JPH05263880A - 車両用駆動力配分装置 - Google Patents
車両用駆動力配分装置Info
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- JPH05263880A JPH05263880A JP6422792A JP6422792A JPH05263880A JP H05263880 A JPH05263880 A JP H05263880A JP 6422792 A JP6422792 A JP 6422792A JP 6422792 A JP6422792 A JP 6422792A JP H05263880 A JPH05263880 A JP H05263880A
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- JP
- Japan
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- output shaft
- driving force
- planetary
- vehicle
- clutch
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、四輪駆動車の前後駆動力配分に用
いて好適の、車両用駆動力配分装置に関し、大きなトル
クロス等を招来することなく駆動力配分を調整でき且つ
装置自体を小型で軽量なものにできるようにすることを
目的とする。 【構成】 エンジンからの駆動力を入力される入力回転
部31と、第1の駆動輪系に連結された第1の出力軸3
2と、第2の駆動輪系に連結された第2の出力軸33
と、これらの入力回転部31と第1の出力軸32と第2
の出力軸33との間に介設された遊星歯車式差動機構3
とをそなえ、上記遊星歯車3のプラネタリキャリア36
を上記入力回転部31に、上記遊星歯車3のサンギヤ3
8を上記第1の出力軸32に、上記遊星歯車3のリング
ギヤ39を上記第2の出力軸33に、それぞれ一体回転
するように結合し、上記遊星歯車3のプラネタリキャリ
ア36とプラネタリピニオン37との間に差動制限機構
5を介設する。
いて好適の、車両用駆動力配分装置に関し、大きなトル
クロス等を招来することなく駆動力配分を調整でき且つ
装置自体を小型で軽量なものにできるようにすることを
目的とする。 【構成】 エンジンからの駆動力を入力される入力回転
部31と、第1の駆動輪系に連結された第1の出力軸3
2と、第2の駆動輪系に連結された第2の出力軸33
と、これらの入力回転部31と第1の出力軸32と第2
の出力軸33との間に介設された遊星歯車式差動機構3
とをそなえ、上記遊星歯車3のプラネタリキャリア36
を上記入力回転部31に、上記遊星歯車3のサンギヤ3
8を上記第1の出力軸32に、上記遊星歯車3のリング
ギヤ39を上記第2の出力軸33に、それぞれ一体回転
するように結合し、上記遊星歯車3のプラネタリキャリ
ア36とプラネタリピニオン37との間に差動制限機構
5を介設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪駆動車における前
後駆動力配分に用いて好適の、車両用駆動力配分装置に
関する。
後駆動力配分に用いて好適の、車両用駆動力配分装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、四輪駆動式自動車(以下、四輪駆
動車という)の開発が盛んに行なわれているが、前後輪
間のトルク配分(駆動力配分)を積極的に調整できるよ
うにした、フルタイム四輪駆動方式の自動車の開発も種
々行なわれている。
動車という)の開発が盛んに行なわれているが、前後輪
間のトルク配分(駆動力配分)を積極的に調整できるよ
うにした、フルタイム四輪駆動方式の自動車の開発も種
々行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、四輪駆動車
では、前後輪間のトルク配分や左右輪間のトルク配分を
走行状態等に応じて調整することができれば、車両の走
行性能を向上させることができる。ただし、かかる駆動
力配分の調整に際し、大きなトルクロスやエネルギロス
を招来することなくトルク配分を行なえることが望まし
い。
では、前後輪間のトルク配分や左右輪間のトルク配分を
走行状態等に応じて調整することができれば、車両の走
行性能を向上させることができる。ただし、かかる駆動
力配分の調整に際し、大きなトルクロスやエネルギロス
を招来することなくトルク配分を行なえることが望まし
い。
【0004】かかる観点から、図9に示すような車両用
駆動力配分装置が考えられた。図9において、31は図
示しないエンジンからの駆動力を入力される入力ギヤ
(入力回転部)であり、32は前輪駆動系に連結された
フロント側出力軸、33は後輪駆動系に連結されたリヤ
側出力軸である。これらの入力ギヤ31とフロント側出
力軸32とリヤ側出力軸33との間には、遊星歯車式差
動機構34が介設され、この遊星歯車式差動機構34に
は差動制限機構35が付設されている。
駆動力配分装置が考えられた。図9において、31は図
示しないエンジンからの駆動力を入力される入力ギヤ
(入力回転部)であり、32は前輪駆動系に連結された
フロント側出力軸、33は後輪駆動系に連結されたリヤ
側出力軸である。これらの入力ギヤ31とフロント側出
力軸32とリヤ側出力軸33との間には、遊星歯車式差
動機構34が介設され、この遊星歯車式差動機構34に
は差動制限機構35が付設されている。
【0005】遊星歯車式差動機構34には、プラネタリ
キャリア36と、このプラネタリキャリア36に枢支さ
れたプラネタリピニオン37と、プラネタリピニオン3
7に噛合するサンギヤ38と、プラネタリピニオン37
に噛合するリングギヤ39とがそなえられている。そし
て、プラネタリキャリア36が入力ギヤ31に一体回転
するように結合され、サンギヤ38がフロント側出力軸
32に一体回転するように結合され、リングギヤ39が
リヤ側出力軸33に一体回転するように結合されてい
る。
キャリア36と、このプラネタリキャリア36に枢支さ
れたプラネタリピニオン37と、プラネタリピニオン3
7に噛合するサンギヤ38と、プラネタリピニオン37
に噛合するリングギヤ39とがそなえられている。そし
て、プラネタリキャリア36が入力ギヤ31に一体回転
するように結合され、サンギヤ38がフロント側出力軸
32に一体回転するように結合され、リングギヤ39が
リヤ側出力軸33に一体回転するように結合されてい
る。
【0006】これにより、入力ギヤ31に入力されたエ
ンジンからの駆動力は、プラネタリキャリア36,プラ
ネタリピニオン37を介して、サンギヤ38とリングギ
ヤ39とに伝達されて、サンギヤ38からフロント側出
力軸32に、リングギヤ39からリヤ側出力軸33に、
それぞれ出力されるようになっている。この時、サンギ
ヤ38及びリングギヤ39は、プラネタリピニオン37
