JPH0470975B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明車輌用灯具の内外連絡チユーブの製造方
法を以下の項目に従つて説明する。

Ａ 産業上の利用分野 Ｂ 発明の概要 Ｃ 従来技術［第５図］ Ｄ 発明が解決しようとする問題点 Ｅ 問題点を解決するための手段 Ｆ 実施例［第１図乃至第４図］ ａ チユーブ連続体の形成［第１図］ ａ−１ パリソン［第１図Ａ］ ａ−２ 型締［第１図Ｂ，Ｃ，Ｄ、第２図］ ｂ チユーブ連続体の切断［第１図Ｄ，Ｅ，
Ｆ］ ｃ 連絡チユーブの変形例［第３図］ Ｇ 発明の効果 （Ａ 産業上の利用分野） 本発明は新規な車輌用灯具の内外連絡チユーブ
の製造方法に関する。詳しくは、車輌用、例え
ば、自動車用の灯具の水抜穴や空気流通孔等に取
着される連絡チユーブを安価に製造する方法を提
供しようとするものである。

（Ｂ 発明の概要） 本発明車輌用灯具の内外連絡チユーブの製造方
法は、いわゆるブロー成形によつてつづら折り状
に連続したチユーブ体から成るチユーブ連続体を
形成し、該チユーブ連続体をブロー成形用金型の
突き合わせ面に直交し、かつ、パリソンの軸方向
に沿う方向に切断し、それから、不連続となつた
各チユーブ体を隣のチユーブ体との間のバリ部に
て切断するようにして、連絡チユーブの製造を容
易かつ安価に行なうことができるようにしたもの
である。

（Ｃ 従来技術）［第５図］ 車輌用、例えば、自動車用の灯具において、水
抜きやくもり除去等の目的で灯具の内外を連通さ
せることが行なわれる。

そして、灯具の内外を連通させた場合、その連
通孔から水、例えば、雨水や塵埃が灯具内に入つ
てしまうことを防止するために、第５図に示すよ
うに略Ｕ字形をした連絡チユーブａを連通孔ｂに
取着することが行なわれている。

（Ｄ 発明が解決しようとする問題点） ところで、従来は、上記したような略Ｕ字形に
屈曲した連絡チユーブａを形成するのに、例え
ば、EPTゴムをプレス成形していた。

しかしながら、ゴム材料のプレス成形では生産
性が悪く、それだけ連絡チユーブの生産コストが
増大し、連絡チユーブの価格が高くなるという問
題があつた。

（Ｅ 問題点を解決するための手段） 本発明車輌用灯具の内外連絡チユーブの製造方
法は、ブロー成形によつてつづら折り状に連続し
たチユーブ体から成るチユーブ連続体を形成し、
該チユーブ連続体をブロー成形用金型の突き合わ
せ面に直交し、かつ、パリソンの軸方向に沿う方
向に切断し、それから、不連続となつた各チユー
ブ体を隣のチユーブ体との間のバリ部にて切断す
るようにしたものである。

従つて、本発明車輌用灯具の内外連絡チユーブ
の製造方法によれば、一度の成形で多数の連絡チ
ユーブを形成することができ、連絡チユーブのコ
ストが低減される。

（Ｆ 実施例）［第１図乃至第４図］ 以下に、本発明車輌用灯具の内外連絡チユーブ
の製造方法の実施の一例を添付図面によつて詳細
に説明する。

（ａ チユーブ連続体の形成）［第１図］ 先ず、つづら折り状の連続したチユーブ体から
成るチユーブ連続体を形成する。

（ａ−１ パリソン）［第１図Ａ］ 図中１はダイスであり、その中心部にダイスコ
ア２が嵌合されており、該ダイス１とダイスコア
２との間に溶融樹脂通路３が形成され、該溶融樹
脂通路３の下端開口縁３ａは下方から見て略円形
をしている。また、ダイスコア２の中心を貫通し
て空気通路４が形成され、該空気通路４の下端に
はエアーピン５が連結されている。

そこで、溶融樹脂、例えば、溶融ポリエチレン
樹脂を図示しない射出装置により、上記溶融樹脂
通路３を通して下方へ射出し、これによつて、下
方へ向つて筒状に延びて行くパリソン６が形成さ
れる（第１図Ａ参照）。

（ａ−２ 型締）［第１図Ｂ，Ｃ，Ｄ、第２図］ ７，７′は成形金型であり、パリソン６を挟ん
でパリソン６の軸方向に直交する方向で離接自在
に移動するように構成され、互いの突き合わせ面
には成形用の上下に連続した凹部８，８′が形成
されている（第２図参照）。

そこで、上記したように、パリソン６が形成さ
れたところで、成形金型７，７′を型締めし、こ
れと同時に上記空気通路４及びエアーピン５を通
して、図示しない空気圧送装置によつてパリソン
６内に空気を供給する（第１図Ｃ参照）。

これによつて、パリソン６はその外壁が各成形
金型７，７′に形成された凹部８，８′の内面に押
し付けられた状態となる。そこで、成形金型７，
７′を冷却した後成形品、即ち、チユーブ連続体
９を成形金型７，７′から取り出す（第１図Ｄ参
照）。

（ｂ チユーブ連続体の切断）［第１図Ｄ，Ｅ，
Ｆ］ 前述したように、パリソン６が成形金型７，
７′によつて型成形されると、つづら折り状に連
続したチユーブ体１０から成るチユーブ連続体９
が形成される（第１図Ｄ参照）。

そこで、先ず、パリソン６のチユーブ連続体９
から上及び下の部分１１ａ，１１ｂを切除し、そ
の後、チユーブ連続体９をパリソン６の軸方向に
沿つて真２つに切断する（第１図Ｅ参照）。尚、
各切断位置を１点鎖線で示す。）。

すると、略Ｕ字状をした多数の連絡チユーブ１
２，１２，…が互いの間のバリ部１３，１３，…
を介して連続されたもの１４，１４が２つ出来
る。

そこで、各連絡チユーブ１２，１２，…をバリ
部１３，１３，…で切り離せば（これを手でちぎ
ることもできる。）、多数の連絡チユーブ１２，１
２，…が出来上がる（第１図Ｆ参照）。

（ｃ 連絡チユーブの変形例）［第３図］ 本発明車輌用灯具の内外連絡チユーブの製造方
法によれば、上記した形状の連絡チユーブ１２に
限らず、種々の形状の連絡チユーブを形成するこ
とができるが、例えば、第３図に示すような連絡
チユーブ１４も形成することができる。

該連絡チユーブ１４はその上下端の一方の側面
に開口１５，１５′を有し、その中間部１６が迷
路状にされたものである。

第４図は、このような連絡チユーブ１４を作る
場合のチユーブ連続体１７を示すもので、１８が
チユーブ体、１９がバリ部である。

（Ｇ 発明の効果） 以上に記載したところから明らかなように、本
発明車輌用灯具の内外連絡チユーブの製造方法
は、溶融合成樹脂を筒状に射出して筒状のパリソ
ンを形成し、該パリソンをその軸方向と直交する
方向から金型で挟むと同様にパリソン内に空気を
供給して成形を行なういわゆるブロー成形によつ
てつづら折り状に連続したチユーブ体から成るチ
ユーブ連続体を形成し、上記チユーブ連続体を上
記金型の突き合わせ面に直交し、かつ、パリソン
の軸方向に沿う方向に切断して略２等分し、更
に、不連続となつた各チユーブ体を隣のチユーブ
体との間のバリ部にて切断することを特徴とす
る。

従つて、本発明車輌用灯具の内外連絡チユーブ
の製造方法によれば、一度の成形で多数の連絡チ
ユーブを形成することができ、連絡チユーブのコ
ストが低減される。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ乃至Ｆは本発明車輌用灯具の内外連絡
チユーブの製造方法をＡからＦへ経時的に順を迫
つて示す一部切欠側面図、第２図は金型の成形面
を示す図、第３図は連絡チユーブの変形例を示す
側面図、第４図は第３図に示した連絡チユーブを
形成する場合のチユーブ連続体を示す一部切欠側
面図、第５図は従来の連絡チユーブの一例を示す
側面図である。 符号の説明、６……パリソン、７，７′……金
型、９……チユーブ連続体、１０……チユーブ
体、１２……連絡チユーブ、１３……バリ部、１
４……連絡チユーブ、１７……チユーブ連続体、
１８……チユーブ体、１９……バリ部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 溶融合成樹脂を筒状に射出して筒状のパリソ
   ンを形成し、 該パリソンをその軸方向と直交する方向から金
   型で挟むと同時にパリソン内に空気を供給して成
   形を行なういわゆるブロー成形によつてつづら折
   り状に連続したチユーブ体から成るチユーブ連続
   体を形成し、 上記チユーブ連続体を上記金型の突き合わせ面
   に直交し、かつ、パリソンの軸方向に沿う方向に
   切断して略２等分し、 更に、不連続となつた各チユーブ体を隣のチユ
   ーブ体との間のバリ部にて切断する ことを特徴とする車輌用灯具の内外連絡チユーブ
   の製造方法。