JPH0689721A - 負極材料及びその製造方法 - Google Patents
負極材料及びその製造方法Info
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- JPH0689721A JPH0689721A JP5086255A JP8625593A JPH0689721A JP H0689721 A JPH0689721 A JP H0689721A JP 5086255 A JP5086255 A JP 5086255A JP 8625593 A JP8625593 A JP 8625593A JP H0689721 A JPH0689721 A JP H0689721A
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Abstract
ッキングインデックスSI,積層構造部分の平均積層数
nave さらにはラマンスペクトルにおいて1340cm
-1付近において現れるピークの半価半幅HWが所定の条
件を満たす難黒鉛化炭素材料を負極材料として使用す
る。 【効果】 リチウムドープ量が大きく、理論値をも上回
る負極容量を発揮する負極材料を得ることができる。こ
のような難黒鉛化炭素材料は、炭素前駆体を、炭素前駆
体1g当たり0.1ml/分以上の流量の不活性雰囲気
下、あるいは圧力50kPa以下の雰囲気下で焼成する
ことによって得られる。炭素前駆体を該炭素前駆体1g
当たり0.1ml/分以上の流量の不活性雰囲気下で焼
成するに際し、雰囲気との接触面積が1kg当たり10
cm2 以上となるように層状に配置すると、よりリチウ
ムドープ量の大きな負極材料が得られる。
Description
用いられ、リチウムをドープ・脱ドープする負極材料及
びその製造方法に関するものである。
ルギー密度化が要求されており、かかる要求に応えるべ
く、いわゆるリチウム電池の如き種々の非水電解液電池
が提案されている。しかしながら、例えば負極にリチウ
ム金属を使用した電池では、特に二次電池とする場合に
次のような欠点を有している。すなわち、 (1)充電に通常5〜10時間を必要とし、急速充電性
に劣ること (2)サイクル寿命が短いこと 等である。
因するもので、充放電の繰り返しに伴って起こるリチウ
ム形態の変化、デンドライト状リチウムの形成、リチウ
ムの非可逆的変化等がその原因とされている。
して、負極に炭素質材料を用いることが提案されてい
る。これは、リチウム炭素層間化合物が電気化学的に容
易に形成できることを利用したものであり、例えば、炭
素を負極とし、リチウムを含む化合物を正極として非水
電解液中で充電を行うと、正極中のリチウムは電気化学
的に負極炭素の層間にドープされる。そして、このよう
にリチウムにドープされた炭素はリチウム電極として機
能し、負極中のリチウムは放電に伴って炭素層間から脱
ドープされ、正極中に戻る。
開平3−252053号公報において(002)面の面
間隔d002 が3.70Å以上、真密度1.70g/cm
3 未満、空気中での示差熱分析(DTA)において70
0℃以上に発熱ピークを持たない難黒鉛化炭素材料がリ
チウムのドープ/脱ドープ量に優れることを示した。
質材料を使用する非水電解液二次電池において負極の単
位重量当たりの電流容量(mAh/g)は、炭素質材料
のリチウムドープ量によって決まる。したがって、炭素
質材料としてはリチウムのドープ量が出来る限り大きい
ものであることが望ましい(理論的には、炭素原子6個
に対してLi原子1個の割合が上限である。)。このよ
うな点から見たときに、上述の炭素質材料は、従来の炭
素質材料に比べれば大きなリチウムドープ量が得られる
ものの十分とは言えない。
鑑みて提案されたものであり、リチウムドープ量が大き
く、十分な電流容量が得られる負極材料及びその製造方
法を提供することを目的とする。
めに、本発明者らが長期にわたり研究を重ねた結果、難
黒鉛化炭素材料において、積層構造をとる炭素原子の重
量比Ps,スタッキングインデックスSI、積層構造部
分の平均積層数nave を、積層構造をなす部分の割合が
少なくなるように規制することにより、さらにはラマン
スペクトルの1340cm-1付近のピークの半価半幅H
Wを規制することにより容量の極めて大きな負極材料が
得られるとの知見を得るに至った。さらに、そのような
炭素質材料は、炭素前駆体を炭素化に際して発生する揮
発成分が反応系外へ取り除かれるような雰囲気下で焼成
することにより生成されることを見い出すに至った。
づいて完成されたものであり、炭素前駆体を焼成して得
られる難黒鉛化炭素材料であって、X線回折スペクトル
のうち(002)結晶格子面由来の回折ピーク及び(0
