JPH0690402B2 - 静電複写機における原稿押え装置 - Google Patents

静電複写機における原稿押え装置

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JPH0690402B2
JPH0690402B2 JP2222643A JP22264390A JPH0690402B2 JP H0690402 B2 JPH0690402 B2 JP H0690402B2 JP 2222643 A JP2222643 A JP 2222643A JP 22264390 A JP22264390 A JP 22264390A JP H0690402 B2 JPH0690402 B2 JP H0690402B2
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洋志 梶田
忠信 中島
正英 井関
善造 河盛
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三田工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、静電複写機における原稿押え装置、更に詳し
くは静電複写機において透明板上に載置された原稿を覆
うための原稿押え装置に関する。
〔従来技術〕
静電複写機における原稿押え装置の典型例としては、特
開昭55−100540号公報或いは特開昭53−30324号公報に
開示されている形態の原稿押え装置を挙げることができ
る。
かかる原稿押え部材は、原稿押え部材とこの原稿押え部
材を所要通りに装着するための装着機構とから構成され
ている。装着機構は支持部材、この支持部材に旋回自在
に装着された連結部材、連結部材と支持部材との間に連
結された中間部材、及び旋回偏倚ばね部材を含んでい
る。透明板の一側縁に隣接して位置する支持基部に上記
支持部材が装着され、上記連結部材には原稿押え部材が
固定される。支持部材に対する連結部材の旋回軸線は透
明板の上記一側縁に沿って延び、この原稿押え部材は連
結部材と共に上記旋回軸線を中心として、透明板を覆う
閉位置をこの閉位置から所定角度、例えば60度だけ旋回
された半開位置との間を旋回自在である。閉位置と半開
位置との間の所定角度位置よりも閉位置側になると、旋
回偏倚ばね部材は中間部材を介して原稿押え部材を閉位
置に弾性的に偏倚し、上記所定角度位置よりも半開位置
側になると、旋回偏倚ばね部材は中間部材を介して原稿
押え部材を半開位置に弾性的に偏倚する。従って、原稿
押え部材は閉位置と半開位置との何れかに弾性的に維持
される。
〔従来技術の問題点〕
上述した形態の従来の原稿押え装置は、原稿押え部材が
閉位置と半開位置とのいずれかに弾性的に維持される点
において、通常の手動原稿載置作業にとって好都合なも
のであるが、原稿押え部材を半開位置を越えて更に開方
向に、例えば透明板に対して略90度をなす全開位置まで
旋回せしめることができない点に改良すべき問題を包含
している。更に詳述すると、例えば本の特定頁を複写す
る場合には、原稿押え部材を全開位置に維持せしめてお
いて、操作者が両手を使って透明板上で本の頁めくり及
び位置合せを適宜に遂行することが望まれることが少な
くないが、上記形態の従来の原稿押え装置はかかる要望
を充足することができない。
〔発明の技術的課題〕
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主
たる技術的課題は、原稿押え部材が閉位置と半開位置と
のいずれかに弾性的に維持されるという利点を毀損する
ことなく保持し、これに加えて必要に応じて透明板を充
分に露呈せしめる全開位置に原稿押え部材を旋回せしめ
て、かかる全開位置に維持することができるように、静
電複写機における原稿押え装置を改良することである。
〔発明の解決手段〕
上記技術的課題を達成するための、本発明の解決手段
は、中間部材を介して原稿押え部材を閉位置と半開位置
とのいずれかに弾性的に偏倚する旋回偏倚ばね部材の弾
性偏倚作用を受けることなく原稿押え部材が半開位置を
越えて全開位置まで旋回せしめられ、かかる全開位置に
それ自身の重量に起因して維持されるようになすことで
ある。
即ち、本発明によれば、原稿押え部材と、複写すべき原
稿を載置するための透明板の一側縁に沿って延びる旋回
軸線を中心として、該透明板を覆う閉位置と該透明板を
充分に露呈せしめる全開位置との間を半開位置を介して
旋回自在に、該原稿押え部材を装着する装着機構とから
構成され、 該装着機構は、該透明板の該一側縁に隣接して位置する
支持基部に装着された支持部材と、該原稿押え部材に固
定され且つ該旋回軸線を中心として旋回自在に該支持部
材に装着された連結部材と、一端部が該支持部材に旋回
自在に装着された中間部材と、旋回偏倚ばね部材とを含
み、 該原稿押え部材が該閉位置と該半開位置との間を旋回せ
しめられる時には、該旋回偏倚ばね部材の弾性偏倚作用
に抗して該中間部材及び該連結部材が旋回せしめられ
て、該中間部材が該原稿押え部材の閉位置に対応する第
1の角度位置と該原稿押え部材の半開位置に対応する第
2の角度位置との間の所定角度位置よりも該第1の角度
位置側になると、該旋回偏倚ばね部材が該中間部材を該
第1の角度位置に弾性的に偏倚し、該中間部材が該所定
角度位置よりも該第2の角度位置側になると、該旋回偏
倚ばね部材が該中間部材を該第2の角度位置に弾性的に
偏倚し、かくして該原稿押え部材は該旋回偏倚ばね部材
の弾性偏倚作用によって該閉位置と該半開位置とに弾性
的に維持され、 該原稿押え部材が該半開位置と該全開位置との間を旋回
せしめられる時には、該旋回偏倚ばね部材が該連結部材
に弾性偏倚作用を及ぼすことがなく、該原稿押え部材は
それ自身の重量に起因して該全開位置に維持される、 ことを特徴とする静電複写機における原稿押え装置が提
供される。
〔発明の作用〕
本発明の原稿押え装置においては、通常の原稿を手動操
作する場合には、原稿押え部材は閉位置と半開位置とに
選択的に位置付けられる。この際には旋回偏倚ばね部材
が原稿押え部材を閉位置と半開位置とに弾性的に偏倚す
る故に、原稿押え部材を充分簡便に操作することができ
る。透明板上で本の頁めくりを遂行することが望まれる
場合等においては、原稿押え部材を全開位置に旋回せし
めて透明板を充分に露呈せしめる。かくすると、原稿押
え部材はそれ自身の重量によって全開位置に維持され、
従って本の頁めくり等の作業を両手を使って充分容易に
遂行することができる。
〔発明の好適具体例〕
以下、本発明に従って改良された原稿押え装置の好適具
体例を備えた静電複写機の一例を図示している添付図面
を参照して、更に詳細に説明する。
第1図及び第2図を参照して説明すると、それ自体は周
知の形態のものでよい静電複写機本体の複写機ハウジン
グ2の上面には、全体を番号4で示す原稿押え装置と、
そして更に、図示の具体例においては、全体を番号6で
示す半自動原稿送給及び排出装置が装備されている。
半自動原稿送給及び排出装置6は、複写機ハウジング2
の上面に配設された透明板8(第3図)の一側縁に隣接
して複写機ハウジング2の上面に装着された静止支持枠
体10と、透明板8の上記一側縁に沿って延びる旋回軸線
を中心として透明板8を覆う作用位置(即ち第2図に示
す位置)とこの作用位置から開方向(第1図及び第2図
において右下方から見て時計方向)に例えば略90度旋回
せしめられた非作用位置(即ち第1図に示す位置)との
間を旋回自在に装着された可動主枠体12とを具備してい
る。複写すべき原稿を特定位置に手動位置付けしさえす
れば、かかる原稿を透明板8上の所要位置に自動的に送
給し、次いで静電複写機本体による複写工程の遂行に応
じて上記原稿を透明板8上から自動的に排出することが
できる上記半自動原稿送給及び排出装置6自体の構成及
び作用は、本出願人の出願に係る同日付の特許願(発明
の名称:静電複写機のための半自動原稿送給及び排出措
置)の明細書及び図面に開示されている通りのものでよ
いので、上記半自動原稿送給及び排出装置6自体の構成
及び作用についての詳細は、上記明細書及び図面に委ね
本明細書においては省略する。一方、原稿押え装置4は
原稿押え部材14を具備し、この原稿押え部材14は、後に
更に詳細に説明する如く、透明板8の他の一側縁、更に
詳しくは上記半自動原稿送給及び排出装置6の主枠体12
の旋回軸線に対して実質上直角に延びるところの透明板
8の他の一側縁に沿って延びる旋回軸線を中心として、
透明板8を覆う閉位置(即ち第1図に示す位置)とこの
作用位置から開方向(即ち第1図及び第2図において左
下方から見て反時計方向)に例えば略90度旋回せしめら
れた全開位置(即ち第2図に示す位置)との間を旋回自
在に装着されている。
上述した通りの図示の静電複写機においては、半自動原
稿送給及び排出装置6を利用して透明板8上に複写すべ
き原稿を位置付ける場合には、第2図に示す如く、原稿
押え装置4の原稿押え部材14を上記全開位置に位置付
け、半自動原稿送給及び排出装置6の可動主枠体12を上
記作用位置に位置付ける。一方、半自動原稿送給及び排
出装置6を利用することなく手動操作によって透明板8
上に複写すべき原稿を位置付ける場合には、第1図に図
示す如く、半自動原稿送給及び排出装置6の可動主枠体
12を上記非作用位置に位置付け、次いで透明板8上の所
要位置に原稿を載置し、しかる後に原稿押え装置4の原
稿押え部材14を上記閉位置にせしめて透明板8及びこの
上に載置した原稿を覆えばよい。
以下、本発明に従って改良された図示の原稿押え装置4
について更に詳述する。
原稿押え装置4は、上述した原稿押え部材14と、この原
稿押え部材14を所要の通りに装着するための装着機構16
(第2図)とを具備している。そして、図示の具体例に
おいては、第2図に明確に図示する通り、装着機構16
は、原稿押え部材14の上記旋回軸線の方向に間隔を置い
て2個配設されている。
原稿押え部材14は、上記閉位置にて透明板8及びその上
に載置された原稿を覆うことができるものである限り任
意の形態のものでよいが、図示の具体例においては、上
記閉位置において透明板8に面する下面が開放されてい
る合成樹脂の如き適宜の材料から形成された比較的剛性
の箱状枠体18を有する。そしてこの枠体18の内面には、
スポンジ材料の如き適宜の弾性材料から形成された弾性
体20が接合され、この弾性体20の露呈面、即ち上記閉位
置にて透明板8に面する表面には、塩化ビニル又はウレ
タンの如き適宜の合成樹脂製の薄い白色シート22が付着
されているのが好都合である。上記枠体18の自由端縁に
は、原稿押え部材14を開閉動する際にこれを手で把持す
るための把持部24が形成されている。
次に、第3図、第4−A図、第4−B図、第5−A図、
第5−B図及び第6図を参照して装着機構16について詳
細に説明する。第3図に明確に図示する如く、図示の装
着機構16は、支持部材26、連結部材28及び中間部材30を
具備している。支持部材26は間隔を置いて位置する一対
の側壁32a及び32bを有し、かかる一対の側壁32a及び32b
間には3本のピン34、36及び38が装着されている。後の
説明から明らかになる如く、ピン34の中心軸線は原稿押
え部材14の旋回軸線を規定する。また、一方の側壁32a
には、相互に間隔をおいて実質上平行に下方に延びる一
対の脚部40a及び40bが一体に形成されている。かような
支持部材26は、透明板8の一側縁に隣接して位置する支
持基部42に、上下方向に移動自在に且つ原稿押え部材14
の旋回軸線(従ってピン34の中心軸線)の方向に揺動自
在に装着されることが重要でる。図示の具体例において
は複写機ハウジング2の上面に直接的に透明板8が配設
されており、それ故に支持部材26が装着される支持基部
42は、複写機ハウジング2の上面自体によって規定され
る。しかしながら、本発明に従って改良され原稿押え装
置4は、複写機ハウジング2の上面に滑動自在に移動枠
体が装備され、この移動枠体に透明板が配設された所謂
原稿移動式走査露光型静電複写機にも適用可能であり、
かかる場合には、装着機構16の支持部材26は移動枠体に
装着される(従って移動枠体が上記支持基部を規定す
る)。
支持基部42に対する支持部材26の装着方式について説明
すると、複写機ハウジング2の上面を規定する上壁の実
質上水平な上面44を有する部分には所要形状の開口46が
形成されている。そして、この開口46の位置に対応し
て、複写機ハウジング2内に設けられている直立板48に
は、上記支持部材26を所要の通りに装着するのに利用さ
れる装着体50が固定させている。装着体50は実質上垂直
に配設されている主部52を有し、この主部52には、所定
の間隔を置いて一対の支持軸54a及び54bが植設されてい
る。そして、一対の支持軸54a及び54bの各々の自由端部
には、両側にフランジ56を有する案内ローラ58a及び58b
が回転自在に装着されている。装着体50は、更に、上記
主部52の上縁から水平方向に突出し上記開口46の下方に
位置する突出部60と、この突出部60の先端から垂下する
垂下部62を有する。第4−B図、第5−B図及び第6図
に明確に図示する如く、上記突出部60には円形の開口64
が形成されており、そしてこの開口64には円錐形状部を
有する連結片66が挿入されている。そして、この連結片
66と上記主部52の下縁から突出する突出部68との間に
は、連結片66を下方に弾性的に偏倚する下方偏倚ばね部
材70が介在せしめられている。また、上記突出部60の先
端両側部は切欠かれていて肩部72a及び72bが形成されて
おり、かかる肩部72a及び72bと上記垂下部62との間に案
内溝74a及び74bが規定されている。
上記の通りの装着体50に対して、第4−A図に図示する
如く、支持部材26の一対の脚部40a及び40bの各々が案内
溝74a及び74bの各々を通して挿入され、そして更に案内
ローラ58a及び58bの各々のフランジ56間を通して挿入さ
れる。また、第4−B図、第5−B図及び第6図に図示
する如く、支持部材26の底壁76を貫通する止めねじ78を
連結片66に形成されているねじ穴80(第3図)に螺合す
ることによって、支持部材26が連結片66に固定される。
かくして装着された支持部材26は、連結片66が装着体50
の突出部60に対して上下方向に移動自在である故に、装
着体50に対して、従って支持部材42に対して上下方向に
移動自在であり、そしてまた、連結片66が下方偏倚ばね
部材70によって下方に弾性的に偏倚されている故に、装
着体50に対して、従って支持基部42に対して下方偏倚ば
ね部材70によって下方に弾性的に偏倚されている。後に
言及する如く、支持部材26が第4−A図、第4−B図、
第5−A図、第5−B図及び第6図に図示する最下方位
置から上昇せしめられる際には、案内溝74a及び74b並び
に案内ローラ58a及び58bのフランジ56が支持部材26の一
対の脚部40a及び40bの上昇運動を案内する。加えて、連
結片66は装着体50の突出部60に対して任意の方向に傾動
自在であると共に、案内溝74a及び74bの各々の幅(即ち
ピン34の中心軸線の方向の寸法)並びに案内ローラ58a
及び58bの各々のフランジ56間の間隔は、支持部材26の
一対の脚部40a及び40bの厚さよりも大きく設定されてい
る故に、後に第7図を参照して言及する如く、支持部材
26はピン34の中心軸線の方向、即ち原稿押え部材14の旋
回軸線の方向に、装着体50に対して、従って支持基部42
に対して所定の範囲に渡って揺動自在である。支持部材
26の揺動範囲は、案内溝74a及び74bの各々の幅並びに案
内ローラ58a及び58bの各々のフランジ56間の間隔によっ
て規定される。以上の通りであるので、装着機構16の支
持部材26は、支持基部42に上下方向に移動自在に且つ原
稿押え部材14の旋回軸線の方向に揺動自在に装着される
ことが明らかであろう。
装着機構16の連結部材28は、第3図から容易に理解され
る如く、底壁82とこの底壁82から直立する一対の側壁84
a及び84bを有する。かような連結部材28は、その底壁80
を貫通し原稿押え部材14の枠体18に螺合される止めねじ
86によって、原稿押え部材14の所定位置に固定される。
連結部材28の一対の側壁84a及び84bの各々の一端部には
突出部88a及び88bが形成されており、かかる突出部88a
及び88bが支持部材26に装着された上記ピン34に旋回自
在に装着されている。かくして、支持部材26に連結部材
28が旋回自在に装着され、従って原稿押え部材14が連結
部材28を介して支持部材26に旋回自在に装着される。連
結部材28の一対の側壁84a及び84bの各々には、更に、そ
の他端部に一端が開放された細長いスロット90a及び90b
が形成されている(かかるスロット90a及び90bについて
は後に更に言及する)。
装着機構16の中間部材30は、底壁92とこの底壁92から直
立する一対の側壁94a及び94bを有する。側壁94a及び94b
の各々の一端部には、第4−B図、第5−B図及び第6
図に図示する如く、一端が解放されたスロット96が形成
されている(図面には側壁94bに形成されているスロッ
ト96のみを図示している)。そしてかかるスロット96を
支持部材26に装着されたピン36に被嵌することによっ
て、中間部材30は第6図に示す第1の角度位置と第3
図、第4−A図、第4−B図、第5−A図及び第5−B
図に示す第2の角度位置との間を旋回自在に支持部材26
に装着される。第6図に示す第1の角度位置において
は、中間部材30の底壁92の外面が支持部材26に装着され
たピン38に当接し、これによって第6図において時計方
向への中間部材30の旋回が制限される。また、第3図、
第4−A図、第4−B図、第5−A図及び第5−B図に
示す第2の角度位置においては、第4−B図及び第5−
B図に明確に図示する如く、中間部材30の一対の側壁94
a及び94bの一端部に形成された突出部98(図面には側壁
94bに形成された突出部98のみを図示している)が支持
部材26に装着されたピン38に当接し、これによって第4
−B図及び第5−B図において反時計方向への中間部材
30の旋回が制限される。中間部材30の一対の側壁94a及
び94bの他端部には、更に、他端に解放されたスロット1
00a及び100bが形成されており、かかるスロット110a及
び100b間には、スロット100a及び100bを通って突出する
ピン102a及び102b(かかるピン102a及び102bは、後に言
及する如く、連結部材28に形成されているスロット90a
及び90bと協働する)が両端部に植設されたロッド104が
装着されている。そして、中間部材30に装着されている
このロッド104と支持部材26に装着されているピン34と
の間には、旋回偏倚ばね部材106が張設されている。ロ
ッド104と旋回偏倚ばね部材106の一端との連結は、ロッ
ド104に形成された貫通ねじ穴にねじ体108を螺合し、か
かるねじ体108の一端部に旋回偏倚ばね部材106の一端を
連結することによって達成される。ねじ体108の他端部
には調節片110が螺合されており、かかる調節片110を操
作することによってロッド104に対するねじ体108の螺合
の度合、従って旋回偏倚ばね部材106の張力を調節する
ことができる。上記旋回偏倚ばね部材106は、第4−B
図及び第5−B図と第6図とを比較参照することによっ
て容易に理解される如く、中間部材30が第6図に示す上
記第1の角度位置と第4−B図及び第5−B図に示す上
記第2の角度位置との間の所定角度位置になった時に旋
回偏倚ばね部材106の両端と中間部材30の旋回軸線、即
ちピン36の中心軸線とが一直線上に位置し、従って旋回
偏倚ばね部材106が最も伸張した状態になるように配置
されている。かような次第であるので、中間部材30が上
記所定角度位置よりも上記第1の角度位置側になると、
旋回偏倚ばね部材106は中間部材30を上記第1の角度位
置に、即ち第6図において時計方向に弾性的に偏倚し、
逆に中間部材30が上記所定角度位置よりも上記第2の角
度位置側になると、旋回偏倚ばね部材106は中間部材30
を上記第2の角度位置に、即ち第4−B図及び第5−B
図において反時計方向に弾性的に偏倚する。
次に、上述した通りの原稿押え装置4の作用効果につい
て説明する。原稿押え部材14が閉位置(即ち第1図及び
