JPH0688321B2 - クリップ付ブロー成形品の製造方法 - Google Patents

クリップ付ブロー成形品の製造方法

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JPH0688321B2
JPH0688321B2 JP1248538A JP24853889A JPH0688321B2 JP H0688321 B2 JPH0688321 B2 JP H0688321B2 JP 1248538 A JP1248538 A JP 1248538A JP 24853889 A JP24853889 A JP 24853889A JP H0688321 B2 JPH0688321 B2 JP H0688321B2
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JP
Japan
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clip
blow
molded product
hole
burr
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JP1248538A
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立志 石井
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ブロー成形品の製造方法、特に、ホース等
を取り付けるクリップ部をブロー成形品に一体に成形す
る製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来のこの種のものとしては、例えば第6図ないし第8
図に示すように、樹脂部品としての樹脂製ガソリンタン
クをブロー成形により製造するようにしたものがある。
すなわち、第6図に示すように、溶融樹脂のパリソン1
を2つ割のブロー成形金型2,3で両側から挟んだ後、こ
のパリソン1内に圧縮空気を吹き込んで膨らますことに
より、所定の形状に形成し、冷却した後、第7図に示す
ような製品を取り出す。
この状態では、樹脂製ガソリンタンク本体4の周囲に、
第7図中二点鎖線に示すように、バリ5が発生するた
め、このバリ5を実線に示すように切断してバリ取りを
行なう。
そして、さらに、この樹脂製ガソリンタンク本体4に、
第8図に示すような、クリップ部材6を接着や溶着によ
り取り付ける。このクリップ部材6は、嵌合凹所6aに図
示省略のホースが嵌合されて取り付けられるようになっ
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のものにあっては、クリ
ップ部材6を別途接着や溶着により取り付けるようにし
ているため、作業工数が掛かると共に、接着剤等が必要
となり、更に、クリップ部材6を単独で成形する必要が
あるため、そのための設備や費用も掛かる、という問題
がある。
[課題を解決するための手段] この発明は、かかる課題に着目してなされたもので、溶
融樹脂のパリソンを一対のブロー成形金型で両側から挟
んだ後、前記パリソン内に空気を吹き込んで中空のブロ
ー成形品本体を形成し、しかる後、該ブロー成形品本体
の周囲に形成されたフランジ状のバリのバリ取りを行な
うブロー成形品の製造方法において、前記両ブロー成形
金型に設けられたポンチとダイ孔とで、前記バリの所定
位置にクリップ用孔を形成し、バリ取り時に、前記クリ
ップ用孔の一部を切断開放してクリップ部を形成したク
リップ付ブロー成形品の製造方法としたことを特徴とし
ている。
[作用] かかる手段によれば、バリにクリップ用孔を形成し、そ
のクリップ用孔の一部を横切るようにバリ取りを行なう
ことにより、従来のように別途、クリップ部材を形成し
て接着等する必要なく、バリを利用して、クリップ部を
一体形成できるため、接着等の手間が省けると共に、加
工用設備も簡単にできることとなる。
[実施例] 以下、この発明を実施例に基づいて説明する。
第1図ないし第5図は、この発明を樹脂製ガソリンタン
クの製造に適用した一実施例を示す図である。
第2図には、2つに分割した一方のブロー成形用金型12
を示し、第3図には、他方のブロー成形用金型11を示
す。これらブロー成形用金型11,12には、ブロー成形品
本体としてのガソリンタンク本体13の形状に適合した凹
所11a,12aが形成されると共に、一方のブロー成形用金
型11には、第3図に示すように、一対のポンチ11b,11b
が設けられ、他方のブロー成形用金型12には、前記ポン
チ11bと協働してバリ14の部分にクリップ用孔14aを開設
するダイ孔12bが設けられている。
このようなブロー成形用金型11,12を用いてクリップ付
ブロー成形品としての樹脂製ガソリンタンク10をブロー
成形する。
まず、溶融樹脂のパリソン15を予備成形し、適正な温度
管理の下、前記2つ割のブロー成形用金型11,12で両側
から挟む。
すると、両ブロー成形金型11,12のポンチ11bとダイ孔12
bとの協働により、バリ14となる部分に2つのクリップ
用孔14aが開設される。
その後、パリソン15の中に圧縮空気を吹き込んで膨張さ
せ、所定形状のガソリンタンク本体13を形成する(第4
図参照)。
次いで、冷却して製品を取り出す。この製品は、第1図
に示すように、ガソリンタンク本体13の周囲にフランジ
状のバリ14が形成され、このバリ14の所定位置に一対の
クリップ用孔14aが開設されている。
しかる後、そのクリップ用孔14aの一部を横切る位置、
つまり、第1図中二点鎖線に示す位置で切断してバリ取
り加工を行なう。
すると、第5図に示すように、クリップ用孔14aの一部
が切断開放されて二つの嵌合部16aを有するクリップ部1
6が一体形成されることとなる。
このクリップ部16の二つの嵌合部16aには、図示省略の
ホース等が嵌合されるようになっている。
このようにバリ14を利用し、バリ取り完了状態で、クリ
ップ部16も同時に一体成形することができるようにして
いるため、従来にように、別途クリップ部材6を形成し
て接着等する必要がない。従って、このクリップ部材6
を別途成形する必要がなく、そのための設備が必要ない
と共に、このクリップ部材6を接着等する手間が省け、
製造作業も容易となる。
なお、上記実施例では、この発明を樹脂製ガソリンタン
クの製造に適用したが、これに限らず、他のブロー成形
品に適用できることは勿論である。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明によれば、両ブロー
成形金型に設けられたポンチとダイ孔とで、バリの所定
位置にクリップ用孔を形成し、バリ取り時に、クリップ
用孔の一部を切断開放してクリップ部を形成することに
より、従来のように別途、クリップ部材を形成する必要
がなく、そのための設備が必要ないと共に、このクリッ
プ部材を接着等する手間が省け、製造作業も容易にでき
る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの発明のクリップ付ブロー成形
品の製造方法の一実施例を示す図で、第1図はバリ取り
前の状態を示す樹脂製ガソリンタンクの斜視図、第2図
および第3図はそれぞれブロー成形用金型の一部を示す
斜視図、第4図はパリソン内に空気を吹き込んだ状態を
示す断面図、第5図はバリ取り完了状態を示す樹脂製ガ
ソリンタンクの一部を示す斜視図、第6図ないし第8図
は従来例を示す図で、第6図はブロー成形状態を示す断
面図、第7図は樹脂製ガソリンタンクを示す斜視図、第
8図はクリップ部材を取り付けた状態を示す斜視図であ
る。 10……樹脂製ガソリンタンク(クリップ付ブロー成形
品) 11,12……ブロー成形金型 11b……ポンチ 12b……ダイ孔 13……ガソリンタンク本体(ブロー成形品本体) 14……バリ 14a……クリップ用孔 15……パリソン 16……クリップ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融樹脂のパリソンを一対のブロー成形金
    型で両側から挟んだ後、前記パリソン内に空気を吹き込
    んで中空のブロー成形品本体を形成し、しかる後、該ブ
    ロー成形品本体の周囲に形成されたフランジ状のバリの
    バリ取りを行なうブロー成形品の製造方法において、 前記両ブロー成形金型に設けられたポンチとダイ孔と
    で、前記バリの所定位置にクリップ用孔を形成し、バリ
    取り時に、前記クリップ用孔の一部を切断開放してクリ
    ップ部を形成したことを特徴とするクリップ付ブロー成
    形品の製造方法。
JP1248538A 1989-09-25 1989-09-25 クリップ付ブロー成形品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0688321B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6342835A (ja) * 1986-08-08 1988-02-24 Gakunan Yuki Kk ブロ−成形物の取付孔自動穿設装置

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JPS62100382U (ja) * 1985-12-17 1987-06-26

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JPS6342835A (ja) * 1986-08-08 1988-02-24 Gakunan Yuki Kk ブロ−成形物の取付孔自動穿設装置

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