JP2005263172A - トラクタのpto伝動構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機体後部にリヤPTO軸を備えるとともに、機体下部にミッドPTO軸を備えたトラクタのPTO伝動構造において、PTOクラッチを含めたPTO伝動構造全体の小型化および部品点数の節減を図る。
【解決手段】 エンジン動力を受けるPTO系伝動軸35に、リヤPTO軸7とミッドPTO軸50への出力形態を切換え選択するPTOモード選択機構53を配備するとともに、このPTOモード選択機構53の伝動上手側におけるPTO系伝動軸35にPTOクラッチ36を同心状に配備してある。
【選択図】 図9

Description

本発明は、リヤPTO軸とミッドPTO軸を備えたトラクタのPTO伝動構造に関する。
リヤPTO軸とミッドPTO軸を備えたトラクタにおいては、リヤPTO軸のみに出力する出力形態と、リヤPTO軸およびミッドPTO軸から共に出力する出力形態と、ミッドPTO軸のみに出力する出力形態とに切換え可能に構成して、PTO軸を利用しての各種作業を好適に行うことができるように構成するとともに、PTO伝動系の動力伝達を任意に断続するためのPTOクラッチがPTO出力形態選択機構部位の伝動上手の別軸上に配備されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−162551号公報(図7)
上記した従来のPTO伝動構造では、PTOクラッチがPTO出力形態選択機構部位と別軸上に配備されているために、PTOクラッチを含めたPTO伝動構造全体の大型化を招くとともに、伝動用軸および部品点数が多くなるものであった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、PTOクラッチを含めたPTO伝動構造全体の小型化および部品点数の節減を図ることを主たる目的としている。
第1の発明は、機体後部にリヤPTO軸を備えるとともに、機体下部にミッドPTO軸を備えたトラクタのPTO伝動構造であって、
エンジン動力を受けるPTO系伝動軸に、前記リヤPTO軸とミッドPTO軸への出力形態を切換え選択するPTOモード選択機構を配備するとともに、このPTOモード選択機構の伝動上手側における前記PTO系伝動軸にPTOクラッチを同心状に配備してあることを特徴とする。
上記構成によると、PTOモード選択機構およびPTOクラッチが共通のPTO系伝動軸に装備するので、PTOクラッチを含めたPTO伝動構造全体を一軸心上にコンパクトに配備することができるとともに、PTOクラッチからPTOモード選択機構への伝動を同一軸心上で部品少なく行うことができ、部品点数の節減を図る上で有効となる。また、PTOモード選択機構およびPTOクラッチをPTO系伝動軸に先組みしてミッションケースに組み付けるようなことも容易となり、生産性の向上にも寄与する。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記PTOモード選択機構を、リヤPTO軸のみに出力する出力形態と、リヤPTO軸およびミッドPTO軸から共に出力する出力形態と、ミッドPTO軸のみに出力する出力形態とに切換え可能に構成するとともに、ミッドPTO軸のみに出力する出力形態が選択されることに連動してリヤPTO軸の回転を阻止するPTOブレーキを備えてあることを特徴とする。
上記構成によると、ミッドPTO軸のみから出力されている場合、使用されないリヤPTO軸が連れ回りによって回転することが自動的に阻止されることになり、第1の発明の上記効果をもたらすとともに、非使用状態のリヤPTO軸を回転ロックしておく手間が不要で、取扱い操作性にも優れたものとなる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に本発明のPTO伝動構造を備えた四輪駆動型の農用トラクタの全体側面が、また、図3にその機体構造の側面図がそれぞれ示されている。このトラクタは、エンジン1の後部に連結されたクラッチハウジング2と、ミッションケース3、および、デフケース5を含む後部伝動ケース部分とが板金製のハウジングフレーム4を介して連結されて機体ボディが構成された構造となっており、ミッションケース3の後端に直結されたデフケース5に左右の後輪6が軸支されるとともにリヤPTO軸7が後ろ向きに突設され、また、左右の前輪8を操向自在に備えた前車軸ケース9が、エンジン1に連結された前フレーム10の下部にローリング自在に装着支持されている。
