JP2766702B2 - キノコ栽培用培養基 - Google Patents

キノコ栽培用培養基

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はキノコ栽培用培養基に関する。詳細には、高
品質のキノコを高収穫量で安定に栽培することのできる
キノコ栽培用培養基に関する。
[従来の技術] オガクズ、モミガラ等の基材に米糠、小麦フスマ、小
麦胚芽等の栄養源を混合した培養基を使用してエノキダ
ケ、ヒラタケ、ナメコ等の食用キノコを人工的に栽培す
ることが近年広く行われている。しかしながら、その場
合に品質の揃ったキノコを高収穫量で得ることが困難で
あり、その解決が求められてきた。
その解決策の一つとして、本発明者は先に合成ケイ酸
アルミニウム、合成ケイ酸マグネシウム、合成ハイドロ
タルサイト、合成ゼオライト、合成ドーソナイト、合金
水酸化アルミニウムまたは擬ベーマイトからなる無機合
成材料を混合した培養基を使用すると高品質のキノコを
高収穫量で得ることができることを見出して特許出願し
た(特開昭64−34216号公報)。
[発明の内容] 本発明者らは、無機材料を配合したキノコ栽培用培養
基について更に研究を続けてきた。その結果、Al2O3とS
iO2とが特定の割合になっている合成アルミノケイ酸塩
であって、しかも該合成アルミノケイ酸塩における一般
的な金属酸化物であるNa2Oの特定割合以上がMgOおよび
/またはCaOで置換された合成アルミノケイ酸塩をキノ
コ栽培用培養基に混合すると、良好な品質を有するキノ
コを一層高い収穫量で得ることを見出して本発明を完成
した。
したがって、本発明はAl2O3:SiO2のモル比が1:1.4〜
3であり且つ金属酸化物の45モル%以上が酸化カルシウ
ムおよび/または酸化マグネシウムである合成アルミノ
ケイ酸塩の少なくとも1種を含有することを特徴とする
キノコ栽培用培養基である。
本発明の培養基で使用する上記合成アルミノケイ酸塩
は、一般に、下記の組成式: M2/nO・Al2O3・xSiO2・yH2O [式中、Mは1価または2価の金属、nは1または2、
xは1.4〜3、yは0〜8であり、M2/nOの45モル%以
上がCaOおよび/またはMgOからなっている] で示される。
かかる合成アルミノケイ酸塩は、成分化合物の混合強
熱により人工的に合成することができる。該合成アルミ
ノケイ酸塩の具体例としては下記のものを挙げることが
できるが、それらに限定されない。
キノコの収穫量および品質の点から、本発明では該ア
ルミノケイ酸塩を水を添加した後の培養基の重量に基づ
いて、通常、約0.1〜1.8%、好ましくは約0.3〜0.9%の
割合で培養基に混合して使用する。アルミノケイ酸塩の
混合量が0.1%より少ないとキノコの収穫量が少なくな
り、一方1.8%を越えるとキノコの収穫量はある程度高
いものの不揃いで品質の劣ったキノコしか得られず、著
しい場合は菌糸の生長や子実体の形成に支障をきたした
りする。
本発明では、キノコ栽培用培養基において知られてい
るオガクズ、モミガラ、コーンコブ、パルプ廃材、バガ
ス、ビート粕、殿粉粕、オカラ等の基材に米ヌカ、モロ
コシ粉砕物、フスマ等の栄養源の1種または2種以上を
混合したものを培養基として使用する。通常、基材1重
量部に対して栄養源約0.1〜1.5重量部を混合したものを
用いる。特にオガクズ100重量部に対して、米ヌカ、モ
ロコシ粉砕物およびフスマのうちの少なくとも1種を約
10〜150重量部混合したものが、高収穫量を得るのに適
している。しかしながら、キノコの種類、栽培環境や条
件等に応じて基材や栄養源の種類や両者の配合割合等を
任意に変えることができる。
また、本発明のキノコ栽培用培養基は、上記した栄養
源および基材の他にも、必要に応じてキノコ栽培用培養
基において使用されている成分を含むことができ、例え
ばそのような成分としては炭酸カルシウム、卵殻粉末、
貝殻粉末、消石灰等を挙げることができる。
本発明のキノコ栽培用培養基は、シロタモギタケ、ヒ
タタケ、ブナシメジ等の食用キノコの栽培に適してい
る。
本発明の培養基を使用してキノコを栽培するにあたっ
ては、該培養基に水を加えて培養基の含水量を通常約50
〜70重量%に調整し、必要に応じて加熱殺菌し冷却した
後、菌を接種して各々のキノコに対して通常採用されて
いる培養、生育方法および条件に従って行う。
以下に本発明を例によって具体的に説明するが本発明
はそれらの例によって限定されない。
対 照 例 オガクズ300gに米ヌカ50g、フスマ25gおよびモロコシ
粉砕物25gを混合し、これに水135mlを加えて水分含量63
重量%に調整した培養基を容量850ccのポリプロピレン
製ビンに充填し、120℃で45分間高圧殺菌した。冷却後
これにシロタモギタケ菌18gを接種し、22〜23℃で75日
間培養熟成を行った後、菌掻きをした。その後室温15
℃、湿度95〜100%の栽培室で生育を行い21〜23日後に
シロタモギタケを収穫した。
実施例1〜4および比較例1〜4 上記の対照例において、オガクズに米ヌカ、フスマお
よびモロコシ粉砕物を混合するときに下記の表に示した
無機材料の各々を3g混合した外はすべて対照例と同様に
してシロタモギタケを栽培した。
上記の対照例、実施例1〜4および比較例1〜4で得
られた結果を下記の表に示す。
ただし、上記表において、キノコの品質は下記のよう
にして判定した。
[キノコの品質の判定] 優…キノコの大きさが揃っていて全体的にボリューム感
がある。
良…やや小さなキノコが交じっており、ややボリューム
感に欠ける。
可…キノコが全体的にやや小さく且つ本数も少なくボリ
ューム感に欠ける。
上記[表]の結果から、Al2O3:SiO2のモル比が1:1.4
〜3であり、しかも金属酸化物(M2/nO)の45モル%
以上が酸化カルシウム(CaO)または酸化マグネシウム
(MgO)からなるアルミノケイ酸塩を混合した本発明の
培養基を使用した場合には、より高い収穫量で高品質の
キノコが得られることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−34216(JP,A) 特開 昭54−117747(JP,A) 特開 昭62−171617(JP,A) 特開 昭61−197490(JP,A) 特開 昭61−280215(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al2O3:SiO2のモル比が1:1.4〜3であり且
    つ金属酸化物の45モル%以上が酸化カルシウムおよび/
    または酸化マグネシウムである合成アルミノケイ酸塩の
    少なくとも1種を含有することを特徴とするキノコ栽培
    用培養基。
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