JP3133542B2 - 吸収式冷温水機 - Google Patents

吸収式冷温水機

Info

Publication number
JP3133542B2
JP3133542B2 JP05062616A JP6261693A JP3133542B2 JP 3133542 B2 JP3133542 B2 JP 3133542B2 JP 05062616 A JP05062616 A JP 05062616A JP 6261693 A JP6261693 A JP 6261693A JP 3133542 B2 JP3133542 B2 JP 3133542B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporator
refrigerant
circulating
liquid
absorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05062616A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06249537A (ja
Inventor
伸浩 出射
秀明 小穴
聡一 石福
英一 榎本
久雄 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP05062616A priority Critical patent/JP3133542B2/ja
Publication of JPH06249537A publication Critical patent/JPH06249537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3133542B2 publication Critical patent/JP3133542B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱吸収剤を蒸発可能
な冷媒に混合した吸収液を用いて、所要のヒートポンプ
作用による熱交換動作を行う吸収式冷温水機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、例えば、吸収剤を
臭化リチウム、冷媒を水として混合した臭化リチウム水
溶液などの吸収液を用いたる吸収式冷温水機が周知であ
り、例えば、図7の吸収式冷温水機100のように構成
したものがある。
【0003】図7において、太い実線部分は冷媒液・吸
収液・冷却用水などの液体管路、二重線部分は冷媒蒸気
の蒸気管路であり、まず、吸収液の循環系を、吸収器1
の底部に溜っている低濃度の吸収液、つまり、稀液2a
を起点として説明する。
【0004】稀液2aは、ポンプP1により、管路3を
経て、高温再生器5に入る。高温再生器5は、下方から
バーナーなどの加熱器6で加熱しているので、稀液2a
中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった中濃度
の吸収液、つまり、中間液2bと、冷媒蒸気7aとに分
離する。
【0005】高温の中間液2bは、管路8を経て、高温
側の熱交換器9に入る。熱交換器9で、高温の中間液2
bは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、温度
が低下した後、管路10を経て、低温再生器11に入
る。
【0006】低温再生器11では、管路21を経て、中
間液2cを加熱する低温再生器11内の放熱管11Aに
冷媒蒸気7aを送り込んで加熱しているので、中間液2
cの中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった高
濃度の吸収液、つまり、濃液2dと、冷媒蒸気7bとに
分離する。
【0007】高温の濃液2dは、管路12を経て、低温
側の熱交換器13に入る。熱交換器13で、高温の濃液
2dは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、中
温になった後、管路14を経て、吸収器1内の散布器1
Aに入り、散布器1Aの多数の穴から散布する。
【0008】散布した濃液2dは、吸収器1内の冷却管
1Bを流通する冷却用水32aによって冷却する。濃液
2dは、冷却管1Bの外側を流下する際に、隣接する蒸
発器26から入ってくる冷媒蒸気7cを吸収して稀薄化
し、低温の稀液2aに戻り、吸収液の一巡が終えるとい
う吸収液循環を繰り返すものである。
【0009】次に、冷媒の循環系を、吸収器1に入った
冷媒蒸気7Cを起点にして説明する。冷媒蒸気7cは、
上記の吸収液循環系で説明したように、吸収器1内の散
布器1Aから分散した濃液2dに吸収される。冷媒を吸
収した稀液2aは、高温再生器5で加熱されて冷媒蒸気
7aが分離する。
【0010】冷媒蒸気7aは、管路21を経て、低温再
生器11の放熱管11Aに入り、中間液2cに熱を与え
て放熱し、凝縮して冷媒液24aになった後、管路22
を経て、凝縮器23の底部に入る。
【0011】凝縮器23は、隣接する低温再生器11と
の間の多数の通路11Bを経て入ってくる冷媒蒸気7b
を、凝縮器23内の冷却管23Aを通る冷却用水32a
で冷却し、冷媒蒸気7bを凝縮して低温の冷媒液24a
にする。冷媒液24aは、管路25を経て、蒸発器26
に入り、蒸発器26の低部に溜まって冷媒液24bにな
る。
【0012】ポンプP2は、冷媒液24bを、管路28
を経て、散布器26Aに送り、散布器26Aの多数の穴
から散布することを繰り返す。散布した冷媒液24b
は、蒸発器26内の熱交管26Bを通る被熱操作流体、
つまり、冷/温戻水35aを冷却する。この冷却の際
に、冷媒液24bは、冷/温戻水35aから熱を吸収し
て蒸発し、冷媒蒸気7cになった後、隣接する吸収器1
との間の多数の通路26Cを経て、吸収器1に戻り、冷
媒の一巡が終えるという冷媒循環を繰り返すものであ
る。
【0013】以上のように、高温再生器5と低温再生器
11との二重の再生動作によって、吸収液と冷媒、つま
り、熱操作流体を循環しながら蒸発器26内の熱交管2
6B、つまり、熱交換用配管によって、管路36から与
えられる被熱操作流体、つまり、冷/温戻水35aを冷
却し、管路37から冷水35bを室内空調機器などの冷
却対象機器(図示せず)に冷却用被熱操作流体として与
える運転を、二重効用の冷却運転と言い、主として、冷
房用に用いているため、冷房運転とも言っている。
【0014】これに対して、高温再生器5で蒸発した冷
媒蒸気7aと高温熱交換器9に入れるべき高温の中間液
2bを、側路して蒸発器26に与える管路41・42に
設けた開閉弁V1・V2を開いて、直接、蒸発器26と
吸収器1に戻すとともに、散布器26Aより散布すべき
冷媒液24bを、管路28と管路4との間を側路する管
路43に設けた開閉弁V3を開いて冷媒液24bを吸収
液2aに混入するようにし、低温再生器11を用いず
に、高温再生器5のみの運転によって、吸収液循環と冷
媒循環とを行いながら蒸発器26内の熱交管26B、つ
まり、熱交換用配管によって、管路36から与えられる
被熱操作流体、つまり、冷/温戻水35aを加温し、管
路37から温水35bを室内空調機器などの加温対象機
器(図示せず)に加温用被熱操作流体として与える運転
を、加温運転(ボイラー運転)と言い、主として、暖房
用に用いているため、暖房運転とも言っている。
【0015】また、この加温運転時、つまり、暖房運転
時には、吸収器1と凝縮器23との冷却は不要なので、
ポンプP3の運転を停止することにより、管路31から
の冷却用水32aの送水を停止している。
【0016】制御部50は、吸収式冷温水機100にお
ける以上の動作を制御処理する制御部分であり、上記の
ように、開閉弁V1・V2・V3の開閉とポンプP1・
P2・P3の運転・停止とを制御することにより、冷却
運転と加温運転とに切換運転するとともに、各運転中に
おいて、冷却対象機器または加温対象機器に与える冷/
温水35bを所定の温度に維持するために、設定操作器
(図示せず)などから与える所要の各操作信号と、冷/
温戻水35aと冷/温水35bとの温度を検出する温度
検出器S1・S2、冷却用水32aと冷却戻水32bと
の温度を検出する温度検出器S3・S4などから与える
各検出信号とにもとづいて、加熱器6の加熱量を調節す
る加熱調整器6Aなどを制御することにより、定常の温
度制御運転を行うように構成してある。このため、各制
御対象となる機器部分は電動型のもので構成してある。
【0017】このように吸収液2a・2b・2c・2d
が循環する構成の吸収式冷温水機100では、上記の二
重効用運転を停止する際には、吸収液のうち濃液2dに
なっている部分、つまり、管路12・熱交換器13・管
路14の間にある吸収液を高濃度の状態のままに放置す
ると吸収剤の成分が結晶して析出してしまい、管路を閉
塞して故障を招くなどの支障を生ずるため、完全に停止
する前に、加熱調整器6Aを閉止にして加熱器6による
加熱を停止した状態において、開閉弁V3を開いて冷媒
液24bを稀液2aに混入しながら、ポンプP1を運転
して吸収液を循環させ、吸収液全体の濃度、特に、濃液
2dの部分の濃度を稀釈する稀釈運転を行った後に運転
停止するようにしている。また、この稀釈運転は、通
常、負荷のある状態で行うため、開閉弁V3を開かなく
とも、加熱を停止した状態でポンプP1を運転しておけ
ば、蒸発器26で冷媒が蒸発するので、吸収液全体の濃
度の低下を図れるため、必ずしも、無負荷で稀釈運転を
しなくてもよいものである。この種の稀釈運転を設けた
吸収式冷温水機100の構成が、1990年7月本願出
願人三洋電機株式会社発行「吸収冷温水機・吸収冷凍機
Cシリーズカタログ’90−7」・1989年2月オー
ム社発行「空気調和設備の実務の知識」、または、特開
昭57−202465などにより開示されている。
【0018】図7の構成における管路43と開閉弁V3
とによって冷媒液24bを稀液2aに混入する部分の構
成を、例えば、図1のように、管路43を蒸発器26の
底部から吸収器1の底部より少し上の位置に側路するよ
うに変更して、この管路43に開閉弁V3を設けるよう
に変形して構成することが可能であり、また、図7の構
成における管路41と開閉弁V1とによる側路構成と管
路42と開閉弁V2とによる側路構成との部分を、例え
ば、図1のように、管路42と開閉弁V2とによる側路
構成と管路61と開閉弁V4とによる側路構成に変形し
て構成することも可能であり、さらに、図7の構成にお
ける高温再生器5の部分を、例えば、図1のように、稀
液2aの加熱のみを行う加熱槽5Aと、加熱された稀液
2aから冷媒蒸気7aと中間液2bとに分離する分離槽
5Cとに分けるとともに、加熱槽5Aと分離槽5Cとの
間に管路5Bを設ける構成が、実公昭58−10940
などにより開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような吸収式冷
温水機において、冷却運転から加温運転に切り換えた場
合には、冷却運転時に管路28を介して循環していた冷
媒液24bが管路28内に保留された状態、つまり、例
えば、冷媒液24bが散布器26Aの散布レベルと対応
する液位Wの位置程度の水位のまま保留された状態を続
けることになり、この保留された冷媒液24bは純水に
近い電位を保ったままになる。
【0020】一方、蒸発器26の底部に貯留されている
冷媒液24bは、加温運転時に、管路41を経て戻され
る吸収液(中間液2b)が混入するので、吸収液に近い
電位をもつことになる。
【0021】この電位状態で長時間放置されると、つま
り、加温運転が続行され、または、運転停止状態におか
れると、電位差によって管路28の管内の液位Wの点に
集中して電食が生ずるため、この部分の腐食損傷を起こ
して故障を招くという不都合が生ずる。
【0022】このため、こうした不都合のない簡便な装
置の提供が望まれているという課題がある。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再生器・吸収器
などの熱交換機器類を通して循環する吸収液循環系と、
吸収液から分離した冷媒蒸気と冷媒液とを凝縮器・蒸発
器など熱交換機器類を通して循環する冷媒循環系とによ
り、蒸発器内の熱交換用配管を通る被熱操作流体を冷却
する冷却運転と被熱操作流体を加温する加温運転とを行
うとともに、冷却運転時に上記の蒸発器の底部に貯留さ
れる冷媒液を蒸発器内の散布器に循環して散布するよう
にした吸収式冷温水機であって、上記の冷却運転から上
記の加温運転に切り換える移行時に、加温運転によって
蒸発器の底部に貯留される吸収液を所定時間だけ、上記
の散布器に従属する管路に循環する散布管路液循環手段
を設ける第1の構成と、この第1の構成における散布管
液循環手段に代えて、上記の加温運転の停止時に、蒸発
器の底部に貯留している吸収液を所定時間だけ上記の散
布器に従属する管路に循環する散布管路液循環手段を設
ける第2の構成と、第1の構成における散布管液循環手
段に代えて、上記の冷却運転から上記の加温運転に切り
換える移行時に、上記の吸収器の底部の吸収液を所定時
間だけ上記の散布器に従属する管路に循環する散布管路
液循環手段を設ける第3の構成と、第1の構成における
散布管液循環手段に代えて、上記の加温運転の停止時
に、上記の吸収器の底部の吸収液を所定時間だけ上記の
散布器に従属する管路に循環する散布管路液循環手段を
設ける第4の構成とによって、上記の課題を解決し得る
ようにしたものである。
【0024】
【作用】第1の構成では、散布器に従属する管路に貯留
されていた冷媒液が、加温運転に切り換える移行時ごと
に、蒸発器の底部に貯留している吸収液と混和されて、
電位差が解消されるので、加温運転状態が長時間続行さ
れたとしても、散布器に従属する管路には電食を生ずる
ことがなくなる。
【0025】また、第2の構成では、散布器に従属する
管路に保留されていた冷媒液が、加温運転の停止ごと
に、蒸発器の底部に貯留される吸収液と混和されて、電
位差が解消されるので、運転停止状態に長時間おかれた
としても、散布器に従属する管路には電食を生ずること
がなくなる。
【0026】さらに、第3の構成では、散布器に従属す
る管路に貯留されていた冷媒液が、加温運転に切り換え
る移行時ごとに、吸収器の底部に貯留している吸収液と