図4,5に、全体の伝動構造が示されている。クラッチハウジング2の上部に単板乾式の主クラッチ11が装備されるとともに、後部伝動ケース部分を構成するミッションケース3の前端に走行用の油圧式無段変速ケース12が連結され、この油圧式無段変速ケース12に前記ハウジングフレーム4の後端が連結されている。前記油圧式無段変速ケース12は、後方が開放されたケース本体12aとその後端に連結される厚肉のポートブロック12bとからなり、ケース内の上方にアキシャルプランジャ式に構成された可変容量型のポンプ部Pが組み込まれるとともに、ケース内の下方にアキシャルプランジャ式に構成された定容量型のモータ部Mが組み込まれ、ポンプ軸となる入力軸13がケース本体12aとポートブロック12bとに亘って支承され、この入力軸13の前方突出端とクラッチハウジング2から後方に向けて突出されたクラッチ出力軸14とが主伝動軸15を介して同心に連動連結されている。
そして、油圧式無段変速ケース12に組み込まれた油圧式の無段変速機構は、ポンプ部Pの斜板角度を変更操作して圧油吐出量および吐出方向を変更することでモータ部Mの出力軸16を正あるいは逆方向に無段階に変速駆動する周知構造が採用されており、この油圧式の無段変速機構が、零速発進が可能な無段変速と前後進の切換えとを行うペダル操作式の主変速機構とされている。
前記ミッションケース3は前後が開放されるとともにその前後中間部位に中間仕切り壁3aが備えられて、ミッションケース3が前後に区分されている。そして、この中間仕切り壁3aの下部と上部に走行系軸支部aとPTO系軸支部bとが形成され、走行系軸支部aとデフケース5の前壁5aとに亘って支承した走行系の伝動軸17とモータ部Mの出力軸16とが同心に連結されている。
中間仕切り壁3aより後方の区画において、中間仕切り壁3aとデフケース5の前壁5aとに亘って最終変速軸であるベベルピニオン軸18が支承され、このベベルピニオン軸18と前記伝動軸17との間に走行系の副ギヤ変速機構19が装備されている。この走行系の副ギヤ変速機構19は、伝動軸17にスプライン嵌合したシフトギヤG1をシフトしてベベルピニオン軸18を3段に変速し、ベベルピニオンギヤGpに咬合されたデフ機構Dを介して左右の後輪6を変速駆動するように構成されている。
詳述すれば、伝動軸17の前後には大径遊嵌ギヤG2と小径遊嵌ギヤG3が装着されるとともに、ベベルピニオン軸18には大径遊嵌ギヤG2に常時咬合する小径ギヤG4と小径遊嵌ギヤG3に常時咬合する大径ギヤG5が固着され、さらに、ベベルピニオン軸18にはシフトギヤG1に直接咬合可能な中径ギヤG6が固着されており、シフトギヤG1を後方にシフトしてそのボス部を小径遊嵌ギヤG3のボス部に咬合連結することで、小径遊嵌ギヤG3と大径ギヤG5とのギヤ比での伝動によって「低速」がもたらされ、シフトギヤG1を前後中間位置にまでシフトして中径ギヤG6に直接咬合させることで、シフトギヤG1と中径ギヤG6とのギヤ比での伝動によって「中速」がもたらされ、更に、シフトギヤG1を前方にシフトしてそのボス部を大径遊嵌ギヤG2のボス部に咬合連結することで、大径遊嵌ギヤ2と小径ギヤG4とのギヤ比での伝動によって「高速」がもたらされるのである。
上記のようにして油圧式に正逆に無段変速されるとともに副ギヤ変速機構19によって3段に変速されるベベルピニオン軸18の前端部には前輪8への動力伝達用の出力ギヤG7が固着されている。また、中間仕切り壁3aおよび油圧式無段変速ケース12には前輪駆動系軸支部cが設けられて、ここに前輪駆動用伝動軸20が貫通支架されている。この前輪駆動用伝動軸20の後端部にはシフトギヤG8がスプライン嵌着されており、このシフトギヤG8を前方にシフトしてベベルピニオン軸18の出力ギヤG7に咬合させることで、後輪駆動速度と同調した速度の前輪駆動用動力を前輪駆動用伝動軸20から取り出す四輪駆動状態がもたらされ、また、シフトギヤG8を後方にシフトして出力ギヤG7との咬合を解除することで、前輪駆動を断って後輪6のみによる後二輪駆動状態がもたらされるようになっている。
他方、図2に示すように、クラッチハウジング2には主クラッチ11を収容した乾式のクラッチ室dと、これと隔絶された湿式(オイルバス潤滑式)の変速室eが備えられており、この変速室eに、前輪駆動用伝動軸20から前方に取り出された前輪駆動用動力を受ける前輪変速機構21が装備されている。この前輪変速機構21には、前輪駆動用伝動軸20に中間軸22を介して同心状に連結された入力軸23とこれと平行な変速軸24とが備えられており、変速軸24に備えた変速クラッチ25を入り切りすることで変速軸24を高低2段に変速し、この変速動力をクラッチハウジング2の下端部に配備した前輪駆動軸26にギヤ伝達し、前輪駆動軸26から前方に取り出した高低2段の変速動力を前車軸ケース9に軸伝達するように構成されている。
前記入力軸23には大径ギヤG9と小径ギヤG10が備えられるとともに、変速軸24にはこれらのギヤG9,G10に常時咬合された小径遊転ギヤG11と大径遊転ギヤG12が備えられている。変速軸24に備えられた変速クラッチ25は、図6に示すように、変速軸24に固着されたクラッチドラム27と小径遊転ギヤG11に連設されたスプラインボス部28との間に多板式の摩擦伝動部29を介在し、クラッチドラム27に内嵌装着したピストン部材30を軸内油路を経て給排される圧油および内装したバネ31によって進退変位させることで、摩擦伝動部29を圧接あるいは圧接解除してクラッチ入り切りを行うように構成されている。
また、クラッチドラム27のボス部にシフト可能に外嵌したシフト部材32が、クラッチドラム27を貫通する連結ピン33を介してピストン部材30に一体化されており、ピストン部材30の進退移動に伴ってシフト部材32が一体にシフトされるようになっている。
そして、圧油供給が断たれている状態では、図6に示すように、ピストン部材30が内装バネ31によって図中左方に後退変位して変速クラッチ25が「切り」状態になるとともに、ピストン部材30と一体化されたシフト部材32が大径遊転ギヤG12に側面で咬合され、入力軸23の動力が小径ギヤG10、大径遊転ギヤG12、シフト部材32、および、クラッチドラム27を経て変速軸24に減速伝達された後、変速軸24の前端から取出されて前輪駆動軸26を介して前車軸ケース9に伝達される。そして、この場合、前輪8は後輪周速度と同等(あるいは、若干速い周速度)の周速度で駆動され、もって、標準の四輪駆動モードが現出される。
また、図7に示すように、圧油の供給によってピストン部材30が内装バネ31に抗して図中右方に移動して摩擦伝動部29を圧接することで変速クラッチ25が「入り」状態になるとともに、ピストン部材30と一体化されたシフト部材32が大径遊転ギヤG12から咬合解除され、入力軸23の動力が大径ギヤG9、小径遊転ギヤG11、摩擦伝動部29、および、クラッチドラム27を経て変速軸24に増速伝達された後、前輪駆動軸26を介して前車軸ケース9に伝達される。そして、この場合、前輪8は後輪周速度の約2倍程度の周速度で駆動され、もって、前輪増速駆動モードが現出される。
図8の油圧回路図に示すように、前記変速クラッチ25の圧油給排油路には、前輪8の操向に連動して切換え操作される前輪制御バルブV1と、前輪8の自動変速を入り切り選択する自動変速選択バルブV2と、副ギヤ変速機構19の変速操作に連動して切換え操作される牽制バルブV3とが直列に配備されており、エンジン動力によって駆動される油圧ポンプOPからの圧油がパワーステアリングユニット67およびオイルクーラ68を経た後に、前輪変速用油圧回路fに供給され、更に、前輪変速用油圧回路fからの戻り油が油圧式無段変速ケース12のチャージ回路gに供給されるようになっている。
図6,7に示すように、前記前輪制御バルブV1、自動変速選択バルブV2、および、牽制バルブV3はそれぞれロータリバルブに構成され、これらバルブV1,V2,V3がクラッチハウジング2の後部に連結された単一のバルブケーシング70に組付けられている。そして、前輪制御バルブV1と牽制バルブV3とが平行に配備されているのに対してこれらの中間に位置する自動変速選択バルブV2は、そのスプール軸心が他のバルブV1,V2のスプール軸心と直交するように配備されている。
前輪制御バルブV1が、前輪8のステアリング機構71に機械的に連動連結されており、前輪8が直進状態にある時には油路を遮断し、前輪8が直進位置から設定角度(例えば35°)以上に左あるいは右に操向されると前輪制御バルブV1が回動されて油路を開放するように構成されている。また、自動変速選択バルブV2は切換えレバー72にリンク連係されており、自動変速「入り」位置では油路が開放され、自動変速「切り」位置では油路が遮断される。また、牽制バルブV3は、走行速度を3段に変速する副ギヤ変速機構19を切換え操作する副変速レバー73にリンク連係されており、副ギヤ変速機構19が「低速」あるいは「中速」に操作されている状態では油路が開放され、副ギヤ変速機構19が「高速」に操作されている状態では油路が遮断されるようになっている。
従って、自動変速選択バルブV2が自動変速「入り」位置に選択されて油路が開放されるとともに、副ギヤ変速機構19が「低速」あるいは「中速」に操作されて態牽制バルブV3が油路を開放している状態でのみ、前輪8の設定角度以上の操向に連動して前輪制御バルブV1が切換えられて、変速クラッチ25に圧油が供給されて前輪8が増速駆動され、円滑な小回り旋回が行われる。そして、自動変速選択バルブV2が自動変速「入り」位置に選択されていても副ギヤ変速機構19が「高速」にある場合には、前輪8の設定角度以上の操向にかかわらず前輪自動増速が実行されることはない。また、自動変速選択バルブV2が自動変速「切り」位置に選択されて油路が閉じられていれば、当然ながら、前輪操向によっても前輪自動増速が行われることはない。
次に、PTO伝動系について説明する。
前記油圧式無段変速ケース12の上部に貫通支承された入力軸13の後端と、中間仕切り壁3aのPTO系軸支部bに支承されたPTO系伝動軸35とが同心に突き合せ配備されるとともに、両者の間に油圧操作される多板式のPTOクラッチ36が介在されている。
図9に示すように、前記PTOクラッチ36は、前記入力軸13の後端にスプライン連結されたクラッチドラム37と、PTO系伝動軸35にシフト可能にスプライン外嵌されたシフト部材38、このシフト部材38に相対シフト可能にスプライン外嵌したクラッチスリーブ39、クラッチドラム37とクラッチスリーブ39との間に介在した多板式の摩擦伝動部40、クラッチドラム37に内嵌装備したクラッチ操作用のピストン部材41、ピストン部材41を摩擦解除方向に付勢するバネ42、等によって構成されており、軸内油路を介して圧油を供給してピストン部材41をバネ42に抗して図中右方に変位させることで、摩擦伝動部40が圧接された「クラッチ入り」状態がもたらされ、圧油供給を解除してピストン部材41をバネ42で図中左方に変位させることで、摩擦伝動部40の圧接が解除された「クラッチ切り」状態がもたらされるようになっている。
「クラッチ入り」状態においては、クラッチスリーブ39に伝達された動力がシフト部材38を介してPTO系伝動軸35に伝達され、PTO系伝動軸35の後端に同心状に連結された中間伝動軸43を介してデフケース5の後部にまで伝達され、デフケース5の後部に装備されたギヤG13,G14で大きく減速されて前記リヤPTO軸7から取り出されるようになっている。
また、PTOクラッチ36の後方箇所には、「クラッチ切り」作動に連動して伝動下手側の慣性回転を阻止するPTO制動機構45が配備されている。このPTO制動機構45は、前記クラッチスリーブ39にスプライン外嵌した摩擦板46と、ミッションケース内部に固設した受け部材47と、ミッションケース3の内部に回転不能に係合支持した制動板48とで構成されており、PTOクラッチ36が切り作動してピストン部材41が内装バネ42によって図中左方に付勢移動されると、ピストン部材41と一体にクラッチスリーブ39が同方向に移動し、摩擦板46が受け部材47と制動板48とで挟持されてクラッチスリーブ39に制動がかけられるようになっている。
図4に示すように、ミッションケース3における中間仕切り壁3aより前側の下面には、前方に向けてミッドPTO軸50を突設支持したミッドPTOケース51がボルト連結されるとともに、ミッションケース3の前記中間仕切り壁3aより前方の区画内に、PTO系伝動軸35とミッドPTO軸50をギヤ連動するミッドPTO伝動機構52と、リヤPTO7とミッドPTO軸50からの動力取出し形態を切換え変更するPTOモード選択機構53が配備されている。
ここで、前記ミッドPTO伝動機構52は、前記PTO系伝動軸35の後部に遊嵌した動力取出し用ギヤG15と、ミッドPTO軸50に一体形成したギヤG16とが中継ギヤG17,G18,G19を介して咬合連動された構造となっており、中継ギヤG17は前輪駆動用伝動軸20に遊嵌されるとともに、中継ギヤG18は走行系伝動軸17に遊嵌支持され、また、中継ギヤG19はミッションケース3の下壁部に装着した支軸54に遊嵌支持されている。なお、ミッションケース3の成形時には前記取付け座3bの上奥部は底壁で閉塞されているが、ミッドPTOケース51が取付けられる仕様では、動力取り出しのために取付け座3bの上奥部が切欠き加工されることになる。
上記PTOモード選択機構53は前記シフト部材38を前後にシフトすることで、リヤPTO軸7のみに動力を伝達するモードと、リヤPTO軸7およびミッドPTO軸50の両者に動力を伝達するモードと、ミッドPTO軸50のみに動力を伝達するモードを選択するものであり、図10に示すように、シフト部材38を最も前方位置にシフト操作すると、シフト部材38がPTO系伝動軸35のスプライン部35aにのみ咬合された状態となり、PTOクラッチ36を介してシフト部材38に伝達された動力は中間伝動軸43を経てリヤPTO軸7にのみ伝達される。
また、シフト部材38を前後中間位置にシフト操作すると、図9に示すように、シフト部材38がPTO系伝動軸35のスプライン部35aと動力取出し用ギヤG15のボス部に亘ってスプライン咬合された状態となり、PTOクラッチ36を介してシフト部材38に伝達された動力が中間伝動軸43を経てリヤPTO軸7に伝達されるとともに、ミッドPTO伝動機構52を介してミッドPTO軸50にも伝達される。
また、図11に示すように、シフト部材38を最も後方位置にシフト操作すると、シフト部材38が動力取出し用ギヤG15のボス部にのみスプライン咬合された状態となり、PTOクラッチ36を介してシフト部材38に伝達された動力はミッドPTO伝動機構52を介してミッドPTO軸50にのみ伝達される。
ここで、PTO系伝動軸35と中間伝動軸43とに亘ってスプライン外嵌された軸連結スリーブ55が、PTOモード選択機構53によってミッドPTO軸50のみが駆動される伝動モードが選択された際に、自由になったリヤPTO軸7が連れ周り回転するのを阻止するPTOブレーキBとして機能するよう構成されている。
前記軸連結スリーブ55は前後シフト可能にスプライン装着されるとともに、この軸連結スリーブ55が、PTOモード選択用のシフト部材38と同期して逆方向にシフトされるように、その操作系が連係されている。つまり、図12,13に示すように、シフト部材38に係合する偏心操作ピン56aが備えられた操作軸56と、軸連結スリーブ55に係合する操作アーム57aが備えられた操作軸57とがミッションケース3の側壁に貫通支承され、操作軸56の外端に設けられた操作ピン56bと、支点p周りに前後揺動可能に配備されたPTOモード選択レバー58とがロッド59を介して連動連結されるとともに、操作軸57の外端部から延出された連係レバー57bと前記操作ピン56bが長孔連係されており、PTOモード選択レバー58の前後揺動操作によってシフト部材38と軸連結スリーブ55とが互いに逆方向にシフトされるようになっているのである。
従って、シフト部材38が最前方位置および前後中間位置にシフトされて、リヤPTO軸7のみが駆動される伝動モード、あるいは、リヤPTO軸7とミッドPTO軸50が共に駆動される伝動モードが選択された状態では、軸連結スリーブ55はそのシフト範囲の最後方位置あるいは前後中間位置にあり、この時の軸連結スリーブ55は単なる軸継ぎ手として機能する。そして、図15に示すように、シフト部材38が最後方位置にシフトされて、ミッドPTO軸50のみが駆動される伝動モードが選択されると、シフト部材38の後方シフトに連動して軸連結スリーブ55が前方に移動し、ミッションケース3における中間仕切り壁3aの後面に形成されたリブ60に軸連結スリーブ55の前端係合爪55aが後方から係合され、もって、PTOブレーキBが機能して回転自由状態になったPTO系伝動軸35と中間伝動軸43の回転が阻止されるのである。
〔別実施例〕
図14,15に、上記構成のクラッチハウジング2,ミッションケース3,デフケース5を利用して、別の仕様に構成した伝動構造が示されている。この例では、前記ミッションケース3の前端に、前記油圧式無段変速ケース12に代えてギヤ変速ケース61が連結されるとともに、中間仕切り壁3aより前側の区画におけるPTO伝動系にはギヤ式のPTO変速機構65が配備されており、前記ギヤ変速ケース61の内部には主ギヤ変速部62と前後進切換え部63とが組み込まれている。なお、この例のPTO伝動系には先例におけるミッドPTO軸50が装備されておらず、従って、ミッドPTOケース51の取付け座3bの上奥部を切欠き開口加工しない成形時の閉塞状態のままで使用される。
前記主ギヤ変速部62は、入力軸13に入力されたエンジン動力を3段に変速して中間軸64に伝達するよう構成されるとともに、前後進切換え部63は、中間軸64の変速動力を正転あるいは逆転して出力軸16に伝達するよう構成されており、このギヤ変速ケース61で前進3段、後進3段の主変速を行うことができるようになっている。
詳述すると、主ギヤ変速部62の入力軸13には、小径遊転ギヤG20と大径遊転ギヤG21が装着されるととこに、これら遊転ギヤ間に中径のシフトギヤG22がスプライン装着され、他方、中間軸64には、前記小径遊転ギヤG20および大径遊転ギヤG21にそれぞれ常時咬合する大径ギヤG23と小径ギヤG24、および、前記シフトギヤ22Gに咬合可能な中径ギヤG25が固設されている。そして、シフトギヤG22を前方位置にシフトして小径遊転ギヤG20のボス部にスプライン咬合させることで、小径遊転ギヤG20と大径ギヤG23を介して中間軸64に低速(第1速)で動力伝達がなされ、シフトギヤG22を前後中間位置にシフトしてシフトギヤG22を中径ギヤG25に直接咬合させることでで中間軸64に中速(第2速)での動力伝達がなされ、また、シフトギヤ22を後方位置にシフトして大径遊転ギヤG21のボス部にスプライン咬合させることで、大径遊転ギヤG21と小径ギヤG24を介して中間軸64に高速(第3速)での動力伝達がなされるのである。
また、出力軸16には、中間軸64のギヤG26に常時咬合する正転伝達用遊転ギヤG27と、中間軸64のギヤG28に逆転ギヤG29を介して常時咬合連動された逆転伝達用遊転ギヤG30が備えられており、出力軸16にスプライン嵌合したシフトスリーブSをシフトして正転伝達用遊転ギヤG27のボス部、あるいは、逆転伝達用遊転ギヤG30のボス部に選択咬合させることで、中間軸64の変速動力を正転あるいは逆転して出力軸16に伝達するよう構成されている。
前記PTO変速機構65には、PTO系伝動軸35と変速軸66とが備えられ、入力軸13の後端がギヤG31,G32を介して変速軸66に連動連結されるとともに、PTO系伝動軸35にスプライン装着したシフトギヤG33をシフトすることで、正転3段、逆転1段の変速を行うよう構成されている。
つまり、シフトギヤG33が最前方の正転3速位置にシフトされると、シフトギヤG33が入力用のギヤG31のボス部に同心状にスプライン咬合され、入力軸13とPTO系伝動軸35とが直結されてリヤPTO軸7が正転第3速(正転高速)で駆動される。また、シフトギヤG33が正転3速位置から後方にシフトされて正転2速位置に切換えられると、シフトギヤG33が変速軸66に固設されたギヤG34に直接に咬合され、2回のギヤ咬合を経てPTO系伝動軸35が正転駆動されてリヤPTO軸7が正転第2速(正転中速)で駆動される。また、シフトギヤG33が正転2速位置から後方にシフトされて正転1速位置に切換えられると、シフトギヤG33がPTO系伝動軸35に遊嵌されたギヤG35のボス部に同心状にスプライン咬合され、2回のギヤ咬合を経てPTO系伝動軸35が正転駆動さてリヤPTO軸7が正転第1速(正転低速)で駆動される。さらに、シフトギヤG33が正転1速位置から後方にシフトされて逆転位置に切換えられると、シフトギヤG33がギヤG35のボス部に遊嵌されたギヤG36のボス部に同心状にスプライン咬合される。このギヤG36は逆転ギヤG37を介して変速軸66のギヤG38に咬合連動されており、これによって3回のギヤ咬合を経てPTO系伝動軸35が逆転駆動されてリヤPTO軸7が逆転駆動される。
図17〜20に示すように、前記シフトギヤG33を操作するシフトフォーク81は、ミッションケース3に前後水平に支架固定されたフォーク支軸82に対して前後スライド可能に支持されるとともに、ミッションケース3の側面に操作軸83を介して回動自在に支承された操作アーム84の先端に係合されており、操作軸83をミッションケース3の外部から回動してシフトフォーク81を前後移動させることで、シフトギヤG33を上記「正転第3速」、「正転第2速」、「正転第1速」、および、「逆転」の4箇所に切換えることができるとともに、各操作位置においてシフトフォーク81がそのボス部に備えられたデテントボール85によって位置保持されるようになっている。
また、前記操作アーム84からは扇形のデテントプレート86が延出されるとともに、このデテントプレート86に形成された一対の係合孔87に弾性係合するデテントボール88と、デテントプレート86に形成された一対の凹部89に対向するリミットスイッチ90がミッションケース3の側壁に装備されている。前記係合孔87は、前記シフトギヤG33が、「正転第3速」と「正転第2速」の間の「中立」N1、および、「正転第1速」と「逆転」の間の「中立」N2にある時にデテントボール86が係合するよう設定されている。また、前記凹部89は、シフトギヤG33が前記「中立」N1あるいは「中立」N2のいずれかに位置している時にリミットスイッチ90の検知部が係入するように設定されてPTO変速機構65が中立状態にあることを検知するように構成されている。なお、このリミットスイッチ90は前記前後進切換え部61におけるシフトスリーブSが中立位置にあることを検知するリミットスイッチとともにエンジン始動牽制回路に接続されており、PTO伝動系および走行伝動系が共に中立にある時にのみエンジン始動が許容されるようになっている。
トラクタの全体側面図 前輪伝動構造の縦断側面図 機体構造の側面図 伝動構造を示す縦断側面図 伝動構造のギヤトレインを示す概略図 標準四輪駆動モードにある前輪変速機構の縦断側面図 前輪増速駆動モードにある前輪変速機構の縦断側面図 油圧回路図 PTOモード選択機構の縦断側面図 PTOモード選択機構の縦断側面図 PTOモード選択機構の縦断側面図 PTOモード選択機構の操作構造を示す側面図 PTOモード選択機構の操作構造を示す正面図 他の実施例の伝動構造を示す縦断側面図 他の実施例の伝動構造のギヤトレインを示す概略図 PTO変速機構の拡大断面図 PTO変速機構の操作構造を示す正面図 PTO変速機構の操作構造を示す側面図 PTO変速機構の変速デテント構造を示す平面図 PTO変速機構の中立デテント構造を示す横断平面図
符号の説明
7 リヤPTO軸
35 PTO系伝動軸
36 PTOクラッチ
50 ミッドPTO軸
53 PTOモード選択機構
B PTOブレーキ

Claims (2)

  1. 機体後部にリヤPTO軸を備えるとともに、機体下部にミッドPTO軸を備えたトラクタのPTO伝動構造であって、
    エンジン動力を受けるPTO系伝動軸に、前記リヤPTO軸とミッドPTO軸への出力形態を切換え選択するPTOモード選択機構を配備するとともに、このPTOモード選択機構の伝動上手側における前記PTO系伝動軸にPTOクラッチを同心状に配備してあることを特徴とするトラクタのPTO伝動構造
  2. 前記PTOモード選択機構を、リヤPTO軸のみに出力する出力形態と、リヤPTO軸およびミッドPTO軸から共に出力する出力形態と、ミッドPTO軸のみに出力する出力形態とに切換え可能に構成するとともに、ミッドPTO軸のみに出力する出力形態が選択されることに連動してリヤPTO軸の回転を阻止するPTOブレーキを備えてあることを特徴とする請求項1記載のトラクタのPTO伝動構造。
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