JP2578570B2 - 樹脂分岐ダクトの製造方法 - Google Patents
樹脂分岐ダクトの製造方法Info
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- JP2578570B2 JP2578570B2 JP23034193A JP23034193A JP2578570B2 JP 2578570 B2 JP2578570 B2 JP 2578570B2 JP 23034193 A JP23034193 A JP 23034193A JP 23034193 A JP23034193 A JP 23034193A JP 2578570 B2 JP2578570 B2 JP 2578570B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parison
- branch duct
- resin
- branch
- manufacturing
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は基管部分とその分岐し
た分岐管部分を有する樹脂分岐ダクトの製造方法に関す
るものである。
た分岐管部分を有する樹脂分岐ダクトの製造方法に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば車両の空調系統や換気系統の通風
路を形成しているエアーダクトは、樹脂成形品で構成さ
れていて、エアーを配分するために分岐部を備えてい
る。こうした樹脂分岐ダクトは、従来においては図４に
示すように基管部分１０１と分岐管部分１０２とをそれ
ぞれ個別にブロー成形し、これらを接続して組み立てる
か、図５に示すように、流路中心に沿って全体にバリ１
０３を形成する総バリ方式で一体成形するかの方法で製
造されている。
路を形成しているエアーダクトは、樹脂成形品で構成さ
れていて、エアーを配分するために分岐部を備えてい
る。こうした樹脂分岐ダクトは、従来においては図４に
示すように基管部分１０１と分岐管部分１０２とをそれ
ぞれ個別にブロー成形し、これらを接続して組み立てる
か、図５に示すように、流路中心に沿って全体にバリ１
０３を形成する総バリ方式で一体成形するかの方法で製
造されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の樹
脂分岐ダクトの製造方法において、個別成形して組み立
てる前者では、接続部の空気漏れが問題になるため当該
部にシール部材を介装するなどの処置が必要で、部品点
数も工数も多く高コストになるといった問題点がある。
また、総バリを作ることで一体成形する後者では、分岐
部での空気漏れは生じないが、面倒なバリ取りを行なわ
なければならないうえ、バリ１０３の廃却又は再生処理
のため、やはりコスト高になるといった問題点がある。
脂分岐ダクトの製造方法において、個別成形して組み立
てる前者では、接続部の空気漏れが問題になるため当該
部にシール部材を介装するなどの処置が必要で、部品点
数も工数も多く高コストになるといった問題点がある。
また、総バリを作ることで一体成形する後者では、分岐
部での空気漏れは生じないが、面倒なバリ取りを行なわ
なければならないうえ、バリ１０３の廃却又は再生処理
のため、やはりコスト高になるといった問題点がある。
【０００４】そこで、この発明は上記した従来の問題点
を解決するためになされたもので、その目的は低コスト
で一体の樹脂分岐ダクトが得られる樹脂分岐ダクトの製
造方法を提供することにある。
を解決するためになされたもので、その目的は低コスト
で一体の樹脂分岐ダクトが得られる樹脂分岐ダクトの製
造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するこの
発明の樹脂分岐ダクトの製造方法は、筒状に形成された
軟質状態の合成樹脂であるパリソンの一端側に融着と切
断処理によって必要数の分岐パリソン部を形成した後、
これを成形金型に封入してブロー成形によりパリソン全
体を膨張させて、分岐部分を一体に成形するものであ
る。
発明の樹脂分岐ダクトの製造方法は、筒状に形成された
軟質状態の合成樹脂であるパリソンの一端側に融着と切
断処理によって必要数の分岐パリソン部を形成した後、
これを成形金型に封入してブロー成形によりパリソン全
体を膨張させて、分岐部分を一体に成形するものであ
る。
【０００６】
【作用】前記手段によれば、分岐数分が融着と切断処理
により一端側にタコ足状に形成された分岐パリソンを持
つパリソン全体を成形金型内でブロー成形により膨張さ
せ成形するので、バリもなく仕上がりの良い樹脂分岐ダ
クトが得られる。
により一端側にタコ足状に形成された分岐パリソンを持
つパリソン全体を成形金型内でブロー成形により膨張さ
せ成形するので、バリもなく仕上がりの良い樹脂分岐ダ
クトが得られる。
【０００７】
【実施例】次に、この発明の一実施例を図１〜図３に基
づいて説明する。この実施例の樹脂分岐ダクトの製造方
法は、図１に示すように筒状に形成された軟質状態の合
成樹脂である一次パリソン１を融着と切断処理によって
必要数の分岐パリソン部２を形成し二次パリソン３を作
る分岐パリソン形成工程と、図２に示すように二次パリ
ソン３をブロー成形する通常のブロー成形工程とからな
る。二次パリソン３は、分岐パリソン形成工程において
次のようにして得られる。即ち、一端（図１の左側の図
では下端側）が閉じた一次パリソン１の他端側（図１で
は上端側）に基管部分となる部分４を残してダイスＳに
装着されたエアー吹き装置より、他端側からエアーを吹
き込みながら一端側を縦方向に融着して融着部５を設け
て複数に分け（図１の中央の図参照）、この融着部５の
中央をパリソンカッタ（熱刃）で切断して複数の分岐パ
リソン部２を形成する（図１の右側の図参照、５Ａはパ
リソンカッタによる切断線を示す）。
づいて説明する。この実施例の樹脂分岐ダクトの製造方
法は、図１に示すように筒状に形成された軟質状態の合
成樹脂である一次パリソン１を融着と切断処理によって
必要数の分岐パリソン部２を形成し二次パリソン３を作
る分岐パリソン形成工程と、図２に示すように二次パリ
ソン３をブロー成形する通常のブロー成形工程とからな
る。二次パリソン３は、分岐パリソン形成工程において
次のようにして得られる。即ち、一端（図１の左側の図
では下端側）が閉じた一次パリソン１の他端側（図１で
は上端側）に基管部分となる部分４を残してダイスＳに
装着されたエアー吹き装置より、他端側からエアーを吹
き込みながら一端側を縦方向に融着して融着部５を設け
て複数に分け（図１の中央の図参照）、この融着部５の
中央をパリソンカッタ（熱刃）で切断して複数の分岐パ
リソン部２を形成する（図１の右側の図参照、５Ａはパ
リソンカッタによる切断線を示す）。
【０００８】分岐パリソン部２はダイスＳに装着された
エアー吹き装置よりエアーが吹き込まれているため潰れ
ることはなく、その数は成形したい樹脂分岐ダクト６の
分岐管部分７の本数に一致させる。図３に示すように本
例では二股の樹脂分岐ダクト６を例示しているので、二
次パリソン３は人文字形状となっている。二股以上の分
岐管部分７を持つものでは、二次パリソン３の閉じた一
端側には分岐数だけの分岐パリソン部２が分離形成され
ることになる。また、分岐パリソン部２は必ずしも等分
割にするものではなく、成形品の使用目的によっては不
等分割になることもある。
エアー吹き装置よりエアーが吹き込まれているため潰れ
ることはなく、その数は成形したい樹脂分岐ダクト６の
分岐管部分７の本数に一致させる。図３に示すように本
例では二股の樹脂分岐ダクト６を例示しているので、二
次パリソン３は人文字形状となっている。二股以上の分
岐管部分７を持つものでは、二次パリソン３の閉じた一
端側には分岐数だけの分岐パリソン部２が分離形成され
ることになる。また、分岐パリソン部２は必ずしも等分
割にするものではなく、成形品の使用目的によっては不
等分割になることもある。
【０００９】図２に示すように、上記のように形成され
た二次パリソン３は、ダイスＳに支持した状態で所定の
樹脂分岐ダクト６の成形面を持つ成形金型８に封入しセ
ットされ、ブロー成形工程が実施される。成形金型８へ
の二次パリソン３の誘導は、図２に示すように成形金型
８に分岐パリソン部２を分岐誘導するパリソンガイド９
を設けるか、機械的に誘導するかして実施する。この後
のブロー成形工程は、通常のブロー成形と同じであり、
成形金型８内の二次パリソン３にダイスＳに装着された
エアー吹き装置からエアーを吹き込んで膨張させて成形
面に押し付け成形することになる。ブロー成形の後は冷
却し成形金型８を開き、パリソンピンチ（図示せず）で
ダイスと二次パリソン３を切断して、一体の樹脂分岐ダ
クト６が得られる。この製造方法により得られる樹脂分
岐ダクト６は、分岐管部分７の接続も、接続部品も不用
な一体成形物であり、バリもできないので見映えの良好
なものである。
た二次パリソン３は、ダイスＳに支持した状態で所定の
樹脂分岐ダクト６の成形面を持つ成形金型８に封入しセ
ットされ、ブロー成形工程が実施される。成形金型８へ
の二次パリソン３の誘導は、図２に示すように成形金型
８に分岐パリソン部２を分岐誘導するパリソンガイド９
を設けるか、機械的に誘導するかして実施する。この後
のブロー成形工程は、通常のブロー成形と同じであり、
成形金型８内の二次パリソン３にダイスＳに装着された
エアー吹き装置からエアーを吹き込んで膨張させて成形
面に押し付け成形することになる。ブロー成形の後は冷
却し成形金型８を開き、パリソンピンチ（図示せず）で
ダイスと二次パリソン３を切断して、一体の樹脂分岐ダ
クト６が得られる。この製造方法により得られる樹脂分
岐ダクト６は、分岐管部分７の接続も、接続部品も不用
な一体成形物であり、バリもできないので見映えの良好
なものである。
【００１０】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、本発明によれば、分岐数分が融着と切断処理によ
り一端側にタコ足状に形成された分岐パリソン部を持つ
パリソン全体を成形金型内でブロー成形により膨張させ
成形するので、バリもなく仕上がりの良い一体構造の樹
脂分岐ダクトが得られ、樹脂分岐ダクトのコストを低減
することができる。
うに、本発明によれば、分岐数分が融着と切断処理によ
り一端側にタコ足状に形成された分岐パリソン部を持つ
パリソン全体を成形金型内でブロー成形により膨張させ
成形するので、バリもなく仕上がりの良い一体構造の樹
脂分岐ダクトが得られ、樹脂分岐ダクトのコストを低減
することができる。
【図１】本発明の製造方法の一実施例における分岐パリ
ソン形成工程を示す工程説明図である。
ソン形成工程を示す工程説明図である。
【図２】本発明の製造方法の一実施例におけるブロー成
形工程を示す工程説明図である。
形工程を示す工程説明図である。
【図３】本発明の実施例の製造方法により製造された樹
脂分岐ダクトを示す斜視図である。
脂分岐ダクトを示す斜視図である。
【図４】従来の樹脂分岐ダクトを示す斜視図である。
【図５】従来の樹脂分岐ダクトを製造過程の状態で示す
斜視図である。
斜視図である。
１ 一次パリソン ２ 分岐パリソン部 ３ 二次パリソン ５ 融着部 ６ 樹脂分岐ダクト ７ 分岐管部分
Claims (1)
- 【請求項１】 筒状に形成された軟質状態の合成樹脂で
あるパリソンの一端側に融着と切断処理によって必要数
の分岐パリソン部を形成した後、これを成形金型に封入
してブロー成形によりパリソン全体を膨張させて、分岐
部分を一体に成形することを特徴とする樹脂分岐ダクト
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23034193A JP2578570B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 樹脂分岐ダクトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23034193A JP2578570B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 樹脂分岐ダクトの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0780914A JPH0780914A (ja) | 1995-03-28 |
| JP2578570B2 true JP2578570B2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=16906334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23034193A Expired - Lifetime JP2578570B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 樹脂分岐ダクトの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2578570B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP23034193A patent/JP2578570B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0780914A (ja) | 1995-03-28 |
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