JPH0687710B2 - キノコの人工栽培用栄養剤 - Google Patents
キノコの人工栽培用栄養剤Info
- Publication number
- JPH0687710B2 JPH0687710B2 JP62237858A JP23785887A JPH0687710B2 JP H0687710 B2 JPH0687710 B2 JP H0687710B2 JP 62237858 A JP62237858 A JP 62237858A JP 23785887 A JP23785887 A JP 23785887A JP H0687710 B2 JPH0687710 B2 JP H0687710B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mushrooms
- weight
- artificial cultivation
- mixture
- calcium carbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Mushroom Cultivation (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、キノコの人工栽培用栄養剤に関し、更に詳し
くは、キノコ、特にナメコ、シメジを人工栽培するに際
し、短期間に栽培でき、しかも収量を多くすることがで
きるキノコの人工栽培用栄養剤に関する。
くは、キノコ、特にナメコ、シメジを人工栽培するに際
し、短期間に栽培でき、しかも収量を多くすることがで
きるキノコの人工栽培用栄養剤に関する。
[従来の技術] キノコ(ナメコ、シメジ)の人工栽培用培地、及び栄養
剤の技術に関しては、従来より種々のものが知られてい
る。
剤の技術に関しては、従来より種々のものが知られてい
る。
即ち、ウイスキー等の蒸留廃液中に存在する粒子の粗い
部分を除いた水に溶解、乃至は懸濁したものの総称であ
る、いわゆるディスティラーズ・ソルブルスは微生物等
の生産物の栄養剤として広く使用されている。また、こ
のディスティラーズ・ソルブルスの有効成分を含有せし
めたものも、特に菌体の増殖に使用するに際して好適で
あると提案されている。(特公昭57-56352号公報参照) 同様に、シイタケの人工栽培のため、ウイスキーの蒸留
残査またはその濃縮物を含み、pHを約5前後に調整され
た人工培地を用いることが知られている。(特公昭61-4
3007号公報参照) [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記従来のキノコの人工栽培用栄養剤に
おいては、そのもののpHが約4程度のものが多く、これ
を培地に混合すると、キノコの最適pHよりも低くなり、
収量あるいはその形態に多少の奇形が生じるという欠点
があった。
部分を除いた水に溶解、乃至は懸濁したものの総称であ
る、いわゆるディスティラーズ・ソルブルスは微生物等
の生産物の栄養剤として広く使用されている。また、こ
のディスティラーズ・ソルブルスの有効成分を含有せし
めたものも、特に菌体の増殖に使用するに際して好適で
あると提案されている。(特公昭57-56352号公報参照) 同様に、シイタケの人工栽培のため、ウイスキーの蒸留
残査またはその濃縮物を含み、pHを約5前後に調整され
た人工培地を用いることが知られている。(特公昭61-4
3007号公報参照) [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記従来のキノコの人工栽培用栄養剤に
おいては、そのもののpHが約4程度のものが多く、これ
を培地に混合すると、キノコの最適pHよりも低くなり、
収量あるいはその形態に多少の奇形が生じるという欠点
があった。
[問題点を解決するための手段] そこで本発明者は、前記したような問題点を解決するた
め、鋭意研究した結果、従来、単にpH調整用として、極
めて少量用いられている炭酸カルシウムを、少量でなく
20〜40重量%という相当量を用いると、驚くべきことに
キノコの収量が大で栽培日数が短縮できるばかりでな
く、その形態も奇形が殆どない栄養剤となることを見出
し、本発明に到達したものである。
め、鋭意研究した結果、従来、単にpH調整用として、極
めて少量用いられている炭酸カルシウムを、少量でなく
20〜40重量%という相当量を用いると、驚くべきことに
キノコの収量が大で栽培日数が短縮できるばかりでな
く、その形態も奇形が殆どない栄養剤となることを見出
し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明によれば、メイズ粕、ケーキ及びソリュブ
ル(濃縮液)から成る混合物60〜80重量%に、炭酸カル
シウム20〜40重量%を配合してなるキノコの人工栽培用
栄養剤、が提供される。
ル(濃縮液)から成る混合物60〜80重量%に、炭酸カル
シウム20〜40重量%を配合してなるキノコの人工栽培用
栄養剤、が提供される。
本発明においては、メイズ粕、ケーキ及びソリュブル
(濃縮液)から成る混合物を主成分としている。この混
合物は、グレインウイスキー製造時の副産物であり、通
常メイズ粕(水分80〜65重量%)、ケーキ(水分85〜75
重量%)及びソリュブル(濃縮液)(水分60〜50重量
%)の割合が、重量比で約12〜6:6〜2:1となるように混
合し、乾燥したものである。
(濃縮液)から成る混合物を主成分としている。この混
合物は、グレインウイスキー製造時の副産物であり、通
常メイズ粕(水分80〜65重量%)、ケーキ(水分85〜75
重量%)及びソリュブル(濃縮液)(水分60〜50重量
%)の割合が、重量比で約12〜6:6〜2:1となるように混
合し、乾燥したものである。
尚、ここで、メイズ粕とは、グレインウイスキー製造の
際の副産物で、とうもろこしの蒸煮物と大麦の麦芽を混
合し、これを糖化後濾過して得られる残渣を云う。ま
た、ケーキとは、同じくグレインウイスキー製造の際の
副産物で、とうもろこしの蒸煮物と大麦の麦芽を混合
し、これの糖化液を醗酵させグレインウイスキーを蒸留
する際の蒸留廃液を遠心分離して得られる固形物を云
う。さらに、ソリュブルとは、同じくグレインウイスキ
ー製造の際の副産物であり、とうもろこしの蒸煮物と大
麦の麦芽を混合し、これの糖化液を醗酵させグレインウ
イスキーを蒸留する際の蒸留廃液を遠心分離して得られ
る液体を濃縮した濃縮液を云う。
際の副産物で、とうもろこしの蒸煮物と大麦の麦芽を混
合し、これを糖化後濾過して得られる残渣を云う。ま
た、ケーキとは、同じくグレインウイスキー製造の際の
副産物で、とうもろこしの蒸煮物と大麦の麦芽を混合
し、これの糖化液を醗酵させグレインウイスキーを蒸留
する際の蒸留廃液を遠心分離して得られる固形物を云
う。さらに、ソリュブルとは、同じくグレインウイスキ
ー製造の際の副産物であり、とうもろこしの蒸煮物と大
麦の麦芽を混合し、これの糖化液を醗酵させグレインウ
イスキーを蒸留する際の蒸留廃液を遠心分離して得られ
る液体を濃縮した濃縮液を云う。
本発明においては、上記混合物に炭酸カルシウムを配合
するのであるが、配合割合は、混合物が60〜80重量%
で、炭酸カルシウムが20〜40重量%、好ましくは混合物
約70重量%で炭酸カルシウム約30重量%である。
するのであるが、配合割合は、混合物が60〜80重量%
で、炭酸カルシウムが20〜40重量%、好ましくは混合物
約70重量%で炭酸カルシウム約30重量%である。
[実施例] 以下に、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明する
が、本発明がこれら実施例に限られるものでないことは
明らかであろう。
が、本発明がこれら実施例に限られるものでないことは
明らかであろう。
(実施例,比較例) キノコの人工栽培用栄養剤として、下記の組成のものを
使用した。
使用した。
上記組成の栄養剤は、メイズ粕、ケーキ及びソリュブル
を夫々重量比で8:4:1の混合比にて混合し乾燥したもの
(D.D.G.S.)と炭酸カルシウムを混合したものである。
ここで、D.D.G.S.と炭酸カルシウムの混合比は重量比で
7:3である。
を夫々重量比で8:4:1の混合比にて混合し乾燥したもの
(D.D.G.S.)と炭酸カルシウムを混合したものである。
ここで、D.D.G.S.と炭酸カルシウムの混合比は重量比で
7:3である。
すなわち、この栄養剤100g中に炭酸カルシウムを30g
(即ち、30重量%)含有させたものである。
(即ち、30重量%)含有させたものである。
なお、上記表中の粗灰分の含有量は栄養剤中に配合され
る炭酸カルシウム量に大略一致するが、D.D.G.S.中に含
まれる少量の粗灰分と含有させる炭酸カルシウム原料の
純度により、30重量%とはならず、29.4重量%となっ
た。
る炭酸カルシウム量に大略一致するが、D.D.G.S.中に含
まれる少量の粗灰分と含有させる炭酸カルシウム原料の
純度により、30重量%とはならず、29.4重量%となっ
た。
本例においては、キノコとしてナメコの栽培を行なっ
た。ブナオガ:フスマを容量比8.5:1.5で混合したもの
を比較例とし、このうちフスマの40重量%を上記組成の
栄養剤に代替したもの(実施例)と比較した。
た。ブナオガ:フスマを容量比8.5:1.5で混合したもの
を比較例とし、このうちフスマの40重量%を上記組成の
栄養剤に代替したもの(実施例)と比較した。
尚、使用種菌として東北N−114号(東北椎茸(株)販
売)を用い、種菌接種後59日で発生操作を行なった。
(n=12) その結果を下記に示す。
売)を用い、種菌接種後59日で発生操作を行なった。
(n=12) その結果を下記に示す。
結果から明らかなように、3番取りまでで収量は、約13
%増加し、その収穫日数においては約6日間の短縮とな
った。しかも、空調栽培のナメコに一般的に見られる一
番取りの奇形がほとんどなく、全収穫期間を通じてナメ
コの形態が非常に良好であった。
%増加し、その収穫日数においては約6日間の短縮とな
った。しかも、空調栽培のナメコに一般的に見られる一
番取りの奇形がほとんどなく、全収穫期間を通じてナメ
コの形態が非常に良好であった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のキノコの人工栽培用栄養
剤は、メイズ粕、ケーキ及びソリュブル(濃縮液)から
成る混合物60〜80重量%に、炭酸カルシウム20〜40重量
%を配合したので、キノコの収穫量を増加させるととも
に、収穫日数を短縮し、しかも形態の良いキノコの提供
を可能にするという効果がある。
剤は、メイズ粕、ケーキ及びソリュブル(濃縮液)から
成る混合物60〜80重量%に、炭酸カルシウム20〜40重量
%を配合したので、キノコの収穫量を増加させるととも
に、収穫日数を短縮し、しかも形態の良いキノコの提供
を可能にするという効果がある。
Claims (2)
- 【請求項1】メイズ粕、ケーキ及びソリュブル(濃縮
液)から成る混合物60〜80重量%に、炭酸カルシウム20
〜40重量%を配合してなるキノコの人工栽培用栄養剤。 - 【請求項2】メイズ粕、ケーキ及びソリュブルが、夫々
重量比で12〜6:6〜2:1で混合した、特許請求の範囲第1
項のキノコの人工栽培用栄養剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62237858A JPH0687710B2 (ja) | 1987-09-22 | 1987-09-22 | キノコの人工栽培用栄養剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62237858A JPH0687710B2 (ja) | 1987-09-22 | 1987-09-22 | キノコの人工栽培用栄養剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6480227A JPS6480227A (en) | 1989-03-27 |
JPH0687710B2 true JPH0687710B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=17021456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62237858A Expired - Lifetime JPH0687710B2 (ja) | 1987-09-22 | 1987-09-22 | キノコの人工栽培用栄養剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687710B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20040128907A1 (en) * | 2001-03-26 | 2004-07-08 | Ralph Noble | Casing material and its use in crop cultivation |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS547695B2 (ja) * | 1974-04-02 | 1979-04-09 | ||
JPS53138854A (en) * | 1977-05-11 | 1978-12-04 | Suntory Ltd | Culture soil of edible mushroom |
JPS55145605A (en) * | 1979-05-02 | 1980-11-13 | Kibun Kk | Agent for increasing yield of "shiitake" mushroom |
-
1987
- 1987-09-22 JP JP62237858A patent/JPH0687710B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6480227A (en) | 1989-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100782438B1 (ko) | 신규한 새송이 버섯 재배용 배지 | |
CN104987154B (zh) | 利用养殖垫料制备高品质双孢蘑菇或姬松茸培养料的方法 | |
CN1089993C (zh) | 香菇采用发酵料栽培方法的培养料配方及制作工艺 | |
JPH0687710B2 (ja) | キノコの人工栽培用栄養剤 | |
JPS606629B2 (ja) | 発酵法によるアブサイジン酸の製造法 | |
JP2766702B2 (ja) | キノコ栽培用培養基 | |
JPH0687711B2 (ja) | キノコの人工栽培用栄養剤 | |
JPS61197490A (ja) | きのこの栽培用培養基 | |
CN114847083B (zh) | 一种提高羊肚菌产量的栽培方法 | |
CN109438017A (zh) | 一种油茶菇出菇营养液及其制备方法 | |
JP2829400B2 (ja) | きのこの人工栽培方法 | |
JP2688959B2 (ja) | マッシュルーム栽培用アクチベーター | |
JP2829900B2 (ja) | 発芽抑制作用を有するコンポストの製造方法及び発芽抑制作用を有するコンポスト | |
JP3233978B2 (ja) | きのこ類の栽培培地 | |
JP3585032B2 (ja) | キノコ栽培用栄養源及び該栄養源を用いたキノコ栽培方法 | |
JPH0436120A (ja) | キノコ栽培用培養基及びキノコ人工栽培法 | |
JPH05153852A (ja) | カンキツの果汁搾汁粕を主材料とした培地によるオオヒラタケ及びヒラタケの栽培法 | |
CN117356358A (zh) | 一种利用杜仲枝条作为基质的秀珍菇培养基及其制备方法 | |
EP0429077A2 (en) | Process for producing inulooligosaccharides | |
JPH05252842A (ja) | 新規キノコ | |
US2615829A (en) | Production of riboflavin | |
CN115349399A (zh) | 一种食用菌培养基质及其制备方法 | |
JPS63173583A (ja) | 担子菌・子ノウ菌類の菌糸体培養法 | |
JPH03195421A (ja) | キノコ類増収剤及びその培養方法 | |
JPH07215785A (ja) | 液体肥料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |