JPH0688499B2 - 開閉ルーフ式車両のデフレクタ装置 - Google Patents

開閉ルーフ式車両のデフレクタ装置

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JPH0688499B2 JP9459589A JP9459589A JPH0688499B2 JP H0688499 B2 JPH0688499 B2 JP H0688499B2 JP 9459589 A JP9459589 A JP 9459589A JP 9459589 A JP9459589 A JP 9459589A JP H0688499 B2 JPH0688499 B2 JP H0688499B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ルーフに開口部を設け該開口部をリッドの前
後方向スライド作動により開閉し得るようになっている
開閉ルーフ式車両において、上記リッドの開時にルーフ
開口部前縁部に起立しリッド閉作動に伴ないリッドの下
方に倒伏するよう取付けられるデフレクタ装置に関する
ものである。
従来の技術 開閉ルーフ式車両においては、リッドの開時ルーフ開口
部前縁部にて後上り傾斜に起立するデフレクタを設け、
走行風が該デフレクタにより上向きに変流することによ
って車室内の空気をルーフ開口部より強制的に流出させ
換気性能の向上をはかるようにしている(例えば実開昭
56−56427号公報,実開昭61−106423号公報,実開昭61
−108616号公報等参照)。
発明が解決しようとする課題 上記デフレクタは、従来は第9図に示すように、ルーフ
Aの開口部の周縁下部に全周にわたり設けられたフレー
ムBの前縁部分にデフレクタCの下端部を軸着して取付
けられ、例えばガラス等の透明板よりなるリッドDの後
方へのスライド(開作動)に伴ない鎖線示のように回動
起立し、リッドDの前方へのスライド(閉作動)に伴な
い下方に回動して実線示のように倒伏した格納位置とな
るよう構成されているのが普通であるので、起立した使
用位置より倒伏した格納位置への回動によってデフレク
タCの先端縁は後方へlだけ変位し、フレームBの端縁
B′より後方に突出し、開口部の有効面積をせばめてし
まうばかりか、室内から該デフレクタCの先端部が見え
室内美感を損なうと言う課題を有している。
本発明は上記のような従来の課題に対処したデフレクタ
装置を提供することを主目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記のような開閉ルーフ式車両のデフレクタ
を、下端部を回動及び前後移動可能なるようガイドレー
ルの長溝に嵌装した後側リンクの上端部に上部を軸着さ
れ下端部をガイドレールのデフレクタ用ガイド溝に前後
方向に移動可能なるよう嵌装された前側リンクに取付
け、該前側リンクと後側リンクとの間にデフレクタを起
立させる方向に附勢する第1スプリングを設け、後側リ
ンクの下端部を後方に向けて附勢する第2スプリングを
設け、リッドを開閉制御するシューの前方移動に伴ない
押圧部材にて押されて前方に移動し上記前側リンク下端
部を直接又は間接的に前方に押圧移動させるスライダを
上記ガイドレールに前後摺動可能に嵌装すると共に、該
スライダを後方に向けて附勢する第3スプリングと該ス
ライダの後方移動を制限するストッパを設けたことを特
徴とするものである。
作 用 上記において、リッド開時前側リンクと後側リンクは第
1スプリングにて起立しデフレクタは使用状態となり、
後側リンク下端部は第2スプリングにて長溝の後端に位
置し、スライダは第3スプリングにてストッパに当接し
該スライダの前端部は前側リンク下端部の後方移動を抑
えた状態にある。
その状態からリッドが閉作動をはじめるとシューの前進
に伴ないスライダが第3スプリングに抗して前方に押さ
れ該スライダの前進にて前側リンクの下端部が前方に押
圧移動されつつ該前側リングと後側リンクは下方に回動
しデフレクタは前方に変位しつつ倒伏する。前側リンク
と後側リンクがそれ以上上下方回動ができないところ
(デフレクタが完全倒伏した状態)まで来るとスライダ
の前進に伴ない前側リンクと後側リンクは一体となって
前方に移動し、後側リンクの下端部が長溝の前端まで来
たところでデフレクタは格納状態となってデフレクタの
格納作動は終了する。
上記作動でデフレクタが倒伏する場合前方への変位を伴
なった回動倒伏となることと、倒伏完了後全体的に長溝
の範囲で前方にずれて格納状態になることによって、デ
フレクタ格納状態で該デフレクタ先端部がフレーム開口
部前縁より後方に突出するようなことはなくなり、開口
部を有効面積をせばめたり車室内美感を損ねたりするよ
うな従来の不具合は完全に防止できる。
実施例 以下本発明の実施例を第1〜8図を参照して説明する。
第1図はデフレクタが起立した使用位置になっている状
態を示しており、1はデフレクタ、2は該デフレクタ1
の左右両側部をビス等により固着した前側リンク、3は
該前側リンク2の上部に上端部を軸6により軸着された
後側リンク、4は上記前側リンク2の下端部に前端を軸
7により軸着された下側リンク、5はルーフAの開口部
周縁下部に全周にわたり設けたフレームBの左右両側部
分に前後方向に向けて取付けられたガイドレールであ
り、上記前側リンク2の下端部の軸7と、下側リンク4
の後端部に設けたローラ又はスライダ等の案内部材8と
はガイドレール5のデフレクタ用ガイド溝51に前後方向
に移動可能なるよう嵌装支持され、又後側リンク3は第
8図の平面図に示されているように、前側リンク2,下側
リンク4に緩衝しないよう車幅方向にオフセットし、該
後側リンク3の下端部はスライダ等の案内部材10に軸9
により回動可能に軸着され、該案内部材10はガイドレー
ル5に設けた長溝11内に前後に所定範囲移動可能なるよ
う嵌装支持されている。
12は前側リンク2と後側リンク3とを軸着する軸6に設
けられた第1スプリングであり、該第1スプリング12は
軸6を中心として前側リンク2には反時計廻り方向,後
側リンク3には時計廻り方向の回動力をそれぞれ附勢し
ている。
13は上記後側リンク3の下端部を軸着した案内部材10を
後方に引張り該案内部材10を長溝11の後端に位置させる
よう附勢する第2スプリングである。
14はガイドレール5内に前後に摺動可能なるよう嵌装さ
れたスライダであり、該スライダ14の前端には後上りの
傾斜面15aが形成され、該スライダ14は第3スプリング1
5により後方に引張られ、ガイドレール5に設けたスト
ッパ16に押付けられており、その状態でスライダ14の傾
斜面14aは下側リンク4後端の案内部材8の後面に当接
し、該スライダ14の前方移動によって案内部材8を前方
に押圧移動させることができるよう構成されている。
上記第3スプリング15の後端部はガイドレール5に固定
しても良いが、図示実施例ではリッドDの開閉機構のう
ちリッド開作動の初期に所定ストロークだけ後方に移動
しリッド閉作動の終期に所定ストロークだけ前方に移動
する従動シュー関連部品18に第3スプリング15の後端部
を取付けた例を示している。
即ち、上記ガイドレール4には駆動シュー17と図示しな
い従動シューとがそれぞれ前後方向に摺動可能なるよう
嵌装され、該駆動シュー17と従動シューにリンク機構を
介してリッドDが支持されており、モータ等の駆動源に
よって作動する駆動ワイヤが該駆動シュー17に結合さ
れ、リッドDの全閉状態から駆動ワイヤが後方に向けて
作動するとその作動初期には駆動シュー17と従動シュー
が共に後方にスライドして先づ駆動シュー17側のリンク
機構がリッドDの前部をわずかに持ち上げると共に従動
シュー側のリンク機構がリッドDの後部をルーフ面より
上方に押し上げ、この時点で駆動シュー17のみが後方に
スライドしてリッドDをルーフ開口部後方のルーフ部の
上部に沿って後方にスライドさせ、従動シュー側のリン
ク機構はリッドDを持ち上げた姿勢を保ったままでリッ
ドDに対し相対的に摺動し、リッドDは全開状態とな
る。
駆動ワイヤが前方に向けて作動し駆動シュー17が前方に
スライドするとそれに伴ないリッドDは前方にスライド
し、リッドDの前縁部がルーフ開口部の前縁に近接した
時点で駆動シュー17と従動シューとが係合し、その後は
駆動シュー17と従動シューとは一体となって前方にスラ
イドし、該スライドにより駆動シュー側のリンク機構と
従動シュー側のリンク機構とが共に作動してリッドDを
ルーフAと面一の全閉状態に降下させリッド閉作動は終
了する。
上記のようにリッドDを開口部後方のルーフ上にスライ
ドさせて開状態とする形式のものはスポイラタイプ或は
アウタスライドタイプと称され、従来より公知となって
いるものであるからリッド開閉制御機構の詳細説明は省
略する。
第1図において、前記従動シュー関連部品18として示し
た部品は、従動シューの前方にリンク19を介して結合さ
れたウエッジリンクであり、上記リンク19とウエッジリ
ンク18とで駆動シュー17との係脱機構を構成するもので
ある。
即ち、リンク19の後部は図示しない従動シュー軸着さ
れ、該リンク19の前端にウエッジリンク18の後端が軸着
されており、該ウエッジリンク18には前後のローラ181
と182とが設けられ、リッドDの全閉状態では第7図に
示すように駆動シュー17に設けた爪171が嵌入係合し、
駆動シュー17の後方スライドに伴ない該爪171に押され
てウエッジリンク18はローラ181と182とがガイドレール
5の係脱機構案内溝にガイドされて後方に移動し、リン
ク19を介して従動シューも共に後方にスライドし前述し
たようにリッドDの後部を上方に押し上げる作動がなさ
れる。上記ローラ181,182をガイドするガイドレール5
の係脱機構案内溝の後端部には第1図に示すように上向
きの引込溝54が設けられており、ウエッジリンク18がそ
こまで後進すると後側のローラ182が該引込溝54内に嵌
入して後上りに傾き(第6図参照)、爪171と後側ロー
ラ182との係合がはずれ、以後は駆動シュー17のみが後
方にスライドし従動シューは停止した状態となる。
リッドDの閉時は、駆動シュー17がリッドDを伴なって
前方にスライドし第6図のところまで来ると駆動シュー
17の爪171が傾いたままになっているウエッジリンク18
の前側ローラ181に当接係合し、以後は駆動シュー17の
前方スライドに引張られて従動シューは前方にスライド
し前記したようにリッド後部を下降させる作動を行い第
7図の全閉状態となる。
上記のように係脱機構を含む従動シュー及びその関連部
品はリッドDの開作動初期に所定ストローク後方にスラ
イドして停止し閉作動終期に所定ストローク前方にスラ
イドして停止するものであり、図示実施例では従動シュ
ーの関連部品であるウエッジリンク18に前記第3スプリ
ングの後端部を係止取付け、この第3スプリングにより
常時スライダ14を後方に向けて引張るよう構成した例を
示している。
上記駆動シュー17には前方に向けて突出する押圧部材20
が固定されている。
上記構成において、リッドDが後方にスライドした開状
態では、第1図示のようにデフレクタ1は起立した使用
位置に保持されている。
駆動ワイヤが前方に作動し駆動シュー17がリッドDを伴
なって前方にスライドし、あるところまで来ると押圧部
材20がスライダ14の後面に当りこれを第3スプリング15
のばね力に抗して前方に押圧移動させ、スライダ14の傾
斜面14aが案内部材8を前方に押し下側リンク4は軸7
を前方に押しつつ前方にスライドする。
該軸7の前方移動に伴ない軸6は軸9を中心とした円軌
跡上を前方下部へと移行し、前側リンク2,後側リンク3
及び下側リンク4にて形成される三角形は第2図に示す
ようにだんだん扁平になり、デフレクタ1は起立状態か
ら倒伏状態へと移行して行く。
この間案内部材10は第2スプリング13のばね力にてもと
の位置から動かず、後側リンク3は軸9を中心として前
方下部に回動するだけであるが、第3図のように前側リ
ンク2と後側リンク3が伸びきってそれ以上回動できな
い状態となると、スライダ14が押圧部材20に押されて前
方移動することにより、下側リンク4,前側リンク2,後側
リンク3は一体となって第2スプリング13のばね力に抗
して長溝11の範囲だけ前方に押圧移動させられ第4図の
状態となる。
このとき下側リンク後端の案内部材8及び下側リンク前
端の軸7は、デフレクタ用ガイド溝51の上面を一部切欠
いて形成した後側及び前側の凹陥部52及び53のところに
至り、先ず傾斜面14aでの押圧による押上方向分力にて
案内部材8が後側凹陥部52内に押上げられて嵌入し、該
嵌入した案内部材8はの下側を通り過ぎたスライダ14の
上面14bにて嵌入状態に保持され、第5図の状態とな
る。
更にスライダ14が前進すると下側リンク4がスライダ14
の上面14bにて押上げられ軸7が前側凹陥部53に嵌入す
る。
ここまで駆動シュー17が前方にスライドしたところで第
6図に示すように爪171がウエッジリンク18の前側ロー
ラ181に当接係合し、該ウエッジリンク18を引込溝54よ
り引き出し該ウエッジリンク18,リンク19を介して図示
しない従動シューを前方にスライドさせ、第7図に示す
リッド全閉状態となって停止する。
この全閉状態ではデフレクタ1はリッドDの前端下部に
て完全に倒伏し、又軸7及び案内部材8は凹陥部53及び
52に嵌り込み且つ案内部材10は長溝11の前端に位置した
格納状態に保持される。
上記の作動において、デフレクタ1を支持する前側リン
ク2の上端部は後側リンク3下端部の軸9を中心とした
円軌跡上を前方下部へと移動するので、デフレクタ1は
全体として前方に変位しつつ倒伏状態となり、倒伏状態
でデフレクタ1の先端部が後方に大きく突出するような
ことはなくなると共に、一旦倒伏状態となった後に更に
長溝11の範囲において前方に押圧変位して格納状態とな
るので、フレームBの開口部の前縁から格納状態にある
デフレクタ1の先端部が突出し該開口部の有効面積をせ
ばめたり或は車室内の美感を損ねると言った従来の不具
合は完全に解消され得る。
上記リッド全閉状態から駆動ワイヤが後方に作動し駆動
シュー17が後方にスライドすると、押圧部材20の後退に
伴ないスライダ14は第3スプリング15のばね力にて後方
にスライドし、第5図から第4図のようにスライダ14の
上面14bによる拘束がなくなることにより軸7及び案内
部材8は凹陥部53及び52からそれぞれデフレクタ用ガイ
ド溝51内へ戻り、次には第2スプリング13のばね力にて
案内部材10が長溝11の後端部に戻り、その後は第1スプ
リング12のばね力で下側リンク4は後方に移動しつつ前
側リンク2及び後側リンク3は回動して起き上り、スラ
イダ14がストッパ16に当接したところで第1図のデフレ
クタ使用状態となり、駆動シュー17の後方へのスライド
に伴なって押圧部材20はスライダ14より後方へ離れて行
き、リッド全開状態となって停止する。
本発明においては、第3スプリング15の後端部を単にガ
イドレール5に係止取付けた構造としても良いことは前
述した通りである。しかし、スライダ14の全スライドス
トロークは第1図から第3図のようにデフレクタを起立
した状態から倒伏した状態にするだけではなく、倒伏状
態から更に前方に移動させて格納状態とするものである
から、かなり長大であり、第1図示の状態である程度以
上のばね力にてスライダ14をストッパ16に押付保持し且
つ第7図示のところまで延びることのできる第3スプリ
ング15を得ることは技術的に相当困難である。
そこで図示実施例のように、リッドDの開作動初期に所
定ストローク後向に移動し閉作動終期に所定ストローク
前方に移動する従動シュー関連部品に第3スプリング15
の後端部を係止取付けた構造とすることにより、例えば
第6図から第7図に至る間のスライダ14のストロークに
対し第3スプリング15の伸び変形はなくなり、スライダ
14の全スライドストロークに対する第3スプリング15の
伸び変形量を減少さセることができ、実用的に極めて好
適であると言う効果をもたらし得るものである。
上記押圧部材20は駆動シュー17の前端からロッド形状の
部品を前方に突出させた構造としても良いが、駆動シュ
ー17に固定(カシメ等により固定)した駆動ワイヤの先
端を駆動シュー17の前方に延長させ該駆動ワイヤ前方延
長部により押圧部材20を構成するのが構造的に簡単であ
りより実用的である。
尚図示実施例ではスライダ14が下側リンク4を介して前
側リンク2下端部の軸7を前方に押圧移動させるように
した例を示しているが、上記下側リンク4を省略し、ス
ライダ14の傾斜面14aで直接軸7を前方に押圧移動させ
るようにしても良い。
発明の効果 以上のように本発明によれば、開閉ルーフ式車両におい
て、リッドの開作動に伴ない起立した使用状態に保持さ
れリッドの閉作動に伴ない倒伏した格納状態となるデフ
レクタを、上記起立した使用状態から格納状態に移行す
る際、該デフレクタが前方に変位しつつ回動倒伏する構
造とし且つ回動倒伏したデフレクタを更に前方に所定ス
トローク移動させて格納状態に保持する構造としたこと
より、格納状態で該デフレクタがルーフ周縁下部に全周
にわたり設けられているフレームの前縁部分の上側に完
全におさまり、該デフレクタ先端部がフレームの前縁部
分端縁より開口部側に突出すると言う従来の不具合を防
止することができ、ルーフ開口部の有効面積をせばめた
り車室内美感を損なうと言った問題は一切なくすること
ができるもので、該デフレクタの起立,倒伏作動が円滑
に行われ又デフレクタの作動機構はすべてリッドの案内
支持用のガイドレールにコンパクトに組込まれ構造も簡
単であることと相俟って実用上多大の効果をもたらし得
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す要部の縦断側面図でデフ
レクタが起立した使用状態を示している。第2図,第3
図,第4図,第5図,第6図及び第7図は上記第1図示
のデフレクタが倒伏した格納状態に至る作動過程を順次
示す縦断側面図、第8図は第7図に示すデフレクタ格納
状態におけるデフレクタ支持機構の平面説明図である。
第9図は従来のデフレクタの断面説明図である。 1……デフレクタ、2……前側リンク、3……後側リン
ク、4……下側リンク、5……ガイドレール、6,7,9…
…軸、8,10……案内部材、11……長溝、12,13,15……ス
プリング、14……スライダ、16……ストッパ、17……駆
動シュー、18……従動シュー関連部品、20……押圧部
材、A……ルーフ、B……フレーム、D……リッド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ルーフ開口部周縁の左右両側下部に前後方
    向に向けて左右のガイドレールを設け、該ガイドレール
    に前後に移動可能なるよう嵌装したシューにてリッドを
    支持し、該シューの後方移動によってリッドが後方に移
    動して開となり、該シューの前方移動によってリッドが
    前方に移動して閉となるようにすると共に、上記リッド
    の開作動に伴ない起立してルーフ開口部前縁部より上方
    に突出した使用位置となり、リッドの閉作動に伴ない倒
    伏してリッド下部の格納位置に保持されるデフレクタを
    設けた開閉ルーフ式車両において、上記デフレクタの左
    右両端部に固着された前側リンクの下端部を上記ガイド
    レールのデフレクタ用ガイド溝に前後移動可能なるよう
    嵌装し、該前側リンクの上部に上端部を軸着した後側リ
    ンクの下端部を上記ガイドレールの長溝内に回動及び前
    後移動可能なるよう嵌装し、上記前側リンクと後側リン
    ク間にデフレクタを起立させる方向に附勢する第1スプ
    リングを設け、上記後側リンクの下端部を後方に向けて
    附勢する第2スプリングを設け、上記シューの前方移動
    に伴ない押圧部材にて押されて前方に移動し上記前側リ
    ンク下端部を前方に押圧移動させるスライダをガイドレ
    ールに前後摺動可能に嵌装すると共に、該スライダを後
    方に向けて附勢する第3スプリングと該スライダの後方
    移動を制限するストッパとを設けたことを特徴とする開
    閉ルーフ式車両のデフレクタ装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)の装置において、前側リンク
    下端部にデフレクタ用ガイド溝に沿って後方に延びる下
    側リンクの前端部を軸着し、スライダの前端部が該下側
    リンクの後端部に当接して該下側リンクを介して前側リ
    ンクの下端部を前方に押圧移動させる構造となっている
    ことを特徴とする開閉ルーフ式車両のデフレクタ装置。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)の装置において、
    シューは駆動源の作動により前後にスライドする駆動シ
    ューと、リッドの開作動初期に該駆動シューによって所
    定ストローク後方にスライドした後駆動シューとの係合
    がはずれて停止しリッドの閉作動終期に駆動シューと係
    合し該駆動シューと共に所定ストローク前方にスライド
    する従動シューとからなり、スライダを前方に押圧移動
    させる押圧部材は駆動シューに設けられ、前端部を該ス
    ライダに係止され該スライダを後方に向けて附勢する第
    3スプリングの後端部は上記従動シュー又は従動シュー
    関連部品に係止されていることを特徴とする開閉ルーフ
    式車両のデフレクタ装置。
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