JPH0690116B2 - 変速機用駆動試験装置 - Google Patents
変速機用駆動試験装置Info
- Publication number
- JPH0690116B2 JPH0690116B2 JP63287435A JP28743588A JPH0690116B2 JP H0690116 B2 JPH0690116 B2 JP H0690116B2 JP 63287435 A JP63287435 A JP 63287435A JP 28743588 A JP28743588 A JP 28743588A JP H0690116 B2 JPH0690116 B2 JP H0690116B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- drive
- throttle opening
- rotation speed
- characteristic map
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の駆動系を等価模擬して自動変速機,
手動変速機等の性能試験を行なう変速機用駆動試験装置
に関する。
手動変速機等の性能試験を行なう変速機用駆動試験装置
に関する。
(従来の技術) 従来、変速機用駆動試験装置として最も一般的に知られ
ている装置は、実際に車載されるエンジンを駆動側に設
置し、このエンジンと変速機とを組合わせて変速機の性
能試験(耐久試験や変速過渡特性試験等)を行なうよう
にしている。
ている装置は、実際に車載されるエンジンを駆動側に設
置し、このエンジンと変速機とを組合わせて変速機の性
能試験(耐久試験や変速過渡特性試験等)を行なうよう
にしている。
しかし、実際のエンジンを用いる装置である為、下記に
列挙するような問題があった。
列挙するような問題があった。
エンジンを運転するために、燃料供給系や排気系や防
音設備等の相当の付帯設備が必要であるし、火気管理や
排気ガス管理が必要となる。
音設備等の相当の付帯設備が必要であるし、火気管理や
排気ガス管理が必要となる。
エンジンのセットアップに相当の手間と時間が必要と
なる。
なる。
気圧や気温や湿度等に影響され、データ信頼性が高い
安定した試験をすることが出来ない。
安定した試験をすることが出来ない。
エンジンが新しいモデルである場合には、エンジンが
完成しないことには変速機の性能試験を行なえない。
完成しないことには変速機の性能試験を行なえない。
そこで、自動車のような問題を一挙に解決するために、
例えば、特開昭58−38833号公報や特開昭61−53541号公
報に記載されているように、エンジンに代えて電動機で
変速機を直接駆動する変速機用駆動試験装置や、ハイド
ロ・スタティック・モータ(油圧モータ)に増速機を組
合わせた駆動手段により変速機を駆動する変速機用駆動
試験装置が現在知られるに至っている。
例えば、特開昭58−38833号公報や特開昭61−53541号公
報に記載されているように、エンジンに代えて電動機で
変速機を直接駆動する変速機用駆動試験装置や、ハイド
ロ・スタティック・モータ(油圧モータ)に増速機を組
合わせた駆動手段により変速機を駆動する変速機用駆動
試験装置が現在知られるに至っている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらのエンジン代用駆動手段を駆動側
に設置した従来装置にあっては、耐久性試験や定常特性
試験を行なうことは可能であっても回転慣性が非常に大
きい為、実際のエンジンを用いた場合と同様な変速過渡
特性を測定することが出来ないという重大な問題があっ
た。
に設置した従来装置にあっては、耐久性試験や定常特性
試験を行なうことは可能であっても回転慣性が非常に大
きい為、実際のエンジンを用いた場合と同様な変速過渡
特性を測定することが出来ないという重大な問題があっ
た。
特に、自動変速機においては変速ショック対策のため変
速過渡特性データが絶対必要である。
速過渡特性データが絶対必要である。
即ち、電動機の場合には、特開昭61−53541号にも記載
されているように、回転慣性量がエンジンに比べ10倍を
越える慣性量を持つ。
されているように、回転慣性量がエンジンに比べ10倍を
越える慣性量を持つ。
そこで、同公報に記載されているように、慣性量の差は
そのまま許容し、この慣性量の差による影響を排除する
べく事後的に電動機への指令電流値を補正し、外部から
与えられる設定トルクが変化する時、駆動側の過渡トル
ク特性を実際のエンジンの場合と対応させるようにして
いる。
そのまま許容し、この慣性量の差による影響を排除する
べく事後的に電動機への指令電流値を補正し、外部から
与えられる設定トルクが変化する時、駆動側の過渡トル
ク特性を実際のエンジンの場合と対応させるようにして
いる。
しかし、この場合には、過渡トルク特性を近似させるこ
とはできても、指令電流値の補正により駆動側回転速度
が変動し、変速機の試験において実際のエンジンを用い
た場合と同様な変速過渡特性データを得ることが出来な
い。
とはできても、指令電流値の補正により駆動側回転速度
が変動し、変速機の試験において実際のエンジンを用い
た場合と同様な変速過渡特性データを得ることが出来な
い。
また、ハイドロ・スタティック・モータに増速機を組合
わせた駆動手段は、増速比として2〜3強に設定されて
いるものであり、見かけ上の駆動側回転慣性は低下する
ものの、この増速比は、ハイドロ・スタティック・モー
タの最高回転数がエンジン最高回転数より非常に低い為
にそれを補っているに過ぎないものであり、増速機によ
り回転慣性を低下させるという技術的思想は全く存在せ
ず、この場合にも慣性量の差により変速機の試験におい
て実際のエンジンを用いた場合と同様な変速過渡特性デ
ータを得ることが出来ない。
わせた駆動手段は、増速比として2〜3強に設定されて
いるものであり、見かけ上の駆動側回転慣性は低下する
ものの、この増速比は、ハイドロ・スタティック・モー
タの最高回転数がエンジン最高回転数より非常に低い為
にそれを補っているに過ぎないものであり、増速機によ
り回転慣性を低下させるという技術的思想は全く存在せ
ず、この場合にも慣性量の差により変速機の試験におい
て実際のエンジンを用いた場合と同様な変速過渡特性デ
ータを得ることが出来ない。
以上により、エンジン代用駆動手段を用いる場合に要求
される性能は、下記の通りとなる。
される性能は、下記の通りとなる。
(1)駆動手段の低慣性化 駆動手段の回転慣性は、変速時に発生する変速ショック
の形態に大きく影響するので、その慣性値をエンジンと
同等にしない限り、エンジンを用いた場合と同様な変速
過渡特性データを得ることが出来ない。
の形態に大きく影響するので、その慣性値をエンジンと
同等にしない限り、エンジンを用いた場合と同様な変速
過渡特性データを得ることが出来ない。
(2)エンジン特性シミュレーション エンジンの場合のアクセル操作に対するトルクや回転速
度の応答性と、電気的な指令によりアクセル操作に相当
する信号をエンジン代用駆動手段に与えた場合の応答性
とは一致しない。
度の応答性と、電気的な指令によりアクセル操作に相当
する信号をエンジン代用駆動手段に与えた場合の応答性
とは一致しない。
従って、エンジン代用駆動手段を用いた場合は、エンジ
ンと同等の応答性を持つように手当しない限り、エンジ
ンを用いた場合と同様な変速過渡特性データを得ること
が出来ない。
ンと同等の応答性を持つように手当しない限り、エンジ
ンを用いた場合と同様な変速過渡特性データを得ること
が出来ない。
また、現在、エンジンとしては加給機無しの通常エンジ
ン以外にターボチャージャやスパーチャージャ等の加給
機を有する加給機付エンジンが多数出回っている。
ン以外にターボチャージャやスパーチャージャ等の加給
機を有する加給機付エンジンが多数出回っている。
そこで、加給機付エンジン特性を得るべく、まずエンジ
ン特性マップとして加給機の効き状態での加給機付エン
ジン特性マップを設定した場合を考えると、例えば、タ
ーボチャージャ付エンジンでは、エンジン回転数が所定
回転数(例えば、2000rpm)以下ではターボチャージャ
効果の無い通常のエンジン特性を示し、所定回転数を越
えて始めてターボ特性を示す。従って、ターボチャージ
ャ効果が発揮されない領域の状態ではエンジン特性シミ
ュレーション制御が出来ないことになる。
ン特性マップとして加給機の効き状態での加給機付エン
ジン特性マップを設定した場合を考えると、例えば、タ
ーボチャージャ付エンジンでは、エンジン回転数が所定
回転数(例えば、2000rpm)以下ではターボチャージャ
効果の無い通常のエンジン特性を示し、所定回転数を越
えて始めてターボ特性を示す。従って、ターボチャージ
ャ効果が発揮されない領域の状態ではエンジン特性シミ
ュレーション制御が出来ないことになる。
次に、加給機付エンジン特性マップに通常エンジン特性
マップを加え、加給機実効領域か加給機無効領域かによ
りマップの使い分けをする案があるが、この時には、加
給機実効領域から加給機無効領域へ入る時またはその逆
の時、一気に出力トルクが変化する特性を示し、ターボ
ラグ等を持つ実際の加給機付エンジン特性とはかけ離れ
たものとなってしまう。
マップを加え、加給機実効領域か加給機無効領域かによ
りマップの使い分けをする案があるが、この時には、加
給機実効領域から加給機無効領域へ入る時またはその逆
の時、一気に出力トルクが変化する特性を示し、ターボ
ラグ等を持つ実際の加給機付エンジン特性とはかけ離れ
たものとなってしまう。
更に、加給機実効領域から加給機無効領域へ入る時また
はその逆の時の過渡特性をマップ化しておく案もある
が、この場合は、様々な車両状態を想定してのマップ設
定となる為、マップ量が膨大となり大記憶容量のメモリ
が必要になる。
はその逆の時の過渡特性をマップ化しておく案もある
が、この場合は、様々な車両状態を想定してのマップ設
定となる為、マップ量が膨大となり大記憶容量のメモリ
が必要になる。
本発明は、上述のような問題及び要求に着目してなされ
たもので、エンジン代用の駆動手段を用いながら実際の
エンジンを用いた場合と同様に変速過渡特性を含む各種
性能試験を行なうことが出来ると共に、予め設定してお
く情報量を少なくしながら高精度で加給機付エンジン特
性シミュレーション制御を行なうことが出来る変速機用
駆動試験装置の開発を課題とする。
たもので、エンジン代用の駆動手段を用いながら実際の
エンジンを用いた場合と同様に変速過渡特性を含む各種
性能試験を行なうことが出来ると共に、予め設定してお
く情報量を少なくしながら高精度で加給機付エンジン特
性シミュレーション制御を行なうことが出来る変速機用
駆動試験装置の開発を課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明の変速機用駆動試験装
置では、第1図のクレーム対応図に示すように、駆動エ
ンジンを模擬して駆動側に設置される駆動手段aと、車
両負荷を模擬して吸収側に設置される駆動吸収手段bと
を備え、前記駆動手段aと駆動吸収手段bとの間に供試
体としての変速機cを連結し、前記駆動手段aを駆動制
御手段dからの指令によりエンジンシミュレーション駆
動制御することで変速機性能試験を行なうようにした変
速機用駆動試験装置において、前記駆動手段aとして、
エンジンと同等に回転慣性を低く抑えた低慣性駆動手段
a′を用い、前記駆動制御手段dは、駆動側回転速度検
出手段eからの駆動側回転速度信号(N)とスロットル
開度相当設定手段fからのスロットル開度相当信号
(θ)とを入力すると共に、所定の通常エンジン特性と
加給機付エンジン特性に基づきスロットル開度θと駆動
側回転速度Nに対するエンジントルク目標値T*の特性
である通常エンジン特性マップgと加給機付エンジン特
性マップhとを予め設定し、少なくとも駆動側回転速度
信号(N)を監視して加給機の効きの有無による加給機
実効領域か加給機無効領域かを判断し、一方の領域から
他方の領域に入る第1スロットル開度θ1から第2スロ
ットル開度θ2へのアクセル開度相当信号(θ)の変化
を入力した時、第1スロットル開度相当信号(θ1)及
び駆動側回転速度信号(N)と一方の領域に対応するエ
ンジン特性マップgまたはhによる第1エンジントルク
目標値T* 1を保つ所定の遅れ時間を設定し、この遅れ時
間の経過後は、第1エンジントルク目標値T+ 1から第2
スロットル開度相当信号(θ2)及び駆動側回転速度推
定値と他方の領域に対応するエンジン特性マップhまた
はgによって決まる第2エンジントルク目標値T* 2に徐
々に近づける制御を行なう加給機付エンジン特性シミュ
レーション制御部iを有することを特徴とする手段とし
た。
置では、第1図のクレーム対応図に示すように、駆動エ
ンジンを模擬して駆動側に設置される駆動手段aと、車
両負荷を模擬して吸収側に設置される駆動吸収手段bと
を備え、前記駆動手段aと駆動吸収手段bとの間に供試
体としての変速機cを連結し、前記駆動手段aを駆動制
御手段dからの指令によりエンジンシミュレーション駆
動制御することで変速機性能試験を行なうようにした変
速機用駆動試験装置において、前記駆動手段aとして、
エンジンと同等に回転慣性を低く抑えた低慣性駆動手段
a′を用い、前記駆動制御手段dは、駆動側回転速度検
出手段eからの駆動側回転速度信号(N)とスロットル
開度相当設定手段fからのスロットル開度相当信号
(θ)とを入力すると共に、所定の通常エンジン特性と
加給機付エンジン特性に基づきスロットル開度θと駆動
側回転速度Nに対するエンジントルク目標値T*の特性
である通常エンジン特性マップgと加給機付エンジン特
性マップhとを予め設定し、少なくとも駆動側回転速度
信号(N)を監視して加給機の効きの有無による加給機
実効領域か加給機無効領域かを判断し、一方の領域から
他方の領域に入る第1スロットル開度θ1から第2スロ
ットル開度θ2へのアクセル開度相当信号(θ)の変化
を入力した時、第1スロットル開度相当信号(θ1)及
び駆動側回転速度信号(N)と一方の領域に対応するエ
ンジン特性マップgまたはhによる第1エンジントルク
目標値T* 1を保つ所定の遅れ時間を設定し、この遅れ時
間の経過後は、第1エンジントルク目標値T+ 1から第2
スロットル開度相当信号(θ2)及び駆動側回転速度推
定値と他方の領域に対応するエンジン特性マップhまた
はgによって決まる第2エンジントルク目標値T* 2に徐
々に近づける制御を行なう加給機付エンジン特性シミュ
レーション制御部iを有することを特徴とする手段とし
た。
尚、前記エンジン特性マップg,hを、スロットル開度θ
をパラメータとする駆動側回転速度N−エンジントルク
目標値T*の1つの特性マップとし、パラメータであるス
ロットル開度θの変更により通常エンジン特性マップg
と加給機付エンジン特性マップhとして使分けても良
い。
をパラメータとする駆動側回転速度N−エンジントルク
目標値T*の1つの特性マップとし、パラメータであるス
ロットル開度θの変更により通常エンジン特性マップg
と加給機付エンジン特性マップhとして使分けても良
い。
また、前記低慣性駆動手段a′は、例えば、直流電動機
と6〜20の範囲内の高増速比による増速機との組合わせ
により構成される。
と6〜20の範囲内の高増速比による増速機との組合わせ
により構成される。
また、加給機付エンジンとは、ターボチャージャ付エン
ジンやスパーチャージャ付エンジンをいう。
ジンやスパーチャージャ付エンジンをいう。
(作用) 駆動手段aとして加給機付エンジンを想定し、スロット
ル開度相当設定手段fによるスロットル開度相当信号
(θ)を変化させながら変速機の性能試験を行なう時、
駆動制御手段dの加給機付エンジン特性シミュレーショ
ン制御部iにおける制御作動は以下のように行なわれ
る。
ル開度相当設定手段fによるスロットル開度相当信号
(θ)を変化させながら変速機の性能試験を行なう時、
駆動制御手段dの加給機付エンジン特性シミュレーショ
ン制御部iにおける制御作動は以下のように行なわれ
る。
まず、少なくとも駆動側回転速度信号(N)を監視する
ことで加給機の効きの有無による加給機実効領域か加給
機無効領域かが判断される。
ことで加給機の効きの有無による加給機実効領域か加給
機無効領域かが判断される。
そして、一方の領域から他方の領域に入る第1スロット
ル開度θ1から第2スロットル開度θ2へのアクセル開
度相当信号(θ)の変化を入力した時、第1スロットル
開度相当信号(θ1)及び駆動側回転速度信号(N)と
一方に領域に対応するエンジン特性マップgまたはhに
よる第1エンジントルク目標値T* 1が所定の遅れ時間保
たれる。そして、この遅れ時間の経過後は、第1エンジ
ントルク目標値T* 1から第2スロットル開度相当信号
(θ2)及び駆動側回転速度推定値と他方の領域に対応
するエンジン特性マップhまたはgによって決まる第2
エンジントルク目標値T* 2に徐々に近づける制御が行な
われる。
ル開度θ1から第2スロットル開度θ2へのアクセル開
度相当信号(θ)の変化を入力した時、第1スロットル
開度相当信号(θ1)及び駆動側回転速度信号(N)と
一方に領域に対応するエンジン特性マップgまたはhに
よる第1エンジントルク目標値T* 1が所定の遅れ時間保
たれる。そして、この遅れ時間の経過後は、第1エンジ
ントルク目標値T* 1から第2スロットル開度相当信号
(θ2)及び駆動側回転速度推定値と他方の領域に対応
するエンジン特性マップhまたはgによって決まる第2
エンジントルク目標値T* 2に徐々に近づける制御が行な
われる。
従って、加給機の効きが変わるスロットル開度の変化時
には、通常エンジン特性マップgと加給機付エンジン特
性マップhのみの設定でありながら加給機付エンジンと
同等の過渡応答性が得られることになる。
には、通常エンジン特性マップgと加給機付エンジン特
性マップhのみの設定でありながら加給機付エンジンと
同等の過渡応答性が得られることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例の変速機用駆動試験装置は、第2図に示すよう
に、駆動エンジンを模擬して駆動側に設置される直流電
動機1及び増速機2と、自動変速機3を取付ける供試体
取付台4と、車両慣性及び走行抵抗を模擬して吸収側で
ある自動変速機3の出力側に設置されるフライホイール
5及びダイナモ6とを備えている。
に、駆動エンジンを模擬して駆動側に設置される直流電
動機1及び増速機2と、自動変速機3を取付ける供試体
取付台4と、車両慣性及び走行抵抗を模擬して吸収側で
ある自動変速機3の出力側に設置されるフライホイール
5及びダイナモ6とを備えている。
前記増速機2は、ヘリカルギヤによる増速機構により直
流電動機1の回転増速させていて、その増速比は、回転
慣性をエンジンと同等にするため10程度に設定してい
る。
流電動機1の回転増速させていて、その増速比は、回転
慣性をエンジンと同等にするため10程度に設定してい
る。
尚、増速比は、小さ過ぎると回転慣性の十分な低下を望
めず、また、大き過ぎると直流電動機の体格が大きくな
るので、実用上適正な増速比範囲としては6〜20程度で
ある。
めず、また、大き過ぎると直流電動機の体格が大きくな
るので、実用上適正な増速比範囲としては6〜20程度で
ある。
そして、増速機2の出力軸には、駆動側回転速度センサ
7と駆動側トルクセンサ8とが設けられ、前記フライホ
イール5の入力軸には、吸収側トルクセンサ9が設けら
れ、前記ダイナモ6のモータ軸には、吸収側回転速度セ
ンサ10が設けられている。
7と駆動側トルクセンサ8とが設けられ、前記フライホ
イール5の入力軸には、吸収側トルクセンサ9が設けら
れ、前記ダイナモ6のモータ軸には、吸収側回転速度セ
ンサ10が設けられている。
前記直流電動機1には、エンジンシミュレーション駆動
制御システムが接続されていて、このシステムは、スロ
ットル開度設定器11と、切換スイッチ12と、マニュアル
遅れ設定器13と、エンジン特性シミュレーション制御ユ
ニット14と、データ管理ユニット15、データモニター1
6、データプリンタ17、電動機駆動制御ユニット18とに
よって構成されている。
制御システムが接続されていて、このシステムは、スロ
ットル開度設定器11と、切換スイッチ12と、マニュアル
遅れ設定器13と、エンジン特性シミュレーション制御ユ
ニット14と、データ管理ユニット15、データモニター1
6、データプリンタ17、電動機駆動制御ユニット18とに
よって構成されている。
前記スロットル開度設定器11は、エンジンのアクセル操
作に対応させるべく、手動または自動操作によりスロッ
トル開度相当信号(θ)を出力する。
作に対応させるべく、手動または自動操作によりスロッ
トル開度相当信号(θ)を出力する。
前記切換スイッチ12は、マニュアル遅れ設定器13を経過
させることなしに自動制御を行なうべくエンジン特性シ
ミュレーション制御ステップを経過する作動の流れにス
ロットル開度相当信号(θ)を送出するか、マニュアル
遅れ設定器13を経過させてエンジン特性シミュレーショ
ン制御ステップを迂回する作動の流れに遅れを持たせた
スロットル開度相当信号(θ)を直接送出するかの切換
を必要に応じて行なう手段である。
させることなしに自動制御を行なうべくエンジン特性シ
ミュレーション制御ステップを経過する作動の流れにス
ロットル開度相当信号(θ)を送出するか、マニュアル
遅れ設定器13を経過させてエンジン特性シミュレーショ
ン制御ステップを迂回する作動の流れに遅れを持たせた
スロットル開度相当信号(θ)を直接送出するかの切換
を必要に応じて行なう手段である。
前記マニュアル遅れ設定器13は、実際のエンジンでのア
クセル操作に対するエンジン出力の応答遅れ時間を予め
手動により設定する遅延回路が内蔵されている。
クセル操作に対するエンジン出力の応答遅れ時間を予め
手動により設定する遅延回路が内蔵されている。
前記エンジン特性シミュレーション制御ユニット14は、
スロットル開度相当信号(θ)の変化に対し遅れや緩や
かに立ち上げる過渡特性を持たせてトルク目標値T*を決
めるエンジン過渡特性シミュレーション制御部やターボ
チャージャ付エンジン特性と同等のシミュレーション制
御を行なうターボチャージャ付エンジン特性シミュレー
ション制御部141等を持つマイクロコンピュータを主体
とする電子制御回路構成であり、この制御ユニット14に
は、シミュレーション制御情報として、駆動側回転速度
信号(NIN)やスロットル開度相当信号(θ)が入力さ
れる。
スロットル開度相当信号(θ)の変化に対し遅れや緩や
かに立ち上げる過渡特性を持たせてトルク目標値T*を決
めるエンジン過渡特性シミュレーション制御部やターボ
チャージャ付エンジン特性と同等のシミュレーション制
御を行なうターボチャージャ付エンジン特性シミュレー
ション制御部141等を持つマイクロコンピュータを主体
とする電子制御回路構成であり、この制御ユニット14に
は、シミュレーション制御情報として、駆動側回転速度
信号(NIN)やスロットル開度相当信号(θ)が入力さ
れる。
前記ターボチャージャ付エンジン特性シミュレーション
制御部141を機能ブロック図に示すと、第3図に示すよ
うになり、ターボ特性開始回転数設定器14a、ターボ特
性開始回転数設定回路14b、可変リミッタ付積分回路14
c、ターボチャージャ付エンジン特性マップ14dを有す
る。尚、ターボチャージャ付エンジン特性マップ14d
は、スロットル開度θをパラメータとする駆動側回転速
度NINとエンジントルク目標値T*の3次元マップとし
て、θ0%〜θ100%のフルスケールでメモリに設定さ
れていて、このマップでのスロットル開度θ50%をター
ボチャージャ無しの通常エンジン特性マップでのスロッ
トル開度θ100%とすることでマップを兼用している。
制御部141を機能ブロック図に示すと、第3図に示すよ
うになり、ターボ特性開始回転数設定器14a、ターボ特
性開始回転数設定回路14b、可変リミッタ付積分回路14
c、ターボチャージャ付エンジン特性マップ14dを有す
る。尚、ターボチャージャ付エンジン特性マップ14d
は、スロットル開度θをパラメータとする駆動側回転速
度NINとエンジントルク目標値T*の3次元マップとし
て、θ0%〜θ100%のフルスケールでメモリに設定さ
れていて、このマップでのスロットル開度θ50%をター
ボチャージャ無しの通常エンジン特性マップでのスロッ
トル開度θ100%とすることでマップを兼用している。
即ち、ターボ特性でエンジントルク目標値T*を決める時
には、スロットル開度設定値θをそのままスロットル開
度指令値θ*とし、ターボが効かない通常エンジン特性
でエンジントルク目標値T*を決める時には、スロットル
開度設定値θを1/2した値をスロットル開度指令値θ*
とすることでマップの使い分けがなされる。
には、スロットル開度設定値θをそのままスロットル開
度指令値θ*とし、ターボが効かない通常エンジン特性
でエンジントルク目標値T*を決める時には、スロットル
開度設定値θを1/2した値をスロットル開度指令値θ*
とすることでマップの使い分けがなされる。
前記データ管理ユニット15には、試験エータをデータモ
ニター16で表示したりデータプリンタ17で記録したりす
るためのデータ管理プリグラムが組込まれていて、この
管理ユニット15には、試験データ情報として、前記駆動
側回転速度信号(NIN)やスロットル開度相当信号
(θ)以外に、吸収側回転速度信号(NOUT)や入出力ト
ルク信号(TIN),(NOUT)や自動変速機コントロール
ユニット20からのセレクト位置信号やシフト位置信号等
が入力される。
ニター16で表示したりデータプリンタ17で記録したりす
るためのデータ管理プリグラムが組込まれていて、この
管理ユニット15には、試験データ情報として、前記駆動
側回転速度信号(NIN)やスロットル開度相当信号
(θ)以外に、吸収側回転速度信号(NOUT)や入出力ト
ルク信号(TIN),(NOUT)や自動変速機コントロール
ユニット20からのセレクト位置信号やシフト位置信号等
が入力される。
そして、データモニター15やデータプリンタ17では、試
験運転状況を知るためやデータを残すために必要なスロ
ットル開度やエンジン回転数(=駆動側回転速度NIN)
や車速(=吸収側回転速度NOUT)や入出力トルクNIN,N
OUTやセレクト位置やシフト位置等が表示や記録され
る。
験運転状況を知るためやデータを残すために必要なスロ
ットル開度やエンジン回転数(=駆動側回転速度NIN)
や車速(=吸収側回転速度NOUT)や入出力トルクNIN,N
OUTやセレクト位置やシフト位置等が表示や記録され
る。
前記電動機駆動制御ユニット18には、エンジントルク目
標値T*と駆動側回転速度NINを入力して指令電流値Iを
決めるトルクシミュレーション制御プログラムが設定さ
れると共に駆動電流出力回路が設けられていて、この制
御プログラムできめられた指令電流値Iに対応した直流
電流が直流電動機1に印加される。
標値T*と駆動側回転速度NINを入力して指令電流値Iを
決めるトルクシミュレーション制御プログラムが設定さ
れると共に駆動電流出力回路が設けられていて、この制
御プログラムできめられた指令電流値Iに対応した直流
電流が直流電動機1に印加される。
また、自動変速機の性能試験を行なうにあたっては、自
動変速機コントロールユニット20への入力情報を実車と
同じように与える必要があり、スロットル開度関連情報
(キックダウン情報やアイドル情報を含む)をスロット
ル開度設定器11から与え、エンジン回転数情報を駆動側
回転速度センサ7から与え、車速情報を吸収側回転速度
センサ10から与えている。
動変速機コントロールユニット20への入力情報を実車と
同じように与える必要があり、スロットル開度関連情報
(キックダウン情報やアイドル情報を含む)をスロット
ル開度設定器11から与え、エンジン回転数情報を駆動側
回転速度センサ7から与え、車速情報を吸収側回転速度
センサ10から与えている。
次に、作用を説明する。
まず、スロットル開度設定器11によりスロットル開度相
当信号(θ)を一定に保ったり変化させながら自動変速
機3の性能試験を行なう時、ターボチャージャ付エンジ
ン特性シミュレーション制御部141で行なわれるシミュ
レーション制御作動の流れを第4図のフロチャートに基
づいて述べる。
当信号(θ)を一定に保ったり変化させながら自動変速
機3の性能試験を行なう時、ターボチャージャ付エンジ
ン特性シミュレーション制御部141で行なわれるシミュ
レーション制御作動の流れを第4図のフロチャートに基
づいて述べる。
ステップ40では、駆動側回転速度センサ7からの駆動側
回転速度信号(NIN)とスロットル開度設定器11からの
スロットル開度相当信号(θ)とターボ特性開始回転数
Noが読み込まれる。
回転速度信号(NIN)とスロットル開度設定器11からの
スロットル開度相当信号(θ)とターボ特性開始回転数
Noが読み込まれる。
ステップ41では、ステップ30で読み込まれた今回のスロ
ットル開度相当信号(θ)と前回または何回か前のスロ
ットル開度相当信号(θ)によりスロットル開度の変化
率を示すスロットル開度微分値が演算により求められ
る。
ットル開度相当信号(θ)と前回または何回か前のスロ
ットル開度相当信号(θ)によりスロットル開度の変化
率を示すスロットル開度微分値が演算により求められ
る。
ステップ42では、ターボ過渡特性制御中であることを示
すFLAG・TがFLAG・T=1かどうかが判断される。
すFLAG・TがFLAG・T=1かどうかが判断される。
ここで、ターボ過渡特性制御中ではなくFLAG・T=0の
時には、ステップ43へ進み、スロットル開度微分値が
所定の設定値o以上かどうかが判断される。
時には、ステップ43へ進み、スロットル開度微分値が
所定の設定値o以上かどうかが判断される。
そして、スロットル開度設定値θの変化が小さくて<
oの時には、ステップ44へ進み、駆動側回転速度検出
値Nがターボ特性開始回転数No以上かどうかが判断さ
れ、N≧Noの時には、スロットル開度設定値θをそのま
まスロットル開度指令値θ*にして、この指令値θ*と
駆動側回転速度検出値Nとエンジン特性マップによりタ
ーボ特性によるエンジントルク目標値T*が決められて出
力され、また、N<Noの時には、スロットル開度設定値
θの1/2の値をスロットル開度指令値θ*にして、この
指令値θ*と駆動側回転速度検出値Nとエンジン特性マ
ップにより通常エンジン特性によるエンジントルク目標
値T*が決められて出力される。
oの時には、ステップ44へ進み、駆動側回転速度検出
値Nがターボ特性開始回転数No以上かどうかが判断さ
れ、N≧Noの時には、スロットル開度設定値θをそのま
まスロットル開度指令値θ*にして、この指令値θ*と
駆動側回転速度検出値Nとエンジン特性マップによりタ
ーボ特性によるエンジントルク目標値T*が決められて出
力され、また、N<Noの時には、スロットル開度設定値
θの1/2の値をスロットル開度指令値θ*にして、この
指令値θ*と駆動側回転速度検出値Nとエンジン特性マ
ップにより通常エンジン特性によるエンジントルク目標
値T*が決められて出力される。
また、スロットル開度設定値θに変化が大きくて≧
oの時には、ステップ47へ進み、FLAG・T=OがFLAG・
T=1に書き換えられる。
oの時には、ステップ47へ進み、FLAG・T=OがFLAG・
T=1に書き換えられる。
一方、ステップ42でターボ過渡特性制御中であることを
示すFLAG・TがFLAG・T=1である時には、ステップ48
は進み、駆動側回転速度検出値Nがターボ特性開始回転
数No以上であるかどうかが判断され、N<Noの間は、ス
テップ49へ進み、スロットル開度設定値θの1/2の値を
スロットル開度指令値θ*にして、ステップ46と同様に
通常エンジン特性によるエンジントルク目標値T*がきめ
られて出力される。
示すFLAG・TがFLAG・T=1である時には、ステップ48
は進み、駆動側回転速度検出値Nがターボ特性開始回転
数No以上であるかどうかが判断され、N<Noの間は、ス
テップ49へ進み、スロットル開度設定値θの1/2の値を
スロットル開度指令値θ*にして、ステップ46と同様に
通常エンジン特性によるエンジントルク目標値T*がきめ
られて出力される。
そして、N≧Noになるとステップ50へ進み、スロットル
開度設定値θの1/2の値に積分制御により求められる所
定値αnを加えた値をスロットル開度指令値θ*にし
て、この指令値θ*と駆動側回転速度検出値Nとエンジ
ン特性マップによりエンジントルク目標値T*が決められ
て出力される。
開度設定値θの1/2の値に積分制御により求められる所
定値αnを加えた値をスロットル開度指令値θ*にし
て、この指令値θ*と駆動側回転速度検出値Nとエンジ
ン特性マップによりエンジントルク目標値T*が決められ
て出力される。
このステップ50による出力を繰り返すことでスロットル
開度指令値θ*がスロットル開度設定値θに一致する
と、ステップ51からステップ52へ進み、FLAG・T=1が
FLAG・T=0に書き換えられる。
開度指令値θ*がスロットル開度設定値θに一致する
と、ステップ51からステップ52へ進み、FLAG・T=1が
FLAG・T=0に書き換えられる。
以上の制御作動を行なう場合であって、スロットル開度
設定値θ=0%からθ=100%にまで急激に変化させた
場合の過渡特性を図で示すと第5図(横軸を駆動側回転
速度Nとした場合)及び第6図(横軸を時間tとした場
合)の様になり、スロットル開度設定値θが急激に変化
しても駆動側回転速度Nがターボ特性回転数Noになるま
では通常のエンジン特性に従った出力トルクTとなり、
ターボ特性回転数Noになると徐々に出力トルクTが立ち
上がり、なめらかにターボ特性に従った出力トルクTに
移行する。
設定値θ=0%からθ=100%にまで急激に変化させた
場合の過渡特性を図で示すと第5図(横軸を駆動側回転
速度Nとした場合)及び第6図(横軸を時間tとした場
合)の様になり、スロットル開度設定値θが急激に変化
しても駆動側回転速度Nがターボ特性回転数Noになるま
では通常のエンジン特性に従った出力トルクTとなり、
ターボ特性回転数Noになると徐々に出力トルクTが立ち
上がり、なめらかにターボ特性に従った出力トルクTに
移行する。
以上説明してきたように、実施例の変速機用駆動試験装
置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
駆動手段としてエンジンと同等の回転慣性を持つ直流
電動機1と増速機2との組合わせ手段を用いた為、実際
のエンジンを用いた場合と同様に変速過渡特性を含む各
種性能試験を行なうことが出来る。
電動機1と増速機2との組合わせ手段を用いた為、実際
のエンジンを用いた場合と同様に変速過渡特性を含む各
種性能試験を行なうことが出来る。
ターボチャージャ付エンジン特性シミュレーション制
御部141によりターボチャージャ付エンジン特性マップ1
4dのみを設定しながらもターボチャージャ付エンジンと
同等の過渡応答性を持つ制御を行なうようにした為、予
め設定しておく情報量を少なくしながら高精度で過渡時
のターボチャージャ付エンジン特性シミュレーション制
御を行なうことが出来る。
御部141によりターボチャージャ付エンジン特性マップ1
4dのみを設定しながらもターボチャージャ付エンジンと
同等の過渡応答性を持つ制御を行なうようにした為、予
め設定しておく情報量を少なくしながら高精度で過渡時
のターボチャージャ付エンジン特性シミュレーション制
御を行なうことが出来る。
エンジン特性マップとしては、スロットル開度θをパ
ラメータとする通常エンジン特性マップを兼ねるターボ
チャージャ付エンジン特性マップ14dのみを設定してい
る為、ターボチャージャ付エンジン特性シミュレーショ
ン制御部141の記憶容量を非常に小さくすることが出来
るし、このターボチャージャ付エンジン特性マップ14d
をターボチャージャが無い通常のエンジン特性シミュレ
ーション制御を行なう場合にもそのまま使用することが
出来る。
ラメータとする通常エンジン特性マップを兼ねるターボ
チャージャ付エンジン特性マップ14dのみを設定してい
る為、ターボチャージャ付エンジン特性シミュレーショ
ン制御部141の記憶容量を非常に小さくすることが出来
るし、このターボチャージャ付エンジン特性マップ14d
をターボチャージャが無い通常のエンジン特性シミュレ
ーション制御を行なう場合にもそのまま使用することが
出来る。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的
な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても本
発明に含まれる。
な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても本
発明に含まれる。
例えば、実施例では低慣性駆動手段として、直流電動機
1と増速機2との組合わせ手段の例を示したが、エンジ
ンと同等の回転慣性にすることが出来る手段であれば他
の手段を用いても良い。
1と増速機2との組合わせ手段の例を示したが、エンジ
ンと同等の回転慣性にすることが出来る手段であれば他
の手段を用いても良い。
また、実施例では、スロットル開度相当設定手段とし
て、スロットル開度信号を出力するスロットル開度設定
器の例を示したが、スロットル開度相当信号として吸気
負圧信号を出力する吸気負圧設定器を用いても良い。
て、スロットル開度信号を出力するスロットル開度設定
器の例を示したが、スロットル開度相当信号として吸気
負圧信号を出力する吸気負圧設定器を用いても良い。
また、実施例では、通常エンジン特性マップと加給機付
エンジン特性マップと兼ねるエンジン特性マップを持つ
好ましい例を示したが、通常エンジン特性マップと加給
機付エンジン特性マップとをそれぞれ設定しても良い。
エンジン特性マップと兼ねるエンジン特性マップを持つ
好ましい例を示したが、通常エンジン特性マップと加給
機付エンジン特性マップとをそれぞれ設定しても良い。
また、実施例では、ターボ無しの特性からターボ付の特
性に移行する制御例を示したが、この逆の移行時の場合
にもこの制御を適応出来るし、また、ターボ付の特性か
らターボ無しの特性に移行する時には、吸収側のダイナ
モにより制御するようにしても良い。
性に移行する制御例を示したが、この逆の移行時の場合
にもこの制御を適応出来るし、また、ターボ付の特性か
らターボ無しの特性に移行する時には、吸収側のダイナ
モにより制御するようにしても良い。
また、実施例では、遅れ時間を駆動側回転速度を監視し
ながら設定するようにしたが、スロットル開度の変化幅
等に応じてタイマー管理により設定しても良い。
ながら設定するようにしたが、スロットル開度の変化幅
等に応じてタイマー管理により設定しても良い。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の変速機用駆動試験装
置にあっては、駆動手段として、エンジンと同等に回転
慣性を低く抑えた低慣性駆動手段を用い、駆動制御手段
は、駆動側回転速度検出手段からの駆動側回転速度信号
とスロットル開度相当設定手段からのスロットル開度相
当信号とを入力すると共に、所定の通常エンジン特性と
加給機付エンジン特性に基づきスロットル開度と駆動側
回転速度に対するエンジントルク目標値の特性である通
常エンジン特性マップと加給機付エンジン特性マップと
を予め設定し、少なくとも駆動側回転速度信号を監視し
て加給機の効きの有無による加給機実効領域か加給機無
効領域かを判断し、一方の領域から他方の領域に入る第
1スロットル開度から第2スロットル開度へのアクセル
開度相当信号の変化を入力した時、第1スロットル開度
相当信号及び駆動側回転速度信号と一方の領域に対応す
るエンジン特性マップによる第1エンジントルク目標値
を保つ所定の遅れ時間を設定し、この遅れ時間の経過後
は、第2スロットル開度相当信号及び駆動側回転速度推
定値と他方の領域に対応するエンジン特性マップによっ
て決まる第2エンジントルク目標値に徐々に近づける制
御を行なう加給機付エンジン特性ミュレーション制御部
を有する為、エンジン代用の駆動手段を用いながら実際
のエンジンを用いた場合と同様に変速過渡特性を含む各
種性能試験を行なうことが出来ると共に、予め設定して
おく情報量を少なくしながら高精度で過渡時の加給機付
エンジン特性シミュレーション制御を行なうことが出来
るという効果が得られる。
置にあっては、駆動手段として、エンジンと同等に回転
慣性を低く抑えた低慣性駆動手段を用い、駆動制御手段
は、駆動側回転速度検出手段からの駆動側回転速度信号
とスロットル開度相当設定手段からのスロットル開度相
当信号とを入力すると共に、所定の通常エンジン特性と
加給機付エンジン特性に基づきスロットル開度と駆動側
回転速度に対するエンジントルク目標値の特性である通
常エンジン特性マップと加給機付エンジン特性マップと
を予め設定し、少なくとも駆動側回転速度信号を監視し
て加給機の効きの有無による加給機実効領域か加給機無
効領域かを判断し、一方の領域から他方の領域に入る第
1スロットル開度から第2スロットル開度へのアクセル
開度相当信号の変化を入力した時、第1スロットル開度
相当信号及び駆動側回転速度信号と一方の領域に対応す
るエンジン特性マップによる第1エンジントルク目標値
を保つ所定の遅れ時間を設定し、この遅れ時間の経過後
は、第2スロットル開度相当信号及び駆動側回転速度推
定値と他方の領域に対応するエンジン特性マップによっ
て決まる第2エンジントルク目標値に徐々に近づける制
御を行なう加給機付エンジン特性ミュレーション制御部
を有する為、エンジン代用の駆動手段を用いながら実際
のエンジンを用いた場合と同様に変速過渡特性を含む各
種性能試験を行なうことが出来ると共に、予め設定して
おく情報量を少なくしながら高精度で過渡時の加給機付
エンジン特性シミュレーション制御を行なうことが出来
るという効果が得られる。
第1図は本発明の変速機用駆動試験装置を示すクレーム
対応図、第2図は実施例の変速機用駆動試験装置を示す
全体システム図、第3図はターボチャージャ付エンジン
特性シミュレーション制御部を示す機能ブロック図、第
4図は実施例装置でターボチャージャ付エンジン特性シ
ミュレーション制御作動の流れを示すフローチャート
図、第5図及び第6図は実施例装置でアイドル状態から
フルスロットル状態にした時のエンジン特性シミュレー
ション制御特性図である。 a……駆動手段 a′……低慣性駆動手段 b……駆動吸収手段 c……変速機 d……駆動制御手段 e……駆動側回転速度検出手段 f……スロットル開度相当設定手段 g……通常エンジン特性マップ h……加給機付エンジン特性マップ i……加給機付エンジン特性シミュレーション制御部 (N)……駆動側回転速度信号 (θ)……スロットル開度相当信号 N……駆動側回転速度 θ……スロットル開度 T*……エンジントルク目標値
対応図、第2図は実施例の変速機用駆動試験装置を示す
全体システム図、第3図はターボチャージャ付エンジン
特性シミュレーション制御部を示す機能ブロック図、第
4図は実施例装置でターボチャージャ付エンジン特性シ
ミュレーション制御作動の流れを示すフローチャート
図、第5図及び第6図は実施例装置でアイドル状態から
フルスロットル状態にした時のエンジン特性シミュレー
ション制御特性図である。 a……駆動手段 a′……低慣性駆動手段 b……駆動吸収手段 c……変速機 d……駆動制御手段 e……駆動側回転速度検出手段 f……スロットル開度相当設定手段 g……通常エンジン特性マップ h……加給機付エンジン特性マップ i……加給機付エンジン特性シミュレーション制御部 (N)……駆動側回転速度信号 (θ)……スロットル開度相当信号 N……駆動側回転速度 θ……スロットル開度 T*……エンジントルク目標値
Claims (5)
- 【請求項1】駆動エンジンを模擬して駆動側に設置され
る駆動手段と、車両負荷を模擬して吸収側に設置される
駆動吸収手段とを備え、 前記駆動手段と駆動吸収手段との間に供試体としての変
速機を連結し、前記駆動手段を駆動制御手段からの指令
によりエンジンシュミレーション駆動制御することで変
速機性能試験を行なうようにした変速機用駆動試験装置
において、 前記駆動手段として、エンジンと同等に回転慣性を低く
抑えた低慣性駆動手段を用い、 前記駆動制御手段は、駆動側回転速度検出手段からの駆
動側回転速度信号とスロットル開度相当設定手段からの
スロットル開度相当信号とを入力すると共に、所定の通
常エンジン特性と加給機付エンジン特性に基づきスロッ
トル開度と駆動側回転速度に対するエンジントルク目標
値の特性である通常エンジン特性マップと加給機付エン
ジン特性マップとを予め設定し、 少なくとも駆動側回転速度信号を監視して加給機の効き
の有無による加給機実効領域か加給機無効領域かを判断
し、一方の領域から他方の領域に入る第1スロットル開
度から第2スロットル開度へのアクセル開度相当信号の
変化を入力した時、第1スロットル開度相当信号及び駆
動側回転速度信号と一方の領域に対応するエンジン特性
マップによる第1エンジントルク目標値を保つ所定の遅
れ時間を設定し、この遅れ時間の経過後は、第1エンジ
ントルク目標値から第2スロットル開度相当信号及び駆
動側回転速度推定値と他方の領域に対応するエンジン特
性マップによって決まる第2エンジントルク目標値に徐
々に近づける制御を行なう加給機付エンジン特性ミュレ
ーション制御部を有することを特徴とする変速機用駆動
試験装置。 - 【請求項2】前記エンジン特性マップが、スロットル開
度をパラメータとする駆動側回転速度−エンジントルク
目標値の1つの特性マップであり、パラメータであるス
ロットル開度の変更により通常エンジン特性マップと加
給機付エンジン特性マップとしている請求項1記載の変
速機用駆動試験装置。 - 【請求項3】前記低慣性駆動手段が、直流電動機と高増
速比による増速機との組合わせにより構成されている請
求項1記載の変速機用駆動試験装置。 - 【請求項4】前記増速比が、6〜20の範囲内に設定され
ている請求項3記載の変速機用駆動試験装置。 - 【請求項5】前記加給機付エンジンがターボチャージャ
付エンジンである請求項1〜4記載の変速機用駆動試験
装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63287435A JPH0690116B2 (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | 変速機用駆動試験装置 |
KR1019890015363A KR960006313B1 (ko) | 1988-10-25 | 1989-10-24 | 자동 변속기용 구동 시험 장치 |
EP89311002A EP0366446B1 (en) | 1988-10-25 | 1989-10-25 | Electric motor powered testing apparatus for automotive power transmission |
DE68916368T DE68916368T2 (de) | 1988-10-25 | 1989-10-25 | Prüfvorrichtung mit elektrischem Motorantrieb zum Prüfen von Fahrzeuggetrieben. |
US07/427,031 US5060176A (en) | 1988-10-25 | 1989-10-25 | Electric motor powered testing apparatus for automotive power transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63287435A JPH0690116B2 (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | 変速機用駆動試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02243937A JPH02243937A (ja) | 1990-09-28 |
JPH0690116B2 true JPH0690116B2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=17717282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63287435A Expired - Lifetime JPH0690116B2 (ja) | 1988-10-25 | 1988-11-14 | 変速機用駆動試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0690116B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106885923A (zh) * | 2017-03-22 | 2017-06-23 | 中国人民解放军海军航空工程学院 | 一种适用于飞行器发动机的通用转速源 |
-
1988
- 1988-11-14 JP JP63287435A patent/JPH0690116B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02243937A (ja) | 1990-09-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |