JPH068899Y2 - 2輪−4輪駆動切換可能な四輪駆動車 - Google Patents
2輪−4輪駆動切換可能な四輪駆動車Info
- Publication number
- JPH068899Y2 JPH068899Y2 JP9754188U JP9754188U JPH068899Y2 JP H068899 Y2 JPH068899 Y2 JP H068899Y2 JP 9754188 U JP9754188 U JP 9754188U JP 9754188 U JP9754188 U JP 9754188U JP H068899 Y2 JPH068899 Y2 JP H068899Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel drive
- wheel
- transfer
- switching
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は2輪−4輪駆動切換可能な四輪駆動車に関す
る。
る。
2輪−4輪駆動切換可能な四輪駆動車の一形式として、
例えば実開昭63−69034号公報に示されているよ
うに、変速機から伝達される動力を前後輪の一方側へは
常時伝達するとともに切換レバーの操作により作動して
前後輪の他方側へも動力を伝達する2輪−4輪切換用ト
ランスファと、2輪駆動時非駆動側となるディファレン
シャルの少くとも一方のサイドギヤと車輪側との動力伝
達を断続可能なクラッチ機構と、このクラッチ機構の作
動を制御する制御機構を備え、前記トランスファの4輪
駆動側への切換作動と前記クラッチ機構の制御作動によ
り4輪駆動状態となる四輪駆動車がある。
例えば実開昭63−69034号公報に示されているよ
うに、変速機から伝達される動力を前後輪の一方側へは
常時伝達するとともに切換レバーの操作により作動して
前後輪の他方側へも動力を伝達する2輪−4輪切換用ト
ランスファと、2輪駆動時非駆動側となるディファレン
シャルの少くとも一方のサイドギヤと車輪側との動力伝
達を断続可能なクラッチ機構と、このクラッチ機構の作
動を制御する制御機構を備え、前記トランスファの4輪
駆動側への切換作動と前記クラッチ機構の制御作動によ
り4輪駆動状態となる四輪駆動車がある。
かかる形式の四輪駆動車において変速機として自動変速
機を搭載している場合には、前記トランスファとして、
切換レバーの操作により変速機用の作動油圧(例えばラ
イン圧)の一部が付与されたとき切換作動して前後輪の
他方側へも動力を伝達するように構成したトランスファ
が採用される。また、この場合前記制御機構は、かかる
トランスファへ付与される作動油圧により動作して同ト
ランスファが4輪駆動側へ切換えられたことを検出する
検出手段と、この検出手段の検出動作により作動して前
記クラッチ機構を接続側へ作動させる駆動手段を備えた
構成とされる。第5図はかかる制御機構の制御回路の一
例を示しており、当該制御機構の検出手段として、トラ
ンスファへ付与される切換用の作動油圧が所定圧に達し
たとき閉成する圧力スイッチ1が採用され、また前記駆
動手段として一対のバキュームスイッチングバルブ2
a、2b、これらバルブ2a、2bを負圧源側、大気側
へ選択的に切換作動させるリレー3、これらバルブ2
a、2bの切換作動により前記クラッチ機構を接続側、
非接続側へ切換作動させる負圧アクチュエータ4からな
る駆動手段が採用されている。
機を搭載している場合には、前記トランスファとして、
切換レバーの操作により変速機用の作動油圧(例えばラ
イン圧)の一部が付与されたとき切換作動して前後輪の
他方側へも動力を伝達するように構成したトランスファ
が採用される。また、この場合前記制御機構は、かかる
トランスファへ付与される作動油圧により動作して同ト
ランスファが4輪駆動側へ切換えられたことを検出する
検出手段と、この検出手段の検出動作により作動して前
記クラッチ機構を接続側へ作動させる駆動手段を備えた
構成とされる。第5図はかかる制御機構の制御回路の一
例を示しており、当該制御機構の検出手段として、トラ
ンスファへ付与される切換用の作動油圧が所定圧に達し
たとき閉成する圧力スイッチ1が採用され、また前記駆
動手段として一対のバキュームスイッチングバルブ2
a、2b、これらバルブ2a、2bを負圧源側、大気側
へ選択的に切換作動させるリレー3、これらバルブ2
a、2bの切換作動により前記クラッチ機構を接続側、
非接続側へ切換作動させる負圧アクチュエータ4からな
る駆動手段が採用されている。
ところで、自動変速機を搭載した上記形式の四輪駆動車
においては、自動変速機のシフトレバーを操作するとト
ランスファへ付与される作動油圧が第6図に示すように
瞬時低下し、トランスファの四輪駆動状態が維持されて
いるにもかかわらず検出手段(圧力スイッチ1)が非動
作状態となり、駆動手段(バルブ2a、2b,リレー
3、アクチュエータ4等)を切換作動してクラッチ機構
を非接続状態となし、車両を瞬時2輪駆動状態にするお
それがある。従って、本考案の目的はかかる問題を解決
することにある。
においては、自動変速機のシフトレバーを操作するとト
ランスファへ付与される作動油圧が第6図に示すように
瞬時低下し、トランスファの四輪駆動状態が維持されて
いるにもかかわらず検出手段(圧力スイッチ1)が非動
作状態となり、駆動手段(バルブ2a、2b,リレー
3、アクチュエータ4等)を切換作動してクラッチ機構
を非接続状態となし、車両を瞬時2輪駆動状態にするお
それがある。従って、本考案の目的はかかる問題を解決
することにある。
本考案は自動変速機を搭載した上記形式の四輪駆動車で
あり、前記制御機構を、前記切換レバーの操作により動
作して同切換レバーが4輪駆動側へ切換えられたことを
検出する第1検出手段と、前記トランスファへ付与され
る作動油圧により動作して同トランスファが4輪駆動側
へ切換えられたことを検出する第2検出手段と、この第
2検出手段の検出動作により作動して前記クラッチ機構
を接続側へ作動させる駆動手段と、前記第1検出手段の
検出動作時に前記第2検出手段が非動作状態になったと
き前記駆動手段の前記接続側への作動状態を保持する補
償手段を備えた構成としている。
あり、前記制御機構を、前記切換レバーの操作により動
作して同切換レバーが4輪駆動側へ切換えられたことを
検出する第1検出手段と、前記トランスファへ付与され
る作動油圧により動作して同トランスファが4輪駆動側
へ切換えられたことを検出する第2検出手段と、この第
2検出手段の検出動作により作動して前記クラッチ機構
を接続側へ作動させる駆動手段と、前記第1検出手段の
検出動作時に前記第2検出手段が非動作状態になったと
き前記駆動手段の前記接続側への作動状態を保持する補
償手段を備えた構成としている。
かかる構成の四輪駆動車においては、車両の2輪駆動状
態において切換レバーを4輪駆動側へ切換操作すると、
第1検出手段が4輪駆動側へ切換操作されたことを検出
し、同時に自動変速機の作動油圧の一部がトランスファ
に付与されて同トランスファが4輪駆動側へ切換作動す
るとともに、第2検出手段が動作して駆動手段がクラッ
チ機構を接続側へ切換作動させる。これにより、車両は
4輪駆動状態となる。また、この4輪駆動状態において
切換レバーを2輪駆動側へ切換操作すると、第1検出手
段は非動作状態となり、同時に自動変速機の作動油圧の
トランスファへ付与が停止されて同トランスファが2輪
駆動側へ切換作動するとともに、第2検出手段が非動作
状態となって駆動手段がクラッチ機構を非接続側へ切換
作動させる。これにより、車両は2輪駆動状態となる。
態において切換レバーを4輪駆動側へ切換操作すると、
第1検出手段が4輪駆動側へ切換操作されたことを検出
し、同時に自動変速機の作動油圧の一部がトランスファ
に付与されて同トランスファが4輪駆動側へ切換作動す
るとともに、第2検出手段が動作して駆動手段がクラッ
チ機構を接続側へ切換作動させる。これにより、車両は
4輪駆動状態となる。また、この4輪駆動状態において
切換レバーを2輪駆動側へ切換操作すると、第1検出手
段は非動作状態となり、同時に自動変速機の作動油圧の
トランスファへ付与が停止されて同トランスファが2輪
駆動側へ切換作動するとともに、第2検出手段が非動作
状態となって駆動手段がクラッチ機構を非接続側へ切換
作動させる。これにより、車両は2輪駆動状態となる。
ところで、当該四輪駆動車の4輪駆動状態において、自
動変速機のシフトレバーを操作するとトランスファへ付
与されている作動油圧が瞬時低下して第2検出手段が非
動作状態となることがある。しかしながら、この場合に
は第1検出手段が検出動作状態にあるとともにトランス
ファが4輪駆動状態にあるため、補償手段が駆動手段の
前記接続側への作動状態を保持する。
動変速機のシフトレバーを操作するとトランスファへ付
与されている作動油圧が瞬時低下して第2検出手段が非
動作状態となることがある。しかしながら、この場合に
は第1検出手段が検出動作状態にあるとともにトランス
ファが4輪駆動状態にあるため、補償手段が駆動手段の
前記接続側への作動状態を保持する。
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明するに、第1
図には本考案の一実施例に係る四輪駆動車の概略構成が
示されている。
図には本考案の一実施例に係る四輪駆動車の概略構成が
示されている。
当該車両は自動変速機を搭載した四輪駆動車で、エンジ
ン11の後側にクラッチを介して組付けたオートマチッ
クトランスミッション12の後側にトランスファ20が
組付けられている。トランスファ20は第2図に示すよ
うに、互に並列する2本の出力シャフト21、22を備
えており、第1出力シャフト21はトランスミッション
12の出力シャフト12aに動力伝達可能に連結し、か
つリヤプロペラシャフト13に動力伝達可能に連結して
いる。第2出力シャフト22はフロントプロペラシャフ
ト14に動力伝達可能に連結している。第1出力シャフ
ト21上には第1スプロケット24が回転可能に組付け
られ、かつ第2出力シャフト22上には第2スプロケッ
ト25が一体的に設けられており、第1スプロケット2
4は摩擦クラッチ26を介して第1出力シャフト21と
の動力伝達可能な連結を断続され、かつ駆動チェーン2
7を介して第2スプロケット25と動力伝達可能に連結
している。摩擦クラッチ26はトランスミッション12
の作動油圧であるライン圧の一部が付与されて摩擦係合
する構成になっている。トランスファ20の切換レバー
28が2輪駆動側に位置している場合には油圧は付与さ
れずに非係合状態にあり、切換レバー28が4輪駆動側
に位置している場合には油圧の一部が付与されて摩擦係
合し、第1スプロケット24を第1出力シャフト21に
動力伝達可能に連結し、同第1出力シャフト21を第2
出力シャフト22に動力伝達可能に連結する。
ン11の後側にクラッチを介して組付けたオートマチッ
クトランスミッション12の後側にトランスファ20が
組付けられている。トランスファ20は第2図に示すよ
うに、互に並列する2本の出力シャフト21、22を備
えており、第1出力シャフト21はトランスミッション
12の出力シャフト12aに動力伝達可能に連結し、か
つリヤプロペラシャフト13に動力伝達可能に連結して
いる。第2出力シャフト22はフロントプロペラシャフ
ト14に動力伝達可能に連結している。第1出力シャフ
ト21上には第1スプロケット24が回転可能に組付け
られ、かつ第2出力シャフト22上には第2スプロケッ
ト25が一体的に設けられており、第1スプロケット2
4は摩擦クラッチ26を介して第1出力シャフト21と
の動力伝達可能な連結を断続され、かつ駆動チェーン2
7を介して第2スプロケット25と動力伝達可能に連結
している。摩擦クラッチ26はトランスミッション12
の作動油圧であるライン圧の一部が付与されて摩擦係合
する構成になっている。トランスファ20の切換レバー
28が2輪駆動側に位置している場合には油圧は付与さ
れずに非係合状態にあり、切換レバー28が4輪駆動側
に位置している場合には油圧の一部が付与されて摩擦係
合し、第1スプロケット24を第1出力シャフト21に
動力伝達可能に連結し、同第1出力シャフト21を第2
出力シャフト22に動力伝達可能に連結する。
従って、当該車両においては、切換レバー28が2輪駆
動側に位置している場合には両出力シャフト21、22
は非連結状態にあり、トランスファ20からは第1出力
シャフト21を通してプロペラシャフト13からリヤデ
ィファレンシャル15へのみ出力され、後輪16a、1
6bのみが駆動される2輪駆動状態となる。また、この
状態で切換レバー28を4輪駆動側へ切換えると両出力
シャフト21、22は動力伝達可能に連結し、第2出力
シャフト22を通してフロントプロペラシャフト14か
らフロントディファレンシャル30へも出力され、後輪
16a、16bおよび前輪17a、17bが駆動される
4輪駆動状態となる。
動側に位置している場合には両出力シャフト21、22
は非連結状態にあり、トランスファ20からは第1出力
シャフト21を通してプロペラシャフト13からリヤデ
ィファレンシャル15へのみ出力され、後輪16a、1
6bのみが駆動される2輪駆動状態となる。また、この
状態で切換レバー28を4輪駆動側へ切換えると両出力
シャフト21、22は動力伝達可能に連結し、第2出力
シャフト22を通してフロントプロペラシャフト14か
らフロントディファレンシャル30へも出力され、後輪
16a、16bおよび前輪17a、17bが駆動される
4輪駆動状態となる。
フロントディファレンシャル30は第3図に示すよう
に、ディファレンシャルキャリヤ31内に終減速機構を
構成するドライブピニオン32、リングギヤ33と一体
的に収容してなるもので、ドライブピニオン32および
ディファレンシャルケース34(以下デフケースとい
う)はキャリヤ31内にて回転可能に支持されている。
ドライブピニオン32はプロペラシャフト14に動力伝
達可能に連結し、かつデフケース34に一体的に組付け
たリングギヤ33に噛合している。デフケース34内に
おいては、左右一対のサイドギヤ35a、35bが回転
可能に支持されてピニオンギヤ35c、35dに噛合し
ていて、右側サイドギヤ35bには右サイドギヤシャフ
ト36が動力伝達可能に連結され、かつ左側サイドギヤ
35aには左側サイドギヤシャフトを構成するインナシ
ャフト37が動力伝達可能に連結されている。同サイド
ギヤシャフトを構成するアウタシャフト38はキャリヤ
31内にてインナシャフト37に同軸的に嵌合し、これ
ら両者31、37にて回転可能に支持されている。これ
ら両シャフト37、38において、インナシャフト37
はその一端に外スプライン37aを備えるとともに、ア
ウタシャフト38はその中間部に外スプライン38aを
有するスプラインピース38bを一体的に備えていて、
スプラインピース38bの外周に切換スリーブ39が軸
方向へ摺動可能にスプライン嵌合している。これらの切
換スリーブ39、スプラインピース38b、インナシャ
フト37の外スプライン37aは両シャフト37、38
の動力伝達可能な連結を断続するクラッチ機構であり、
切換スリーブ39は後述する負圧アクチュエータにより
切換作動される。
に、ディファレンシャルキャリヤ31内に終減速機構を
構成するドライブピニオン32、リングギヤ33と一体
的に収容してなるもので、ドライブピニオン32および
ディファレンシャルケース34(以下デフケースとい
う)はキャリヤ31内にて回転可能に支持されている。
ドライブピニオン32はプロペラシャフト14に動力伝
達可能に連結し、かつデフケース34に一体的に組付け
たリングギヤ33に噛合している。デフケース34内に
おいては、左右一対のサイドギヤ35a、35bが回転
可能に支持されてピニオンギヤ35c、35dに噛合し
ていて、右側サイドギヤ35bには右サイドギヤシャフ
ト36が動力伝達可能に連結され、かつ左側サイドギヤ
35aには左側サイドギヤシャフトを構成するインナシ
ャフト37が動力伝達可能に連結されている。同サイド
ギヤシャフトを構成するアウタシャフト38はキャリヤ
31内にてインナシャフト37に同軸的に嵌合し、これ
ら両者31、37にて回転可能に支持されている。これ
ら両シャフト37、38において、インナシャフト37
はその一端に外スプライン37aを備えるとともに、ア
ウタシャフト38はその中間部に外スプライン38aを
有するスプラインピース38bを一体的に備えていて、
スプラインピース38bの外周に切換スリーブ39が軸
方向へ摺動可能にスプライン嵌合している。これらの切
換スリーブ39、スプラインピース38b、インナシャ
フト37の外スプライン37aは両シャフト37、38
の動力伝達可能な連結を断続するクラッチ機構であり、
切換スリーブ39は後述する負圧アクチュエータにより
切換作動される。
制御機構は第1図〜第4図に示すように、駆動手段の一
部を構成する負圧アクチュエータ40aおよび空気圧回
路40b、駆動手段の他の一部を構成しかつ各検出手段
および補償手段を備えた電気回路40cにて構成されて
いる。
部を構成する負圧アクチュエータ40aおよび空気圧回
路40b、駆動手段の他の一部を構成しかつ各検出手段
および補償手段を備えた電気回路40cにて構成されて
いる。
負圧アクチュエータ40aはダイヤフラムピストン41
および同ピストン41のロッド部41aに一体的に設け
たスフトフォーク42からなり、ダイヤフラムピストン
41の両圧力室41b、41cには空気圧回路40bが
接続され、またシフトフォーク42は切換スリーブ39
に係合している。空気圧回路40bはダイヤフラムピス
トン41の両圧力室41b、41cと、エンジン11の
吸気管負圧に連通するバキュームリザーブタンク43と
を接続するもので、一対のバキュームスイッチングバル
ブ44a、44bを備えている。これら各バルブ44
a、44bはダイヤフラムピストン41の各圧力室41
b、41cを大気、タンク43に選択的に連通させる公
知のもので、非通電時には大気に連通させかつ通電時に
はタンク43に連通させる。
および同ピストン41のロッド部41aに一体的に設け
たスフトフォーク42からなり、ダイヤフラムピストン
41の両圧力室41b、41cには空気圧回路40bが
接続され、またシフトフォーク42は切換スリーブ39
に係合している。空気圧回路40bはダイヤフラムピス
トン41の両圧力室41b、41cと、エンジン11の
吸気管負圧に連通するバキュームリザーブタンク43と
を接続するもので、一対のバキュームスイッチングバル
ブ44a、44bを備えている。これら各バルブ44
a、44bはダイヤフラムピストン41の各圧力室41
b、41cを大気、タンク43に選択的に連通させる公
知のもので、非通電時には大気に連通させかつ通電時に
はタンク43に連通させる。
電気回路40cは駆動手段の一部を構成するリレー4
5、本考案の第1検出手段である第1スイッチ46a、
第2検出手段である第2スイッチ46b、補償手段を構
成するダイオード46cを備えているとともに、第3ス
イッチ47aおよびランプ47bを備えている。リレー
45は各バルブ44a、44bの通電状態を選択的に断
続するもので、コイル45aの非通電時第1バルブ44
aを選択的に通電させ、かつコイル45aの通電時第2
バルブ44bを選択的に通電させる。第1スイッチ46
aは切換レバー28の操作により動作、非動作となるも
ので、トランスファ20の切換レバー28が2輪駆動側
に位置する場合非動作状態にあって開成しており、同レ
バー28が4輪駆動側に位置すると動作して閉成する。
第2スイッチ46bはトランスファ20に付与される油
圧により動作、非動作となるもので、油圧が付与されて
いない2輪駆動状態の場合非動作状態にあって開成して
おり、油圧が付与されて4輪駆動状態になると動作して
閉成し、リレー45のコイル45aを通電する。第3ス
イッチ47aはダイヤフラムピストン41により動作、
非動作となるもので同ピストン41が2輪駆動側に位置
する場合非動作状態にあって開成しており、4輪駆動側
に位置すると動作して閉成する。ダイオード46cはリ
レー45のコイル45aに対して第2スイッチ46bと
は並列的に接続されている。
5、本考案の第1検出手段である第1スイッチ46a、
第2検出手段である第2スイッチ46b、補償手段を構
成するダイオード46cを備えているとともに、第3ス
イッチ47aおよびランプ47bを備えている。リレー
45は各バルブ44a、44bの通電状態を選択的に断
続するもので、コイル45aの非通電時第1バルブ44
aを選択的に通電させ、かつコイル45aの通電時第2
バルブ44bを選択的に通電させる。第1スイッチ46
aは切換レバー28の操作により動作、非動作となるも
ので、トランスファ20の切換レバー28が2輪駆動側
に位置する場合非動作状態にあって開成しており、同レ
バー28が4輪駆動側に位置すると動作して閉成する。
第2スイッチ46bはトランスファ20に付与される油
圧により動作、非動作となるもので、油圧が付与されて
いない2輪駆動状態の場合非動作状態にあって開成して
おり、油圧が付与されて4輪駆動状態になると動作して
閉成し、リレー45のコイル45aを通電する。第3ス
イッチ47aはダイヤフラムピストン41により動作、
非動作となるもので同ピストン41が2輪駆動側に位置
する場合非動作状態にあって開成しており、4輪駆動側
に位置すると動作して閉成する。ダイオード46cはリ
レー45のコイル45aに対して第2スイッチ46bと
は並列的に接続されている。
かかる構成の四輪駆動車においては、2輪駆動時トラン
スファ20の切換レバー28が2輪駆動側に位置し油圧
はトランスファ20には付与されていない。このため、
トランスファ20において第1スプロケット24は第1
出力シャフト21との動力伝達可能な連結を遮断されて
おり、トランスファ20からは第1出力シャフト21を
通してリヤプロペラシャフト13、リヤディファレンシ
ャル15へのみ出力され、後輪16a、16bが駆動す
る2輪駆動状態になっている。一方、制御機構において
は電気回路40cの第2スイッチ46bが開成していて
リレー45のコイル45aへの通電を停止させ、リレー
45の可動接点45bを接点a側に接続させている(第
4図参照)。このため、第1バルブ44aは通電状態に
あってダイヤフラムピストン41の第1圧力室41bを
バキュームリザーブタンク43に連通させ、かつ第2バ
ルブ44bは非通電状態にあって第2圧力室41cを大
気に連通させている。この結果、ダイヤフラムピストン
41は第1図および第3図の図示左方に位置して切換ス
リーブ39を左方へ移動させ(第3図の図示下側を参
照)、フロントディファレンシャル30の左側サイドギ
ヤシャフトの両シャフト37、38の動力伝達可能な連
結を遮断している。従って、2輪駆動時フロントディフ
ァレンシャル30においては右側サイドギヤシャフト3
6のみを通して前輪17bから動力が入力されるが、同
動力は左側サイドギヤシャフトのインナシャフト37を
空転させるのみでデフケース34を回転させることはな
く、フロントプロペラシャフト14、ドライブピニオン
32等の動力伝達系は停止して燃費の向上と騒音の発生
を抑制する。この場合、電気回路40cにおいては第1
スイッチ46a、第2スイッチ46b、第3スイッチ4
7aは共に開成し、かつランプ47bは消灯している。
スファ20の切換レバー28が2輪駆動側に位置し油圧
はトランスファ20には付与されていない。このため、
トランスファ20において第1スプロケット24は第1
出力シャフト21との動力伝達可能な連結を遮断されて
おり、トランスファ20からは第1出力シャフト21を
通してリヤプロペラシャフト13、リヤディファレンシ
ャル15へのみ出力され、後輪16a、16bが駆動す
る2輪駆動状態になっている。一方、制御機構において
は電気回路40cの第2スイッチ46bが開成していて
リレー45のコイル45aへの通電を停止させ、リレー
45の可動接点45bを接点a側に接続させている(第
4図参照)。このため、第1バルブ44aは通電状態に
あってダイヤフラムピストン41の第1圧力室41bを
バキュームリザーブタンク43に連通させ、かつ第2バ
ルブ44bは非通電状態にあって第2圧力室41cを大
気に連通させている。この結果、ダイヤフラムピストン
41は第1図および第3図の図示左方に位置して切換ス
リーブ39を左方へ移動させ(第3図の図示下側を参
照)、フロントディファレンシャル30の左側サイドギ
ヤシャフトの両シャフト37、38の動力伝達可能な連
結を遮断している。従って、2輪駆動時フロントディフ
ァレンシャル30においては右側サイドギヤシャフト3
6のみを通して前輪17bから動力が入力されるが、同
動力は左側サイドギヤシャフトのインナシャフト37を
空転させるのみでデフケース34を回転させることはな
く、フロントプロペラシャフト14、ドライブピニオン
32等の動力伝達系は停止して燃費の向上と騒音の発生
を抑制する。この場合、電気回路40cにおいては第1
スイッチ46a、第2スイッチ46b、第3スイッチ4
7aは共に開成し、かつランプ47bは消灯している。
この状態で車両を4輪駆動に切換えるためにトランスフ
ァ20の切換レバー28を4輪駆動側へ切換操作する
と、第1スイッチ46aが閉成すると同時にトランスミ
ッション12の油圧回路が切換られて油圧の一部がトラ
ンスファ20に付与され、第1スプロケット24が第1
出力シャフト21に動力伝達可能に連結し、トランスフ
ァ20が4輪駆動状態に切換えられるとともに第2スイ
ッチ46bが閉成する。この結果、リレー45のコイル
45aに通電されて可動接点45bが接点b側に接続さ
れ、第1バルブ44aは非通電状態となってダイヤフラ
ムピストン41の第1圧力室41bを大気に連通させ、
かつ第2バルブ44bは通電状態となって第2圧力室4
1cをバキュームリザーブタンク43に連通させる。こ
れによりダイヤフラムピストン41が図示右方へ摺動し
て切換スリーブ39を右方へ移動させ(第3図の図示上
側を参照)、第3スイッチ47aを閉成させるとともに
左側サイドギヤシャフトを構成する両シャフト37、3
8を動力伝達可能に連結する。これにより、フロントプ
ロペラシャフト14を通してフロントディファレンシャ
ル30に入力された動力は両サイドギヤシャフト36、
(37、38)に分配され、車両は後輪16a、16b
および前輪17a、17bが共に駆動する4輪駆動状態
となる。また、ランプ47bが点灯して車両が4輪駆動
状態であることを表示する。
ァ20の切換レバー28を4輪駆動側へ切換操作する
と、第1スイッチ46aが閉成すると同時にトランスミ
ッション12の油圧回路が切換られて油圧の一部がトラ
ンスファ20に付与され、第1スプロケット24が第1
出力シャフト21に動力伝達可能に連結し、トランスフ
