その際に当該掘削
穴に形成される隙間に、生コンクリートを充填する。以
上のような吊上げ及び隙間への生コンクリートの充填を
介して、掘削穴からの掘削作業機械を吊上げを完了する
とともに、生コンクリートの充填作業を完了すると、こ
こに、生コンクリート壁素材が形成されるので、当該生
コンクリート壁素材が生乾きの時に、その壁面荷重に対
応して型鋼材を挿入する。
これにより、型鋼材にて補強された長尺物のコンクリー
ト壁(ほぼ10m〜15m以上の長尺物のコンクリート
壁が構築される。以下同じ)が構築される。
次いで、構築された長尺物のコンクリート壁とほぼ同じ
長さの未掘削部分を近接線内位置に残し(コンクリート
壁の連結又は連続方向を云う。以下同じ)、前述と同様
に保護カバーが既に装着された掘削作業機械を近接線内
位置に配置し、同様な作業を行う。以上のような作業を
繰り返すことにより、この一区画の近接線内位置に、長
尺物のコンクリート壁が未掘削部分を残して、間欠方式
(スプライン方式)で構築される。
前記長尺物のコンクリート壁の硬化、通常は一日程度経
過後に、前記未掘削部分の掘削並びに長尺物のコンクリ
ート壁の構築にかかり、この工事を終了すると、当該こ
の一区画の近接線内位置の未掘削部分に、長尺物のコン
クリート壁が構築される。その後、前述と同様な作業を
繰り返すと、前記他の各未掘削部分にもスプライン方式
で長尺物のコンクリート壁が構築され、もって全ての近
接線内位置にコンクリート壁が構築される。
次に、(2)掘削攪拌機械Bの場合は、爪付すき型攪拌
金具を正逆転方向への周回移行させるとともに、パイプ
を介してセメントミルクを注入し、この爪付すき型攪拌
金具で掘削して掘削土壌と、前記セメントミルクとの攪
拌、混練する。このこのような掘削土壌とセメントミル
クとの攪拌、混練を介して掘削攪拌機械を順次沈下せし
め爪付すき型攪拌金具を所定位置に到らしめるが、この
掘削並びにセメントミルクとの混練時に於て、この掘削
土壌又は爪付すき型攪拌金具より僅かであるが落下する
虞がある。しかしながら、長尺物の掘削攪拌機械の裏面
側はシートカバーで包被されているので、この土砂の掘
削攪拌機械近傍或いは隣地構築物・隣地、道路等への落
下又は飛散を防止し得る。したがって、その掘削土砂の
掘削攪拌機械近傍或いは隣地構築物、道路等への落下又
は同箇所への飛散(以下、単に落下、飛散とする。)
を、ほぼ100%防止できる。その他の効果又は作用
は、前述の例と同様である。
「実施例」 以下本考案の一実施例を図面を参照に説明する。
先ず第1図〜第3図に示す例では、保護カバーは、鉄
板、ゴム、又は布等で構成される平面視してほぼコ字型
を呈するシートカバー1と、このシートカバー1を後述
する櫓の腕部の滑車より吊架したワイヤーロープに係止
するための正面視してコ字型をしたパイプアングル等の
吊り部材3と、で構成されている。尚シートカバー1の
細い立上り両側面1aの下部に架裟切り状の切欠部2が
構成されており、この切欠部2より作業者がこのシート
カバー1で包被されている後述する長尺物の掘削作業機
械又は掘削攪拌機械の駆動状況、掘削土砂の状況又はそ
の排土状況等を視認できる。また前記シートカバー1の
両側面1aの上面1bほぼ中央部には、コ字型の吊り部
材3の両端が設けられ、しかもこの吊り部材3のほぼ中
央部には、ワイヤーロープ係止用の環部4が形成されて
いる。勿論この環部4にワイヤーロープが連設される構
成でも可である。このように、前記吊り部材3がシート
カバー1の上面1bのほぼ中央部に設けられている理由
は、先ず、第一に長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機
械と、隣接する隣地構築物との間に10mm程度の極めて
狭い間隔しか有さないので、この間隔内にシートカバー
1を吊り部材3を介して、確実に位置させること、また
第二にシートカバー1を長尺物の掘削作業機械又は掘削
攪拌機械の裏面側に位置すると、当該吊り部材3が隣地
構築物等に接触などして、当該隣接構築物等に傷を付け
かねないこと、更に第三にこの例のようにシートカバー
1が平面視してほぼコ字型となっていることから、当該
シートカバー1をほぼ垂直状態(垂下状態)に吊架し
て、長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の全体を、
