JP4895658B2 - 吸収冷温水併給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、吸収式冷凍機による冷水の供給に加えて、温水を同時に供給するための温水器などを設けた吸収冷温水機、または、この吸収冷温水機に加えて、工業排水などを熱源水とする第2の低温再生器・凝縮器などを設けた装置(この発明において、これらを総称して、吸収冷温水併給装置という)に関するものである。
こうした装置として、図5のような吸収冷温水併給装置100の構成(以下、第1従来技術という)が周知である。こうした装置では、一般に、冷媒として、例えば、水を用い、吸収液として、例えば、臭化リチウム(LiBr)水溶液を用いている。
そして、図5の吸収冷温水併給装置100は、基本的には、主として、温水器8とこれに付属する部分を除いた部分が通常の吸収式冷凍機を構成しており、この吸収式冷凍機の蒸発器4に設けた蒸発器熱交換器4Aによって冷水を供給するとともに、吸収式冷凍機の高温再生器1に付設された温水器8に設けた温水器熱交換器8Aによって温水を供給するように構成してものである。
そして、具体的には、高温再生器1、低温再生器2、凝縮器3、蒸発器4、吸収器5、低温熱交換器6、高温熱交換器7および温水器8の間を、吸収液配管9〜11および冷媒配管14〜19で配管接続することにより、吸収液と冷媒とに所要の流通を行わせている。
また、吸収液配管9に介在させた吸収液ポンプ13と、冷媒配管16に介在させた冷媒ポンプ20とにより、吸収液と冷媒とに所要の強制循環を行わせているとともに、冷却水配管23から冷却用水を、吸収器5内の吸収器熱交換器5Aと、凝縮器3内の凝縮器熱交換器3Aとに流通して、これらを所要の温度に冷却している。
そして、冷水配管22の途中に蒸発器4内の蒸発器熱交換器4Aを介在させることにより、図示しない冷房などの冷却負荷に冷水22aを循環供給するとともに、温水配管24の途中に温水器8内の温水器熱交換器8Aを介在させることにより、図示しない暖房などの加熱負荷に温水24aを循環供給している。
さらに、所定の流通動作を行わせるために、低温再生器2と凝縮器3との間の冷媒液配管14Aに、開閉弁V1と流量制御弁V11とを直列に介在させ、冷媒液配管19に流量制御弁V12を介在させるとともに、吸収液配管9・10と、冷媒液配管17とには、それぞれ、開閉弁V2・V3と、開閉弁V4を介在させている。なお、開閉弁V4は、図5に、図形で示すように、流量制御弁に変更し、または、開閉弁と流量制御弁とを並列に設ける構成にすることもできる。
なお、流量制御弁と同様の機能をもつ弁であって、流量調整弁と呼ばれるものもあるで、この発明では、これらの、流量制御弁・流量調整弁の両方を含めて、流量制御弁というものである。
ここで、吸収冷温水併給装置100を、主として暖房運転で動作させる場合、すなわち、「暖房運転動作」させる場合には、吸収液ポンプ13・冷媒ポンプ20を運転状態にし、開閉弁V1・V2・V3を閉じて開閉弁V4を開き、流量調整弁V12を流通状態にするとともに、冷却水配管23への冷却水の供給を停止した状態で、燃料供給を行う流量調整弁V21を流通状態にして高温再生器1に設けた熱源とするガスバーナ1Bを燃焼状態にする。
そして、この熱源により、高温再生器1内の濃度の希薄な吸収液1aを加熱して吸収液1aから蒸発した冷媒蒸気1bを冷媒配管18から温水器8に入れ込み、この冷媒蒸気1bによって、温水入口から温水器熱交換器8Aを流通させている被加温水を加温して、所要の温度の温水24aを温水配管24から暖房などの加熱負荷に供給している。
また、吸収冷温水併給装置100を、主として冷房運転で動作させる場合、すなわち、「冷房運転動作」させる場合には、開閉弁V1・V2・V3を開き、流量調整弁V11を流通状態にして、開閉弁V4を閉じ、流量調整弁V12を流通させない状態にするととともに、温水配管24の温水24aの循環を停止した状態で、冷却水配管23に冷却水23aを流通する。したがって、この「冷房運転動作」の状態では、温水器8内には、冷媒蒸気1aが液化した冷媒液8aが満された状態になり、温水器熱交換器8Aによる熱交換は殆ど行われない。
そして、高温再生器1のガスバーナ1Bを燃焼状態にし、高温再生器1内の濃度の希薄な吸収液1aを加熱して吸収液1aから蒸発させた冷媒蒸気1bを、冷媒配管14によって低温再生器2内に流通させることにより、低温再生器2内の中間濃度の吸収液2aを加熱して、冷媒蒸気1bが冷媒液2bになったものを冷媒配管14Aから開閉弁V1・流量調整弁V11を介して凝縮器3に入れ込んでいる。
また、冷媒蒸気1bによって冷低温再生器2内の吸収液2aが加熱されて蒸発した冷媒蒸気2cが凝縮器3へ入り、この冷媒蒸気2cは、凝縮器3内の凝縮器熱交換器3Aに流通している冷却水23aで冷却されて凝縮して冷媒液3aとなり、冷媒配管14Aからの冷媒液2bと一緒になって冷媒配管15から蒸発器4に入れこまれる。
さらに、蒸発器4内に溜まった冷媒液4aは、冷媒ポンプ20によって蒸発器4に設けた蒸発器熱交換器4Aの上に散布され、この散布された冷媒液4aは、冷水入口から蒸発器熱交換器4Aを経て冷水出口に流通している水を冷却して冷水22aとすることにより、蒸発して冷媒蒸気4bになって吸収器5に入れ込まれる。この動作によって、冷水22aが冷水配管22の冷水出口から冷却負荷に供給される。
そして、吸収器5内の冷媒蒸気4bは、吸収液配管11によって上方から散布される吸収液配管11からの濃度の高い吸収液2dに吸収され、冷媒蒸気4aを吸収して濃度が希薄になった吸収液5aが吸収液ポンプ13により低温熱交換器6・高温熱交換器7を経て高温再生器1に入れ込まれて吸収液1aになるという循環を行わせている。
また、高温再生器1内の濃度の希薄な吸収液1aは、ガスバーナ1Bで加熱されて冷媒蒸気1bを蒸発して中濃度の吸収液1cとなり、吸収液配管10から、高温熱交換器7を経て、低温再生器2に入れこまれて吸収液2aになる。この吸収液2aは、冷媒配管14内を流通する高温再生器1からの冷媒蒸気1bにより加熱されて高濃度の吸収液2dとなり、低温熱交換器6を経て、吸収液配管11から吸収器1内に散布されるという循環を行わせている。
さらに、吸収冷温水併給装置100を、冷水・温水を同時に供給する運転(この発明において、冷温水併給運転という)を行わせる場合には、上記の冷房運転の状態にしておき、冷水22aを冷水配管22から冷却負荷に供給する動作に加えて、温水器8の流量調整弁V12を流通状態にするとともに、温水入口から温水器熱交換器8Aを経て温水出口に流通している水を冷媒蒸気1bにより加温して得られる温水24aを温水配管24から暖房などの加熱負荷に供給することにより、冷水・温水を同時に供給できるようにしている。
ここで、制御部30は、上記のような各運転動作を行うための制御処理を行う部分であって、具体的には、例えば、図6の制御部30のような構成が周知であり、図6において、制御部30は、マイクロコンピュータによる処理制御器、例えば、市販のCPUボード(CPU/B)を主体にして構成した制御部である。
そして、各温度検出器TD1・TD11などの温度検出信号、開閉弁V1など開閉検出信号、各流量制御弁V4・V11・V12・V21などの弁開度、すなわち、弁の開き度合いの信号、各ポンプ13・20などの運転信号などの各検出部分・各動作部分から得られる各検出信号・各動作状態検出信号のデータと、入力操作部分36、例えば、キーボードから入力した操作データ・設定データなどを入出力ポート31から取り込んでいる。
また、入出力ポート31から取り込んだ各データを作業用メモリ33に一時的に記憶し、作業メモリ用33に記憶した各データと、処理用メモリ32に予め記憶した制御処理フローによるプログラムと、データ用メモリ34に予め記憶した所定温度値・所定時間値などの基準値データなどと、計時回路35で計時した経過時間・所定時刻などの時間値データなどとにもとづいて、所要の演算処理などを行って得られる各制御信号を入出力ポート31から各制御部分に出力するとともに、作業メモリ33などに記憶している記憶データの内容から所要のものを表示部分37、例えば、液晶画面による表示部に与えて表示するように構成したものである。
ここで、上記の第1従来技術の吸収冷温水併給装置100では、「冷温水併給運転」状態において、蒸発器熱交換器4Aの冷水出口側の冷水22aの温度(この発明において、冷水出口温度という)と、温水器熱交換器8Aの温水出口側の温水24aの温度(この発明において、温水出口温度という)とを所定温度値、例えば、冷水出口温度を7℃、温水出口温度を55℃に設定して、冷水出口温度と温水出口温度とがこれらの設定温度になるように、流量制御弁V11・流量制御弁V12・流量制御弁V21を制御する運転を行っている。
そして、蒸発器熱交換器4Aの冷水入口側に供給している水の温度(この発明において、冷水入口温度という)、すなわち、温度検出器TD1の検出温度t1と、温水器熱交換器8Aの温水入口側に供給している水の温度(この発明において、温水入口温度という)、すなわち、温度検出器TD11の検出温度t11との温度状態によって、蒸発器熱交換器4Aによる冷却を主とし、温水器熱交換器8Aによる加温を従とする運転(この発明におて、冷却主体運転という)を行うか、または、温水器熱交換器8Aによる加温を主とし、冷水器熱交換器4Aによる冷却を従とする運転(この発明におて、加温主体運転という)を行うかを判別している。
なお、「冷却主体運転」は、一般に、冷主運転とも言われ、また、「加温主体運転」は、一般に、暖主運転とも言われているが、温水の用途は、暖房用としてではなく、他の用途、例えば、工業生産における物品の加温、商品の加温などに用いられる場合があるので、この発明では、こうした用途を含めて、「加温主体運転」と言うものである。
また、上記の第1従来技術による吸収冷温水併給装置100の構成に加えて、工業排水などを熱源水とする第2の低温再生器・凝縮器などを設けた吸収冷温水併給装置100の構成(以下、第2従来技術という)も周知である。
さらに、上記の第1従来技術・第2従来技術による吸収冷温水併給装置100において、流量制御弁V11または流量制御弁V12もしくはこれらの両方に、流量制御、すなわち、流量調整の異常または故障が生じた状態(この発明において、弁不良状態という)になっていることを、高温再生器1の内部の温度、または、圧力を検出している検出値、つまり、温度検出器TD21の検出温度t21、または、圧力検出器PM1の検出圧力pm1によって、異常な高圧または異常な高温になったことにより判別して、警報・運転停止のいずれか一方または両方を行う構成(以下、第3従来技術という)が周知である。
特開平10−47804号公報 この特許文献1は、上記の第1従来技術を開示している。 特開平11−281185号公報 この特許文献2は、上記の第2従来技術を開示している。
上記の第3従来技術の構成では、高温再生器1の内部が異常な高温または異常な圧力になったことにより判別しているため、流量制御弁V11または流量制御弁V12もしくはこれらの両方の弁不良状態が、相当に悪くなった場合、例えば、弁体自体が故障して制御不能の状態になり、流量を全く変化させ得ないような状態にならないと、そうした異常な高温や異常な高圧を検出できないので、この検出が可能になるまでの間に、冷水供給や温水供給が不良状態のまま運転し続けるので、高温再生器1に与えている加熱エネルギーが無駄に費やされている状態が続行してしまうとう不都合がある。
こうした不都合を解消するために、これらの流量調整弁と直列に流量計を設けることが考えられるが、流通する冷媒には僅かではあるが吸収剤が混入しており、この吸収剤が析出して流量計の計測部に付着するなどによる故障を併発することになり、逆に、故障率を増加させてしまうという不都合が生ずる。
したがって、省エネルギー政策から見ても欠陥があり、使用者にとっては、無駄な経費を払い続けて経済的損失をこうむるという不都合がある。
このため、こうした不都合の無い吸収冷温水併給装置の提供が望まれているという課題がある。
この発明は、上記のような
吸収式冷凍機の蒸発器に設けた蒸発器熱交換器によって冷水を供給すると同時に、上記の吸収式冷凍機の高温再生器に付設されている温水器に設けた温水器熱交換器によって温水を供給する冷温水併給運転を行うとともに、
上記の高温再生器に燃料を供給する経路に設けた流量制御弁、すなわち、燃料制御弁と、上記の高温再生器で発生した冷媒蒸気を低温再生器に流通して生じた冷媒を凝縮器に供給する経路に設けた流量制御弁、すなわち、低温冷媒制御弁と、上記の冷媒蒸気を上記の温水器に供給して生じた冷媒を上記の高温再生器に戻す経路に設けた流量制御弁、すなわち、加温冷媒制御弁とを制御することにより上記の冷水の温度と上記の温水の温度とを制御するように構成した吸収冷温水併給装置において、
上記の蒸発器熱交換器の冷水入口温度と冷水出口温度との温度差値、すなわち、冷水温度差値と、上記の温水器熱交換器の温水入口温度と温水出口温度との温度差値、すなわち、温水温度差値とを加算した温度差加算値を得る温度差加算手段と、
上記の冷温水併給運転を、上記の低温冷媒制御弁を全開状態にして上記の加温冷媒制御弁と上記の燃料制御弁とを上記の温水温度差に対応させて比例制御する冷却主体運転と、上記の加温冷媒制御弁を全開状態にして上記の低温冷媒制御弁と上記の燃料制御弁とを上記の冷水温度差に対応させて比例制御する加温主体運転とによって運転する運転手段と、
上記の低温冷媒制御弁と上記の加温冷媒制御弁とが正常状態のときの上記の冷却主体運転または上記の加温主体運転において上記の燃料制御弁の弁開度の変化に対応する上記の温度差加算値の変化を対応温度差変化値とする温度差変化値手段と、
上記の冷却主体運転または上記の加温主体運転による使用時において得られる上記の温度差加算値が、上記の対応温度差変化値に対する許容値に達していない状態、すなわち、不達状態を判別する不達状態判別手段と、
上記の不達状態が所定時間以上にわたって継続しているときは、上記の低温冷媒制御弁または上記の加温冷媒制御弁もしくはこれらの両方が弁不良状態になっているものとして、警報・運転停止のいずれか一方または両方を行う警報・運転停止手段と
を設ける第1の構成と、
上記の第1の構成における吸収冷温水併給装置と同様の吸収冷温水併給装置において、
上記の蒸発器熱交換器の冷水入口温度と冷水出口温度との温度差値、すなわち、冷水温度差値と、上記の温水器熱交換器の温水入口温度と温水出口温度との温度差値、すなわち、温水温度差値とを得る温度差手段と、
上記の冷温水併給運転を、上記の低温冷媒制御弁を全開状態にして上記の加温冷媒制御弁と上記の燃料制御弁とを上記の温水温度差に対応させて比例制御する冷却主体運転と、上記の加温冷媒制御弁を全開状態にして上記の低温冷媒制御弁と上記の燃料制御弁とを上記の冷水温度差に対応させて比例制御する加温主体運転とによって運転する運転手段と、
上記の蒸発器熱交換器を流通する上記の冷水の流量、すなわち、冷水流量と、上記の温水器熱交換器を流通する上記の温水の流量、すなわち、温水流量とを得る流量手段と、
上記の冷水温度差値とその定格値との比率、すなわち、冷水温度差定格率と、上記の温水温度差値とその定格値との比率、すなわち、温水温度差定格率とを得る温度差定格率手段と、
上記の冷水流量とその定格値との比率、すなわち、冷水量定格率と、上記の温水流量とその定格値との比率、すなわち、温水量定格率とを得る水量定格率手段と、
上記の冷水温度差定格率と上記の冷水量定格率とを乗算した冷水負荷率と、上記の温水温度差定格率と上記の温水量定格率とを乗算した温水負荷率とを加算して負荷率加算値を得る負荷率加算手段と、
上記の低温冷媒制御弁と上記の加温冷媒制御弁とが正常状態のときの上記の冷却主体運転または上記の加温主体運転において上記燃料制御弁の弁開度の変化に対応する上記の負荷率加算値の変化を対応負荷率変化値とする温度差変化値手段と、
上記の冷却主体運転または上記の加温主体運転による使用時において得られる上記の負荷率加算値が、上記の対応負荷率変化値に対する許容値に達していない状態、すなわち、不達状態を判別する不達状態判別手段と、
上記の不達状態が所定時間以上にわたって継続しているときは、上記の低温冷媒制御弁または上記の加温冷媒制御弁もしくはこれらの両方が弁不良状態になっているものとして、警報・運転停止のいずれか一方または両方を行う警報・運転停止手段と
を設ける第2の構成とにより、上記の課題を解決したものである。
この発明によれば、上記の第1の構成では、冷水温度差値・温水温度差値を加算した温度差加算値の変化をその正常時の変化と対比して判別しているため、加温主体運転のときには、低温冷媒制御弁(V11)の開弁度の変化は、蒸発器に与える冷媒の流量を決めていることになるので冷水温度差値に直接的に関係づけられているので、その異常を判別でき、また、加温冷媒制御弁(V12)の開弁度は全開状態のため、温水温度差値が最大値にされているにもかかわらず、温度差加算値が所定値に達し得ないことは流量が低減されているので、その異常を判別し得ることになる。
また、冷却主体運転のときには、低温冷媒制御弁(V11)と加温冷媒制御弁(V12)とを、上記の加温主体運転の場合と逆の条件で異常を判別し得るため、特別の判別用要素を付加することなく、これらの流量制御弁の弁不良状態を早期に判別し得ることになり、上記の不都合を解消して、省エネルギーと、経済的損失の未然防止に寄与する効果がある。
また、上記の第2の構成では、数式的に表現すると、
(冷水温度差値÷その定格値)=冷水温度差低格率
(温水温度差値÷その定格値)=温水温度差低格率
(冷水流量÷その定格値)=冷水量定格率
(温水流量÷その定格値)=温水量定格率
(冷水温度差低格率×冷水量定格率)=冷水負荷率
(温水温度差低格率×温水量定格率)=温水負荷率
(冷水負荷率+温水負荷率)=負荷率加算値
とした場合の「負荷率加算値」の変化をその正常時の変化と対比して判別しているため、
結局は、上記の第1の構成と同様に、低温冷媒制御弁(V11)の開弁度の変化と、加温冷媒制御弁(V12)の開弁度の変化とを判別していることになり、これらの流量制御弁の弁不良状態を早期に判別し得ることになる。
この発明を実施するための最良の形態とする構成を図1〜図4の実施例1〜実施例2などによって説明する。なお、図1〜図4の構成において、図5・図6の構成と同一符号で示す部分は、図5・図6で説明した同一符号の部分と同一の機能をもつ部分であり、制御部30は図6の制御部30を用いて構成してある。
以下、図1〜図3・図6により実施例1を説明する。なお、この実施例1の場合には、冷水22aの流量を計測する流量計測部FM1と、温水24aの流量を計測する流量計測部FM2とを設けることを要しないものである。
そして、実施例1の構成が図5の第1従来技術の構成と異なる箇所は、次の箇所である。つまり、第1には、図1において、蒸発器熱交換器4Aの冷水出口温度t2、すなわち、冷水22aの温度t2を検出する温度検出器T2と、温水器熱交換器8Aの温水出口温度t12、すなわち、温水24aの温度t12を検出する温度検出器T12を設けた箇所である。
第2には、冷水入口温度t1と冷水出口温度t2との温度差△t1、すなわち、冷水温度差△t1と、温水入口温度t11と温水出口温度t12との温度差△t11、すなわち、温水温度差△t11とを得るとともに、冷水温度差△t1と温水温度差△t11との加算値(この発明において、温度差加算値という)△Wを得るための演算、すなわち、
(冷水入出口度t2)−(冷水口温度t1)
=(冷水温度差値△t1) ……(1)
(温水出口温度t12)−(温水入口温度t12)
=(温水温度差値△t11) ……(2)
(冷水温度差値△t1)+(温水温度差値△t11)
=(温度差加算値△W) ……(3)
の演算(以下、温度差加算値演算という)を制御部30で行うように構成した箇所である。
第3には、「冷却主体運転」と「加温主体運転」とを、「冷却主体運転」では、各流量制御弁の弁の開き度合い(この発明において、弁開度という)を、流量制御弁V11(以下、低温冷媒制御弁という)の弁開度βは全開状態とし、流量制御弁V12(以下、加温冷媒制御弁という)の弁開度γと、流量制御弁V21(以下、燃料制御弁という)の弁開度αとを上記の温水温度差△t11に対して比例制御状態とするように構成してある。
また、「加温主体運転」では、加温冷媒制御弁V12の弁開度γは全開状態とし、低温冷媒制御弁V11の弁開度βと、燃料制御弁V21の弁開度αとを上記の冷水温度差△t11に対して比例制御状態とするように構成した箇所である。
第4には、図2のように、低温冷媒制御弁V11・加温冷媒制御弁V12が正常な状態での燃料制御弁V21の弁開度α(%)の変化に対応する温度差加算値△Wの変化を、上記の「冷却主体運転」の場合と「加温主体運転」の場合とについて、それぞれ、予め測定した値を対応温度差変化値Ωとし、この対応温度差変化値Ωに対する許容値Kのデータと、時間的判別条件とする時間Sの継続時間値のデータとを制御部30のデータ用メモリ34に記憶しておくように構成した箇所である。なお、許容値Kとは、後述のように、図2の許容値K1〜K4のうちのいずれかを言うものである。
ここで、図2では、弁開度αを(%)としており、この弁開度αは、機械的な変化の量による弁開度の最大値、または、実質的な流量の変化による弁開度の最大値に対する%にしてあるが、他の目盛による弁開度に変更して構成してもよい。
なお、対応温度差変化値Ωは直線で画いてあるが、実際には、弁の構造や弁開度αの現し方の違いで、複雑な曲線などのさまざまな線になるものである。
また、許容値Kは、装置の構成・動作条件などにもとづいて実験的に適宜に定めることができ、図2の〔弁不良状態/判別処理特性A〕において、例えば、許容値K1のように、対応温度差変化値Ωの5%不足値を許容値とし、それに満たない範囲の部分を弁不良該当領域Z1として設定したり、さらには、それよりも厳しくして、許容値K2のように、例えば、対応温度差変化値Ωの50%不足値を許容値とし、それに満たない範囲の部分を弁不良該当領域Z2として設定したりすることができる。
さらに、図2の〔弁不良状態/判別処理特性B〕において、例えば、許容値K3のように、弁開度αの小さい方では許容量を大きくし、弁開度αの大きい方では許容量を小さくして、運転始動時の温度変動や、「冷却主体運転」と「加温主体運転」の切換時の温度変動を許容し得るような弁不良該当領域Z3として設定したり、さらには、中間の50%付近の許容量を小さくして、他の部分でそれよりも厳しくして、許容値K4のように、例えば、縦軸と横軸とに平行な矩形範囲の部分を弁不良該当領域Z4として設定したりすることができる。
第5には、使用状態において、実際に求めた温度差加算値△Wを対応温度差変化値Ωと比較し、許容値Kに達しない弁不良該当量領Z内、すなわち、図2の弁不良該当領域Z1〜Z4のいずれかの領域内にある状態、図2の〔弁不良状態/判別処理特性A〕において、例えば、温度差加算値△Wが、ω1で許容値K1に達しないか、または、ω2で許容値K2に達しないという不達状態になっていることを判別するとともに、その不達状態が、時間的判別条件とする時間S、例えば、30分以上にわたって継続していることを制御部30で判別するようにした箇所である。
そして、上記の状態が判別されたときは、低温冷媒制御弁V11・加温冷媒制御弁V12のいずれか、または、その両方が弁不良状態にあるものとして、警報・運転停止のいずれか、または、その両方を行うように構成したものである。
こうした制御動作を行わせるために、各温度検出器の検出温度値を制御部30の作業用メモリ33に取り込んで、制御部30の処理用メモリ32に記憶した図3の制御処理フローによるプログラムと、上記の温度差加算値演算のプログラムと、データ用メモリに記憶した上記の許容値K・時間値Sともとづいて、上記の警告・運転停止の制御処理を行うものである。
以下、図3の制御処理フロについて説明する。この制御処理フローは、例えば、装置全体の制御処理を行うメイン処理フローのサブルーチンとして構成されており、所定のステップごと、例えば、10秒ごとに、図3の制御処理フローに移行してくるように構成してある。
なお、この実施例1の場合には、ステップSP6・ステップSP7の処理は、当該ステップの枠内の点線より上側に記載した処理のみ行い、点線より下側の( )書きした処理は行わないものである。
具体的には、図3の制御処理フローにおいて、
◆ステップSP1では、運転データ(現在、運転している運転状態のデータ) を取り込んで次のステップSP2に移行する。
◆ステップSP2では、運転データが「冷却主体運転」であるか否かを判別する。「冷却主体運転」であるときは次のステップSP3に移行し、そうでないときはステップSP4に移行する。
◆ステップSP3では、「冷却主体運転用の判別処理データ」、例えば、図2の〔弁不良状態/判別処理特性A〕の「冷却主体運転」用のもののデータを取り込んでステップSP6に移行する。
◆ステップSP4では、運転データが「加温主体運転」であるか否かを判別する。「加温主体運転」であるときは次のステップSP5に移行し、そうでないときはメイン処理フローの所定のステップ箇所に移行する。
◆ステップSP5では、「加温主体運転用の判別処理データ」、例えば、図2の〔弁不良状態/判別処理特性A〕の「加温主体運転」用のもののデータを取り込んでステップSP6に移行する。
◆ステップSP6では、各温度値「t1・t2・t11・t12」のデータを取り込んで次のステップSP7に移行する。
◆ステップSP7では、各温度値「t1・t2・t11・t12」のデータにもとづいて、上記の演算式(1)〜(3)による温度差加算値演算を行い、「温度差加算値△W」を求めた後に、次のステップSP8に移行する。
◆ステップSP8では、高温再生器の燃料制御弁V21の「弁開度α」の値を取り込んで次のステップSP9に移行する。
◆ステップSP9では、「温度差加算値△W」が、ステップSP3またはステップSP5で取り込んだ〔弁不良状態/判別処理特性A〕のデータにおいて、「弁開度α」の値に対応する許容値Kに対して「不達状態」になっているか否かを判別する。「不達状態」になっているとき、つまり、低温冷媒制御弁V11・加温冷媒制御弁V12のいずれかまたはその両方が「弁不良状態」になっているものと判別されたときは、次のステップSP10に移行し、そうでないときはメイン処理フローの所定のステップ箇所に移行する。
つまり、「弁開度α」の値が、例えば、図2の〔弁不良状態/判別処理特性A〕のように、「70%」で、許容値K1を規定している場合には、「温度差加算値△W」が44.5℃でなければならないが、「ω1」のように、44.5℃に達しない「不達状態」になっているとき、または、許容値K2を規定している場合には、「温度差加算値△W」が14℃でなければならないが、「ω2」のように、14℃に達しない「不達状態」になっているときは、低温冷媒制御弁V11・加温冷媒制御弁V12のいずれかまたはその両方が「弁不良状態」になっているものと、一応、判別するが、もう1つの判別条件とする時間的判別条件の「判別時間S」の経過を判別する必要があるわけである。
なお、次回に、このステップSP9にきたときに、「弁開度α」・「温度差加算値△W」の値が変化している場合には、その値に対応する許容値Kに対して「不達状態」になっているか否かを判別することは言うまでもない。
◆ステップSP10では、前回の制御処理フローで、既に、「不達状態」と判別され、時間的判別条件とする「判別時間Sの計時中」であるか否かを判別する。「判別時間Sの計時中」であるときはステップSP12に移行し、そうでないときは次のステップSP11に移行する。
◆ステップSP11では、時間的判別条件とする「判別時間S」の計時を開始させた後に、メイン処理フローの所定のステップ箇所に移行する。
◆ステップSP12では、計時している「判別時間S」を経過しているか否かを判別する。「判別時間S」を経過しているときは次のステップSP13に移行し、そうでないときはメイン処理フローの所定のステップ箇所に移行する。
◆ステップSP13では、このステップにくるときは、「不達状態」が継続して「判別時間S」を経過しているので、低温冷媒制御弁V11・加温冷媒制御弁V12のいずれかまたはその両方が「弁不良状態」になっているものとの判別が確定されたことになるので、警報・運転停止のいずれかまたはその両方を行った後に、メイン処理フローの所定のステップ箇所に移行する。
したがって、「時間S」の判別は、この制御処理フローに移行してくる10秒ごとに確認していることになるものである。
また、上記の警報は、図6の表示部分37に所要の警報画面を表示するほか、必要に応じて、例えば、表示部分37に設けた発音機能によって、ブザー音などの計音、または、音声に警告を行うように構成する。
以下、図1・図3・図4・図6により実施例2を説明する。この実施例2の構成が上記の実施例1と異なる箇所は次の箇所である。つまり、第1には、図1のように、冷水22aの流量を計測する流量計測部FM1による冷水流量fm1と、温水24aの流量を計測する流量計測部FM2による温水流量fm2とを得る構成を設けた箇所である。
なお、これらの流量計測部FM1・流量計測部FM2は、例えば、それぞれ、冷水と温水とを流通させるため各ポンプの回転数によって対応する各流量を計測し、もしくは、必要に応じて、それぞれ、流量計を設けて計測する。
第2には、実施例1の図2における「温度差加算値△W(℃)」の「不達状態」の判別に代えて、図4のように、「負荷率加算値N(%)」の「不達状態」の判別を行うように構成した箇所である。
第3には、「負荷率加算値N(%)」を次のような演算式(4)〜(10)によって行うように構成した箇所である。
なお、「冷水温度差△t1」と「温水温度差値t11」とは、上記の実施例1における演算式(1)(2)と同様に演算する。
また、この発明において、「定格値」とは、装置の設計上において、許容される最大値を言うものである。
そして、当該演算式は、
〔(冷水温度差値△t1)÷(冷水温度差の定格値)〕
=冷水温度差定格率△τ1 ……(4)
〔(温水温度差値△t11)÷(温水温度差の定格値)〕
=温水温度差定格率τ11 ……(5)
〔(冷水流量fm1)÷(冷水流量の定格値)〕
=冷水量定格率μ1 ……(6)
〔(温水流量fm2)÷(温水流量の定格値)
=温水量定格率μ11 ……(7)
〔(冷水温度差低格率τ1)×(冷水量定格率μ1)〕
=冷水負荷率η1 ……(8)
〔(温水温度差低格率τ11)×(温水量定格率μ11)
=温水負荷率η11 ……(9)
〔(冷水負荷率η1)+(温水負荷率η11)
=負荷率加算値N ……(10)
の演算(以下、負荷率加算値演算という)を制御部30に行わせるために、実施例1の温度差加算値演算のプログラムに代えて、上記の負荷率加算値演算のプログラムを処理用メモリ32に記憶するように構成したものである。
第4には、「不達状態」・「時間S」を判別して、警報・運転停止のいずれかまたはその両方を行うための制御構成において、図3の制御処理フローのステップSP6・ステップSP7の箇所を、当該ステップ箇所に示す枠内の点線より下側に( )書きで記載した用に、各温度「t1・t2・t11・t12」と各流量「fm1・fm2」を取り込んで、上記の「負荷率加算値演算」を行って、「負荷率加算値N」を求めるように変更した箇所である。
そして、第5には、「負荷率加算値N」が許容値Kに対して「不達状態」・継続「時間S」を判別することにより、低温冷媒制御弁V11・加温冷媒制御弁V12のいずれかまたはその両方が「弁不良状態」になっているものとの判別して、「警報・運転停止」のいずれか、または、その両方を行うように変更した箇所である。
つまり、上記の実施例1の構成を要約すると、概括的には、
吸収式冷凍機の蒸発器4に設けた蒸発器熱交換器4Aによって冷水22aを供給すると同時に、上記の吸収式冷凍機の高温再生器1に付設されている温水器8に設けた温水器熱交換器8Aによって温水24aを供給する冷温水併給運転を行うとともに、
上記の高温再生器1に燃料を供給する経路に設けた流量制御弁、すなわち、燃料制御弁V21と、上記の高温再生器1で発生した冷媒蒸気1bを低温再生器2に流通して生じた冷媒2bを凝縮器3に供給する経路14Aに設けた流量制御弁、すなわち、低温冷媒制御弁V11と、上記の冷媒蒸気1bを上記の温水器8に供給して生じた冷媒8aを上記の高温再生器1に戻す経路に設けた流量制御弁、すなわち、加温冷媒制御弁V12とを制御することにより上記の冷水22aの温度と上記の温水24aの温度とを制御するように構成した吸収冷温水併給装置100において、
上記の蒸発器熱交換器4Aの冷水入口温度t1と冷水出口温度t2との温度差値、すなわち、冷水温度差値△t1と、上記の温水器熱交換器8Aの温水入口温度t11と温水出口温度t12との温度差値、すなわち、温水温度差値△t11とを加算した温度差加算値△Wを得る温度差加算手段と、
上記の冷温水併給運転を、上記の低温冷媒制御弁V11を全開状態にして上記の加温冷媒制御弁V12と上記の燃料制御弁V21とを上記の温水温度差△t11に対応させて比例制御する冷却主体運転と、上記の加温冷媒制御弁V12を全開状態にして上記の低温冷媒制御弁V11と上記の燃料制御弁V21とを上記の冷水温度差△t1に対応させて比例制御する加温主体運転とによって運転する運転手段と、
上記の低温冷媒制御弁V11と上記の加温冷媒制御弁V12とが正常状態のときの上記の冷却主体運転または上記の加温主体運転において上記の燃料制御弁V21の弁開度αの変化に対応する上記の温度差加算値△Wの変化を対応温度差変化値Ωとする温度差変化値手段と、
上記の冷却主体運転または上記の加温主体運転による使用時において得られる上記の温度差加算値△Wが、上記の対応温度差変化値Ωに対する許容値Kに達していない状態、すなわち、不達状態を判別する不達状態判別手段と、
上記の不達状態が所定時間以上、例えば、時間S以上にわたって継続しているときは、上記の低温冷媒制御弁V11または上記の加温冷媒制御弁V12もしくはこれらの両方が弁不良状態になっているものとして、警報・運転停止のいずれか一方または両方を行う警報・運転停止手段と
を設けた上記の第1の構成を構成していることになるものである。
また、上記の実施例2の構成を要約すると、概括的には、
上記の第1の構成における吸収冷温水併給装置と同様の吸収冷温水併給装置100において、
上記の蒸発器熱交換器4Aの冷水入口温度t1と冷水出口温度t2との温度差値、すなわち、冷水温度差値△t1と、上記の温水器熱交換器8Aの温水入口温度t11と温水出口温度t12との温度差値、すなわち、温水温度差値△t11とを得る温度差手段と、
上記の冷温水併給運転を、上記の低温冷媒制御弁V11を全開状態にして上記の加温冷媒制御弁V12と上記の燃料制御弁V21とを上記の温水温度差△t11に対応させて比例制御する冷却主体運転と、上記の加温冷媒制御弁V12を全開状態にして上記の低温冷媒制御弁V11と上記の燃料制御弁V21とを上記の冷水温度差△t1に対応させて比例制御する加温主体運転とによって運転する運転手段と、
上記の蒸発器熱交換器4Aを流通する上記の冷水22aの流量、すなわち、冷水流量fm1と、上記の温水器熱交換器8Aを流通する上記の温水24aの流量、すなわち、温水流量fm2とを得る流量手段と、
上記の冷水温度差値△t1とその定格値との比率、すなわち、冷水温度差定格率τ1と、上記の温水温度差値△t11とその定格値との比率、すなわち、温水温度差定格率τ11とを得る温度差定格率手段と、
上記の冷水流量fm1とその定格値との比率、すなわち、冷水量定格率μ1と、上記の温水流量fm2とその定格値との比率、すなわち、温水量定格率μ11とを得る水量定格率手段と、
上記の冷水温度差定格率τ1と上記の冷水量定格率μ1とを乗算した冷水負荷率η1と、上記の温水温度差定格率τ11と上記の温水量定格率μ11とを乗算した温水負荷率η11とを加算して負荷率加算値Nを得る負荷率加算手段と、
上記の低温冷媒制御弁V11と上記の加温冷媒制御弁V12とが正常状態のときの上記の冷却主体運転または上記の加温主体運転において上記の燃料制御弁V21の弁開度αの変化に対応する上記の負荷率加算値Nの変化を対応負荷率変化値Ψとする温度差変化値手段と、
上記の冷却主体運転または上記の加温主体運転による使用時において得られる上記の負荷率加算値Nが、上記の対応負荷率変化値Ψに対する許容値Kに達していない状態、すなわち、不達状態を判別する不達状態判別手段と、
上記の不達状態が所定時間以上、例えば、時間S以上にわたって継続しているときは、上記の低温冷媒制御弁V11または上記の加温冷媒制御弁V21もしくはこれらの両方が弁不良状態になっているものとして、警報・運転停止のいずれか一方または両方を行う警報・運転停止手段と
を設けた上記の第2の構成を構成していることになるものである。
〔変形実施〕
この発明は次のように変形して実施することを含むものである。
(1)実施例1・実施例2の構成において、ステップSP1の制御処理を行う前に、燃料制御弁V21の弁開度αに対応する高温再生器1の温度、例えば、温度検出器T21の検出温度t21が正常の温度値になっていることを確認するステップを設けて構成することにより、燃料制御弁V21の弁不良状態またはガスバーナ1Bの燃焼不良などによる「不達状態」との誤判別を回避し得るように構成する。
(2)実施例1・実施例2の構成または上記(1)の構成に第3従来技術の構成を付加して構成する。
上記のように、この発明は、冷温水併給装置における低温冷媒制御弁・加温冷媒制御弁の弁不良状態を早期に検出して、省エネルギーと経済的損失を無くするように改善し得るものなので、冷温水併給装置を利用した用い装置類、例えば、空調装置、製品の製造装置、商品の展示装置においても、同様の効果を発揮し得るものである。
図1〜図4・図6は、この発明の実施例を、また、図5・図6は従来技術を示し、各図の内容は次のとおりである。
実施例1・実施例2の全体ブロック構成図 実施例1の制御特性図 実施例1・実施例2の制御処理フロー図 実施例2の制御特性図 従来技術の全体ブロック構成図 実施例1・実施例2・従来技術の要部ブロック構成図
符号の説明
1 高温再生器
1B ガスバーナ
1a 吸収液
1b 冷媒蒸気
1c 吸収液
2 低温再生器
2a 吸収液
2b 冷媒液
2c 冷媒蒸気
2d 吸収液
3 凝縮器
3a 冷媒液
3A 凝縮器熱交換器
4 蒸発器
4A 蒸発器熱交換器
4a 冷媒液
4b 冷媒蒸気
5 吸収器
5A 吸収器熱交換器
5a 吸収液
6 低温熱交換器
7 高温熱交換器
8 温水器
8A 温水器熱交換器
9〜11 吸収液配管
13 吸収液ポンプ
14〜19 冷媒配管
14A 冷媒液配管
20 冷媒ポンプ
22 冷水配管
22a 冷水
23 冷却水配管
23a 冷却水
24 温水配管
24a 温水
30 制御部
31 入出力ポート
32 処理用メモリ
33 作業用メモリ
34 データ用メモリ
35 時計回路
36 入力操作部分
37 表示部分
100 吸収冷温水併給冷凍機
FM1 流量計測部
FM2 流量計測部
fm1 冷水流量
fm2 温水流量
TD1 温度検出器
TD2 温度検出器
TD11 温度検出器
TD12 温度検出器
t1 冷水入口温度
t2 冷水出口温度
t11 温水入口温度
t12 温水出口温度
V1〜V4 開閉弁
V11 低温冷媒制御弁
V12 加温冷媒制御弁
V21 燃料制御弁
α 弁開度
β 弁開度
γ 弁開度

Claims (2)

  1. 吸収式冷凍機の蒸発器に設けた蒸発器熱交換器によって冷水を供給すると同時に、前記吸収式冷凍機の高温再生器に付設されている温水器に設けた温水器熱交換器によって温水を供給する冷温水併給運転を行うとともに、前記高温再生器に燃料を供給する経路に設けた流量制御する燃料制御弁と、前記高温再生器で発生した冷媒蒸気を低温再生器に流通して生じた冷媒を凝縮器に供給する経路に設けた流量制御する低温冷媒制御弁と、前記冷媒蒸気を前記温水器に供給して生じた冷媒を前記高温再生器に戻す経路に設けた流量制御する加温冷媒制御弁とを制御することにより前記冷水の温度と前記温水の温度とを制御するように構成した吸収冷温水併給装置であって、
    前記蒸発器熱交換器の冷水入口温度と冷水出口温度との冷水温度差である冷水温度差値と、前記温水器熱交換器の温水入口温度と温水出口温度との温水温度差である温水温度差値とを加算した温度差加算値を得る温度差加算手段と、
    前記冷温水併給運転を、前記低温冷媒制御弁を全開状態にして前記加温冷媒制御弁と前記燃料制御弁とを前記温水温度差に対応させて比例制御する冷却主体運転と、前記加温冷媒制御弁を全開状態にして前記低温冷媒制御弁と前記燃料制御弁とを前記冷水温度差に対応させて比例制御する加温主体運転とによって運転する運転手段と、
    前記低温冷媒制御弁と前記加温冷媒制御弁とが正常状態のときの前記冷却主体運転または前記加温主体運転において前記燃料制御弁の弁開度の変化に対応する前記温度差加算値の変化を対応温度差変化値とする温度差変化値手段と、
    前記冷却主体運転または前記加温主体運転による使用時において得られる前記温度差加算値が、前記対応温度差変化値に対する許容値に達していない不達状態を判別する不達状態判別手段と、
    前記不達状態が所定時間以上にわたって継続しているときは、前記低温冷媒制御弁または前記加温冷媒制御弁もしくはこれらの両方が弁不良状態になっているものとして、警報・運転停止のいずれか一方または両方を行う警報・運転停止手段と
    を具備することを特徴とする吸収冷温水併給装置。
  2. 吸収式冷凍機の蒸発器に設けた蒸発器熱交換器によって冷水を供給すると同時に、前記吸収式冷凍機の高温再生器に付設されている温水器に設けた温水器熱交換器によって温水を供給する冷温水併給運転を行うとともに、前記高温再生器に燃料を供給する経路に設けた流量制御する燃料制御弁と、前記高温再生器で発生した冷媒蒸気を低温再生器に流通して生じた冷媒を凝縮器に供給する経路に設けた流量制御する低温冷媒制御弁と、前記冷媒蒸気を前記温水器に供給して生じた冷媒を前記高温再生器に戻す経路に設けた流量制御する加温冷媒制御弁とを制御することにより前記冷水の温度と前記温水の温度とを制御するように構成した吸収冷温水併給装置であって、
    前記蒸発器熱交換器の冷水入口温度と冷水出口温度との冷水温度差である冷水温度差値と、前記温水器熱交換器の温水入口温度と温水出口温度との温水温度差である温水温度差値とを得る温度差手段と、
    前記冷温水併給運転を、前記低温冷媒制御弁を全開状態にして前記加温冷媒制御弁と前記燃料制御弁とを前記温水温度差に対応させて比例制御する冷却主体運転と、前記加温冷媒制御弁を全開状態にして前記低温冷媒制御弁と前記燃料制御弁とを前記冷水温度差に対応させて比例制御する加温主体運転とによって運転する運転手段と、
    前記蒸発器熱交換器を流通する前記冷水の流量である冷水流量と、前記温水器熱交換器を流通する前記温水の流量である温水流量とを得る流量手段と、
    前記冷水温度差値とその定格値との比率である冷水温度差定格率と、前記温水温度差値とその定格値との比率である温水温度差定格率とを得る温度差定格率手段と、
    前記冷水流量とその定格値との比率である冷水量定格率と、前記温水流量とその定格値との比率である温水量定格率とを得る水量定格率手段と、
    前記冷水温度差定格率と前記冷水量定格率とを乗算した冷水負荷率と、前記温水温度差定格率と前記温水量定格率とを乗算した温水負荷率とを加算して負荷率加算値を得る負荷率加算手段と、
    前記低温冷媒制御弁と前記加温冷媒制御弁とが正常状態のときの前記冷却主体運転または前記加温主体運転において前記燃料制御弁の弁開度の変化に対応する前記負荷率加算値の変化を対応負荷率変化値とする温度差変化値手段と、
    前記冷却主体運転または前記加温主体運転による使用時において得られる前記負荷率加算値が、前記対応負荷率変化値に対する許容値に達していない不達状態を判別する不達状態判別手段と、
    前記不達状態が所定時間以上にわたって継続しているときは、前記低温冷媒制御弁または前記加温制御弁もしくはこれらの両方が弁不良状態になっているものとして、警報・運転停止のいずれか一方または両方を行う警報・運転停止手段と
    を具備することを特徴とする吸収冷温水併給装置。
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