02)結晶格子面由来の回折ピークより低角度側のX線
回折スペクトルから求められる積層構造をとる炭素の重
量比Psが0.59より小さいかあるいはスタッキング
インデックスSIが0.76より小さいことを特徴とす
るものである。
2)結晶格子面由来の回折ピーク及び(002)結晶格
子面由来の回折ピークより低角度側のX線回折スペクト
ルから求められる積層構造部分の平均積層数nave が
2.46より小さいことを特徴とするものである。さら
に、炭素前駆体を焼成して得られる難黒鉛化炭素材料で
あって、焼成温度をT℃、ラマンスペクトルにおいて1
340cm-1付近に現れるピークの半価半幅をHWとし
たときに、 HW>138−0.06・T なる条件を満たすことを特徴とするものである。
成して難黒鉛化炭素となる炭素前駆体を、炭素前駆体1
g当たり0.1ml/分以上の流量の不活性気体雰囲気
下、温度600℃以上で熱処理することを特徴とするも
のである。また、焼成して難黒鉛化炭素となる炭素前駆
体を、圧力50kPa以下の雰囲気下、温度600℃以
上で熱処理することを特徴とするものである。
該炭素前駆体を雰囲気との接触面積が1kg当たり10
cm2 以上となるように層状に載置することを特徴とす
るものである。
極材料を得るために、難黒鉛化炭素材料中で炭素原子が
積層構造をとっている部分の割合を反映するパラメータ
である,積層構造をとる炭素原子の重量割合Ps、スタ
ッキングインデックスSI、積層構造部分の平均積層枚
数nave が以下の条件を満たす難黒鉛化炭素材料を負極
材料として使用する。
0℃のような高温の熱処理を経ても容易に黒鉛化が進行
しない炭素材料を意味するが、ここでは2600℃の熱
処理後のd002 値が3.40Å以上の炭素材料をさすこ
ととする。
が積層構造をとっている積層構造部分と乱層構造を呈し
た非積層構造部分により構成される。ここで、難黒鉛化
炭素材料を負極材料として使用した場合、リチウムは上
記積層構造部分の炭素層の間にドープされる以外に非積
層構造部分の乱れた炭素層の微小な空隙にもドープされ
るものと考えられる。微小な空隙のうち容積が大き過ぎ
るものではリチウムがその中に留まることができずリチ
ウムのドープに寄与しないが、容積が適度に小さい微小
空隙はリチウムがその中に留まることができリチウムの
ドープに寄与する。そして、このような微小空隙が多く
存在する場合には、炭素層の間にのみリチウムがドープ
されると仮定して求められた理論リチウムドープ量37
2mAh/gを遙かに凌ぐリチウムドープ量を得ること
ができる。
難黒鉛化炭素材料の密度が略一定であると仮定すると、
非積層構造部分の割合が大きい程,言い換えれば積層構
造部分の割合が小さい程、多く存在するようになる。
層構造部分の割合を反映するパラメータ,Ps、SI、
nave が上記条件を満たす難黒鉛化炭素材料は積層構造
部分の割合が小さい難黒鉛化炭素材料であり、非積層構
造部分に微小空隙を多く有している。したがって、この
多くの微小空隙がリチウムのドープに効果的に寄与し大
きなリチウムドープ量が得られることとなる。
ラメータ,Ps、SI、nave は、難黒鉛化炭素材料の
X線回折スペクトルのうち、(002)結晶格子面に由
来する回折ピーク及び(002)結晶格子面に由来する
回折ピークより低角度側のスペクトルより得られるデー
タを所定の手順でデータ処理することにより求められ
る。
方法には、古くはR.E,Franklin〔Acta
Cryst.,3,107(1950)〕に、また
H.P.Klug and L.E.Alexande
r,X−ray diffraction Proce
dures,p.793(John Wiley an
d Sons,Inc)にも一部詳述されている方法が
ある。この方法は、白石、真田、日本化学会誌 197
6,No.1,p.153、小川、小林、炭素198
5,No.120,p.28、M.Shiraish
i,K.Kobayashi,Bulletin of
Chemical Society ofJapa
n,46,2575,(1973)等で応用され、広く
認知されている。
上記文献に示されている方法に準拠するが、より平易に
行えるよう一部簡便化した簡便法によって求められるも
のである。以下に上記簡便法のデータ処理手順を説明す
る。
べき難黒鉛化炭素材料試料のX線回折スペクトルを観測
する。このX線回折スペクトルについて、回折強度I
(θ)を数1,数2で求められる偏向因子、吸収因子及
び原子散乱因子の2乗で割ることにより補正する。な
お、原子散乱因子は、sinθ/λの関数であるが、I
nternational Tables for X
−ray Crystallography,vol.