確実かつスムーズに包被すること、等にある。
そして、このシートカバー1の両側面1aの上面1bの
ほぼ中央部に設けた吊り部材3には、後述する櫓の腕部
に設けた他の滑車より垂下したワイヤーロープを係止
し、長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の裏面側
に、かつ前記長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の
上方より下方に垂下状に設けられ、かつその側面側を大
きく包被する。
この場合、長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の裏
面側の鋼板は平坦となっていることから、隣地構築物等
に接するが如く配置することができ、その狭い隙間に、
確実かつ簡易にシートカバー1を垂下できる。
続いて第4図、第5図に示す例では、保護カバーはゴ
ム、又は布等の一枚の可撓性部材で構成した広幅状を呈
するシートカバー11と、このシートカバー11を後述
する櫓の腕部の滑車より吊架したワイヤーロープに係止
する丸太、アングル、パイプ等でなる吊り部材を兼ねる
棒状の張装部材13と、で構成されている。そして、こ
の例ではシートカバー11の幅方向の寸法が、長尺物の
掘削作業機械又は掘削攪拌機械の幅よりかなり大きい形
状となっている。よって、長尺物の掘削作業機械又は掘
削攪拌機械の裏面側及び側面側等より、落下、飛散する
掘削土砂又は掘削土壌等を、確実に受け止めるように構
成されている。またシートカバー11の上端11aには
吊り部材を兼ねる棒状の張装部材13が連設され、後述
する長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の裏面側
で、かつ長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の上方
より下方に亘って垂下状に添設されることにより、隣地
構築物との間の狭い間隔内に垂下される。
但しこのシートカバー11の下端11bの盲動を防止す
るために、その下端11bの両方にはワイヤーロープ1
4が設けられ、このワイヤーロープ14を地中に打設し
た杭(図示せず)等に捲装する。
尚、前記吊り部材を兼ねる棒状の張装部材13はシート
カバー11の上端11aをやや表面よりに曲げて連設さ
れている。その理由は、先ず、第一に長尺物の掘削作業
機械又は掘削攪拌機械と隣地構築物との間に形成された
10mm程度の極めて狭い間隔しか有さないので、シート
カバー11の吊り部材を兼ねる棒状の張装部材13をこ
の間隔内に位置させることが困難であること、また第二
にシートカバー11の真上の位置に吊り部材を兼ねる棒
状の張装部材13を位置させると、隣地構築物等にこの
吊り部材を兼ねる棒状の張装部材13が接触等して傷を
付けかねないこと、等にある。
この場合、長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の裏
面側の鋼板は平坦となっていることから、隣地構築物等
に接するが如く配置することができ、その狭い隙間に、
確実かつ簡易にシートカバー11を垂下できる。
次に本考案のシートカバー1,11で包被される機械の
一例を説明する。
先ず、掘削作業機械Aの一例を説明すると、21はクレ
ーンで、21aはそのブームであり、このブーム21a
に180°旋回できる櫓22が設けられている。そして
この櫓22の腕部22aに滑車23を介して後述する掘
削作業機械Aが略垂直状態に吊架されている。
尚この掘削作業機械Aは、狭溢な間隔をもって立設した
二枚の外内側の鋼板25,25aと、この鋼板25,2
5a間の上、下端に軸着されたチェーン駆動用の鎖車2
6又はチェーン張装用(従動用も兼ねる)の鎖27と、
この鎖車26,27間に捲装された多数の爪付へら型両
曲面金具28……(以下単に28とする。)を設けたチ
ェーン29とで構成されている。その寸法は、概ね幅が
1500〜1600mm、鋼板25,25aの間隔が10
6.4〜154.6mm、丈が450〜15.000mmが
理想と考えられる。また前記鎖車26,27間に捲装さ
れたチェーン29は鋼板25,25a間に設けたモータ
30で駆動され、もって爪付へら型両曲面金具28が正
逆転する。
尚、この爪付へら型両曲面金具28のすくい面並びに爪
は、前記鋼板25,25aの全周辺部より大きく突出す
る構成となっている。
図中31は掘削作業機械Aを吊架する滑車で、前記櫓2
2の腕部22aに設けた滑車23より垂下されたワイヤ
ーロープ32が捲装される。34は境界線又は隣地構築
物、36は前記滑車31を支持する掘削作業機械Aの内
側の鋼板25aに設けた架承部材である。したがって、
掘削作業機械Aはこの架承部材36及び滑車23、ワイ
ヤーロープ32並びに滑車31を介して、櫓22ととも
にブーム21aに対して180°旋回可能なように吊架
されている。
尚、一方の鋼板25aには、その長手方向で、かつその
中央部分に規制板用の長穴37が開設されている。そし
てこの長穴37には、櫓22の下方に設けた規制板38
が挿設され、掘削作業機械Aの本体が降下するときの盲
動を無くすようにし、所定の位置において確実に掘進す
る構成となっている。
図中39は前記櫓22の腕部22aに設けた滑車で、こ
の滑車39並びにこの滑車39に捲装したワイヤーロー
プ40並びに所定の位置関係にある吊り部材3,13を
介してシートカバー1,11を前述のように、長尺物の
掘削作業機械Aに垂下する構成である。
また前記滑車39は、クレーン21の機種又は装置の簡
素化等により前記滑車23と兼用する場合もある(以下
同じ)。
続いて、掘削攪拌機械Bの一例について説明すると、5
0は掘削攪拌機械Bを構成する略々半截楕円形状をなす
駆動装置本体で、この駆動装置本体50はクレーン21
等に吊下されるモータ30等の駆動装置を備え、かつ狭
溢な間隔で対設した鋼板25,25aと、この鋼板2
5,25aの周辺部に設けたチェーンガイド51、並び
に前記モータ30の出力軸に軸止した駆動用の鎖車26
と、前記鋼板25,25aの下端部にはその下端部より
延設された後述する掘削攪拌部の空間に挿入される挿入
脚部52,52、並びに下端部に設けた一対のシリンダ
ー53,53とで構成されている。
したがって、このシリンダー53,53のピストンロッ
ド53a,53aが、この駆動装置本体50より延設さ
れる。これによって、駆動装置本体50と、掘削攪拌部
との間で形成される隙間を拡縮して、これらに懸架され
ているチェーン29の張力を調整するものである。
尚前記チェーン29は、前述のようにチェーン駆動用の
鎖車26と、後述する張装用(従動用も兼ねる。)の鎖
車間に懸架され、このチェーン29には多数個の爪付す
き型掘削攪拌金具54……(以下単に爪付すき型掘削攪
拌金具54とする。)が設けられている。
尚この爪付すき型掘削攪拌金具54のすき本体並びに爪
は、前記鋼板25,25aの全周辺部より大きく突出す
る構成となっている。
55は前記駆動装置本体50に一体的に設けられる掘削
攪拌部で、この掘削攪拌部55は縦設された数本の例え
ばH型鋼等の中柱鋼材56と、この中柱鋼材56に交差
する数枚の例えば平鋼等の補強鋼板57とを十字状に枠
組み構成される骨枠材58と、この骨枠材58の両サイ
ドに設けたチェーンガイド用のチェーン溝部59を形成
するC型鋼材の溝構成部材60と、多数個の爪付すき型
掘削攪拌金具54を有するチェーン29が捲装され、か
つ鋼板(市販の例えば6mm〜9mm程度の鋼板)でなる従
動用の鎖車61と、前記骨枠材58に貫設したセメント
ミルク注入用のパイプ62とで構成される。
図中63は前記駆動装置本体50と前記掘削攪拌部55
とを連結するロック機構、64は従動用の鎖車61の架
承用の軸で、この軸64にカラー65を介して薄板状の
鎖車61が軸承されている。66は軸64取り付け用の
取付板で、この取付板66は前記補強鋼材57に固止さ
れている。
以上のように構成された長尺物の掘削攪拌機械Bの裏面
側には、前記櫓22の腕部22aに設けた滑車39並び
にこの滑車39に捲装したワイヤーロープ40並びに所
定の位置関係にある吊り部材3,13を介してシートカ
バー1,11が垂下状に装着される構成である。
尚、前記掘削作業機械A、掘削攪拌機械Bは土木建築作
業機械の一例であり、他の土木建築作業機械でも同様な
使用方法及び後述する効果が当然に期待できる。
「考案の効果」 本考案は、近接線内に位置(いわゆる隣地構築物いっぱ
い又は道路いっぱいに位置)する長尺物の掘削作業機械
又は掘削攪拌機械の裏面側をシートカバーで確実に包被
し得る。
また本考案では、近接線内位置に隣接して隣地構築物等
が存在する場合でも、当該隣地構築物と、長尺物の掘削
作業機械又は掘削攪拌機械の裏面側との僅かな隙間に、
このシートカバーを確実に装備でき、掘削土砂並びに掘
削土壌等の落下、飛散をほぼ完全に防止できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第1図〜第
3図は、ほぼコ字型のシートカバーでなる保護カバーを
示しており、その内第1図は長尺物の掘削作業機械又は
掘削攪拌機械に装置した側面図、同第2図は同上平面
図、同第3図は同上要部の正面図、第4図、第5図は、
一枚の可撓性のシートカバーでなる保護カバーを示して
おり、その内第4図は長尺物の掘削作業機械又は掘削攪
拌機械に装置した側面図、同第5図は同上X−X断面
図、第6図はクレーンに装着した使用状態の側面図、第
7図は長尺物の掘削作業機械の一例を示す正面図、第8
図は長尺物の掘削攪拌機械の一例を示す一部を欠截した
正面図である。 1,11:シートカバー 2:切欠部、3:吊り部材 13:吊り部材を兼ねる棒状の張装部材 4:環部、5:チェーン溝部 14,32,40:ワイヤーロープ 21:クレーン、21a:ブーム 22:櫓、22a:腕部 23,31,39:滑車 25,25a:鋼板 26,26,61:鎖車 28:爪付へら型両曲面金具 29:チェーン、30:モータ 34:境界線又は隣地構築物 36:架承部材、37:長孔 38:規制板、50:駆動装置本体 51:チェーンガイド 52:挿入脚部、53:シリンダー 53a:ピストンロッド 54:爪付すき型掘削攪拌金具 55:掘削攪拌部、56:中柱鋼材 57:補強鋼材、58:骨枠材 59:チェーン溝部、60:溝構成部材 62:パイプ、63:ロック機構 64:軸、65:カラー 66:取付板 A:掘削作業機械 B:掘削攪拌機械

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレーンに吊架された長尺物の掘削作業機
    械又は掘削攪拌機械より掘削土砂又は一部排出される掘
    削土壌等が、境界線又は境界線近辺の隣地構築物等に落
    下又は飛散しないようにするために、前記長尺物の掘削
    作業機械又は掘削攪拌機械の裏面側を包被する保護カバ
    ーであって、 この保護カバーは、 前記長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の上方より
    下方の裏面側に垂下状に添設され、当該裏面側を包被す
    る平面視してほぼコ字型を呈するシートカバーと、 このシートカバーに両端を連設し、前記クレーンの滑車
    に設けたワイヤーロープにほぼ中間部を連設したコ字型
    の吊り部材と、 で構成される長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械に
    装備される保護カバー。
  2. 【請求項2】クレーンに吊架された長尺物の掘削作業機
    械又は掘削攪拌機械より掘削土砂又は一部排出される掘
    削土壌等が、境界線又は境界線近辺の隣地構築物等に落
    下又は飛散しないようにするために、前記長尺物の掘削
    作業機械又は掘削攪拌機械の裏面側を包被する保護カバ
    ーであって、 この保護カバーは、 前記長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機械の上方より
    下方の裏面側に垂下状に添設され前記掘削作業機械又は
    掘削攪拌機械を幅方向において大きくカバーする一枚の
    可撓性部材からなる広幅状を呈するシートカバーと、 このシートカバーに一側面を連設し、前記クレーンの滑
    車に設けたワイヤーロープに他側面を連設した吊り部材
    を兼ねる棒状の張装部材と、 で構成されている長尺物の掘削作業機械又は掘削攪拌機
    械に装備される保護カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006257672A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Tenox Corp 地中連続壁用掘削装置

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