混和されて、電位差が解消されるので、加温運転状態が
長時間続行されたとしても、散布器に従属する管路には
電食を生ずることがなくなる。
【0027】また、第4の構成では、散布器に従属する
管路に貯留されていた冷媒液が、加温運転の停止時ごと
に、吸収器の底部に貯留している吸収液と混和されて、
電位差が解消されるので、運転停止状態に長時間おかれ
たとしても、散布器に従属する管路には電食を生ずるこ
とがなくなる。
【0028】
【実施例】以下、実施例を図1〜図6により説明する。
これらの図において、図7の符号と同一符号で示した部
分は、図7によって説明したものと同一の機能をもつ部
分である・図1または図7の構成は、要約すると、上記
の従来技術で説明したように、吸収剤を冷媒に混入した
吸収液を高温再生器5・吸収器1などの熱交換機器類を
通して循環する吸収液循環系と、吸収液から分離した冷
媒蒸気と冷媒液とを凝縮器23・蒸発器26など熱交換
機器類を通して循環する冷媒循環系とにより、蒸発器2
6内の熱交換用配管26Bを通る被熱操作流体を冷却す
る冷却運転と被熱操作流体を加温する加温運転とを行う
とともに、冷却運転時に上記の蒸発器26の底部に貯留
される冷媒液24bを蒸発器1内の散布器26Aに循環
して散布するようにした吸収式冷温水機100であっ
て、制御部50を、例えば、図2によって説明するよう
なマイクロコンピュータを用いた制御処理構成にすると
ともに、このマイクロコンピュータによる制御処理を、
例えば、図3〜図6によって説明するようなフローによ
って行うように構成したものである。
【0029】そして、第1の構成では、例えば、図3の
フローにもとづく制御処理を行うことにより、上記の冷
却運転から上記の加温運転に切り換える移行時に、加温
運転によって蒸発器1の底部に貯留される吸収液、つま
り、加温運転によって、図7の構成では、管路42を経
て吸収器1に戻される中間液2aが、また、図1の構成
では、管路42を経て吸収器1に戻される稀液2aが冷
媒液24b内に混入して稀液2aと同様に吸収液化され
た液を、所定時間T1だけ、上記の散布器1に従属する
管路28に循環する散布管路液循環手段を設けたもので
あり、また、第2の構成では、例えば、図4のフローに
もとづく制御処理を行うことにより、上記の加温運転の
停止時に、蒸発器の底部に貯留している吸収液、つま
り、上記の第1の構成で説明したように、冷媒液24b
が吸収液化された液を所定時間T1だけ上記の散布器1
に従属する管路28に循環する散布管路液循環手段を設
けたものである。
【0030】第3の構成では、図1のように、管路28
と管路3との間を側路する管路62を設け、この管路6
2に開閉弁V5を介在させておき、常時は開閉弁V5を
閉じた状態に構成するとともに、例えば、図5のフロー
にもとづく制御処理を行うことにより、上記の冷却運転
から上記の加温運転に切り換える移行時に、上記の吸収
器1の底部の吸収液、つまり、稀液2aを所定時間T1
だけ上記の散布器1に従属する管路28に循環する散布
管路液循環手段を設けたものである。
【0031】第4の構成では、第3の構成と同様に、図
1における管路28と管路3との間を側路する管路62
を設け、この管路62に開閉弁V5を介在させておき、
常時は開閉弁V5を閉じた状態に構成するとともに、例
えば、図6のフローにもとづく制御処理を行うことによ
り、上記の加温運転の停止時に、上記の吸収器1の底部
の吸収液、つまり、稀液2aを所定時間T1だけ上記の
散布器1に従属する管路28に循環する散布管路液循環
手段を設けたものである。
【0032】制御部50は、図2のように、マイクロコ
ンピュータによる処理制御器(この発明において、CP
Uという)を主体にして構成したものであり、各検出信
号Xと、設定操作部(図示せず)に装置の操作者が与え
た各設定信号Zを、CPU70の入出力ポート71から
取り込んで、CPU70の作業メモリ73に一時的に記
憶するとともに、処理メモリ74に記憶した制御処理フ
ローのプログラムと所定温度などの所定データと計時回
路74で計時した所定時間T1などの時間値データによ
る演算処理にもとづいて、所要の制御処理を行って得ら
れる各制御信号Yを入出力ポート71から出力するとと
もに、作業メモリ73に記憶している記憶データの内容
から所要のものを表示部75に与えて表示するように構
成してある。
【0033】そして、第1の構成の場合には、図3のよ
うな制御処理フローによる処理を行い、第2の構成の場
合には、図4のような制御処理フローによる処理を行
い、第3の構成の場合には、図5のような制御処理フロ
ーによる処理を行い、また、第4の構成の場合には、図
6のような制御処理フローによる処理を行うようになっ
ている。
【0034】また、CPU70は、定常の運転制御を行
うCPUと共通のCPU、または、別体のCPUのいず