IV,p71(The Kynoch Press,1
974)に記載されるバレンス状態ではない炭素原子に
ついての近似値を用いる。また、回折強度I(θ)は、
一秒あたりのX線カウント数、あるいはX線カウント数
のどちらでもよく任意強度である。
れた曲線Icorr(θ)を図1に示す。図1を見てわ
かるように、この曲線Icorr(θ)には、2θ=約
36°付近に極小値が有る。この極小値をIa、(00
2)結晶格子面に由来するピークのピーク強度をImと
規定する。なお、Im,Iaを求める前に、信号中のノ
イズの影響を避けるため、2θ=15°〜38°の範囲
の15〜35点程度について予めスムージング処理を施
すことが好ましい。そして、このようにして求められた
Im,Iaを数3に示す式に代入することによりSI値
が求められる。
ない曲線Icorr(θ)から極小値Iaを差引き、さ
らにsinθをかけて強度F(θ)を求める。これによ
り得られた曲線F(θ)を図2に示す。
式に代入してパターソン関数を求める。
∫Fcos(2・π・μ・s)・ds(但し、s=2・
sinθ/λ)をθでの総和の式で置き換えたものであ
る。求められたパターソン関数曲線を図3に示す。この
ようにパターソン関数の実空間への変換範囲は基準が十
分に減衰するまで広くとる。そして、このパターソン関
数曲線の極小値を与える点uを小さい方からT1 ,
T2 .・・・Tn と規定し、Tn ,Tn+1 間の直線とパ
ターソン関数が囲む面積p(n)をそれぞれ求める。
る炭素原子のうちn層の炭素層からなる積層構造を構成
する炭素原子の重量割合はこのP(n)を用いて数5に
示す式により求められる。
f(n)値が始めて0または負になるときのnよりもひ
とつ小さいnまで行う。そして、求められたf(n)を
用いて数6に示す式によりnave が求められる。
隔d002 を次のようにして求める。すなわち、(1)に
おいて観測されたX線回折スペクトルの(002)結晶
格子面に由来する回折ピークについて15〜35点程度
スムージング処理を施す。X線回折スペクトルをスムー
ジング処理して得られた曲線I(θ)を図4に示す。そ
して、図4に示すようにこの曲線I(θ)の回折ピーク
にベースラインを引き、回折ピークとベースラインの両
接点の間のベースラインと回折ピークで囲まれる部分を
積分する。この積分強度をちょうど2分する2θをBr
aggの式に代入することによりd002 が求められる。
nave 、SI及びd002 の値を用いて数7に示す式より
炭素材料中で積層構造をとっている炭素原子の重量割合
Psが求められる。
データ処理手順について説明したが、このうちSIは、
上述のデータ処理手順では透過法と称される方法によっ
て求めているが、必ずしもこの方法によって求める必要
はなく、通常用いられる反射法を用いて適切な吸収因子
等で補正することによっても求めることができる。ま
た、補正前のI(θ)曲線のIm,Iaに相当する値か
らも誤差を多く含むもののSIに相関するパラメータを
導きだすことができる。
Psが所定の条件を満たす難黒鉛化炭素材料は高リチウ
ムドープ量を発揮するが、さらに、本発明においては、
ラマンスペクトルにおいて1340cm-1付近に現れる
ピークの半価半幅HWが、 HW>138−0.06・T なる条件を満たす難黒鉛化炭素材料も負極材料として使
用する。
ンスペクトルを観測すると、1340cm-1付近と15
80cm-1付近にピークが見られる。1580cm-1付
近のピークは、炭素原子同士が強く結合してなる黒鉛構
造,すなわち上述の積層構造部分に由来する。一方、1
340cm-1付近のピークは、炭素原子同士が弱く結合
してなる黒鉛構造に比べて対称性に劣った相,すなわち
上述の非積層構造部分に由来する。この1340cm-1
付近のピークの半価半幅HWは、上記非積層構造部分に
おける炭素原子同士の結合状態のばらつきの大きさを反
映している。
06・Tより大なる場合には、非積層構造部分における
炭素原子同士のばらつきが適度に大きく、リチウムドー
プに寄与する微細孔を多く有しているものと推測され、
大きなリチウムドープ量が獲得できる。
ークの半価半幅とは、通常半価幅と称される値の半分の
値である。つまり、フィッティングされたラマンスペク
トルのピーク波形にベースラインを引き、ピークトップ
からこのベースラインまでの強度の1/2の点でベース
ラインに対して平行に直線を引く。このピーク波形と直
線との交点を点A,点Bとし、この点A,点Bに対応す
る横軸を読む。点A,点Bに対応する横軸の読みの差が
半価幅であり、この半価幅の1/2の値が半価半幅であ
る。
示する炭素前駆体を焼成することによって得られる。
ては、石油ピッチに酸素を含む官能基を導入したもの、
あるいは熱硬化性の樹脂を経由して固相炭素化が進行す
る炭素材料等が挙げられる。
ル、エチレンボトム油、原油等の高温熱分解で得られる
タール類、アスファルト等より蒸留(真空蒸留、常圧蒸
留、スチーム蒸留)、熱重縮合、抽出、化学重縮合等の
操作によって得られる。このとき石油ピッチのH/C原
子比は、難黒鉛化炭素とするために0.6〜0.8とす
る必要がある。
導入する具体的な手段は限定されないが、たとえば硝
酸、混酸、硫酸、次亞塩素酸の水溶液による湿式法、或
いは酸化性ガス(空気、酸素)による乾式法、さらに硫
黄、硝酸アンモニア、過硫酸アンモニア、塩化第二鉄等
の固体試薬による反応等が用いられる。
平3−252053号公報に示すように、好ましくは3
%以上、さらに好ましくは5%以上である。この酸素含
有率は、最終的に製造される炭素質材料の結晶構造に影
響を与え、酸素含有率をこの範囲とした時に(002)
面の面間隔d002 を3.70Å以上、空気気流中での示
差熱分析(DTA)において700℃以上に発熱ピーク
を持たず、負極容量の大なるものとなる。
ェノール樹脂、アクリル樹脂、ハロゲン化ビニル樹脂、
ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアセチレン、ポリ(p−フェニレン)等の共役
系樹脂、セルロースおよびその誘導体、任意の有機高分
子系化合物を使用することが出来る。その他、ナフタレ
ン、フェナントレン、アントラセン、トリフェニレン、
ピレン、ペリレン、ペンタフェン、ペンタセンなどの縮
合多環炭化水素化合物、その他誘導体(例えばこれらの
カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミド
等)、前記各化合物の混合物を主成分とする各種ピッ
チ、アセナフタレン、インドール、イソインドール、キ
ノリン、イソキノリン、キノキサリン、フタラジン、カ
ルバゾール、アクリジン、フェナジン、フェナントリジ
ン等の縮合複素環化合物、その誘導体も使用可能であ
る。また、特にフルフリルアルコールあるいはフルフラ
ールのホモポリマー、コポリマーよりなるフラン樹脂も
好適である。
素化を経るものは易黒鉛化炭素を与える。そのような有
機材料は固相炭素化を経るように不融化処理を施せばよ
い。つまり、溶融が始まるより低い温度で分子間の架橋
反応が始まるような工夫をすればよく、例えば、上記石
油ピッチに施すのと同様の方法で酸素含有基を導入す
る、塩素ガスまたは硫黄を添加する、あるいは架橋反応
を促進する触媒を存在させる等の方法がとられる。
によって炭素質材料は得られるが、リチウムドープ量の
大きい炭素質材料を得るには、炭素前駆体を焼成する際
の焼成雰囲気が重要である。
を、炭素前駆体1g当たり0.1ml/分以上の流量の
不活性気体雰囲気下、あるいは圧力50kPa以下の雰
囲気下で行う。炭素前駆体の焼成を、炭素前駆体1g当
たり0.1ml/分以上の流量の不活性気体雰囲気下で
行うと、不活性気体のフローによって揮発成分が除去さ
れる。一方、炭素前駆体の焼成を、圧力50kPa以下
の低圧雰囲気下で行うと、炭素前駆体からの揮発分の拡
散、脱離が促進され、揮発分が効率良く取り除かれる。
このように、炭素前駆体の焼成を炭素化によって発生す
る揮発成分が反応系外から除去されるような雰囲気で行
うと、炭素化が円滑に進行し、リチウムドープ量の大き
な炭素質材料が得られることとなる。
0.1ml/分以上の流量の不活性気体雰囲気下で焼成
する場合において、不活性気体とは、900℃〜150
0℃の炭素化温度で炭素質材料と反応しない気体であ
る。例示するならば、窒素、アルゴン、またはそれらの
混合気体を主成分とする気体である。
囲気の流量とともに炭素化に供される炭素前駆体の量に
も依存する。したがって、ここでは、雰囲気の流量は、
炭素前駆体単位重量当たりの流量で規定する。炭素前駆
体1gあたりの流量が0.1ml/分以上の時に負極容
量の向上がみられる。
炉の場合は炉内の全量、経時的に投入し炭素質材料を取
り出す連続型炭素化炉の場合には、好ましくは800℃
以上さらに好ましくは700℃以上の温度に加熱されて
いる炭素前駆体の量を指す。
00℃以上さらに好ましくは700℃以上に加熱された
炭素前駆体に触れ、炭素化炉外に排出される量とする。
したがって炭素化炉あるいは炭素前駆体が、好ましくは
800℃以上さらに好ましくは700℃以上に昇温され
る前の、系内の雰囲気の置換を目的とする不活性雰囲気
のフローは本発明に含まない。
の雰囲気との接触面積が粗面形状で10cm2 以上とな
るようにすると、不活性気体に炭素前駆体が触れやすく
なって揮発成分がより効率良く取り除かれ、炭素化の進
行がさらに円滑なものとなる。ただし、ここでいう粗面
形状での接触面積とは、材料表面の乱雑で微少な凹凸や
粒子中の微細な比表面積は含まないものである。
駆体を分割して多段上に載せたり、あるいは攪拌する
(この場合、炭素前駆体の比表面積が雰囲気に触れる面
積となる)ことによって広くすることができる。
の低圧雰囲気下で焼成する場合において、雰囲気下の圧
力は、炭素化の到達温度時あるいは昇温過程の間の一時
期において50kPa以下に保たれていれば良い。炭素
化炉内の排気は、炭素化炉あるいは炭素前駆体が加熱さ
れる前、またはそれらの昇温過程、到達温度保持時間の
いずれで行っても差し支えない。
も、炭素化炉の加熱方式は、特に制限されず、誘導加
熱、抵抗加熱等いずれでも良い。
特に問わない。例えば、不活性雰囲気中、300〜70
0℃で仮焼成した後、不活性雰囲気中、昇温速度1℃/
分以上、到達温度900〜1500℃、到達温度での保
持時間0〜5時間程度の条件で本焼成すれば良い。もち
ろん場合によっては仮焼成操作は省略しても良い。
料は、粉砕、分級して負極材料として供されるが、この
粉砕は炭化前、炭化後、焼成後のいずれで行っても差し
支えない。
なる負極は、正極,電解液とともに電池缶内に収容され
て電池の負極として機能する。
高容量を達成することを狙ったものであるので、正極と
しては、定常状態(例えば5回程度充放電を繰り返した
後)で負極炭素質材料1gあたり250mAh以上の充
放電容量相当分のLiを含むことが必要で、300mA
h以上の充放電容量相当分のLiを含むことが好まし
く、350mAh以上の充放電容量相当分のLiを含む
ことがより好ましい。
給される必要はなく、要は電池系内に負極炭素質材料1
g当たり250mAh以上の充放電容量相当分のLiが
存在すれば良い。また、このLiの量は、電池の放電容
量を測定することによって判断することとする。
えば一般式LiMO2 (ただし、MはCo、Niの少な
くとも1種を表す。)で表される複合金属酸化物やLi
を含んだ層間化合物が好適で、特にLiCoO2 を使用
すると良好な特性が得られる。
を適宜組み合わせて調製されるが、これら有機溶媒や電
解質としてはこの種の電池に用いられるものであればい
ずれも使用可能である。例示するならば、有機溶媒とし
てプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジ
エチルカーボネート、ジメチルカーボネート、1,2−
ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブ
チロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラ
ヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−
1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラ
ン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニト
リル、アニソール、酢酸エステル、酪酸エステル、プロ
ピオン酸エステル等である。
F6 、LiPF6 、LiBF4 、LiB(C
6 H5 )4 、CH3 SO3 Li、CF3 SO3 Li、L
iCl、LiBr等である。
っている部分の割合を反映するパラメータである,積層
構造をとる炭素原子の重量割合Ps、スタッキングイン
デックスSI、積層構造部分の平均積層枚数nave が所
定の条件を満たす難黒鉛化炭素材料は、リチウム非水電
解液電池の負極材料として使用したときに、積層構造部
分の炭素層の間にのみリチウムがドープされると仮定し
て求められる理論リチウムドープ量372mAh/gを
遙に凌ぐリチウムドープ量を有する。これは、上記パラ
メータが所定の条件を満たす難黒鉛化炭素材料は、積層
構造部分の炭素層以外にリチウムがドープされるサイト
として微小な空隙を多数有しているからと考えられる。
難黒鉛化炭素となる炭素前駆体を、炭素前駆体1g当た
り0.1ml/min以上の流量の不活性気体雰囲気
下,あるいは圧力50kPa以下の雰囲気下、温度60
0℃以上で熱処理するといった炭素化に際して発生する
揮発成分が反応の系外に取り除かれる雰囲気で炭素化す
ることによって得られる。これは以下の理由による。
00℃付近から低分子パラフィン、オレフィン、低分子
芳香族が揮発し、600℃前後で二酸化炭素、メタン、
一酸化炭素、さらに高温では水素が揮発する。低温での
低分子化合物の揮発は炭素質材料中の炭素炭素単結合、
あるいは炭素酸素結合の開裂によるもので、炭素質材料
はより安定な二重結合を持ったオレフィン、芳香環を形
成する。より高温では炭素水素結合の開裂とともに水素
が脱離し、重合が進行して芳香環が成長する。
系外へ取り除くことは、炭素材粒子中で、揮発成分の拡
散経路に沿って空隙の形成を促進する。そのような空隙
が開いた細孔を形成するのか、閉じた細孔を形成するの
かは不明であるが、分子の拡散に起因する空隙は微小な
容積を有すると推測され、容量に適正に寄与する構造を
とっていると考えられる。
説明する。
8)を酸化して酸素含有率15.4%の炭素前駆体を用
意した。次いで、この炭素前駆体を、窒素気流中で50
0℃、5時間炭化した。そして、炭化によって得られた
ビーズをミルにて粉砕して炭素化原料とし、このうち約
10gをるつぼに仕込んだ。このるつぼに仕込んだ10
gの炭素化原料を電気炉中で10l/分の窒素気流下、
昇温速度5℃/min、到達温度1100℃、保持時間
1時間なる条件で焼成し、炭素質材料を得た。なお、こ
の時るつぼ中の炭素化原料の層厚みは約30mmであ
り、窒素気流との接触面積は〜7cm2 であった。
し、メッシュにて38μm以下に分級した。
クトル,X線回折スペクトルを測定した。そして、ラマ
ン散乱スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れる
ピークの半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルか
ら得られるデータを所定の手順でデータ処理することに
より積層構造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキン
グインデックスSI,積層構造部分の平均積層枚数n
ave を求めた。
40cm-1付近に現れるピークの半価半幅は以下のよう
にして求めた。
514.5nm,照射パワー200mWのAr+ レーザ
を入射ビーム径1mmφで照射して疑似後方散乱の散乱
光を集光し、この集光した光を分光器を用いて分光する
ことによってラマンスペクトルを測定する。この方法で
は、散乱光を得るためのAr+ レーザのビーム径が1m
mφと大きいので、測定されるラマン散乱スペクトルは
ビーム径内に存在する数多くの炭素材粒子の散乱平均と
なる。したがって、高い再現性、精度をもってラマンス
ペクトルが測定される。
社製,商品名U−1000ダブルモノクロメータを用い
た。スリット幅は、400−800−800−400μ
mである。
にして合計4回ラマン散乱スペクトル測定し、各ラマン
散乱スペクトルについてフィッチング処理を行う。そし
て、それぞれのスペクトルについて1340cm-1付近
のピークの半価半幅を求め、4つの半価半幅データの平
均値を算出し、この値をもって半価半幅とした。
測定した。 X線回折測定条件 X線: CuKα線(波長λ=1.54
18Å) 測定装置: 理学社製,商品名RAD−II
IB 印加電流及び印加電圧:40kV,30mA ソーラースリット幅: 0.5° 発散スリット幅: 0.5° 参照スリット幅: 0.15° サンプリング間隔: 0.05° 走査速度: 1°/分 走査幅: 2θにて1°〜38° グラファイトモノクロメータ使用 (モノクロメータの回折角2α:約26.6°) 試料充填方式:厚さ0.5mmのSUS製の板に穿設さ
れた5mm×18mmの開口部に試料を厚み0.5mm
で充填
s,SI,nave を表1に示す。
イン型電池の負極を作製し、該炭素質材料の負極容量を
測定した。
に、アルゴン雰囲気中で昇温速度約30℃/分、到達温
度600℃、到達温度保持時間1時間なる条件で前熱処
理を施した。(なお、この熱処理は、以下に示す負極ミ
ックスの調整の直前に行った。)次いで、この炭素質材
料に10重量%相当量のポリフッ化ビニリデンを加え、
ジメチルホルムアミドを溶媒として混合、乾燥して負極
ミックスを調製した。
mgを集電体であるニッケルメッシュと混練して直径1
5.5mmのペレットに成形し、負極を作成した。そし
て、作製した負極を以下に示す構成のコイン型電池に組
み込み、1mA(電流密度0.53mA/cm2 )で充
放電を行い、負極炭素質材料1gあたりの放電容量を測
定した。上記コイン型電池の構成および充放電条件を以
下に示す。
エタンとの混合溶媒(容量比で1:1)にLiClO4
を1mol/1の割合で溶解したもの。 集電体 : 銅箔
休止時間のマイナス1/2乗対休止電圧のプロットを無
限時間に外掃して、充電容量による平衡電位を見積もっ
た(断続充放電法)。充電終了はこの平衡電位が対リチ
ウム2mVに達した時とした。
を繰り返し、通電状態で電池電圧が1.5Vを下回った
時点で放電を終了した。 この方法で見積もられた充放電容量は平衡電位を基準と
しているため、材料固有の特性を反映する。
容量を上述のHW,SI,Ps,n ave と併せて表1に
示す。
施例1と同様にして炭素質材料を製造した。なお、焼成
の際の到達温度は1100℃、1200℃、1300℃
と変化させた。
マンスペクトル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン
散乱スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れるピ
ークの半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルから
得られるデータに所定のデータ処理を施すことにより積
層構造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキングイン
デックスSI,積層構造部分の平均積層枚数nave を求
めた。また、得られた炭素質材料を負極材料としてコイ
ン型電池を作製し、作製したコイン型電池について、通
電条件1mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあた
りの放電容量を測定した。HW,Ps,SI,nave 及
び負極容量の測定結果を表2に示す。
例1で作製された炭素質材料は、HW,Ps,SI,n
ave が所定の条件(HW>138−0.06・T,Ps
<0.59,SI<0.76,nave <2.46)を満
たしており、378mAhと大きな負極容量を有してい
る。これに対して、比較例1で作製された炭素質材料は
いずれもHW,Ps,SI,nave が所定の条件を満た
しておらず、実施例1の炭素質材料に比べて負極容量が
小さいものとなっている。
焼成を不活性気流雰囲気下で行うことはHW,Ps,S
I,nave が所定の条件を満たし負極容量の大きな炭素
質材料を得る上で有効であることがわかった。
料の量を1gとしたこと以外は実施例1と同様にして炭
素質材料を製造した。
マンスペクトル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン
散乱スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れるピ
ークの半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルから
得られるデータに所定のデータ処理を施すことにより積
層構造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキングイン
デックスSI,積層構造部分の平均積層枚数nave を求
めた。また、得られた炭素質材料を負極材料としてコイ
ン型電池を作製し、作製したコイン型電池について、通
電条件1mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあた
りの放電容量を測定した。HW,Ps,SI,nave 及
び負極容量の測定結果を表3に示す。
れた炭素質材料は、HW,Ps,SI,nave がいずれ
も所定の条件を満たしており、負極容量が442mAh
/gと実施例1の炭素質材料の場合よりも大きな値とな
る。
囲気下で焼成して得られる炭素質材料において、負極容
量は、炭素前駆体を焼成する際の不活性気流の流量とと
もに焼成する炭素前駆体の量にも依存し、炭素前駆体1
g当たりの不活性気流量が大きい程、負極容量が大きな
値となることがわかった。
ナボートを用い、アルミナボ−ト上に炭素化原料を載置
したこと以外は実施例1と同様にして炭素質材料を製造
した。なお、アルミナボート上の炭素化原料の層厚みは
約10mmであり、窒素気流中との接触面積は〜300
cm2 であった。
マンスペクトル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン
散乱スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れるピ
ークの半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルから
得られるデータに所定のデータ処理を施すことにより積
層構造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキングイン
デックスSI,積層構造部分の平均積層枚数nave を求
めた。また、得られた炭素質材料を負極材料としてコイ
ン型電池を作製し、作製したコイン型電池について、通
電条件1mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあた
りの放電容量を測定した。HW,Ps,SI,nave 及
び負極容量の測定結果を表4に示す。
れた炭素質材料は、HW,Ps,SI,nave がいずれ
も所定の条件を満たしており、負極容量が432mAh
/gと実施例1の炭素質材料の場合よりも大きな値とな
っている。
囲気下で焼成して得られる炭素質材料において、負極容
量は、炭素前駆体を焼成する際の炭素前駆体の層厚み,
すなわち接触面積に依存し、炭素前駆体の層厚みが薄
く、接触面積が大きい程、負極容量が大きな値となるこ
とがわかった。これは、炭素前駆体の層厚みが薄い方が
揮発分の抜けが良いからである。
るつぼに仕込み、電気炉内の圧力を20kPa程度に保
ちながら、昇温速度5℃/分、到達温度1100℃,1
200℃,1300℃,到達温度での保持時間1時間な
る条件で焼成したこと以外は実施例1と同様にして炭素
質材料を製造した。
マンスペクトル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン
散乱スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れるピ
ークの半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルから
得られるデータに所定のデータ処理を施すことにより積
層構造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキングイン
デックスSI,積層構造部分の平均積層枚数nave を求
めた。また、得られた炭素質材料を負極材料としてコイ
ン型電池を作製し、作製したコイン型電池について、通
電条件1mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあた
りの放電容量を測定した。HW,Ps,SI,nave 及
び負極容量の測定結果を表5に示す。
Paとしたこと以外は実施例4と同様にして炭素質材料
を製造した。
マンスペクトル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン
散乱スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れるピ
ークの半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルから
得られるデータに所定のデータ処理を施すことにより積
層構造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキングイン
デックスSI,積層構造部分の平均積層枚数nave を求
めた。また、得られた炭素質材料を負極材料としてコイ
ン型電池を作製し、作製したコイン型電池について、通
電条件1mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあた
りの放電容量を測定した。
Ps,SI,nave 及び負極容量は、比較例1の場合と
同程度であり、上記パラメータが所定の条件を満たして
おらず、負極容量も小さいものとなっている。これに対
して、実施例4の炭素質材料は、表4を見てわかるよう
に、HW,Ps,SI,nave が所定の条件を満たして
おり、比較例2の炭素質材料に比べて遙に大きい負極容
量を有する。
焼成を低圧雰囲気下で行うことはHW,Ps,SI,n
ave が所定の条件を満たし負極容量の大きな炭素質材料
を得る上で有効であることがわかった。
施例1と同様にして炭素質材料を製造した。
に仕込み、密閉電気炉内で900℃で焼成した。降温
後、再び約10gをるつぼに仕込み、電気炉内の圧力を
20kPa程度に保ちながら、昇温速度5℃/分、到達
温度1100℃、到達温度での保持時間1時間なる条件
で焼成し、炭素質材料を得た。
マンスペクトル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン
散乱スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れるピ
ークの半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルから
得られるデータに所定のデータ処理を施すことにより積
層構造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキングイン
デックスSI,積層構造部分の平均積層枚数nave を求
めた。また、得られた炭素質材料を負極材料としてコイ
ン型電池を作製し、作製したコイン型電池について、通
電条件1mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあた
りの放電容量を測定した。
I,nave 及び負極容量は、実施例4の炭素質材料と同
程度であった。このことから、炭素前駆体を低圧雰囲気
下で焼成して炭素質材料を得るに際しては、排気操作を
炭素化炉あるいは炭素前駆体が加熱される前、またはそ
れらの昇温過程、到達温度保持時間のいずれで行っても
同様にHW,Ps,SI,nave が所定の条件を満たし
高負極容量を有する炭素質材料が得られることがわかっ
た。
られた炭素化原料の約10gをるつぼに仕込み、密閉電
気炉内で900℃で焼成した。降温後、再び約10gを
るつぼに仕込み、密閉電気炉内で、昇温速度5℃/分、
到達温度1100℃、到達温度での保持時間1時間なる
条件で焼成し、炭素質材料を得た。
ル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン散乱スペクト
ルにおいて1340cm-1付近に現れるピークの半価半
幅を求め、さらにX線回折スペクトルから得られるデー
タに所定のデータ処理を施すことにより積層構造をとる
炭素原子の重量比Ps,スタッキングインデックスS
I,積層構造部分の平均積層枚数nave を求めた。ま
た、得られた炭素質材料を負極材料としてコイン型電池
を作製し、作製したコイン型電池について、通電条件1
mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあたりの放電
容量を測定した。
I,nave 及び負極容量は、比較例1の炭素質材料と同
程度であった。このことからも、炭素前駆体を低圧雰囲
気下で焼成して炭素質材料を得るに際しては、雰囲気の
圧力は到達温度時において低圧とされていることが重要
であることがわかった。
a程度に保ちながら、昇温速度5℃/分、到達温度12
00℃、保持時間1時間なる条件で焼成し、炭素質材料
を得た。得られた炭素質材料を冷却後、ミルにて粉砕
し、メッシュにて38μm以下に分級した。
スペクトル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン散乱
スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れるピーク
の半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルから得ら
れるデータに所定のデータ処理を施すことにより積層構
造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキングインデッ
クスSI,積層構造部分の平均積層枚数nave を求め
た。また、得られた炭素質材料を負極材料としてコイン
型電池を作製し、作製したコイン型電池について、通電
条件1mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあたり
の放電容量を測定した。HW,Ps,SI,nave 及び
負極容量の測定結果を表6に示す。
ったこと以外は実施例6と同様にして炭素質材料を製造
した。
マンスペクトル,X線回折スペクトルを測定し、ラマン
散乱スペクトルにおいて1340cm-1付近に現れるピ
ークの半価半幅を求め、さらにX線回折スペクトルから
得られるデータに所定のデータ処理を施すことにより積
層構造をとる炭素原子の重量比Ps,スタッキングイン
デックスSI,積層構造部分の平均積層枚数nave を求
めた。また、得られた炭素質材料を負極材料としてコイ
ン型電池を作製し、作製したコイン型電池について、通
電条件1mAで充放電を行い、負極炭素質材料1gあた
りの放電容量を測定した。HW,Ps,SI,nave 及
び負極容量の測定結果を表7に示す。
例6の炭素質材料は、HW,Ps,SI,nave が所定
の条件を満たしており、比較例4の炭素質材料よりも大
きい負極容量を有している。これに対して、比較例4の
炭素質材料は、HW,Ps,SI,nave が所定の条件
を満たしておらず、負極容量が小さいものとなってい
る。
む官能基を導入した石油ピッチと同様、焼成して難黒鉛
化炭素となる有機材料を用いるときにも本製造方法は有
効であることがわかった。
明の負極材料は、炭素前駆体を焼成して得られる難黒鉛
化炭素材料であって、X線回折スペクトルのうち(00
2)結晶格子面由来の回折ピーク及び(002)結晶格
子面由来の回折ピークより低角度側のX線回折スペクト
ルから求められる積層構造をとる炭素の重量比Ps、ス
タッキングインデックスSI、積層構造部分の平均積層
数nave さらにはラマンスペクトルにおいて1340c
m-1付近に現れるピークの半価半幅HWが規制されてい
るので、リチウム非水電解液電池の負極材料として用い
た場合に理論値を遙に上回る高リチウムドープ量が得ら
れる。
黒鉛化炭素となる炭素前駆体を、炭素前駆体1g当たり
0.1ml/分以上の流量の不活性気体雰囲気下、ある
いは圧力50kPa以下の雰囲気下、温度600℃以上
で熱処理することにより得られ、原料への添加物の添加
等これまでの製造操作以外の付加的操作が不要である。
したがって、製造操作の簡易化,コストの低減化に有利
であり、工業的価値は極めて大きい。
して得られた曲線Icorr(θ)を示す特性図であ
る。
き、さらにsin(θ)を乗することによって求められ
る曲線F(θ)を示す特性図である。
求められるパターソン関数曲線を示す特性図である。
られた曲線I(θ)を示す特性図である。
が積層構造をとっている積層構造部分と非積層構造部分
により構成される。ここで、難黒鉛化炭素材料を負極材
料として使用した場合、リチウムは上記積層構造部分の
炭素層の間にドープされる以外に非積層構造部分の乱れ
た炭素層の微小な空隙にもドープされるものと考えられ
る。微小な空隙のうち容積が大き過ぎるものではリチウ
ムがその中に留まることができずリチウムのドープに寄
与しないが、容積が適度に小さい微小空隙はリチウムが
その中に留まることができリチウムのドープに寄与す
る。そして、このような微小空隙が多く存在する場合に
は、炭素層の間にのみリチウムがドープされると仮定し
て求められた理論リチウムドープ量372mAh/gを
遥かに凌ぐリチウムドープ量を得ることができる。
∫Fcos(2・π・u・s)・ds(但し、S=2・
sinθ/λ)をθでの総和の式で置き換えたものであ
る。求められたパターソン関数曲線を図3に示す。この
ようにパターソン関数の実空間への変換範囲は基準が十
分に減衰するまで広くとる。そして、このパターソン関
数曲線の極小値を与える点uを小さい方からT1,T2
・・・・Tnと規定し、Tn,Tn+1間の直線とパタ
ーソン関数が囲む面積P(n)をそれぞれ求める。
る炭素原子のうちn層の炭素層からなる積層構造を構成
する炭素原子の重量割合はこのP(n)を用いて数5に
示す式により求められる。
Claims (6)
- 【請求項1】 炭素前駆体を焼成して得られる難黒鉛化
炭素材料であって、X線回折スペクトルのうち(00
2)結晶格子面由来の回折ピーク及び(002)結晶格
子面由来の回折ピークより低角度側のX線回折スペクト
ルから求められる積層構造をとる炭素の重量比Psが
0.59より小さいかあるいはスタッキングインデック
スSIが0.76より小さいことを特徴とする負極材
料。 - 【請求項2】 X線回折スペクトルのうち(002)結
晶格子面由来の回折ピーク及び(002)結晶格子面由
来の回折ピークより低角度側のX線回折スペクトルから
求められる積層構造部分の平均積層数nave が2.46
より小さいことを特徴とする請求項1記載の負極材料。 - 【請求項3】 炭素前駆体を焼成して得られる難黒鉛化
炭素材料であって、焼成温度をT℃、ラマンスペクトル
において1340cm-1付近に現れるピークの半価半幅
をHWとしたときに、 HW>138−0.06・T なる条件を満たすことを特徴とする負極材料。 - 【請求項4】 焼成して難黒鉛化炭素となる炭素前駆体
を、炭素前駆体1g当たり0.1ml/分以上の流量の
不活性気体雰囲気下、温度600℃以上で熱処理するこ
とを特徴とする負極材料の製造方法。 - 【請求項5】 焼成して難黒鉛化炭素となる炭素前駆体
を、圧力50kPa以下の雰囲気下、温度600℃以上
で熱処理することを特徴とする負極材料の製造方法。 - 【請求項6】 炭素前駆体を熱処理するに際し、該炭素
前駆体を雰囲気との接触面積が1kg当たり10cm2
以上となるように層状に載置することを特徴とする請求
項4記載の負極材料の製造方法。
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