ァ20が4輪駆動状態に切換えられるとともに第2スイ
ッチ46bが閉成する。この結果、リレー45のコイル
45aに通電されて可動接点45bが接点b側に接続さ
れ、第1バルブ44aは非通電状態となってダイヤフラ
ムピストン41の第1圧力室41bを大気に連通させ、
かつ第2バルブ44bは通電状態となって第2圧力室4
1cをバキュームリザーブタンク43に連通させる。こ
れによりダイヤフラムピストン41が図示右方へ摺動し
て切換スリーブ39を右方へ移動させ(第3図の図示上
側を参照)、第3スイッチ47aを閉成させるとともに
左側サイドギヤシャフトを構成する両シャフト37、3
8を動力伝達可能に連結する。これにより、フロントプ
ロペラシャフト14を通してフロントディファレンシャ
ル30に入力された動力は両サイドギヤシャフト36、
(37、38)に分配され、車両は後輪16a、16b
および前輪17a、17bが共に駆動する4輪駆動状態
となる。また、ランプ47bが点灯して車両が4輪駆動
状態であることを表示する。
なお、車両を4輪駆動から2輪駆動に切換えるには、ト
ランスファ20の切換レバー28を2輪駆動側へ切換操
作すればよい。これにより、第1スイッチ46aが開成
するとともにトランスファ12の油圧回路が切換えられ
てトランスファ20への油圧の付与が停止され、トラン
スファ20が2輪駆動状態になるとともに、第2スイッ
チ46bが開成して第1バルブ44aを通電しかつ第2
バルブ44bを非通電状態にし、ダイヤフラムピストン
41が図示左方へ摺動して左側サイドギヤシャフトの両
シャフト37、38の動力伝達可能な連結を遮断する。
ランスファ20の切換レバー28を2輪駆動側へ切換操
作すればよい。これにより、第1スイッチ46aが開成
するとともにトランスファ12の油圧回路が切換えられ
てトランスファ20への油圧の付与が停止され、トラン
スファ20が2輪駆動状態になるとともに、第2スイッ
チ46bが開成して第1バルブ44aを通電しかつ第2
バルブ44bを非通電状態にし、ダイヤフラムピストン
41が図示左方へ摺動して左側サイドギヤシャフトの両
シャフト37、38の動力伝達可能な連結を遮断する。
しかして、当該車両において4輪駆動時トランスミッシ
ョン12のシフトレバーを操作した場合、同ミッション
12の油圧回路が切換ってトランスファ20へ付与され
る油圧が瞬時低下することがある。この場合には油圧の
低下により第2スイッチ46bが開成するが、リレー4
5のコイル45aに対してはダイオード46cを備えた
通電回路が形成されているため、第2スイッチ46bの
瞬時の開成動作によってもコイル45aに対する通電が
維持され、フロントディファレンシャル30における両
シャフト37、38の動力伝達可能な連結状態は維持さ
れる。
ョン12のシフトレバーを操作した場合、同ミッション
12の油圧回路が切換ってトランスファ20へ付与され
る油圧が瞬時低下することがある。この場合には油圧の
低下により第2スイッチ46bが開成するが、リレー4
5のコイル45aに対してはダイオード46cを備えた
通電回路が形成されているため、第2スイッチ46bの
瞬時の開成動作によってもコイル45aに対する通電が
維持され、フロントディファレンシャル30における両
シャフト37、38の動力伝達可能な連結状態は維持さ
れる。
なお、上記実施例においては、後輪側が常時駆動する四
輪駆動車の例にいて示したが、本考案は前輪側が常時駆
動する四輪駆動車に対しても実施し得ることは勿論であ
り、またディファレンシャルにおける左右両サイドギヤ
シャフトを共に分割して動力伝達可能な連結を断続する
ように構成してもよい。
輪駆動車の例にいて示したが、本考案は前輪側が常時駆
動する四輪駆動車に対しても実施し得ることは勿論であ
り、またディファレンシャルにおける左右両サイドギヤ
シャフトを共に分割して動力伝達可能な連結を断続する
ように構成してもよい。
第1図は本考案の一実施例に係る車両の概略構成図、第
2図はトランスファの断面図、第3図はフロントディフ
ァレンシャルの断面図、第4図は同実施例における電気
回路図、第5図は同回路に対する比較電気回路図、第6
図はトランスファに付与される油圧の経時的変化を示す
グラフである。 符号の説明 12…トランスミッション、20…トランスファ、28
…切換レバー、30…フロントディファレンシャル、3
7…インナシャフト、38…アウタシャフト、39…切
換スリーブ、40a…負圧アクチュエータ、40b…空
気圧回路、40c…電気回路、41…ダイヤフラムピス
トン、42…シフトフォーク、43…バキュームリザー
ブタンク、44a、44b…バキュームスイッチングバ
ルブ、45…リレー、46a、46b…スイッチ、46
c…ダイオード。
2図はトランスファの断面図、第3図はフロントディフ
ァレンシャルの断面図、第4図は同実施例における電気
回路図、第5図は同回路に対する比較電気回路図、第6
図はトランスファに付与される油圧の経時的変化を示す
グラフである。 符号の説明 12…トランスミッション、20…トランスファ、28
…切換レバー、30…フロントディファレンシャル、3
7…インナシャフト、38…アウタシャフト、39…切
換スリーブ、40a…負圧アクチュエータ、40b…空
気圧回路、40c…電気回路、41…ダイヤフラムピス
トン、42…シフトフォーク、43…バキュームリザー
ブタンク、44a、44b…バキュームスイッチングバ
ルブ、45…リレー、46a、46b…スイッチ、46
c…ダイオード。
Claims (1)
- 【請求項1】自動変速機から伝達される動力を前後輪の
一方側へは常時伝達するとともに切換レバーの操作によ
り前記変速機用作動油圧の一部が付与されたとき作動し
て前後輪の他方側へも動力を伝達する2輪−4輪切換用
トランスファと、2輪駆動時非駆動側となるディファレ
ンシャルの少とも一方のサイドギヤと車輪側との動力伝
達を断続可能なクラッチ機構と、このクラッチ機構の作
動を制御する制御機構を備え、前記トランスファの4輪
駆動側への切換作動と前記クラッチ機構の接続作動によ
り4輪駆動状態となる2輪−4輪駆動切換可能な四輪駆
動車であり、前記制御機構を、前記切換レバーの操作に
より動作して同切換レバーが4輪駆動側へ切換えられた
ことを検出する第1検出手段と、前記トランスファへ付
与される作動油圧により動作して同トランスファが4輪
駆動側へ切換えられたことを検出する第2検出手段と、
この第2検出手段の検出動作により作動して前記クラッ
チ機構を接続側へ作動させる駆動手段と、前記第1検出
手段の検出動作時に前記第2検出手段が非動作状態にな
ったとき前記駆動手段の前記接続側への作動状態を保持
する補償手段を備えた構成にしたことを特徴とする2輪
−4輪駆動切換可能な四輪駆動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9754188U JPH068899Y2 (ja) | 1988-07-22 | 1988-07-22 | 2輪−4輪駆動切換可能な四輪駆動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9754188U JPH068899Y2 (ja) | 1988-07-22 | 1988-07-22 | 2輪−4輪駆動切換可能な四輪駆動車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0218726U JPH0218726U (ja) | 1990-02-07 |
JPH068899Y2 true JPH068899Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=31323075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9754188U Expired - Lifetime JPH068899Y2 (ja) | 1988-07-22 | 1988-07-22 | 2輪−4輪駆動切換可能な四輪駆動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068899Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10340912B4 (de) * | 2003-09-05 | 2006-04-06 | Gkn Driveline International Gmbh | Antriebsanordnung |
-
1988
- 1988-07-22 JP JP9754188U patent/JPH068899Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0218726U (ja) | 1990-02-07 |
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