の公転と自転とに応じた速度で回転するが、特に、プラ
ネタリピニオン37の自転により、サンギヤ38とリン
グギヤ39との差動が許容されるようになっている。
ンジンからの駆動力は、プラネタリキャリア36,プラ
ネタリピニオン37を介して、サンギヤ38とリングギ
ヤ39とに伝達されて、サンギヤ38からフロント側出
力軸32に、リングギヤ39からリヤ側出力軸33に、
それぞれ出力されるようになっている。この時、サンギ
ヤ38及びリングギヤ39は、プラネタリピニオン37
の公転と自転とに応じた速度で回転するが、特に、プラ
ネタリピニオン37の自転により、サンギヤ38とリン
グギヤ39との差動が許容されるようになっている。
【0007】また、入力ギヤ31側とフロント側出力軸
32側との間に、差動制限機構としての油圧多板クラッ
チ35が介設されており、油圧多板クラッチ35を係合
すると、その係合状態に応じて、入力ギヤ31側からフ
ロント側出力軸32側へ駆動力が直接配分されるように
なっている。なお、油圧多板クラッチ35は、入力ギヤ
31側と一体に形成されたケース35A内に、このケー
ス35A側と一体に回転するクラッチディスク35Bと
フロント側出力軸32側と一体に回転するクラッチディ
スク35Cとを内蔵して構成され、図示しない油圧ピス
トン等によって、これらのクラッチディスク35B,3
5Cを圧接して、その係合状態を調整しうるようになっ
ている。
32側との間に、差動制限機構としての油圧多板クラッ
チ35が介設されており、油圧多板クラッチ35を係合
すると、その係合状態に応じて、入力ギヤ31側からフ
ロント側出力軸32側へ駆動力が直接配分されるように
なっている。なお、油圧多板クラッチ35は、入力ギヤ
31側と一体に形成されたケース35A内に、このケー
ス35A側と一体に回転するクラッチディスク35Bと
フロント側出力軸32側と一体に回転するクラッチディ
スク35Cとを内蔵して構成され、図示しない油圧ピス
トン等によって、これらのクラッチディスク35B,3
5Cを圧接して、その係合状態を調整しうるようになっ
ている。
【0008】したがって、入力ギヤ31にエンジンから
駆動力Teが入力されると、この駆動力Teの一部Tde
が直接フロント側出力軸32へ伝達され、残りの駆動力
(Te−Tde)は、遊星歯車式差動機構34を通じた配
分比(前輪:後輪=X:Y)で配分される。つまり、遊
星歯車式差動機構34を通じて、前輪には(X/W)・
(Te−Tde)の駆動力が配分され、後輪には(Y/
W)・(Te−Tde)の駆動力が配分される。ただし、
W=X+Yである。
駆動力Teが入力されると、この駆動力Teの一部Tde
が直接フロント側出力軸32へ伝達され、残りの駆動力
(Te−Tde)は、遊星歯車式差動機構34を通じた配
分比(前輪:後輪=X:Y)で配分される。つまり、遊
星歯車式差動機構34を通じて、前輪には(X/W)・
(Te−Tde)の駆動力が配分され、後輪には(Y/
W)・(Te−Tde)の駆動力が配分される。ただし、
W=X+Yである。
【0009】この結果、前輪へ配分される駆動力Tf
は、Tf=(Y/W)・Te+(Y/W)・Tdeとな
り、後輪へ配分される駆動力Trは、Tr=(Y/W)
・(Te−Tde)となる。このようにして、上述の図9
に示す車両用駆動力配分装置では、大きなトルクロスや
エネルギロスを招来することなくトルク配分を行なえる
が、入力ギヤ31側とフロント側出力軸32等の出力軸
側との間に差動制限機構35を設けると、この差動制限
機構35の必要トルク容量が大きくなって、この差動制
限機構35が大きくなってスペース効率が悪化する不具
合や、重量が増加する不具合を招来する。
は、Tf=(Y/W)・Te+(Y/W)・Tdeとな
り、後輪へ配分される駆動力Trは、Tr=(Y/W)
・(Te−Tde)となる。このようにして、上述の図9
に示す車両用駆動力配分装置では、大きなトルクロスや
エネルギロスを招来することなくトルク配分を行なえる
が、入力ギヤ31側とフロント側出力軸32等の出力軸
側との間に差動制限機構35を設けると、この差動制限
機構35の必要トルク容量が大きくなって、この差動制
限機構35が大きくなってスペース効率が悪化する不具
合や、重量が増加する不具合を招来する。
【0010】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、大きなトルクロス等を招来することなく駆動
力配分を調整でき且つ装置自体を小型で軽量なものにで
きるようにした、車両用駆動力配分装置を提供すること
を目的とする。
たもので、大きなトルクロス等を招来することなく駆動
力配分を調整でき且つ装置自体を小型で軽量なものにで
きるようにした、車両用駆動力配分装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車両
用駆動力配分装置は、車両におけるエンジンからの駆動
力を第1の駆動輪系と第2の駆動輪系とに配分する車両
用駆動力配分装置において、上記エンジンからの駆動力
を入力される入力回転部と、上記第1の駆動輪系に連結
された第1の出力軸と、上記第2の駆動輪系に連結され
た第2の出力軸と、上記入力回転部と上記第1の出力軸
と上記第2の出力軸との間に介設された遊星歯車式差動
機構と、上記差動機構に付設された差動制限機構とをそ
なえ、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリアが
上記入力回転部と一体回転するように結合され、上記遊
星歯車式差動機構のサンギヤが上記第1の出力軸と一体
回転するように結合され、上記遊星歯車式差動機構のリ
ングギヤが上記第2の出力軸と一体回転するように結合
されて、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリア
とプラネタリピニオンとの間に上記差動制限機構が介設
されていることを特徴としている。
用駆動力配分装置は、車両におけるエンジンからの駆動
力を第1の駆動輪系と第2の駆動輪系とに配分する車両
用駆動力配分装置において、上記エンジンからの駆動力
を入力される入力回転部と、上記第1の駆動輪系に連結
された第1の出力軸と、上記第2の駆動輪系に連結され
た第2の出力軸と、上記入力回転部と上記第1の出力軸
と上記第2の出力軸との間に介設された遊星歯車式差動
機構と、上記差動機構に付設された差動制限機構とをそ
なえ、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリアが
上記入力回転部と一体回転するように結合され、上記遊
星歯車式差動機構のサンギヤが上記第1の出力軸と一体
回転するように結合され、上記遊星歯車式差動機構のリ
ングギヤが上記第2の出力軸と一体回転するように結合
されて、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリア
とプラネタリピニオンとの間に上記差動制限機構が介設
されていることを特徴としている。
【0012】特に、4輪駆動車の場合には、上記の第1
の駆動輪系及び第2の駆動輪系のうちの一方を前輪駆動
系として他方を後輪駆動系として適用することができ
る。
の駆動輪系及び第2の駆動輪系のうちの一方を前輪駆動
系として他方を後輪駆動系として適用することができ
る。
【0013】
【作用】上述の本発明の車両用駆動力配分装置では、エ
ンジンからの駆動力を入力回転部に入力されると、遊星
歯車式差動機構のプラネタリキャリアが上記入力回転部
と一体回転して、これに応じて公転するプラネタリピニ
オンからサンギヤを通じて第1の出力軸へ駆動力が伝達
されリングギヤを通じて上記第2の出力軸へ駆動力が伝
達される。
ンジンからの駆動力を入力回転部に入力されると、遊星
歯車式差動機構のプラネタリキャリアが上記入力回転部
と一体回転して、これに応じて公転するプラネタリピニ
オンからサンギヤを通じて第1の出力軸へ駆動力が伝達
されリングギヤを通じて上記第2の出力軸へ駆動力が伝
達される。
【0014】このとき、上記のプラネタリキャリアとプ
ラネタリピニオンとの間に介設された差動制限機構が差
動制限を行なわなければ、プラネタリピニオンが自由に
自転するので、上記の第1の出力軸及び第2の出力軸の
差動が許容される。そして、サンギヤとリングギヤとの
ギヤ比等に応じた配分比で、第1の回転軸と第2の回転
軸とに駆動力が配分される。
ラネタリピニオンとの間に介設された差動制限機構が差
動制限を行なわなければ、プラネタリピニオンが自由に
自転するので、上記の第1の出力軸及び第2の出力軸の
差動が許容される。そして、サンギヤとリングギヤとの
ギヤ比等に応じた配分比で、第1の回転軸と第2の回転
軸とに駆動力が配分される。
【0015】一方、上記の差動制限機構が差動制限を行
なうと、プラネタリピニオンの自転が拘束されるので、
上記の配分比による駆動力配分の状態から、第1の出力
軸及び第2の出力軸が入力回転部に直結した直結駆動力
配分の状態に近づくように、駆動力配分の状態が調整さ
れる。
なうと、プラネタリピニオンの自転が拘束されるので、
上記の配分比による駆動力配分の状態から、第1の出力
軸及び第2の出力軸が入力回転部に直結した直結駆動力
配分の状態に近づくように、駆動力配分の状態が調整さ
れる。
【0016】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明すると、図1〜5は本発明の第1実施例としての車
両用駆動力配分装置を示すもので、図1はその模式的な
全体構成図、図2はその油圧系を含めて示す要部断面
図、図3はその要部断面図(図2のA−A線に沿う断面
図)、図4はこの装置をそなえた車両の駆動系の構成を
示す車両の模式的な平面図、図5はその駆動力伝達につ
いて説明するための遊星歯車式差動機構の要部の模式図
であり、図6〜8は本発明の第2実施例としての車両用
駆動力配分装置を示すもので、図6はその油圧系を含め
て示す要部断面図、図7はその要部断面図(図6のB−
B線に沿う断面図)、図8はその要部断面図(図6のC
−C線に沿う断面図)である。
説明すると、図1〜5は本発明の第1実施例としての車
両用駆動力配分装置を示すもので、図1はその模式的な
全体構成図、図2はその油圧系を含めて示す要部断面
図、図3はその要部断面図(図2のA−A線に沿う断面
図)、図4はこの装置をそなえた車両の駆動系の構成を
示す車両の模式的な平面図、図5はその駆動力伝達につ
いて説明するための遊星歯車式差動機構の要部の模式図
であり、図6〜8は本発明の第2実施例としての車両用
駆動力配分装置を示すもので、図6はその油圧系を含め
て示す要部断面図、図7はその要部断面図(図6のB−
B線に沿う断面図)、図8はその要部断面図(図6のC
−C線に沿う断面図)である。
【0017】まず、第1実施例について説明すると、こ
の装置をそなえた自動車の駆動系は、図4に示すよう
に、エンジン1からの駆動力をトランスミッション2を
介して遊星歯車で構成されたセンタデフ(センタデファ
レンシャル)3で受けて、センタデフ3から、前輪側と
後輪側とに伝達するようになっている。特に、このセン
タデフ3には、前後輪の差動を適当に制限しうるセンタ
デフ差動制限機構5が設けられており、これらのセンタ
デフ3及びセンタデフ差動制限機構5により、車両用駆
動力配分装置が構成されている。差動制限機構5は、こ
こでは油圧式の多板クラッチにより構成され、供給油圧
に応じて前後輪の差動を制限しながら、前後輪への駆動
力配分を制御できるようになっており、前後輪間の駆動
力配分を制御する装置となっている。
の装置をそなえた自動車の駆動系は、図4に示すよう
に、エンジン1からの駆動力をトランスミッション2を
介して遊星歯車で構成されたセンタデフ(センタデファ
レンシャル)3で受けて、センタデフ3から、前輪側と
後輪側とに伝達するようになっている。特に、このセン
タデフ3には、前後輪の差動を適当に制限しうるセンタ
デフ差動制限機構5が設けられており、これらのセンタ
デフ3及びセンタデフ差動制限機構5により、車両用駆
動力配分装置が構成されている。差動制限機構5は、こ
こでは油圧式の多板クラッチにより構成され、供給油圧
に応じて前後輪の差動を制限しながら、前後輪への駆動
力配分を制御できるようになっており、前後輪間の駆動
力配分を制御する装置となっている。
【0018】このようにして、センタデフ3から配分さ
れた駆動力の一方は、フロントデフ(フロントデファレ
ンシャル)4を通じて左右の前輪25,26に伝達され
るようになっている。一方、センタデフ3から配分され
た駆動力の他方は、プロペラシャフト6を介してリヤデ
フ(リヤデファレンシャル)8に伝達され、このリヤデ
フ8を通じて左右の後輪15,16に伝達されるように
なっている。なお、符号7はドライブピニオン及びリン
グギヤからなるベベルギヤ機構である。
れた駆動力の一方は、フロントデフ(フロントデファレ
ンシャル)4を通じて左右の前輪25,26に伝達され
るようになっている。一方、センタデフ3から配分され
た駆動力の他方は、プロペラシャフト6を介してリヤデ
フ(リヤデファレンシャル)8に伝達され、このリヤデ
フ8を通じて左右の後輪15,16に伝達されるように
なっている。なお、符号7はドライブピニオン及びリン
グギヤからなるベベルギヤ機構である。
【0019】そして、上述の車両用駆動力配分装置(つ
まり、センタデフ3及びセンタデフ差動制限機構5)の
油圧系は、コントロールユニット18によって制御され
るようになっている。つまり、多板クラッチ機構5の油
圧系は、各クラッチ機構にそれぞれ付設された図示しな
い油圧室と、油圧源を構成する電動ポンプ24及びアキ
ュムレータ23と、この油圧を上記の油圧室に所要量だ
け供給させるクラッチ油圧制御バルブ17とからなって
いる。そして、クラッチ油圧制御バルブ17の開度をコ
ントロールユニット18によって制御されるようになっ
ている。
まり、センタデフ3及びセンタデフ差動制限機構5)の
油圧系は、コントロールユニット18によって制御され
るようになっている。つまり、多板クラッチ機構5の油
圧系は、各クラッチ機構にそれぞれ付設された図示しな
い油圧室と、油圧源を構成する電動ポンプ24及びアキ
ュムレータ23と、この油圧を上記の油圧室に所要量だ
け供給させるクラッチ油圧制御バルブ17とからなって
いる。そして、クラッチ油圧制御バルブ17の開度をコ
ントロールユニット18によって制御されるようになっ
ている。
【0020】なお、コントロールユニット18では、車
輪速センサ19,ハンドル角センサ20,ヨーレイトセ
ンサ21,加速度センサ(又は加速度演算手段)22な
どからの情報に基づいて、クラッチ油圧制御バルブ17
の開度を制御する。ここで、この車両用駆動力配分装置
の要部を説明すると、図1に示すように、この装置に
は、エンジン1からの駆動力を入力される入力ギヤ(入
力回転部)31と、前輪駆動系に連結された第1の出力
軸としてのフロント側出力軸32(=6A)と、後輪駆
動系に連結された第2の出力軸としてのリヤ側出力軸3
3(=6B)とがそなえられる。
輪速センサ19,ハンドル角センサ20,ヨーレイトセ
ンサ21,加速度センサ(又は加速度演算手段)22な
どからの情報に基づいて、クラッチ油圧制御バルブ17
の開度を制御する。ここで、この車両用駆動力配分装置
の要部を説明すると、図1に示すように、この装置に
は、エンジン1からの駆動力を入力される入力ギヤ(入
力回転部)31と、前輪駆動系に連結された第1の出力
軸としてのフロント側出力軸32(=6A)と、後輪駆
動系に連結された第2の出力軸としてのリヤ側出力軸3
3(=6B)とがそなえられる。
【0021】これらの入力ギヤ31とフロント側出力軸
32とリヤ側出力軸33との間には、遊星歯車式差動機
構3が介設され、この遊星歯車式差動機構3には差動制
限機構5が付設されている。遊星歯車式差動機構3に
は、プラネタリキャリア36と、このプラネタリキャリ
ア36に枢支されたプラネタリピニオン37と、プラネ
タリピニオン37に噛合するサンギヤ38と、プラネタ
リピニオン37に噛合するリングギヤ39とがそなえら
れている。
32とリヤ側出力軸33との間には、遊星歯車式差動機
構3が介設され、この遊星歯車式差動機構3には差動制
限機構5が付設されている。遊星歯車式差動機構3に
は、プラネタリキャリア36と、このプラネタリキャリ
ア36に枢支されたプラネタリピニオン37と、プラネ
タリピニオン37に噛合するサンギヤ38と、プラネタ
リピニオン37に噛合するリングギヤ39とがそなえら
れている。
【0022】そして、プラネタリキャリア36が入力ギ
ヤ31に一体回転するように結合され、サンギヤ38が
フロント側出力軸32に一体回転するように結合され、
リングギヤ39がリヤ側出力軸33に一体回転するよう
に結合されている。これにより、入力ギヤ31に入力さ
れたエンジンからの駆動力は、プラネタリキャリア3
6,プラネタリピニオン37を介して、サンギヤ38と
リングギヤ39とに伝達されて、サンギヤ38からフロ
ント側出力軸32に、リングギヤ39からリヤ側出力軸
33に、それぞれ出力されるようになっている。
ヤ31に一体回転するように結合され、サンギヤ38が
フロント側出力軸32に一体回転するように結合され、
リングギヤ39がリヤ側出力軸33に一体回転するよう
に結合されている。これにより、入力ギヤ31に入力さ
れたエンジンからの駆動力は、プラネタリキャリア3
6,プラネタリピニオン37を介して、サンギヤ38と
リングギヤ39とに伝達されて、サンギヤ38からフロ
ント側出力軸32に、リングギヤ39からリヤ側出力軸
33に、それぞれ出力されるようになっている。
【0023】この時、サンギヤ38及びリングギヤ39
は、プラネタリピニオン37の公転と自転とに応じた速
度で回転するが、特に、プラネタリピニオン37の自転
により、サンギヤ38とリングギヤ39との差動が許容
されるようになっている。そして、サンギヤ38とリン
グギヤ39とのギヤ比等に応じた配分比で、フロント側
回転軸32とリヤ側回転軸33とに駆動力が配分され
る。
は、プラネタリピニオン37の公転と自転とに応じた速
度で回転するが、特に、プラネタリピニオン37の自転
により、サンギヤ38とリングギヤ39との差動が許容
されるようになっている。そして、サンギヤ38とリン
グギヤ39とのギヤ比等に応じた配分比で、フロント側
回転軸32とリヤ側回転軸33とに駆動力が配分され
る。
【0024】そして、差動制限機構としての油圧多板ク
ラッチ5が、プラネタリキャリア36側とプラネタリピ
ニオン37側との間に介設されている。これにより、油
圧多板クラッチ5を係合すると、その係合状態に応じ
て、プラネタリピニオン37の自転が拘束されるので、
出力軸32及び出力軸33が入力回転部31に直結した
直結駆動力配分の状態に近づくように、駆動力配分の状
態が調整されるようになっている。
ラッチ5が、プラネタリキャリア36側とプラネタリピ
ニオン37側との間に介設されている。これにより、油
圧多板クラッチ5を係合すると、その係合状態に応じ
て、プラネタリピニオン37の自転が拘束されるので、
出力軸32及び出力軸33が入力回転部31に直結した
直結駆動力配分の状態に近づくように、駆動力配分の状
態が調整されるようになっている。
【0025】かかる油圧多板クラッチ5は、各プラネタ
リシャフト36A毎に設けられており、ここでは、プラ
ネタリシャフト36Aは3つそなえられるので、油圧多
板クラッチ5も3つそなえられている。1つの油圧多板
クラッチ5について説明すると、図2,3に示すよう
に、プラネタリキャリア36には、各プラネタリシャフ
ト36Aの周囲を覆うようにクラッチケース35Aが突
設されており、このクラッチケース35A内に、クラッ
チケース35Aつまりプラネタリキャリア36側にこれ
と一体回転するように係止された複数のクラッチプレー
ト35Bと、プラネタリピニオン37側にこれと一体回
転するように係止された複数のクラッチプレート35C
とが内蔵されている。なお、図2では省略しているが、
プラネタリキャリア36の外周に入力ギヤ31が設置さ
れている。
リシャフト36A毎に設けられており、ここでは、プラ
ネタリシャフト36Aは3つそなえられるので、油圧多
板クラッチ5も3つそなえられている。1つの油圧多板
クラッチ5について説明すると、図2,3に示すよう
に、プラネタリキャリア36には、各プラネタリシャフ
ト36Aの周囲を覆うようにクラッチケース35Aが突
設されており、このクラッチケース35A内に、クラッ
チケース35Aつまりプラネタリキャリア36側にこれ
と一体回転するように係止された複数のクラッチプレー
ト35Bと、プラネタリピニオン37側にこれと一体回
転するように係止された複数のクラッチプレート35C
とが内蔵されている。なお、図2では省略しているが、
プラネタリキャリア36の外周に入力ギヤ31が設置さ
れている。
【0026】そして、クラッチケース35A内における
これらのクラッチプレート35B,35C群よりも奥の
部分に、油圧ピストン35Dが軸方向へ進退しうるよう
に内蔵されている。なお、油圧ピストン35Dの表面に
は、クラッチプレート35B,35Cの端部に当接しう
るクラッチ押付部35Fが形成されている。さらに、ク
ラッチケース35A内の油圧ピストン35Dよりも更に
奥の部分に、クラッチケース35Aの内壁及び油圧ピス
トン35Dの裏面で包囲されて、油室35Eが形成され
ている。
これらのクラッチプレート35B,35C群よりも奥の
部分に、油圧ピストン35Dが軸方向へ進退しうるよう
に内蔵されている。なお、油圧ピストン35Dの表面に
は、クラッチプレート35B,35Cの端部に当接しう
るクラッチ押付部35Fが形成されている。さらに、ク
ラッチケース35A内の油圧ピストン35Dよりも更に
奥の部分に、クラッチケース35Aの内壁及び油圧ピス
トン35Dの裏面で包囲されて、油室35Eが形成され
ている。
【0027】また、この油室35E内の作動油を給排調
整しうるように、プラネタリキャリア36に油路35G
が穿設され、さらに、クラッチ油圧制御バルブ17(図
4参照)と連通する作動油給排パイプ35Hがこの油路
35Gに導入されている。なお、作動油給排パイプ35
Hに対してプラネタリキャリア36が回転するので、パ
イプ35Hの油路35Gへの接続は以下のようになって
いる。
整しうるように、プラネタリキャリア36に油路35G
が穿設され、さらに、クラッチ油圧制御バルブ17(図
4参照)と連通する作動油給排パイプ35Hがこの油路
35Gに導入されている。なお、作動油給排パイプ35
Hに対してプラネタリキャリア36が回転するので、パ
イプ35Hの油路35Gへの接続は以下のようになって
いる。
【0028】つまり、油路35Gの開口がプラネタリキ
ャリア36の基部外周に露出するように形成されてお
り、作動油給排パイプ35Hの接続部は、この油路35
Gの開口を環状に被覆するように形成されて、この被覆
部分の周囲にシールリングが設けられており、プラネタ
リキャリア36の基部外周に液蜜に当接している。した
がって、油圧多板クラッチ5では、油室35E内の油圧
に応じて、クラッチプレート35B,35Cが相互に離
隔したクラッチフリーの状態から、クラッチプレート3
5B,35Cが一体回転するように係合するクラッチロ
ックの状態まで調整されるようになっている。
ャリア36の基部外周に露出するように形成されてお
り、作動油給排パイプ35Hの接続部は、この油路35
Gの開口を環状に被覆するように形成されて、この被覆
部分の周囲にシールリングが設けられており、プラネタ
リキャリア36の基部外周に液蜜に当接している。した
がって、油圧多板クラッチ5では、油室35E内の油圧
に応じて、クラッチプレート35B,35Cが相互に離
隔したクラッチフリーの状態から、クラッチプレート3
5B,35Cが一体回転するように係合するクラッチロ
ックの状態まで調整されるようになっている。
【0029】そして、このクラッチフリーの状態とクラ
ッチロックの状態との間に、クラッチプレート35B,
35Cが相互に滑りを伴いながら係合する半係合状態が
存在して、この半係合状態のときには、プラネタリピニ
オン37の自転の拘束、つまり、フロント側回転軸32
とリヤ側回転軸33との差動の拘束が、適当に行なわれ
るのである。
ッチロックの状態との間に、クラッチプレート35B,
35Cが相互に滑りを伴いながら係合する半係合状態が
存在して、この半係合状態のときには、プラネタリピニ
オン37の自転の拘束、つまり、フロント側回転軸32
とリヤ側回転軸33との差動の拘束が、適当に行なわれ
るのである。
【0030】本発明の第1実施例としての車両用駆動力
配分装置は、上述のように構成されているので、油圧多
板クラッチ5の制御を通じて、前後輪への駆動力配分を
調整することができる。つまり、油圧多板クラッチ5を
クラッチフリーの状態にすると、プラネタリピニオン3
7の自転が拘束されないので、センタデフ3の差動が拘
束されず、例えば前輪側と後輪側との荷重配分等による
負荷分担に応じた配分比で、駆動力がフロント側回転軸
32とリヤ側回転軸33とに配分される。
配分装置は、上述のように構成されているので、油圧多
板クラッチ5の制御を通じて、前後輪への駆動力配分を
調整することができる。つまり、油圧多板クラッチ5を
クラッチフリーの状態にすると、プラネタリピニオン3
7の自転が拘束されないので、センタデフ3の差動が拘
束されず、例えば前輪側と後輪側との荷重配分等による
負荷分担に応じた配分比で、駆動力がフロント側回転軸
32とリヤ側回転軸33とに配分される。
【0031】また、油圧多板クラッチ5をクラッチロッ
ク又は半係合の状態にすると、プラネタリピニオン37
の自転が拘束されるので、センタデフ3の差動が拘束さ
れることになり、クラッチ5の係合状態に応じて、フロ
ント側出力軸32及びリヤ側出力軸33が入力回転部3
1に直結した直結駆動力配分(一般には前後配分比5
0:50)の状態に近づくように、駆動力配分の状態が
調整される。
ク又は半係合の状態にすると、プラネタリピニオン37
の自転が拘束されるので、センタデフ3の差動が拘束さ
れることになり、クラッチ5の係合状態に応じて、フロ
ント側出力軸32及びリヤ側出力軸33が入力回転部3
1に直結した直結駆動力配分(一般には前後配分比5
0:50)の状態に近づくように、駆動力配分の状態が
調整される。
【0032】したがって、センタデフ3の差動を制限し
ない状態での駆動力の前後配分比がもしも前輪側に偏っ
ていれば、この前輪主体の駆動力の前後配分状態から前
後配分比50:50の直結駆動力配分の状態まで駆動力
配分を制御できる。また、センタデフ3の差動を制限し
ない状態での駆動力の前後配分比がもしも後輪側に偏っ
ていれば、この後輪主体の駆動力の前後配分状態から前
後配分比50:50の直結駆動力配分の状態まで駆動力
配分を制御できる。
ない状態での駆動力の前後配分比がもしも前輪側に偏っ
ていれば、この前輪主体の駆動力の前後配分状態から前
後配分比50:50の直結駆動力配分の状態まで駆動力
配分を制御できる。また、センタデフ3の差動を制限し
ない状態での駆動力の前後配分比がもしも後輪側に偏っ
ていれば、この後輪主体の駆動力の前後配分状態から前
後配分比50:50の直結駆動力配分の状態まで駆動力
配分を制御できる。
【0033】このようにして、ブレーキ等のエネルギー
ロスを用いてトルク配分を調整するのでなく、一方のト
ルクの所要量を他方に転送することによりトルク配分が
調整されるため、大きなトルクロスやエネルギロスを招
来することなく、所望のトルク配分を得ることができ
る。ここで、この車両用駆動力配分装置の油圧多板クラ
ッチ(差動制限機構)35における必要トルク容量を図
5を参照しながら考察する。
ロスを用いてトルク配分を調整するのでなく、一方のト
ルクの所要量を他方に転送することによりトルク配分が
調整されるため、大きなトルクロスやエネルギロスを招
来することなく、所望のトルク配分を得ることができ
る。ここで、この車両用駆動力配分装置の油圧多板クラ
ッチ(差動制限機構)35における必要トルク容量を図
5を参照しながら考察する。
【0034】図5に示すように、差動制限機構35の必
要トルク容量をTc、リングギヤ39に伝えられるトル
クをTr、サンギヤ38に伝えられるトルクをTs、プ
ラネタリピニオン37のピッチ円の半径をRp、リング
ギヤ39のピッチ円の半径をRr、サンギヤ38のピッ
チ円の半径をRs、プラネタリピニオン37からリング
ギヤ39に出力される力をFr、プラネタリピニオン3
7からサンギヤ38に出力される力をFsとすると、以
下の式が成り立つ。
要トルク容量をTc、リングギヤ39に伝えられるトル
クをTr、サンギヤ38に伝えられるトルクをTs、プ
ラネタリピニオン37のピッチ円の半径をRp、リング
ギヤ39のピッチ円の半径をRr、サンギヤ38のピッ
チ円の半径をRs、プラネタリピニオン37からリング
ギヤ39に出力される力をFr、プラネタリピニオン3
7からサンギヤ38に出力される力をFsとすると、以
下の式が成り立つ。
【0035】 Fr・Rp+Tc−Fs・Rp=0 ・・・・(1) Tr=Fr・Rr ・・・・(2) Ts=Fs・Rs ・・・・(3) ここで、式(1)に、式(2),(3)を代入して、T
sについて求めると、 Ts=(Rs/Rr)Tr+(Rs/Rp)Tc ・・・・(1)′ そして、ここでは、プラネタリキャリヤ36からの入力
であるから、次式が成り立つ。
sについて求めると、 Ts=(Rs/Rr)Tr+(Rs/Rp)Tc ・・・・(1)′ そして、ここでは、プラネタリキャリヤ36からの入力
であるから、次式が成り立つ。
【0036】 Ti=Tr+Ts ・・・・(4) 式(1)′及び(4)より、次式(5)が成り立つ(た
だし、R=Rs+Rrとする。)。 Ts=(Rs/R)Ti+(Rs・Rr/R)・(Tc/Tp) Tr=(Rr/R)Ti−(Rs・Rr/R)・(Tc/Tp) ・・・・(5) 式(5)より、 Tc=(R/Rr)・(Rp/Rs)・〔Ts−(Rs/R)Ti〕 ・・・・(6) となる。
だし、R=Rs+Rrとする。)。 Ts=(Rs/R)Ti+(Rs・Rr/R)・(Tc/Tp) Tr=(Rr/R)Ti−(Rs・Rr/R)・(Tc/Tp) ・・・・(5) 式(5)より、 Tc=(R/Rr)・(Rp/Rs)・〔Ts−(Rs/R)Ti〕 ・・・・(6) となる。
【0037】一方、前述の本発明の案出過程で提案され
た車両用駆動力配分装置(図9参照)における差動制限
機構35に必要トルク容量Tc′を同様に算出すると、
以下のようになる。 Tc′=(R/Rr)・〔Ts−(Rs/R)Ti〕 ・・・・(7) 式(6),(7)より、本発明の車両用駆動力配分装置
の差動制限機構35に必要トルク容量Tcは、図9に示
す装置に関する必要トルク容量Tc′により、次式のご
とく表すことができる。
た車両用駆動力配分装置(図9参照)における差動制限
機構35に必要トルク容量Tc′を同様に算出すると、
以下のようになる。 Tc′=(R/Rr)・〔Ts−(Rs/R)Ti〕 ・・・・(7) 式(6),(7)より、本発明の車両用駆動力配分装置
の差動制限機構35に必要トルク容量Tcは、図9に示
す装置に関する必要トルク容量Tc′により、次式のご
とく表すことができる。
【0038】 Tc′=(Rp/Rs)Tc′ ・・・・(8) したがって、〔1−(Rp/Rs)〕Tcの分だけ、必
要トルク容量は少なくてすむ。このようにして、本装置
では、大きなトルクロスやエネルギロスを招来すること
なくトルク配分を行なえ、しかも、差動制限機構35の
必要トルク容量を小さく抑えることができるので、装置
を小型で軽量なものにすることができ、車両への搭載性
が向上して、車両のスペース効率を向上できる利点があ
る。
要トルク容量は少なくてすむ。このようにして、本装置
では、大きなトルクロスやエネルギロスを招来すること
なくトルク配分を行なえ、しかも、差動制限機構35の
必要トルク容量を小さく抑えることができるので、装置
を小型で軽量なものにすることができ、車両への搭載性
が向上して、車両のスペース効率を向上できる利点があ
る。
【0039】次に、第2実施例について説明すると、こ
の車両用駆動力配分装置は差動制限機構としての油圧多
板クラッチ5′の構成の一部が第1実施例のものと異な
っている。そこで、油圧多板クラッチ5′について説明
する。かかる油圧多板クラッチ5′では、クラッチケー
ス35A及びクラッチプレート35B,35Cは各プラ
ネタリシャフト36A毎に設けられているが、油圧ピス
トン35D′及び油室35E′は複数組(ここでは3
組)のクラッチプレート35B,35Cを何れも押圧し
うるように、比較的大型で環状に形成されたものが1組
だけ設けられている。
の車両用駆動力配分装置は差動制限機構としての油圧多
板クラッチ5′の構成の一部が第1実施例のものと異な
っている。そこで、油圧多板クラッチ5′について説明
する。かかる油圧多板クラッチ5′では、クラッチケー
ス35A及びクラッチプレート35B,35Cは各プラ
ネタリシャフト36A毎に設けられているが、油圧ピス
トン35D′及び油室35E′は複数組(ここでは3
組)のクラッチプレート35B,35Cを何れも押圧し
うるように、比較的大型で環状に形成されたものが1組
だけ設けられている。
【0040】つまり、プラネタリキャリア36における
クラッチケース35Aの基部側には、環状の凹部(ピス
トン室)35Iが形成されており、このピストン室35
I内に、環状の油圧ピストン35D′が軸方向へ進退し
うるように内蔵されている。そして、ピストン室35I
の内壁及び油圧ピストン35Dの裏面で包囲されて、油
室35E′が形成されている。また、油圧ピストン35
D′の表面には、各(3組の)クラッチプレート35
B,35Cの端部に何れも当接しうるクラッチ押付部3
5F′が形成されている。なお、36Bはプラネタリシ
ャフト36Aを指示するプラネタリキャリア36付きの
支持部材である。
クラッチケース35Aの基部側には、環状の凹部(ピス
トン室)35Iが形成されており、このピストン室35
I内に、環状の油圧ピストン35D′が軸方向へ進退し
うるように内蔵されている。そして、ピストン室35I
の内壁及び油圧ピストン35Dの裏面で包囲されて、油
室35E′が形成されている。また、油圧ピストン35
D′の表面には、各(3組の)クラッチプレート35
B,35Cの端部に何れも当接しうるクラッチ押付部3
5F′が形成されている。なお、36Bはプラネタリシ
ャフト36Aを指示するプラネタリキャリア36付きの
支持部材である。
【0041】なお、この油室35E′内の作動油を給排
調整しうる油圧系は、第1実施例と同様であるので、こ
こでは説明を省略する。このようにして、この油圧多板
クラッチ5′も、クラッチフリーの状態とクラッチロッ
クの状態とこの間の半係合状態とをとりうるようになっ
ている。本発明の第2実施例としての車両用駆動力配分
装置は、上述のように構成されるので、第1実施例とほ
ぼ同様の作用及び効果が得られ、また、装置全体の大き
さに対してピストン室35I及び油圧ピストン35D′
を比較的大型のものにできるので、大きな制御力(クラ
ッチトルク)を得やすい利点がある。
調整しうる油圧系は、第1実施例と同様であるので、こ
こでは説明を省略する。このようにして、この油圧多板
クラッチ5′も、クラッチフリーの状態とクラッチロッ
クの状態とこの間の半係合状態とをとりうるようになっ
ている。本発明の第2実施例としての車両用駆動力配分
装置は、上述のように構成されるので、第1実施例とほ
ぼ同様の作用及び効果が得られ、また、装置全体の大き
さに対してピストン室35I及び油圧ピストン35D′
を比較的大型のものにできるので、大きな制御力(クラ
ッチトルク)を得やすい利点がある。
【0042】なお、上述の各実施例では、動力伝達手段
として油圧式の多板クラッチ機構12が設けられている
が、動力伝達手段としては、多板クラッチ機構の他に、
摩擦クラッチや、VCU(ビスカスカップリングユニッ
ト)や、HCU(ハイドーリックカップリングユニッ
ト)等の他のカップリングを用いることもできる。摩擦
クラッチの場合、多板クラッチ機構と同様に油圧等で係
合力を調整するものが考えられ、特に、この摩擦クラッ
チでは、トルク伝達方向が一方向のものを所要の方向
(それぞれのトルク伝達方向)向けて設置することが考
えられる。
として油圧式の多板クラッチ機構12が設けられている
が、動力伝達手段としては、多板クラッチ機構の他に、
摩擦クラッチや、VCU(ビスカスカップリングユニッ
ト)や、HCU(ハイドーリックカップリングユニッ
ト)等の他のカップリングを用いることもできる。摩擦
クラッチの場合、多板クラッチ機構と同様に油圧等で係
合力を調整するものが考えられ、特に、この摩擦クラッ
チでは、トルク伝達方向が一方向のものを所要の方向
(それぞれのトルク伝達方向)向けて設置することが考
えられる。
【0043】また、このVCUやHCUには、従来型の
動力伝達特性が一定のものも考えられるが、動力伝達特
性を調整できるようにしたものが適している。そして、
これらの係合力調整や動力伝達特性の調整は、油圧によ
る他に、電磁力等の他の駆動系を用いることも考えられ
る。さらに、第1の回転軸32を後輪側駆動軸とし、第
2の回転軸33を前輪側駆動軸とすることも考えられ
る。
動力伝達特性が一定のものも考えられるが、動力伝達特
性を調整できるようにしたものが適している。そして、
これらの係合力調整や動力伝達特性の調整は、油圧によ
る他に、電磁力等の他の駆動系を用いることも考えられ
る。さらに、第1の回転軸32を後輪側駆動軸とし、第
2の回転軸33を前輪側駆動軸とすることも考えられ
る。
【0044】また、この装置を、左右輪間におけるデフ
ァレンシャルに適用することも考えられる。
ァレンシャルに適用することも考えられる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両用駆
動力配分装置によれば、車両におけるエンジンからの駆
動力を第1の駆動輪系と第2の駆動輪系とに配分する車
両用駆動力配分装置において、上記エンジンからの駆動
力を入力される入力回転部と、上記第1の駆動輪系に連
結された第1の出力軸と、上記第2の駆動輪系に連結さ
れた第2の出力軸と、上記入力回転部と上記第1の出力
軸と上記第2の出力軸との間に介設された遊星歯車式差
動機構と、上記差動機構に付設された差動制限機構とを
そなえ、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリア
が上記入力回転部と一体回転するように結合され、上記
遊星歯車式差動機構のサンギヤが上記第1の出力軸と一
体回転するように結合され、上記遊星歯車式差動機構の
リングギヤが上記第2の出力軸と一体回転するように結
合されて、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリ
アとプラネタリピニオンとの間に上記差動制限機構が介
設されるという構成により、大きなトルクロスやエネル
ギロスを招来することなくトルク配分を行なえ、しか
も、差動制限機構の必要トルク容量を小さく抑えること
ができるので、装置を小型で軽量なものにすることがで
き、車両への搭載性が向上して、車両のスペース効率を
向上できる利点がある。
動力配分装置によれば、車両におけるエンジンからの駆
動力を第1の駆動輪系と第2の駆動輪系とに配分する車
両用駆動力配分装置において、上記エンジンからの駆動
力を入力される入力回転部と、上記第1の駆動輪系に連
結された第1の出力軸と、上記第2の駆動輪系に連結さ
れた第2の出力軸と、上記入力回転部と上記第1の出力
軸と上記第2の出力軸との間に介設された遊星歯車式差
動機構と、上記差動機構に付設された差動制限機構とを
そなえ、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリア
が上記入力回転部と一体回転するように結合され、上記
遊星歯車式差動機構のサンギヤが上記第1の出力軸と一
体回転するように結合され、上記遊星歯車式差動機構の
リングギヤが上記第2の出力軸と一体回転するように結
合されて、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリ
アとプラネタリピニオンとの間に上記差動制限機構が介
設されるという構成により、大きなトルクロスやエネル
ギロスを招来することなくトルク配分を行なえ、しか
も、差動制限機構の必要トルク容量を小さく抑えること
ができるので、装置を小型で軽量なものにすることがで
き、車両への搭載性が向上して、車両のスペース効率を
向上できる利点がある。
【図1】本発明の第1実施例としての車両用駆動力配分
装置を示す模式的な全体構成図である。
装置を示す模式的な全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施例としての車両用駆動力配分
装置をその油圧系を含めて示す要部断面図である。
装置をその油圧系を含めて示す要部断面図である。
【図3】本発明の第1実施例としての車両用駆動力配分
装置の要部断面図(図2のA−A線に沿う断面図)であ
る。
装置の要部断面図(図2のA−A線に沿う断面図)であ
る。
【図4】本発明の第1実施例としての車両用駆動力配分
装置をそなえた車両の駆動系の構成を示す車両の模式的
な平面図である。
装置をそなえた車両の駆動系の構成を示す車両の模式的
な平面図である。
【図5】本発明の第1実施例としての車両用駆動力配分
装置の駆動力伝達について説明するための遊星歯車式差
動機構の要部の模式図である。
装置の駆動力伝達について説明するための遊星歯車式差
動機構の要部の模式図である。
【図6】本発明の第2実施例としての車両用駆動力配分
装置をその油圧系を含めて示す要部断面図である。
装置をその油圧系を含めて示す要部断面図である。
【図7】本発明の第2実施例としての車両用駆動力配分
装置の要部断面図(図5のB−B線に沿う断面図)であ
る。
装置の要部断面図(図5のB−B線に沿う断面図)であ
る。
【図8】本発明の第2実施例としての車両用駆動力配分
装置の要部断面図(図5のC−C線に沿う断面図)であ
る。
装置の要部断面図(図5のC−C線に沿う断面図)であ
る。
【図9】本発明の案出過程で提案された車両用駆動力配
分装置を示す模式的な全体構成図である。
分装置を示す模式的な全体構成図である。
1 エンジン 2 トランスミッション 3 遊星歯車式差動機構であるセンタデフ(センタデフ
ァレンシャル) 4 フロントデフ(フロントデファレンシャル) 5,5′ 差動制限機構としての油圧多板クラッチ 6,6A,6B プロペラシャフト 7 ベベルギヤ機構 15,16 後輪 17 クラッチ油圧制御バルブ 18 コントロールユニット 19 車輪速センサ 20 ハンドル角センサ 21 ヨーレイトセンサ 22 加速度センサ(又は加速度演算手段) 23 油圧源を構成するアキュムレータ 24 油圧源を構成する電動ポンプ 25,26 前輪 31 入力ギヤ(入力回転部) 32 第1の出力軸としてのフロント側出力軸 33 第2の出力軸としてのリヤ側出力軸 35A クラッチケース 35B クラッチプレート 35C クラッチプレート 35D,35D′ 油圧ピストン 35E,35E′ 油室 35F,35F′ クラッチ押付部 35G 油路 35H 作動油給排パイプ 35I 環状の凹部(ピストン室) 36 プラネタリキャリア 36A プラネタリシャフト 36B 支持部材 37 プラネタリピニオン 38 サンギヤ 39 リングギヤ
ァレンシャル) 4 フロントデフ(フロントデファレンシャル) 5,5′ 差動制限機構としての油圧多板クラッチ 6,6A,6B プロペラシャフト 7 ベベルギヤ機構 15,16 後輪 17 クラッチ油圧制御バルブ 18 コントロールユニット 19 車輪速センサ 20 ハンドル角センサ 21 ヨーレイトセンサ 22 加速度センサ(又は加速度演算手段) 23 油圧源を構成するアキュムレータ 24 油圧源を構成する電動ポンプ 25,26 前輪 31 入力ギヤ(入力回転部) 32 第1の出力軸としてのフロント側出力軸 33 第2の出力軸としてのリヤ側出力軸 35A クラッチケース 35B クラッチプレート 35C クラッチプレート 35D,35D′ 油圧ピストン 35E,35E′ 油室 35F,35F′ クラッチ押付部 35G 油路 35H 作動油給排パイプ 35I 環状の凹部(ピストン室) 36 プラネタリキャリア 36A プラネタリシャフト 36B 支持部材 37 プラネタリピニオン 38 サンギヤ 39 リングギヤ
Claims (2)
- 【請求項1】 車両におけるエンジンからの駆動力を第
1の駆動輪系と第2の駆動輪系とに配分する車両用駆動
力配分装置において、上記エンジンからの駆動力を入力
される入力回転部と、上記第1の駆動輪系に連結された
第1の出力軸と、上記第2の駆動輪系に連結された第2
の出力軸と、上記入力回転部と上記第1の出力軸と上記
第2の出力軸との間に介設された遊星歯車式差動機構
と、上記差動機構に付設された差動制限機構とをそな
え、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリアが上
記入力回転部と一体回転するように結合され、上記遊星
歯車式差動機構のサンギヤが上記第1の出力軸と一体回
転するように結合され、上記遊星歯車式差動機構のリン
グギヤが上記第2の出力軸と一体回転するように結合さ
れて、上記遊星歯車式差動機構のプラネタリキャリアと
プラネタリピニオンとの間に上記差動制限機構が介設さ
れていることを特徴とする、車両用駆動力配分装置。 - 【請求項2】 上記の第1の駆動輪系及び第2の駆動輪
系のうちの一方が前輪駆動系であり他方が後輪駆動系で
あることを特徴とする、上記請求項1記載の車両用駆動
力配分装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6422792A JPH05263880A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 車両用駆動力配分装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6422792A JPH05263880A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 車両用駆動力配分装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05263880A true JPH05263880A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=13252017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6422792A Pending JPH05263880A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 車両用駆動力配分装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05263880A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1674320A1 (en) | 2004-12-22 | 2006-06-28 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Power transfer device for a four-wheel drive vehicle |
JP2014100927A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Jtekt Corp | 車両用トランスファ装置 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP6422792A patent/JPH05263880A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1674320A1 (en) | 2004-12-22 | 2006-06-28 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Power transfer device for a four-wheel drive vehicle |
JP2014100927A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Jtekt Corp | 車両用トランスファ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980224 |