JPH0688654A - 吸収ヒートポンプ装置 - Google Patents

吸収ヒートポンプ装置

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JPH0688654A
JPH0688654A JP26425992A JP26425992A JPH0688654A JP H0688654 A JPH0688654 A JP H0688654A JP 26425992 A JP26425992 A JP 26425992A JP 26425992 A JP26425992 A JP 26425992A JP H0688654 A JPH0688654 A JP H0688654A
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秀和 中島
Ryuichiro Kawakami
隆一郎 川上
Masahiro Furukawa
雅裕 古川
Hidekazu Enomoto
英一 榎本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 吸収ヒートポンプ装置において高温再生器を
含む熱交換器類により熱操作流体を循環する循環系と、
熱交換器類により被熱操作流体を流通する経路をもつも
ので異常急停止の弊害を緩和または解消する。 【構成】 低温熱交換器13・高温熱交換器9・高温再
生器5・低温再生器11・凝縮器23・蒸発器26・吸
収器1を経由して吸収液2a・冷媒液24aなどの熱操
作流体を循環する。また冷却水用32a・被冷却水36
aなど被熱操作流体の流通経路を設ける。動作状態を温
度検出器D1・圧力検出器Dn・温度検出器D2・D3
で検出する。各検出器の検出値と検出値から得た濃液濃
度の対応値が各基準値を超える超過量をCPU50で算
定し、超過量に対応する量だけ加熱度を低減し第1の低
減運転とし、異常が解消しなければ更に第2の加熱を低
減し過度の故障に至るのを防止しながら所定の異常時処
理に対応でき得るようにする。過渡的異常は復旧容易。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱吸収剤を蒸発可能
な冷媒に混合した吸収液を用いた吸収ヒートポンプ作用
によって、所要の熱交換動作を行う吸収冷凍機・吸収冷
温水機など(この発明において吸収ヒートポンプ装置と
いう)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、例えば、吸収剤を
臭化リチウム、冷媒を水として混合した臭化リチウム水
溶液などの吸収液を用いた吸収ヒートポンプ装置が周知
であり、図6の吸収ヒートポンプ装置100のように構
成したものがある。
【0003】図6において、太い実線部分は冷媒液また
は吸収液の液体管路、二重線部分は冷媒蒸気の蒸気管路
であり、まず、吸収液の循環系を、吸収器1の底部に溜
っている低濃度の吸収液、つまり、稀液2aを起点とし
て説明する。
【0004】稀液2aは、ポンプ3により、管路4を経
て、高温再生器5に入る。高温再生器5は、下方からバ
ーナーなどの加熱器6で加熱しているので、稀液2aに
中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった中濃度
の吸収液、つまり、中間液2bと、冷媒蒸気7aとに分
離する。
【0005】高温の中間液2bは、管路8を経て、高温
熱交換器9に入る。高温熱交換器9で、高温の中間液2
bは、管路4を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、温度
が低下した後、管路10を経て、低温再生器11に入
る。
【0006】低温再生器11では、管路21を経て、中
間液2bを加熱する低温再生器内熱交換器11Aに冷媒
蒸気7aを送り込んで加熱しているので、中間液2bの
中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった高濃度
の吸収液、つまり、濃液2cと、冷媒蒸気7bとに分離
する。
【0007】高温の濃液2cは、管路12を経て、低温
熱交換器13に入る。低温熱交換器13で、高温の濃液
2cは、管路4を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、中
温になった後、管路14を経て、吸収器1内のトレーで
形成した散布装置1Aに入り、散布装置1Aの多数の穴
から散布する。
【0008】散布した濃液2cは、吸収器内熱交換器1
Bを流通する冷却用水32aによって冷却する。濃液2
cは、吸収器内熱交換器1Bの外側を流下する際に、隣
接する蒸発器26から入ってくる冷媒蒸気7cを吸収し
て稀薄化し、低温の稀液2aに戻り、吸収液の一巡が終
えるという循環を繰り返すものである。
【0009】次に、冷媒の循環系を、吸収器1に入った
冷媒蒸気7Cを起点にして説明する。冷媒蒸気7cは、
上記の吸収液循環系で説明したように、吸収器1内の散
布装置1Aから分散した濃液2cに吸収されて、稀液2
aの中に入り、高温再生器5で冷媒蒸気7aになる。
【0010】冷媒蒸気7aは、管路21を経て、低温再
生器内熱交換器11Aに入り、中間液2bに熱を与えて
放熱し、凝縮して冷媒液24aになった後、管路22を
経て、凝縮器25の底部に入る。
【0011】凝縮器23は、隣接する低温再生器11と
の間の多数の通路11Bを経て入ってくる冷媒蒸気7b
を、凝縮器内熱交換器23Aを通る冷却用水32aで冷
却し、冷媒蒸気7bを凝縮して低温の冷媒液24aにす
る。冷媒液24aは、管路25を経て、蒸発器26に入
り、冷媒液24bになる。
【0012】ポンプ27は、冷媒液24bは、管路28
A・管路28を経て、トレーで形成した散布装置26A
に送り、散布装置26Aの多数の穴から散布することを
繰り返す。散布した冷媒液24bは、蒸発器内熱交換器
26Bを通る被冷却水35aを冷却する。この冷却の際
に、冷媒液24bは、被冷却水36aから熱を吸収して
蒸発し、冷媒蒸気7cになった後、隣接する吸収器1と
の間の多数の通路26Cを経て、吸収器1に戻り、冷媒
の一巡が終えるという循環を繰り返すものである。
【0013】各熱交換器1B・11A・23A・26B
は、例えば、蛇行管などで形成して、所要の冷却と放熱
とを得るようにしてある。
【0014】さらに、運転切換用として、高温熱交換器
9に入れるべき高温の中間液2bを、管路41と、この
側路を開閉する開閉弁41Aとにより、吸収器1に側路
して戻す吸収液側路系と、低温再生器11に入れるべき
冷媒蒸気7aを、管路42と、この側路を開閉する開閉
弁42Aとにより、吸収器1に側路して戻す冷媒蒸気側
路系と、散布装置26Aより散布すべき冷媒液24b
を、管路28と管路4との間を側路する管路43と、こ
の側路を開閉する開閉弁43Aとにより冷媒液24bを
側路して吸収液2aに混入する冷媒液側路系とを設けて
ある。
【0015】各系の運転は、開閉弁41A・42A・4
3Aを閉じて、各側路41・42・43を閉路し、上記
の各循環系を運転することにより、管路35から与えた
被冷却水36aを蒸発器内熱交換器26Bで冷却して管
路37から冷却水36bとして供給する。
【0016】また、管路31から冷却用水32aを吸収
器内熱交換器1Bおよび凝縮器内熱交換器23Aに流
し、蒸発器26から冷却水36bを供給するようにした
二重効用の冷房運転と、開閉弁41A・42A・43A
を開いて、各側路41・42・43を開通することによ
り、低温再生器11と凝縮器23との機能を停止すると
ともに、管路31から与える冷却用水の流れを停止し、
さらに、管路35からの被冷却水36aを被加温水に代
えることによって、管路37から冷却水36aに代えて
高温の加温水を供給するようにした暖房運転とに、切り
換えて行えるように構成したものである。
【0017】上記の冷房運転、つまり、高温再生器5と
低温再生器11とで二重の再生動作をする運転と、暖房
運転、つまり、高温再生器5のみの暖房運転とを円滑に
行わせるためには、切り換えに当たって、吸収液中の吸
収剤の濃度、つまり、吸収液濃度を変える調整が必要で
ある。
【0018】また、管路81〜83はオーバーフロー管
を形成する部分であり、管路81は、例えば、吸収液が
結晶して低温熱交換器13につまり、濃液2dの流量が
減少したときに、低温再生器11から濃液2dを吸収器
1に側路するためのものであり、この側路動作を行わな
いときは、つまり、通常は、ポンプ3によって管路4に
送り込まれる稀液2aを、管路83を介して、U字状の
管路82に溜ておくことにより、冷媒蒸気7bが吸収器
1に入らないように遮断している。したがって、管路8
3を管路4に対して極度に細い管路にしてあり、管路4
の稀液2aの大部分が高温再生器5に送り込まれるよう
にしてある。
【0019】さらに、管路84は、開閉弁41Aを閉じ
ている間に、管路41の開閉弁41Aから吸収器1まで
の間の管路に吸収液が通らないと、吸収液中の吸収剤が
結晶して管路がつまるので、ポンプ3によって管路4に
送り込まれる稀液2aを僅かの量だけ分流しておくため
の管路である。したがって、管路84は、管路83と同
様に、管路4に対して極度に細い管路にしてある。
【0020】上記の吸収ヒートポンプ装置100の具体
的構成として、図7のような構成のもの(以下、第1従
来技術という)が、1990年7月本願出願人三洋電機
株式会社発行「吸収冷温水機・吸収ヒートポンプ装置C
シリーズカタログ’90−7」・1989年2月オーム
社発行「空気調和設備の実務の知識」などに開示してあ
る。
【0021】図7において、図6における符号と同一の
符号で示した部分は、図6で説明した機能と同一機能を
もつ部分である。
【0022】さらに、上記のような構成の吸収ヒートポ
ンプ装置100において、図8のように、2次的な凝縮
機能を設けて加温水32bの加温能力を向上するととも
に、所要の管路の温度を検出して得られる検出値にもと
づいて、所要の管路の開閉弁と加熱器6の燃料供給弁と
を制御する制御器を設けることにより、各器内の気圧を
1気圧以下に維持しながら、加温水32bの加温を安定
に行い得るようにした構成のもの(以下、第2従来技術
という)が本願出願人三洋電機株式会社の先願による特
開平3−79625などにより開示してある。
【0023】図8において、図6と同一の符号で示した
部分は、図6において説明した機能と同一の機能をもつ
部分であり、図6の構成と異なる構成部分は、次の箇所
である。
【0024】管路21から分岐した管路61により、冷
媒蒸気7aを補助凝縮器62に導くとともに、管路34
の部分を管路34Aに変え、加温水32bを補助凝縮器
62内の熱交換器62Aに導いて加温し、加温水32b
よりも高温の加温水32cを管路34Bから供給するよ
うに、冷却用水32aの加温経路を増設してある。
【0025】冷媒蒸気7aを補助凝縮器62内に導いた
冷媒蒸気7eは、熱交換器62A内に導いた加温水冷却
用水32aを加熱して放熱し、凝縮して冷媒液24cに
なった後、管路63の開閉弁63Aが開いているとき
は、凝縮器23に導いて冷媒液24aと一緒にし、管路
64の開閉弁64Aが開いているときは、高温再生器5
に導いて濃液2bに混入するという、いずれかの経路を
たどるようにしてある。
【0026】また、加熱器6は、加熱調整器65によっ
て加熱量を調節し得るようにしてあり、管路35と管路
34Bとに、それぞれ、温度検出器66と温度検出器6
7を設けて検出した各検出信号を、図示しない線路を経
て、制御器68に導き、加熱調整器65の調整と、開閉
弁43A・63A・64Aの開閉とを制御している。こ
の第2従来技術では、管路35から与える被冷却水36
aまたはこれに代えて与える被加温水を熱源水と言って
おり、暖房運転の場合に、補助凝縮器62を動作状態に
して、上記のように、第1従来技術における管路34か
ら得られる加温水32bを、さらに、補助凝縮器62で
加温した加温水32cを管路37Aから供給しているの
で、第1従来技術の場合よりも高温の加温水32dを供
給し得るものである。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記のような吸収ヒー
トポンプ装置では、吸収剤がアルカリ性のため吸収液の
濃度が異常に高くなると各部を腐触するほか、吸収液が
結晶して各部を破損したり、吸収液の循環量が減少して
吸収ヒートポンプ装置の効率が低下するなどの不都合を
生ずるため、上記の第2従来技術における制御には、一
般に、所要の部分に異常な検出値があったときは、その
時点で、速やかに、装置の運転を完全に停止する異常停
止機能を設けている。
【0028】しかしながら、従来の異常停止機能では、
現に生じている異常が、被熱操作液体の供給と需要の急
激な変化に対する制御過程の過渡現象に起因する場合
や、即座に、重大な故障を招かないものであっても、即
座に、装置の運転を停止してしまうため、装置を食品製
造などのプロセスに用いている場合には、製造途中のも
のに対する保全処理を行えないままになり、修理保守が
終わるまでの間に、製造途中のものを変質させて甚大な
被害を被るなどの不都合がある。
【0029】このため、こうした不都合のない簡便な装
置の提供が望まれているという課題がある。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な高温再生器を含む複数の熱交換機器類を経由して吸収
液と冷媒液などの熱操作流体を循環する循環系と、熱交
換機器類のうちの所要のものを経由して冷却または加温
を行う被熱操作流体を流通する流通経路を設けるととも
に、所要部分の動作状態を検出して得た検出値により所
要の制御を行う吸収ヒートポンプ装置であって、定常状
態での上記の制御における冷却または加温によって得ら
れる被熱操作流体の温度、つまり、被操作温度と高温再
生器の加熱度との関係にもとづいて、この加熱度の異常
範囲を設定する異常範囲設定手段と、上記の高温再生器
における吸収液の温度と冷媒蒸気の圧力と、上記の循環
系における吸収液の濃液の濃度またはこの濃度に対応す
る対応値とを検出して得られる各検出値のうちのいずれ
かが、予め設定した各基準値を超える量、つまり、超過
量を得る超過量検出手段と、上記の超過量にもとづい
て、上記の定常状態での制御による高温再生器5の加熱
度を、上記の超過量に対応する量だけ低減する低減制御
手段と、上記の低減により低減した加熱度と、上記の被
操作温度との関係が上記の異常範囲に入っているときに
異常表示を行う異常表示手段とを設けた構成、または、
上記の異常表示手段に代えて、上記の加熱低減により低
減した加熱度と上記の被操作温度との関係が、上記の異
常範囲に入っている時間を計時して得られる時間値が、
所定の時間値を超えたとき、上記の加熱度を更に所定量
だけ低減する第2の加熱低減を行う第2低減制御手段
と、上記の第2の加熱低減を行った後の所定時間後に、
上記の各検出値のうちのいずれかが、上記の各基準値よ
りも上の予め設定した各上限値を超えているときは、装
置の運転を停止する異常停止制御手段とを設ける構成な
どにより、上記の課題を解決し得るようにしたものであ
る。
【0031】
【作用】予め、定常状態での制御する冷却と加温によっ
て被熱操作流体の温度と高温再生器の加熱度との関係か
らみた加熱度の異常範囲、各検出値に対する基準値およ
び安全上から限度する各上限値が設定してあり、これに
対して、高温再生器の吸収液温度・冷媒蒸気圧力と、循
環系の吸収液の濃液濃度との各検出値のうちのいずれか
が、予め設定した各基準値を超えてる超過量があると、
この超過量に対応する量だけ加熱度を低減するので、通
常は、低減運転状態を続けることになる。
【0032】しかし、異常範囲に入ってしまうと、第1
の対処として、第1実施例のように、異常表示を行って
使用者に警告を与えるので、この警告によって、使用者
は、自分の知っている無理のない運転停止手順を使って
装置の能力を低減した運転を行い、過度の故障に至るの
を防止することができるように作用する。
【0033】また、こうした加熱度の低減によっても、
異常が解消せずに、異常範囲に入ったままの状態が、所
定時間を超えて続いたときは、第2次の対処として、第
2実施例のように、加熱度を第1の所定量だけ低減し、
過渡的な制御状態によるものかどうかを所定時間を計時
して調べる。所定時間経過後も、各検出値が基準値を超
えているときは、さらに、加熱度を第2の所定量だけ低
減して、同様に、所定時間を計時して過渡的な状態を経
過した後に、上限の基準値を超えているときは、第2の
加熱量低減でも解消し得ない完全な異常であるものと判
別して、装置の運転を停止するので、制御上の過渡的異
常である場合には、第1の加熱低減と第2の加熱低減の
間に復旧し、重大な故障に至らぬ程度の異常または過渡
的な場合には、これらの加熱低減により能力を低下した
状態で、所要の時点まで、運転を続行し得るように作用
する。
【0034】
【実施例】以下、実施例を図1〜図5により説明する。
これらの図において、図6〜図8の符号と同一符号で示
した部分は、図6〜図8によって説明したものと同一の
機能をもつ部分である。
【0035】〔第1実施例〕まず、第1実施例を図1〜
図5により説明する。第1実施例の構成は、上記の第1
従来技術で説明したような高温再生器5を含む複数の熱
交換機器類、つまり、低温熱交換器13・高温熱交換器
9・高温再生器5・低温再生器11・凝縮器23・蒸発
器26・吸収器1などを経由して吸収液と冷媒液などの
熱操作流体を循環する循環系と、熱交換機器類のうちの
所要のものを経由して冷却または加温を行う被熱操作流
体を流通する流通経路を設けるとともに、上記の第2従
来技術で説明したような熱交換機器類の動作状態を監視
する機能を設けた吸収ヒートポンプ装置において、定常
状態での上記の制御における冷却または加温によって得
られる被熱操作流体の温度、つまり、被操作温度と、高
温再生器の加熱度との関係にもとづいて、この加熱度の
異常範囲を、例えば、図5のように、設定する異常範囲
設定手段と、高温再生器5における吸収液の温度と冷媒
蒸気の圧力と、上記の循環系における吸収液の濃液の濃
度またはこの濃度に対応する対応値とを検出して得られ
る各検出値、つまり、例えば、温度検出器D1・圧力検
出器Dnの検出値と、温度検出器D2と温度検出器D3
との検出値から算定して得られる濃液の濃度に対応する
対応値による各検出値のうちのいずれかが、予め設定し
た各基準値を超える量、つまり、超過量を得る超過量検
出手段と、上記の超過量にもとづいて、上記の定常状態
での制御による加熱度を、上記の超過量に対応する量だ
け低減する低減制御手段と、上記の低減により低減した
加熱度と、被操作温度、例えば、冷却水36bの温度と
の関係が上記の異常範囲に入っているときに異常表示を
行う異常表示手段と設けた構成のものである。
【0036】具体的には、図1のように、高温再生器5
に対しては、温度検出器D1により、高温再生器5の吸
収液の温度t1、例えば、稀液2aの温度を、「高温再
生温度」として検出するとともに、圧力検出器Dnによ
り、高温再生器5の冷媒蒸気7aの圧力p1を検出す
る。
【0037】低温再生器11と凝縮器23とに対して
は、温度検出器D2により管路12の濃液2dの温度t
2を「濃液温度」として、また、温度検出器D3により
管路25の冷媒液24aの温度t3を「冷媒凝縮温度」
として検出する。
【0038】蒸発器26に対しては、管路37の冷却水
36bの温度t4を「冷却出口温度」として検出する。
そして、これら各検出値t1〜t4・p1のデータをマ
イクロコンピュータによる処理制御器(この発明におい
て、CPUという)50に与えて、所要の処理制御とを
行うものである。
【0039】また、この処理制御には、高温再生器5の
加熱器6の加熱度を制御している加熱調整器65による
加熱度のデータが必要であり、加熱調整器65の調整状
態を検出した加熱度h1をCPU50に与える。
【0040】各温度検出D1〜D4と圧力検出器Dnと
で検出した各検出信号と、加熱調整器65の検出信号と
を、図2のよに、CPU50の入出力ポート51に与
え、各検出値t1〜t4・p1・h1をA/D変換した
各値(説明を分かり易くするため、t1〜t4・p1・
h1をそのまま用いる)を、CPU50の作業データメ
モリ52に一時的に記憶する。CPU50は、処理メモ
リ54に記憶したプログラムによる演算処理にもとづい
て、図3のようなフローによる処理を行う。
【0041】CPU50の基準データメモリ53には、
図5のように、定常状態での運転時の制御にいて、運転
異常になるものとみなされる異常範囲AUを算定し得る
データ、または、この異常範囲AUを算定したデータを
記憶してある。
【0042】図5において、縦軸の加熱度h1は、高温
再生器5を加熱器6で加熱する度合、つまり、加熱調整
器65の調整度であり、加熱器6にバーナーを用いる場
合には、燃料弁の開度である。また、横軸の負荷度は、
例えば、冷却水36bの温度、つまり、冷却水出口温度
t4である。
【0043】そして、温度t4に対する設定値tcを中
心に、加熱度と負荷度との関係が、ほぼ比例的に動作す
る範囲、つまり、比例帯Pを100%の変化とし、これ
に対する加熱度h1の変化を0〜100%の変化として
加熱度制御を行う場合の関係を示してある。
【0044】この場合、制御の理想状態に対して、加熱
度50%に至る制御線をたどる場合、負荷度50%以
上、つまり、冷却水36bの設定値tc以上の範囲が、
運転動作が異常状態になる範囲、つまり、異常範囲AU
とみなし得るわけでる。
【0045】図5の異常範囲AUを加熱度h1と冷却水
36bとから算定するための算定式の演算手順を処理メ
モリ54に記憶し、設定値tcを基準データメモリ53
に記憶してある。
【0046】また、定常状態の運転から算定した各検出
値t1〜t4・p1に対する許容値を各基準値ts1〜
ts2・ps1を設定入力回路70から基準データメモ
リ53に記憶してある。
【0047】以下、処理制御のフローについて説明す
る。図3において、 ◆ステップ〔SP1〕で、上記の各温度検出値t1〜t
4・p1・h1を、作業データメモリ52に一時的に記
憶する。
【0048】◆ステップ〔SP2〕で、濃液2dの濃度
を演算処理するためのデータとして、作業データメモリ
52から温度検出値t2と温度値t3とを読み出して、
作業メモリ53に記憶した次式を解く演算プログラムに
より、濃液濃度PH1に対応する対応値PH1Aを算定
して作業データメモリに一時記憶する。
【0049】◆ステップ〔SP3〕で、作業データメモ
リ52から検出温度値t1・検出圧力値p1・対応値P
H1Aを読み出すとともに、基準データメモリ53から
各基準値ts1〜ts4・ps1を読み出して、比較演
算し、検出温度値t1・検出圧力値p1・対応値PH1
Aのうちのいずれかが、対応する各基準値ts1〜ts
4・ps1を超える超過量OV1を算定する。そして、
超過量OV1が無い場合は〔SP5〕に移行し、超過量
OV1がある場合は〔SP4〕に移行する。
【0050】◆ステップ〔SP4〕では、装置を定常の
運転状態にして運転して、〔SP1〕に戻る。
【0051】◆ステップ〔SP5〕では、超過量OV1
に対応する量、例えば、図5の10%を所定加熱量とし
て、この所定加熱量に超過量OV1を掛算した量だけ、
加熱量h1を低減する指示を加熱調整器65に与えて運
転する。
【0052】◆ステップ〔SP5〕で、異常範囲AUを
演算処理するためのデータ、例えば、図5の異常範囲A
Uを算定するデータとして、温度検出値t4と加熱度h
1を値作業データメモリ52に取り込んで記憶する。
【0053】◆ステップ〔SP7〕で、基準データメモ
リ53から冷却水温度の設定値tcを、また、作業デー
タメモリ52から温度値t4と加熱度h1とを読み出
し、図5の関係から異常範囲AUを算定する。
【0054】◆ステップ〔SP8〕で、加熱度h1が異
常範囲AUに入っているか否かを比較演算して判別す
る。そして、異常範囲AUに入っていない場合は〔SP
9〕に移行し、異常範囲AUに入っている場合は〔SP
1〕に戻る。
【0055】◆ステップ〔SP9〕で、表示器60は、
警報表示灯を点灯するとともに、警音器62を鳴らして
監視者の注意を喚起するための警告を発する。この警告
によって、使用者は、自分の知っている無理のない運転
停止手順を使って装置の能力を低減した運転を行い、過
度の故障に至るのを防止することができる。
【0056】上記の手順において、異常がないときは、
CPU50は、〔SP1〕〜〔SP4〕または〔SP
1〕〜〔SP8〕を所定周期、例えば、10秒ごとに繰
り返すようにしてある。
【0057】〔第2実施例〕次に、第2実施例を図4に
より説明する。
【0058】図4による構成は、各機器と各検出機器を
上記の第1実施例と同様に配置して構成してあり、第1
実施例における上記の異常表示手段に代えて、上記の
〔SP5〕での加熱低減により低減した加熱度と上記の
被操作温度との関係が、〔SP8〕の判別により、異常
範囲AUに入っている時間を計時して得られる時間値
が、所定の時間値を超えたとき、上記の加熱度を更に所
定量だけ低減する第2の加熱低減を行う第2低減制御手
段と、上記の第2の加熱低減を行った後の所定時間後
に、上記の各検出値のうちのいずれかが、上記の各基準
値よりも上の予め設定した各上限値を超えているとき
は、装置の運転を停止する異常停止制御手段とを設ける
ように構成したものである。
【0059】具体的には、基準データメモリ53に、上
記の第1実施例のデータに加えて、安全上の限界から算
定した各検出値t1〜t4・p1の各上限値tu1〜t
u4・pu1とを設定入力回路70から基準データメモ
リ53に記憶してある。
【0060】以下、処理制御のフローについて説明す
る。図4において、〔SP7〕までは、第1実施例の場
合、つまり、図3の場合と同一であり、〔SP8〕以後
が異なるものなので、〔SP8〕以後の処理制御を説明
する。
【0061】◆ステップ〔SP8〕では、加熱度h1が
異常範囲AUに入っているか否かを比較演算して判別す
る。そして、異常範囲AUに入っていない場合は〔SP
9〕に移行し、異常範囲AUに入っている場合は〔SP
1〕に戻る。
【0062】◆ステップ〔SP9〕では、CPU50内
のクロックをカウントして、所定の時間、例えば、約1
0分間程度を計時する。この計時は、加熱度h1が異常
範囲AUに入った理由が、過渡的な状態によるものであ
るときは、時間経過とともに、加熱度h1が異常範囲A
Uから脱出して、検出温度値t1・検出圧力値p1・対
応値PH1Aが、各基準値ts1〜ts4・ps1以内
になることもあるので、こうした過渡的な状態が収まる
のを待つための時間である。
【0063】◆ステップ〔SP10〕・〔SP11〕・
〔SP12〕では、上記の〔SP1〕・〔SP2〕〔S
P3〕と同様の処理を行ない、〔SP12〕において、
超過量OV1が無い場合は〔SP1〕に戻り、超過量O
V1がある場合は〔SP13〕に移行する。
【0064】◆ステップ〔SP13〕では、〔SP5〕
と同様に、超過量OV1に対応する量、例えば、図5の
10%を所定加熱量として、この所定加熱量に超過量O
V1を掛算した量だけ、加熱量h1を低減する指示を加
熱調整器65に与えて運転する。
【0065】◆ステップ〔SP14〕では、〔SP9〕
と同様に、CPU50内のクロックをカウントして、所
定の時間、例えば、約10分間程度を計時する。この計
時は、超過量OV1が生じた理由が、過渡的な状態によ
るものであるときは、時間経過とともに、検出温度値t
1・検出圧力値p1・対応値PH1Aが、各基準値ts
1〜ts4・ps1以内になることもあるので、こうし
た過渡的な状態が収まるのを待つための時間である。
【0066】◆ステップ〔SP15〕・〔SP16〕で
は、上記の〔SP1〕・〔SP2〕と同様の処理を行な
い、〔SP17〕に移行する。
【0067】◆ステップ〔SP17〕で、作業データメ
モリ52から検出温度値t1・検出圧力値p1・対応値
PH1Aを読み出すとともに、基準データメモリ53か
ら各基準値よりも上の各上限値tu1〜tu4・pu1
を読み出して、比較演算し、検出温度値t1・検出圧力
値p1・対応値PH1Aのうちのいずれかが、対応する
各基準値tu1〜tu4・pu1を超える超過量OV2
を算定する。そして、超過量OV2が無い場合は〔SP
1〕に戻り、超過量OV1がある場合は〔SP18〕に
移行する。
【0068】◆ステップ〔SP18〕で、表示器60
が、警報表示灯を点灯するとともに、警音器62を鳴ら
して、監視者に完全に異常状態である旨の注意を喚起す
る警告を発するとともに、停止制御回路71が、装置全
体の運転を制御している制御装置に運転停止の指令信号
を送り、また、加熱調整器65を停止するように制御す
る。
【0069】上記の手順において、異常がないときは、
CPU50は、〔SP1〕〜〔SP4〕または〔SP
1〕〜〔SP8〕を所定周期、例えば、10秒ごとに繰
り返すようにしてある。
【0070】〔変形実施〕この発明はつぎのように変形
して実施することができる (1)濃液2dの濃度を、濃度計を直接測定し得る検出
器、例えば、PH計を用いた検出器によって検出するよ
うに構成する。
【0071】(2)冷房運転と、暖房運転とに切り換え
て運転し得る構成のものにおいて、切り換えを行うスイ
ッチ操作または指令信号にもとづいて得られる冷房運転
・暖房運転切換信号を、図2のように、CPU50に与
えることにより、各温度差値に対する各基準値を、暖房
運転時の各基準値と、冷房運転時の各基準値に切り換え
るように構成する。
【0072】(3)装置の運転を制御処理しているCP
Uと、CPU50とを1つのCPUにして構成する。
【0073】
【発明の効果】この発明によれば、上記のように、予
め、定常状態での制御する冷却と加温によって被熱操作
流体の温度と高温再生器の加熱度との関係からみた加熱
度の異常範囲、各検出値に対する基準値および安全上か
ら限度する各上限値が設定してあり、これに対して、高
温再生器の吸収液温度・冷媒蒸気圧力と、循環系の吸収
液の濃液濃度との各検出値のうちのいずれかが、予め設
定した各基準値を超えてる超過量があると、この超過量
に対応する量だけ加熱度を低減して低減運転状態を続け
るようにするが、この低減が行き過ぎて異常範囲に入っ
てしまうと、第1の対処として、第1実施例のように、
異常表示を行って使用者に警報を与える。
【0074】したがって、使用者は、警報によって異常
状態に入ったことを知り、自分の知っている無理のない
運転停止手順を使って装置の能力を低減した運転を行
い、過度の故障を招かないように運転しながら、この間
に、プロセス過程のものを保全処理することができる。
【0075】また、こうした加熱度の低減によっても、
異常が解消せずに、異常状態が、所定時間以上続いたと
きは、第2次の対処として、第2実施例のように、加熱
度を第1の所定量だけ低減し、所定時間を計時して過渡
的な制御状態を落ち着かせた後も各検出値が基準値を超
えているときは、さらに、加熱度を第2の所定量だけ低
減して、同様に、過渡的な状態を落ち着かせ後に、上限
の基準値を超えているときに、はじめて、完全な異常で
あるものと判別して、装置の運転を停止するように動作
する。
【0076】したがって、制御上の過渡的異常である場
合には、第1の加熱低減と第2の加熱低減の間に復旧
し、重大な故障に至らぬ程度の異常または過渡的な場合
には、これらの加熱低減により能力を低下した状態で、
過度の故障を招かないように運転しながら、この間に、
プロセス過程のものを保全処理することができる。
【0077】また、24時間連続工程によるプロセス作
業において、夜間に異常が生じた場合でも、翌朝にサー
ビスマンがくるまで、能力低下の状態で運転して、待つ
ことができるなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブロック構成図
【図2】この発明の要部回路のブロック構成図
【図3】この発明の第1実施例の処理フローチャート
【図4】この発明の第2実施例の処理フローチャート
【図5】この発明の要部動作の設定条件線図
【図6】従来技術のブロック構成図
【図7】従来技術のブロック構成図
【図8】従来技術のブロック構成図
【符号の説明】
1 吸収器 1A 散布装置 1B 吸収器内熱交換器 2a 稀液 2b 中間液 2d 濃度 3 ポンプ 4 管路 5 高温再生器 6 加熱器 7a 冷媒蒸気 7b 冷媒蒸気 7c 冷媒蒸気 7e 冷媒蒸気 8 管路 9 高温熱交換器 10 管路 11 低温再生器 11A 低温再生器内熱交換器 11B 通路 12 管路 13 低温熱交換器 14 管路 21 管路 22 管路 23 凝縮器 23A 凝縮器内熱交換器 24a 冷媒液 24b 冷媒液 24c 冷媒液 25 管路 26 蒸発器 26A 散布装置 26B 蒸発器内熱交換器 27 ポンプ 28 管路 31 管路 32a 冷却用水 32b 加温水 32c 加温水 33 管路 34 管路 34A 管路 34B 管路 35 管路 36a 被冷却水(熱源水) 36b 冷却水 37 管路 41 管路 41A 開閉弁 42 管路 42A 開閉弁 43 管路 43A 開閉弁 50 CPU 51 入出力ポート 52 作業データメモリ 53 基準データメモリ 54 処理メモリ 61 管路 62 補助凝縮器 62A 熱交換器 63 管路 63A 開閉弁 64 管路 64A 開閉弁 65 加熱調整器 66 温度検出器 67 温度検出器 68 制御器 70 入力設定回路 71 停止制御回路 81 管路 82 管路 83 管路 84 管路 100 吸収ヒートポンプ装置 D1 温度検出器 D2 温度検出器 D3 温度検出器 D4 温度検出器 Dn 圧力検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 秀和 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 川上 隆一郎 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 古川 雅裕 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 榎本 英一 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温再生器を含む複数の熱交換機器類を
    経由して吸収液と冷媒液などの熱操作流体を循環する循
    環系と、前記熱交換機器類のうちの所要のものを経由し
    て冷却または加温を行う被熱操作流体を流通する流通経
    路を設けるとともに、所要部分の動作状態を検出して得
    た検出値により所要の制御を行う吸収ヒートポンプ装置
    であって、 定常状態での前記制御における前記冷却または加温によ
    って得られる前記被熱操作流体の温度(被操作温度とい
    う)と、前記高温再生器の加熱度との関係にもとづい
    て、前記加熱度の異常範囲を設定する異常範囲設定手段
    と、 前記高温再生器における前記吸収液の温度と冷媒蒸気の
    圧力と、前記循環系における前記吸収液の濃液の濃度ま
    たはこの濃度に対応する対応値とを検出して得られる各
    検出値のうちのいずれかが、予め設定した各基準値を超
    える量(以下、超過量という)を得る超過量検出手段
    と、 前記超過量にもとづいて、前記定常状態での制御による
    前記加熱度を、前記超過量に対応する量だけ低減する低
    減制御手段と、 前記低減により低減した前記加熱度と前記被操作温度と
    の関係が前記異常範囲に入っているときに異常表示を行
    う異常表示手段とを具備することを特徴とする吸収ヒー
    トポンプ装置。
  2. 【請求項2】 高温再生器を含む複数の熱交換機器類を
    経由して吸収液と冷媒液などの熱操作流体を循環する循
    環系と、前記熱交換機器類のうちの所要のものを経由し
    て冷却または加温を行う被熱操作流体を流通する流通経
    路を設けるとともに、所要部分の動作状態を検出して得
    た検出値により所要の制御を行う吸収ヒートポンプ装置
    であって、 定常状態での前記制御における前記冷却または加温によ
    って得られる前記被熱操作流体の温度(被操作温度とい
    う)と、前記高温再生器の加熱度との関係にもとづい
    て、前記加熱度の異常範囲を設定する異常範囲設定手段
    と、 前記高温再生器における前記吸収液の温度と冷媒蒸気の
    圧力と、前記循環系における前記吸収液の濃液の濃度ま
    たはこの濃度に対応する対応値とを検出して得られる各
    検出値のうちのいずれかが、予め設定した各基準値を超
    える量(以下、超過量という)を得る超過量検出手段
    と、 前記超過量にもとづいて、前記定常状態での制御による
    前記加熱度を、前記超過量に対応する量だけ低減する第
    1の加熱低減を行う第1低減制御手段と、 前記第1の加熱低減により低減した前記加熱度と前記被
    操作温度との関係が、前記異常範囲に入っている時間を
    計時して得られる時間値が、所定の時間値を超えたと
    き、前記加熱度を更に所定量だけ低減する第2の加熱低
    減を行う第2低減制御手段と、 前記第2の加熱低減を行った後の所定時間後に、前記各
    検出値のいずれかが、前記各基準値よりも上の予め設定
    した各上限値を超えているときは、前記装置の運転を停
    止する異常停止制御手段とを具備することを特徴とする
    吸収ヒートポンプ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995018343A1 (fr) * 1993-12-27 1995-07-06 Daikin Industries, Ltd. Refrigerateur de type a absorption
WO1995034789A1 (fr) * 1994-06-10 1995-12-21 Tokyo Gas Co., Ltd. Dispositif de refroidissement/chauffage a eau par absorption et procede de commande d'un tel dispositif
JP2010078297A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Sanyo Electric Co Ltd 吸収ヒートポンプ
JP2011094911A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 吸収式冷凍機
JP2011094909A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 吸収式冷温水機

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WO1995018343A1 (fr) * 1993-12-27 1995-07-06 Daikin Industries, Ltd. Refrigerateur de type a absorption
WO1995034789A1 (fr) * 1994-06-10 1995-12-21 Tokyo Gas Co., Ltd. Dispositif de refroidissement/chauffage a eau par absorption et procede de commande d'un tel dispositif
JP2010078297A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Sanyo Electric Co Ltd 吸収ヒートポンプ
JP2011094911A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 吸収式冷凍機
JP2011094909A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 吸収式冷温水機

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