第6図に示す位置)から略90度開方向に旋回せしめられ
た全開位置(即ち第2図、第4−A図及び第4−B図に
示す位置)に位置している時には、第4−B図に示す如
く、原稿押え部材14の枠体18の一部、更に詳しくは後側
縁の外面が支持基部42に形成されている実質上水平な上
面44に当接しており、これによって原稿押え部材14が更
に開方向(即ち第4−B図において反時計方向)に旋回
することが阻止される。加えて、第4−A図及び第4−
B図を参照することによって理解される如く、原稿押え
部材14が上記全開位置に位置せしめられると、その重心
は連結部材28の旋回軸線、即ちピン34の中心軸線よりも
後方になる。従って、原稿押え部材14はそれ自身の重量
に起因して全開位置に保持される。勿論、原稿押え部材
14の一部を支持基部42の上記上面44に当接せしめること
に代えて、原稿押え部材14の適宜の部位を装着機構16の
支持部材26の適宜の部位に当接せしめ、或いは装着機構
16の連結部材28の適宜の部位を支持基部42の適宜の部位
又は装着機構16の支持部材26の適宜の部位に当接せし
め、かくして原稿押え部材14の開方向への更なる旋回を
阻止して原稿押え部材14を全開位置に自己保持すること
もできる。原稿押え部材14が上記全開位置に位置してい
る時には、第4−A図及び第4−B図に示す如く、装着
機構16の中間部材30は旋回偏倚ばね部材106の弾性偏倚
作用によって第2の角度位置に位置付けられている。
上記全開位置から第5−A図及び第5−B図に示す半開
位置まで原稿押え部材14を閉方向(即ち第4−B図及び
第5−B図において時計方向)に旋回せしめると、第5
−A図及び第5−B図に示す如く、原稿押え部材14に固
定された連結部材28の一対の側壁84a及び84bの自由縁が
中間部材30に配設されているピン102a及び102bに当接
し、ピン102a及び102bは上記一対の側壁84a及び84bに形
成されているスロット90a及び90bの解放端に位置する。
第5−A図及び第5−B図に図示する上記の通りの状態
においては、旋回偏倚ばね部材106の弾性偏倚作用によ
って第2の角度位置に保持されている中間部材30に対し
て原稿押え部材14に固定されている連結部材28が当接す
ることによって、原稿押え部材14は第5−A図及び第5
−B図に示す位置、即ち半開位置に自己保持される。原
稿押え部材14のかかる半開位置は、第1図に示す閉位置
に対して例えば略60度程度の角度をなす位置であるのが
好都合である。
第5−A図及び第5−B図に示す半開位置から更に閉方
向(即ち第5−B図において時計方向)に原稿押え部材
14を旋回せしめると、原稿押え部材14に固定された連結
部材28が中間部材30に当接してこれに力を加える故に、
原稿押え部材14の閉方向への旋回に付随して中間部材30
も旋回偏倚ばね部材106の弾性偏倚作用に抗して第5−
B図において時計方向に旋回され、そしてこれに応じて
中間部材30に配設されているピン102a及び102bは連結部
材28の一対の側壁84a及び84bに形成されているスロット
90a及び90b内に進入してスロット90a及び90b内を滑動
し、スロット90a及び90b内にピン102a及び102bが進入す
ることによって連結部材28と中間部材30が相互に係合さ
れる。原稿押え部材14が第5−A図に2点鎖線で示すと
共に第6図に示す閉位置にせしめられると、中間部材30
は第5−A図に2点鎖線で示すと共に第6図に示す第1
の角度位置にせしめられ、従って中間部材30は旋回偏倚
ばね部材106の弾性偏倚作用によって上記第1の角度位
置に保持され、また原稿押え部材14も、連結部材28と中
間部材30とがスロット90a及び90bとピン102a及び102bと
によって相互に係合されている故に、中間部材30を介し
て旋回偏倚ばね部材106の弾性偏倚作用を受けて上記閉
位置に確実に保持される。
一方、第5−A図に2点鎖線で示すと共に第6図に示す
閉位置から原稿押え部材14を開方向(即ち第6図におい
て反時計方向)に旋回せしめる場合には、原稿押え部材
14が第5−A図及び第5−B図に示す半開位置まで旋回
せしめられる間は、連結部材28と中間部材30とがスロッ
ト90a及び90bとピン102a及び102bとを介して相互に係合
されている故に、原稿押え部材14の開方向への旋回に応
じて中間部材30も第6図において反時計方向に旋回さ
れ、これに応じてピン102a及び102bはスロット90a及び9
0b内を解放端に向って滑動する。そして、原稿押え部材
14が上記半開位置になると、中間部材30は上記第2の角
度位置になり、従って中間部材30は旋回偏倚ばね部材10
6の弾性偏倚作用によって上記第2の角度位置に保持さ
れるようになり、ピン102a及び102bはスロット90a及び9
0bの解放端に位置する。
第5−A図及び第5−B図に示す半開位置から第4−A
図及び第4−B図に示す全開位置まで原稿押え部材14を
更に開方向(即ち第5−B図において反時計方向)に旋
回せしめる際には、スロット90a及び90bとピン102a及び
102bが離脱して連結部材28と中間部材30とが離脱される
故に、原稿押え部材14及びこれに固定された連結部材28
のみが開方向に旋回され、中間部材30は第5−A図及び
第5−B図に示す第2の角度位置に維持される。
第1図及び第2図に示す如く、複写機ハウジング2の上
面に上述した通りの原稿押え装置4と半自動原稿送給及
び排出装置6との双方が装備されている静電複写機にお
いては、複写すべき原稿の特性等に応じて原稿押え装置
4と半自動原稿送給及び排出装置6とが選択的に利用さ
れる。例えば複写すべき原稿が薄いシート状のものであ
る場合には、半自動原稿送給及び排出装置6が利用さ
れ、この場合には、原稿押え装置4の原稿押え部材14
は、半自動原稿送給及び排出装置6の可動主枠体12を作
用位置に位置付けることを可能にするために、第2図に
示す全開位置に位置付けられ、そして半自動原稿送給及
び排出装置6の可動主枠体12が第2図に示す作用位置に
位置付けられる。他方、複写すべき原稿が本の如き比較
的厚いものであって半自動原稿送給及び排出装置6を利
用するのに適さないものである場合には、原稿押え装置
4が利用される。そしてこの場合には、半自動原稿送給
及び排出装置6の可動主枠体12は第1図に示す非作用位
置に位置付けられ、透明板8上への原稿の載置及び透明
板8上からの原稿の取出しに応じて原稿押え装置4の原
稿押え部材14が開閉動される。そしてこの際には、原稿
押え部材14は、第1図に示す閉位置と第2図に示す開位
置との間での開閉動ではなくて、第1図に示す閉位置と
第5−A図及び第5−B図に示す半開位置との間で開閉
動することができる。
〔発明の効果〕
本発明に従って改良された原稿押え装置においては、旋
回偏倚ばね部材の弾性偏倚作用によって原稿押え部材が
閉位置と半開位置とに弾性的に維持されることに加え
て、原稿押え部材を全開位置にせしめることができ、か
くすると原稿押え部材自身の重量に起因して原稿押え部
材が全開位置に維持される。それ故に、種々の原稿の種
々手動操作を著しく便宜に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って改良された原稿押え装置の一
具体例を備えた静電複写機を、原稿押え装置の原稿押え
部材を閉位置に位置付け半自動原稿送給及び排出装置の
可動主枠体を非作用位置に位置付けた状態で示す斜面
図。 第2図は、第1図に示す静電複写機を、原稿押え装置の
原稿押え部材を開位置に位置付け半自動原稿送給及び排
出装置の可動主枠体を作用位置に位置付けた状態で示す
斜面図。 第3図は、第1図に示す原稿押え装置の装着機構及びそ
の関連部分を示す分解斜面図。 第4−A図及び第4−B図は、夫々第1図に示す原稿押
え装置の装着機構及びその関連部分を、原稿押え部材が
全開位置にある状態で示す部分斜面図及び断面図。 第5−A図及び第5−B図は、夫々、第1図に示す原稿
押え装置の装着機構及びその関連部分を、原稿押え部材
が半開位置にある状態で示す部分斜面図及び断面図。 第6図は、第1図に示す原稿押え装置の装着機構及びそ
の関連部分を、原稿押え部材が閉位置にある状態で示す
断面図。 第7図は、第1図に示す原稿押え装置の作用効果を説明
するための断面図。 2……複写機ハウジング 4……原稿押え装置 6……半自動原稿送給及び排出装置 8……透明板 14……原稿押え部材 16……装着機構 26……支持部材 28……連結部材 30……中間部材 50……装着体 70……下方偏倚ばね部材 90a及び90b……スロット 102a及び102b……ピン 106……旋回偏倚ばね部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿押え部材と、複写すべき原稿を載置す
    るための透明板の一側縁に沿って延びる旋回軸線を中心
    として、該透明板を覆う閉位置と該透明板を充分に露呈
    せしめる全開位置との間を半開位置を介して旋回自在
    に、該原稿押え部材を装着する装着機構とから構成さ
    れ、 該装着機構は、該透明板の該一側縁に隣接して位置する
    支持基部に装着された支持部材と、該原稿押え部材に固
    定され且つ該旋回軸線を中心として旋回自在に該支持部
    材に装着された連結部材と、一端部が該支持部材に旋回
    自在に装着された中間部材と、旋回偏倚ばね部材とを含
    み、 該原稿押え部材が該閉位置と該半開位置との間を旋回せ
    しめられる時には、該旋回偏倚ばね部材の弾性偏倚作用
    に抗して該中間部材及び該連結部材が旋回せしめられ
    て、該中間部材が該原稿押え部材の閉位置に対応する第
    1の角度位置と該原稿押え部材の半開位置に対応する第
    2の角度位置との間の所定角度位置よりも該第1の角度
    位置側になると、該旋回偏倚ばね部材が該中間部材を該
    第1の角度位置に弾性的に偏倚し、該中間部材が該所定
    角度位置よりも該第2の角度位置側になると、該旋回偏
    倚ばね部材が該中間部材を該第2の角度位置に弾性的に
    偏倚し、かくして該原稿押え部材は該旋回偏倚ばね部材
    の弾性偏倚作用によって該閉位置と該半開位置とに弾性
    的に維持され、 該原稿押え部材が該半開位置と該全開位置との間を旋回
    せしめられる時には、該旋回偏倚ばね部材が該連結部材
    に弾性偏倚作用を及ぼすことがなく、該原稿押え部材は
    それ自身の重量に起因して該全開位置に維持される、 ことを特徴とする静電複写機における原稿押え装置。
  2. 【請求項2】該原稿押え部材が該閉位置と該半開位置と
    の間を旋回せしめられる時には、該中間部材の他端部が
    該連結部材に係合せしめられ、該原稿押え部材が該半開
    位置と該全開位置との間を旋回せしめられる時には、該
    中間部材の該他端部が該連結部材から離脱せしめられ
    る、特許請求の範囲第1項記載の静電複写機のおける原
    稿押え装置。
  3. 【請求項3】該連結部材と該中間部材の該他端部との一
    方には一端が開放されたスロットが形成され、他方には
    ピンが配設されており、該原稿押え部材が該半開位置に
    位置付けられると該ピンが該スロットの該開放端に位置
    し、該原稿押え部材が該閉位置と該半開位置との間を旋
    回せしめられる時には該ピンが該スロット内を滑動し、
    該原稿押え部材が該半開位置と該全開位置との間を旋回
    せしめられる時には該ピンが該スロットから離脱され
    る、特許請求の範囲第2項記載の静電複写機における原
    稿押え装置。
  4. 【請求項4】該全開位置にせしめられると該原稿押え部
    材は該透明板に対して略90度の角度をなし、該原稿押え
    部材が該支持基部に当接することによって該原稿押え部
    材が該全開位置を越えて更に開方向に旋回されることが
    阻止される、特許請求の範囲第1項から第3項までのい
    ずれかに記載の静電複写機における原稿押え装置。
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