JPH06881U - 車両用左右駆動力調整装置 - Google Patents

車両用左右駆動力調整装置

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JPH06881U
JPH06881U JP4084792U JP4084792U JPH06881U JP H06881 U JPH06881 U JP H06881U JP 4084792 U JP4084792 U JP 4084792U JP 4084792 U JP4084792 U JP 4084792U JP H06881 U JPH06881 U JP H06881U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、車両用左右駆動力調整装置に関
し、装置を小型で軽量なものにしながらトルクロス等を
抑制して左右輪間のトルク配分制御を行なえるようにす
ることを目的とする。 【構成】 車両の左右輪間に、エンジンからの駆動力の
入力部1と、差動機構4と、駆動力伝達制御機構5とを
そなえ、駆動力伝達制御機構が5、左右輪回転軸の一方
の回転軸2を増速して第1の中間軸14に出力する増速
機構6Aと減速して第2の中間軸15に出力する減速機
構6Bとが一体化された増減速機構6と、第1の中間軸
14と他方の回転軸3との間で駆動力伝達をする第1の
伝達トルク容量可変型カップリング7と、第2の中間軸
15と他方の回転軸3との間で駆動力の伝達をする第2
の伝達トルク容量可変型カップリング8とから構成さ
れ、増減速機構6が複合遊星歯車機構で構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、四輪駆動式又は二輪駆動式の自動車における左右の駆動輪への駆動 力配分に用いて好適の、車両用左右駆動力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、四輪駆動式自動車(以下、四輪駆動車という)の開発が盛んに行なわれ ているが、前後輪間のトルク配分(駆動力配分)を積極的に調整できるようにし た、フルタイム四輪駆動方式の自動車の開発も種々行なわれている。 一方、自動車において、左右輪に伝達されるトルク配分機構を広義にとらえる と従来のノーマルディファレンシャル装置や電子制御式を含むLSD(リミテッ ドスリップデフ)が考えられるが、これらはトルク配分を積極的に調整するもの でなく、左右輪のトルクを自由自在に配分できるものではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前後輪間のトルク配分調整装置と並んで、左右輪間のトルク配分を 調整できる装置の開発も期待されている。この場合、四輪駆動車における左右の 駆動輪間のみならず、二輪駆動車における左右の駆動輪間のトルク配分調整も対 象となる。
【0004】 さらに、かかる車両用左右駆動力調整装置としては、大きなトルクロスやエネ ルギロスを招来することなく、トルク配分を行なえるものが望ましい。 また、装置をできるだけ小型で軽量なものにしたい。 本考案は、このような課題に鑑み創案されたもので、装置を小型で軽量なもの にしながら、大きなトルクロスやエネルギロスを招来することなく、左右輪間で のトルク配分を行なえるようにした、車両用左右駆動力調整装置を提供すること を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1にかかる本考案の車両用左右駆動力調整装置は、車両にお ける左輪回転軸と右輪回転軸との間に、エンジンからの駆動力を入力される入力 部と、上記の左右の回転軸間の差動を許容しつつ上記の入力部から入力された駆 動力を上記の左右の各回転軸に伝達する差動機構と、上記の駆動力の伝達状態を 制御して上記の左右輪への駆動力配分を調整しうる駆動力伝達制御機構とをそな え、上記駆動力伝達制御機構が、左輪回転軸と右輪回転軸との間に介装されてこ れらの回転軸のうちの一方の回転軸の回転速度を増速して第1の中間軸に出力す る増速機構と上記一方の回転軸の回転速度を減速して第2の中間軸に出力する減 速機構とが一体化された増減速機構と、上記第1の中間軸と上記の左右の回転軸 のうちの他方の回転軸との間に介装されて上記第1の中間軸と上記他方の回転軸 との間で駆動力の伝達を行ないうる第1の伝達トルク容量可変型カップリングと 、上記第2の中間軸と上記の左右の回転軸のうちの他方の回転軸との間に介装さ れて上記第2の中間軸と上記他方の回転軸との間で駆動力の伝達を行ないうる第 2の伝達トルク容量可変型カップリングとから構成され、上記増減速機構が、上 記一方の回転軸と一体回転する入力サンギヤと、上記第1の中間軸と一体回転す る第1の出力サンギヤと、上記第2の中間軸と一体回転する第2の出力サンギヤ と、上記入力サンギヤに噛合する入力プラネタリギヤと上記第1の出力サンギヤ に噛合する第1の出力プラネタリギヤと上記第2の出力サンギヤに噛合する第2 の出力プラネタリギヤとを、一体に結合した複合遊星歯車機構により構成されて いることを特徴としている。
【0006】 好ましくは、上記第1及び第2の伝達トルク容量可変型カップリングを互い隣 接して一体化された一体型カップリングとして構成して、上記差動機構と上記増 減速機構と上記一体型カップリングとを同軸上に配置する。 さらに好ましくは、上記差動機構に関して、リングギヤを上記入力部と一体回 転するように結合し、プラネタリキャリヤを上記一方の回転軸と一体回転するよ うに結合し、サンギヤを上記他方の回転軸と一体回転するように結合して、上記 一方の回転軸と上記他方の回転軸とを上記遊星歯車式差動機構の左側及び右側に 互いに同軸的に配置された遊星歯車式差動機構により構成するとともに、上記入 力サンギヤを上記一方の回転軸に上記プラネタリキャリヤを介して上記一方の回 転軸に設け、上記増減速機構を上記他方の回転軸側に設置し、上記一体型カップ リングを上記他方の回転軸側における上記増減速機構よりも外側に配置する。
【0007】
【作用】
上述の本考案(請求項1)の車両用左右駆動力調整装置では、エンジンからの 駆動力を入力部に入力されると、この駆動力は、差動機構により左右の回転軸間 の差動を許容されつつ上記の入力部から上記の左右の各回転軸に伝達され、この 時、駆動力伝達制御機構により、上記の駆動力の左右輪への伝達状態が制御され る。
【0008】 つまり、駆動力伝達制御機構の第1の伝達トルク容量可変型カップリングをト ルク伝達状態にすると、この第1の伝達トルク容量可変型カップリングでは、左 右輪の一方の回転軸の回転速度を増速されて比較的高速回転する第1の中間軸か ら左右輪の他方の回転軸へとトルク移動が行なわれる。 また、第2の伝達トルク容量可変型カップリングをトルク伝達状態にすると、 この第2の伝達トルク容量可変型カップリングでは、左右輪の一方の回転軸の回 転速度を減速されて比較的高速回転する第2の中間軸に対して左右輪の他方の回 転軸からトルク移動が行なわれる。
【0009】 このようにして、左右輪間でのトルク移動により、駆動力の左右輪への配分状 態が制御される。
【0010】
【実施例】
以下、図面により、本考案の一実施例としての車両用左右駆動力調整装置につ いて説明すると、図1はその模式的な構成図、図2はその構成を具体的に示す略 水平な断面図、図3はその増減速機構の配置を示す略鉛直な断面図、図4はその 直進走行時の要部の速度関係を示す速度線図、図5はその右旋回時の要部の速度 関係を示す速度線図、図6はその左旋回時の要部の速度関係を示す速度線図であ る。
【0011】 この実施例の車両用左右駆動力調整装置は、自動車のリヤデファレンシャル( リヤデフ)の部分に装備され、自動車の後輪の左右駆動力移動を行なうものであ って、ここでは特に四輪駆動車の後輪側にそなえられ、センターディファレンシ ャル(図示省略)を通じて後輪側へ出力された駆動力をプロペラシャフト(図示 省略)を介して入力軸1に受けて、この駆動力を左右に配分できるようになって いる。
【0012】 つまり、この装置は、図1,2に示すように、自動車のエンジン出力のうち後 輪側へ配分された回転駆動力を入力される入力軸(入力部)1と、入力軸1から 入力された駆動力を出力する左輪側出力軸(左輪側回転軸)2及び右輪側出力軸 (右輪側回転軸)3とを連結するように設けられおり、左輪側出力軸2はその左 端を左輪の駆動系に連結され、右輪側出力軸3はその右端を右輪の駆動系に連結 されている。
【0013】 そして、この装置は、上記入力軸(入力部)1と、差動機構(デファレンシャ ル)4と、駆動力伝達制御機構5とから構成される。この装置の中心となるのが 駆動力伝達制御機構5であり、この機構5は、増減速機構6と、第1の伝達トル ク容量可変型カップリング7及び第2の伝達トルク容量可変型カップリング8と から構成される。そして、差動機構4と増減速機構6とカップリング7,8とが 同軸上に配置されている。
【0014】 なお、この実施例では、伝達容量可変制御式トルク伝達機構として電子制御油 圧式の多板クラッチ機構7,8が設けられているが、伝達容量可変制御式トルク 伝達機構としては、伝達トルク容量が可変制御できるトルク伝達機構であればよ く、この例の機構のほかに、電磁式多板クラッチ機構等の他の多板クラッチ機構 や、これらの多板クラッチ機構の他に、油圧式又は電磁式の摩擦クラッチや、油 圧式又は電磁式の制御可能なVCU(ビスカスカップリングユニット)や、油圧 式又は電磁式の制御可能なHCU(ハイドーリックカップリングユニット=差動 ポンプ式油圧カップリング)、さらには、電磁流体式あるいは電磁粉体式クラッ チ等の他のカップリングを用いることもできる。
【0015】 摩擦クラッチの場合、多板クラッチ機構と同様に油圧等で係合力を調整するも のが考えられ、特に、この摩擦クラッチでは、トルク伝達方向が一方向のものを 所要の方向(それぞれのトルク伝達方向)向けて設置することが考えられる。 また、このVCUやHCUには、従来型の動力伝達特性が一定のものも考えら れるが、動力伝達特性を調整できるようにしたものが適している。そして、これ らの係合力調整や動力伝達特性の調整は、油圧による他に、電磁力等の他の駆動 系を用いることも考えられる。
【0016】 また、伝達トルク容量可変型カップリング7,8を以下カップリング7,8と 略す。 以下、各部を順に説明する。 つまり、入力軸1は、デフキャリヤ9にベアリング10を介して枢支されてお り、この入力軸1の端部に、ピニオン1Aが装着されている。このピニオン1A は、デフケース11に固定されたクラウンギヤ12に噛合しており、ピニオン1 Aの回転がデフケース11に伝えられるようになっている。
【0017】 このデフケース11内に、遊星歯車式のリヤデファレンシャル(リヤデフ)4 が設けられている。この遊星歯車式リヤデフ4は、ダブルピニオン式のものであ り、デフケース11内に形成されたリングギヤ4Aと、左輪側出力軸2と一体回 転するプラネタリキャリヤ4Bと、このプラネタリキャリヤ4Bのプラネタリシ ャフト4Eに枢支されたプラネタリピニオン4C,4Cと、右輪側出力軸3と一 体回転するサンギヤ4Dとから構成される。なお、プラネタリピニオン4C,4 Cは、2つ1組のダブルピニオンである。
【0018】 これにより、デフケース11が回転すると、これと一体回転するリングギヤ4 Aにより、プラネタリピニオン4C,4Cが駆動される。このプラネタリピニオ ン4C,4Cは、プラネタリシャフト4Eの回りに自転しながらサンギヤ4Dの 回りを公転して、公転に応じてプラネタリキャリヤ4Bを通じて左輪側出力軸2 に回転力を伝え、この公転と自転との釣合いに応じてサンギヤ4Dを通じて右輪 側出力軸3に回転力を伝えるようになっている。そして、このプラネタリピニオ ン4C,4Cが公転と自転とバランスを自由に換えられることで差動機構が成立 している。
【0019】 そして、このリヤデフ4の隣に、駆動力伝達制御機構5の増減速機構6が設け られている。 この増減速機構6は、左輪側出力軸2とキャリヤ6Bを介して一体回転するよ うに結合された中空の中間軸(第3の中間軸)13と、第1のカップリング7に 接続された中空の中間軸(第1の中間軸)14と、第2のカップリング8に接続 された中空の中間軸(第2の中間軸)15との間に介装されている。
【0020】 なお、これらの中間軸13,14,15はいずれも中空軸であり、中間軸13 ,14は、右輪側出力軸3の外周に相対回転できるように装備され、中間軸15 は、中間軸14のさらに外周にこれも相対回転できるように装備されている。 つまり、中間軸13は右輪側出力軸3と仕切壁16との間に枢支され、中間軸 14は右輪側出力軸3と中間軸15との間に枢支され、中間軸15は中間軸14 の外周に枢支されている。
【0021】 そして、これらの中間軸13,14,15は後述する複合遊星歯車機構を通じ てそれぞれ軸支されている。 なお、中間軸13と仕切壁16との間、及び、中間軸13と右輪側出力軸3と の間には、それぞれオイルシール10Dが介装されており、リヤデフ4側と増減 速機構6及びカップリング7,8側とを互いに液密状態に仕切っている。
【0022】 増減速機構6は、増速機構6Aと減速機構6Bとからなり、これらの増速機構 6Aと減速機構6Bとは、複合遊星歯車機構からなっている。 つまり、右輪側出力軸3の周囲には、図3に示すように、固定式プラネタリシ ャフト6Cが、ハイポイドピニオン1Aと位相をずらして複数(ここでは3つ) 設けられており、これらの各プラネタリシャフト6Cには、3種のギヤ18A, 18B,18Cをそなえた複合型プラネタリピニオン6Dが枢支されている。
【0023】 そして、複合型プラネタリピニオン6Dの各ギヤ18A,18B,18Cに噛 合するように、中間軸13にギヤ(サンギヤ)13Aが設けられ、中間軸14に ギヤ(サンギヤ)14Aが設けられ、中間軸15にギヤ(サンギヤ)15Aが設 けられている。 これらのギヤ13A,14A,15Aの歯数をそれぞれZ1 ,Z2 ,Z3 とす ると、Z2 <Z1 <Z3 の関係に設定されている。また、ギヤ18A,18B, 18Cの歯数をそれぞれZ4 ,Z5 ,Z6 とすると、Z6 <Z4 <Z5 の関係に 設定されている。
【0024】 そして、ギヤ13A,18A,18B,14Aの組み合わせにより増速機構6 Aが構成され、ギヤ13A,18A,18C,15Aの組み合わせにより減速機 構6Bが構成さている。 即ち、増速機構6Aでは、ギヤ13A,18A,18B,14Aの経路で、中 間軸13の回転が中間軸14に伝達されると、これらの歯数比から、中間軸14 は中間軸13よりも高速で回転するのである。また、減速機構6Bでは、ギヤ1 3A,18A,18C,15Aの経路で、中間軸13の回転が中間軸15に伝達 されると、これらの歯数比から、中間軸14は中間軸15よりも低速で回転する のである。
【0025】 このような増減速機構6の出力は、中間軸14及び15を介して、カップリン グ7,8側へ入力されるようになっている。 また、前述の各中間軸13,14,15は、固定式プラネタリシャフト6C, プラネタリピニオン6D及びサンギヤ13A,14A,15Aを通じてそれぞれ 軸支されている。
【0026】 電子制御油圧式多板クラッチ機構である第1及び第2のカップリング7,8は 、リヤデフ4と仕切壁16により仕切られたデフキャリヤ9内の空間内に一体に 設置されている。 各カップリング7,8は、右輪側出力軸3と一体回転するクラッチ板7A,8 Aと、中間軸14及び15と一体回転するクラッチ板7B,8Bと、これらのク ラッチ板7A,7B,8A,8Bにクラッチ圧を加える油圧ピストン7C,8C とをそなえており、図示しないコントローラの電子制御によって油圧ピストン7 C又は8Cの駆動油圧が油圧給排系7D,8Dを通じて調整されて、クラッチ板 7A,7B又は8A,8Bの係合状態、即ち、トルク伝達状態が調整されるよう になっている。なお、7E,8Eはリターンスプリングである。
【0027】 したがって、コントローラの制御によってカップリング7が係合されると、急 旋回でない通常走行時には、高速回転する中間軸14側から右輪側出力軸3側へ と、つまり、左輪側出力軸2側から右輪側出力軸3へと駆動力が移動して、左輪 よりも右輪の駆動力の方が大きくなる。 逆に、コントローラの制御によってカップリング8が係合されると、急旋回で ない通常走行時には、右輪側出力軸3側から低速回転する中間軸15側へと、つ まり、右輪側出力軸3側から左輪側出力軸2へと駆動力が移動して、右輪よりも 左輪の駆動力の方が大きくなる。
【0028】 このように、本装置では、スリップクラッチ等での速度の速い側から遅い側へ のみトルクを伝達するという原理を利用したものである。 なお、図中、10Bはニードルベアリング、10Cはころ軸受け、10Dは オイルシールである。 本考案の一実施例としての車両用左右駆動力調整装置は、上述のように構成さ れているので、コントローラの制御によってカップリング7,8を適宜作用させ ることで、左右輪の駆動力移動により、例えは左右輪の駆動力を不均等にするこ とで旋回モーメントを発生させて車両の旋回性能を向上させたり、逆に、左右輪 の駆動力が均衡するように制御を行なって車両の直進性能を向上させたりするこ とができる。
【0029】 しかも、ブレーキ等のエネルギーロスを用いてトルク配分を調整するのでなく 、一方のトルクの所要量を他方に転送することによりトルク配分が調整されるた め、大きなトルクロスやエネルギロスを招来することなく、所望のトルク配分を 得ることができる。 そして、この装置では、カップリング7,8が中間軸13〜15を介して設け られて、カップリング容量が少なくて済むので、装置をコンパクト化できる。
【0030】 また、制御方向の切換スイッチが省略されており、増減速機構6から何れのカ ップリング7,8へも直接駆動トルクが伝わるので、制御応答性が大きく向上す る。 さらに、リヤデフ4がダブルピニオンタイプの遊星歯車式デフで構成されて、 増速機構6Aと減速機構6Bとを一体化した増減速機構6が設けられているので 、すべての機構を同軸上に設置でき、また、使用オイルの異なるギヤ類と多板ク ラッチ部とを分離できるので、装置をコンパクト化できるとともに、オイル管理 を容易にできるようになる利点もある。
【0031】 さらに、増減速機構6として、複合遊星歯車機構を使用しているので、歯車の 自動調心効果によって、中間軸13,14,15の軸心が自動的に一致して、勝 つ歯車の噛み合い反力が相殺されて、安定した作動を行なえる。 また、カウンタシャフト利用の平行2軸のものでは、十分な剛性のある軸受け か必要であるが、複合遊星歯車機構では、これが不要となり、機構のコンパクト 化を更に進めることが出来る。
【0032】 なお、この装置では、入力部側の回転速度と、右輪側出力と、左輪側出力との 速度の関係は、図4〜6に示すように表せる。図4は両方のカップリング7,8 を完全にフリー(非係合)にした場合の各速度を示し、図5は右旋回時における 各速度を示し、図6は左旋回時における各速度を示している。 各図において、Ti はデフケース10への入力トルク、Tl,Trはそれぞれ 左側輪及び右側輪への配分トルク、Tcrは右輪側のカップリングを係合したと きの右方向への伝達トルク、Tclは左輪側のカップリングを係合したときの左 方向への伝達トルクである。DCはデフケース10の回転速度、TRは右輪側の 回転速度、TLは左輪側の回転速度である。
【0033】 ここで、この車両用左右駆動力調整装置のプラネタリギヤの設定,トルク配分 関係式,エネルギロス及びトルクギロスについて考察する。 (1)プラネタリギヤを設定する。 左右差動変速比Sは、デフケース10の回転速度をVDC(=Vin:入力軸の回 転速度)、右輪側出力軸3のの回転速度をVr とすると、 S=(Vr −VDC)/VDC であり。
【0034】 臨界旋回時(増減速機構6の増減速作用が保たれる範囲の旋回)における左右 差動変速比をSmax (以下、Sm と略す)とすると、 Z6 /Z3 :Z4 /Z1 =(1−Sm ):(1+Sm ) ∴(Z3 ・Z4 )/(Z1 ・Z6 )=(1+Sm )/(1−Sm ) ・・・(1.1) Z4 /Z1 :Z5 /Z2 =(1−Sm ):(1+Sm ) ∴(Z1 ・Z5 )/(Z2 ・Z4 )=(1+Sm )/(1−Sm ) ・・・(1.2) また、上式(1・1),(1・2)より、 (Z3 ・Z4 )/(Z1 ・Z6 )=(Z1 ・Z5 )/(Z2 ・Z4 ) ・・・(1.3) よって、Z1 =Z4 とすれば簡単にでき、 Z3 /Z6 =Z5 /Z2 =(1+Sm )/(1−Sm ) ・・・(1.4) このようにして、プラネタリギヤの設定を行なえる。 (2)トルク配分関係式を導く。
【0035】 なお、以下において、Ti はデフケース10への入力トルク、Tl,Trはそ れぞれ左側輪及び右側輪への配分トルク、Tcrは右輪側のカップリングを係合 したときの右方向への伝達トルク、Tclは左輪側のカップリングを係合したと きの左方向への伝達トルクである。 (i)右側のカップリングR(実施例では7)の係合時 デフギヤの釣合い式より、 Ti=(Tl+(Z5 ・Z1 /Z2 ・Z4 )Tcr)+(Tr −Tcr) Tl+(Z5 ・Z1 /Z2 ・Z4 )Tcr=(Tr −Tcr) ・・・(2.1) 式(1.2),(2.1)より左右輪のトルクは、 Tl=0.5Ti−〔(1+Sm )/(1−Sm )〕Tcr Tr =0.5Ti+Tcr ・・・(2.2) トルク移動量(ΔT)は、 ΔT=Tr −Tl=〔2/(1−Sm )〕Tcr ・・・(2.3) トルク移動量(ΔT)に必要なカップリングトルクTcrは、 Tcr=〔(1−Sm )/2〕ΔT ・・・(2.4) (ii)左側のカップリングL(実施例では8)の係合時 デフギヤの釣合い式より、 Ti=(Tl−(Z1 ・Z6 /Z4 ・Z3 )Tcl)+(Tr +Tcl) Tl−(Z1 ・Z6 /Z4 ・Z3 )Tcl=(Tr +Tcl) ・・・(2.5) 式(1.2),(2.5)より左右輪のトルクは、 Tl=0.5Ti;〔(1−Sm )/(1+Sm )〕Tcl Tr =0.5Ti−Tcl ・・・(2.6) トルク移動量(ΔT)は、 ΔT=Tr −Tl=−〔2/(1+Sm )〕Tcl ・・・(2.7) トルク移動量(ΔT)に必要なカップリングトルクTcrは、 Tcl=〔(1+Sm )/2〕(−ΔT) ・・・(2.8) 以上のようにして、トルク配分を算出できる。 (3)単位時間当たりのエネルギロス(つまり、クラッチの瞬間吸収エネルギ) ΔEを求める。
【0036】 左右輪速度比Sが |S|<Smax ・・・・(3.1 ) なる条件の場合のエネルギロスを考える。 ただし、カップリングRのスリップ速度比をScr,カップリングLのスリップ 速度比をとする。
【0037】 (i)右側のカップリングR(実施例では7)について Z4 /Z1 : Z5 /Z2 =(1−S):x ∴x=(Z5 1 /Z2 4 )・(1−S) =〔(1−Sm )/(1+Sm )〕・(1−S) これより、 Scr=〔(1+Sm )/(1−Sm )〕・(1−S)−(1+S) =〔2/(1−Sm )〕(Sm −S) ・・・・(3.2) よって、エネルギロスΔEは、 ΔE=Tcr・Scr・ωDC =(Sm −S)・ΔT・ωDC ・・・・(3.3) ただし、ωDC:デフケースの回転数(rad /s ) (ii)左側のカップリングL(実施例では8)について Z4 /Z1 : Z6 /Z3 =(1−S):x ∴x=(Z6 1 /Z3 4 )・(1−S) =〔(1+Sm )/(1- Sm )〕・(1- S) よって、 Scl=(1+S)−〔(1−Sm )/(1+Sm )〕・(1−S) =〔2/(1+Sm )〕(Sm +S) ・・・・(3.4) よって、エネルギロスΔEは、 ΔE=Tcl・Scl・ωDC =(Sm +S)・(−ΔT)・ωDC ・・・・(3.5) となる。 (3)トルクロスTL(TL;入力トルクに対して出力トルクが減少すること) を求める。
【0038】 (i)右側のカップリングR(実施例では7)の係合時 TL=Ti−(Tr+Tl) =〔(1+Sm )/(1- Sm )−1〕Tcr ・・・・(4.1) (ii)左側のカップリングL(実施例では8)の係合時 TL=Ti−(Tr+Tl) =〔1−(1−Sm )/(1+Sm )〕Tcl ・・・・(4.2) この装置の設定にあたり、例えば以上のようにしてその特性を考察することが できるのである。
【0039】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の車両用左右駆動力調整装置によれば、車両にお ける左輪回転軸と右輪回転軸との間に、エンジンからの駆動力を入力される入力 部と、上記の左右の回転軸間の差動を許容しつつ上記の入力部から入力された駆 動力を上記の左右の各回転軸に伝達する差動機構と、上記の駆動力の伝達状態を 制御して上記の左右輪への駆動力配分を調整しうる駆動力伝達制御機構とをそな え、上記駆動力伝達制御機構が、左輪回転軸と右輪回転軸との間に介装されてこ れらの回転軸のうちの一方の回転軸の回転速度を増速して第1の中間軸に出力す る増速機構と上記一方の回転軸の回転速度を減速して第2の中間軸に出力する減 速機構とが一体化された増減速機構と、上記第1の中間軸と上記の左右の回転軸 のうちの他方の回転軸との間に介装されて上記第1の中間軸と上記他方の回転軸 との間で駆動力の伝達を行ないうる第1の伝達トルク容量可変型カップリングと 、上記第2の中間軸と上記の左右の回転軸のうちの他方の回転軸との間に介装さ れて上記第2の中間軸と上記他方の回転軸との間で駆動力の伝達を行ないうる第 2の伝達トルク容量可変型カップリングとから構成され、上記増減速機構が、上 記一方の回転軸と一体回転する入力サンギヤと、上記第1の中間軸と一体回転す る第1の出力サンギヤと、上記第2の中間軸と一体回転する第2の出力サンギヤ と、上記入力サンギヤに噛合する入力プラネタリギヤと上記第1の出力サンギヤ に噛合する第1の出力プラネタリギヤと上記第2の出力サンギヤに噛合する第2 の出力プラネタリギヤとを、一体に結合した複合遊星歯車機構により構成される ことにより、ブレーキ等のエネルギーロスを用いてトルク配分を調整するのでな く、一方のトルクの所要量を他方に転送することによりトルク配分が調整される ため、大きなトルクロスやエネルギロスを招来することなく、所望のトルク配分 を得ることができる。
【0040】 そして、特に、カップリングが中間軸を介して設けられて、カップリング容量 が少なくて済むので、装置をコンパクト化できる。 また、増減速機構から何れのカップリングへも直接駆動トルクが伝わるので、 制御応答性が大きく向上する。 さらに、増減速機構として複合遊星歯車機構を使用しているので、歯車の自動 調心効果によって、各中間軸の軸心が自動的に一致して、勝つ歯車の噛み合い反 力が相殺されて、安定した作動を行なえる。
【0041】 また、カウンタシャフト利用の平行2軸のものでは、十分な剛性のある軸受け か必要であるが、複合遊星歯車機構では、これが不要となり、機構のコンパクト 化を更に進めることが出来る。 また、使用オイルの異なるギヤ類と多板クラッチ部とを分離し易いので、装置 をコンパクト化できるとともに、オイル管理を容易にできるようになる利点もあ る。
【0042】 また、上記第1及び第2の伝達トルク容量可変型カップリングが互い隣接して 一体化された一体型カップリングとして構成されて、上記差動機構と上記増減速 機構と上記一体型カップリングとが同軸上に配置されることで、装置のコンパク ト化への寄与がより大きくなる。 上記差動機構が、リングギヤを上記入力部と一体回転するように結合され、プ ラネタリキャリヤを上記一方の回転軸と一体回転するように結合され、サンギヤ を上記他方の回転軸と一体回転するように結合されて、上記一方の回転軸と上記 他方の回転軸とが上記遊星歯車式差動機構の左側及び右側に互いに同軸的に配置 された遊星歯車式差動機構により構成されるとともに、上記入力サンギヤが上記 一方の回転軸に上記プラネタリキャリヤを介して上記一方の回転軸に設けられ、 上記増減速機構が上記他方の回転軸側に設置され、上記一体型カップリングが上 記他方の回転軸側における上記増減速機構よりも外側に配置されることにより、 使用オイルの異なるギヤ類と多板クラッチ部とが確実に分離されて、装置のコン パクト化への寄与及びオイル管理の容易化への寄与がより大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としての車両用左右駆動力調
整装置を示す模式的な構成図である。
【図2】本考案の一実施例としての車両用左右駆動力調
整装置の構成を具体的に示す略水平な断面図である。
【図3】本考案の一実施例としての車両用左右駆動力調
整装置の増減速機構の配置を示す略鉛直な断面図であ
る。
【図4】本考案の一実施例としての車両用左右駆動力調
整装置の直進走行時の要部の速度関係を示す速度線図で
ある。
【図5】本考案の一実施例としての車両用左右駆動力調
整装置の右旋回時の要部の速度関係を示す速度線図であ
る。
【図6】本考案の一実施例としての車両用左右駆動力調
整装置の左旋回時の要部の速度関係を示す速度線図であ
る。
【符号の説明】
1 入力軸(入力) 1A ピニオン 2 左輪側出力軸(左輪側回転軸) 3 右輪側出力軸(右輪側回転軸) 4 差動機構(デファレンシャル)としての遊星歯車式
リヤデフ 4A リングギヤ 4B プラネタリキャリヤ 4C プラネタリピニオン 4E プラネタリシャフト 4D サンギヤ 5 駆動力伝達制御機構 6 複合遊星歯車機構からなる増減速機構 6A 増速機構 6B 減速機構 6C 固定式プラネタリシャフト 6D 複合型プラネタリピニオン 7 第1の伝達トルク容量可変型カップリングとしての
電磁式多板クラッチ機構 8 第2の伝達トルク容量可変型カップリングとしての
電磁式多板クラッチ機構 7C,8C 油圧ピストン 7D,8D 油圧給排系 7E,8E リターンスプリング 9 デフキャリヤ 10 ベアリング 10B ニードルベアリング 10C ころ軸受け 10D オイルシール 11 デフケース 12 クラウンギヤ 13 第3の中間軸 14 第1の中間軸 15 第2の中間軸 13A,14A,15A ギヤ 16,17 仕切壁 18A,18B,18C ギヤ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両における左輪回転軸と右輪回転軸と
    の間に、エンジンからの駆動力を入力される入力部と、
    上記の左右の回転軸間の差動を許容しつつ上記の入力部
    から入力された駆動力を上記の左右の各回転軸に伝達す
    る差動機構と、上記の駆動力の伝達状態を制御して上記
    の左右輪への駆動力配分を調整しうる駆動力伝達制御機
    構とをそなえ、上記駆動力伝達制御機構が、左輪回転軸
    と右輪回転軸との間に介装されてこれらの回転軸のうち
    の一方の回転軸の回転速度を増速して第1の中間軸に出
    力する増速機構と上記一方の回転軸の回転速度を減速し
    て第2の中間軸に出力する減速機構とが一体化された増
    減速機構と、上記第1の中間軸と上記の左右の回転軸の
    うちの他方の回転軸との間に介装されて上記第1の中間
    軸と上記他方の回転軸との間で駆動力の伝達を行ないう
    る第1の伝達トルク容量可変型カップリングと、上記第
    2の中間軸と上記の左右の回転軸のうちの他方の回転軸
    との間に介装されて上記第2の中間軸と上記他方の回転
    軸との間で駆動力の伝達を行ないうる第2の伝達トルク
    容量可変型カップリングとから構成され、上記増減速機
    構が、上記一方の回転軸と一体回転する入力サンギヤ
    と、上記第1の中間軸と一体回転する第1の出力サンギ
    ヤと、上記第2の中間軸と一体回転する第2の出力サン
    ギヤと、上記入力サンギヤに噛合する入力プラネタリギ
    ヤと上記第1の出力サンギヤに噛合する第1の出力プラ
    ネタリギヤと上記第2の出力サンギヤに噛合する第2の
    出力プラネタリギヤとを、一体に結合した複合遊星歯車
    機構により構成されていることを特徴とする、車両用左
    右駆動力調整装置。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2の伝達トルク容量可変
    型カップリングが互い隣接して一体化された一体型カッ
    プリングとして構成されて、上記差動機構と上記増減速
    機構と上記一体型カップリングとが同軸上に配置されて
    いることを特徴とする、請求項1記載の車両用左右駆動
    力調整装置。
  3. 【請求項3】 上記差動機構が、リングギヤを上記入力
    部と一体回転するように結合され、プラネタリキャリヤ
    を上記一方の回転軸と一体回転するように結合され、サ
    ンギヤを上記他方の回転軸と一体回転するように結合さ
    れて、上記一方の回転軸と上記他方の回転軸とが上記遊
    星歯車式差動機構の左側及び右側に互いに同軸的に配置
    された遊星歯車式差動機構により構成されるとともに、
    上記入力サンギヤが上記一方の回転軸に上記プラネタリ
    キャリヤを介して上記一方の回転軸に設けられ、上記増
    減速機構が上記他方の回転軸側に設置され、上記一体型
    カップリングが上記他方の回転軸側における上記増減速
    機構よりも外側に配置されていることを特徴とする、請
    求項2記載の車両用左右駆動力調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150482A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Fuji Heavy Ind Ltd 差動制限装置
WO2021192046A1 (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 ジーケーエヌ オートモーティブ リミテッド ファイナルドライブ

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