れを用いてもよいものであり、図3〜図6の制御処理フ
ローは、定常の運転制御を行うための〔制御メインルー
チン〕に付属する〔運転切換サブルーチン〕または〔運
転停止サブルーチン〕として構成してある。
【0035】〔第1の構成における制御処理フロー〕以
下、図3における第1の構成の制御処理フロー動作を具
体的に説明すると、 ◆ステップSP1では、設定信号Zによる操作データ、
つまり、運転などに関する指令データを取り込んで、次
のステップSP2に移行する。
【0036】◆ステップSP2では、操作データが冷却
運転から加温運転への切換になっているか否かを判別
し、冷却運転から加温運転への切換になっているとき
は、次のステップSP3に移行し、そうでないときは、
当該操作データに対応する〔制御メインルーチン〕の所
要のステップ箇所に戻る。
【0037】◆ステップSP3では、運転状態を加温運
転に移行させた後、次のステップSP4に移行する。つ
まり、図7の構成では、加熱調整器6Aを加熱状態に制
御するとともに、開閉弁V1・V2・V3を開き、ポン
プP1を運転し、ポンプP2・P3を停止した運転状態
に移行する。また、図1の構成では、図7の構成におけ
る開閉弁V1に代えて開閉弁V4を開いて運転すること
になる。したがって、この運転によって、図7の構成で
は、管路42を経て吸収器1に戻される中間液2aが、
また、図1の構成では、管路42を経て吸収器1に戻さ
れる稀液2aが冷媒液24b内に混入して稀液2aと同
様に吸収液化された液、つまり、吸収液に変えられるこ
とになるわけである。ここで、管路42による側路構成
部分を、図7に太い鎖線で示した管路42′のように、
蒸発器26側に側路するように変更して構成した場合に
は、加熱運転時の運転効率を向上し得るとともに、蒸発
器26の底部に貯留する液を、冷媒液24bに代えて、
中間液2bを貯留させるようにすることができる。
【0038】◆ステップSP4では、加温運転時には停
止状態におかれているポンプP2を強制的に所定時間T
1だけ運転して、停止した後、次のステップSP5に移
行する。所定時間T1は、例えば、1分間に設定して、
作業メモリ73に予め記憶しておき、ステップSP4に
移行した時点に、この所定時間T1を読み出して計時回
路74に計時時間として設定することにより計時するよ
うにしてある。また、このステップにおけるポンプP2
の運転によって、上記の冷媒液24bが吸収液化された
液が管路28内に送り込まれることになる。
【0039】◆ステップSP5では、定常の加温運転状
態にした後、〔制御メインルーチン〕における定常の加
温運転を行う制御処理のステップ部分に移行する。
【0040】〔第2の構成における制御処理フロー〕次
に、図4における第2の構成の制御処理フロー動作を具
体的に説明すると、 ◆ステップSP11では、設定信号Zによる操作デー
タ、つまり、運転などに関する指令データを取り込ん
で、次のステップSP12に移行する。
【0041】◆ステップSP12では、操作データが加
温運転から運転停止になっているか否かを判別し、加温
運転からの停止になっているときは、次のステップSP
13に移行し、そうでないときは、当該操作データに対
応する〔制御メインルーチン〕の所要のステップ箇所に
戻る。
【0042】◆ステップSP13では、加温運転時には
停止状態におかれているポンプP2を強制的に所定時間
T1だけ運転して、停止した後、次のステップSP14
に移行する。所定時間T1は、例えば、1分間に設定し
て、作業メモリ73に予め記憶しておき、ステップSP
13に移行した時点に、この所定時間T1を読み出して
計時回路74に計時時間として設定することにより計時
するようにしてある。また、冷媒液24bは加温運転時
の間に、上記のように、吸収液化された液になっている
ので、このステップにおけるポンプP2の運転によっ
て、上記の冷媒液24bが吸収液化された液が管路28
内に送り込まれることになる。
【0043】◆ステップSP14では、定常の運転停止
状態にした後、〔制御メインルーチン〕における定常の
運転停止を行う制御処理のステップ部分に移行する。
【0044】〔第3の構成における制御処理フロー〕次
に、図5における第3の構成の制御処理フロー動作を具
体的に説明すると、 ◆ステップSP21では、設定信号Zによる操作デー
タ、つまり、運転などに関する指令データを取り込ん
で、次のステップSP22に移行する。
【0045】◆ステップSP22では、操作データが冷
却運転から加温運転への切換になっているか否かを判別
し、冷却運転から加温運転への切換になっているとき
は、次のステップSP23に移行し、そうでないとき
は、当該操作データに対応する〔制御メインルーチン〕
の所要のステップ箇所に戻る。
【0046】◆ステップSP23では、開閉弁V5を開
くとともに、ポンプP1を所定時間T1だけ運転して、
停止した後、次のステップSP24に移行する。所定時
間T1は、例えば、1分間に設定して、作業メモリ73
に予め記憶しておき、ステップSP23に移行した時点
に、この所定時間T1を読み出して計時回路74に計時
時間として設定することにより計時するようにしてあ
る。また、開閉弁V4を開くことによって、吸収器1の
底部に貯留している吸収液、つまり、稀液2aがポンプ
P1の送圧により、管路62を経て管路28内に送り込
まれることになる。
【0047】◆ステップSP24では、定常の加温運転
状態にした後、〔制御メインルーチン〕における定常の
加温運転を行う制御処理のステップ部分に移行する。
【0048】〔第4の構成における制御処理フロー〕次
に、図6における第4の構成の制御処理フロー動作を具
体的に説明すると、 ◆ステップSP31では、設定信号Zによる操作デー
タ、つまり、運転などに関する指令データを取り込ん
で、次のステップSP32に移行する。
【0049】◆ステップSP32では、操作データが加
温運転から運転停止になっているか否かを判別し、加温
運転からの停止になっているときは、次のステップSP
33に移行し、そうでないときは、当該操作データに対
応する〔制御メインルーチン〕の所要のステップ箇所に
戻る。
【0050】◆ステップSP33では、開閉弁V5を開
くとともに、ポンプP1を所定時間T1だけ運転して、
停止した後、次のステップSP34に移行する。所定時
間T1は、例えば、1分間に設定して、作業メモリ73
に予め記憶しておき、ステップSP33に移行した時点
に、この所定時間T1を読み出して計時回路74に計時
時間として設定することにより計時するようにしてあ
る。また、開閉弁V4を開くことによって、吸収器1の
底部に貯留している吸収液、つまり、稀液2aがポンプ
P1の送圧により、管路62を経て管路28内に送り込
まれることになる。
【0051】◆ステップSP34では、定常の運転停止
状態にした後、〔制御メインルーチン〕における定常の
運転停止を行う制御処理のステップ部分に移行する。
【0052】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することができる。 (1)第1の構成におけるステップSP4の制御処理
を、冷却運転から加温運転への移行時点に行わず、加温
運転に移行した後、加温運転が所定時間、例えば、1時
間行われた後に、ステップSP4と同様の制御処理を行
うように構成する。
【0053】(2)第3の構成におけるステップSP2
3の制御処理を、冷却運転から加温運転への移行時点に
行わず、加温運転に移行した後、加温運転が所定時間、
例えば、1時間行われた後に、ステップSP23と同様
の制御処理を行うように構成する。
【0054】(3)第3の構成におけるステップSP2
2とステップSP23との間に、第1の構成におけるス
テップSP3と同様に、運転状態を加温運転に移行させ
る段階を設けた後、ステップSP23に移行するように
構成する。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、第1
の構成と第2の構成では、加温運転時に蒸発器の底部に
貯留される冷媒液に吸収液が混入して吸収液化した液を
蒸発器の散布器に従属する管路に循環させるため、この
管路に貯留される液と、この管路に近接した蒸発器と吸
収器とに貯留される液との間の電位差が解消されるの
で、電食にもとづく損傷による不時の故障を招くことの
無い装置を提供し得る。
【0052】また、第3の構成と第4の構成では、吸収
器の底部に貯留している吸収液を側路して、蒸発器の散
布器に従属する管路に循環させるため、上記の第1の構
成と第2の構成の場合と同様に、電位差が解消されるの
で、電食にもとづく損傷による不時の故障を招くことの
無い装置を提供し得るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図1〜図6はこの発明の実施例を、また、図7は従来技
術を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】全体ブロック構成略図
【図2】要部ブロック構成図
【図3】制御処理フローチャート
【図4】制御処理フローチャート
【図5】制御処理フローチャート
【図6】制御処理フローチャート
【図7】全体ブロック構成図
【符号の説明】
1 吸収器 1A 散布器 1B 冷却管 2a 稀液 2b 中間液 2c 中間駅 2d 濃液 3 管路 5 高温再生器 5A 加熱槽 5B 管路 5C 分離槽 6 加熱器 6A 加熱調整器 7a 冷媒蒸気 7b 冷媒蒸気 7c 冷媒蒸気 8 管路 9 熱交換器 10 管路 11 低温再生器 11A 放熱管 11B 通路 12 管路 13 熱交換器 14 管路 21 管路 22 管路 23 凝縮器 23A 冷却管 24a 冷媒液 24b 冷媒液 25 管路 26 蒸発器 26A 散布器 26B 冷却管 28 管路 31 管路 32a 冷却用水 32b 冷却戻水 33 管路 34 管路 35a 冷/温戻水 35b 冷/温水 36 管路 37 管路 41 管路 42 管路 43 管路 50 制御部 61 管路 62 管路 100 吸収式冷温水機 P1 ポンプ P2 ポンプ P3 ポンプ S1 温度検出器 S2 温度検出器 S3 温度検出器 S4 温度検出器 V1 開閉弁 V2 開閉弁 V3 開閉弁 V4 開閉弁 V5 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 英一 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 阿部 久雄 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−155965(JP,U) 実開 昭54−155656(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 306

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再
    生器・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収
    液循環系と、前記吸収液から分離した冷媒蒸気と冷媒液
    とを凝縮器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する
    冷媒循環系とにより、前記蒸発器内の熱交換用配管を通
    る被熱操作流体を冷却する冷却運転と前記被熱操作流体
    を加温する加温運転とを行うとともに、前記冷却運転時
    に前記蒸発器の底部に貯留される前記冷媒液を前記蒸発
    器内の散布器に循環して散布するようにした吸収式冷温
    水機であって、 前記冷却運転から前記加温運転に切り換える移行時に、
    前記加温運転によって前記蒸発器の底部に貯留される前
    記吸収液を所定時間だけ前記散布器に従属する管路に循
    環する散布管路液循環手段を具備することを特徴とする
    吸収式冷温水機。
  2. 【請求項2】 吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再
    生器・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収
    液循環系と、前記吸収液から分離した冷媒蒸気と冷媒液
    とを凝縮器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する
    冷媒循環系とにより、前記蒸発器内の熱交換用配管を通
    る被熱操作流体を冷却する冷却運転と前記被熱操作流体
    を加温する加温運転とを行うとともに、前記冷却運転時
    に前記蒸発器の底部に貯留される前記冷媒液を前記蒸発
    器内の散布器に循環して散布するようにした吸収式冷温
    水機であって、 前記加温運転の停止時に、前記蒸発器の底部に貯留して
    いる前記吸収液を所定時間だけ前記底部から前記散布器
    に従属する管路に循環する散布管路液循環手段を具備す
    ることを特徴とする吸収式冷温水機。
  3. 【請求項3】 吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再
    生器・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収
    液循環系と、前記吸収液から分離した冷媒蒸気と冷媒液
    とを凝縮器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する
    冷媒循環系とにより、前記蒸発器内の熱交換用配管を通
    る被熱操作流体を冷却する冷却運転と前記被熱操作流体
    を加温する加温運転とを行うとともに、前記冷却運転時
    に前記蒸発器の底部に貯留される前記冷媒液を前記蒸発
    器内の散布器に循環して散布するようにした吸収式冷温
    水機であって、 前記冷却運転から前記加温運転に切り換える移行時に、
    前記吸収器の底部の前記吸収液を所定時間だけ前記散布
    器に従属する管路に循環する散布管路液循環手段を具備
    することを特徴とする吸収式冷温水機。
  4. 【請求項4】 吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再
    生器・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収
    液循環系と、前記吸収液から分離した冷媒蒸気と冷媒液
    とを凝縮器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する
    冷媒循環系とにより、前記蒸発器内の熱交換用配管を通
    る被熱操作流体を冷却する冷却運転と前記被熱操作流体
    を加温する加温運転とを行うとともに、前記冷却運転時
    に前記蒸発器の底部に貯留される前記冷媒液を前記蒸発
    器内の散布器に循環して散布するようにした吸収式冷温
    水機であって、 前記加温運転の停止時に、前記吸収器の底部の前記吸収
    液を所定時間だけ前記散布器に従属する管路に循環する
    散布管路液循環手段を具備することを特徴とする吸収式
    冷温水機。
JP05062616A 1993-02-27 1993-02-27 吸収式冷温水機 Expired - Fee Related JP3133542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05062616A JP3133542B2 (ja) 1993-02-27 1993-02-27 吸収式冷温水機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05062616A JP3133542B2 (ja) 1993-02-27 1993-02-27 吸収式冷温水機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06249537A JPH06249537A (ja) 1994-09-06
JP3133542B2 true JP3133542B2 (ja) 2001-02-13

Family

ID=13205432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05062616A Expired - Fee Related JP3133542B2 (ja) 1993-02-27 1993-02-27 吸収式冷温水機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3133542B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06249537A (ja) 1994-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20020091075A (ko) 물-암모니아 통합 냉·난방기
JP3133542B2 (ja) 吸収式冷温水機
JP2985513B2 (ja) 吸収冷暖房システムとその制御方法
JP3240598B2 (ja) 吸収ヒートポンプ装置
JP3649777B2 (ja) 吸収式冷凍機群装置
JP2999893B2 (ja) 吸収式冷凍機の連動運転制御方法
JP2759367B2 (ja) 吸収式ヒートポンプ冷暖房装置に於ける冷媒系統
JP3143251B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP2759366B2 (ja) 吸収式ヒートポンプ冷暖房装置に於ける冷媒系統
JPH0744917Y2 (ja) 吸収式冷温水機装置
JP2713351B2 (ja) 吸収式ヒートポンプ冷暖房装置に於ける冷媒系統
JP3354212B2 (ja) 吸収冷温水機
JP3133538B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP2533932B2 (ja) 空冷吸収式冷温水機
JPH04203861A (ja) 吸収冷温水装置とその運転方法
JPS6110137Y2 (ja)
JP2957191B2 (ja) 吸収式ヒートポンプの除霜機構及びその除霜機構を備えた吸収式ヒートポンプ冷暖房装置
JP2654495B2 (ja) 吸収式ヒートポンプ冷暖房装置
JP2885637B2 (ja) 吸収式冷凍装置およびその制御方法
JP2904659B2 (ja) 吸収ヒートポンプ装置
JPH0626731A (ja) 冷暖房給湯機
JP3831432B2 (ja) 吸収式冷凍装置
JPH04203860A (ja) 吸収冷温水装置とその運転方法
JPH0355739B2 (ja)
JPH04143556A (ja) 年間冷房形吸収式冷凍装置とその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees